【6月10日(水)】

 とうとうW杯が開幕。フランス時間モードに突入。W杯月間のお供に、近所のレコード屋で「Nightmare Project YAKATA」を買ってきて準備完了。試合の合間とハーフタイムは、となりのテレビでゲームするわけですね。
 とりあえず、京都で見たあたりまでゲームを進めて静かに開幕を待つ。

 開幕戦はブラジル×スコットランド。いきなり大番狂わせからスタートすると、このあとのAグループがおもしろいんだけど、さすがにそううまくはいかない。相手はスコットランドだし。しかしロマリオ出ないんじゃブラジル見ててもちょっとつまんない。なんかロマリオはケガなんかしてなくて、態度悪いからクビになったんでしょ。ロマリオをクビにするためにジーコが呼ばれたとか、そういうこと? ベベトは子供みたいだったのに、すっかり老けましたね。
 ドゥンガはいまや堂々たる風格。リバウドもよかったな。サンパイオはPK与えたあのファウルが余計。この3人のMFは強力だな、調子悪くても。
 
 4時からはノルウェーの開幕戦。前評判高いですが、あんまり強そうには見えなかった。トーレ・アンドレ・フローもこわくない感じ。しかしふだんはセリエAしか見てないので、よく知らない選手が多い。いやまあ、今回のW杯は、W杯出場経験がある選手も、海外でプレーしている選手もゼロというチームが出場してるくらいですからね。ま、その国の選手は全員知ってるからいいんだけどさ。
 モロッコは勝ててた試合だったのに惜しかった。ハッジ、ナイベト、ロッシと、モロッコの選手ばっかり目立ってたもん。
 しかし今日は2試合で2度もオウンゴールを見てしまった。W杯だと1-0とか1-1があたりまえだと思ってるので、2-1、2-2なんて試合がつづいたのはお得でした。ってなにが。


【6月11日(木)】

 というわけでイタリアの開幕戦です。サッカー小僧じゃなかったオレの場合、サッカー見はじめたのは、W杯イタリア大会からなんで、どうしてもイタリア、ブラジル、アルゼンチン、ドイツあたりが気になる。イタリアはスキラッチの印象が強かったすね。
 今年のイタリアは満身創痍な状態で、全然ダメな感じなんだけど、おかげでバッジオが見られるのはうれしいかも。今日はすげえ活躍してたし。
 とはいえチリのサ‐サ・コンビも強い。これは前評判通りか。イタリアから2点とったサラスは得点王候補。
 対オーストリア戦見る限りカメルーンが弱そうなので、チリは決勝トーナメントの台風の眼になるかも。エムボマはトップで使わないとダメでしょう。

 ハーフタイムとか試合の合間にパソコンいじってたら、とつぜん書き込み不能になる。TP535Eは当然のようにドライブスペース3で圧縮かけてあるんですが、なんかホストドライブに置いてあるCドライブの圧縮ファイルがぶっ壊れたらしい。修復不能状態。いやまあ、ドライブ圧縮にこういうリスクがともなうのはしょうがないけど、535のときは一回も壊れなかったのになあ。


【6月12日(金)】

 535EはWin95再インストールしないとどうもダメらしいので、それならいっそHD換装すべし。と決意して秋葉原に出かける。すでに時刻は午後8時をまわってるんで、ラオックスとソフマップぐらいしか開いてない。ベアドライブ買うなら裏通りの店のほうが安かったよなあと思いつつ、2.5インチのノート用HDを物色。モバイルPCのHD換装特集によれば、535の匡体は12.7ミリ厚のHDまでOKとか。ネジ位置は気にしなくてもだいじょうぶみたい。
 4ギガ4万円ぐらいで手を打つ予定だったんだけど、なにしろ品物が少ない。ソフマップシカゴ館なんか一種類だけだもんな。
 とはいえ週末の昼間にまた買いにくるのもたいへんなので(なにしろフランス時間で暮らしてるからさ)、富士通の3.2ギガを36,000円ぐらいで購入。1ギガ1万円強はやや高い気もするが(こんなことならTP535X買ってたほうがましだったかも)、背に腹はかえられない。IBM純正の4Gだと6万以上するんだぜえ。
 ま、はじめて買ったHDが80メガで5万円以上したことを思えば、50分の1ぐらいですからね。

