倒木激登りと極楽尾根 播磨・高星山オフ    

 
高星山への極楽尾根 
■目的地:高星山(1016.4m)
■2.5万図:長谷   <山域:播磨・兵庫県生野町・大河内町>
■日にち:2004年10月24日(日)
■天気:晴れ
■同行者:島田さん、たぬきさんご夫妻、やまごさん、Sさん
■コースタイム:
  生野学園 発(10:00)〜亀裂テラス岩峰(11:35)〜天狗岩(12:25)〜923m点〜
  〜高星山(13:05-13:45)〜町界尾根〜898.6m山(14:30)〜笹のコブ(14:45-14:55)〜
  鉄塔(15:10)〜足尾滝(15:30-15:45)〜林道 着(15:50)

 絶好の秋日和。生野の待合せ場所一番乗り。そんなはずはない。Sさん到着。残りの
メンバーは定刻頃にやまごさんの車で到着。既に下山予定地に車をデポして来たとのこと。
いつも済みません。昨日提案のコース2案は道路状況良くなく、高星山へ変更したそうです。
あぁ、あの2年半前の春に歩いた極楽尾根、秋はどんな素晴らしさが待っているのだろう。

 生野学園の道脇スペースに駐車。先生が現れ断り入れる。前回に登った道は沢状態という。
出来たて道標の道を行く。リンドウの花が青空にマッチ。ススキの原から林に入る。
先週の台風倒木次第では引き返すかもしれませんよと島田さん。いい感じのソマ道が続くが
やがて想像以上の倒木地獄が待っているのでした。ルート目印はピンクの札の様です。
       
登山口から倒木と達磨ヶ峰
 ソマ道はおびただしい落ち葉で埋まって分らなくなり、倒木乗越えに難儀。根こそぎ倒れて
穴多数。岩壁が迫り行き場がなくなってくる。うろうろ探して結局巻いてクリア。
横には大きな亀裂のテラス岩。間近の達磨ヶ峰やはるか粟鹿山など青い山並みが展開。
いい眺めです。
礫のゴロ斜面をえいえい登って岩峰上の肩に到着。ここからはもう尾根の直登。
天狗岩は巻いて眺める。前回はガスで判らなかったが、こうして全容を見ると素晴らしい。
とても登ってみようとは思えない起立ぶり。肩の小休止、Sさん配給のリンゴはうまかった。
       
天狗岩越しの遠望尾根からフトウガ峰
 まだかまだかと尾根を上り、やっと平坦になる。モミの木が倒れている。アセビも倒れている。
広く緩やかな谷の林は台風で葉がない。これが黄葉ならさぞ素晴らしかろう。再訪の念がつのる。
時折、「腹減った〜、昼飯 まぁだぁ〜」と小学生の遠足状態となる。そう、もう1時が近い。
緩やかな谷に酔いしれつつ、倒木をくくりぬけつつやっとこさ高星山頂。といっても尾根の
アセビ畑という感じ。高い木がない西は遠望が利く。氷ノ山二の丸がすらりと尾を引いている。
美作の山も顔を出す。OAPさんの無線で氷ノ山の様子を知る。今日はついでに作ってもらった
おにぎりがうまい。紅い葉が数枚陽光に光る。やまごさん曰く、「静かな山はいいわぁ。」
私も同感である。
       
高星山頂から西町界尾根を下る
 さて町界尾根を下る。一応道標はある。が、一人で行けと言われたら多分、尾根を間違うでしょう。
今日は島田さんのガイドなので何も考えてない。(^^;;  すぐ左の谷に広がる林が素晴らしい。
ため息の連続。沢横の伐採地から沢を渡り南西に折れてまた沢を横切り898.6m山へ。この登りが
きつかった。台風で落ちた葉っぱで覆われたふかふか斜面は心地良いがきつい。
午前の倒木登りで位置エネルギーに逆らう力は疾うに使い果たしてしまった。膝に手をついて登る、
というのは久しぶり。というか、前回の高星山からヒロシガ峰縦走オフもこんな感じだった。
島田オフは、私の限界に近づく程度の心地よい疲れがオマケに付いてくるのも魅力のひとつ。(^^)v
       
町界尾根の紅町界尾根脇の谷
 さらに植林帯を西から南西へ下って沢の合流点から南東のコブへ。植林が切れて倒れた網の柵の
向こうにどんぐりの丘(笹のコブ)。この辺り、植林の前はとてもいい森だったのだろうとたぬきさん。
ほんと、その頃に来てみたかったなぁ。太古の日本の森は素晴らしかったんだろうなと思うこと
しきりのこのごろです。ここからは南の眺めがいい。小休止の後、南の尾根を網に添って下りる。
鉄塔着。一本の紅葉が植林の中に見え隠れ。
さてここから先の下りが実は最大の難所。ザレた植林の急降下。落石や滑落と背中合わせ。
下りにもかかわらず汗が吹き出る。事故もなくやっとソマ道の様な足尾滝への遊歩道に下りた。
       
どんぐりの丘(笹のコブ)へ林道のススキ
 滝はすごく大きかった。紅葉はまだ。飛沫が浮遊してくる。遊歩道を戻って林道に出る。
日向ぼっこのマムシを踏みそうになったやまごさん、たまたま私より先に遭遇してしまった。
まだ居るんですねぇ。道を振り返ると逆光のススキが光ってます。
みなさん、素晴らしいアドベンチャーな秋の一日をありがとうございました。


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2004.10.25. BY M.KANE