バラしにめげずに釣りました
11月29日(土)、この週末で本年度のシーズンを終了する戸田に村田さんに一緒に行く計画を立てていました。ところが、低気圧接近に伴い東海地方は雨、風が激しい荒天の予報のため千代ボートの堤さんに電話してみるとやはり明日の出船は無理とのこと。仕方ないので電話で今年最後の挨拶と来年3月の再会を約束して電話を切りました。
村田さんに連絡し戸田行きは中止で、私は庄三郎丸からタイ五目かアマダイの乗り合いに行くと告げましたが、やはり村田さんは乗合船には気乗りしないらしく私だけの単独釣行になりました。
4時半少し前に起床、予報通り外は雨。思ったより風はなく寒さも厳しくはない。5時頃出発し、船宿到着は6時少し前。海辺にくると北風がやや強い。
まだあたりが暗い中を受付を済ませる。天気が良くないのでタイ乗合には5〜6名、ハナダイ・イナダ五目は左舷トモに1名だけの記名しかない。数秒迷った後、ハナダイ・イナダ五目の右舷トモに席を確保する。
レインウエアを着込んで軽い朝食を済ませた後は船宿内で待機。6時半頃に「タイ五目の4人の人は新港から出るから車に荷物積んでえ」と声がかかる。なんとあの大型の第12庄三郎丸に4名の大名釣りである。車の中で同乗のおじさんは、本当は勝浦から根魚乗合に行く予定だったのがやはり悪天候のため出船中止になり急遽海の静かなここに来たそうだ。
雨はそう激しい降りではなく、これ何とかなりそうだと感じながら乗船する。どうやら右舷は私1名の乗船だったらしく、胴の間からミヨシにかけては船長と助手の方の釣座になるらしい。しかしタイ五目ではトモの人が大釣りするのは見たことがなく、たいていミヨシかトモ2〜3番目の人が良い思いが出来ることが多かったのでちょっと不安ではあった。
定刻の6時45分に港を出ると航程10分弱の潮位計測塔沖の魚礁回りで船は潮回りの後に開始にとなった。推進は40mで底から10m程をシャクリ感覚1〜2秒で探れとの指示。まずはこれまで通り、ハリス2号に緑とピンクのウイリーに先針はオキアミを付けた仕掛けで第一投。あいにくの天候のためか、回りに僚船の姿はない。しかししばらくは空振りが続く。
繰船しながらもタイを爆釣の船長
隣では船長がリモコンで器用に船を操舵しながら釣り始めたが、こちらは長ハリスのマダイ仕掛けの置き竿スタイルのようだ。と、眺めていると船長の竿先が大きく叩かれた。軽くかつシャープに合わせてからやりとりが始まった。上がったのは30センチ程度のマダイ。さすが、と思ってこちらのシャクリにも力が入るが、またしても船長にアタリがあった模様で同型のマダイを追釣した。尚も船長の竿には活発にアタリがあり、カイワリやマルアジが上がる。あまりシャクらずに置き竿の方がいいのかな?と思い始めたが、開始30分でやっと最初のアタリをキャッチ。マダイやイナダと明らかに異なる引きで上がってきたのは30センチ超のまるまる太ったマルアジ。次も底から5m仕掛けを上げたところでククッというアジ独特のアタリで同型のマルアジ。シャクってから竿先を止めている時にアタるようで、そのまま止めていると追い食いがあるようで一荷で上がるときもあったが、タモを使っていないので結構バラしも多い。
マルアジを5匹ほど上げたところで、やや上目のタナでマダイらしきアタリ。慎重にやりとりして船長がタモ取りしてくれたのは33センチの綺麗なマダイ。次にはアジともマダイとも違うシャープな引きで上がったのは26センチの良型のカワハギ。オキアミ餌に食ってきた。ミヨシの助手の人には良型のイシダイも上がった。さらにシャクリ続けると今度はやや小振りの27センチのマダイを追加。結局潮止まりの10時頃まではこのまま移動もなく釣り続けた。既に船長はマダイは5〜6枚は釣っていて絶好調のようだ。左舷ではイナダが1匹上がったようだ。1ヶ月前の違うのはオマツリを誘発するソーダなどの邪魔者がほとんどいないこと。30センチ前後のサバが時々顔を出す程度だ。
マダイにカワハギ、マルアジ
10〜11時頃まではアタリは潮止まりのため一服状態。北風が時折やや強く吹くが、海上はナギ。雨も降ったりやんだりの小康状態。この間に持参したお湯でカップヌードルの食事を済ませる。
ここで船は西に大きく移動、大磯沖の水深30mの場所でシャクリ幅は6mの指示。ここでは船長は4本針のウイリーに仕掛けを変えている。ハナダイを狙うならウイリーのみが有利との話しもあったので、ここはそんな場所なのかな、と思っているとすかさず船長がやや小振りのマダイを上げる。私の竿にも小さなアタリがあり、これは20センチそこそこマダイ。戸田ならキープするところだが、今日はこのサイズでもリリースする余裕がある。
