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『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』(本の雑誌社)→amazon
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2009年04月21日 告知とか

山本弘×大森望 創元SF文庫トークショー
 東京創元社の文庫創刊50周年記念企画。ちなみに創元推理文庫SF部門の誕生は1963年9月、創元SF文庫に改称されたのは1991年11月なんで、創元SF文庫はまだ全然50年に到達してないんですが、一緒にお祝いするらしい。そのため、「東京創元社の文庫創刊50周年記念」という、たいへんすわりの悪い冠になってます。

【日時】 5月8日(金) 午後6時30分〜午後8時(開場:午後6時)
【場所】 八重洲ブックセンター本店 8階ギャラリー
【募集人数】 80名(申込先着順)
【参加費】 無料
【申込方法】 電話 (03-3281-8201)または本店1Fレファレンスコーナーまで。
 北村薫×桜庭一樹対談のSF版なので、おおむね昔話になると思いますが、バラードやイーガンの評価をめぐって激論が戦わされる可能性も。申し込みは電話一本なのでお早めに。

コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』文庫版いよいよ発売。上巻(→amazon | bk1 | 7&Y) 下巻(→amazon | bk1 | 7&Y
 シリルとプリンセス・アージュマンドのキュートなカバー(松尾たいこさん)が目印。岸本佐知子さんのすばらしい解説もついてます。ハードカバーをお持ちのかたもぜひ。

◎別冊本の雑誌『SF本の雑誌』編集作業中。6月刊行予定。物議を醸した数々の名企画・危険企画の再録に加えて、SFオールタイムベスト100決定座談会(鏡明・大森望・風野春樹)などの新企画多数。



2009年04月23日 R18文学賞

 文化放送ゴールデンラジオでくわばたりえ結婚問題について討論したのち、渋谷ロッキング・オン本社で北上次郎とSIGHT対談。
 マイケル・シェイボン『ユダヤ警官同盟』上下(新潮文庫)はエンターテインメントじゃない、文学だ(だから面白くない)と言い放つ北上次郎。そのココロは、「設定は面白いのにサービスが足りない」ということらしい。おかしいなあ。コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」はあんなに(エンターテインメントとして)誉めたのに。基準がさっぱりわかりません。
 それはともかく、『ドゥームズデイ・ブック』以来17年ぶりにヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞を受賞した『ユダヤ警官同盟』は、今年の翻訳SF/ミステリ双方でベストワンを争う傑作。プリースト『双生児』の延長線上にある改変歴史SFをダメ男ハードボイルドの枠組で書いたような小説です。今月末刊行予定。

 新宿に移動して、コクーンタワーの1Fカフェで仕事……をしようと思ったら、すでに川上弘美×豊崎由美トークショーの関係者が集合。今春、国書刊行会に就職したTくんが思いきり似合わないスーツ姿で誘導係をつとめている。WMCの講演会で誘導係やってる学生よりも全然板につかない。
 トークのほうは、川上さんの海外文学体験から始まり、のっけからSF話が炸裂。メリルとかコードウェイナー・スミスとかティプトリーとかの固有名詞がばんばん出てました。あと国書のラテンアメリカ文学叢書とか。まだか『真鶴』の装幀の元ネタがアレだったとは。

 打ち上げでは、川上さんのファンダム昔話を根掘り葉掘り。オール讀物の柴門ふみとの対談(SFマガジン5月号の連載コラム「大森望の新・SF観光局」でネタにさせてもらったやつ)に出てきた「ほかの大学のSF研の男子たちとの合同合宿」というのは、関大連合宿じゃなくて、東工大SF研との合宿だった模様。しかも、合宿のアニソン替え歌の帝王は横山信義だったらしい。そんなところに意外なつながりが(というのはトークショーで出た話)。


2009年04月22日 R18文学賞

 ミステリチャンネルで沢村凛インタビューを収録したあと、京王プラザホテルて「女による女のためのR18文学賞」。たぶん初出席。贈賞式は女性ばかりかと思ったら意外と男性率が高く、すっかり油断していたら二次会はほとんど女子会。選考委員と受賞者を中心にものすごい勢いでガールズトークが炸裂しているのをやや離れた席からこっそり見物しつつ、最近の新潮社社内事情および文壇事情および奄美大島事情に関するレクチャーを受けたり。


2009年04月17日 田中啓文、推協賞受賞!!

