【4月26日(日)】

 小説すばる新人賞のつづきをひたすら読み、録画したアニメを見る。

 SF Onlineが更新されてたんで、特集を読む。
 「ジャンル別SFリンク200選」はダメすぎでしょう。だいたいあの分類ではまったく役に立たないのでわ。だれがどういう基準で選んだのかもよくわかんないし、それほど数が多いわけでもないのに重複してるし。いっそ海外サイトに絞ったほうがよかったと思いますね。
 映画、アメコミ、アニメあたりのサイトに関するコメントはありがたいんだけど、「作家&個人」とか意味不明。知り合いだとSFにほとんど関係ないページでも平気で入ってるしなあ。結果的に、書評系とか古本コレクター系とか、ふつうのSFページがぼろぼろ落ちてる。
 いっそ、スタッフ&常連寄稿者が(SF関連の)おすすめブックマークを公開する投票形式にしたほうがよかったんでわ。
 原稿もなあ、いまさらオレとかに書かせたって全然おもしろくないでしょ。SF Onlineのひとは日本語SFページにはあんまり興味がないのか。まあ、(国内サイトに関しては)いままでbookmarkの蓄積がなかったツケがまわってきたような特集でした。


【4月27日(月)】

 7時、代々木区民館の会議室でメディア研究会のトーク。お題は「SFとコンピュータ」。さすがになんにも準備してないと、固有名詞が通じないかも……と思って、1時間ぐらいで、「コンピュータの出てくるSF」リストをでっちあげる。こんなの。ちなみに参考資料はむかしCAPE-Xに書いたサイバーSF特集原稿。数が多かったんで、半分は堺三保に振ったんだけど、掲載誌が発掘できなくて残り半分がなんだったのかよく思い出せない(笑)
 こういう場合は、他人の原稿もメールとかでもらっとくべきでしたね。

 ネタ的には、SFにおけるコンピュータのイメージの変遷、ソフトウェア/ハードウェアの概念の誕生から、ネットワークSF、人工生命SFの歴史をたどるとか、そんなの。
 3000円も出して聞きに来てくださった方にはもうちょっと身のあるおみやげでも用意すべきだった気が。申し訳ないことである。

 知り合いなんかどうせいないだろうと思ったら、リクルートの永井義人氏とか、元名古屋大SF研の中野淳氏(現・日経BP)とか来ててびっくり。忙しいはずの堺三保もなぜかいる。来るなら来ると言っといてくれたらひとりでやらずにすんだのになあ。
『感じるインターネット』でお世話になった金田善裕氏、一時、あちこちの雑誌でご近所だった谷崎テトラ氏とは初対面。一ノ瀬くんとは2年ぶりぐらい――というか、Second Summer of WEB以来なのか。
 SF-MLに前日流した告知を見て来てくれたひととかもいて、ありがたいことである。

 終了後は代々木駅前の中華料理屋で打ち上げ。あとから合流したさいとうよしこは、PHS自慢その他の熱心な聴衆を発見して喜んでいた模様。


【4月28日(火)】

 3時早川書房。SFインターセクションは、ヴォネガット最後の長編(らしい)、『タイムクェイク』出版記念ってことで浅倉さんがゲスト。
 『タイムクェイク』は『チャンピオンたちの朝食』の続編みたいな話でけっこううれしい。なにを隠そう、大森は『チャンピオン』で卒論を書いたのである。なんか映画化の話があるらしい。
 懐かしいヴォネガット話を中心に2時間ばかりインタビューしてから、6階の編集部に上がって油を売り、打ち合わせとか軽くやっつけてから下北沢。
 恒例の岩郷重力@Wonder Workz。主催、清水監督を囲む会。主催者、主賓のほか、堺、坂口のSF Online勢にめるへんめーかーさんとか。
 大学時代の坂口くんが行きつけだったらしい居酒屋で魚を食いまくり、一次会が終わったところで白石朗から携帯に電話。CCR主催で竹内祐一退社記念宴会をやってるというので、水道橋までもどる。あとから合流予定だった會川昇氏とはまたしてもニアミス。まあ、今年のSFセミナーには合宿企画ゲストで来るらしいので、ネオランガの話はそのときゆっくり聞くとしよう。

 水道橋に着いてみると、いまから新宿・池林房に移動だよとか言われて、タクシーで新宿まで引き返す。なにやってんだか。
 けっこう疲れてたんで帰りたいんだけど、なにしろ「a model case of makeing a living out of socializing」という身なので、つきあいはたいせつにしなければならないのである。
 といっても、早川やめちゃったひとそっちのけで、だれかのお嬢さんらしい14歳の娘の相手をずっとしてたので生計の道は遠いかもだな。
 まわりは中年男性の山だったんで、女王様状態の彼女は、茶木則雄に向かって、
「娘に嫌われてるでしょう。女の子がいちばん嫌がるタイプのお父さんだよね」と言い放つわ、香山二三郎に向かって、
「42歳なのにどうして独身なんですか? 一回も結婚したことがないんですか? 女が嫌いなんですか?」と本質をつく質問を矢継ぎ早に投げかけるわ、さすが14歳の勢いで場をさらってました。
 オレは茶髪だし、14歳との会話のネタには事欠かないので(アニメとかゲームとかマンガとか)、竹内に次ぐ地位を獲得したらしい(笑)。どうせならもっとおたく系の女子中学生がいいんだけど。

 午前1時に池林房を出て、総勢20人でシダックス。3ボックスぶちぬきの部屋だったんだけど、端末は、JOYとDAMとLPCが3カ所にある構成。しかも、全員がわがまま酔っぱらいなので、一番近い端末にどんどん曲を入れる。もうめちゃくちゃ。声の大きいやつが勝ち、みたいな不協和音の嵐で、絶対音感なひとは気が狂ったかも。竹内くんもつくづく不幸である。
 白石朗、三橋暁、飛田野耀子とタクシー帰り。


【4月29日(水)】

 夕方起きて、小説すばる新人賞の原稿読み。すでにファンタジーノベル大賞の箱が来ているので、はやくかたづけてしまわなければ……とかいいつつ、早川でもらった『三本の矢』をつい読んでしまう。面白いじゃん。なんか松本清張の『迷走地図』(だっけ?)とかの政界モノを思い出してしまいました。


【4月30日(木)】

 さらに原稿を読みつづける。座談会とトークとインタビューと宴会と原稿読みですっかり翻訳がストップしている。原稿もあるんだけどなあ。とりあえず目先のものをかたづけないと。でも原稿読みつつダンベル体操してるので、減量はばっちり(笑) すでに5キロ以上落ちて、60.0キロ台。さいとうよしこより三村美衣より軽いからだになったにちがいない。


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