晩夏、羽束山散歩 |
■目的地:羽束山(524m) <山域:北摂・兵庫県三田市> ■日にち:1998年8月31日(月) ■天気:曇り ■同行者:家族全員 ■コースタイム: 香下寺横の登山口 発 [280m](12:55)〜六丁峠(13:15)〜 山頂(13:30-14:00)〜香下寺 着(14:40) |
【羽束山】 山頂にりっぱな鐘があるので、我が家では「ゴン山」で通っています。 三田市の整備などで手軽に登れ、北摂・大峰山から裏六甲や丹生山塊が一望できる。 平日の今日は、南麓の登山口となる香下寺の駐車場もがらんとして静かだ。 車から下りると、俊一と裕太は近くの用水路に入ってエビのようなものを捕まえてきた。 もう、正午を過ぎているので、登る前に腹ごしらえをする。 曇り空からぽつりと水滴が落ちるがすぐ降るようでもない。 【久々の汗】 登り始めてすぐ道脇にツルリンドウが咲いていた。日差しもなく林の 中を登る道は鬱蒼としている。参道でもあるこの道は、頭上を覆う葉が多いだけで 下草はなく、今まで登った冬の道と変わらない。ただ、蚊が多いのには閉口した。 裕太には数匹がたかってくるので立ち止まらないように促す。いつもと違い素直に 登っていくではないか。 六丁峠でいったん待つように言っておいた俊一・香里にやっと追いついた。暑くな いにも関わらず汗がよく出る。最近はビールなどで水気を摂り過ぎである。 【初秋の花】 六丁峠からは北へ水平の巻き道となり、一息つける歩きである。わずかに 開けた所から千刈水源地方面を望む。再び薄暗くなって山頂へのつづら折れの登り。 下草も少ないので花もないなぁと諦めていたら、3丁をすぎた辺りでホトトギスの 小さな株を発見。実物は初めて。その奥には、先週の深山でも見た白いこびとのよう なミヤマウズラ。嫁さんに教える。その後も変ったつぼみをつけた草やヌスビトハギの ような実を付けた草など名も知らぬ地味な花々が多くなった。【展望岩】 山頂の神社の前を抜け、南側の展望岩へ行く。ロープの柵道を少し下り ると、眼前に六甲の山並みや三田盆地が広がる。我が家の貸し切り状態。静かな開放 感に浸りながら、しばし眺めを楽しむ。今日は試しにアイスクリームを持ってきた。 小さなクーラーボックスに入れていたのだが、さすがに解けかけている。 ススキや半分ほど黄色い葉をつけた木、青いドングリなど、ここにも季節の変わり目が 押し寄せているようだ。北から暗雲が忍び寄って来た。降り出す前に帰路へつこうか。 子供達は先に走って行って、ゴ〜〜ン〜。鐘を突いて下りた。
展望岩から
大峰山方面(最奥)と
千刈水源地(手前)を
望む。
1998.8.31.