 第62回日本推理作家協会賞は3部門とも2作受賞の大盤振る舞い。

・長編および連作短編集部門 道尾秀介「カラスの親指」(講談社)/柳広司「ジョーカー・ゲーム」(角川書店)
・短編部門 曽根圭介「熱帯夜」(野性時代6月号)/田中啓文「渋い夢」(ミステリーズ!28号)・評論その他の部門 円堂都司昭「『謎』の解像度」(光文社)/栗原裕一郎「〈盗作〉の文学史」(新曜社)

 田中啓文の受賞作は創元の『辛い飴』に入ってる、ピアノが消えちゃう話。山下洋輔から「このトリックは絶対ムリ」と太鼓判を捺されたというバカミス。すばらしい。賞金は50万円。よかったよかった。

 贈呈式は5月26日午後6時、東京・新橋の第一ホテル東京。


2009年04月06日 本屋大賞

 会場の明治記念館に入るところで中島かずき氏とばったり。

「ちょうどよかった、大森さんに聞こうと思ってたんですが、『泡姫シルビア』の解説の話をウェブのAERAのコラムに書いたんですよ。あとで検索したら、担当してたのは大森さんだったそうで」
「はいはい。昔、狂乱西葛西日記に書いた件ですね」
 と事情を説明。といっても日記に書いたこと以上はほとんど覚えていないのだった。
「ところでSFセミナーに来ていただけるそうで。『グレン』の劇場版はどんな案配ですか?」
 などなど、すっかり世間話モードになってたんですが、会場に入ってから、双葉社の社長や局長を次々に紹介され、はたと気づく。 中島さん、(受賞作版元の)双葉社の社員として来てたんですね!
 いまごろ気づくなって(笑)。

 それにしても、これだけ売れっ子になった今も会社勤めをつづけているのはすごい。ふつうできないでしょう。とか言ってたら、中島氏いわく、
「逆に大森さんはどうして辞めちゃったんですか?」
 いや、普通はなんとなく居づらくなるもなんですよ! 双葉社の会社柄がよすぎるのか。
 なにしろ、となりで話を聞いてた諸角裕社長がうれしそうに、
「中島先生はいらっしゃいますかって会社に電話がかかってくるんだよな。おれがその電話をとって、『おーい、中島先生、電話ですよ!』って」
 などなど。いい会社だなあ。

 ちなみに中島さんは、ラガン篇よりひと足早く公開される『クレヨンしんちゃん オタケベ! カスカベ野生王国』でも、中島一基名義でチーフ・プロデューサーを勤めている。かずきvs一基の対決。
「中島はどっちにヒットしてほしいんだ、おい」と諸角社長。
「それは両方でしょう」と中島さん。

 その会社で取締役になったのが、週刊アクション元編集長の本多健治氏。椎名さん、目黒さんと一緒に「本の雑誌」を創刊した人物なんですが、当時は双葉社の同僚や先輩社員に「本の雑誌」を売り歩かせていたとかで、諸角社長もそのひとりだったらしい。奇しき縁。
 本多さんとは20年ぐらい前、私がまだ新潮社にいた時分に何度かお目にかかったことがあり、アメコミのいいやつを紹介してくれと言われて「WATCHMEN」や「ダークナイト・リターンズ」を貸したような記憶も。なんか柳下に借りた本もあった気がしてきた。
 なにしろ20年前なんですっかり忘れてたんですが、大きな声で呼ぶ陽気なおじさんがいるんでだれだろうと思ったら、すっかりまるくなった本多さんでした。びっくり。
 というわけで、双葉社は営業・編集を中心に30人んぐらい集合していた模様。受賞作発表と同時に「ヤッター!」の掛け声とかかけてました(揃ってなかったけど)。

