春を感じる丹波・金山 山行記 

 
  山頂から天狗山を望む。 
  
 
           1998.2.19. 
 
 
 

■目的地:金山 [カナヤマ](692.3m) <山域:丹波・園部町・亀岡市>
■2.5万図:埴生
■日にち:1998年2月19日(木)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:自宅(10:05)=杉ヶ沢(11:05) 

   杉ヶ沢発[495m](11:10)〜602mピーク(11:25)〜山頂(11:55-12:30)〜
   602mピーク〜杉ヶ沢着(13:00)

【金山】 京都府園部町の名勝・るり渓の南東に聳える山。東の谷は別荘地・杉ヶ沢。
2年前にるり渓を挟んで向かい側に聳える天狗岩に登った。その時、前方にいくつかの
尾根を広げる山が目に入った。金山(カナヤマ)である。以来、いつかは行ってみたいと
思っていました。
 今日は天気も良いし、猟期は終わったことだし、多少の藪になってもいけそうだなと
ふんで金山に行く。早く起きていればもっと遠出ができたのだが..。
 「京都丹波の山(上)」(内田嘉弘氏著・ナカニシヤ出版)で下調べをして出発。

【杉ヶ沢】 剣尾山、深山を望みながらシーズンオフで人気のないるり渓を下る。
大河内で右折して杉ヶ沢に入る。ここも人気のない別荘地。林の合間にロッジ風の
建物が並ぶ。山の静けさを求めて過ごすためだろうが、外から来る者にとっては
あんまり良い風景には映らない...のは私だけだろうか。
 ここは半国山への登山口もあり、道標が目に入る。峠を越えて南の畑野につながる
道の途中に民家があり、その前のリンゴ畑が広がる広場に駐車。

【踏み跡わずか】 仕度をして出発。伐採作業のおじさんに入山のことわりと道を
聞いてみるが、知らないという。「一人で?」物好きだね、こんな山へという感じ。
 畑野への道は明瞭。すぐにぬた場のような所があり、右へ適当な取り付きを探す。
葉の落ちた明るい雑木林に決めて登りに入る。明るい谷になっていて古い石垣がある。
尾根の方に登るとわずかな踏み跡があるようだ。所々ひもが結わえてある。

【602mピーク】 枯れ枝をかき分けて登り切ると別の道があった。ここまでくれば
尾根伝いに行けばよい。一応地図で確認。602mピークの手前に大きな岩がある。ここ
から東にピークが聳える。山頂かなと思ったが、後で山頂手前の約615mこぶと判明。
 この辺りは細いながらもはっきりと踏み跡がわかる。静かで明るい雑木林。暖かく
て3月の春山の様な雰囲気である。さっきの約615mこぶの左(南)側を巻き、ほどなく
再び登りが始まる。赤いテープあり。落ち葉はふんわり気持ちいい。
 
  木々の間から覗く半国山 
 
           1998.2.19. 
 
【わずかな展望】 息がはずんできて山頂もそろそろかなと感じる。大きな岩がそれらしい 雰囲気を醸し出すが、まだまだ。岩陰にはかすかに雪が残る。まだかな、まだかなと暫く 尾根を歩いていくと、やっと前方が開ける。伐採地に三角点があった。東に木の間から 杉ヶ沢の集落と半国山が覗く。リュックを下ろして北側に進むと深山が林の上に見えてきた。 せっかくここまで来てこれだけの展望では物足りない。脇の松の木に登って展望を楽しむ。 高岳、大野山、深山、篠山の三岳、天狗山と広がった。ここから見る深山は大きいが、 半分以上をゴルフ場に侵されて無惨な姿である。  すぐ下りて半国山へも行ってみようと思っていたが、元気が湧かず、コーヒーで一服。 静けさを味わう。着いた時には気がつかなかったが、木の高いところにプレートが付いていた。 「川西美山ハイキングクラブ グミノ木 692.3m」とある。前出の書にも出ていた別名だ。 周りを少しうろついて、西南にるり渓・通天湖に向かうと思われるかすかな踏み跡を確認。 【岩と赤いテープ】 帰りは来た道を引き返す。明瞭な踏み跡と要所に赤いテープが ありスムースに下りる。さらに、ひと抱えの岩がたまに出てくるので、これらを巡る 要領で下りる。602mピークから左(北)に曲がった辺りから先は切り開かれた跡があり それを伝って下りると、リンゴ畑の柵に沿うようになる。  半国山の登山口を確認して帰路につく。ぽかぽかとした早春の低山歩きでした。

  金山について   

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1998.2.22. BY M.KANE