芽吹きの若丹尾根・横尾峠をかする          

 
横尾峠南尾根645m 
■目的地:横尾峠脇の718m山
■2.5万図:口坂本   <山域:丹波・京都府美山町・福井県名田庄村>
■日にち:2006年4月30日(日)
■天気:曇り時々晴れ
■同行者:嫁さん
■アクセス: 自宅発(8:30)=R173=R9=R27=府道12=R162=林道福居上谷線(10:45)
■コースタイム:
  林道ゲート前 発(10:55)〜道標「頭巾山」(11:15)〜林道上谷線支線〜沢との分かれ(11:40)〜
  林道終点(12:15)〜645m南(12:35)〜横尾峠718m(13:10)〜若丹尾根・鉄塔下(13:15)〜
  下小屋ヶ谷道出合(13:18-13:45)〜南支尾根の鉄塔下(14:05)〜沢との分かれ(14:30)〜
  道標「頭巾山」(14:55)〜ゲート前 着(15:15)

 道々の新緑が眩しい。特に雨石ヶ岳、といし山、由良川沿い。きちんと季節は巡るものである。
盛郷から福居へ入る。数年前に来た時と同じような風景が残っていた。
林道を歩いているとかわいい花たちが迎えてくれる。特にミヤマカタバミは植林の下にたくさん。
沢沿いにはシマヘビどのが延びをしている様子。親子3人が下りてきた。散歩かな。
 
林道脇にもこんなに 
 道標のある分岐で橋を渡りさらに林道。植林とツツジ咲く雑木に挟まれた道を登っていくと
雪のせいかかなり荒れた道になって小さくなった沢を横切る。突き当たりを曲がると急勾配。
こんな所を車が登るのか。くねくねと高度が上がり左に谷が見え、高圧線が沿う。ハイク道から
逸れているのに気づくがこの道がどこまで延びているのか見てみたい。前から捕虫網を持つ
おじさんに会う。鹿除けの網をくぐると完全に伐採され尽くされた平地に出た。まだ先がある。
萌葱色の斜面が広がってきた。この色、良いもんです。若丹尾根の鉄塔が随分上に見える。
道は崩壊しかけたりしてかなり荒れながら尾根の途中でやっととまった。つぼみのイワカガミが
群生した自然林がむしり取られている感じ。幸か不幸かすんなりと天国のような林にたどり着けた。
 
林道終わり間近 
 日差しが足下の落ち葉をカラカラに乾かしている。明るい新芽の斜面を登っていく。いいねぇ。
右下の谷は薄い黄緑。赤や青のテープが所々にあるがあまり信用しないでおこう。尾根に乗ると
細い道が付いている。しばらくするとゆったりした落ち葉の広場。へぇこんな所もあるのかぁ。
しかしすぐにササが出てきて背丈までのヤブ道になったりする。
 
横尾峠南尾根645mから北西   
 この道、若丹尾根と勘違いしていたがあとでよくよく考えると横尾峠の南尾根だった。丁度
横尾峠の718mピークは南西面の歩きやすい林の中を巻いて歩いたため、ここで方角が
変わったことに気づいていなかったのだ。鉄塔方面がハイク道であることは前回の歩きでも
経験済みのため、態勢に影響はないものの大きな勘違いであった。
 私が新緑の林に浮かれている頃、嫁さんは寂しい尾根道のササヤブで熊に襲われないかと
怖くて仕方なかったようである。鉄塔の下を過ぎ少し雲が出てきて正規のハイク道である
下小屋ヶ谷道出合に到着。道脇で昼食とする。
 
横尾峠南尾根から八ヶ峰方面  
 時間も遅いし、今までの新芽の林を歩いただけでも満足とし山頂は断念。食後に西の鞍部で
落ち葉に包まれた谷の雰囲気を堪能して下小屋ヶ谷道へ下りることにする。
かなり急だ。これを登りに使うのは大変だったろうなと思う。しかし、イワカガミが咲き、大きな
ブナの木がぽつぽつと現れ、これはこれで面白い道。鉄塔を過ぎるとさらに急斜面の下り。
道幅が10cm程の心細い斜面を通過する。そんな所にイカリソウがたくさん咲いていたりする。
 
心細い斜面から横尾峠南尾根の萌葱色を俯瞰する 
 なんとか沢に下りるが、先行していた嫁さんがルートに困っていた。確かに沢を渡った先を
どこに採ったらよいか判りにくい。対岸の斜面も滑りそうだし沢に沿えば切れ落ちている。
その横にわずかな足場があるので先に渡って手を差し伸べる。一緒に落ちたら終わりやな。(^^;
 後は植林の下り。またミヤマカタバミが咲いていた。なめた岩を渡ると見覚えある登りの
林道に飛び出る。よく見ると色あせたテープが巻いてあった。しかしこの道をハイキングルートと
いうには少し危ないような気がする。たまたま林道で登った行きのコースは今思えばこの道よりも
歩きよいものであった。(ササヤブを除けば)
 
ネコノメソウ  
 林道には行きで気づかなかったショウジョウバカマとネコノメソウが見送ってくれた。
なかなか面白い歩きでもう少し歩きたかったが、同行の嫁さんにとっては、「あんたって怖いこと
やってるんやねぇ」 というのが正直なところだったようだ。さて、この先どう挽回するべきか。

 頭巾山について 
 
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2006.5.7. BY M.KANE