ドナウの旅人
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湖西線−98 プレート
(ドナウ型鉄塔 湖西線−98)

 今まで紹介したことのない形状です。
 モノの本によると、『ドナウ型鉄塔』という名前がついています。
 背の低い鉄塔で、腕金が2本しかありません。そして、上の腕金に2本、下の腕金に4本の送電線をつかんでいます。確認していませんが、ドナウ川周辺ではこういう鉄塔が建っているのでしょう。
 通常の腕金3本の鉄塔と比べて、なんだか優雅に思えるのは、この名前を知ってしまったからかもしれません(笑)。
千葉県野田市にて

湖西線−98
(ひとつ前の鉄塔は・・・)

 「特徴のある鉄塔の周辺には、同じ形状の鉄塔がある確率が高い」
 というのが、僕が鉄塔観察していて感じたことなのですが、この場合は違いました。
 ひとつ前の鉄塔(おそらく「湖西線−97」)は、ごく普通の四角鉄塔です。そして、送電線のたるみ具合をご覧いただくとわかるのですが、たるみの最下端では手が届きそうなくらいです。実際、送電線の下には「高圧電線注意」のロープが張り巡らされていて、黄色いひらひらが吊り下げられているのです。(ちょっと見えにくいですが)

湖西線−98
(鉄塔群をバックに)

 湖西線の「湖」とはどこなのでしょうか。プレートには「東京電力竜ヶ崎工務所」と書かれています。竜ヶ崎は茨城県にありますから、そこに源があるのでしょう。とすると、霞ヶ浦あるいは牛久沼のことを指しているのかもしれませんね。
 そして、バックの鉄塔群は「東京電力野田変電所」内外にある鉄塔たちです。
 そう、このドナウ型鉄塔はここまで電気を運ぶ旅をしてきたのです。(あるいは、ここから運び出すのか?)

 まさに、ドナウの旅人、だったのです。

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