今が旬、秋の北摂・剣尾山 山行記 

 
  
  登山口から行者山を望む 
 
           1997.11.8. 
 
 
 

■目的地:剣尾山(784m) <山域:北摂・大阪府能勢町>
■日にち:1997年11月8日(土) 
■天気:晴れ  
■同行者:単独
■コースタイム:

  行者山登山口(7:55)〜行者山(8:10)〜幼木展望斜面(8:30)〜
  鞍部道標「風の峠」(8:40)〜六地蔵(8:45)〜剣尾山山頂(8:55-9:30)〜
  684.1mピーク(9:55)〜行者山(10:15)〜行者山登山口着(10:30)

【剣尾山】 北摂を代表する山。山頂は岩峰があり、展望良し。
予定どおり早く目が覚めた。やっと秋らしい色合いになってきた北摂の雄へ
定期巡回。(^^) 途中の一庫ダムや高代寺山辺りもいい色になっている。

【黄葉の行者山】 朝日にかげる行者山は、青空を背景に露岩を突き出している。
先客1台。赤い葉、黄色い葉が周りを囲む。
 いつもの木の階段を登っていく。露地の道はかなり踏みこなれてツルツル状態。
この時期、訪れる人の多さを物語る。摩崖仏を拝んで先へ進む。先客単独おじさんを
違うルートで抜かして、通り道のような山頂に飛び出る。
 行者山山頂からの朝の展望はすがすがしい。横尾山方面の黄葉が実に良い。高岳の
尾根も色が付いてきている。三草山は逆光で黒っぽく見える。
 少し下りた道脇に背の低いヨメナが咲く。登り返す辺りで振り返ると、三草山方面
がのぞき、陽を浴びた黄色い葉が青空にせり出す。う〜ん。秋はこれに限る。(^^)
 しばらくは、色づいた雑木林の中をため息をつきながら登っていく。

【幼木展望斜面】 以前は伐採地の植林された檜も小さかったが、だいぶん大きく
なった。道標があるところからは、展望がきかなくなり、道を先に進めて、ゆっくり
登りかけた辺りで南東に展望が広がる。まだ陽は東のため、かげって見える。南西の
堂床山も良い色だ。さらに雑木林の中をゆっくり登る。頭上を通る風がカサカサと
枯れた音を立てる。あぁ、もう冬の音。木漏れ日の道を徐々に登って、「風の峠」。
 六地蔵、月峯寺跡と通り過ぎ、ササや常緑低木が迫るような最後の登りを越すと
青空が迎える山頂。...風がある。

【秋の好展望】 一番乗りの静かな山頂で岩の上から展望を楽しむ。風は冷たく、
ジャンバーを羽織る。ゆっくりとコーヒーを煎れながら四方を見る。あの地味な
横尾山が、今日はキラキラと秋の色を見せつけてくれる。こんなに良い色をする
時期があったんだぁ。見直してしまった。その横に深山。きみどりのササ原に赤い
葉々が張り付いている。高岳の向こうに大船山と千丈寺山。南西には裏六甲から
丹生山地まで良く見える。東は半国山の向こうに愛宕山が黒い影。その南に割と
尖った山がモヤの上に浮かんでいるが、天ヶ岳だろうか。
 北の眺めを見に、北側の展望岩へ移動。ここは斜面から吹き上げる風でさらに
冷える。スカーっと開けた北の展望は、三峠山と長老ヶ岳と思われる山から右に
長々と屏風のように若丹尾根から北山へと続く。手前の掃雲峰も、三色取り混ぜて
秋まっ盛り。
 
  山頂からの横尾山
 
           1997.11.8. 
 
【ヤブ山シーズン到来】 だいぶ冷えてきたので、素晴らしい展望を後に下山。 月峯寺跡付近で遠くに「キューン」という音を聞く。これが鹿の鳴く声?  ハイカーがポツポツと登り始めてきた。「風の峠」からハイキング道を外れて、右の 微かに登り返す踏み跡を辿る。雑木林の中へ。684.1mピークを見てみることにする。 所々にビニールのひもがあるが、だんだん怪しくなった来る。ドーム状のピークに 着いた時にはいろんな踏み跡が交叉している様に読める。2.5万図を見ると三角点の 石柱は、少し南に下った辺りである。辺り一面、疎林。踏み跡はさらに怪しくなる。 でも、この感じ、何となくワクワクしてくる。遠い感覚が蘇ったように、短いヤブ山 歩きを楽しむ。四等三角点を確認して、林に隠れた露岩の坂を適当に下っていくと 幼木展望斜面に出た。予定どおり。(^^) 【ゴミひろい】 家族連れや年輩のご夫婦などいろんな人達が登ってくる。この天気 だし、お昼の山頂は満員になるだろうなぁ。この人達が落としたわけではないが、 ビニールのゴミがポツリと落ちている。今迄、やったことはないのだが、少しだけ拾って 下りる。単純な性格なので、なんだか一層、自分の山になったような気分。(^^) 皆さんもちょっとだけいかがですか?  秋まっ盛りの剣尾山早朝ハイクでした。

  剣尾山について   

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1997.11.08. BY M.KANE