ススキの稜線・千ヶ峰
■目的地:千ヶ峰(1005.2m) <山域:播州・兵庫県加美町・神崎町>
■日にち:1998年10月10日(土)
■天気:晴れに近いうす曇り
■同行者:家族全員
■コースタイム:
自宅発(9:45)=市原林道終点 着(12:15) 〜昼食〜
林道終点 発(12:50)〜二本杉(12:55)〜市原峠(13:10)〜ひといき展望岩(13:30)〜
「山頂まで850m」指標(14:00)〜山頂(14:20-15:00)〜市原峠(15:45)〜
林道終点 着(16:00)
【千ヶ峰】 娘と嫁さんがススキの山に行きたいという。
それなら段ヶ峰だが先週行った息子達から不平が出そうなので、手前の千ヶ峰へ。
ほかに候補は但馬・鉢伏山、大江山、倶留尊山、北摂・深山等々いろいろあるが、
比較的近場で登りがいもあるということで決定。
からりと澄み渡る青空の稜線歩きを期待して遅い出発。(^^;
【市原の里】 加美町R472でピンクの歩道橋のすぐ先から左折すると市原の里。
わらぶき屋根の点在する静かな里である。
くねくねと長い舗装林道を20分ほど行くと、林道終点は25台の満車状態。
終点の手前に停める。もうお昼なので、昼食をしてから出発。
「頂上まで2570M 」の指標や「ひょうご森林浴場50選」の看板がある。
【市原峠】 大きなヒノキの植林帯をつづら折れに登る。今日はなぜか裕太が先頭、
どうしたことだろう。段ヶ峰での自信かなぁ。(^^)
すぐに「二本杉」「地蔵さんの水」。汗をかきつつ登る。
植林は明るい雑木林からススキの道になり、萱で囲まれた市原峠につく。
十字路で、西と北にも踏み跡はあるがかなり薄い。
市原峠からは山頂までアップダウンのある稜線歩きである。
加美の家々を見下ろしながらのゆっくり登り。
ススキが両脇に咲き乱れた道。足下にはササ。
香里はとても気に入ってくれた。
【ひといき展望岩】 峠から少し登ると「ここらでひといき」というプレートがある。
その下に東斜面に突き出た岩があり、ササの中に道がついている。
途中で二輪のリンドウが迎えてくれた。岩に立つと篠ヶ峰や市原の里の展望がいい。
直下には林道終点の手前に止めた車が小さく見える。結構あがって来たもんだ。
ここは2年前の早春に鹿を見た岩である。
北東にそびえる928m峰のマタニ山へ続く稜線の眺めもいい。
稜線道に戻ると松の木越に山頂が見え始める。
センブリの花やコガネムシが多い。トンボも裕太と遊んでくれる。
数人の下りる人、上る人とすれ違う。
【ススキの稜線】 所々すすきが広く払われて、加美町側が見下ろせるように
してある。アップダウンはあるが走っていけるほど快適な道だ。息子達が怪我しない
ように何度制したことか。
道脇に100mごとに白い木の杭がある。(起点は林道終点だったたのだろううか。)
その杭が「1600m」から「1800m」の間あたりが、雑木で景色が遮られる道となる。
その次の標高約850m位のこぶに出ると、前方に大きく千ヶ峰の山頂が現れる。
以前も見上げた懐かしい姿である。ここからまだまだ登りがあるなぁ。
その西側斜面の自然林は薄く紅葉し始めていている。微妙な色合いがいい。
若い人たちも多い。「山頂まで850m」の指標をすぎて最後の急登が始まる。
うちと同じ家族連れや50名ばかしの団体さんが降りてきている。
娘のような人に支えられた足の弱い年輩の方もいる。黒い粘土質の登りなので
滑りやすい。気をつけて。
【山頂】 裕太の手を引いて上り詰めると、山頂には3グループ10人ほどが休憩中。
到着。稜線途中で帰っても良いと思っていが、やはりここまで来ないとキリが悪い。
三角点から先の岩の上でリュックをおろし、「おやつタイム〜」とする。
さて、展望。氷ノ山方面は山並みが続くが、須留ヶ峰の影になっているようだ。
蘇武岳(だと思うが)は、はっきり見える。
北東の山頂にアンテナのような施設が目立つのは粟鹿山だろうか。
うっすらと霞んだ段ヶ峰や笠形山も見える。今日は北の方が良い天気。
青空にすじ雲。そこだけ秋の空。
南の岩座神の方から3人のパーティが登ってきた。
【下り道】 また帰りが夕方になってはいけないので、名残惜しいが30分ほどで
下りる。うねうねと続く稜線を前方に見ながら下りていく。
こんな時間なのにまだ登ってくる人がいる。約3名。
音もなくゆらりゆらりとススキが揺れる。静かな山だ。実に気持ちがいい。
晴れあがった空ではなかったが、来るたびに展望が開けてくるので
ますます虜にさせてくれる山である。
補足、下道で帰りました。篠山で黒枝豆を求め、猪名川町で1時間ほどの渋滞。
外で夕食を済ませて、嫁さんにとっては計画どうりのお休みとなりました。
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1998.10.17. BY M.KANE