 家に帰ってサウジアラビア×デンマーク戦(やっぱり勝てないアジア勢)を見ながらHD換装準備。前のHDは書き込みができないだけで読み出しは可能なので、直前データはPDにバックアップしてあって安心。
 あとはPCカードで接続したPDをDOSから使えるようにして起動できるCD-ROMセットアップ起動ディスクをつくらなきゃいけない。モバイルPC誌の特集記事が役立つ。ハードのマニュアルには純正CD-ROMドライブ用の解説しか載ってないし。
 config.sys書き換えたり、懐かしい作業をひとしきりやって、なんとか起動ディスクを作成。FDからブートしてみると、とりあえずPDは認識している。よしよし。
 ということで、HD換装に着手。といっても、じつはメモリ交換より簡単。ネジ2本はずしてパームレストのカバーを開け、もう一本ネジをはずせばすぐにHDがひっぱりだせる。9.5ミリ厚の内蔵HDは超ちっぽけで笑える。買ってきた富士通のHDをケースに入れて匡体に差し込み、換装は終了。
 つづいてFDからブートして、535E付属のWin95ディスクからOSをインストール。3.2ギガのフォーマットも5分ほどで終了し、95のインストールも勝手に進む。30分ぐらいでインストール完了。
 ただし、リカバリCD-ROMがついてるわけじゃないので、IBMが用意したドライバ類はいっさい入っていない。そうか、95インストールするだけじゃ、PCカードは認識しないし、ディスプレイはVGAなのね。やっぱり先にセットアップディスクつくっておかなきゃいけなかったのか。
 とはいえ、当初の計画では、バックアップしてあるWindowsディレクトリをまるまる書き戻してもとの環境に復帰するはずだったのである。
 95上からコピーできないんだから、DOSにもどってコピーするしかない。ふたたびFDからブートして、PDにバックアップしてあった旧HDのWindowsディレクトリを(適当にリネームして)新HDにコピー。ディレクトリ単位のコピーができないのは誤算だったけど、なんとか必要と思われるファイルをすべて書き戻す。
 これで元通り――と思ったのに、どうしてHDから起動しないわけ(;_;) だめじゃん。やっぱり素の95にドライバ組み込んで復帰させるしかないのか。
 しょうがない、セットアップディスクつくろう――と思ったら、ディスケット作成用ファイルはPDもしくはCD-ROMにしか入ってない。だからそれはつながらないでしょ。
 じゃ、古い535のほうでつくりましょう――と思ったら、こっちのマシンはマザーボードが壊れててFDを認識しないんでしたね。すいません。

 考えるのに疲れてフランス‐南アフリカ戦を見る。前半、フランスは決定機はずしまくり。優勝候補がこんな試合してていいのかっ。南アがもうちょっと長く持ちこたえてれば面白かったんだけどなあ。けっきょくスコアは3-0だったけど、フランスが圧倒的に強いって感じはしなかったな。


【6月13日(土)】

 夕方起きてから、ようやく簡単な解決策を思いつく。535のHDを535Eにつっこめばいいのでわ。さっそく535の匡体(はげしく壊れている)からHD(あんまり壊れてない)を抜き出し、535Eにつっこむと、なにごともなく起動する。そりゃま、ほとんどおなじマシンだから当然だよね。HDの内容はPDのバックアップから更新してあるので、とりあえずはこの「新しい革袋に古い酒」的な環境で仕事ができる。というか、それだけなら新しいHD買う必要とかなかったんですけど、これはあくまで緊急避難なのである、と自分に言い聞かせる。

 9時半からはスペイン‐ナイジェリア戦。いやあ、めちゃめちゃ面白い試合でしたね。ナイジェリア強い! とられたらとりかえせなサッカーは見てて楽しいし。オリセーのミドルシュート強烈。アモカジもカヌーも故障で出てないのに、どうしてこんなに点がとれるのか。スペイン無敵艦隊相手に3点とって逆転しちゃうんだもんなあ。オコチャは天才的。ヨーロッパのチーム相手にいくら負けなくても、ナイジェリアみたいな宇宙人集団が相手だととたんにどうしていいかわらかなくなるのも面白い。これならイタリアとやっても勝てるかも。優勝候補はナイジェリアに決定。ヴェストはベストヘアスタイル賞(笑)

