初歩きに大岩ヶ岳へ     

松の庭園丘から  
松の庭園丘(仮称)から望む大岩ヶ岳 
■目的地:大岩ヶ岳(384.3m)<山域:北摂・兵庫県宝塚市・三田市・神戸市>
■2.5万図:武田尾
■日にち:1999年1月2日(日) 
■天気:晴れ後曇り
■同行者:家族
■コースタイム:                     (A分岐〜D分岐は便宜上の呼び名です。)

  千刈貯水場 発[195m](12:20)〜A分岐・右へ(12:50)〜松の庭園丘(13:05-13:40)〜
  B分岐・左へ〜C分岐・真っ直ぐ(13:55)〜D分岐・左の丘へ(14:00)〜
  山頂(14:15-14:40)〜西の尾根〜水源池周回道に合流(15:10)〜A分岐(15:40)〜
  千刈貯水場 着(16:05)

【大岩ヶ岳】 寒い日が続いてます。北摂でも北部は天気が良くないようなので、
初登りは南の方にしました。神戸市の水瓶・千刈水源池から南東の大岩ヶ岳です。
今回来てみると、千刈水源池西岸が「近畿自然歩道」として整備されていました。
 大岩ヶ岳山麓は低山なれど、支尾根が多く、入り組んだ地形になっています。
このため迷い易く、かなり楽しめますので時間に余裕を持ってお越しください。(^^)

【取り付き】 千刈貯水場手前の駐車場は5台ほど停車。敷地の塀の右手を歩き、
途中にある市民トイレで用を済ませる。これはありがたいものです。ダムの手前に
ある千刈橋を渡って少し下流に戻り、網柵の脇の急坂を登る。しばらくは雑木の谷。
 白いテープが柵のように張り巡らせてあり、少し登ったところに水源地を望む丘が
ある。この近くに白いテープが空いて道が分かれる。真っ直ぐ上るのは以前歩いた
水源池周回、そして右の巻き道は今日の目的のルートで、大岩ヶ岳正面方向へ続くと
目論んでいます。ここを仮に、A分岐とします。
松の庭園丘  
松の庭園丘にて 
【松の庭園丘】 右の林の中へ入り、ゆっくりと登って行けば、背丈ほどの松が点在
する庭園のような丘にたどり着く。山頂は風もあろうし、ここは見晴らしも良くて
開放的なので昼食とする。カップ麺におにぎり。子供達もいつの間にか一人前をぺろ
りと平らげるようになった。白っぽい砂のような丘は、六甲も含めてこの辺りの山の
特徴の様で、明るい雰囲気を醸し出す。食事が終わるとかくれんぼが始まる。

【道の読み違い】 丘の北側には今から登る大岩ヶ岳が左右に支尾根のニセピークを
従えて、どっかりと屏風のように居座る。流れる雲が時折影をさす。
 さて、嫁さんがあんなに遠いのと嘆息を漏らすのも気にせず、北東方向へ踏み跡を
辿る。おおむね尾根伝いに軽いアップダウン。よしよし、だいぶ山頂が近づいてきた。
 ん? 道は右に大回りして、もう一つ東の支尾根を乗り越え、小さな湿地に出た。
おぉ、ここは見覚え有り。3年前に裕太を連れ迷いながら下りた道だ。ここをB分岐と
して左(北東)へ取る。こんなに遠回りでなく、松の庭園丘の支尾根を真っ直ぐ山頂に
向かう予定であったが、ファミリーハイクでは素直に歩きやすい道に従いましょう。

【急登】 すぐに「東山橋」の小さな指標のあるC分岐に着く。指標に従えば、南東の
丸山の方へ向かうので、真っ直ぐ北東方向へ行く。するとササの少しはびこる広場に
出、またも「東山橋」の小さな指標がある。ここをD分岐として、左の丘へ取り付く。
 ここは露岩もある急登が少し。やがてゆるりとした尾根道になり、疲れ始めると
山頂に到着。北に水源池を前景として羽束山と大船山が実に良い眺め。前回より回り
の木が踏み倒されている。眺めは良いものの、木は大事にしましょう。さらにゴミも
目立つ。みなさん、マナーを守ってください。JRの駅に近い山が比較的良くないです。
 ジュースとせんべいで早いおやつとする。狭くて、ちょっと踏み出すと急斜面に
なっているので、子供達は走り回れずかわいそう。
山頂から北西を望む  
山頂から北西、右奥に有馬富士が見える 
【小雨】 先ほどから西の空が鉛色で芳しくない。雨にならない内にと下山。登りの
露岩を下りるのはみんなに大変そうだから、西の尾根コースにする。ところが、この
下りもなかなか急である。小枝に掴まりながら下りていく。西のニセピークを登り返
していくと、途中に別の松の庭園丘があった。小雨がぽつりぽつりときそうなので
先を急ぐ。さらに左手斜面に見える松の庭園丘を捨てて坂を下りると水源池周回道に
合流。ここからは、3年前に逆ルートで歩いているのでだいたいわかる。
 広々とした雑木林の中の小さなアップダウンのあと、小さい谷を3つ程巻いて、
これも見覚えのある土管を跨いで登るとまもなくA分岐に到着。ここまでの数ヶ所で
水源池対岸の険しい崖が見え隠れする。足下も立木がなければかなりの崖。

【鳥】 ポケモンの話で盛り上がる子供と疲れ切った嫁さん。実に対照的。(^^;;
ダムに近づくとハクセキレイやシメのような鳥がすまし顔で現れる。そういえば林の
中で変な鳴き声を聞いたけどあれは何だったのだろう。
 お手軽散歩のつもりが予定以上に歩いてしまいました。400mに満たない低山だけど、
いつも歩きを堪能させてくれる山です。

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1999.1.4. BY M.KANE