8年ぶり、文化の日の歌垣山散歩         

倉垣の里から見上げる歌垣山  
倉垣の里から見上げる歌垣山   
■目的地:歌垣山(554m)<山域:北摂・大阪府能勢町>
■日にち:1998年11月3日(火)
■天気:晴れ
■同行者:嫁さん、俊一(9才)、裕太(6才)
■コースタイム:
  
  倉垣の登山口(13:30)〜北峰(14:20-14:30)〜山頂(14:35-14:50)〜登山口(15:25)

【歌垣山】 妙見山の北にある。上代の頃は、若い男女が頂上で歌を唄いながら
踊る「うたかい」が行われていたという。最近、つくば市と佐賀県白石町が集い
「歌垣サミット」が催され、北峰に真新しい記念碑が建っている。
 麓の倉垣天満宮には樹齢400年といわれる銀杏の木と、能勢の地酒「秋鹿」
(あきしか:辛口)の酒蔵がある。地味だが私のお気に入りの山の一つである。

【文化の日】 今年の文化の日もよく晴れた。朝はゆっくりして昼から出発。
香里は友達とサークルがあるのでパス。
 一庫ダム周辺も釣りやマラソン(11/23は一庫マラソン)の人達。山の色はまだ緑の
勢いが残る。今年は黄葉が遅い。丁度8年前のこの日、4才の香里と1才だった俊一を
連れてこの山に登った。北摂の最初の山である。

【杉植林の沢道】 倉垣の登山口の農協に車を置かせてもらって出発。
民家の間を抜けて登る。山から流れる水路の水が綺麗だ。栗や柿の木は葉が青い。
子供達は、まだ飛ぶトンボを追いかけながら先に先にと行ってしまった。
 やがて薄暗い植林地の登りとなる。去年佐竹さんと登ったのを思い出す。鉄網の
小さな堰提、木の橋、高さ3mほどの小さな滝を見る。ホウの木の葉がたくさん落ちて
いる。良い天気なので涼しくていいが、ほとんどがこの植林の中を登る。救いは右に
聞こえる沢音。コロコロ、サラサラと耳に心地よい。
 やがて雑木林となり明るくなると北峰と山頂(南峰)の鞍部に出る。コンクリートの
道が迎えてくれる。何度も書いたかもしれないが、8年前はこんなのはなくてカヤの
ヤブのような細い道を登ったのである。

【静かな秋の日】 北峰はめずらしく誰もいない。もう遅い時間だからかなぁ。
季節はずれのスミレが2輪咲いていた。記念碑の上にはサザンカが咲き、薄桃の
花びらを散らしている。北側の木が間伐されたようで視界が利く。尾根続きのすぐ
北の山が目に入る。最近の工事で切り開かれているのが無惨である。
 先に行っている子供達を追って山頂(南峰)に向かう。妙見山の影が手前の奥の院と
重なり霞んで見える。山頂では櫓に登り眺めを確認。どうしてもゴミ処理場に目が向く。
そこに単独おじさんが上がってきた。「あれやね、ダイオキシン..」、
「そうですねぇ、えらい有名になってしもうて...」と私は素っ気ない返事。
いい里なのである。そっとして欲しいものだ。
 おやつにミカンを食べて、来た道を下りる。思ったより急な下り道だった。
里に出る手前の沢で、ピンクのツリフネソウが数輪咲いていた。


  歌垣山ついて   

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1998.11.4. BY M.KANE