小春日和の大岩ヶ岳 山行記 

 
  山頂から羽束山、大船山を望む。 
  眼下は千刈水源池。       
 
           1998.2.11. 
 
 
 

■目的地:大岩ヶ岳(384.3m)<山域:北摂・兵庫県宝塚市・三田市>
■2.5万図:武田尾
■日にち:1998年2月11日(火) 
■天気:快晴
■同行者:俊一(8才)・裕太(5才)
■コースタイム: 自宅発(11:40)〜

  丸山の北東 発 [240m](12:30)〜丸山の北に面する尾根[約330m](12:50-13:25)〜
  丸山の北の谷道に合流[約250m](13:40)〜約325m鞍部(14:05)〜約315m鞍部〜
  山頂(14:15-14:40)〜約325m鞍部(14:45)〜丸山の北東 着(15:10)

【大岩ヶ岳】 神戸市の水瓶、千刈水源池南東の大岩ヶ岳へ行って来ました。
この山は低いけれどもかなり迷わせてくれるので、とても楽しめます。(^^;;
去年も同じメンバーですぐ北にある布見ヶ岳に行っています。しかも藪あり。
 朝起きると山に行きなさいの快晴。雲ひとつない穏やかさ。迷わず、快晴病み上が
り子守モード。ハンターが気になるものの藪へのほのかな期待をもって出発。

【丸山藪ルート】 この辺りは今まで何回か来ているが、狐に化かされたようになる。
地図と実際の地形がぴったりこない。低い丘陵地帯のため読図力がいるようだ。
 丸山の北東に着くといきなり、避けたいと思っていたオレンジベストのハンターが
数台に分乗して先に居られました。(^^;;  猟期もそろそろ終わりだしこの天気では、
さもありなん。「今から入られますか?」「この道からこっちは大丈夫。」
なるほど。ちゃんとハイカーのいる方と住み分けているぞ。よっしゃ、よっしゃ。
 猟犬を避けて丸山の真北に延びる谷の方に入る。右に有刺鉄線、見覚えのある道だ。
前回と同じでは藪こぎは必定、今回は丸山に向いてかすかな藪をトラバース。低い稜線の
切れ端に踏み跡発見。ここで方向違いだが、なぜか北に辿っていく。シダで覆い被さった
急登を登れば2年前に俊一と来た覚えのある、赤土に低い松が点在する裸尾根。
 
  赤土の裸尾根にて 
 
           1998.2.11. 
 
【赤土の裸尾根】 丸山の北に面する300m超の小さな尾根の上部は、赤土というか 砂状の土が露出しており、南が開けて暖かく明るい。山の中の静けさが満ちている。 丸山が南の方にぽっこりと居座り、西に立ち枯れが少し目立つ松の丘、北には岩峰が 顔を出しているこぶあり。  土の上には霜柱の繰り返しのためか踏跡なし。人工物ひとつ、「三級基準点 玉瀬2 No.V-10」兵庫県の施工のようだ。この静かな地で昼食にする。おにぎりを分け合う 幼い兄弟に微笑む親バカな父。(^^; しばらくすると丸山の麓で人の声、やはり谷の方に 地図通りの道があるようだ。  腹が膨れると、ズルズルと滑りながら丸山の方(南)へ下りる。まもなく裸尾根が 雑木林になり藪を少し下りる。すぐ近くから声が聞こえていたので、迷わずに進めば はっきりとハイキング道とわかる道に飛び出た。 【本家・丸山ルート】 おぉ、これが今まで探していた丸山ルートか。低いササが 疎らに生えた自然林の道。なかなかいい感じだ。車へ戻る方(東)には三叉路がある。  三叉路を背にして、谷状の明るい林の中を沢沿いに歩く。快適。まもなく15名 ほどの熟年パーティとすれ違う。沢を2、3度渡ると杉林になった。なるほど赤土の 裸尾根から見下ろした谷の植生そのものである。俊一キジうちの後、おじさん一人。 (大岩ヶ岳からとの答えを予想して、)「何処から来られましたかぁ。」「ダムから」 (ん?)「何処へ行かれるんですか?」 赤土の裸尾根の方を指さして、「大岩ヶ岳」(ん?) 「いやぁ、こっちの方じゃないですか。」と反対側を指す。どうもこの辺りには不案内 のようなので、不肖ながら私が先導するような羽目になる。倒木多く、子供達がくぐった り乗り越えたりしている間に先を越された。 【約325m鞍部】 丸山の北に面する尾根と大岩ヶ岳との間に谷が二つある。東側の第一の 谷の源頭部が約325m鞍部、もうひとつが大岩ヶ岳側で、その源頭部が約315m鞍部。これも 迷いの原因の一つであろう。その二つの鞍部の間は北斜面の細い道がつなぐ。疎らな 雑木林の向こうに水源池と羽束山がシルエット状に見える。  葉の落ちた明るい日差しの雑木林がだんだんと登り道になり、急に角度を増す。 【春霞の展望】 急登をあえいで山頂に到着。さすらいのおじさんも到着済み。 のどかで春のようだが、山の色はまだ枯れている。大船山、羽束山から有馬富士、 丹生山地、六甲と西側を中心に開ける。カシバードで見るような眺めである。 眼下の水源池の瑠璃色がひときわ目立つ。瀬戸内海も見えそうだが霞んでいる。遠くで電車の音。  さすらいのおじさんは、この日曜日に大阪から仲間を案内するため、下見に来たのだという。 裕太が丁度お孫さんと同じ歳だそうな。西の尾根からも犬を連れて、またおじさんがひとり。 以外と人気だ。
 
  丸山は方向確認の目安 
 
           1998.2.11. 
 
【またもハンター】 おやつとジュースを済ますと、山頂から高転びに駆け下りる 子供達。すぐに鞍部到着。さてと、約325m鞍部から丸山の北に面する尾根を回って 帰ろうと思って、登り返そうとすると前方にオレンジベストのハンター。「こっちは 犬を放しているヨ。」「そうですかぁ。」 残念だがまた今度にしよう。  往きにも通った杉林では倒木を一本橋に見立てて遊ぶ。沢、雑木林を抜けて三叉路、 ここは左に取り竹林へ、緑の網塀の横を通ると、車を止めたすぐ下(南)に出た。 住宅公社の車止めの柵があるので、入りづらい様子だったが、目と鼻の先の違いで 藪こぎになってしまったようだ。人生もそんなものかなぁ。(^^)   あぁ、今日もいい山でした。

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1998.2.15. BY M.KANE