播磨展望オフ・古法華の尾根に酔う             

馬の背にて   
■目的地:善防山西尾根 <山域:播磨・加西市>
■2.5万図:笠原
■日にち:2006年2月19日(日)
■天気:曇り
■同行者:やまあそさん、たぬきさんご夫妻、nanaさん、とうこさん、萬さん、たかちゃん、ニコちゃん

■コースタイム:
  古法華公園バス停 発(9:55)〜小原新新池(10:10)〜夕陽ヶ山227.6m(10:50-11:00)〜
  Ca185m山(12:05-12:55)〜154m山(13:25)〜Ca205m馬の背(13:40-13:50)〜善防山分岐(14:15)〜
  吊り橋(14:20)〜古法華寺(14:35)〜古法華公園車道〜古法華公園バス停 着(15:35)

 あこがれの瀬戸内の山である。今日は善防山から西に延びている尾根を歩くオフ。
なんとか10時前に着くことができた。皆さん既にスパッツも着けている。身支度の後あいさつ。
 尾根西端の夕陽ヶ山(227.6m)へは駐車場の横から取付くかと思ったらそうではなく、県道左折し
集落の前を過ぎて池の方へ進む。小原新新池というそうです。池への道でおばあさんに会う。
やまあそさんがおばあさんに尋ねるといろんな事を教えてくれた。この山は長富士という名前、
田の中にあるおすもうさんの顕彰碑など。日課のお稲荷さん参りのようだ。
 
小原新新池下から長富士を見る 
 ため池堰堤横の取り付きはわかりにくい。一人では入らないと思ういばらの多いヤブである。
松まじりの低木、面白いように高度が上がっていく。まわりの山や田畑が広がった。
足下はシダが多いが、枯れていて気にならない。南西の天川には川沿いに自転車道があるようだ。
冬枯れと松と岩をまとう独特な山容が点在。ついついカメラをかまえて遅くなる。
遠くセントラルパークの観覧車が顔を出す。何度か小休止しながら長富士(点名・夕陽ヶ山)山頂へ。

 腰まで草木が繁る山頂は展望まずまず。南にも低いながら山並みが続く。一乗寺方面だけでなく
今から歩く尾根、すぐ北に横たう笠松山の尾根、山にはさまれた池(大柳ダム湖)。低山なれど壮観。
北に遠く笠形山も見える。南には電波塔の山。王神峯というそうだ。やまあそさんからその山とさらに
東に続く法華山との謂われの説明を受ける。
 
長富士から法華山と王神峯 (右上)
 さて、すぐ東のとんがりピークへ進む。松が背丈ほど茂る。下りになると山が大きく居座って見える。
少し先行して振り返ると長富士も負けじと尖っている。その山腹に小さくメンバーが見えた。
さらに尾根を行けば駐車場が見下ろせるポイントがある。まだまだ前方には岩肌をむき出した
とんがりピークのアップダウンが続く。
 
とんがりピークの稜線
 とそこへ、前から中学生2人が歩いてきた。彼らの庭? 後からお父さんの様な人が来たので合点。
若いのになかなか渋い歩きやなぁ。道すがら萬さんの話を聞く。春の雪山へザック担いで行かれるとか、
私など足元に及ばぬ強者です。南には神姫バスの練習場や火薬庫が見えていました。
松に混じってツツジの木が多い。春は緑にピンクがちりばめられて綺麗だという。
 
昼食ピークから善防山 (中央奥)
 そろそろ昼食をとの声が聞こえるが、適地が次のピーク辺りと言うことでそこまでがんばる。
約185mのピークも展望が良い。風があったら寒かろうが幸い今日はほとんど無い。見下ろす斜面の
木々は松に冬枯れと茶の杉で渋い色合いを出しています。東には権現池の志方城山などが見えている
のだろうが同定不可。(^^; 食事の後、ミルで挽いた萬さんのコーヒーがおいしくておかわりまで頂いた。
ありがとうございます。たぬきさんのヨモギ入りのケーキもおいしかった。いつもすみません。
 向かいの尾根を犬を連れた二人が下りている。途中で出合うかなと思ったが、後で判ったことだが、
馬の背の尾根から下りるルートでした。

 楽しいお昼のひととき。そろそろしまって歩きにかかります。私が先頭に立つが、154m山の手前、
Ca165mのコブで道を間違えて谷へ下りかけてしまった。なんだか方角がおかしいなと戻ると、前方に
道がある。一人だとこんな風に思いこみで道迷いに入るのでしょうね。154m山まではシダのヤブが深い。
ピークも立木の中で、北に向けて下りる。下る途中で馬の背が見える。なるほど良い感じ。鞍部からの
登り返しは露岩。乾いてグリップが効くので登りやすいが下りは怖いかな。岩の上で高度を上げて広がる
景色がまた面白い。最後尾で写真を撮っていたら、先頭メンバーは既に馬の背に着いている。
あわてて登っていく。
 
馬の背手前の露岩から東望
 馬の背は思った以上に広い。谷の奥から長富士を眺めるようになる。笠松山は目の前に翼を広げた
ような姿。支尾根のコースが白い。光に変えた後のメール設定談に花が咲き、善防山を眼前にして下りる。
分岐を西に取り今度は笠松山を見ながら歩いて吊り橋へ。やまあそさんが磨崖仏があるというので、
探すが判りにくい。20cm位の大きさで彫ってありました。古法華寺へ岩尾根を下山。
 
笠松山と吊り橋
 下山後に古法華寺のアトリエ館横にある所蔵庫を見学。(拝観料は200円、予約要)
白鳳時代に作られたという日本で一番古い石仏です。石の材質や彫刻の作風から中国製であるとか。
私ももう少し知識が深ければ感激に浸れたかもしれない。後年になって、ものすごいものを拝むことが
できたんだと気づくんでしょうねぇ。(^^;
 見学の後、石仏の中を通り、花見やバーベキューで賑わうという公園内の車道を戻る。
今日はリハビリ・オフだったというのを後で知りました。体力不足の私にも丁度良い長さです。
やまあそオフは面白いルート取りでわくわくします。ご一緒頂いたみなさん、ありがとうございました。
 
下山の岩尾根にて (最奥が長富士)


  善防山について   

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2006.3.5. BY M.KANE