第1回世界鉄塔調査学会 報告・3
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初めて会ったのに
初めて会った烏帽子型鉄塔 安曇幹線−391 ヘリコプタ番号札
(初めて間近にする烏帽子型鉄塔 安曇幹線−391)

 中東京変電所から、さほど離れていない(というか隣である)鶴ヶ島市に新所沢変電所がある。
「新」が付いていることから(東京電力管内では)500kV送電に対応している変電所であることが分かる。
 この写真は、私が初めて間近にした烏帽子型鉄塔「安曇幹線−391」である。未確認であるが、烏帽子型鉄塔の首都近限(要するに都心に一番近い)が、ここ、新所沢変電所なのかもしれない。

 ところが、この姿からは「送電には使われていない」という事実が突き付けられるのだ。なぜなら、腕金に引き留められている電線は、そこでお終いになっているのである。電気的に接続されていないということ。

 「送電線はここまで来ているが、変電所には接続されていない

 悲しいことである。
 正直言って「憧れの君に初めて会うことが出来たのに、実は・・・」という気分である。
 ただ、架空地線に仕込まれている通信用光ファイバを使うために、この安曇幹線は生き延びているとのこと。(しかし別の場所では送電に使われています。荒畑氏既報

 なお、角のような架空地線用腕金には、写真のような番号札が付けられている。モノの本によると「ヘリコプタ番号札」という名称だそうだ。

○かHか
○ H
(2種類のスペーサ)

 これは、新所沢変電所に接続する2つの送電線経路(左側は新所沢線、右側は安曇幹線)に使われているスペーサである。
 スペーサとは、複導体(一つの相に対して複数の電線を使用する方法)のそれぞれを均一な間隔で固定するものである。そうしないと、電線の接触やよじれが生じるのであろう。
 これまた、モノの本によると、スペーサも目的やメーカによって多種多様な形状があるようである。それによると、4導体(写真のように4本一組の場合)では「○型」や「□型」「X型」が一般的らしい。「H型」は珍しいようだ。

 この件については、Hisa氏、Jammit氏が先に気付かれ、教えてもらったものである。

 
以下、次報に続く

19991212
 

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