 受賞の立役者はなんといっても担当編集者の平野優佳嬢。小説推理新人賞受賞時点から押しまくり、『告白』ができあがったときは尋常一様でない惚れ込みようで押す押す押す。
「どうしても読みたいならゲラ送ってあげてもいいわよ。読まなくてもいいけど、はやく読まないとぜったい後悔するから」などなど。
 平野さんがこうやって押す本はたいてい売れないんですが、今回はいままで貯め込んだマイナスを一気に逆転させる大爆発。すでに50万部を超えてるそうで、新人の四六判文芸書としては記録的。本屋大賞効果でさらに売れるとミリオンもあるか?

 正直、今回の候補作の中でベストだとは思いませんが、こういうダークな話でも本屋大賞がとれることが証明されたのはよかったし、平野さんの担当本が受賞したのもめでたしめでたし。おめでとうございました。

 会場には双葉社以外にも各社編集者多数。
 角川書店社長と早川ジュニアの対面とかいろいろ。
 ハルヒ28話のうちの新作4話の詳細について根ほり葉ほり質問したんですが、井上社長は口が堅く、黙して語らず。やっぱりインサイダー情報だから?
 話の流れで当然「グイン・サーガ」とか「シャングリ・ラ」とか春アニメの話に。あいかわらず小説原作はけっこう多い。でもいちばんよくできてるなあと思ったのは、原作漫画を全然知らない「咲-Saki-」だったり(笑)。類型だけでつくられた完璧なわかりやすさがポイント。
 あ、グインのアクション場面はなかなかいいと思った。「シャングリ・ラ」も悪くないんだけど、違和感がなさすぎというか、すごくふつうに見えるのが不思議。

 打ち上げは例によってジョン万次郎。
 入るなり本多さんに呼ばれて双葉社席にすわり、「双葉社の大森です」と湊さんに挨拶したり。
 打ち上げは最後まで和田竜氏も同席。
 一次投票で9位だった『のぼうの城』は二次で2位に躍進。『しのびの国』も一次投票で13位につけているから、実は昨年もっとも書店員に支持された作家は和田竜かも。


2009年03月21日 悲報

 3月20日(金曜日)の午後9時ごろ、伊藤計劃氏が亡くなったとのこと。享年34。

 今日の午後になって円城塔氏のもとに連絡が入り、その後、円城氏からメッセージをいただいたが、私はちょうどファン交に出ている最中で気づかず。打ち上げの席に塩澤部長から入った連絡でようやく訃報に接する。
早川書房・I氏と一緒に伊藤氏の実家に向かい、円城・塩澤両氏に案内してもらって、最後のお別れ。ご両親から生前の計劃氏の話を聞き、こちらも作家・伊藤計劃がどんなにすごい存在であったかについて話す――それでも全然言葉が尽くせなかったという思いは残る。

 ご遺族の意向で、お通夜、葬儀は近親者のみで行い、弔電、香典、供花も辞退させていただきたいとのこと。出版関係のつきあいについてはまったく把握していないのできちんとした対応が出来かねる、いずれあらためて、お別れの会を開きたいけれど、それまではそっとしておいてほしい――というご要望があり、当分のあいだ、公式のアナウンスは控えることに。

 考えてみれば、伊藤計劃氏とはじめてお目にかかってからまだ2年経っていない。『虐殺器官』の原稿を読ませていただいたときから数えても、わずか2年半。
 たったそれだけのあいだに、計劃氏は日本SFにとって欠かせない、巨大な存在になっていた。
 かえすがえすも残念です。

