中野から千ヶ畑へ・雪残る半国山     

711m山  
711m山にある岩のひとつ 
■目的地:半国山(774.2m)<山域:丹波・京都府亀岡市>
■2.5万図:埴生
■日にち:2001年2月18日(日)
■天気:曇り時々晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:     アクセス;自宅 発(10:00)=R372=中野 着(11:00)
  
  中野 発[約195m](11:05)〜廣峯神社(11:15)〜林道終点(11:30)〜711m山(12:25)〜
  井手からの道に合流(12:35)〜山頂(13:00-14:00)〜千ヶ畑・杉ヶ沢分岐(14:15)〜
  738m山(14:20)〜フキ谷コース〜千ヶ畑林道終点(14:45)〜千ヶ畑口(15:05-15:10)〜
  加舎神社(16:00)〜中野 着(16:30)

【無線】 今日も遅い出発。起きるのは遅くなかったが無線のロケーションを考えていて
目的の山を決めかねた。隠れ里さんは北山、氷上のたぬきさんとの距離も気になるし、
島田さんはどこだろう。北山の方が遠そうなので京都よりへシフト。
半国山へ向かう。ついでに前から気になった711m山の東尾根を登ろう。できれば
738m山の南東道も下りてみたい。

【早春の里】 能勢から亀岡へ抜けるひいらぎ峠は高圧線の工事中のようだ。
ここからR477を少し下ると半国山の東面が大きく見える。
中野の路側に車を停めて身支度をする。昼前なのでさほど寒くない。
まだ枯れ草で覆われているあぜに囲まれた田圃の上でヒバリが鳴く。

【古林道】 2.5万図で道を確認。218.5m標高点と学校のある丘から半国山へ向かって
まっすぐに伸びる道を西進し、突き当たりを左に曲がると廣峰神社という由緒深そうな
お宮がある。(エアリアマップはこの辺りの表記が不明瞭なので注意。)
説明板があるが、デジカメに納めて先を急ぐ。この神社の左側に砂利の林道があり、
しばらく歩くと右手に民家。丁字路の左の橋を渡ると広い地道が続く。
植林や雑木林で囲まれた道。やがて右に細いえぐれた道が分かれるのを見送る。
この右の細い道は711m山の北東尾根に取り付くのかもしれない。
二つ目の橋を渡ると登りが少しきつくなる。右の川に古い堰堤。さらに二つ目の堰堤が
現れてその横を過ぎると小広い林道終点。桜の木が3本ほどあるが植林に囲まれて
薄暗いイメージ。
廃道?
林道終点から先の植林。廃道?
 
【谷】 ここからは植林の谷を登る。左手に沢になった廃道?、右手は沢が流れている。
岩がごろごろしているので歩きにくい。山頂まで一時間程度で着けるかと甘く見すぎた。
コケの生えた小石がごろごろしてきたので、はや源頭かと思ったが、さらに植林が続く。
上の方がよく手入れをしてある感じ、木の間隔も広いので歩きやすい。
登りは徐々に傾きを増してきている。粗目の雪がパラパラ残っている。
歩きやすい所を探しながら登る。いよいよ谷も狭くなり両脇の小尾根が間近になってきた。
ここから先の谷は低木繁り急なので右の小尾根に取り付くことにする。

【彷徨】 頭上が少し開けて土手の上を白い雪が覆う。枝先の上に山が覗いているが
皆目分からず、現在位置不明。漠然と711m山の東と想像するのみ。
支尾根を左へ登る。獣道のような踏み跡。低木のヤブ。直ぐに711m山東尾根と思われる
山道に合流。西を目指して右折。山道は比較的歩きやすいが、時に倒木あり、
よく使われているとは言いがたい。やがて十字路の交差点となり右折。この先くねくねと
曲がりながら枝道に惑わされつつ高度を上げる。直登斜面となり、かすかな踏み跡を
登ると白い林床の雑木林のピーク。境界を示すコンクリート杭。右手は植林。
ちょうど陽が射して雪がまぶしい。
711m山
711m山。こんな岩もあります。
 
