暮れゆく羽束山     

暮れの羽束山  
 木器から望む   (中央が羽束山、右にさんしお山) 
■目的地:「さんしお山」(500.5m)、羽束山(524m)<山域:北摂・兵庫県三田市>
■日にち:1998年12月29日(火)
■天気:晴れ
■同行者:俊一
■コースタイム:
  香下寺 発 [280m](13:40)〜西の峠(13:55)〜さんしお山(14:05-14:15)〜
  西の峠(14:25)〜羽束山(14:40-14:55)〜六丁峠(15:10)〜
  香下寺 着(15:25)

【羽束山】 山頂にりっぱな鐘があるので、我が家では「ゴン山」で通っています。
三田市の整備などで手軽に登れ、北摂・大峰山から裏六甲や丹生山塊が一望できる。
西の峰は「さんしお山」(山椒山?)といい、展望が良いという噂があります。
 年の暮れの準備は餅の手配。餅と言えば、「もち処・つくしの里」。先日に続けて
一年の内で最も忙しそうな「つくしの里」へ。そのついでに羽束山へ寄ったのでした。
(ついではどっち? というご指摘も甘受しましょう。^^;)
堤に映るさんしお山 堤の上を見上げる
【急登】 いつもの香下寺前の駐車場に車を停めさせていただき、今日は道標と違い
北にそびえる峰を目指す。お寺の横を登って堤にさしかかる。少なめの水面に冬枯れ
の山が映る。ここから雑木林の中を行く。思ったより明るい。俊一、鳥の羽を見つけ
る。端が青い。鳥好きの香里に持って帰ってあげるという。
 さんしお山と羽束山の鞍部になる西の峠(仮称)は、北側がロープのつく急坂である。
ここを左(西)へ登る。人ひとりが通れる明瞭な踏み跡を5分ほどあえぐと道は緩やか
になる。背後には今までとは違う大きさで羽束山が覆い被さってくる。前方にも立木
越しにとんがりの山影。少し下って登り返す。これがまた急登だ。

【ペケ山】 丁度良い案配に雑木の幼木が道脇に並ぶので、これをつかみながらの登
り。綿毛のススキが迎える三角点に着く。周りはいくらか立木が切り払われいて展望
あるも期待の方が大きかった。南西と北西にも道があるようだ。南西の方へ少し行っ
てみると三田の盆地がかすんで広がる。有馬富士が見える。北の方へ目を向けると
とんがった虚空蔵山。三角点に戻って北東に秀逸の大船山、東すぐ横に羽束山。
ツツジが2株咲いている。年の暮れとは思えない暖かさである。
 来た道を下りると、登りの時に気がつかなかった変わった木を発見。根本は2本、
途中でクロスして一体になったあと上に伸びている。俊一、「ペケ山」と命名。
さんしお山から望む羽束山  
いつもより大きい羽束山が見える 
【清し頂き】 さんしお山に来たら羽束山にも行っておかないといけない。西の峠を
真っ直ぐ登り返す。日だまりの山道をゆるりと登る。一ヶ所ロープ付きの一枚岩があ
る。俊一がまだ3歳の時にだっこして登ったのを思い出す。時は流れて山は変わらず。
 山頂横の八幡神社はきれいに落ち葉が掃かれて、焚き火用の丸太が積まれている。
お社には注連縄が着けてある。すがすがしい雰囲気で晦日を待つ気配が漂い、地元の
人たちの思いが伝わってくるようだ。
 南側の展望岩へ向かう途中に幼い男の子を二人連れたお父さんがいた。展望岩からの
眺めは開放的で、日だまりのなかにかすんだ山並みが広がる。ひと休み。

【夕日射し】 登りと反対の南へ下る。大きな樅の木を見上げる。道が少し整備され
ているようだ。六丁峠につくと西日が射してやけに明るい。お地蔵さんの水差しにも
かわいらしい注連縄が巻いてある。北西には山腹をトラバースするような踏み跡を発見。
南の「じんごろう山」へも行こうかと思ったりしたが、気が進まず下りる。
 夕暮れを感じるゆるい陽射しを横から受け、いつもと違って気が抜けたような林が
回りを包む。さてと、明日は私も来る年の支度をしようか。
お地蔵さんの注連縄  
六丁峠・お地蔵さんの注連縄 


  羽束山について   

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1998.12.30. BY M.KANE