早春薫る大船山     

アオモジ  
羽束川と大船山 
■目的地:大船山(653.1m)<山域:北摂・三田市>
■2.5万図:木津
■日にち:2009年2月15日(日)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  田中の橋 発(10:50)〜十倉(11:20)〜上の池(11:35)〜大磯との峠(11:55)〜羽豆川との峠(12:05)〜
  山頂(12:15-13:00)〜羽豆川との峠(13:10)〜東峰(13:20-13:30)〜大磯との峠(13:55)〜
  上の池(14:10-14:30)〜十倉(14:40)〜田中の橋 着(15:05)

 いつもの登山口、十倉から少し離れて田中地区の羽束川西側に車を停める。山の前後にゆるりと
里の雰囲気に浸ろうかという趣向。特に、今日のような春の陽気にちょうどいい。
昨日は2月の最高気温が各地で更新されたという。今日も暖かい。歩き始めるとむんむんとしてくる。
青くなった大根が並ぶ畑の畦にはオオイヌノフグリが咲き並ぶ。麦が植えてあるところは少ない。
お休み状態の田原の中から、すらりと聳える大船山を見つめて歩く。春うらら。
 
ため池の土手 
 いつも停めさせて頂いていた公民館の横を過ぎて林道に入る所で変化があった。獣害除けの電気柵が
張ってあり入れない。よく見ると取り外しのできる線がわかる。絶縁されていると思われる樹脂の取っ手を
恐る恐る握って柵の線を外し、通るとまた取り付ける。獣害は確実に広がってきているということか。
 それから先は懐かしい山道とため池の土手が現れてホッとする。三つめの池の土手を歩くと、青空に
冬枯れが水面に映る。こののどかな雰囲気が好きです。

 砂利のひかれた小橋を渡り植林に入る。山道は一部、沢になっていた。一昨日の雨のせいばかりではないだろう、
植林もあっけなく過ぎてもう峠かなと思うが、そんなに甘くない。少し荒れた雑木林の間を上り道がくねくねと続く。
大磯との峠から羽豆川との峠の上りも山道はえぐられ、一部は脇の高みに踏み跡が移っている。
途中で双眼鏡をもったバードウォッチングのご夫婦とすれ違う。羽豆川との峠からは登りがきつくなる。
背後には後で行こうと思う東峰の影。単独おじさんが下山。いよいよ山頂に着くと若いご夫婦が昼食中。
 
大野山・深山・高岳・剣尾山 
 周りの木が高くなってきたようで大野山でさえ枝に隠れつつある。最近お気に入りの三国ヶ嶽や青ヶ原あたりは
見えない。北にも踏み跡があるので展望がないか少し行ってみる。雑木の中でさっぱりなので戻って昼食。
ご夫婦下山の後で、南の羽束山から六甲の展望を楽しんで下山。

 羽豆川との峠の手前で、熟年ご夫婦とすれ違う。人が少ないと思ったが、結構人気の山のようである。
さて、峠からは前々から気になっていた東峰へ登り返す。薄い踏み跡が雑木林の中に延びている。
倒木が多く不明瞭になったところで真っ直ぐ登っていくと程なくピークと思しき所に着いた。
南から眺めると本峰に並んでとんがって見えるが、南北にのっぺりとしていて、当然ながら何もない。
雑木に囲まれ展望も無いので少し北向きに下りていく。展望に丁度良い斜めの倒木があったので気をつけて
登ってみるとわずかな木々の隙間から三国ヶ嶽が見えた。左手には大船山の反射板が枝越し。
 
倒木からの三国ヶ嶽 
 峠に戻ると別のご夫婦が休憩中。不振な所から足音がしていたので猪かと思われていたかもしれない。
大磯との峠へ下りる途中で東峰の北の谷が良い感じかもしれないなと思い、少し下りてみるが荒れた雰囲気。
上の東峰の方が明るいのでもしや展望が得られるかもと登るが、やはり木々の中。
そんなこんなの寄り道をしながら峠に下りて、ため池に出る。
 
ため池にて 
 のどかな陽射しが注ぐ雰囲気は素通りすることができず、リュックを下ろして腰を下ろす。
いくつか写真を撮ってみるが、もう一つパッとしない。ここに座っていることが唯一の感じる手段である。
椎茸のほだ木にするのだろうか、おじさんが木を一本担いで下りてきた。
ひと息ついたので里に帰ろう。静かな十倉集落に下り、鋭鋒を振り返りつつあぜ道を歩いて車に戻る。


 大船山について   

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2009.3.2. BY M.KANE