またしても霧の伊吹山     

■目的地:伊吹山(1377m)   今年は去年のように花が早くありませんでした。
■日にち:1999年7月20日(火)
■天気:わずかに小雨 後 曇り
■同行者:俊一
■コースタイム:
  自宅発(5:30)=(名神高速道)=米原IC(8:00)=上野登山口(8:25)
  上野登山口(8:35)〜ゴンドラ駅(8:40)=3合目ゴンドラ駅(8:45)

  3合目(9:00)〜5合目(9:30-9:35)〜8合目(10:25-10:35)〜9合目(10:50)〜
  西周遊路〜伊吹山山頂(11:15-11:35)〜東周遊路〜駐車場(12:40)〜
  伊吹山山頂(12:55)〜5合目(13:50-13:55)〜3合目ゴンドラ駅(14:05)

【梅雨と海の日】 車で順調に近江盆地に入る。三上山も相変わらずの端正な姿。
カセットの壊れたカーラジオのFMでは、しきりと海の日特集をうちあげるが空模様は
イマイチ。

【上野口】 いつもの駐車場に車を停める。支度をして駐車料を払おうと呼んでも
誰もでない。仕方がない、戻ってからにしよう。観光協会の建て屋に近づくと
登山者の姿がちらほら。ゴンドラ駅への途中の駐車場おばさんは、天気を恨めしそうに
見上げていた。
 ゴンドラは9時からだが、今日は夏休みのせいか既に動いていた。どうせ雨だろう
と、早く下りれるように往復券を買う。

【雨】 3合目は雨。風もある。みんなカッパを着て出発。つられて、もたもたと着て
出ると止んでしまった。4合目で暑くなり早くも脱ぐことになる。道端には、レモン
色のユウスゲとピンクのフウロやナデシコが今年も迎えてくれている。
フウロ  
 瑞々しく咲く  
【シシウド】 高度を上げるとホオジロやウグイスの声がガスの中をこだまする。
つゆを滴らせた紫のクサフジ。オタカラコウのお化けみたいな黄色い花。
ガスで霞んだ緑の草藪に、白い線香花火のシシウドが出てくる。5合目小休止。

【花の石垣】 小屋がたたんであった8合目でおにぎり一個補給。すでにホタルブクロ
やイブキジャコウソウ、イブキトラノオ、オオバギボウシ、つぼみのシモツケソウ、
群青のウツボグサ、キツリフネなどなど色とりどりの花たちが道脇の石垣に伸びる。
今年もちゃんと咲いてくれるありがたさを感じる。
キンバイソウ  
 眩しく咲く  
【泥沼の花見】 9合目で少し雨粒が来たが直ぐに止む。山頂へ真っ直ぐではなく
西の遊歩道へ行ってみる。こんな天気でも、車で来た人でごった返しており、足元は
悪い。酷いところはぬかるみが続き、足元ばかり見て花どころではない。
 白や緑の世界にひとつ金色に輝くキンバイソウが目立つ。アザミとイブキトラノオ
が最盛期。シモツケソウの紅やクガイソウの瑠璃色はもう少し先のようです。去年は
7/19でこれらが満開だった。
アザミ  
 アザミ満開  
【東遊歩道】 山頂横のベンチで昼食。ガスで視界はないが雨もない。測候所の方に
向かった後、時間もあるので遊歩道を回ってみる。アザミの群生が素晴らしい。
 図らずも会社の大先輩に出くわす。ホームページ楽しみにしてるよと嬉しいことば。
 草藪のような道、足元はぐちょぐちょ。やがてバスのエアコンの音が白い闇から
響いてくる。ガスの中からでてきた駐車場は人と車でいっぱい。
イブキトラノオ  
 霧に咲く  
【泥の行進】 さて、山頂に戻ろうか。俊一は駐車場からさらに下れるものと思い過
ごしていたので、ご機嫌なナナメ。5合目までだんまりモードでした。
 人に踏み荒らされてどろどろとなった階段道では、足元のおぼつかない年配の方や
目の前で尻餅をつく人など、すさまじい光景が続く。伊吹山の印象は最悪であろう。

【ホオジロ】 山頂の公衆トイレは長蛇の列。乗り越えて9合目に差し掛かるも
まだまだ登ってくる人が多くて直ぐには下りれない。花を眺めて待つ。
 ガスの木立にかん高くホオジロが鳴く。今日はよく見かける風景である。接写の
カメラでないのが残念。
けかちの湧辺りでは、はやくもヒグラシが夏をよぶ。
 久しぶりに歩いたなぁと実感できた山でした。

  伊吹山について   

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1999.7.25. BY M.KANE