台杉に会う・芦生の尾根にて    

■目的地:台杉の庭園 (約800m辺り) <山域:芦生・京都府美山町>
■日にち:2007年10月28日(日)
■天気:晴れ
■同行者:矢問さん、やまあそさん、たぬきさん夫妻
■コースタイム:
  須後駐車場 発(8:20)〜灰野(8:55)〜芦生古道分岐(9:55)〜大段谷山分岐(10:15)〜
  佐々里峠分岐(10:45)〜840m山(10:50)〜尾根分岐(11:30)〜台杉の庭園(11:50-13:10)〜
  赤崎出合(13:55-14:05)〜小ヨモギ作業所跡(14:10-14:20)〜灰野〜須後駐車場 着(15:20)

 そろそろ秋も深まりつつある頃、矢問さんからオフのお誘い。それも芦生へ。待ってましたと飛びつく。
前夜はワクワクしてなかなか寝付けなかった。心配した早起きもなんとかクリヤ。
朝靄残る半国山の麓を過ぎ、四ッ谷へ入る。靄かかる。夜じゃないけど山家夜雨の雰囲気。
調子に乗って堀越峠の方へ向かっていたので、白尾山の南を周回して茅葺きの里。
皆さんお揃いなので、すぐに須後へ向かう。林道に落ち葉が舞う。いい天気。

 駐車場はまだ数台程度。矢問さんに代表して入山届を書いて頂く。いつもハンドル名なので本名が
出にくくて手こずったとか。管理事務所は大きな屋根の改修工事中。橋を渡ってトロッコ道を行く。
いいなぁ、この感じ。見下ろす由良川は昨日の雨で増水している。前回も雨だったので清い水面に
まだお目にかかれていない。(^^;
深山への誘い
 灰野から踏み跡に沿って尾根を登る。大きな杉があるが、台杉はこんなものではないそうな。
葛籠折れが続いた後、灰野谷へ入る。沢の付近でルートが判りにくくなったがなんとか辿って
再び尾根に取り付く。
沢から尾根へ
 尾根中腹を進み崩壊地もクリア。次第にいい道になって芦生古道分岐。この古道は730m山を
越えて北西尾根からトロッコ道へ下りるという。
 南の方へ尾根を辿る。良く掘れた古い道である。「ばん」取り跡や「水飲み場」を過ぎて大段谷山からの
尾根に出合う頃は、明るくなってきた。薄く色づいてきた黄葉がきれいに輝く。
時々朱の葉が広がる快適尾根を南東へ。右手には品谷山方面が見え隠れする。
快適尾根
 840m山の西面を巻く。斜面が急で積雪期は危ないかもしれない。そのまま道なりに行くと佐々里峠へ
辿り着くが、ヘアピンで登り返す。840ピークというプレートがあった。木漏れ日浴びて快適尾根は
なおも続く。人が入れる程のムロを持つ杉も現れる。840m山から東の尾根に入ると杉が一段と大きい。
木々の葉も青空に透かしてステンドグラスのような鮮やかさ。
 雷杉の小広い尾根上で寛ぐ人が多い。ここから北進して尾根を徐々に下りていく。どでかい杉が次々と
出現。段々目も慣れてきて、少々の大きさでは驚かなくなってきた。ハウチワカエデが朱に黄に葉を広げる。
ハウチワ
 一段と大きな台杉のある広場に到着。この辺で昼食になる。今日は矢問さん準備のキムチ鍋。
大きな鍋も持参で、ストーブもバーナー分離の座りのいいやつ。お玉も特製と、完璧な段取り。
おまけにたぬき家産直の白菜など盛りだくさんの具がぐつぐつと煮えてくる。さてさて食べ尽くせるかなと
思いきや、話をしながら、無線をしながら、いつの間にかうどんもふた玉を平らげてしまいました。
こんな森の中で景色もおなかも満腹至極。
台杉の主かも
 後片付けをして尾根を下る。台杉はまだまだ出て来る。尾根が少し広がっている所もあるので方角を
確認しながら行く。徐々に尾根が細り、傾斜も急になる。沢音が聞こえる頃は高転びに下りていく。
父たぬきさんと無線で繋がっていた鈴北さんのグループが赤崎出合で待って頂いていた。数年ぶりの再会。
それもこんな山中で幸せなものです。
赤崎出合
 鈴北さんのグループと別れ、滑りそうな木橋を渡ってトロッコ道にのる。小ヨモギへ向かう。
斜面からは清水が幾筋も湧いていた。小ヨモギは大きな銀杏の木があり、桂林の黄葉に西日。
小ヨモギ近く
 落ち葉で埋め尽くされた軌道を須後へ戻る。途中、大木が斜面から倒れて線路を埋めていた。プチ迂回。
芦生古道が合流する所は見つけにくかったが、草藪の中に道標を見つけ出すことができた。
 管理事務所前にパトカー1台、尾根歩きの時にもヘリも飛んでいた。後で知れば前日入山した人が
遭難していたそうだ。無事救出されたという。黄葉尾根と台杉とキムチ鍋を堪能した山旅も駐車場で解散。
白尾山 おまけ〜
 帰路、白尾山が西日を斜に受ける図の写真を撮る。半国山に日が沈んで雲ひとつないオレンジの夕焼け。
川西で渋滞にはまり18時着。
 矢問さん、今日は鍋の準備からガイド役に資料まで至れり尽くせりで、ありがとうございました。

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2007.11.11. BY M.KANE