音羽渓谷から小雪残る半国山     

 
鉄塔No.120からの山頂東面 
■目的地:半国山(774.2m) <山域:丹波・京都府亀岡市>
■日にち:2007年2月3日(土)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  赤熊 発(11:20)〜音羽渓谷〜杉ヶ沢分岐(12:25)〜山頂(12:45-13:10)〜
  山頂東の高圧線下巡視道指標 No.120(13:45)〜鉄塔No.120下(13:55-14:25)〜音羽渓谷合流〜赤熊 着(15:20)

 またしても林道終点まで車を入れてしまった。
祠は変わりないが、その先の林が何となく明るい雰囲気。間伐がしてある。
ゆるりと歩き出す。山道が荒れている。約二年ぶりだが少しずつ水に削られているようだ。
音羽渓谷の水はきれいで六甲の沢にも劣らない。せせらぎの音はいいなぁ。
だんだん雪が現れてきた。杉ヶ沢分岐からは新雪の上を歩く。薄い雪ながら周りは森閑としている。

音羽渓谷の水
 やっと山頂に着いた。やや、山頂の東が切り開かれている。丸坊主状態。
人が多いので西の岩で昼食。無線を点けると段ヶ峰のたぬきさんが聞こえる。随分と長居してしまったということ
なので呼ばないでおこう。
 山頂に戻り、東の展望が素晴しいが、いつもの地味な山と違うのでとまどう。表土が流れないかなと心配。
切り開いたためか、いつもの南への下り道とは別に南東の方にも踏み跡ができている。どこへ行くのかなと
下りて見ると雑木林の中に入って解らなくなった。慣れていない人は間違いやすいなと、これまた心配になる。
私にとっては新しい林の中を歩くことができてわくわくするのだが。南へトラバースしてハイク道へ合流する。
井手のほうへ向かい、高圧線下を北へ巡視道に入る。雪の時は寄りたくなる定番の林である。でも、今日は
少し広がりに欠ける。雪が少なめなのか、陽射しのせいか、はたまた他の山で林をいろいろ見てきたからか。

山頂から亀岡方面
 さて今日はこのまま植林を抜けて音羽渓谷へ下りようかな。下りていくと3人組が登ってこられた。
ほう、この道を歩く人がいるんだ、初めて見たな。しばらくいくと巡視道指標が3方を指す。実は歩き足りないので
右手の支尾根を指すNo.120へ行ってみようと思う。
 この支尾根の上は宮前へ行く道があるが、下から見上げるてもなかなか良い林だ。小さな枯れ谷をいくつか
横切り、落ち葉でふかふかの薄い踏み跡をたどっていく。黒いプラスチックの階段が出てきて尾根の方へ上がる。
松の混じった尾根を徐々に下りていくと鉄塔下に出た。

鉄塔No.120から北望
 ここがまた南以外が開けて眺めが良い。私としては思わぬ新発見。
標高はCa660mと高くないので西は半国山山頂の東斜面、東は金輪時から宮前へ下りる尾根に囲まれている。
山頂斜面が午後の陽射しを斜に受けて、微妙な冬枯れを浮き立たせている。絵になるなぁ。その北、
柳ヶ沢分岐辺りの鞍部上に薄く多紀アルプスが並んでいる。真北は京丹波山地が霞んでいて、長老ヶ岳・地蔵山・
愛宕山が何とかわかる。こんな景色を眺めながら残っていたおにぎりをほおばる。至福のひと時。

 巡視道はこのまま尾根の上をいくのかなと思ったら、すぐに西斜面へ入り音羽渓谷上流の植林の巡視道へ
合流した。そのまま歩いて音羽渓谷を下りていく。も少し余力があるので、未だ見たことのない音羽の滝を見に
沢へ下りてみる。二段二条の様な滝だった。かわいいお釜もあって優美だ。いつもの山道からは見られない。
この素朴さをいつまでも残して欲しいものだ。

音羽の滝
 ゴロゴロした石の道を下りて祠の前に到着。どうなることかと思ったが、山頂切り開きの残念を挽回する
鉄塔下の展望ですっかり気を良くした歩きになりました。 

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2007.2.17. BY M.KANE