山桜満開の北摂・大峰山 山行記 

 
  新緑の谷に伸びる
 
        桜の花 
       
 
        1998.4.11. 
 
 
 

■目的地:大峰山(552.4m)<山域:北摂・兵庫県宝塚市>
■日にち:1998年4月11日(土)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  武田尾 発(13:35)〜廃線跡〜長尾第二トンネル(13:50)〜亦楽山荘〜
  亦楽山荘分岐(14:15)〜約280mコル〜亦楽山荘分岐〜「桜の園」基準点(14:30)〜
  山頂(15:00-15:35)〜亦楽山荘分岐(16:00)〜亦楽山荘(16:15)〜武田尾 着(16:50)

【大峰山】 麓に武田尾温泉や廃線跡がある、六甲山の北東に位置する山。
水上勉の小説「櫻守」(さくらもり)の題材となった「桜の園」が西麓にある。
 今日もいい天気。2週間前はまだだった桜を見に「桜の園」へということで、飽き
ずに武田尾から大峰山へと通いました。(^^)

【桜咲く】 廃線跡を武田尾から歩き出すとガード脇の満開ソメイヨシノの上に
武庫川渓谷と大峰山西麓がスドーンと姿を現す。武庫川は一昨日までの雨で瀬音大き
く、その上に聳える大峰山は淡いピンクと萌葱色。「おぉっ! 咲いている。」この
景色だけでもう十分満足だ。(^^)v

【沢遊び】 武庫川の水辺だけでなく、山から出てくる沢でも、それぞれにみんな
水と戯れるの図である。初夏の暑さをひっさげての快晴。予想どうりたくさんの
ハイカーや散歩の人、花見客である。  (改めて、ダムで沈めるのは再考を要す。)
 トンネルの中を通る風がひんやりと気持ちいい。長尾第二トンネルを出てから左の
谷に入る。この谷でも昼寝の人あり、水遊びの人あり。...平和だぁ。

【新緑と桜】 黄緑の木陰に囲まれた沢の横を登っていく。新緑の間から青空を
バックに桜の白い花が覗く。パァーッとは広がらない小出しの桜ではあるがなかなか
良い色で楽しませてくれる。亦楽山荘に着くと15名のグループのため、「桜の園」へ
さらに登る。ここも10名のパーティ。ここから対向する尾根を見ると桜屏風という
ほどの絶品である。春おぼろの雰囲気満点。今年もちゃんと咲いてくれたなぁと、
感謝したい。
 
   長尾の淵を見下ろす
      
     1998.4.11.
【ツツジのはずれ年?】 さらに滑りそうなつづら折りを急登の末、亦楽山荘分岐から 左に武庫川渓谷を見下ろす約280mコルを訪ねる。2週間前と同じ程度のミツバツツジ。 先週が最高潮だったのかもしれない。それとも今年はツツジのはずれ年?  コルから見下ろす風景は去年と同じ。右下斜面ににホッホッと桜が咲いていて安心。 低い松に混じってピンクのツツジに惹かれてしばし小休止。 【登り】 再び亦楽山荘分岐に戻ってまっすぐ「桜の園」基準点へ登っていく。 それにしても暑い。汗が吹き出る。この登りはツツジを期待したのだが、思ったより 少ないのは残念。「桜の園」基準点から、さっきの「桜の園」から見た桜屏風がよく 見える。さらに10分程汗を流すと、西の覗き岩。霞をバックに裏六甲や武庫川渓谷の 対岸奥にあるゴルフ場、三田方面が見える。  さらにさらに登る。暑さのせいなのか、2週間のブランクのためか、今日はやけに 足が重い。4、5人としかすれ違わない静かな登りだった。
 
   「桜の園」基準点から望む
      
     1998.4.11.
【スミレとコーヒー】 510mピーク付近を過ぎると後は平坦道同様。自然林の中の 低山歩き。林の中から現れる誰もいない山頂。よく見ると白いスミレと薄紫のスミレ の群落一歩手前状態。以前に増して山頂が踏み歩かれていることを憂いてしまう。 山ではむやみに歩いて、かわいい草花を踏まないようにしましょう。(^^;  さて、しんどい中をここまで登ってきたのは、静かにコーヒーで一服するためだ。 お湯を沸かしていると親子3人が到着。「ここが山頂ですかぁ?」の問い。「そうで すぅ。」  こうも暖かくなり過ぎると、早春のように静かではない。蠅やアブなどの虫達が ほっとかないのである。静かにコーヒー...にはほど遠いひとときでした。(^^; 【西日】 来た道を下りて行くが、日差しが変わり新緑がまばゆい。 西の覗き岩、「桜の園」基準点、「桜の園」と要所要所で眺めを目に焼き付けながら ほわほわーっとした春の昼下がりを過ごしていく。  廃線跡の長尾の瀬から振り返ると西日を浴びた山がある。そこにある、という存在 感。あぁ、あの辺りを登っていたのかという満足感。今年も良い桜を楽しめました。

  大峰山について   

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1998.4.12. BY M.KANE