2006年以降に行った店(と一部思い出)のラーメン評価

ラーメン屋いろいろ行った覚え書き。書いといてなんだが、ラーメンの評価なんて主観的・相対的というか、はっきり言えば信頼できないね。例えば、他人の評価で「とてもうまい!」の店は確かに普通以上だけど、普通の店というのはやっぱり普通かまずい、という程度で、さらに自分の味覚というものも、食べるタイミングで変わるしね。でもまぁ、すごくうまいと思う店はだいたいうまいと思う。あと、有名店や味の指標となる店は評価は人それぞれだけど一度は行っておいてもいいかも。ただ、系統の違う100店以上に正確な順序なんて付けられるわけがない。
主観なので、多少の順番の違いは関係ないと思ってください。順番は変わるかもしれません。
取消し線:閉店(ただしもう追いきれてない)
ラーメンの話
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評価の目安
面白いラーメンを評価する。半分から上は行ってみてもよい、順番はその程度。リンガーハットを超えたら有意にうまい。普通にうまいは、つまんないとも言える。行くべきでない店は示した。
尚、近年ラーメンに飽き気味で情熱・感動ともにありません。



***last update: 2024.2***

  1. 春木屋(荻窪→ラー博→卒業):一見ただの醤油ラーメンだが常に味を更新しているだけあって、うるさくない範囲で魚(にぼし?)系ダシが甘めの醤油にからみつく良バランス。さらにメンマはこれほど味がしみこんで柔らかいのは初めて、ここまでくるとチャーシューに匹敵する具材となる。チャーシューは柔らかくうまみあり。中太ちぢれ麺は適度にもちもち。塩はもっと軽く、醤油がないぶんダシを楽しむ感じ。
    大きなインパクトは無いが、安心して食べられ万人向けでありしかもコクがあり麺にも面白さを感じる。スープ・麺・具、いずれも手が込んでいて、しかもラー博で安定して食べられるという事で総合的に一位とする。


  2. 本丸亭(厚木市幸町):本丸塩らー麺は透き通った塩のスープで鶏ガラ中心に魚も若干入り、すっきりしてるが鶏の旨みを十分に出しコクがあり、臭みは皆無。チャーシューも申し分なく、佐野から取り寄せている平打ち麺は一見黄色やや透明で安っぽいが、二郎系太麺とも違った食べ応えというか、もっちりした食感が面白い。具はうまみのあるバラロールのチャーシュー、ワンタン1個に春菊、これはとんこつの紅ショウガ程度の役割か。赤丸塩らー麺は、おそらくこれに辛い挽肉が載っただけで、担担麺風だがベースが塩だから重くはない。ただ、これだと辛いだけでこの塩のうまさはよくわからなくなる。塩らー麺のつけ麺もあり、これは麺の食感をより楽しめるがスープは当然濃い→添付のスープ割りで適度に調節するんだけど、つまりスープについては完成品ではないのが何となく残念。
    あっさり系塩はインパクトこそ少ないももたれないし、もちろん一杯の最後まで、また週1で食べても飽きない。いずれにせよ塩ではトップレベル、ただ雷文の方が油少なめ?でやさしいかも。2010
    本丸塩らー麺\800の黄色っぽい透明スープはまろやかで優しい鶏塩、ほぼ完成品と言える。不揃いな黄色っぽい手打ち麺はもちもち、具は脂身あるが旨み十分のバラロールのチャーシュー、春菊とワンタン。スープには刻みネギが浮く。本丸塩つけ麺\850のスープは本丸塩らー麺のそれよりもちろん濃く、魚介と柚子の香り、酸味とスパイシーしかし臭みなくまろやか。麺はよりシコシコもちもち、具は同様でチャーシューは短冊状。付いてくるスープ割りでより詳細が見えてくる。やはり申し分のない塩。2013.1


  3. 白河中華そば 一番いちばん(町田):営業は昼と、17:30からで土曜日に後者に行った。客は自分らの他には2人のみでスカスカ、というのは自家製麺ゆえ麺がなくなると夕方の営業はなくなるとかで当日も麺の残りは少なかった。わかっている人は昼に行くという。
    手打ち中華そばは透き通った、おそらく鶏ガラ中心の醤油スープで、だしの風味が前面に出ることなくオーソドックスなものだが適度に複雑なコクがあってうまい。麺はもちろん歯ごたえ良く、具はメンマと多めのほうれん草。チャーシューは半分脂身だが豚肉のうまみが良く出ていて香ばしさもありクドくない。全体として派手さはないもうまいラーメン、これに比べるととんこつ醤油のコッテリなんてくどくて下品で粗野にみえる。そういうのを食べたい日もあるけどね。


