鉄塔見物に歌垣山へ      

鉄塔  
山頂南の工事中鉄塔からのポンポン山方面 
■目的地:歌垣山(554m)<山域:北摂・大阪府能勢町>
■日にち:2001年1月8日(月)
■天気:曇り時々小雨
■同行者:単独
■コースタイム:
  
  倉垣の登山口 発(10:00)〜北峰(10:45-11:00)〜山頂(11:10-11:30)〜
  山頂南の赤白鉄塔(11:40)〜堀越峠(11:55)〜府道〜倉垣登山口 着(12:25)

【歌垣山】 妙見山の北にある。上代の頃は、若い男女が頂上で歌を唄いながら
踊る「うたかい」が行われていたという。平成10年、つくば市と佐賀県白石町が集い
「歌垣サミット」が行われ、北峰に真新しい記念碑が建っている。
 麓の倉垣天満宮には樹齢400年といわれる銀杏の木と、能勢の地酒「秋鹿」
(あきしか:辛口)の酒蔵がある。地味だが私のお気に入りの山の一つである。

【久しく】 昨日の大雪はすっかり姿を消してしまった。雪見藪山のつもりだったが、
昨夕、雨に変わって解けてしまったので、濡れるのを避け、久しぶりに歌垣山へ。
鉄塔が出来て敬遠していたが、いろんな人から話を聞くだけではいかんなと思う。

【里】 先に酒店で久方ぶりに「秋鹿」を求め、倉垣のJA横に駐車させていただく。
倉垣登山口には歌垣山の説明板があった。読んでいると(ほぅ、今から)「歌垣山ですか?」
と役のおじさんから声をかけられた。「はい、」と間の抜けた返事をする。
 注連縄が張られた家々の間を、雪が解けた水の流れる水路に沿って上って行く。
雑木林  
植林の中に残る雑木林 
【雑木林】 やがて山道になるが、府の遊歩道になっているのでよく整備されている。
小さな滝を見、濡れた落ち葉を踏んで行く。植林ばかりの道だとタカをくくっていたら、
深山や半国山の奥深いところで見られるような雑木林の名残があった。下に転がる石には
コケが張り付き雪で白く色づけ。ササの間にも雪。落ち葉が落ちていて裸の枝を広げた
木々が鉛色の空に伸びる。よく知っているつもりの山道が実は何もわかっていない。
この風景に会えただけでも良かったなぁと感じる。

【もや】 再び植林となりつづら折れに登ると薄いもやが流れている。幻想的というには
物足りないがいい雰囲気。小雨がぱらつく。予報は回復だが、ここ、北摂はこんな感じで
日本海側のよう。雑木の隙間から倉垣が見え隠れする。一方の植林の隙間には、奥の院と
もやの湧く妙見山。これもなかなかいい感じ。

【雲】 北峰・男山の歌詠場の屋根を借りてひと休み。下草が刈られて一段と整備された趣。
誰もいない。ポットに入れたコーヒーを飲む。記帳。青空が少し覗くがまた小雨とめまぐる
しい。北の展望を見に林道を回ると雪が残る。半国山は山頂だけが雨雲の中である。
 南峰・女山へ向う。さっきからなんか変だなと思ったら、林道沿いに茶色に塗られた電柱が
建ち並んでいるからである。風が唸って通る。女山の展望台で眺めを楽しむ。深山も雲が
掛かっている。依然、天気の移ろいはめまぐるしいので下りましょう。
鴻応山  
鉄塔脇から鴻応山 
【鉄塔】 堀越峠への道は意外と枯れたカヤが被さり気味だった。また電柱が建っている。
途中、左(東)の植林の中へ少し上って下りる脇道がある。以前からあったが、今日は黒いプラ
スチックの階段がついている。習性とは恐ろしいもので、自然と足が向くのです。(^^;;
自分でも気がつかなかったが、その道の先にはあの赤白鉄塔。巡視道になっている。
おまけにさっきからの電柱も並んでました。途中で植林の間から奥の院が良く見えた。
 赤白鉄塔の下に着くと工事中のトラロープが張られている。きれいに伐採されていて
景色が広がる。鉄塔の足が大きくて目障りながら、少しずれると大きな鴻応山がありました。
冬枯れをまとったいい姿です。ポンポン山は鉄塔に重なります。
工事が済んで足の下を回り込めるようになれば、良い眺めが得られるかもしれません。

【ゴミ】 思わぬ眺めに気を良くして、堀越峠への道を下る。この鉄塔は目障りながら、
あの眺めは歌垣山の新名所かなと逆手に取り、悲しいような嬉しいような複雑な心境。
 堀越峠から奥の院への林道は舗装がしてあり、車一台停められたのが、アスファルトの
縁取りで難しくなっています。府道を歩いて戻ると道脇にゴミ、特に空き缶が多くて残念。
小川の澱みもきれいでない。いつも車だったので歩いて改めて気がついた。
 西に聳える剣尾山に日が差してきたのを見て倉垣に戻る。
剣尾山  
府道脇から剣尾山 


  歌垣山ついて   

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2001.01.14. BY M.KANE