 つづいて0:30からは韓国登場。相手ディフェンダーに当たってうっかり入っちゃったフリーキックぐらいであんなに浮かれてちゃダメでしょう。先行するとあわてちゃうのは、やっぱりW杯で勝ったことがないチームの悲哀かも。それにしてもあのレッドカードはかわいそうでした。あれがなきゃ、後半、チェ・ヨンスとか出して点とりに行けたのに。あれで一気にメキシコは、今日は勝ったねモードに突入。弱いチームがひとり減ったうえに浮き足だってしまっては勝てるわけがないのだった。

 4:00からは宿敵同士の対決になったオランダ×ベルギー戦。見る予定じゃなかった試合なんだけどなあ。イタリア大会のころから、オランダにはあんまり興味がなかったり。しかしまあベルギーには楽勝でしょう。と思ったら点がとれない。今大会はまだ0-0の試合を見たことがないのが自慢だったのに(ブルガリア×パラグアイ戦は見てない)、とうとう見ちゃったよ。まあでもひじうちレッドカード退場があったからよしとしよう。アメリカ大会のレオナルドの涙の教訓は生かされてないのかっ。クライファート頭悪すぎ。しかもボールと関係ないとこでわざわざ近寄ってってひじうちするかね(笑)。
 主審が見てなかったのに、副審に事情を聞いてレッドカードを出すっていうのも珍しいケース。ちなみにこの試合の笛を吹いたスキンヘッドの審判のイタリア人(だっけ?)、ピエルイジ・コリーナさんはオレのお気に入りっす。
 今年のオランダは強いっていうけど、フリット、ファンバステン、ライカールトの時代にくらべると見劣りするような。ま、肝心のベルカンプが出てないからしょうがないか。でもこれならメキシコにも一次予選突破のチャンスが。もしかして韓国も……というのはいまの調子じゃ無理でしょう。


【6月14日(日)】

 今日はいよいよアルゼンチンの緒戦――なんだけど、19:30からは、坂口哲也&めるへんめーかー結婚一周年&めるへんめーかーデビュー20周年のパーティがサンシャインシティ水族館で開かれるんですね。
 パーティ終わってから家に帰ってたらキックオフに間に合わない。というわけで、この日のためにフォーシーズンズホテルを予約。45平米のダブルがサマープランで朝食つき税込み30,240円。いや、サンシャインプリンスのインターネット予約なら半額なんですけど、テレビが14インチじゃあね。値段的には、プリンスの大きいほうのダブルと変わらないので、サンシャインから比較的近いフォーシーズンズにしたわけです。

 夕方家を出て、神楽坂からタクシー乗ってフォーシーズンズにチェックイン。部屋に荷物を置き、でかい風呂に入って着替えてから、ふたたびタクシーでサンシャインへ。
 パーティはほとんどNIFTY-Serve FSFフォーラムのオフラインミーティング状態。まあネット結婚だからしょうがない。大原まり子嬢まで名札にハンドル書いてるし(笑)。オレも百万年ぶりぐらいに胸の名札にハンドルネーム書きました。
 マンガ家のひとも来てたらしいけど、顔がわからないので謎のまま。ひさしぶりに会うFSFな人と昔話とか。あとPantaがいたのはなんだったんだろう。謎。
 水族館なので水棲動物も豊富。世界最大のカエルは動かないのでつまらない。

 話題の中心はやっぱりサッカー。しかし9時を過ぎても、サッカーのために帰宅したのは柳下くらい。みんなバティゴールをナマで見たくないのかっ。って今日は見たくない人のほうが多いんだよな。
 9時15分をまわったところで、三村美衣、岩郷重力、さいとうよしことタクシーに乗ってフォーシーズンズ。部屋に入ってテレビつけたらキックオフを30秒ほど過ぎてたけど、とりあえずまだアルゼンチンは点をとってなくてよかったよかった。
 いやしかし、前半0-0で持ちこたえてれば奇跡が起きたかもしれないのに惜しかったね。ミスしなくても負ける試合なんだから、ディフェンスはミスしちゃいかんよ。自陣付近のパスミスとゴール前のクリアミスが重なっちゃあね。井原は前に出るなってば。斎藤に変えたほうがいいんじゃないの。
 中西はよくやってました。川口も上出来。相馬もよかったけど、しかし右サイドがなあ。
 0-0で引き分けられたかもしれなかった試合だと思うと惜しいけど、結果的には上出来でしょう。どっちみち、シュートが一本も枠に飛ばないんだから、0-0以上の結果はありえないのである。オレ的には、0-3以内で負けなきゃ勝ったも同然と思ってたので、今日は満足だな。
 それにしてもどうしてそんなに城にこだわるかね。あれならカズ残しておいてもよかった気がする。ほら、名前だけは知られてるから、マークしてもらえるかもしれないでしょ。城とか中山とか全然こわさがないもんなあ。

