第1回の「怒りをうたえ」を見る集いを無事に終えることができました。
上映開始の14時前から8名ほどの方が集まられ、第2部終了間際に1名が入場されました。
中川がこれまで存じ上げなかった方がほとんどであり、この集いの拡がりにさらに期待されます。
第1部から第3部までをいっきに上映するという、そもそも集いのフォーマットに無理があったと反省しています。第1部が終了した時点で、6名ほどの方がお帰りになられました。第1部だけでも2時間半はあったわけであり、やはり、一挙上映には無理がありました。
さまざまな方のご協力のおかげで、この集いを実行することができました。「場」を提供してくださったplan B企画委員会、プロジェクターを貸与してくださった御手洗大祐さん、笹山てるおさん。上映当日に駆けつけて下さり、制作当時の貴重なお話を聞かせて下さった「怒りをうたえ」上映委員会の三浦暉さん。再度、心より御礼申し上げますとともに、この集いを継続的に実施していきたいと思います。
中川的には、この日の上映を通じて発見がありました。想いや感じを新たにいたしました。今回は、以下のような発見がありました。
「怒りをうたえ」第3部のなかで、70年の日本社会党大会というシーンがあります。
路線転換を図る執行部が反戦青年委員会を排除。会場外では、執行部派の党員のピケに守られながら、執行部派の大会代議員が入場。そのピケを破ろうと反戦青年委員会がジグザグ・デモで衝突を図る。執行部は、大会継続のために機動隊を要請し、反戦青年委員会は機動隊に排除され、社会党大会が開催される。
こんなシーンでありました。最初のうち、執行部派のピケの人々と、反戦青年委員会の人々とが、衝突をする前ににらみ合いという状況があります。その時、双方がそれぞれの歌を合唱する、声の大きさをにより相手方を圧しようというシーンが記録されています。
その時に、執行部派のピケの人々は「がんばろう」を歌い、反戦青年委員会の人々は「インターナショナル」を歌っていたのでした。それぞれにスクラムを組んで。
ともに、新宿夏祭りにおいて、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットがやった歌だったなあとの感がいに耽りました。モノノケの演奏で、私はこれらの歌を知ったのですけれども、それらの歌が実際に歌われていた情況のひとつを確認できたような気がしました。
歌は歌として力を持つ。そして、それはさまざまな情況においてやはり力を持っている。そして、その力を期して、歌われれる時がある。モノノケのような歌い方もあれば、70年の社会党大会会場前のようなこともある。歌の力の深みと拡がりを感じました。
今後も、この集いを継続的に開催することを通じて、自分自身がこの映像から得られるところがさまざまあるだろうと思います。というわけで続けます。また、日程等が決まりましたら、お知らせいたします。
関連文書:「怒りをうたえとの出会い」(文責:中川一郎)http://www.asahi-net.or.jp/~JQ9I-NKGW/ikariwoutae.html