爽快・大江山    

 
鍋塚から北望                                      
■目的地:大江山・鍋塚(763.0m)・鳩ヶ峰(746m)   <山域:丹後・京都府福知山市大江町・与謝野町>
■日にち:2009年10月18日(日)
■天気:曇りのち晴れ
■同行者:嫁さん
■コースタイム: 自宅 発(9:10)=車=舞鶴大江IC(11:00)=大江山の家=鍋塚林道終点 着(12:15)

  鍋塚林道終点[Ca640m]発(12:30)〜鍋塚(13:20-13:45)〜鳩ヶ峰(14:45-15:05)〜鍋塚林道終点 着(15:25)

 13年振りに登った。夫婦でのんびりその2。
珍しくこの時間でも宝塚の渋滞は1km。吉川JCTでボーとして中国道へ。吉川ICで引き返す。舞鶴道に入ると
篠山ICで走行車線が1.5km渋滞。秋の味覚祭りか。綾部宮津道路の舞鶴大江ICで下りる。時は流れて麓まで
高速でいけるような時代になってしまった。ゆっくり流れる由良川に沿ってR175を遡り、三河橋で府道に右折。
セイタカアワダチソウとススキの山間を抜け、内宮に向かう。13年前のオフで集合した駐車場は健在だった。
二瀬川渓谷の府道を逸れて少し上れば山の家・グリーンロッジ。もうすぐお昼なのでここで雲海うどんを頂く。

 鍋塚林道は初めて通る道。単独おじさんが歩いていた。ランニングの人もいる。ずっと舗装されている。
終点は数台の車とハイカー数名。あわてて登っても天気は良くない。今日は遅くなるほど天気は回復の予報。
車を駐めて、ぼちぼちとリュックに詰めるものをしつらえる。バイオトイレで用を済ませて出発。

 蜂に注意の立て札、コースガイドの看板。鞍部の横に小さなコブがあって自然の展望台になっている。
空はまだ雲が多い。711mコブを越える辺りは、少し色づいた葉が目を楽しませてくれる。
鞍部付近に山の家・グリーンロッジへの分岐。かつて家族と登ったのはこの道のはずだが、とんと記憶は薄い。
二つ目のコブを越えると、鍋塚が緑のお椀を伏せたようにすっくとそびえる。
そのおわんの真ん中を土色の筋が一本上っている。
 
 鍋塚を目指す  
 ササの原が広がる。西に加悦からのササ分け道が合流。雲は流れて晴れた空が広がってきた。
鍋塚は簡単に登って行けるように見えたが、思いの他、時間がかかる。滑る粘土を避けて岩に足場を求めるが、
表面はツルツル。たくさんの人が歩いた証なのだろう。小さな花がポツンと咲く。アキノキリンソウや季節外れのスミレなど。
未だか未だかと思いながら、やっと山頂に到着。山名板が以前と代わって金属になっているのは暖かみに薄い。

 大学生のような三人組が休憩中。大きなリュックはテント泊の様子。
展望の良さに何度も同じ風景を写す。ゆったりとした山並みが心地いい。おにぎりを食べた後、嫁さんは長椅子で
横になりお昼寝モード。何とも贅沢。
 おじさんが一人登ってこられた。北の風景を撮ろうと笹の間の道を歩いたとき、ヘビのしっぽが草むらの中へ静かに
ゆっくりと動いていった。こんな所で遭うとはなぁ。
おじさんは一息ついてさっさと降りていかれた。せっかくの展望なのにもう少しゆっくりしたらと思ったが、言うまい。
 
 鍋塚から南西望  
 下りは西日を斜に受けて輝く千丈ヶ嶽や鳩ヶ峰の眺め。急な斜面は岩のグリッブを利かせて降りようとするが、
相変わらずの表面つるつるもあってあまり頼りにならない。爽快なのっぺりムードに見とれそうだが要注意である。
 林道終点の鞍部の前後で2,3組のハイカーと会う。さて、鳩ヶ峰までいってみようか。

 軽装のご夫婦とすれ違って少し坂道を上ると、右側にコブの展望地があるようなので、ササをかき分け寄ってみる。
思ったより眺めは広くない。先ほどの林道鞍部のわきにあるコブの展望地に一人。鳩ヶ峰はササと松林の向こうに
聳えていた。鞍部を抜けて再び登り坂。元気な子供たちを連れた若いご夫婦ともすれ違う。
いろんな人たちが楽しめる山のようだ。
 
 鳩ヶ峰から千丈ヶ嶽と赤石ヶ岳  
 いよいよ鳩ヶ峰の山頂。こちらも360度の展望。特に東の谷や赤石ヶ岳、ススキの穂がいい。おやつ休憩として眺めを
堪能した。来た道を戻る。傾いた日差しが山道に筋を引く。林道終点に着くと先ほどの若い家族がいる。
お父さんが車を取りに行っているのを待っているそうだ。下るおとうさんを思うと、がんばれよとエールを送りたい。
あわてて石に躓いたりしないように気をつけてと、お父さんの逸る気持ちまで想像してしまう。
 
 711mコブと林道終点  
 帰路の綾部宮津道路へ向かう途中、鍋塚で会ったおじさんが車道を歩いていた。内宮駅まで歩いておられるのだと
思われる。中腹まで車に頼ってしまうところが多い昨今、正統なアプローチは尊敬に値する。
そうはいうものの、その車利用のおかげでお手軽に爽快な展望を楽しみ、嫁さんも満足してくれたのはなによりでした。


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2009.11.7. BY M.KANE