 河出書房新社の書き下ろし長篇のために(一種の準備稿として)書かれた400字で40枚ほどのプロローグが計劃氏の遺稿となる。これは、5月末に出るSFマガジン7月号の伊藤計劃追悼特集に掲載される見込み。
 なお、SFマガジン2008年4月号初出の短篇、From the Nothing, with Love は、創元SF文庫の年刊SF傑作選第二弾(6月刊行予定)に収録される。


2009年03月05日 バリントン・J・ベイリー研究者

 SFマガジン5月号のベイリー追悼特集解説を書くため、amazon.comで売ってるpdfファイル、"Barrington J. Bayley": A Biographical Essayを一応買っておくかと思ってクリックしたら地域制限にひっかかって購入できず。トーレンに頼んで買ってもらいました。

 ざっと見たところ、そんな目新しい話は出てこないが、驚いたのは筆者。 Jefferson M. Petersさんって、福岡大学英語学科の教授なんですね。
 ほかにも、SF論アンソロジー、Worlds Enough and Time: Explorations of Time in Science Fiction and Fantasy に、ドラえもん論(sociological analysis of Doraemon's popularity in Japan)を書いたりしてるらしい。福岡大学にそんな人がいたとは。

 追悼特集に訳載される作品は、いかにもベイリーらしい奇想短篇 "God-gun"と、英国SF協会賞を受賞した宇宙ガニ版の童貞コメディ"A Crab Must Try"、それに第二短篇集の表題作になった中篇、"The Seed of Evil"の3篇。ベイリー・ファンはお見逃しなく。殊能将之、山本弘のエッセイつい。
 もうひとつの特集は、若島正監修のトマス・M・ディッシュ追悼企画。こちらも必読。


2009年02月21日 芥川賞・直木賞贈賞式と『WATCHMEN』

 べつのところにレポートを書く予定なので詳細は省きますが、いちばん驚いたのは芥川受賞者の津村記久子さん。
 この日が初対面だったんですが、おめでとうございますと挨拶したとたん、
「うわっ、大森さんですか! わたし、『ラモックス』がめちゃめちゃ好きなんですよ」
 と、機関銃のごとき速度でしゃべり出し、たちまちまわりの人はだれも口をはさめない怒濤のSFトークに(笑)。

「いつか『WATCHMEN』みたいな小説書きたいと思ってて、ネットで検索したら大森さんの書評が出てきて。『WATCHMEN』すごいですよね。映画はどうなんでしょう」などなど。

 ああ驚いた。次に『ラモックス』(創元SF文庫)が増刷するときはぜひとも推薦文を書いてほしいと思いました。

 ところで『WATCHMEN』と言えば、映画公開に合わせて邦訳版がついに小学館プロダクションから復活。
 復刊記念に、10年前に書いた書評をhtml化しました→『ウォッチメン』書評。大傑作なので、前の版を買ってない人は漏れなく買ってください。
 試写を観られるのは3月になりそうだけど、ほんと、映画はどうなんでしょうねえ。ドキドキ。


2009年02月19日 福音館「ボクラノSF」発売

 福音館初のSF叢書「ボクラノSF」の第一弾3冊が発売になり、明日あたりからぼちぼち店頭に並ぶ模様。

 一部、「監修者」として大森の名前が出てますが、「監修」はしてません(基本的にノー・クレジット)。ひとりで企画立案した担当編集者O氏にアドバイスを求められて、いろいろ意見は言いましたが、かならずしもその意見が通ったわけではありません(そもそも“ボクラノ”ってネーミングはどうなのよ、とか)。

 小B6の版型とロゴマークを含む基本デザインは共通なのに、1冊ごとにカバーの紙と本文紙と本文フォントが違う凝り凝りの装幀(祖父江慎+コズフィッシュ)と大量の挿絵が特徴。“背伸びしたい10代におくる「名づけがたき」物語たち”ってことですが、子供が自分で買うには値段が高いか。

