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【5月29日(水)〜30日(木)】


『Passage』の翻訳を第二部までで一段落させて、あとは新人賞関連の仕事をまとめて一気に全部かたづけようと思ったがちょっとかたづかない。まあ原稿読むのはW杯中でもできるからな。




【5月31日(金)】



 仕事は終わらないがワールドカップは開幕する。たまには開会式を見ようと思ってNHKをつけたら木村拓哉しか映してなかった。開会式は添え物ですか? ドラマの収録蹴飛ばして来てもらったから? 「7番の人」とか言うんじゃねえ木村拓哉。「さっきヒデと携帯でしゃべったんですけど」でいいじゃん。中田英寿と付き合うとみんな村上龍症候群になるのか?
 というわけでスカパーにスイッチすると、原博実と八塚浩が開会式を実況していた。
「あ、テレビのような人がでてきましたよ」
「でてきましたねっ」
「えーー」(←いつもの八塚節で)
 心がなごむ。ものすごくふつうのものを見ているような安心感(笑)。
 この安心感はアジアで初めてのW杯の開幕戦がキックオフになってからもかわらず、UEFA杯とかのそこそこ大事なゲームを見ているような落ち着いた気分にさせてくれる。

 というわけで試合の結果はフランス0×1セネガル。いやもう予想通り(って、伝言板に書いたオレの当日朝予想はフランス1×2セネガルだったんだけど)。
 フランスは、ジダンがいなかったベルギー戦のフランスそのまんま。なんの改善も見られません。ジョルカエフよりまだミクーだったかも。アンリとトレゼゲは2トップで使わなきゃ。
 セネガルはフランス戦のときのベルギーよりはるかにやる気も勝つ気も元気もあったので、この勝利は順当勝ち。日本がやっても勝てそうなあのベルギー相手にホームで勝てなかったんだから、その反省を生かすべきだったよルメール。
 しかしA組はこれでオレ予想通り混戦。オレ予想は、ええとなんだっけ、「1勝2分のデンマークが1位通過し、F組2位のナイジェリアに当たって敗退」か。




【6月1日(土)】



 アイルランド 1−1 カメルーン@新潟はカメルーン応援してたんですが、エムボマが引っ込んだあたりで電池切れ。アイルランドの大攻勢をしのぎきれずに引き分け。それにしてもアイルランドのサポーターはすごいね。何人来てるんだいったい。新潟のスタジアムがあんなことになってるのを見るとワールドカップ気分がどんどん盛り上がってくるかも。

 ウルグアイ 1−2 デンマーク@蔚山は、おなじみトマソンの2ゴール。数少ない「よく知ってる選手」が点をとってくれるとなんとなくうれしいが、スカパーで見てるとエールディビジの試合に見えたり。レコバは冴えませんでしたね。

 ドイツ 8−0 サウジアラビア@札幌については多くを語るまい。サンフランシスコから昨日東京にやってきて、今朝早くからはるばる札幌まで飛んでこんな試合を見せられた斉藤友子の立場は? サウジはもっと真面目にやるように。ビアホフなんかのリハビリに使われて悔しくないのか! しかしドイツは、知ってる選手がみんな怪我でいなくなったと思ってたのに意外とそうでもなかった。さすがに層が厚いというか、ほんとの若手(80年代生まれ)が全然いないというか。まあでもクローゼの頭だけでのハットトリックは立派。




【6月2日(日)】



 鹿島スタジアムではじまったアルゼンチン×ナイジェリアを前半まで見て、やっぱりアルゼンチンには勝てそうにないなあと思いながら家を出て埼玉スタジアムへ向かう。
 西葛西から飯田橋まで20分、飯田橋から南北線直通の浦和美園まで40分ぐらい? 南北線は混むかと思ったら、楽勝ですわれて快適でした。鹿島に行った人はたいへんだったらしいけど。しかしさすがに大量のイングランド人や少量のスウェーデンがどんどん電車に乗ってくるので、見慣れた南北線の車内も不思議な雰囲気。ワールドコンが日本で開催されたような……ってちがうか。
 浦和美園の駅前も思ったほどの大混雑ではなく、15分ばかりてくてく歩いてスタジアムに到着。金属探知器チェックその他もスムースで、こないだの国立のほうが混んでたぐらい。「最寄り駅到着がキックオフ2時間前」を目標にしてだいたいその時間に着いたんですが、1時間前でもOKかも(日本戦のときは知りません)。

