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【お知らせ】
コニー・ウィリス『航路』、全国書店で発売中(大森望訳/ソニー・マガジンズ/上下各1800円
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『航路』ネタバレ感想・議論用掲示板を設置しました。あんなことやこんなことを心おきなく語りたい人はどうぞ。
超軽量万能linksを半年ぶりに更新しました。



【10月11日(金)】


 諸星友郎からのメールで、WWW日記原稿アーカイブへのリンクが消えているのが判明。日記のインデックスファイルも一部消えているし、古い写真はないやつのほうが多いくらい。ltokyoのサーバ移転時に引っ越し損ねたファイルが大量にある模様。一回ちゃんとリンク切れのチェックとファイル補填をしなきゃいけないんだけど、なにしろファイル数が多いのでたいへん。しかもディレクトリを切ってなくて、ほとんどすべてのファイルがhttp://www.ltokyo.com/ohmori/の直下に置いてあるから、もうぐちゃぐちゃ。先のことを考えずにやってるとこうなるんだよなあ。



【10月12日(土)】


 bk1のトップページを見たら、2002/10/11 売上TOP10でいきなり『航路』上下が2位と3位に。タイミング的には石堂藍さんの書評効果でしょうか。ありがたいことである。なお、ヒラマドさんの「ざぼんの皮」によると、「昨日の19時注文で、今日の16時受け取り」だそうで、bk1は「24時間以内到着」を実現している模様。売上トップ10はこんな感じ。
1 ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上・下 J.K.ローリング
2 航路 上巻 コニー・ウィリス
3 航路 下巻 コニー・ウィリス
4 サティスファクション キム・キャトラル
5 不撓不屈 高杉良
6 コミュニケーション ジョン・スチュアート
7 昭和遺産な人びと 泉麻人
8 サイボーグ009画集 石ノ森章太郎
9 Windowsはなぜ動くのか 天野司
10 攻殻機動隊1(DVD) 士郎正宗

 じゃあ紀伊国屋はどうなんだろうとbookwebを見ると、デイリーベスト10は、
1. 月刊インリン・オブ・ジョイトイ[新潮社]
2. 気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ[草思社]
3. 天国の本屋[かまくら春秋社]
4. メガバンクの誤算[中央公論新社]
5. 宝島上[早川書房] (グイン・サーガ外伝17)
6. サティスファクション[ア−ティストハウス]
7. コミュニケ−ション[ア−ティストハウス]
8. 航路下巻[ソニ−・マガジンズ]
9. ゴハンの丸かじり[朝日新聞社]
10. 航路上巻[ソニ−・マガジンズ]
 という結果。なぜか下巻が上回っています。上巻をもう読み終わった人が下巻を買いはじめてるんでしょうか。

 しかしいちばん驚いたのは1位の『月刊インリン・オブ・ジョイトイ』。これってたしか永作博美から始まった新潮社の廉価版写真集シリーズでしょ。わたしは最初の一冊だけ買いました。新潮社も変わったなあとそのとき驚いたんだけど、インリンまで出てるのか。しかも紀伊国屋で1位。グラビアアイドルおそるべし。あ、レースクイーンなのか。よく知りませんが、インリン・オブ・ジョイトイの公式サイトはすごいぞ。「私は虚像である限りテロリストだ。」「赤い官能」「インリン、エロテロ宣言!」って……。河上イチローのサイトかと思ったよ。その次のページも爆発的。
『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』はそのへんの人がだれでも買ってしまうタイトルなのであちこちで言及されてますね。『天国の本屋』は同日のamazonでも3位に入ってるファンタジー。『青空の向こう』系? テレビかなんかでとりあげられたんでしょうか。
 ついでにamazonのベスト25は、
1.ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻2冊セット J. K. ローリング (著)
2.チェンジ・ザ・ルール! エリヤフ・ゴールドラット, 三本木 亮 (翻訳)
3.天国の本屋 松久淳+田中渉 (著)
4.コミュニケーション ― 究極の愛の芸術 ジョン・スチュアート, その他
5.アルジャーノンに花束を ダニエル キイス (著), その他
6.Big Fat Cat and The Mustard Pie 向山 貴彦 (著), たかしま てつを (イラスト)
7.ブロードバンド時代の情報管理法―新・超整理手帳2003スペシャル版 野口 悠紀雄 (著)
8.サティスファクション―究極の愛の芸術 キム キャトラル (著), その他
9.Cocco―Forget it,let it go SWITCH SPECIAL ISSUE
10.海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス 池谷 裕二 (著), 糸井 重里 (著)
11.メガバンクの誤算―銀行復活は可能か 箭内 昇 (著)
12.全部無料(タダ)で宣伝してもらう、対マスコミPR術 玉木 剛 (著)
13.気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ リズ・ダベンポート, 平石 律子 (翻訳)
14.海辺のカフカ〈上〉 村上 春樹 (著)
15.海辺のカフカ〈下〉 村上 春樹 (著)
16.モーニング娘。×つんく♂ 能地 祐子 (著)
17.徹底反復漢字プリント―兵庫県山口小学校「陰山学級」実践プリント 陰山 英男 (著)
18.徹底反復計算プリント〈全学年〉―兵庫県山口小学校「陰山学級」実践プリント 陰山 英男 (著)
19.南の島の星の砂 Cocco
20.マネジメントの正体―組織マネジメントを成功させる63の「人の活かし方」 スティーブン P.ロビンズ (著), 清川 幸美 (翻訳)
21.うつしいろのゆめ―天国の本屋〈2〉 松久淳+田中渉 (著)
22.航路(上) コニー ウィリス (著), 大森 望 (翻訳)
23.たった3ヵ月で英語の達人―留学なんて無駄!お金のかからない速習法 志緒野 マリ (著)
24.航路(下) コニー ウィリス (著), 大森 望 (翻訳)
25.ムーディーズの財務アドベンチャー 戦略投資・リスク分析 ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク  
という感じ。タイトルが長い本が多いのが特徴(副題まで書いてあるからだけど)。amazonは実用書・ビジネス書が強いらしい。『航路』は、ぼくが見た範囲では13位が最高で、トップ10の壁は厚いのだった。永遠のライバル(笑)『モーニング娘。×つんく♂』にまた抜かれてます。
 しかしベストセラーリストなんてふだん全然見ないから新鮮だな。『徹底反復漢字プリント』がなぜamazonのベストセラーに入るのかとか、さまざまな疑問が。

