ブナ黄葉の丹後高山    

 
五十河からの高山 
■目的地:高山(702m) <山域:丹後・京都府京丹後市>
■日にち:2009年10月31日(土)
■天気:晴れ
■同行者:嫁さん
■コースタイム:
  ブナハウス内山[Ca475m] 発(12:00)〜駒倉峠(12:25)〜東谷ブナ林分岐〜高山山頂(13:00-13:25)〜内山の大ブナ(13:35)〜
  東谷ブナ林分岐(13:55)〜南谷ブナ林分岐(14:15)〜ブナハウス内山 着(14:35)

 明日は天気が荒れるという予報なので、晴天のうちに歩いておこう。丹後半島の最高峰、高山へ向かう。
舞鶴道から見た三田の山々は雑木が薄く色づいてきた。篠山から丹波市は霧が出ている。
初夏に天橋立を訪れたので、宮津あたりもそれほど遠く感じなくなった。与謝野から山越えで大宮へ入る。山の端が紅い。
拡幅された道路は小町公園まで。五十河の集落は細い道になる。山仕事のトラックと鉢合わせ。離合できる所まで
バックして、林道を上っていく。黄葉もちらほら、ブナの幹が出て来る。車に乗ったままでブナの森を見るとは、バチが
当たりそうだ。
 
 林道終点  
 林道終点がブナハウス内山。誰もいないかなと思ったら、先客の車が一台駐まっていた。
廃村の名残に浸りながら山道を辿っていく。ムラサキシキブの実が鮮やか。峠までは緩やかな登り道が続き、広葉樹に
大きな杉が混ざっている。ちょうど黄葉が始まってきたところで、歩みをひとつ進める度に色彩が変化し、目をみはる。
なかなか前に進めない。
 
 峠道  
 ササが茂った峠道は、向こう側につながる人里の様子や行き交う人に思いが馳せるものだ。駒倉峠は尾根から
落ち込んでいるので、高山へは急な階段を登っていく。降るときのためかロープもついている。
峠を見下ろし高度がぐんぐんと上がっていく。西隣の高尾山が見えて来た。回りはブナのオレンジ色と青空。
花の代わりに、紅の葉が黄葉と緑のササの中で咲く。南側は、所々で崩落している。台風の影響があったようだ。
 
  西尾根から北尾根方面  
 尾根の階段はまだ続く。明るい日差しとあいまって背中は汗だく。彩りに目を奪われて、シャッターを切りっぱなし。
なかなか前に進めない。上りが落ち着くと、南西尾根の東谷ブナ林分岐を過ぎる。意外と道標が完備している。
 
  山頂間近  
 続いて「京都の自然二百選」の杭を過ぎて山頂分岐の道標。蜂の巣を迂回する道が刈り込んであった。
ササの間を抜けて山頂へ。
 山頂からは金剛童子山や太鼓山が見える。北の尾根に山道が下りて誘う。次の機会に歩いてみたい。
日本海はかすんでよくわからないのは残念でした。太鼓山の左に小さく白い風力発電の風車が並んで見える。
北尾根の周りもブナの黄葉でオレンジ色。

 大ブナを見に行こう。少し下って南東の尾根を歩いて行くと道標がさらに南斜面の下方を指す。
手すりもある木の階段を下りると見た目はさほど大きく見えないが、近づくと大きいな幹である。
府内一ということだが、まだまだどこかにあるのではないかと思える微妙な大きさ。写真を撮って山頂方面へ戻る。
 
  南西尾根から東の尾根方面  
 山頂分岐を過ぎて西に少し行くと南西尾根の東谷ブナ林分岐、ここを南西へ下りて内山廃村へ戻る。
この尾根もブナが多い。樹間越しに東の尾根が見えるが、青空とオレンジのコントラストで秋真っ盛り。
急な下りもあるので木に捕まりながら下りる。山頂ですれ違いになったご夫婦が後ろから下りてこられたので
先に行っていただいた。長い尾根はだんだんと緑の葉が多くなって右に大きく曲がって分岐する。
さらに尾根は南谷ブナ林へと続くようだが、ルートが長くなるためか踏み跡はササに隠れ気味。
 
  巻き道にて  
 分岐から北へ巻き道を行く。高度は少しずつ下がっていくが、西日をかばう高い木々の葉がきらきら光って
大きな空間の中を歩いているようだ。竹林や沢ができて廃村の雰囲気が残っている所を抜けると、往きに通った
記念碑の前にでる。柿の葉の落ちている林道を戻ってブナハウス着。
 
  林道途中にて  
 車で集落をぬけ小町公園、おいしそうなそば屋があるが、帰りが遅くなるので高山の写真を撮って宮津へ戻る。
天橋立の観光客の帰りと合流して中心部へ向かう国道は若干渋滞気味になっていた。
 宮津道路に入るとき、前方にのっぺりとした山、赤岩山が印象的であった。少し眠くなったので六人部PAで
鬼そばなるものを食べた。太麺の十割そばはなかなかおいしかった。おみやげにも買っていく。このおかげで後は
眠気もなく帰宅できたのでした。

  丹後・高山について   

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2009.11.16. BY M.KANE