【6月27日(土)〜28日(日)】

 ルーマニア×チュニジア戦終了後、セントラルホテルで仕事をするというさいとうよしこを置いて、午前9時ごろ帰宅。とりあえず一回寝て、夕方起きてから嵐のように原稿を書く。『ループ界』が30枚、アニカラが25枚、『機動戦艦ナデシコ』ノベライズの解説が10枚、キネ旬のキャメロン本の「ターミネーター」原稿が10枚。あと月刊アスキーのコラムとゲームウォーカーもあるんだけど、とりあえず長いやつからがんがん書く。レイモンのゲラがほったらかしだが、いつ見るんでしょうね、ははは。
 書くのに疲れると「ターミネーター」のビデオを見返したり、「ナデシコ」を頭から見返したり。こんなにせっぱ詰まって原稿書いたのひさしぶりかも。しかし決勝トーナメントもはじまってしまったので、とうとうテレビの前でキーボードたたきつづけるハメに。ブラジル×チリはサンパイオの2点めまであとは仕事。イタリア×ノルウェーはまじめに見ましたが、いまいち盛り上がらなかったな。イタリアにはがんばってほしんだが。

 アニカラ原稿は日下三蔵と大森英司に電話で追加取材して、日曜の夜までに8割がたアップ。25枚。これに15枚ぐらい註をつけるんだけど、それは後日。


【6月29日(月)】

 パラグアイは惜しかったね。もうちょっとでPK戦だったのになあ。ベスト8がまたしても欧州勢ばかりになってしまうつまんない展開は避けたいんだけど。
 ま、今年はナイジェリアがいるからだいじょうぶ。と思ってたらデンマークごときを相手にいきなり2点もとられてくれやがって。やっぱりアモカチいないとダメなのか。
 柳下毅一郎に「そら見たことか」とか言われるあっけない展開で敗退しすっかりやる気をなくす。くそー。ブラジル、ナイジェリア、パラグアイ、アルゼンチン、メキシコ、ユーゴ、クロアチア、イタリアみたいなベスト8もたまには見たかったのに。無理か。

 すっかりやる気がないまま『ループ界』とアニカラ原稿をとにかく規定枚数にまで到達させ、なにも考えずに送る。やればできるじゃん。一応最大の難関はクリアしたのであとはなんとかなるだろう。
 ナデシコの解説を書きはじめたが調子が出ないのでビデオを見はじめたらとまらなくなり、サルのように見てしまう。原稿は全然進まないが、まあ見てるうちに書くことが決まったからいいや。

 ナデシコ解説の催促電話がかかってこないので、予定通り第一ホテル東京のスニーカー大賞パーティに出かける。4時からティールームで共同通信の記者のひとの取材。ミステリーひとり勝ち状況の原因分析と、SFはなぜ敗北したか、みたいな話。こないだの推協のパーティでは、朝日新聞の人からもまったくおなじことを聞かれたんでした。ま、『不夜城』の文庫版とかめちゃめちゃ売れてるしなあ。オレ的にはサイバーパンクなんだけど(笑)

 6時からはパーティ。今年の司会は古川登志夫と桑島法子嬢。タイミングぴったり、みたいな。くそっ、カメラ持ってくればよかった。と思いつつ、堺三保をつかまえて、無理やり桑島嬢に紹介してもらう。いやほんと、ぼくルリルリ萌えじゃなくてユリカ萌えなんです。「ナデシコ劇場版」の進行状況の話とかアフレコの話とか。アニメの世界もいろいろたいへんだなあ。
 弓原望、荻野目悠樹、図子慧とおたくな話。というか、おたくなのは主に弓原くんですね。
 角川のK林少年から十年以上ぶりに声をかけられ、「うわ、ひさしぶりですね」とか言ってたら、「最近マジック・ザ・ギャザリングにハマってて」だって(笑) で、
「カードどこから買ってるんですか?」とたずねたら、
「知り合いのつてで、五十嵐さんから」
 まったく世間はせまいぜ。後日聞いたところでは、稀譚社の秋山協一郎氏も最近ギャザってるんだそうで、なんともはや。ま、ワセミスの人とかはもともと素養があるからなあ。
 CCGと言えば、モンコレで大儲かりの安田均社長(グループSNE)ともひさしぶりに会う。
「たまにはモンコレもやってえな」と言われても、まだストロングホールドの箱さえ開けない状況ではなあ。あ、エクソダスも五十嵐/寺島さんちにとりにいかなきゃ。

 パーティ終了後はSF組とお茶飲んでまっすぐ帰宅。メキシコ×ドイツ戦。フランコって本国では眉をひそめられてるみたいですが(当然か(笑))、けっこう好きだね。でもドイツ相手にこそ、「ボールを両足にはさんでぴょんぴょん」をやってほしかった。マテウス怒るだろうなあ。エルナンデスもいいけど、2点めをはずしたのが最後まで祟りましたね。あーあ、けっきょくゲルマン魂か。あれでハインリッヒみたいな選手ばっかり11人だったらまるで以下略。
 わたしはビアホフが嫌いなので、あのままドイツが敗退して、ビアホフ袋叩き・おうちに帰れません状態になることをちょっぴり期待してたんですが。


【6月30日(火)】

 アスキーのコラムは書くことがないのでワールドカップの話。木村和司は解説だと「んーん」とうなってるだけなのに、サッカークリックの連載は面白すぎとか、そういう話。ほんとは「インターネットにおけるドーハ組サポーターの中田・城バッシングの苛烈さについて」とか、そういう話にしようと思ったんだけど、ちょっと生々しすぎるのでパス。一応、国樹由香嬢に電話して取材したんですけど。中田サポーターの由香ちゃんはずいぶん怒ってて面白い。
「ヒデとかのひどい悪口書く人って、みんな名前が『ラモスなんとか』なんだよ」
 というのは笑いました。ま、城はスポーツドリンクかけられただけですんでよかったよね。あれでガス抜きされて、とたんにみんな同情的だし。
 中田メールには、「みんな、マスコミの書くことに惑わされ過ぎている」とか文句が書いてあるけど(それにしてもほんとに一万通のメール読んでたのか。ひますぎ)、それは話が逆で、そういう国民性だからああいう報道になるのでは。
 ま、「守備的フォワードに得点期待しても無理だよ」とか言いつつ、おれだって城には一言ゆわしてもらいたい気持ちはあるので。しかしあのナイジェリアが1-4で一回戦敗退しちゃうんだからしょうがないさ。


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