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【6月19日(土)】


 高田馬場ルノワールでライトノベル対談。えんえん『デビル17 みなごろしの学園』の話をしていたような……。オレが『狼の紋章』を読んだのはたしか小学校5年のときだったんで、いまの小中学生男子が親に隠れてこっそり『デビル17』を読むことは否定しないんですが、角川グループ的にはけっこうリスキーな博奕かも。愕然としてみたい中年読者にはおすすめ。
 ただし、これは極端な例なんで、最近のライトノベルがどうなってるかを知るために読む本としては不適当。主流は『キノの旅』とか『マ』とかで、極端系が『ドクロちゃん』『マリみて』『デビル17』?



【6月20日(日)】


 身重の妻(妊娠してなくても重いですが)を家に残し、息子を自転車(2歳から6歳まで使える「いきなり自転車マーク2オレンジ」)に乗せて、中川沿いの堤防を散歩。
 3歳の誕生日にネット通販(楽天市場のツカサキッズ)で買ったやつで、こないだまでは片漕ぎしかできなかったんだけど、ようやく今日、両足漕ぎに成功。坂道が登れるようになりました。ベビーカーみたいにうしろから押して使うこともできるんでけっこう便利(三輪車を経由しないから「いきなり自転車」らしい)。



【6月21日(月)】


 旧徳間ホールで「モンスター」。最近のアカデミー主演女優賞は仮装大賞なのかと問いたい。しかもこの映画のシャーリーズ・セロンは、「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン以上にうれしくない変身ぶり。激安女の激安犯罪がどうしてこんな重たい映画になっちゃうのかねえ。悪いのは社会じゃなくておまえの頭だ。



【6月22日(火)】


 映画美学校試写室で「悪魔の背骨」じゃなくて「デビルズ・バックボーン」の試写。メキシコのギレルモ・デル・トロがスペインで2001年に撮ったホラー。いまごろ公開されるのは「ヘルボーイ」効果? ファントム・フィルムが宣伝を担当してるせいか、スペイン版「呪怨」みたいなウリですが、似てるのは子供の幽霊像だけ。実態はむしろジェントル・ゴースト・ストーリーの異色作。後半の展開はわりとびっくり(くれぐれもプレスは先に読まないように)。
「重力から自由な亡霊」はよくあるけど、亡霊の付着物(?)が浮遊するっていうのは新機軸だと思った。

 試写を見てるあいだに、病院で検診を受けていたさいとうよしこから電話。血圧が高いので、今週中に生まれなければ、来週月曜に入院して計画出産になるとのこと。予定日は7月11日なんだけど、じゃあ6月中に生まれちゃうのか。ポケモンセンターとか行ってる場合じゃないだろう>さいとう。しかし月末はけっこう仕事が詰まってるんですけど。

 前倒しで仕事をかたづけるべく、ホラサスの原稿を猛然と読む。

 C組はイタリアが風前の灯火。しかしどうしてWOWOWはどうして3位と4位の対戦をメインに放送しますか。イタリアがいくらがんばっても、デンマークとスウェーデンが2−2引き分けなら無意味なのに。
 とぶつぶつ言いながら見はじめたら、なんとブルガリアがPKで先制。ユーロ初ゴールをイタリアから奪うとは……。イタリアは2点差以上で勝たなきゃいけないんじゃないの? そういう気迫が全然ないのはなぜ。すでにあきらめてるのか。

 ユーロ開幕直前のトッティ・インタビューとか、いま読むとめちゃくちゃ笑えます。



【6月23日(水)】


 なかなか点がとれないイタリアの心配をしているところへ、さいとうよしこが起きてきて、「なんか陣痛の感覚が短くなってきた気がする」。
「それ、陣痛?」
「うーん、よくわかんないけど、やっぱり病院行ったほうがいいかなあ」
「オレに聞かれても……」
「ちょっと電話して聞いてみる」病院に電話。「やっぱり行ってみる。診察だけ受けてすぐ帰ってくるかもしんないけど……」
 というわけで午前五時過ぎにタクシーを呼び、長男を起こして事情を説明してから病院に去る母親。行かないで、いっしょに行くと号泣する三歳児。泣きわめくのを必死になだめ、リクエストに答えて、葛西ブックオフで買ったいがらしみきお『三歳児くん』(最近のお気に入り図書)を読んでやる父。イタリアどうなったかなあ。

 とか思ってると、午前7時過ぎに電話が鳴る。
「こちら、東京臨海病院ですが。奥さまは先ほど、午前6時43分に無事出産されました。2335グラムの女のお子さんです」
 もう生まれたのかよ! というわけで、立ち会う間もなく第二子の出産は終了。とりあえず、さいとう実家方面に電話。
「え? もう生まれちゃったの?」と妹1号。
「そう。はやく生むなら土曜か日曜にしてくれって言ったのに」
「もう生まれたんなら、あわてて行ってもしょうがないか。やっぱり土曜日かなあ」
 さらにうちの実家にも電話して3人目の孫の誕生を伝え、まだ起きてそうな三村美衣に生まれたよPメールを打つと、電話がかかってくる。そうですか、イタリア敗退ですか。2−2引き分けはむずかしいと思ったのになあ。

