緑いっぱい白髪岳・松尾山 山行記


 今日は昨日に引き続いての晴れ。絶好のオフ日和。

 朝はJRのダイヤが混乱してどうなることかと思いま
したが、まこさんの車にご活躍いただいて時間を取り
戻せました。まこさん、早朝からお越しのところをあ
りがとうございました。m(_ _)m

 展望はほぼ満足でしたが、花がちょっと少ないのが
残念でしたね。
          住山から白髪岳を望む
                  1997.5.18. 

■目的地:白髪岳(722m)・松尾山(687m)<山域:丹波・兵庫県丹南町・今田町>
■日にち:1997年5月18日(日)
■天気:晴れ時々曇り
■同行者:あきゆきさんご夫妻、まこさん、
     PLUTOさん、つかさ君、佐竹さん、かねちゃん、俊一
■コースタイム:
  自宅発(8:45)〜JR川西池田 発(9:25)〜宝塚〜JR古市 着(10:30)\740

  登山口発(11:40)〜白髪岳取り付き(12:05)〜沢で小休止(12:10-12:20)〜
  尾根道に合流[約610m](12:40)〜白髪岳山頂(13:05-14:00)〜
  文保寺への分岐〜松尾山山頂(14:35-14:50)〜仙ノ岩(14:55-15:00)〜
  卵塔群(15:25)〜不動の滝(15:45-15:55)〜住山林道に合流[約320m](16:05)〜
    登山口着(16:20)
  


【JRのダイヤ混乱】 以外と早く起きた俊一。今まで、寝る前は山に行くと言いなが
ら朝起きると、やーめた、というのがあるのであまり期待せずに聞いてみる。

「今日は、どうすんねん。」
「ん? お父さんと山に行くよ。」
 なかなかいい子だ。(^^)v 

 JR川西池田駅に着くと何となく変な空気。
掲示板に「今朝7:00 宮原操車場でポイント故障により福知山線は約1時間の遅れ」
 げっ、よりによってオフの日に、なんという仕打ち。(^^;;
とりあえずは宝塚で佐竹さんと合流すべく、ベルの鳴っている普通電車に乗る。
宝塚でホームに降りると改札口で佐竹さんが手を振っている。ナイス・タイミング。
 あきゆきさんご夫妻とPLUTOさん、つかさ君はどうしようかなぁ。
集合場所のJR古市へ向かうため次の快速に乗る。貸し切り状態ののんびりな旅。

 さて、虚空蔵山の麓を過ぎたらJR古市。なんと無人駅。ダイヤの情報を聞こうと
思っていたが、あっさり振られてしまった。佐竹さんと相談して、随分早くから
お待ちかねであろうまこさんの所に、私が伝令に走ることにした。
 古い運送会社の面影を残すJR古市駅前を通って住山の里に入る。白髪岳の姿が
見えてきた。前回の初冬と違い、緑いっぱいの姿、半年ぶりだ。

【住山の里】 静かなはずの里が、今は田植機や草刈り機のエンジン音など農作業の
真っ最中である。舗装道を早足で歩いて35分、もうすぐ三叉路の登山口。おっ、
岐阜ナンバーのスカイライン。やっぱり来てはる。間もなく前方からまこさんが
歩いてくる。御池岳に一緒に登ったのが、つい昨日のようだ。手を振る。
私一人なので不振な顔。
 事情を説明して古市駅に向かって頂く。既に到着のメンバー全員を車で2往復して
運んでもらい、三叉路の登山口を出発したのは11:40。もう、お昼だ。(^^;

【タニウツギ】 予想していたとおり、おとなしい素振りの俊一。誰に似たのか。
人なつっこいつかさ君と対照的。同じ2年生。土の林道を思い思いに歩く。
俊一が、イトトンボを捕まえてきた。オニヤンマのような色だ。
 ワン谷堰堤を過ぎ、道標のある取り付きで林道から山道に入る。この辺はツツジや
タニウツギがよく咲いている。ピンクのタニウツギがなかなか良い。
 少し入った沢辺で小休止。足元に白くかわいいタニギキョウが咲く。

【急登】 杉林から雑木林へ移り一段と登りが急になる。でも、私はずっと植林の
中を歩くものだと予想していたので、雑木林は救いだった。特にドウダンツツジや
ヤブデマリだろうか白いしじみちょうのような花が可愛らしい。
つかさ君はマイペースで道を選びながら登る。慎重派のようだ。
俊一ももう少しこんな所があればなぁ。どんどん先に行ってしまっている。
 新緑と素朴な花々のいい登り道だ。

