歩きがいのある山・堂床山     

山頂  
堂床山 山頂    
■目的地:堂床山(584.4m)・丸山(571m) <山域:北摂・猪名川町・能勢町>
■日にち:1999年12月12日(日)
■天気:曇り後々晴れ 正午頃は霰
■同行者:単独、復路で佐竹さん
■コースタイム:

  仁部 発(10:00)〜才ノ神峠(10:15)〜林道 裏山線〜竜王山への分岐(10:45)〜
  林道合流点(10:55)〜林道 野所長谷線〜橋(11:05)〜「府営林」立て札(11:15)〜
  林道終点(11:30)〜丸山(11:45-12:20)〜堂床山(12:35)〜約565m鞍部(12:41)〜
  佐竹さんに出合う(12:45)〜堂床山(12:55)〜丸山(13:15-13:25)〜橋(13:55)〜
  槻並川に沿う林道〜槻並 着(14:40)

【冬空】 突然都合がつき、誘いを受けていた佐竹さん宅へ電話した。が、既に出発
されていた。予定コースの逆回りで迎撃をと勇む。山頂まで行っても会えず半ばあき
らめていたところに、ヤブで合流。
 天気はもう一つ。どんよりとした鉛色の雲が広がり、雨霰に晴れ間がでたりと豹変。
しかし、おもしろい山がまたひとつ増えて嬉しい一日でした。

【林道 裏山線】 槻並から才ノ神峠の方へ入り仁部集落の最上部で道が急に細くなる。
あきらめて小広いところに駐車。丁度、近所の方が居られたので駐車の断りを入れる。
 幅2〜3mのコンクリート道がくねくねと続き、才ノ神峠へ。7つの道が合流するこの
峠から林道 裏山線へ入る。(標識あり) 薄暗い植林の中にシイタケの栽培。パラリと
小雨が落ちる。背丈を超すササが両側から覆い被さる所や水たまり、深くえぐれた所
など、落ち葉はあるものの気持ちよく歩けるとは言い難い印象である。
 丁度3年前の今頃、堂床山へ行くつもりが、竜王山へのめり込んでしまった分岐を
右に見送ると湿った緩い下り道となる。
ムラサキシキブ  
 丸山への林道合流点・橋のたもと  
【林道 野所長谷線】 明るく開けて別の林道が左下から合流。「林道 野所長谷線」
とある。合流点の右側(東)には林道 裏山線の立派な記念碑が建っている。
野所長谷線を行く。真新しいコンクリート舗装に枯れ葉が落ちている。この道をゆっ
くり下ると、右手に沢があり少し荒れた感はあるものの、林道がなかった頃はさぞ
いい感じであったろうと想像される。裏山林道よりもまわりに雑木林が多くて気持ち
のいい歩きである。
 やがて、右手に道が分かれて小さな橋がかかっている。エアリアマップで「橋」と
記された所に着く。沢の方から背丈3mばかりのムラサキシキブが鮮やかな実をつけて
いた。

【府営林】 橋を渡って緩い林道を登る。左は植林。まもなく「府営林」立て札が出
てきた。堂床山へ谷を登っていく破線道はどれかなと2ヶ所ほどそれらしい道を見送
る。既に過ぎてしまったようで、植林の切り開きから竜王山が鉛色の空に大きく広が
る。大曲りのヘアピンカーブを過ぎてどんどん丸山の方へ向かっているのに気付く。
 林道終点では、直ぐ右脇に鎖が張ってある別の林道があった。ここは直進して、バ
イクのタイヤ跡で少しえぐれた道に下りて登り返す。猪名川町側の斜面は雑木林だが
能勢町側は植林。植林を右手に大きく取り巻くようにぐるっと登っていくと、関電の
電波反射板がある丸山山頂につく。
剣尾山  
丸山から剣尾山 
【丸山雨霰】 反射板の脇で昔ながらに残る林は落ち葉がしきつまり、素朴な姿をと
どめている。おじさんがひとり。佐竹さんらしい人が居なかったたか訪ねてみるが
否という。ぽつりぽつりと降っていた小雨が霰となって落ちてきた。あわててカッパ
の上着を着る。反射板で切り開かれた脇から剣尾山の姿を愛でつつ暖かいラーメンを
すすると、既に発ったさっきのおじさんが堂床山の登りに小さく映る。
 ラーメンを食べ終わる頃には陽が射して西の方には青空が広がってきた。
やまみち 1  
丸山から堂床山への鞍部 
【堂床山直登】 丸山から堂床山へは林の鞍部をとおるが、これがなかなか良い道。
防火帯だったのか幅5m程の切り開きが通っている。これが丁度良い案配に自然に戻っ
ていて安らいで歩くことができる。とても藪の山という感はない。堂床山直下に杉生
へ下る道が雑木林へ入っている。
 登りはきつい。枯れ葉も積もり、木の根っこに掴まりながらでないと登れない。高
度が上がると西の林越しに大船山の鋭鋒が見える。山頂は8畳ほど。思ったより小広
い。南北に切り開きがあるが北は藪に覆われている。六甲、羽束山、大船山、高岳は
木に隠れる。剣尾山も林越し。
やまみち 2  
堂床山頂北のみち 
【ヤブ】 北へ下る。今までとは様相を変えて低木が乱立する緩い下りがしばらく続
くが、踏み跡はハッキリしているので迷うことはない。「堂床山」と記された札がで
てきた鞍部で右の尾根へも踏み跡がある。ここが破線道かと見当をつけて入ってみる。
前方でガサゴソと音がする。こちらはカウベルを鳴らしているので、気付いているだ
ろうと進めば見覚えのある顔。佐竹さんに会えた。予定はしていたものの、よくよく
考えると偶然である。
 山頂の方へもどってそれぞれが辿ったルートを確認し合う。何と彼は竜王山の南西
384m点の南に延びる尾根を関電巡視路を利用して来たという。なかなか良い尾根だっ
たそうで、私の林道 裏山線と比べれば羨ましい限りである。

【二度登頂】 佐竹さんはまだ山頂に達していないので、お付き合いで来た道を戻り、
再び堂床山山頂へ立つ。最近山行不足で、かなり足にきた。急坂を下ってお気に入り
となった雑木林の道を経て、丸山へ。小休止の後、先の林道へ下りていく。
 ヘアピンカーブで、道脇の盛り上がりに寄ってみるが、見晴らしは期待ほどでは
なかった。さらに歩いて、ここが堂床山山頂に向かう破線道かなと振り返りながら
下りていく。またの山行が楽しみとなる。
 「橋」の三叉路で右に下り、槻並川に沿う林道を歩く。長かったが話をして歩くに
はちょうどいいジャリ道だった。車に近い頃には晴れ間が広がり青空が大きくなった。
 終わりよければ全て良し。いろいろと歩きたい道のある山でした。
堂床山遠望  
堂床山を槻並から見る (最奥のピーク)


  堂床山について   

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1999.12.23. BY M.KANE