 試合のほうは、イングランド×スウェーデンという組み合わせから予想された通りの展開。オレは札幌でのガチンコ盛り上がり対決に期待してスウェーデンのがんばりを祈ってたんですが、まわりの日本人サポーターは(となりの席の喜国さんを除いて)イングランド・サポーター一色。もう完全にイングランドのホームゲームですね。しかもひたすらベッカムとオーウェンに大拍手なんですが、今日はどっちもダメ。それでもベッカムはプレースキッカーとしての役割をちゃんと果たすんだからさすがの貫禄か。ハーグリーヴスとかもっとがんばってくれないと。
 スウェーデンはユングベリがいまいち冴えず。かわりにアレクサンデンションががんばって、ゴールも決めた。後半の勢いだと勝ち越してもおかしくなかったが、勝ちきれないのがスウェーデン。開幕戦は引き分けでよしと思っちゃうところがヨーロッパのチームかな。
 席がバックスタンド側のはるか上のほうだったせいもあって、けっこう落ち着いて見てましたが、スタジアム自体はなかなかいい雰囲気。応援合戦も楽しい。

 しかし、終わったあとはさすがに駅までの道のりが大混雑。1キロ進むのに1時間。帰りはくたびれたので飯田橋のラーメン屋に寄ってから東西線に乗ったんだけど、それでも何人かスタジアム帰りのイングランド人サポーターがいて、なるほど自国開催だなあと。南北線でそのまま六本木まで行きたいのも山々だが、それじゃ帰れないしな。だいいち、はやく帰って昼間の試合のビデオを見なければ。

 ということで部分的に早送りしつつクロアチア 0−1 メキシコ@新潟。ラパイッチくん超ひさしぶり。懐しい。トルコなんかに行ってたとは知りませんでした。しかしクロアチアなんてほとんど4年ぶりに見たのに、いまだにプロシネチキ、シュケル、ヤルニ、ボクシッチ、スタニッチですか。って、メキシコもブランコ&エルナンデスなんですけど。そのブランコにかきまわされてPKとられてるんじゃなあ。
 パラグアイ 2−2 南アフリカ@釜山はパラグアイが圧勝していたはずの試合。無駄なPKで引き分けてしまいました。チラベルトの価値を高める陰謀かと思ったよ。しかし2位通過はなんとかなりそうな気配。

 直後再放送で見たスペイン 3−1 スロベニア@光州は、審判が違えば引き分けてでもおかしくなかった試合。チミロティッチがゴール前で倒されたのはシミュレーションとられて、最後のモリエンテスのがPKとは。まあW杯らしい判定ではありますね。
 ひさしぶりに見たザホビッチは切れがいまいち。チミロティッチはかなりいいぞ。
 スペインはそんなに強そうには見えないんだけど、まあこの勝利で、グループリーグ通過は安泰か。




【6月4日()】



 4時に起きて途中から中国 0−2 コスタリカ@光州。コスタリカはやっぱり強かった。アジアから初出場の国が1点とるのはたいへん。

 でもって日本 2−2 ベルギー@埼玉
 前半はいつ点をとられても不思議のない展開。よく0-0でしのいだなあと思いつつ後半を迎えたとたん、いつものパターンから失点。
 しかし、いつもと違ってたのはそれから。直後の同点ゴール(後半14分鈴木)から後半22分の稲本勝ち越しゴールまでの約10分は、まるで「夢の日本代表」だった。日本ってこんなに強かったっけ? みたいな。格下のチーム相手にカサにかかって攻めるときのムード。宮城のチケット押さえてなかったことを本気で後悔した一瞬。
 しかし2−1になったところで一呼吸置くべきでしたね。準備していた森島の投入はちょっと待てと思った。そしたら森岡の故障でいやな雰囲気が漂い案の定……という感じ。
 あそこはトルシエ得意の「明神を入れて試合を落ち着かせる」作戦でもよかった気が。
 ま、そんなことしなくても、常識あるレフリーが笛吹いてれば3−2で勝ってた試合ですが。開催国の初戦をなんだと思ってるのか小一時間問い詰めたい。判定だけアウェー。謎すぎる。真に公正なレフリーが笛吹いてた場合でもたぶん勝ってたな。とりあえず今大会でコスタリカは応援しないことに決定。
 まあしかし、2位抜け期待のオレ予想にとっては上々の発進なのでよしとしよう。

 勝ち点1のうれしさと勝たなかった悔しさが入り交じりつつ、やや複雑な気持ちで見守った釜山の試合は韓国 2−0 ポーランド。黄善洪・柳想鉄の柏コンビの爆発でポーランドを一蹴。ていうか、ポーランド弱すぎ。後半のあのやる気のなさそうな試合ぶりはなに。暑さがよほど堪えたんですかね。あれじゃ予選突破は無理。この組はポルトガルと韓国かな。と思ってるとアメリカが来たりするか油断できないが。

 などとやってると全然仕事をする気にならないんだけど、締切も待ってくれないのでスターログの連載とSFマガジンのラファティ追悼特集原稿をちょこちょこ。
「一方的に仕事が押してる時間帯ですね」
「押してますが、それでもどうしてもフィニッシュまでは行けません」
「気持ちで負けてるんじゃないですかね」
「残り時間はだんだん少なくなってきました。あとはロスタイムの勝負になりそうです」
 とか言ってる場合ではなく。




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