 フレドリック・ブラウン『闘技場』(星新一訳+島田虎之助画)は、サンリオ版のブラウン傑作集と早川異色作家短篇集「さあ、気ちがいになりなさい」から、「星ねずみ」「みどりの星へ」「闘技場」「回答」「ノック」「狂った星座」「ユーディの原理」など、SF系の名作ばかり14篇を収録。

ジョン・ウインダム『海竜めざめる』(星新一訳+長新太画)は、早川版の翻訳に岩崎版のイラストを合わせた最強タッグ版。原書(アメリカ版)とつきあわせ、著作権継承者の了解を得て、訳文に若干の修整を入れました。過去3種類の日本版がありますが、今回がいちばん読みやすいんじゃないかと。『深海のYrr』ファンにはとくにおすすめ。

筒井康隆『秒読み』(加藤伸吉画)は、「到着」「マグロマル」「お助け」「蟹甲癬」「関節話法」に「バブリング創世記」「睡魔のいる夏」「遠い座敷」など全14篇収録の傑作選。 ぜひ「郵性省」と「最高有機質肥料」を入れてくれと言ったんですが、福音館上層部の判断によりあえなく却下(笑)。福音館的にはやはりオナニーもウンチもアウトなのか。

 このあとは、同じシリーズで日本作家の書き下ろしも刊行が始まる予定。秋ぐらいからかな。第一弾の売れ行きによっては、傑作選シリーズが増えるかも。

 新刊といえば、ジョー・ホールドマンのヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作、『ヘミングウェイごっこ』のハヤカワ文庫版も出てます(→amazon | bk1 | 7&Y | 楽天)。『エンジン・サマー』に続き、18年ぶりに復活。前半のストーリーテリングは無敵。後半はなんだかものすごいことになりますが、相当へんな話なので、SFにもホールドマンにも興味がない人もぜひ。傑作かどうかはともかく、一読の価値はあるんじゃないかと。


■2009年01月29日・31日 推協新年会/日本SF評論賞

 29日は日本推理作家協会恒例の新年会。1万円の会費を払ってひさしぶりに参加。

 料理の目玉は最近流行のフォアグラ丼。フォアグラでかい。たいへん健康に悪そうです。
去年から推協のパーティではフォアグラ丼をよく見る気がするんだけど気のせい?

 推協の新年会と言えばビンゴですが、ついぞ当たった記憶がない。今回も、快調に空いてたちまち3面リーチになったところでストップ。何も当たりません。

 パーティ中は、ミステリチャンネルの新任の小澤浩子副社長を推協の理事と各社編集者に紹介してまわることに。
ミステリチャンネルはソニー・ピクチャーズに買収されて、アニマックス、AXNとともにソニー傘下に入ったんですが、番組内容や製作体制には変更なし。ソニー・ピクチャーズのコンテンツに移行するなどという予定も全然ないんですが、当日の理事会では実情と異なる情報が流れたらしく、「ソニーに買われて推協とは縁がなくなるんでしょ」みたいな反応がしきり。 誤解を解いてまわるのが大変という感じでしたが、まあ、早めに対応できてよかったというべきか。

 新年会後は、女性編集者3人とタクシーに乗って新宿の目黒新年会。三連荘だという目黒さんはさすがにお疲れのご様子で、にぎやかな井戸端会議に黙ってにこにこと耳を傾けていました。それにしても衝撃のニュースをいろいろ聞いたな。まさかそんなことが。

   *   *   *

 31日は、日本SF作家クラブ主催の『第4回日本SF評論賞贈賞式』&『デビュー30周年・永遠のSF少年 星敬さんを励ます会』。フロラシオン青山で100人弱。
 会費はこっちも1万円。
 料理がみるみるなくなるところが推協のパーティの違いか。
 あと、銀座のお姉さんのかわりにメイドコスのお嬢さんが3人。
 篠田節子さんとはひさしぶりに対面。『仮想儀礼』の話とか。 どうしてゲームブックなのかと思ったら、5000枚のゲームブック原稿は実在したらしい。事実は小説より奇なり。

