花盛り・霧の伊吹山

 
9合目あたりの花 7合目あたり

■目的地:伊吹山(1377m)
■日にち:1998年7月19日(日)
■天気:曇り (山頂は時々雨)
■同行者:家族全員
■コースタイム:
  自宅発(5:30)=(名神高速道)=関ヶ原IC(7:30)=上野登山口(7:55)
  上野登山口(8:15)〜ゴンドラ駅(8:30-9:10)=3合目ゴンドラ駅(9:20)

  3合目(9:25)〜5合目(9:55-10:05)〜7合目(10:40)〜伊吹山山頂(11:40-12:30)〜
  7合目(13:20)〜5合目(13:55-14:05)〜3合目(14:25-14:35)〜上野登山口(15:30)

【長蛇の列】 登山口の案内所で聞くとゴンドラは9:00が始発。中途半端な時間だが
歩いて登ろうかと思う。が、子供達が「ゴンドラ!、ゴンドラ!」と遊園地のように
せがむし、約束の手前もあり、あっさりと駅に向かう。
 なんと始発30分前なのに既に30名の列。我々の後も次々と増えてあっという間に
100名を越える。大人1000円、子供500円。一家5人となるとかなりの出費。

3合目から山頂を望む  
   3合目から 
    雲のかかった山頂を望む 
 
             1998.7.19. 
 
【伊吹高原】 あっと言う間に3合目到着。風強し。キャンプ場のテントが飛ばされ ていた。山頂の方を眺めると上半分は雲に隠れている。登山道をなぞる人々が小さく 見える。休業のホテルの前は、ユウスゲ、ナデシコ、オオバギボウシ、コバギボウシ、 タチフウロ、ヒメジョオン、コオニユリ、アカツメグサ、シロツメグサ等々。 鳥の声も元気。  5合目、小休止。ツリガネニンジンが咲く。ここから見上げると緑の中にシシウドが ポンポンと咲いてガスに消えていく。黄色い花をつけたトウモロコシのような穂先も ひょいひょいと散りばめられる。不思議な雰囲気。  6合目、ガスが忍び寄ってきた。イブキトラノオやシモツケソウが見られる。 キツリフネやホタルブクロも咲き、野山の花との競演。  7合目、視界なし。道脇のクガイソウが神秘的な瑠璃色フェードアウトで迎えてくれ た。この辺りから高山植物っぽい花が増えてくる。イブキジャコウソウがきれい。 濃い緑の草の中で、ピンクのナデシコ、黄色の?、毅然とコオニユリなどが咲き誇り、 ガスでソフトにぼかしが入る。夢の世界。人が多すぎてゆっくり眺める状態ではない のが惜しい。  8合目手前で渋滞。小屋で小休止。相変わらず花多し。人も多すぎる。(^^; 【霧のお花畑】 9合目ではガスの中に紅のシモツケソウや黄色いメタカラコウが 浮かび、なかなかいい感じ。山頂へ向かう。売店の横で早速、昼食。おにぎりを一個 食べ終えた頃に雨が降り始めた。カッパ着用。売店小屋は待避した人でごった返す。 暫く降ったり止んだり。花が多くて残念なのだが、あんまり濡れたくないので下りる ことにする。「去年の白山といい、みんなで来ると雨やね。」  粘土が滑る。9合目に来て、せっかくなので周遊路を少し歩くが、ガスが立ちこめて 2m先は見えない。風も強い。5分程で引き返す。  さてさて、下りは細心の注意が要る。まだまだ登ってくる人も多いので、道を譲り 合いながらの、ノロノロ下山。
クガイソウ  
   ガスにたなびくクガイソウ 
 
                1998.7.19. 
 
【湖東の眺め】 8合目でガスが一瞬晴れ、眼下に斜面が広がる。素晴らしい高度感。 この辺り、登りとうって変わってご機嫌の裕太。ひとりでなにかしらしゃべりまくる。  6合目、弓なりの湖岸線をした琵琶湖が見える。5合目、振り返ると山頂がわずかの 間顔を出す。充実の山を下り、朗らかな顔でくつろぐ人が多い。  3合目から2合目も草原や景色を眺めながらの快適な道。霊仙山が山頂に雲を抱いて 聳え、その西に近江盆地。荒神山や長命寺山だろうか、ちょんちょんと濃い緑。 そして白い湖面に浮かぶ沖島とパノラマが広がる。  それにしても、1合目から登山口までの下りの長いこと長いこと。前に登った時は こんなにあるとは思わなかった。裕太は右足親指の先を痛がっているが我慢して下り る。「がんばって温泉に入るんやろぅ?」が、決め手である。  ケカチの湧(ゆ)で水筒に水を汲む。 【ジョイいぶき】 下界にも雨がポツポツしてきた。ぎりぎりで車に滑り込み、 あらかじめ調べておいた「温泉」、ジョイいぶきに向かう。  少し判りにくいが、三宮神社から南下して「ジョイいぶき入口」バス停手前の カーブミラーのある道を入り、踏切を渡ると立派な建物が現れる。ここは伊吹町の 公共施設がいくつか入っているようだ。薬草風呂は大人300円、子供150円。安い。  (伊吹薬草の里文化センター TEL:0749-58-1121              休館日:月曜日と祝日の翌日および12月28日〜1月4日)  男湯と女湯は、大きい浴室と小さい浴室が曜日によって替わりばんこ。今日の男 湯は小さい方。芋を洗うような状態。それでもちょっとした露天風呂まである。 息子達は3人がやっと入れる御影石をくりぬいた小さな露天湯舟ではしゃぐ。  駐車場に戻る途中、石畳の上を茶色のぬいぐるみが走っている。何と、モグラだ。 子供達、大いに喜び、土の方にたどり着くまで見守る。私も生きたモグラは初めて見た。  ガスがあったものの花と展望が楽しめ、薬草風呂も加わっていい山になりました。

  伊吹山について 
 
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1998.7.20. BY M.KANE