雨の金山西尾根・とりこぼしの谷歩き    

 
Ca540mの谷から南東方向
■目的地:金山西尾根(Ca540m) <山域:丹波 丹南市園部町>
■2.5万図:埴生
■日にち:2010年3月7日(日)
■天気:小雨
■同行者:単独
■コースタイム:
  るり渓温泉 駐車場 発(12:40)〜自然の家東の遊歩道入口(12:45)〜620mP東鞍部(13:10)〜
  620mP(13:20-13:25)〜620mP東鞍部(13:40-14:00)〜遊歩道・せせらぎの道への分岐(14:15)〜
  瑞専寺(14:35)〜るり渓温泉 駐車場 着(14:45)

 2月末から3月に入って週末の雨が続いている。
体を動かさないと鈍ってしまいそうだ。昨日の雨も今日はあがるという予報だったが、昼前でも霧のような雨粒が風に
運ばれて来る。山の端も靄がわく。最新の予報では昼下がりに本降りらしい。

 冬枯れの雑木林がしっとり濡れているのも趣があるものである。そこにガスが漂えば言うことなし。
最近雨の中を歩くこともないので、幽玄の林を見に行こう。ヤブは水浸しになるので広い遊歩道のような所。
そうそう、金山西尾根のゆる谷がひとつ、行きそこなっていたのでそこにしよう。

 能勢に入ると剣尾山は頂を雲に隠していた。天王では、一段ともやったガスが漂う。
るり渓温泉は、こんな天気なのに車が多い。前回の晴れ間よりも多い。雨で外遊びができないから温泉にということだろうか。
駐車場に車を停めてカッパとスパッツをつける。今は霧雨なので少し大げさかもしれないが、いずれつけないといけないし、
気温も低いのでちょうど良い。温泉へ向かう人は、傘を差さずに歩いていける程度。

 自然の家の道から専端寺へ通天湖畔の舗装道を歩く。
自然の家の裏手植林に遊歩道があるのは、前回確認済み。支尾根にとりついて、幅2mほどの広い遊歩道が続く。
 
小雨の遊歩道
 多少のアップダウンがあるが、開放的で歩きやすい。地図を出すのが面倒で、広い道の行くままに歩いていくと
だんだん東に向いているようで、頭の地図と方角が違う。
時々ガスで隠れる周りのピークを見定めて、確かに方角が違うということを念押ししてから、少し戻った薄い獣道のような
低木の間の斜面を下る。何や、結局ヤブになるかも。

 しばらく下りていくと、ポツンポツンと岩がでてきて、前方にゆる谷の雰囲気が見えてきた。
落ち葉の上は滑らないが、粘土の上は要注意。今日は念のため新しい靴にしたので、靴底のグリップが心なしか
利いているように感じる。

 降り立った谷は、立木が多くてやまあそさんのレポートにあった写真とは雰囲気が違う。天気のせいもあるのだろう。
もっと広々したところがあるのかもしれないと、周りを徘徊してみる。なさそうだ。もっと西かなと
小さな谷を登っていくと金網に阻まれた。右に沿って歩くと尾根を登っていく。小さなアップダウンの細い尾根を
640mPまでたどる。工事現場の更地が広がる。雨でもやっているので見晴らしは良くない。ガスが晴れた瞬間に
横尾山西尾根が顔を出す程度。北に金網が続くがすぐ工事現場に下りたって興ざめなので引き返す。
 
横尾山西尾根
 途中の南の支尾根に踏み跡があるので行ってみたら、「入山禁止」のペットボトルがぶら下がっているので
深追いするのはやめて引き返す。ふらりふらりと歩いてみて結局緩い谷は最初に下りた所の様である。
やっぱり天気のせいだろうか。

 これだけでは物足りないので、この谷の下流を少し見てこよう。南に下りていくと、せせらぎが聞こえて沢が生まれている。
その下にはコケむした岩がごろごろして良い感じ。あまり下ると登りがきついので元に戻る。
 今度は北側。荒れた湿地を避けて少しヤブっぽい谷を行くと、また金網に阻まれる。この金網はどこまで続いているのか。
金網に沿って谷を横切り東へ登る。やがて網は北に向き、遊歩道が現れた。山の中まで陣取り合戦とは残念なことです。
このあたりはキャンプサイトだったのか、いくつかの平地が道脇に残っている。

 遊歩道を西尾根に向かって歩いていくと、往きの遊歩道に合流した。雨がだいぶ降ってきた。640mPまで遊歩道を歩く
つもりだったが、これ以上は興味が湧かなくなったので途中の分岐から北へ入り、遊歩道・せせらぎの道で下る。
 
せせらぎの道にて
 松林の広い谷に到着。ここもまずまずの谷である。ほとんど平坦な沢沿いを下ると前回下りた瑞専寺に出る。
雨の中、舗装道歩きで駐車地に戻った。天気は今一つながら気になっていた所を確認できたので良しとしましょう。
冷たい雨ながら、体はホカホカになって充実した歩きでした。

      金山について    

      山のリストへ  / ホームページへもどる


2010.4.3. BY M.KANE