 二次会は主に川又さんから昔話を聞く。光瀬さんの手紙の話とか、まつのママの話とか。まだまだ知らない話がたくさんあるなあ。

 SF評論賞受賞者に挨拶しそびれる。


■2009年01月24日 このミス大賞授賞式とか。

 2時ごろ起きて池袋。
 ジュンク堂に寄ってB1Fと3Fで油を売っているとあっという間に1時間。 あっと驚く話をいろいろ聞く。ふうん。

 アンサンブル例会にちょっとだけ顔を出してフィーリングカップル4vs4(古い)を見学、SFM新編集長に本を言付ける。

 6時から帝国ホテル17FインペリアルラウンジAQUAにて、このミス大賞授賞宴会。今回の4人を含め、歴代受賞者が20人近く集合。『屋上ミサイル』と『臨床真理』はどっちも売れ行き好調らしい。

 東山さんは第1回以来ひさびさの参加。 ついでに『路傍』の大藪春彦賞受賞祝いもできて一石二鳥。
 3/8公開の『ジェネラル・ルージュ』は初号が2/20だって。月刊誌での紹介はムリです。

 ハセベバクシンオー原作の『相棒』スピンオフ、『 鑑識・米沢守の事件簿 』のほうは3/28ですがすでに試写がまわってます。監督はハセベ父こと長谷部安春。

 ちなみにハセベバクシンオーはTVシリーズ版「相棒」の脚本も書いてて、先週の放送。いやまさかあんなネタだとは思わなかったんできれいにだまされた。馳星周氏も感心したらしい。視聴率もよく、好評だったんで、ハセベ氏はさらにTVのシナリオを書く予定とか。

 東山氏の映像化プロジェクトも進行中とか。 ついでに、なぜか宇野常寛氏の近況を聞いたり。

 二次会は数寄屋橋の東方見聞録。このミス大賞はたいへん儲かっているので、高いほうの飲み放題付きでした(笑)。

 途中で抜けて、歌舞伎町の笑笑(笑)。怪談方面の田辺青蛙ホラー大賞祝勝会。
 平山夢明のテーブルに坐れというので坐ったら話題はスカトロ縛りだった罠。 京極さんはますます貫禄がついていた。
 東雅夫氏は田辺青蛙よりしょこたんをとったらしい。当然か。


■2009年01月06日 『虚構機関』トークショーのお知らせなど

 あけましておめでとうございます。本年もよろしく。

 というわけで早速お知らせです。
 1/16に三省堂神保町本店で『虚構機関』発売記念のトークイベントがあります。ひさしぶりの三省堂SFフォーラム。
 出演は、大森望×日下三蔵と円城塔。あと、もしかしたら伊藤計劃。さらに福永信とか、いろんな人が来るかも。というか、東京近辺にいる寄稿者の人はぜひ顔見せ&宣伝に来てください。三省堂本店に顔をつなぐチャンス!

【日時】 1月16日(金) 開場:18:00〜 開始:18:30〜 (19:30頃からサイン会あり)
【会場】 三省堂書店神保町本店 8階特設会場
【会費】500円(当日)1階レジカウンターにて整理券を配布中(先着50名)。
【問い合わせ】 三省堂書店神保町本店1階 03-3233-3312(代) 10:00〜20:00

 満員で入れなくなることはまずないので、当日いきなり来ても大丈夫だと思います。書いてないけど、口コミ情報によると電話予約も可能みたいなので、心配な人は電話してください。
 第二弾(2009年度版)の編纂作業も佳境に入りつつあるので、進行状況を報告できるかも。これを入れろあれを入れろのご意見ご要望も承ります。

 お正月恒例、140回芥川賞・直木賞予想もスタートしました。パルコ・シティの『文学賞メッタ斬り!』特設ページからどうぞ。





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