雲取峠から雪残る900m山 (国体コース) 

 
900m山と880m山の鞍部から雲取山 (右奥)
■目的地:雲取山北東部・国体コースの900m山 <山域:京都北山>
■日にち:2009年3月29日(日) 
■天気:曇り時々陽射し
■同行者:単独
■コースタイム: 
  花脊高原 発Ca600m(10:15)〜寺山峠(10:40)〜一ノ谷出合(10:45)〜雲取峠(11:05)〜
  ハタカリ峠〜国体コース分岐Ca895m(11:20)〜三方山Ca890m〜880m山北鞍部(12:00)〜
  880m山北の870mコブ(12:05)〜880m山北鞍部(12:10)〜900m山(12:20-12:40)〜880m山(12:45-12:50)〜
  国体コース分岐Ca895m(13:30)〜京都産大小屋横(13:45)〜寺山峠(14:10)〜花脊高原 着(14:35)

 先週の三連休のは暑いくらいだったが、明けた平日は花冷え続き。比良や比叡山にも雪雲がかかっていた。
今日は昨日に続いて晴れ時々曇りの予報。京都北部は曇り。
 昨晩車検から帰ってきた車でいつものように京北を抜けて花脊に上る。何と小雪がちらついている。
山も上の方は薄白く見える。のほほんと日溜まりハイク気分で来たのはまずかったか。雪の状態によっては
撤退もありかなと思いながら出発。
 
花脊から滝谷山
 昨年末にすばらしい谷が多くて打ちのめされた雲取山。今回はその山頂でなくて、気になった国体コース。
OkaOka Clubの2004.7.17記録によると、灰屋口からの取り付きは不明瞭で藪っぽいらしい。イナヤ谷も
滝があったりして危なそう。しかし、コース上の880m山付近は自然林が素晴らしいという。
お手軽派としては、880m山に狙いを定めて花脊からのアプローチに決める。

 雲取峠までは、前回は尾根伝いで達したが今回はショートカット気味な一ノ谷を詰めることにする。
寺山峠までは植林の中、既に多くの人たちが下山してくる。大学生のパーティもある。
植林の中にもうっすらと雪が残っているので、状態を聞くと山頂でもくるぶし程度とのこと。
心配するほどではないかも知れない。
 
一ノ谷にて
 苦しい急登を覚悟していたが、あっけなく寺山峠着。一ノ谷に下りて、出合を右へ上る。雪解けの沢を
何度か渡渉していく。陽射しに雪が光って快適雰囲気。水辺に若草が葉を広げ始めている。
少し植林を詰めると雲取峠。出発して一時間かかっていない。いい滑り出し。
 
雲取峠

 
地蔵杉山 (雲取峠東のコブから)
 ここから右の尾根に登っていく。雪の尾根となるが、1cm前後で丁度いい。足跡は今日ではなさそう。
地蔵杉山や花脊の鉄塔が見える。快適な雪の尾根を満喫しながら歩く。ハサカリ峠を登り返して北へ。
いよいよ国体コースの尾根へ入る。見覚えのある一本杉。この杉は後でも目印になった。
白い比良方面が望める。
 
国体コースの尾根 (遠望は峰床方面)

 
国体コースの谷 (奥が竹次谷方向)
 雪の斜面を下りていくと、いきなりいい谷が西の竹次谷の方に下りていた。北側が雪、南向きは落ち葉。
その先も谷や落ち葉と雪の斜面に見とれて歩く。地図もろくに見ず、イナヤ谷分岐や三方山(三ツメ山)は
どこだったかあやふや。踏み跡もテープもあるので方角からして間違いなかろうと歩いていく。
尾根の枝にシジュウカラが飛んできて、話しかけるようにツピーッと鳴く。
 
880m山東の鞍部 (右に巻き道)
 880m山へは直登せず、北へに巻く踏み跡があるのでそれにする。この下の谷も素晴らしい。
陽射しが射して落ち葉が暖かく見える。
鞍部に着くと一転して一面の雪。右手にテープがある。900m山の方角ではないなと思いつつ偵察に登る。
寒々とした雪の尾根。それでもくるぶし程度。開放的な落葉樹林ではない。二つめのピークで引き返す。
 
蓬莱山に重なる皆子山 (880m山から)
 再び880m山北鞍部に戻って雪の斜面を登る。陽が射した。白い斜面が光る。900m山への鞍部もいい。
もう一度、雪の斜面を登って馬酔木の多い山頂部に到着。のっぺりとしている。南側に面した斜面で
雲取山方面を眺めながらおにぎりふたつ。国体コースはここから北に大下りとなるが方角が定めにくい。
黄色いテープが目印のようだ。ここは馬酔木が茂っていまいちなので、880m山へ戻る。
 
900m山と880m山の鞍部 (右奥に国体コース分岐Ca895mの一本杉)
 880m山は落ち葉のいい山で、雲取山の二の谷源頭に似ています。振り返ると雑木の900m山がドーム状。
トンビかタカの様な鳥が悠々と掠めていった。
880m山を下りて、三方山(三ツメ山)への鞍部がまた良い感じなので、小休止。残りのおにぎりを頬張る。
一本杉に登る手前の谷は雪が半分ほど解けていた。

 国体コース分岐からは尾根伝いで寺山峠へ。往きの一ノ谷とは違ってアップダウンが堪える。
右側は植林なので、国体コースほどの感動が少ない。植林の向こうにいい谷だなと思ったら京産大小屋が見えた。
前回はこの尾根でもすごいと思ったが、感覚がマヒしてきたのだろうか。悲しいものだ。

 寺山峠から植林の中を下りて、スキー場跡の手前で左手の林道に入る。前回に取り付いた谷を見たかったから。
緩い上りの林道がピークになる頃にその谷が現れる。うーん、ここは良い感じが残っている。陽射しも出たり隠れたり。
落ち葉の感触を踏みしめつつ下りていく。丁度駐車地の前に出た。まだ小雪が舞う。滝谷山の上は青空。


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2009.03.30. BY M.KANE