秋の大台で二兎を追う            

西大台  
 西大台の紅葉  
■目的地:日出ヶ岳(1694.9m)・ナゴヤ谷の上
■日にち:1999年11月7日(日)
■天気:曇り時々晴れ後雨
■同行者:日下部さん
■コースタイム:
  自宅 発(6:45)=西名阪・法隆寺IC(7:45)=桜井=大台 駐車場 着(10:35)

  駐車場発[約1575m](10:40)〜日出ヶ岳(11:25-12:10)〜正木嶺(12:30)〜
  正木ヶ原(12:50)〜尾鷲辻(12:55)〜駐車場(13:25)〜西大台・ナゴヤ谷側〜
  沢沿い(14:05-14:10)〜中ノ滝上の尾根あたり[約1400m](14:30)〜駐車場(15:25)

  大台 駐車場 発(15:30)=大宇陀 道の駅=桜井=西名阪・法隆寺IC(18:45)=
  近畿道=阪神高速・池田線=自宅 着(19:45)

【黄葉の道】 JR法隆寺駅で待ち合わせ。少し早めに法隆寺ICを下りたので
スタンドでガソリンを入れていたら、左後輪のパンクを発見。直ぐに修理してもらう。
所要15分。待ち合わせに5分遅れる。
 奥吉野路は工事のおかげで嬉し悔しの快適な道。谷が深く切り立つようになると
伯母峰も直ぐ。大台ドライブウェイに入って、尾根のトンネルを抜けると緑の植林か
ら一変して、黄葉真っ盛りの山と化す。二人で歓声。
 大台 駐車場は予定通り満車。4、500mほど戻って路肩に駐車。
ドライブウェイ  
大台ドライブウェイから南の谷を見る (帰路で撮影) 
【正木嶺】 周遊路の葉は落ちて明るい道。町中の縁日のような人出である。
日出ヶ岳への登りはアリの行列状態。山頂直下には展望台が新設されており、熊野灘
方面が望める。しかし今は、ガスがわき上がって水墨画の風景となっている。
 木の階段を登って山頂へ。三津河落山の紅葉を眺めながら昼食。白髭岳や池木屋山
の展望もいい。先の展望台に戻るとガスが晴れ微かに海が見えた。

 正木嶺は工事中。木の階段道が出来ている。とうとうそこまできたかぁという感じ。
迂回路を歩いて、居ない居ないと探していた鹿がポツリポツリ。人出の多さに隠れた
のだろうか。トウヒの立木が寂しく立つ。
 大蛇くらはパスして、尾鷲辻から駐車場へ戻る。ハイヒールのカップルも多い。
今頃になって日が射しはじめた。工事の音なども聞こえて、とても台高の山奥という
静けさは少ない。
正木嶺  
正木嶺の木 
【西へ】 さていよいよ西大台へと向かう。大台教会前を過ぎてゆるりゆるりと林の
中を下りていく。葉は既に落ちている木が多く、明るい林。白っぽい岩の多い沢も
きれいな色である。でも、この上の食堂から生活排水が流れていたのを目にしたので、
素直に喜べない。下り道が続く。
ナゴヤ谷  
ナゴヤ谷の紅葉 
【原始林の秋】 西大台は静かでなかなか良い雰囲気でした。下るほどに黄葉が勢い
を増し、絵に描いたような素晴らしい落ち葉道も続きます。沢辺へ下りて小休止。
 二つ目の木橋を渡って5、6名のパーティとすれ違う。東と違ってここはハイカーの
山である。下草がなく、落ち葉が降り積もった林は感激でした。同行の日下部さんは
中ノ滝への道がないか気にしていますが、明瞭な踏み跡は見あたりません。あっても、
あの滝の頭は相当な落差があるので、私はヒビってしまうことでしょう。
 西大台は開拓跡を廻って戻る予定だったが、帰りの時間も気になる。西ノ滝の北あ
たりで道も下りになってきたので引き返した。原始林の紅葉に魅せられた西大台は、
もう一度行ってみたい所となりました。
折り返し点  
この辺りで引き返す 
【大台の雨】 今日は保つだろうとタカを括っていましたが、やられてしまいました。
帰路についてしばらくすると、ポツリポツリ。日下部さんが最初に気付きました。
そんなに酷くは降らないかもと、甘く見ていたら本降りとなってきた。もう、黄葉を
楽しむ余裕もありません。雨具の上衣は着たもののかなり濡れました。
 車に滑り込んで帰ると、だんだん雨は小降りになってきます。ドライブウェイ南の
眼下に広がる谷が、黄色に色づき雲海のようなものが湧き絶景です。大普賢の頂きは
雲の中。時折、西日に峰が浮かんだりする。車内のヒーターを少し強めにして奥吉野
路をあとにする。
 人出あり、霧あり、展望よし、白骨木あり、鹿居り、原始林の黄葉に雨も追いかけ
てきて大台フルコースの一日でした。


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1999.11.13. BY M.KANE