【雪】 たぶんここが711m山だろうから、この白い雪の中を南向きに好きなように歩いて
いけば果たして井手から登ってきた山道に出会った。山道の手前のまばらな雑木の中に、
ふた抱えほどの岩が4つ、5つ点在する。山道はすでに3、4人の足跡が残っている。
正午をかなりまわったので早く山頂へ行ってコールしないといけない。そんな気持ちに
駆られて雪を楽しむのもそこそこに早足となる。
まるでオリンピックのバイアスロンのよう。右手に雪で覆われたこぶがある。
あぁ、今年もこの景色を見ることができた。しかも去年と同じ晴天。
 犬をつれたご夫婦とすれ違う。歩いている途中で無線機から隠れ里さんのような
声が聞こえた。ここは林の中。隠れ里さんが下りないうちに早く山頂へと気が急く。
今日の雪は昨日の大野山に比べて堅い。
711m山付近
雑木林の雪
 
【北山】 山頂直下の道は日差しで霜柱が解けて滑りやすい。木の枝に捕まり山頂へ急ぐ。
ササを掻き分け到着。
山頂はおじさんが一人。愛宕山が大きい。北山は少し霞むが白い峰が多い。
石碑の脇にリュックを下ろす前に低徘メンバーをコールする。
直ぐに隠れ里さんが応答。北山・大岩山移動。明瞭な声。ほっとする。
 話し込んで昼食もまだなので、いったん中断させてもらって食事。
その間、隠れ里さんが時々低徘各局を呼ばれるが応答なし。
14時前になってそろそろ下りる頃かなと隠れ里さんに挨拶しようと思っていたら、
丁度こちらを呼んでくれた。
再びラッセルで下山とのこと。お気をつけてと終わる。私は念のためと
もう一度低徘各局を呼んでみるがやはり応答なし。遅くなるので下山。

【雑木】 車を置いたところは金輪寺へ下りると近いのだが、738m山の南東道を歩きたいので
来た方を下る途中で右折し、千ヶ畑の方へ山頂の南を巻く。道標のある分岐までは足跡があるが
そこから先の登りはなし。一面の雪、表面が凍っているのでバリバリと音を立てながら
登っていく。左手植林。右手は10mばかりの雑木の向こうがまた植林。
 雑木林の738mピークに着き、くさび状に向きを変えしばらくのっぺりとした尾根を
適当に歩く。赤テープが付いている。一直線に下っていく感じ。10分ほどで
標高約600mの平坦部。ここから尾根の左手に逸れる。猪の掘り返しが激しい。
山道がなくなるほど広範囲に掘っているところもある。ずっと松の混じった雑木。
やがて沢音が聞こえてきて、林の間から711m山方面の戦艦のような尾根が見える。
標高約600mの平坦部
標高約600mの平坦部 (左の白い雪のほうへ下る)
 
【馴染みの道】 さっきまで左に聞こえていた沢を渡り、土手を少し上ると見覚えのあるフキ
谷の看板。その直ぐ先は千ヶ畑から入ってきた林道の終点だ。そうか、そうなっていたのか。
後は歩き慣れた林道を下りる。どこかで尾根に取り付いて井手に登り返そうかと
思ったが、時間も遅くなってきたので手堅く千ヶ畑口へ出る。

【とぼとぼと】 バスは何時かなと、千ヶ畑口バス停を見ると、何と時刻表が貼ってない。
待合いの小屋に腰を下ろしてカロリーメイトを食べる。が、食べ終わると
いつ来るともしれないバスを待つわけにもいかんなと、舗装道歩きへの
重い腰を上げる。改良された峠道を越え小和田山への登り口を見、ゴルフ場の脇を通って
加舎の里へ、加舎神社の前を通り本梅小学校でサッカーの練習をする子供たちを見る。
少し左足裏が痛くなってきた頃、中野に到着。
田んぼの畦には今日の暖かさで顔を出したか、首の短いタンポポがいくつか咲いていた。
西日の711m山
加舎から西日の711m山 (中央の最奥)
 
【ひと息】 コーヒーをいれて、曇り空の間から西に傾いた日差しを出す711m山を眺める。
半分は舗装道ながら、よく歩いたので山を眺めての熱いコーヒーが実においしい。

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2001.3.4. BY M.KANE