正月に暇つぶしの読書をするために車でやってくる吉川公園の土手の上。
近くには北葛飾線の鉄塔があって、そこでは送電線に作業員が取り付いていて、何かの作業をしていました。そのときの模様は別のページにするとして・・・。
冬の太陽は真昼でも力弱く、またたくまに地平へと向かっていきます。
そんな光を少しでも浴びていようと、土手の上を歩きながら、背中に鉄塔がくる場所まで来ました。
多少の風も、ジャンパーの背中に当たる光線には抗せず、かえって気持ちいいくらい。
鉄塔を背にしてその先を見ると、鉄塔本体や間隔の詰まった腕金の影が、地面にのめり込みそうな感じ。4導体の送電線も、碍子と共に辛うじて枯れ草の色を変えるだけの力があるようです。
僕自身の濃い影と、鉄塔の作る淡い影。
お互いの距離を感じさせる微妙な釣り合い。
淡い影の上に、何人もの僕が立って、その色を濃くしてみたらどうだろうか・・・。埼玉県吉川市にて20020818