早春の大船山 山行記

 
  
  大船山から望む大野山 
 
           1996.3.10. 
 
 
 
■目的地:大船山(653m) <山域:北摂・三田市>
■日にち:1996年3月10日(日) 
■天気:曇り時々薄日と雪
■同行者:単独
■コースタイム:

  十倉登山口(12:10)〜山頂(12:55)〜バス停「大船寺口羽豆川」(14:00)〜
  大磯「三田アスレチック」(14:25)〜十倉着(15:05)

   今回登った山頂は、立木が少し切られて、
  前より展望が良くなっていた。
  北東から東に大野山・深山・高岳・三草山・妙見山、
  南から北西へは大岩ヶ岳・大峰山・羽束山・有馬富士・千丈寺山が見れる。
   少し雪模様のためこれくらいだが、晴れていれば、多紀アルプス・松尾山・六甲山...
  という風になかなかの展望ポイントである。

 
      12:10 十倉の登山口出発。
         長慶寺を左にみて、やがて雑木の林道に入る。
         ため池をみっつ目で右に折れる。(大船山の道標あり)
         杉林の中を山道が続く。せせらぎの音が心地よい。
         3月半ばなのに雪がちらついてきた。
         3人連れのファミリーに追いつく。
      12:35 大磯に下る鞍部に着く。
         右に折れて、緩い登りの谷道。
         道は雨水での浸食が進んで、足元が湿っている。また、雪。
      12:45 登り道を右に曲がると山頂の南の峰との鞍部。
         そこをさらに右に曲がって登っていく。
         6、7人の下山中のグループとあいさつ。
         登りがだんだんきつくなる。
         ロープがある。大きめの岩がごつごつしたのが目に入ってくる。
      12:55 山頂。
         また、雪が降ってきた。ゴミが目に付く。
      13:20 下山。南の峰との鞍部を今度は右に折れて、大船寺跡へ。
         (普通は来た道を下りるが、今日は多少の藪を覚悟して挑戦。)
          木の枝のテープを頼りに下りていく。
      13:30 大船寺跡。杉の大木数本が平地に立っている。
         跡地の右寄りの道から下る。踏み跡はあるものの足元は急。
      13:40 「五町」の石柱に出くわす。谷間の参道跡の様子がうかがえる。
         「六町」碑の近くには直径1mもの幹を持つもみの木が立つ。
      13:45 ほどなく車の通れる幅の林道に出る。せせらぎの音が直ぐ近くに
         聞こえ田圃が見えてくるとまもなく羽豆川の里。
      14:00 神姫バス停「大船寺口羽豆川」到着。三田行きは2時間に一本。
         今日は一人なのでもうひと歩き。大磯へ向けて車道を緩やかに登る。
         途中、立派なわらぶき屋根の家を発見。
      14:25 大磯「三田アスレチック」に「大船山登山口」の看板あり。
           入口で記帳して十倉に抜ける鞍部へ向けて登る。
         途中はアスレチックやキャンプ場の設備があるが、冬場で人はまばら。
      14:35 鞍部の十字路にたどり着く。以外と楽に登れた。
         ここを左に取れば山頂方向だが、まっすぐ乗り越えて下る。
      14:45 ため池に出る。しばし一服。
      15:05 十倉着。
         久しぶりにハードな山歩だった。

   池のほとりで

       十倉のため池は、杉の生い茂る暗い山道から下りて出たところに
      急に明るく現われる。
      エメラルドグリーンの水面に日差しを反射して、青空とともに
      ハイカーを安堵させる開放感を与えてくれる。
       静かな水面に映る山影。かすかに聞こえてくるせせらぎの音。
      岸辺の木は反射した日で明るく照らされ、
      時折風の音と野鳥のさえずりが遠くに聞こえる。
      さざ波でぼやけた水面から向こう岸を見れば、
      絵に描いたような松の木が1本、私を見ている。
       あぁぁ、なんて静かな時間だろう。
      この池はずっと山を歩いてきたあげくにたどり着いてこそ、
      その値打ちがあるんだなと思う。


  大船山について   

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1996.3.10. BY M.KANE