音羽渓谷と半国山での新しき展望     

 
山頂西から深山を望む 
■目的地:半国山(774.2m) <山域:丹波・京都府亀岡市>
■日にち:2005年2月13日(日)
■天気:曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
  赤熊 発(11:45)〜音羽渓谷〜巡視道指標 No.120(13:00)〜杉ヶ沢分岐(13:15)〜
  山頂西の破線道〜山頂(13:55-14:20)〜杉ヶ沢分岐(14:40)〜赤熊 着(15:10)

 昼から晴れそうなのでというか、いつもの出遅れ。あんまり良くならない天気。
腕時計も地図も忘れてしまった。
 赤熊の林道入口には、熊の足跡目撃情報。北摂でもちらほら熊情報が聞かれる。
林道が荒れている。祠のある林道終点は車止めが新たに付いていた。支度をしていたら
カメラのおじさんが下りてきた。曰く、バイクが登っていったよ。山道はそのタイヤ痕と
涸れ沢のような石がごろごろ。これも台風のせいか。沢を覗いてみる。以前と違う様子。
そのまま沢づたいに登ってみる。意外と登れるものだなと調子に乗っていたら、右足が
滑ってくるぶしまで水の中。すぐ引き上げたがズボンと靴下の上の方が濡れる。靴の中は
大丈夫だった。

音羽渓谷
 
 無謀は行かんなと音羽滝の下くらいから山道を行く。しかし、荒れている。
途中からえぐれた道の脇を歩く。わずかに踏み跡がある。いずれはここが道になるかも
しれない。沢音が遠くになってしばらくすると杉ヶ沢分岐に着いた。明るい。
バイクの痕は山頂へ向かっている。まだこれに付き合うのかと思うとうんざり。
冬枯れ越しに西の山並みが見える。小休止。

 気を取り直して登ろう。しばらくすると右手に踏み跡がある。ハイク道は
上っていくが、この踏み跡は水平に巻いていくようだ。
落ち葉の雰囲気がとても良いので、熊の一字がよぎるもついつい誘われて
辿ってみる。落ち葉の斜面になじんできて風化していく最中のような古い道である。
くねりと曲がってみてびっくり。眼下に落ち葉のいい斜面。
うっすらと遠い山影が見える。さらに曲がるとまたびっくり。

古道
 
 冬枯れ落ち葉の谷の向こうに八田川の谷と深山、金山の影。こんな所があったんだ。
この山はかなり歩いていたつもりで、何にも知らなかった自分に唖然とする。
バイクの轍はどこかへ吹っ飛んでいました。さらに曲がると今度は小さな沢。石には少し
雪が残ってまぶしい。これもいい感じ。たぶんこの下が杉ヶ沢へのハイク道なのでしょう。
この八田川の谷は下から上までなかなかのものです。改めて見直しました。
また次も支尾根の曲りがあるが、この道の行き着く先は千ヶ畑からのハイク道だなとは
ほぼ見えているので、この辺で山頂へ向かって上ります。

 先ほどの小さな沢を登っていくと以前杉ヶ沢ルートの炭焼き谷から上った時に着いた
見覚えのある鞍部を右に見て赤倉からのハイク道に合流します。
上からおじさんが下りてきて、宮前から来たけど音水の谷は
こっちで良いかと聞かれました。道はずっとこんなですよとバイクの痕を恨めしく見ます。
おじさんと別れた後、やはりタイヤ痕を歩くのがいやになって、トラバース気味に
山頂西面を行きます。葉が落ちて見通しがききどこでも歩けます。快適です。そうそう
いぜん景色の良い岩があったなと探してみます。そるといろんな岩があります。
深山がよく見えます。今まで見たことのない良い眺めです。

山頂直下の落ち葉
 
 徐々に高度を上げながらさらに南の方に歩くとまた違う岩があって剣尾山やかっこいい
横尾山も見えます。六甲方面も見えるようです。この眺めで昼食にしようかなと思い
ましたが、一度山頂の様子を見てから来たらいいやと、山頂へ。ここで初めて気が付きました。
山頂周辺に密集していたササがほとんど無いのです。というか、低木も少し切られている
のかもしれません。
すぐに山名板のある山頂に着きました。東の方も少し眺めが良くなっています。
陽射しも時々指すので、独り占めの山頂で昼食にしました。

山頂付近からの六甲 (最奥)
 
 帰りはほぼ来たルートで戻ります。山頂近くの落ち葉は足に心地よかったけれども
音羽渓谷脇の山道はごろごろだらけで浮き石に気をつけながらへいへいの体で
駐車地にたどり着きました。

 下りるときは陽射しが時々差していましたが、車で宮川辺りを通る頃は
フロントガラスに雨粒。中野で山を見ると雪雲か雨雲か、白い雨を落としているのが
よくわかる。ホンの数百m程度の雨域が風にながれていました。

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2005.02.27. BY M.KANE