 試合終了とともに吉永が帰り、さいとうが寝る。ひきつづきユーゴ×イラン戦。ユーゴはフィールドプレーヤーが全員、**ビッチなのが凄いね。ストイコビッチはあいかわらず華麗。しかしミヤトビッチは調子悪いかも。日本と同様、イランもファウルが多い。アジアのチームはファウルしないと止められないのか。

 前半0-0で終わったところで強烈に腹が減ったので、三村美衣と食事に出る。深夜の目白台をてくてく下りて江戸川橋まで歩き、ラーメン屋に入る。SFセミナー問題その他の話題。しかし三村美衣もそんなにセミナーのことが気になるならスタッフに復帰すればいいのに。

 コンビニで買い物してホテルにもどり、クロアチア×ジャマイカ。いやあ、ボクシッチいないのになんでクロアチアこんな強いわけ? ボバン、プロシネツキ、スタニッチ、アサノビッチの中盤は強力すぎでしょう。
 ジャマイカは後半すっかり切れちゃいましたね。わかりやすい人たち。バートンもひとりでサッカーしてるし。それでも1点とったんだからえらい。
 しかしこれで、岡田構想の「一勝一敗一分」による決勝トーナメント進出はまず無理になった模様。ジャマイカ相手でも3点とるのは無理だから、一次突破するとしたら、クロアチアを1-0で下すしか。やっぱり無理か。せめてクロアチア‐ジャマイカが2-1で終わってればなあ。あとはアルゼンチンが2点差以上つけて勝ってくれることに期待したい。
 いやまあ、クロアチアに負けても、ジャマイカに勝って一勝できれば、初出場のアジア第三代表としての責任はじゅうぶん以上にはたしたことになるわけですが。1分2敗でもOKで、3敗だとちょっと悲しい。ま、そういう立場だよね。


【6月15日(月)】

 クロアチア×ジャマイカ戦が終わったとたん、NHK衛星はメッツの試合がはじまる(笑) それを途中まで見て三村美衣が帰り、さあ寝ようと思ったのに目が冴えちゃって眠れず、けっきょくベッドで本読んでたり。
 徹夜のまま起き出してティーラウンジでコーヒーを飲み、12:00チェックアウト。午後1時、タクシーで虎ノ門のポニーキャニオン。
 AXのネオランガ・ページ用に、會川昇氏と対談。というかほとんどインタビューですね。原稿も書くことになってるんだけど、ほとんど書くことないんじゃないかと。
 2000字のスペースなのに2時間ぐらいしゃべり、4時から四谷のスタジオでアフレコを見学。宮村優子の海潮はかなり好き。あとナレーションが飛ばしまくりでいいっす。
 たまたま岡部いさく先生(軍事考証担当)も来てて、ひさしぶりにお目にかかりました。あとから堺三保も登場、そこに水玉さんから携帯へ電話がかかってきたりしてわけがわからない(笑)。
 アフレコ見てるうちに強烈に眠くなってきたので、6時ごろ中座して西葛西にもどり、うどん屋で飯食って帰宅。爆睡。


 ところで、松谷創一郎さん問題ですが、松谷日記に謎の反応が(笑)。オレはべつに「お叱り」とかそういうつもりは全然なかったんだけどなあ。
 それに対する反応がさらにここに載ってますが、「大森望ですらギョーテンするような内容」っていうのもちょっと。べつに仰天はしてないっす。たんに面白がってるだけ。多少あきれてるかも。  しかし松谷創一郎の反応は、どうも福井健太の反応に似ているような気がする(笑)。

 こういう情報をすばやく整理して提供してくれている秀真伝・新着情報さふぁりぱーくには足を向けて寝られないっていうか。


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