北摂・鳥脇山の鉄塔めぐり      

 
 上肝川から鳥脇山西尾根  
■目的地:鳥脇山(484.2m)   <山域:北摂 猪名川町>
■日にち:2010年1月10日(日) 
■天気:曇り時々晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  上肝川 発(11:10)〜Ca355m鞍部(11:35-11:40)〜406mP〜#63北大阪線(11:50)〜
  #3伊丹線(12:00)〜Ca355m鞍部(12:10)〜#4伊丹線(12:12)〜#47南大浜線(12:18-12:38)〜#48南大浜線〜
  #5伊丹線442mP(12:50)〜山頂(13:05-13:15)〜#59北大阪線(13:30)〜298.4mP(14:05)〜肝川・黒田橋(14:50)〜
  上肝川 着(15:20)

 以前から気になっている所がいくつかある。なのに気分とタイミングが合わないとなかなか行こうとしない。
昔は計画的に歩いていたが、かなり前から思いつきで歩いているていたらくだ。
その、気になっている所の一つが鳥脇山北面、猪名川町肝川界隈。それから、ずいぶん前にやまあそさんから
巡視道がおもしろいと聞いていた鳥脇山西尾根も残っている。

 つつじが丘手前で川西篠山線のバイパス道から外れ、肝川の谷に入る。
重要文化財の戸隠神社前を過ぎて、沢のせせらぎを間近に聞きながら、上肝川のバス停前に着いた。静かだ。
ハンターの銃声や猟犬の声が響いていたら別の山にしようと思ったが、静かな穏やかな里がある。
 目指す尾根は谷の先にいくつかの鉄塔をのせている。
支度をして歩き出す。地図の波線を辿って谷を詰めていく。ビニルハウスの横を通り右手に廃屋が二軒。
その先は、いよいよ山道となる。が、立入禁止の札。うーん、申し訳ないですが、何もしませんので歩かせてください。
ということで、通らせていただく。
 
異次元?への道  
 棚田の石垣跡が沢の近くに残るが荒れている。植林の脇を登り雑木林に変わっていく。野鳥の声が響く。
ホウの葉がたくさん落ちているつづら折れを登ると伐採されたCa355m鞍部にでた。地図の波線道より北に寄った所。
頭上近くに高圧線が通っている。北東の展望がいい。明ヶ田尾山から能勢・妙見山、雨森山。
 
Ca355m鞍部にて 
 いい眺めなので昼食にしようかと思ったが少し早いしもっと良い所があるかもしれない。北の406mPへ広い道が
上っているので行ってみる。匂いがちょっと変だなと思ったらすごいためぐそ。ピークは雑木林の中で展望なし。
北東の鉄塔へ少し下りる。#63北大阪線。ここも低木に囲まれている。北面を巻く道がある。尾根筋で栗園の前、立入禁止。
385.6mPはあきらめて西面へ巻く道を行く。すぐ下にまた鉄塔があるので寄ってみる。#3伊丹線。松が茂って木の間から
北西に古宝山。その懐に切畑の里が見える。結局、中腹を周回して展望のCa355m鞍部に戻った。
 
古宝山 
 昼食用の展望地をあきらめられず、今度は南の尾根を辿ってみる。Ca380mコブの鉄塔#4伊丹線も展望なし。
次の鉄塔#47南大浜線で検見山が真横になってきた。MTB二人と入れ違いになり腹減ったので昼食とする。
これから南東の巡視道もなかなか歩きやすい。442mP赤白鉄塔#5伊丹線の手前で低木の上に大峰山が見える。
山頂までいくつかの巡視道分岐があり、展望はないがずっと雑木林の中のMTB高速道路状態。
 
巡視道 
 テレビの中継施設が見えてきて、金網フェンスを回ると広い裸地の山頂。中継施設が三軒。以前来た時は施設が二つ、
しかも林の中だったのでこの変わりようにはびっくりする。榎峠、けやき坂への道もある。広場になっているものの、ここも
展望がないので、ひと息ついて北東の岩根山方面へ下りる。市町界尾根から北に逸れて298.4m三角点へ下りる予定。
東の445mP方面も行きたかったが、車へ戻るための市町界尾根のヤブさ加減が判らないので大事をとって割愛。
 
鉄塔#59 
 急な下り坂。途中に枝道あり。鉄塔#59北大阪線付近からピンクのリボンが着いた木が多い。伐採の印だろうか。
尾根が緩やかになる所で清和台への林道方面から分かれ、忠実に市町界を辿る。やぶかもしれないと覚悟していたが、
山仕事によるものなのか、尾根筋がずっと伐採してある。久しぶりに地形図を見ながらの歩きである。コンパスで方角を
確かめながら、Ca300mコブに到着。2級基準点No.4あり。ここが広く伐採してあって少しだけ展望が楽しめた。
南西は大きく鳥脇山の陰。北に雪雲の大野山や堂床山。
 
Ca300mコブから大野山 (最奥)
 さらに298.4m三角点を目指すが、尾根が二俣になっている。山仕事の伐採は東側の支尾根に下りていっている。
あんまりヤブ漕ぎはしたくないので、予定ルートから外れるが伐採に沿って市町界を辿る。
しばらく下りていくと左手に巻き道があった。古い仕事道の様子で倒木が多い。古いが明確な道なので目標の298.4m
三角点への道もありそうだなと思い左折。古道は尾根を乗り越えて西面へ下りていくが尾根に向かう古道に出合う。
再び尾根へと彷徨う。荒れたような雑な伐採がでてきて視界が開けた。三角点の上に赤白ポールが立っている。
南の鳥脇山山頂や歩いてきた西尾根が展望できる。
 
298.4mPから鳥脇山と西尾根 
 北に下りていきたい所だが、伐採は東のCa300mPとの谷へ向いているので下りてみる。踏み跡は見られないが
雑木疎林の谷から植林に変わる。仕事道を探しだししばらく下りるとササヤブの間の荒れた山道に変わった。
192mPから延びた破線道に出たと思われる。駐車地は西だが、ササヤブがおびただしいので敬遠して逆方向の東を辿り
谷へ下りる道を窺おうと進む。進めど進めど歩きやすそうな下り道は出てこない。どんどん東へ向かうなと判っていたが
歩きこなれた山道に誘われる。192mP辺りは起伏も少なく歩いて快適。バイパス近くまで続く道なので、駐車地へ戻る
ための舗装道歩きが増える。それも気にせず歩いてみたくなる。木の陰に岩根山が間近に見えた。
 
192mP辺りの道 
 車の音が多くなり、とうとうバイパスの切り通し土手上に出た。これがまたいい眺めだ。猪名川三山や剣尾山。
里への出口はここだけ電柵が開いていた。田畑の間を下りていき小川を渡って民家を抜けると車道に出た。
 近くの休耕田では高い竹を数本立ててどんどの準備中。戸隠神社に立ち寄って無事を感謝し、山間の里の風景を
楽しみながら駐車地に戻った。駐車地からよくよく見てみると、298.4m三角点へ棚田のあぜ道を経て道があるようにも
見えた。それでも192mP辺りの山道を歩けたことは望外の楽しみだった。
 
六石山とバイパス 


  鳥脇山について   

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2010.1.16. BY M.KANE