新春の北摂・丸山湿原界隈 

 
丸山
■目的地:丸山(325m)   <山域:北摂 宝塚市>
■日にち:2010年1月3日(日) 
■天気:曇りのち晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  境野大池南西 発(13:00)〜遊歩道〜丸山山頂(13:25)〜南尾根〜遊歩道〜湿原南分岐(14:00)〜
  巡視道分岐(14:15)〜川下川脇の車道(14:25)〜巡視道分岐(14:35)〜丸山東の谷〜駐車地 着(15:15)

 冬の朝は寒いのでなかなかエンジンがかからない。
宝塚北西部、西谷の森公園はがらんとしていた。その前を過ぎて境野大池の南西に駐車。
今日は、整備されてから一度も行っていない丸山湿原と丸山を登るお手軽散歩を考えている。
気が向けば川下川沿いの道から境野へ周回してもいいなという予定。
 
遊歩道
 遊歩道は誰も歩いていない。静か。冬枯れに青空、いい感じ。湿原の方へ向かう。沢沿いに古い道が残るが、
柵で入らないようにしてある。丸山の周りを西から回っていく。取り付きがないか見ながら。湿原へは柵の中を進む。
なんだか牛舎へ導かれる牛の道のようだ。新年寅年なので少し挑戦的?に丸山をうかがう。
 丸山は南側が砂の裸地となっていて、いつもの北から見る姿とは一変する。まるで会津・磐梯山のようだ。
見え方は南北が逆だし標高も規模も違うけど。その砂山を眺めてみると、あぁ、ここから登るんだなと見えてくる。
細い沢沿いの古い道を横切りって行くと踏み跡があったのですぐに砂山に取り付く。
 
大岩ヶ岳
 砂地を登るとおもしろいように展望が開けた。南に六甲、北に大岩ヶ岳。
山頂へは砂地の上の低木ヤブの中をしばらく歩く。シダから落ち葉に変わる踏み跡を辿ると到着。展望なし。
兵庫県の一級基準点が埋めてあった。

 砂地に戻り、丸山湿原の遊歩道へ下りようとしたら、低木の生えた鞍部から南の砂山へ登るルートがある様子。
ほとんど踏み跡は不明だが、明らかに登りなさいという幅が判るので軽く登り返してみた。また違った景色がある。
丸山と大岩ヶ岳が並び、丸山の右には剣尾山や横尾山らしき能勢の山影。間近に見下ろす谷の雑木林もいい。
 
大野山 (最奥)
 さらに南に行く踏み跡がある。おお、これは丸山プチ縦走ではないか。だんだんおもしろくなってきた。
湿原はどうでも良くなった。低木を少し抜けるとまた砂山。今度は南の眺めがいい。大峰山と川下川への谷。雑木がいい。
高圧線が横切り、鉄塔がある。その下にはルートファインディングの遊び場である湿原西の丘陵地。
 
六甲山 (最奥)
 このまま南に縦走しようかと思ったが、シダのヤブがひどそうなのですぐ下に見える遊歩道に合流。
湿原南分岐から川下川へ向かう。が、再び砂山が現れたので景色見たさに登ってみる。今から歩くであろう
川下川への谷が、雑木に覆われていっそう間近に見下ろせる。その先には暮れに登った大峰山。
小さな尾根を南に採ると遊歩道に合流する。が、急斜面の細い道となって馬の背を下りていく。湿原の道とは全く趣を
変えてますます面白い。巡視道としてのクサリが深い沢に落ちるのを防いでくれている。
 
大峰山 (最奥)
 湿原から発した沢と丸山の東を流れる沢が合流する所が険しい道の終点。丸山の東を流れる沢の方にも巡視道の
火の用心札が向いている。気になるが、いったん川下川まで出てみることにする。緩やかな沢沿いの道となるが、
これがまた清らかで穏やかな沢である。北摂にこんな所があるのかとまたまた嬉しくなった。開発が入る前は方々に有った
風景かも知れない。なめた沢が続くが、高巻きになった道で崩壊し掛けている所が一ヶ所あり、斜面の湧き水で滑りやすく
通行は注意が必要である。
 
きれいな沢1
 川下川脇の車道に出て取り付きを記憶しておく。車道はゴミが目立って残念である。
来た道を引き返して、気になっていた沢合流点から巡視道へ行ってみる。すぐに東の尾根に登るプラ階段となる。
今回は尾根に登らず沢沿いの踏み跡を辿ってみる。しかし、こちらもすぐに踏み跡がなくなった。
残置テープが散見され、水量も少ないので沢の中を遡ってみた。お手軽歩きがプチ沢歩きになるとは嬉しい誤算。
倒木や丸山側からの崩壊地もあるが、その先に石の少ない落ち葉の中になめた床の流れが続いている。
夏場は水量や生き物旺盛と想像されて私は入るつもりはないが、今日はお年玉的ルートにワクワクして歩いた。
 
きれいな沢2
 そんな沢も幅が狭くなり低木ヤブが迫ってきたので、岸近くの踏み跡を行くようにする。古い堰堤の横を登り返して
上流部はササヤブ地帯。丸山湿原も以前はこんな感じだったかも知れない。少し湿原状になっているササヤブの中を
かくれんぼするようなトンネルを抜けると、思った通りの所に出た。丸山の北にある遊歩道入口。境野側から大岩ヶ岳に
行く時にいつも、このササヤブの向こうはどうなっているのか気になっていた。が、そのヤブの勢いに敬遠していた所だ。
身勝手な話だが、ここはこのままで残してもらいたいものである。

 今回のコースは遊歩道から外れたヤブ、谷など危険なところが一部あり、一般にはお勧めできません。 


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2010.1.9. BY M.KANE