林良し!早春の天狗山           

  落ち葉の谷
 天狗山西 落ち葉の谷 
■目的地:天狗山(723m)東尾根上の天狗岩 <山域:丹波・京都府園部町>
■2.5万図:埴生
■日にち:2000年3月5日(日)
■天気:曇り
■同行者:嫁さん、俊一、裕太
■コースタイム: 
   オグラタワ 発(12:10)〜706m山(12:30)〜法京への鞍部[約635m](12:40)〜
   約655mコブ〜天狗山(13:05)〜天狗岩(13:20-14:00)〜天狗山(14:15)〜
   約655mコブ東の谷(14:25)〜ため池(14:35)〜オグラタワ 着(14:50)

【春の気配】 週末の二三日前から厳しい寒さが緩み春を感じる気候がちらついて
来た。香里はテスト前なので勉強留守番。親子4人で山へ。能勢街道も暖かい陽射し。
深山の南を抜けてるり渓への府道。ゴルフ場への道は天引林道となり、丹波篠山を
望む峠がオグラタワ。さすがにここは残雪もあり、薄ら寒い。
 昼も過ぎてしまったので、豚マンを腹に入れて出発。
706m山へ
 706m山へ登る 
【興山】 深山の東北東にある706m山は、「興山」と標されていたのを4年前の山行
で知った。オグラタワからは低木がうるさい薄いヤブから入る。嫁さんはこんな所か
ら登るのかと怪訝な顔。息子達は多少了解。まもなく「能勢電」の石標に沿って切り
開きがあり、ヒノキ植林の中、多少ヤブだが不快ではない。段々、緩やかな登りとな
って若いヒノキの立ち並ぶピークに着く。きつい登りとヤブはここまで。右へ下りる。
雑木林
 冬枯れの林
 
【素晴らしい林の谷】 記憶が曖昧で、こんなに急で長い下りだったかと思いながら
冬枯れの明るい雑木林を下りていく。俊一と裕太は調子づいて先に下りていく。
左手に法京へ下る道がつく鞍部についた。久方ぶりの景色だ。まだ好い林が残ってい
る。ゆるいく窪んだ谷の地面には一面の落ち葉。その上に木々が伸びる。来て良かっ
た。こんな谷の景色を愛でながら天狗山への尾根を行く。

【深山の影】 緩やかに約655mコブへ上り、また、ゆっくりと下る。またも良い林の
谷が開ける。この広い谷を左手に大きく巻いて上りになる。子供達はお腹が空いて
きたようだが、なんとか我慢してくれそうだ。尾根をダラダラと登ると背後に深山が
雑木に隠れて薄い影を出す。
 少し上りが急かなと感じたら赤白ポールがあった。天狗山の真北にある小さなコブ
である。ここから右(南)のわずかな尾根歩きで天狗山に到着。早春の薄日が雑木林に
漏れ射す。

【テープとプラ杭】 林の中の天狗山ピークは質素なものである。初めて訪れた時の
面影が十二分に残っていて満足。ここから東進して尾根を下っていく。赤いテープや
赤いプスチックの杭がついているので、判りやすい。昨日の雨で濡れた落ち葉に
わずかな踏み跡が続いている。
 俊一が前方に横切る獣が居たというが、判らず。野鳥のさえずりも春めく。
剣尾山と横尾山
 剣尾山と横尾山
 
【岩】 前方に立木に隠れて大きな岩がでてきた。貫禄である。やはり天狗岩は大き
い。ひょいひょいと登る息子達と対照的に、怖がる嫁さん。怖じ気づくとかえって
危ない足取りとなる。先に登った俊一が歓声、「うわぁぁ、いい景色やぁ。」
 大きな岩も4人登ると満員状態。林の中を歩いてくると開放感は絶品。風はあるが
我慢できないほどではない。転げ落ちないように一つずつカップ麺をつくっていく。
おにぎりもうまい。半国山や胎金寺山、剣尾山に横尾山、そしてすぐ前に金山。
大河内の里
 大河内の里
 
【復路】 ひととおり腹にはいると、足元に気をつけながら岩を下りる。
ゆるりと天狗山を経て、来た道を戻る。地形図で目を付けていた約655mコブ東の谷で
南下する。この谷、実に素晴らしい。お皿のようにゆったりとした谷。落ち葉が一面。
立木が一面。曇り空から薄日が射す。谷に沿って歩くと踏み跡が現れ、やがてゆるく
左に巻く。常緑樹が増えてくると左手に沢音。沢を渡って枯れたため池の脇を抜ける。
荒れた作業道を下りるとゲート。有刺鉄線を抜けて舗装道に出、オグラタワに着く。
 落ち葉敷き詰めた雑木林の尾根と谷、なかなか素晴らしい山歩きでした。
作業道
 作業道を下りる
 



      天狗山(掃雲峰)について
 
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    2000.3.18. BY M.KANE