【岩場】 緑に包まれた尾根道に合流すると、生い茂った木の間からすぐ横の松尾山
や南の虚空蔵山が見え隠れする。俊一が先へ先へ歩くのでちょっと心配だ。
 今日のポイントのひとつ、岩場についた。軽い軽いという印象だったが、それなり
にスリルがある。最後のクサリを登ると、南側に虚空蔵山が見える。3名の先客が
景色を楽しまれていた。「どうぞ、どうぞ。」と招かれ、岩の上で東播の山々の
眺めを堪能する。緑がうねる。
 岩場を先に登る俊一
【緑の山並み】 岩場からはあっという間に山頂、という記憶だったが、10分弱
かかったようだ。白髪岳山頂はやはり満員状態。20名くらいか。ワンちゃんも
1匹いる。北側の通り道沿いに何とか腰を落ち着ける。360度の展望はほぼ期待
通り。PLUTOさんに鋸山の方向を示していると、腹を空かした俊一がおにぎりを
せがむ。そうだな、まずは腹ごしらえ。
 播但の山並みを眺める。笠形山から段ヶ峰、粟鹿山と見えるようだが断定する程の
自信はまだ持てない。近くには西光寺山や妙見山。山頂の西側の岩場からは篠山盆地
周辺の山並みが緑に広がる。

【急降下】 記念写真をあきゆきさんに撮って頂いて、松尾山へ向かう。
ロープのついた道を急降下。花の終わったショウジョウバカマがたくさん目につく。
半月くらい早く来れば花がもっと楽しめたのかもしれない。若葉のトンネルの道を
子供達に引っ張られて急ぐ。どんどん先に行くので道にはぐれてしまわないかと気に
なり、ついついペースを乱してしまった。ホントはじっくり味わえるいい道である。
鞍部は林の中でも風が通ってすがすがしい。
 文保寺への分岐を過ぎて、危うく松尾山への登り道を通り過ぎるところだった。
この登りも、初冬の時とは違う道に感じるほど木々の様子が変わっている。

【葉陰の松尾山山頂】 林の中の広場、松尾山山頂に到着。小休止。登りの汗を拭く。
暑い季節になると、展望がないこういう葉陰の山頂もまたいいものだ。
子供達が木登りに興じる。えっ、佐竹さんも...。(^^;
 西の方にも道があるようだ。今日は南にとる。
 少し下って登り返すと千年杉。樹皮が少しむけているところがある。大事にして
欲しい。このピークを過ぎるとすぐに仙ノ岩の道標がある。

【仙ノ岩】 林の中の松尾山山頂と対象的なので、ここは是非訪れたいと思っていた。
南と西に六甲、北摂の山々が広がる。大船山はちょっこり頂だけ顔を出している。
東には高城山(八上山)が見え、足元には住山の里が広がる。
 ここでも子供達が崖っぷちまで行くので、落ちないかとみんな心配する。
景色を楽しんだ後は下りるだけ。雑木の中の急坂を下りて行くと卵塔群に出る。

【阿弥陀堂跡】 卵塔群から植林の中を巻くように行くと若々しい緑のシダが茂る
阿弥陀堂跡に着く。シダに混じって白いシャガが咲く。松尾山コース案内板が立つ。
木に咲く花ばかりだったので、草の中に咲くシャガもいいものだ。
 ここで東谷池に下りたいという3人組から道を聞かれた。私はこの山はまだ知らず、
この季節にヤブはどうかと思い住山方面を奨めた。しかし、彼らはいろいろなコース
を楽しまれているようで、今日は是非とも東谷池に下りたいということだった。
うーん、おまかせするしかないなぁ。(^^;

【不動の滝】 次は滝を見に行きましょうと歩き始める。が、沢の水量が少ないので
枯れているかもしれないなぁ。
 右に大きく巻いて竹の生えた植林を下りる。薄暗い林の中に細い水が何とか
滝の形を成している。小休止。足元に白いスミレのような花が咲く。涼しい。
 時々水がしみ出してぐちょぐちょの道を下り、3回ほど沢を横切ると林道終点に
着く。住山林道の沢沿いにもシャガがたくさん咲いていた。
 植林から出て、初夏の日の当たるのんびりした田畑の中を歩く。ほどなく三叉路の
登山口に到着。皆さんご苦労様でした。

【俊一の感想】 俊一が水をはったばかりの田圃でアメンボを捕まえた。
小枝をうまく使っている。あきゆきさんに野で遊び慣れていると言われたが、改めて
見るとそうなのかぁと気づかされる。
 子供に車道歩きはしんどいだろうとの配慮で、親子2組はまこさんの車で古市駅迄
乗せて頂きました。ありがとうございます。
 俊一の感想は、「岩場のロープとカナヘビが面白かった。」ということでした。
カナヘビは電車を待つ間に駅前で捕まえたもの。私はようつかまんのに...。
 松尾山の下り頃から足が痛そうだったが、みんなの手前か、少し無理をしていた
ようだ。でも、よく歩くようになった。

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1997.6.18. BY M.KANE