  4. 風雲児(新宿西or南口):言わずと知れたつけ麺の有名店。おそらく今が人気のピークで2010年4月のある月曜、開店直後に行っても満席+待ち数人、全員20~40代男、サラリーマンが半分以上か。つけ麺\750の濃厚魚介とんこつスープには節粉がどかっと載り、ちょっと甘くて酸っぱくて塩気も含め完全に適度、どろりと濃厚で麺のからみも良い。何よりも素晴らしいのは、節系が濃いにもかかわらず魚の臭みみたいなものが無く、もちろんとんこつ臭くもなく、完全に旨みのみが濃縮抽出されている。麺はつるつるでしっかりコシがあり歯ごたえが楽しめる。具はスープ内にメンマとチャーシュー短冊、ネギが入っている。並盛りだと、まだ食べられるのにってところで終わる。
    確かにちょっと前から流行の濃厚とんこつ魚介つけ麺、しかしここは間違いなくトップクラスで、当ランキングでもここから上は好みの問題で決して当店が劣るというわけではない。そしてTETSUと比べてももちろん、勝るとも劣らない。ただしある程度濃いから、しょっちゅうはどうかな。普通、つけ麺のスープを単体で味わうのは最後のスープ割りの時だけのようだが、その濃厚なスープと麺のコシを最大限に楽しむ為にマニアはつけ麺に行き着くのかもしれない。2010


  5. 八ちゃんラーメン 薬院店(薬院・福岡市中央区白金):21~2:30という営業時間からして飲んだ後専用、金曜夜正確には土曜午前1:00に数人待ちはやはり人気店ということ。小汚いを通り越した汚げな店内は昭和のままだろう。それ程待たず着席し5分と待たず出て来たラーメン\700のスープは並々と、泡立ってる。麺も見えないくらい。茶灰色とでもいう濁ったスープには粉胡椒が乗り、確かにかなりの油懸濁だけどそれに頼らぬ濃厚なとんこつの旨味。しかし全く臭みがないのが素晴らしく、クドさもないので飲み進む。両が多いのはスープを楽しむにも替え玉にも良い。デフォルトの細ストレート麺は柔いがスルスルと入る。量は少ないが問題ではない。具は薄塩味で無味に近いがむしろそれがぴったりのチャーシュー、輪切り青ネギ多めのみ。卓上の紅生姜との相性も良い。
    元祖長浜屋とは対極だがこれもまた博多豚骨ラーメンの真髄であろう。2017.4


  6. つけめんTETSU品川店(品川駅):品川駅横ガード下に「品達」として7店のラーメン店が集合、そこにつけ麺の超有名店が出した支店。ここではなんつッ亭とここだけが行列店で、どちらかといえばやはりTETSUか。つけ麺は赤茶色のドロドロな濃厚とんこつ魚介スープで、2008年あたりから同様のつけ麺を出す店が多い中、やはりそれらの原型たりうる隙の無い味、まろやかな甘さと濃厚だが臭みなく獣系のコクとそれを押さえ込む節系の力強い一体感がある。麺はもちろんしっかりしたコシのある中太ストレート麺で、小麦感、スープのからみと歯ごたえが素晴らしい。スープが冷えたら焼け石を投入してもらえる。テーブルに置いてあるポットでスープ割りをしても十分うまいことからしても、このスープは本物。スープにはチャーシュー、メンマが沈み、魚粉と刻みネギが浮く。もう一つの商品である煮干しそばは茶色半透明のスープで、その名の通り煮干し前面のほぼ塩味、獣系はほとんど感じず。麺はつけ麺と違い通常の太さのほぼストレート麺で、これは若干コシはあるもやや茹ですぎだった。具は無味のチャーシューとメンマ多め、海苔にかいわれ大根少々、刻みネギ。普通のラーメンとして悪くないが、この店でこの商品を頼む必要性は感じられない。
    確かに2009年現在となってはつけ麺でこの店だけが突出しているわけではないが、この店舗は比較的入りやすいので一度体験しといてもいい。


  7. 仁鍛(神奈川区六角橋・白楽):東池袋大勝軒・六厘舎・次念序で修行した店主というだけあって2008年開店以来の行列店。小さな街の商店街の外れにあるのに、土曜昼開店15分前に行って既に10数人の行列、食べるまでに約1時間かかった。こぢんまりした店内はシンプルでまだ小ぎれい。刻みネギが浮いたつけめんのスープは赤茶色でとろりとしており、甘辛酸味と、濃厚な魚介と動物系がバランス良く混在。ネギの香りよく臭みはなく、それほど油っぽくもないが非常にまろやか。麺は一見うどんのような中太ストレートだが灰褐色なのは珍しい。もちろんしっかり芯の残る茹で加減で、食感は二郎系の粉っぽさと讃岐うどんのようなやわらかくコシがあるのの中間、ぎゅっと高密度に詰まった感じの食感は特徴的。スープには海苔が浮き、他に柔らかいチャーシューの短冊、メンマがスープに沈んでいる。スープ割りを頼むとゆず粉を入れてくれて香りが良い。
    ほぼ六厘舎に近い内容とのことで、待ち時間が長いとはいえこれが横浜で楽しめて良かった。


