- とてもよくある愛の詩
- その後のその子
- あの朝
- とけてひとつに
- ポケットの中は夢でいっぱい
- 盗め!逃げろ!シラを切れ!
- 雨の降る確率10%の都市
- 極北
- 控えめなラブソング(980104登録)
中川のあとに、ゲストの糠信さん。日本舞踊を子供の頃に徹底的に練習なさっていたとのことで、まず、興ざめするような動きが一つとしてなかったのが、素晴らしかった。
これがモチーフなのではないかと、勝手にぼくが理解したのは、こんな感じ。
人が生まれ、生きて行く中で、言葉を纏ったり、言葉に纏わりつかれたり、言葉に振り回されたり、言葉を振り回したりするのであるが、あるとき、その言葉のしがらみを断ち切ることができると、晴れ晴れとして、まさに、青空の高みに通じる境地にまで至ることができる。というようなことを踊りを見ながら感じたのであった。
この日のために用意されたという、10mになんなんとする和紙に書かれたさまざまな言葉。この和紙をぐるぐるまきにしながら、ふりまわしたりしながら。それが、動きとしてみたときに圧巻と言う感じであるのだが、これこそ、言葉を纏い、言葉に纏わり疲れ、言葉を振り回し、言葉に振り回されるというぼくの在り様が重なってしまったのであった。
ほんの1時間程度の仕込みの時間で、kaztouが舞踏の舞台になった。その手際は、糠信さんとスタッフたちの大変な技であった。図らずも、実に素晴らしい表現に接することができた。
糠信さんの大団円に使われていたのは、哀愁に満ちたピアノと闇を切り裂くような女声の「Summer Time」。
Sometimes I feel like a motherlesschild.
Long ways from home.
Sometimes I feel like that I've almostgone(--maybe).
A long away from home.
というようなフレーズ。これが、言葉に纏わりつかれた生き様からの再生・・のようなコンテクストで使われていたのであるが、合っていた。そして、あのSummer Timeはぜひ、もう一度聴いてみたいと思うのであった。
笹山てるおがトリだった。ギターが冴え渡り、唄も、唄の言葉も透き通っていた
。ぼくは、その瞬間、瞬間を胸に刻み込むように懸命に見つめた。聴いた。これも記録できなかったのは残念。森シリーズの三曲。そして最後は、ポンペイと地球はひとつ。ポンペイのリッチー・ヘブンスをカバーするところ・・ここで、まさに、糠信さんの「Summer Time」のフレーズとのシンクロが起こったとぼくは思う。
アンコールにこたえて、「ラベンダー」(だったと思う。)
終了後、会食。なんと18人にご参加いただいた。
満足のいく夜であった。
2000.6.5記す
中川一郎の音楽活動のページへ
サイバー梁山泊のwhatsnewへ
サイバー梁山泊の目次へ
サイバー梁山泊のホームページへ
興味をメールで表明する
Asahi-netのホームページへ