・新1000形(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
1404以下12連
1404以下4連+1024以下8連
2002.7.26 杉田駅にて撮影
 2002年、これまでの1500形、600形、2100形の投入に続く、1000形の置換えを目的として登場した通勤用車両です。1000形の置換えが目的であることから都営線など他社線への直通規格に基づいた車両で、アルミ車体3扉ロングシート(車端部のみボックスシート)の構成となっています。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、2100形に続きドイツ・ジーメンス製の電機品を採用しています。編成構成はMT比1:1で、600形4次車や2100形に基づくものの一部変更が加えられ、8連では補機付のT車を2・7号車とし、4連では冗長性の確保と組成変更の容易さを両立するためか、中間2両のT車に小型のSIVを装備しています。この構成により、8連と4連で組成変更をすると簡単に3M3Tの6連が2編成組めるようです。
 2001年度末に8連1本、2002年度初めに4・8連各2本、総計32両が活躍を開始し、今のところ線内の快特や普通運用と、押上まで直通の特急で運用されています。
 走行音(600形併結)[kqN1001a.rm/391KB] 直接再生
 600形と併結した列車の走行音です。2100形と比較すると、非同期モードが短くなり(2100形では30km/hを超えるくらいまで非同期なのに対し、新1000形では20km/h程度)、代わりに3回くらい慌ただしく変化する同期モードが挿入されています。たぶんこの部分を非同期モードに替えてしまうと、ほとんど2100形と同じ音になるはずです。ちなみに、減速時に関しては3段階あるはずの甲高い同期モードは、このファイルのように、時々1回足りないことがあります。今まで乗った感じだとブレーキの緩い時にこの傾向があるとは思うのですが、決定的な法則はまだ分かりません。
 ちなみに、高速域では2100形とは打って変わってだいぶ賑やかな走行音になっています。2100形とハード的に変わった部分は駆動装置くらいなもので、継手部分に使用される撓み板がCFRP製に変更され、その関係で「継手カバー」なるものが省略されたそうです。うるさくなった原因はこれなんでしょうかね・・・。
 録音は京急蒲田→京急川崎間です。
 走行音(2000形併結)[kqN1001b.rm/400KB] 直接再生
 こちらは2000形4連との併結列車の走行音です。心なしか非同期の後の細かい音の変化がゆっくりしているように感じられます。加速時間はなかなかの長さですし、再加速の回数も多いですね。それにしても120km/hに到達する前にずいぶんと金切り音が響きますね。85km/hくらいから聞こえ始めて110km/hを超えたあたりで落ち着くようです。
 この録音は停車直前に所定の回数の音の変化があります。結局のところ、2100形で一瞬だけ聞こえる「甲高い音」はこの車両の同期モードが一瞬だけ現れているということなんでしょうかね。
 録音は京急蒲田→京急川崎間です。
 空転・滑走音(その1)[kqN1001c.rm/396KB] 直接再生
 600形東洋車併結時の空転・滑走音です。非同期モードの後の細かい変化の乱れ方が印象的です。高速域では安定しているようですが、雑色手前のカーブではいったんノッチオフしているようです。このファイルでは、減速時の滑走が結構激しかったりします。こんなに音が戻るジーメンスインバータというのもなかなかありません。ホーム直前のポイントでの50km/h制限には微妙に間に合ってなさそうな気が・・・。
 録音は京急蒲田→京急川崎間です。
 空転・滑走音(その2)[kqN1001d.rm/386KB] 直接再生
 これも上のファイルと同様の編成での録音です。違いはと言うと、起動時のノッチの入れ方が限りなくフルノッチ起動に近い点です。フルノッチにした瞬間から車輪の「ズズ、ズズズ・・・」という音が聞こえてきます。高速域でも独特の金切り音が不安定になっている部分があります。減速時には、多摩川橋梁上で回生失効が起きています。2100形でも時々こういうことが起きるのですが、なぜこの場所に限ってこうなるのか、よく分かりません。停車時のブレーキでも少し滑ってるようですが、VVVF音には現れていませんね。
 録音は京急蒲田→京急川崎間です。
 走行音(8連単独)[kqN1009a.rm/386KB] 直接再生
 番号的には第2編成ながら、3番目に営業を開始した、1009編成の単独での走行音です。単独だと約58秒で120km/hに到達するらしいです。それにしても、この車両はとにかく高速域で激しい音をたてます。たぶん新1000形の中で一番うるさい車両なのではないでしょうか。
 録音は京急蒲田→京急川崎間です。
 走行音(新1000形12連)[kqN1017a.rm/381KB] 直接再生
 新1000形の8+4連の走行音です。起動時は4連の方が加速度が高いようですが、最終的な120km/hまでの所要時間には差は見られないようです。