  8. 味噌屋 八郎商店 新宿店(新宿区西新宿):なんつッ亭の関連店、新宿小滝橋二郎の隣にあり、土曜日14時頃は空いてた。基本の味噌らーめん\780、大盛もできるが並で。濃褐色のスープには背脂か浮きかなり油っぽいがまろやか、ドロドロと言っていいほど濃い味噌とんこつ。輪状に撒いてある醤油味の真っ黒い液体もアクセントとなり、とんこつの旨味と相まって期待通りの味噌の濃さが最後まで楽しめた。中太麺はもちもちで良い食感。具はチャーシュー2枚、もやし、輪切り青ネギ。スープが十分濃いのでもやしが負担にならない。ちょうど食べたかった濃厚味噌だったため、久々に完食した。2014.11
    2016.9再訪。土曜日13時ほぼ満席だが待ちはなし。トマト味噌らーめん\880は焦げ茶色のスープに黒いマー油とトマトソースが乗る。混ぜずともピリ辛の濃厚味噌と適度な酸味が面白い。中太麺は適度にコシがあり、具は柔らかいチャーシュー2枚と輪切り青ネギ。でも、味に問題ないが自分が飽きやすいせいか次第に新鮮味がなくなり当たり前の味に感じてしまった。麺とトマトソースを絡めるとほぼスパゲティだし。純粋に味噌を楽しみたければ普通の味噌らーめんを。
    2017.12土曜13時台、近隣の二郎や龍の家は行列だが(行列するほどでもない店だが)、こちらは待ちなし。基本に戻り味噌らーめん\780、もちろん前述の通りでコクのある濃厚味噌スープも、もちもち中太麺も確かに美味いが、新鮮味とか驚きはなく、半分くらいでこんなもんか、って感じに。認めたくないが、ラーメン自体に飽きているのか。


  9. 渡なべ(新宿区高田馬場):馬場は学生街のためかやたらラーメン店が多く、ここは路地を入ったところにある地味な店で見つけにくい。一見、隠れ家的小料理屋っぽい和ミニマルでBGMはやはりジャズ。平日15時では客はほぼ自分のみ。ラーメン\800は焦げ茶色のトロトロのスープで魚介(節)中心のとんこつ醤油。濃厚魚介とんこつの正統派的な味で最後まで飽きないが、2009現在となっては目新しさは感じない。麺は普通~中太のストレートで茹で加減は適度、シコシコした食感。具は柔らかいチャーシュー、帽状というよりむしろ平板で、コリコリした歯ごたえで硬めで繊維質のメンマ、多めの白髪ネギ。メンマについては、こだわって味も良いが個人的には硬すぎ。確かに高レベルで誰が食べてもうまいと思う、流行りの濃厚魚介とんこつではあるが、現在この方向性でこのレベルの店は他にいくつもあり、リピートとか遠くから訪れる価値があるかどうかは疑問。あと、やはり濃厚なだけあって食後感は軽くはない。


  10. 新福菜館 本店(京都市下京区):新福菜館って10軒以上支店があるのに、本店は街の中華屋レベルの店構え。京都駅近く、朝7:30からやってるのは偉い。休日昼前だと行列10人程度、しかし10分少々で店内へ。新福そば(特大)\800は確かにでかい、麺も具も並の1.5倍以上はある。山盛りとはいわないが水面上まで積まれたもやし+青ネギ、頂点には生玉子。やはり濃い褐色のスープはしかし見た目ほど塩っぱくなく醤油のうまみ全開で最後まで飽きないし重くもない。麺は茹で過ぎではないがあまりコシは無く確かに蕎麦っぽい感触、これも結構な量。具はそういうのを食べ進むと、薄く柔らかくチャーシューが結構入っており、脂身多めだが肉的旨みも強い。みんな頼んでるヤキメシはまぁ普通にチャーハンで、パサパサではなくわりとベッチョリ、具は卵・肉・ネギ少々、見た目からして相当に焦げ茶色、その通り香ばしさ+醤油のうまみが強くでてうまい。尚、単品(ラーメン無し)で頼むとスープが付いてきて、一見ラーメンスープのようだけどこれはよりマイルド・薄味。2010.4