 こうやって見ると『航路』はおかげさまですごく売れてるみたいですが、あくまでも瞬間風速なのであまり参考にはならない。初版部数はごく常識的だし(この部数で全5段広告を打つのが常識はずれ)、過去のデータとの比較によれば、「出足はまずまず」という程度。著者の知名度と長さと値段を考えれば「かなり好調」だけど。なんとか一回ぐらいは増刷になってほしい。



【10月13日(日)】


 明日はさいとう弟の結婚式なので、今日から宇都宮。駅ビルの喫茶店で休憩してると、ロビンソン百貨店に買い物に来ていたらしい新郎新婦が登場。
 駅ビルに入ってる八重洲ブックセンターをひさしぶりに覗いたら、なんかずいぶん広くなってました。しかし『航路』は発見できず(笑)。
 読まなきゃいけない本とゲラが大量にたまっているので、オレはさいとう実家には立ち寄らず、妻子を新郎のクルマに預けて駅前のサンルートホテルに投宿(できたばかりの東横インに泊まろうと思ったら満室だった。さすが連休)。
 ひさしぶりに革靴を履いたら足が疲れるのなんの。ベッドに転がって柴田よしき『聖なる黒夜』(角川書店→bk1)をえんえん読みつづける。カドカワミステリに連載されていた大作で、山内と麻生の話。1500枚ぐらいでしょうか。このボリュウム、この密度で2000円は安い。

 7時からはアジア大会サッカーの決勝、日本1-2イラン。前半圧倒的に優勢だったので悪い予感がしてたら、案の定、後半の頭に先制される展開。どうもこのチームにはなかなか愛着が湧いてこないんですが、攻めにいって追加点とられたあと1点返したのはよかった。
 ところでこのU21組を谷間の世代と呼ぶのはわたしも反対。谷間っていうのはその次に山が来るから谷になるだけで、もしかしたらまだ下り斜面の中腹かもしれないじゃん。ジーコが選んだフル代表を見ても、2006年以降にあまり期待が持てないんですが。

 堺のところでチャットしながらシカゴマラソン。渋井陽子の応援番組のはずが、高岡の大健闘で途中からサブタイトル変更の事態に(笑)。女子メインの編成だったんで、中継のうろたえぶりが爆笑。結果的に非常にスリリングな番組に。女子の日本記録が更新されるはずの番組だったのに、男子の日本記録が更新されちゃったんだからなあ。



【10月14日(月)】


 朝6時半に目が覚めて、ホテルの斜め向かいの宇都宮餃子館で朝粥と餃子。餃子屋が6:30から店を開けるのはなぜ。と思ったら朝はお粥のファーストフード店なんですね。280円で中国粥が食べられるのはいいと思った。西葛西にも店を出してほしい。

 ロビンソンの一階の喫茶店でゲラを直してるところを電話で呼び出され、11時に結婚式場へ行って子守の係り。広いところを走り回れるせいか、トキオ社長は非常にご機嫌。まるっきり昼寝もしないまま結婚式終了まで活躍。シャーロック・ホームズ風というか、これから狐狩りに出かける英国人みたいな蝶ネクタイ姿がウケてましたがセットで5000円らしい。服地の量が少ないからな。

 トーレン社長のほうは最近、刀剣に凝っているらしく、結婚祝いは守り刀。日本文化に関するレクチャーを拝聴し、勉強になりました。

 SF「文庫データベース」インデックスは「初登場年齢」コーナーの分析がどんどん詳細に。「SF文庫翻訳者の高齢化白書」「SF文庫解説者の高齢化問題白書」が泣ける。90年代に入って20代デビューが激減しているという実感がデータで裏付けられたかたち。上が詰まってる(オレの年代のSF翻訳者・解説者が異常に多い)という事情はあるにしても、これではまるでジーコ・ジャパン。って違うか。SFマガジンはかなり意識的に若返りをはかってますが、SF文庫のほうは点数も減ってるしなあ。逆に言うと、80年代はサンリオSF文庫と創元の《ダーコーヴァー》のおかげで翻訳者デビュー年齢が一気に若返っただけで、いまは昔にもどったとも言えるんだけど。ところで問題です。池澤夏樹が26歳でSF文庫解説デビューを果たした本とはなんでしょう。答えは次回。
 しかし山田弘美(川上弘美)がサンリオ版『暗闇のスキャナー』の解説書いてたことなんかも、これを見るまですっかり忘れてました。PKD座談会に出てもらえばよかった。いや、出てくれたかどうかわかんないけど。



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