2000年初登、北摂・大峰山、冬枯れ          

冬枯れ  
冬枯れの山へ 
■目的地:大峰山(552.4m)<山域:北摂・兵庫県宝塚市>
■日にち:2000年1月4日(月)
■天気:晴れ時々曇り
■同行者:家族全員
■コースタイム:

  十万辻上 発(11:00)〜展望の鉄塔(11:20-11:25)〜山頂(11:45-12:20)〜
  桜の峠(12:35)〜大峰山南東標高約400m径〜鉄塔(13:05)〜十万辻上 着(13:30)


【大峰山】 六甲山の北東に位置する山、麓に武田尾温泉がある。
水上勉の小説「櫻守」(さくらもり)の題材となった「桜の園」は西麓にある。
 この正月は暖かくて、新年の盛り上がりがどーも少ない。今日もいい天気。
家族の初登りは希望地がまとまらず、すったもんだの末、お父さんの独断で大峰山へ。
十万辻から山頂ピストンでお手軽コースのつもりが、つい脇道に入りました。

【明るい雑木林】 通い慣れた登り口から入る。この入り口の西に2つ程、明瞭な踏
み跡が口を開けている。尾根伝いの径であろう。惹かれるが嫁さんに嫌がられる。(^^;
 前回同様、ササが少し伸びた様に感じる。葉の落ちた明るい山道。小さな峠から
右手へ登る。今日一番の急登。背中に汗が出る。
甲山  
展望の鉄塔から甲山へ送電線が向かう 
【海】 まもなく展望の鉄塔。ここからは南北の展望あり。南は甲山へ送電線が落ち、
大阪湾も薄く白く光って見える。ここで目を凝らして海を見たのは初めてかもしれ
ない。北は検見山はじめ羽束山、古宝山、大船山など特徴ある山容が並ぶ。
 風が吹き抜けると寒い。この先の尾根伝いの道は明るい雑木林の中。野鳥の声と
木洩れ陽、そして落ち葉。
山並み  
展望の鉄塔から北側の山並み 
【干しイモ】 緩いアップダウンの末、これまた明るい山頂。先客はおばさん3人。
カップ麺と干しイモで昼食。ストーブで軽く焼く干しイモは香ばしく山ならではの味。
食事が終わりかけた頃におじさん4人到着。子供達は枯れ枝を跨いで、魔法の箒に見た
てたサリーちゃんごっこに盛り上がる。
桜の峠へ  
桜の峠への下り 
【桜の峠】 来た道を戻るつもりだったが、どうも面白味が足りないので山頂東の
分岐から南へ下り、大峰山南東の標高約400m径を戻ることにした。次第に角度が急に
なる下りである。小鳥の声が聞こえるが、小さいのと逆光でよく判らない。
 大きな山桜があるので、桜の峠ということにしよう。テープが増えている。ここか
ら、さらに南西に踏み跡があるがまた今度。少し判りにくい左(東)の径を下る。
倒木  
標高約400m径は一ヶ所、倒木あり 
【落ち葉径】 枯れた落ち葉で滑りそうなほどの径である。しばらくすると中年ご夫
婦に出合う。渋谷から登ったが...ということで、どうも我々が往きに歩いた道を
歩くつもりが、この径にはまってしまったようだ。ここはここで良い径なので、とり
あえずルートをお教えする。さらに落ち葉を満喫して歩く。平坦なので快適。
時々、幅15cm程の細い径となったり、倒木が道を塞ぐがこれもまた良し。
冬枯れの落ち葉径  
冬枯れの落ち葉径 
【鉄塔】 二つほど薄暗い植林の谷を巻くと展望鉄塔の下に続く鉄塔が現れる。
この次の谷が展望鉄塔へ繋がると思われ、登ってみたいが家族の反対にあい、パスする。
 その先も素晴らしい落ち葉道が続く。中山方面が立木に見え隠れする。南向かいには
465.0m峰の東尾根に一部、砂地が覗いている。これも行きたくなるなぁ。
 なんだかんだ書いているウチに出発点の十万辻上に到着。(^^)

【工事は止まず】 帰りは車で鳥脇山の南麓から多田大橋へ抜けるが、市街地に近い
割に奥深い雰囲気を残すこの辺りにも、道路工事の波が幾度と押し寄せている。離合
するのがやっとの一本道だったが、やがて舗装され、今日はこの道の上に新たに山を
切り崩して大きな陸橋をつける工事をやっているようだ。北摂の山はこのままでは、
散り散りに切り分けられてなくなってしまう様である。あぁ、かなし。

  大峰山について   

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2000.1.10. BY M.KANE