落ち葉三昧・大原野森林公園からポンポン山           

 
大原野森林公園 (リョウブの丘)
■目的地:ポンポン山(678.7m)、釈迦岳(631.4m)  <山域:京都西山>
■日にち:2007年1月21日(日)
■天気:曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
  大原野森林公園入口 発 (11:10)〜西尾根ルート〜ツツジの丘(11:55-12:15)〜リョウブの丘(12:45)〜
  ポンポン山 山頂(13:00)〜釈迦岳 山頂(13:25)〜杉谷(13:50)〜東海自然歩道から谷の巡視道へ(13:55)〜
  尾根の巡視道に合流(14:05)〜イヌブナの林(14:25)〜東尾根ルート〜大原野森林公園入口 着(15:00)

 ポンポン山に久しく行っていない。10年振り。最近の地図を見ると大原野森林公園という所ができている。
調べてみるとすでに開所して6年以上が経っている。 京都市がゴルフ場計画地を買い上げ自然に近い状態で
管理しているという。えらい! 「自然に近い状態で」というフレーズに惹かれて歩いてみたくなった。

 中畑辺りに車を駐めて公園入口まで歩こうかと思ったが、バスの回転場周辺はチェーンなどが張られて
空き地が小さくて気が引けた。外畑に入り林道を公園入口まで行くと道が細くて駐車できる雰囲気ではない。
そこまでの途中、所々に離合用のふくらみがあるので、邪魔にならない広めの所へ駐めた。
バスで来るべき所である。

 西尾根コース (沢沿いの道) 
 昨日の方が天気は良かった。今日はどんよりした雲から時々陽が射す程度。林道から公園入口へ入り
案内所でトイレをすます。西尾根コースは建物を通り過ごして谷に下りるようだ。菜園の脇を通り沢沿いに
幅広の道が付いている。陽射しが落ち葉を乾かして良い感じ。

 橋を渡って日影の道となり、植林の斜面へ取り付く辺りで二つに分かれる。道標では「アカマツ広場」に
上るかショートカットの分岐。迷わずアカマツ広場の方へ向かう。尾根の回りを水平に巻いてから
植林の中へ急登になる。すぐに足が重くなった。やがて雑木林になって尾根の上に出る。
右手が「北アカマツ広場」。ふかふかの松葉が敷き詰まっている。見晴らしはさほどではないが、明るい林は
心地良い。尾根をもとの方へ戻って行くと「南アカマツ広場」。小学校のキノコ栽培実験や京都大学の雑木林
実験に使われているようだ。道標にもあったが、むやみに立ち入ってはいけないのである。

 西尾根コース (北アカマツ広場) 
 北摂でよく見る松の混じった雑木の道が続く。時季外れなのか人に会わない。出灰への分岐を見送り
「ツツジの丘」へ来た。小塩山方面へ少し出張った小尾根に長いすとテーブルがある。昼なのでここで一服。
無線で呼んでみるが高度が不足で応答無し。しばらくすると4名ほどのグループが2つ来られたので
辞する。

 尾根の脇には落ち葉で覆われた良い感じの谷や斜面がいくつも続く。陽射しも時々射して日溜まり
ハイク気分。小さなアップダウンから徐々に登りとなる。ひときわ登った先に北の展望がいい斜面とり、
愛宕山が覗く。さらに低木雑木のトンネルを抜けると西の展望が利く切り開きがあった。鴻応山の姿が良い。
ここから5分弱で「リョウブの丘」。明るい林の中で展望はそれ程でもないので通過。出灰からの道を
合流して斜面を登るとポンポン山だ。すごい人。100人ほどいるかもしれない。二つ三つ展望写真を撮って
そそくさと来た道を下りる。

 ポンポン山から北西 (中央奥に半国山) 
 斜面が緩やかになった三叉路を東へとって山頂下を巻き釈迦岳へ向かう。さすがに東海自然歩道だけあり
道標が立派。道も踏みならされている。こちらも左右に良い感じの落ち葉斜面が見え隠れしている。
釈迦岳へは赤白鉄塔で自然歩道から分かれてしばらく南東へ進む。この辺りもまた落ち葉の斜面良し。
釈迦岳山頂は静かだが狭くて俗っぽい雰囲気だったのですぐに引き返す。

 自然歩道に合流する赤白鉄塔の下に寄る。以前来た時はここで昼ご飯だったことを思い出す。自然歩道に
入って尾根からえぐれた道を谷へ下りていく。尾根の途中にテープがたくさん貼ってある所があった。
森林公園への取り付きかもしれないと思ったが、エアリアマップのルートはもっと下りてからになっている。
素直にさらに下りていく。歩く道が植林の下を流れていた沢と同じ高さになる頃、畑に出る。
西にため池のような土手のある谷の奥に鉄塔が聳える。巡視道の標識もあるのでここから鉄塔の尾根にも
行けそうだ。

 しばらく歩いて東海自然歩道の立派な看板がある。杉谷である。やっぱり下りすぎた。
元に戻って、先ほど気づいていた巡視道標識から谷へ入る。下からため池のように見えた土手は田んぼの
畦であった。割と広い道で薄暗い杉の植林を登っていくと雑木林になり、10分程で尾根に出た。
十字路の峠。道標がある。ポンポン山方面はどうなっているのかなと少し南へ歩いてみると道はさらに
続いて鉄塔が並んでいた。やはり釈迦岳を下りたすぐから取り付くと尾根伝いに来れたようである。
元に戻って十字路の峠を過ぎて少し登ると鉄塔の下になる。ここが自然歩道から見えていた鉄塔だろう。

 巡視道の道標 (十字路の峠にて) 
 空は雲が覆い昼下がりで早くも夕刻を感じるような雰囲気。ひたすら歩く。背の高い笹に囲まれた二つめの
鉄塔脇を過ぎて、北に展望のある坂道を降りる。小塩山の先に愛宕山が見える。再び林の中に入り
茶色い葉を多く残した大木があるなと思ったら、看板に「イヌブナの林」と記されている。イヌブナは黄葉しても
葉が落ちにくいのかと初めて知る。この辺りから再び大原野森林公園の管理区域になるようだ。尾根伝いでは
あるが、自然歩道から少し外れているので、目立った道標がなかったのだろう。道標に頼り過ぎるとこんなことに
なるんだなと思った。

 東尾根コース (野山の丘の手前) 
 林に赤松が多く混じってきて、間伐などの手入れも見られるようになってきた。間伐されていると見通しが利いて
歩いていも閉塞感が少ないから心地よい。我ながら身勝手なものだ。「野山の丘」は明るい谷を落ち葉が
覆い尽くしてほっとする所。枯死材の分解に関する京大の研究対象になっている看板もある。雑木林について
もっと判ってきたらいいなぁと思う。この先は急坂につけてある木の階段を転げ落ちるように下りていき
森の案内所に辿り着いた。後半が時間に追われた感じになって残念だったが、落ち葉三昧の半日でした。

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    2007.2.7. BY M.KANE