 1017号車での録音なのですが、こちらは高速域でそれほど激しい音はたてていないようです(と言っても2100形等よりはかなりうるさい)。起動時はもうちょっとまともにノッチを入れて欲しかった・・・。
 録音は京急蒲田→京急川崎間です。
 走行音(8連単独)[kqN1024a.rm/352KB] 直接再生
 こちらは1024号車を上り列車で録音したものです。1017号車と比べてもだいぶ高速域の音が静かなように思います。たぶん2002年度上半期までに登場した車両の中では一番静かなのではないでしょうか。
 録音は京急川崎→京急蒲田間です。
 走行音(4連単独)[kqN1401a.rm/222KB] 直接再生
 こちらは4連単独編成の走行音です。普通車なので最高は95km/hですが、この時は90km/hくらいだった模様です。32秒くらいの加速でこの速度だから相当な加速力なのですが、どうもこの下の1405編成の方が加速度が高いような気もします。ちなみに、この時は発車前にドアを再開閉しているのですが、閉まりきった後でドアチャイムが鳴ってしまうなど、1500形更新車同様挙動不審なドアチャイムですね。再開閉さえしなければたいていのドアは普通にチャイムを鳴らすんですが・・・。
 録音は京急蒲田→雑色間です。この区間ではきっちり95km/hを出して欲しかった・・・。川崎で快特の待避をするスジなんだし・・・。
 走行音(4連単独)[kqN1405a.rm/198KB] 直接再生
 こちらは1405号車の走行音です。普通車の最高速度である95km/hまで達したか、あるいは94km/hくらいだったかという加速です。この区間は上り勾配があるわけですが、約37秒の加速でこの速度です。平坦な場所では起動加速度は約3.7km/h/sらしいです。1401編成がどの程度かは未調査です。それにしても、2両に補機を分散させている分1両のM車にかかる負担が大きいはずの4連の方が、8連よりも高い加速度だというのは不思議ですね。逆にそれを考慮して限流値を高くしたら、高くし過ぎて加速が良くなったのかもしれませんが・・・。
 ちなみに、停止直前には「あの音」が1回足りませんね。未だに法則が分かりません。
 録音は鶴見市場→京急鶴見間です。
 走行音(4連単独)[kqN1405b.rm/198KB] 直接再生
 これも1405号車の走行音です。95km/hに達していたのは間違いないはずです。ほぼ平坦な区間を加速しているのでこの車両の性能がよく分かると思います。それにしてもブレーキの強いこと・・・。
 録音は京急川崎→八丁畷間です。発駅と着駅で反対側のドアが開くので、2種類のドアチャイムが聞けます。
 走行音(2100形併結)[kqN1408a.rm/357KB] 直接再生
 後ろに2100形の中でも最強の加速力を持つ2116編成を従えた、1408号車の走行音です。多摩川橋梁上に片渡り線があり、その区間の制限が90km/hなわけですが、強力編成なだけあって、だいぶ90km/hでの惰行時間が長くなっていますね。高速域の音は比較的静かで、1024号車にかなり近いのではないかと思います。
 録音は京急川崎→京急蒲田間です。
・その他の写真
 最初に登場した、1001以下8連です。当初は夕方の91Aが一番撮影しやすかったものですが、32両体制になった頃からこの運用に充当されないことが多くなりました。
 2002.5.2 生麦〜京急新子安間にて撮影
 こちらは4連単独の、普通運用です(車号は1408他)。1500形120km/h対応車と共通運用なのか、日によって終日普通運用だったり、快特増結運用に入ったりします。
 2002.8.10 能見台駅にて撮影
 1002号車から1008号車方面の室内写真です。基本的にはロングシート、車端部のみボックスシートという構成は、2000形改造車と同等のものです。
 2002.4.15 京急久里浜駅にて撮影
 1001号車のVVVF装置(山側)です。2100形と同じでしょうね。
 2002.4.28 品川駅にて撮影
 こちらは1405号車のVVVF装置(海側)です。一応こっちが正面なんでしょうかね。1700等のVVVF装置はこちら側なので、そういうイメージがあるんですが、両側にプレートがあるんですね。形は2100形と同じだと思います。
 2002.7.27 花月園前駅にて撮影
 1002号車のSIVです。2100形と同じ三菱製ですが、形は違います。ドライパネル式等の記述がどこかにあったような気もしますが、その割にはそれらしい形ではありませんね。
 2002.4.28 品川駅にて撮影
 1406号車のSIVです。4連の場合、このような小形のものを各T車に設置しています。だからこそ8連と4連を組み合わせて簡単に6連2本にできるんでしょうね。
 2002.8.10 京急川崎駅にて撮影
 1001号車の台車です。2100形とほぼ同じだとは思いますが、細かい点は分かりません。
 2002.4.28 品川駅にて撮影

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