ミヨシの助手の人がなにやら連続でバラしたようで、船長達にからかわれている。と船長の竿が大きくしなった。リールから糸もかなり出ている。しばしのやりとりの後、タモに収まったのは50センチはありそうなイナダ。しばらくすると助手の人にも同型のイナダが上がる。
休日なのにこの人数
私の竿にはしばらくアタリがなかったが、11時半頃にやっとマダイらしきアタリ。しかしこれはアワセが弱かったのか、無念のバラし。気を取り直して続けると今度は今までより一際強い引き込み。あわててドラグを調整してやりとりをするが、あと15mのところで痛恨のバラし。多分イナダだったのであろう。しかし直後にまた同じようなアタリと引き込み。しかしこれも最初の引き込みで針がはずれてしまった。ちょうど竿を上げきったところでアタるので合わせが弱くなってしまうようだ。また、もしかしたら針先が鋭くなくなっているかもしれないので、念のため仕掛けも交換する。すると3度目のアタリ。今度は最初の引き込みの直後にやや強く竿をあおって合わせをくれてやったが、こんどはなんとハリス切れ。合わせたときに竿を立てている時間が長すぎたようだ。これを機にハリスを3号に上げ、針のサイズもアップさせる。
4回も、しかも本命らしきバラしが続くともう疑心暗鬼である。合わせはどうしようか、もしかしたら針が小さいのか、それともクッションが何かおかしいのか、などいろいろなことが頭の中を駆けめぐりパニック状態である。とりあえず変えていないのはクッションゴムだけなのでこれも細目のやつに交換する。
マダイはよく釣れました
回りを見ていると、この時間帯こんなに活発にあたっているのは私だけのようだ。しかし時折、船長や助手の人も竿を曲げてやりとりしている素振りはあるのだが魚は上がっていない。バラしが多いのはどうやら私だけではないようだ。
しかし取れるときに取っておかないと後が苦しいのはサッカーと同じだろうなあ、と4度目のバラしの後はやや自嘲気味であったが、なんと5回目の本命からのシグナルをキャッチ。今度こそは、とドラグを滑らせながらやりとりをするがなんとこれもバラし。直後に移動の合図。さすがに移動の最中は悔しいやら何やらでため息が出るほど落ち込んでしまった。
朝の魚礁回りを再び狙う。時間は1時少し前で残り時間はあと1時間ほどだ。まずは船長がハナダイを上げる。私にも23センチ、18センチと立て続けにハナダイが上がった。助手の人に朝と同型のマルアジが上がり、私にも1匹来たがこれは後が続かなかった。1時半前にマダイらしき引きとアタリ。今度は当たった時に大きく竿を立てて合わせてやり、やっと30センチのマダイを上げることができた。すると10分後に同じようなアタリで同型のマダイをゲット。しかしその後はアタリもなく、14時終了となった。
結局釣果は、マダイ27〜33センチ4枚、ハナダイ17〜23センチ2枚、マルアジ30〜33センチ7匹、サバ30センチ前後3匹(キープは1匹)、カワハギ26センチ1枚で、あれだけアタリがありながら本命のイナダが取れなかったのは悔しかったが釣果としては満足のいくものになりました。
この日の成果。
5連続バラしの後悔は先にたたず、帰りの車の中でもずっとこのことばかりが頭の中にありました。同乗の人もバラしが多かったことから、イナダのサイズに比べて針が小さかったのも原因かもしれません。この時期のイナダだと50センチは越えていますから。
マダイやアジは冬に向けてか脂がのっており、マダイは刺身にタイしゃぶに酒蒸し、アジは塩焼きに刺身、カワハギも薄づくりで肝醤油で刺身で頂きました。マルアジは特に脂がのっており、また今回は1匹づつ血抜きをしたせいか青魚の臭みもなく極上の刺身でした。
今回の勝因はやはり釣り人の数が悪天候のため少なかったことに尽きると思います。庄三郎丸のHPを見ているとだいたい雨の日は好調でしたので、今回もかなり期待して行き、これに違わぬ結果となりました。
タイは6枚は自己最高。
タイ・イナダ五目はおそらくシロギス乗合が始まるまでの年内いっぱいは続くのではないかと思います。もう一度位挑戦して、今度は必ずイナダを上げようと思います。
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