 午前5時に起きたきり頑として寝ようとしない息子を自転車に乗せて連れ出し、なか卯でカレーの朝ごはんを食べさせ、なだめすかして保育園へ放り込み、いったん帰宅すると、さいとうよしこから電話。めちゃめちゃ楽なお産だった模様。「いきんだの二回だけ」だって(笑)。
 病院に着いて診察受けたとき、子宮口の開きはまだ2センチで、「どうしますかねえ。一応、入院しますか?」「……ええと、じゃあ、そうします」みたいなやりとりをしてたのに、病室のベッドに寝たとたん産気づいて、「ここで産んじゃダメですよ!」という叫び声を聞きながら分娩室に運ばれ、あっという間に産んじゃったらしい(笑)。

 ビデオでイタリア敗退シーンを確認したあと、とりあえず必要なもの持って自転車で臨海病院へ。生後3時間の長女を病室に連れてきてじっくり眺める。トキオのときと比べるとめちゃくちゃちっちゃい。2335グラムですからね。昔なら未熟児だけど、健康上の問題は全然ないそうです。よかったよかった。名前はまだ決まってません。仮称、優路(ユーロ)。添野からのメールによると、ジダン、ヴィエラと同じ誕生日らしい。ジネディーヌと名付けるか。

 出産前に家をかたづける手伝いに、今日うちに来る予定だった三村美衣がかわりに病院へやってきて、非血縁者の見学者第一号に(笑)。
 病室でだらだらしてると、保育園から、トキオが熱を出したので迎えにきてほしいと電話。よりによってこんなときに……。と思いつつ迎えにいくと、熱はあるもののわりと元気そう。連れ帰ってメシを食わせ、マンションの中庭でシャボン玉遊びをさせてから、薬を飲ませて寝かせる。夜中のユーロD組最終戦を見る余裕もなくばったり。



【6月24日(木)】


 トキオの咳が止まらないので保育園はお休み。産科の病室に子供は連れていけないし、母親の退院はまだ先だから、中途半端に会わせないほうがいいだろうってことで今日は自宅待機。
 高知から飛んできて、病院で孫3号の顔を見たうちの母親と駅前で合流(小児科に連れていこうかと思ったら休みだった)、蕎麦屋で食事して、『ファインディング・ニモ』のDVDを買って帰宅。トキオがお祖母ちゃんといっしょに『ニモ』に夢中になっている隙に仮眠。いやあ、疲れた。

 今日は「角川春樹復活の日」大パーティのはずだったけど、もちろんパス。



【6月25日(金)】


 EUROは準決勝がはじまり、天下分け目のポルトガル×イングランド戦だというのに起きられない罠。うっかり伝言板を覗くと、「よもやのキーパー対決」(国樹由香)とか。PK戦決着なのか!?

 咳が止まって熱も下がったトキオをお祖母ちゃんと一緒に保育園まで送り届け、いっしょに病院。昨日から母子同室で、長女は機嫌よく暮らしているらしい。

 家に帰って食器洗い機の取り付け工事を待つ。受け入れ準備が全然できてないのでたいへん。こんなでかいのかー。とりあえず使ってみる。

 え、ルーニーは骨折ですか! こうなったら名前は「るうにい」かな。もちろん、由来は「まりのるうにい」のほうですが。

 高知のお祖母ちゃんにお迎えと子守りをまかせ、ホテルオークラの三島賞・山本賞・川端賞授賞パーティへ。元担当作家の矢作さんに挨拶して一次会だけで帰宅。長男を風呂に入れてからいっしょにばったり。



【6月26日(土)】


 さいとう母と妹1号とその子供三人がさいとう弟の運転する車で臨海病院に到着。さいとう母は、車に乗ってるあいだに腰を痛め、歩くのもままならない状況らしい。

 トキオは保育園を休んで、うちの母親とニモ三昧なので、子守りをまかせて病院へ。ティールームで週刊新潮の原稿を書き、さいとう弟の車でさいとう母を整体クリニックへ送り、となりのドトールで原稿を仕上げてメールしたあと、家に帰って、トキオを従弟の2歳児と中庭で遊ばせる。

 さいとうの妹一家と弟はクルマで帰宅(さいとう弟は、あした消防団の大会だとか)、残るはトキオの祖母二人。



【6月27日(日)】


 朝6時に起きてテレビをつけたらオランダ×スウェーデンをまだやってました。またPK戦かよ! どのみち一次リーグが終わった段階で「決勝はポルトガル×チェコでチェコの優勝」と予想してたんで、どっちが来ても大勢には影響ないと思うけど。

 月刊アスキーのコラム原稿を書いて今週の仕事はなんとかひと息。





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