  11. 新福菜館(港北モザイクモール):新福菜館ラーメンは濃い褐色で、鶏ガラと豚骨とチャーシューの出汁を合わせたものとのことで、色と同様深みのあるしっかりした醤油スープ。こってりというわけではないけれど醤油らしいうまみが十分出ており、かつ重くもない。麺はやや太めのストレート、コシはないけれどもポックリした感触、博多ラーメンの麺を太くした感じ。具は、ぺらぺらで柔らかく昔っぽい味のチャーシュー、もやし、刻みネギ。通常は載ってないメンマは普通。伝統的な醤油ラーメンとしてのうまさではトップクラス。


  12. ふくや 妻科店(長野県長野市妻科):長野市の老舗、「夜泣そば」というのれんからすると元は屋台?県町(あがたまち)店と妻科(つましな)店があり、後者は駅や県庁から車ですぐだが、「すき亭」の先、本当にここ?というくらい細い道の奥にある。古めかしい店内は、土日の昼はわりと混雑。中華そば\700の濃褐色透明のスープの表面には軽く油層が浮き、見た目通り醤油の旨さ全開、しかしクドさ皆無で最後まで飽きない。黄色っぽい麺は若干もっちり、わりと普通。具はスープの味の染みこんだ柔らかいチャーシュー4枚程度、柔らかいメンマ、海苔、輪切りネギ。老舗店にありがちな「昔ながらの」という普通のラーメンでなく、とんこつや魚介も使わず、ストレートに醤油の旨さを楽しめる逸品。田舎にこんな店があるとは驚き。2013.6


  13. ふくや 県町店(あがたまちてん。長野県長野市県町):基本上と同じ。軽く油層の浮いた濃褐色透明スープは、味はむしろ薄いくらいだがまろやかな醤油のうま味を最後まで楽しめる。ホロホロのチャーシューは油っぽく、やはり醤油の味が他にはないくらいしっかり染み込んでて、これに比べるとチャーシュー=ただの肉っていう店が多い。やはり美味い。2013.7


  14. 中華そば ふくもり(世田谷区野沢):せたが屋と同系列、環七をはさんではす向かい、歩いて数百メートルのところにある。名物はつけぶと(太麺のつけ麺)だろうけど基本の中華そばを注文。茶濁したスープはむしろとんこつ醤油と言いたいところだが、名前の通り昔ながらの甘めの醤油ラーメンの味がベースで黒コショウのスパイシーさに魚介が中心に据えられ、気持ち柚子が香り、家系とんこつ醤油のようなくどさはない。麺は中太ストレートのもっちりしたもので存在感たっぷり。具は肉っぽく脂っぽいけどうまみのあるチャーシュー、小さな海苔に乗ったナルト、太く柔らかいが筋っぽいメンマ、ひき肉に乗った刻みネギ。あくまでも基本を昔ながらの醤油ラーメンとしながらも複雑にパンチの効いた旨みでこってりだけどくどくない、それを受ける麺もつけめん用と思えるほどしっかりした食感が面白い。どう考えてもせたが屋を越えてるのだが。


  15. 博多一幸舎 総本店(福岡市博多区博多駅前):最近の泡系とんこつの元祖的な店、博多駅かちょっと離れているけど明るく爽やかな雰囲気で誰でも入りやすい。平日20時頃で客入りは半分くらい。直前に行った博多だるまも強気と思ったけどここのラーメンは900円、地元民は少なそう。茶褐色のスープの表面はもちろん泡で、しかしだるまと違い油は薄め塩は適度で臭みなく、すするほどにとんこつの旨みを楽しめる。バリカタの麺は歯切れというより粘り、そばっぽい食感。具は薄くレアなチャーシュー、きくらげ多め、輪切りネギ。卓上の辛子高菜と白いしょうがを入れても良い。これこそ新しい、万人に勧められる現代のとんこつラーメン。2023.4


  16. 【番外】釜揚げ 牧のうどん 博多バスターミナル店(博多駅バスセンター地下)
    タクシー運転手に勧められて。平日昼時行列数人も数分で着席。肉ごぼう天うどんセット880円はかしわご飯付き。麺の硬さは普通で。茶濁したつゆは東京のうどんつゆとは異なり甘くてダシが効いて素直に美味い。追加だしも用意されている。うどんの硬さは適度で、しかしやわやわでもなく適度に軽い歯応えが心地よい。肉はすき焼きのような味で濃い目でうどんもご飯も引っ張る。ごぼう天は想像及び経験と異なり、芋のような柔らかさと甘さ、天ぷらというが表面は滑らかでフリッターのよう。あと天かすとネギ。かしわご飯は、たまに都内でも売ってるかしわおにぎりよりも薄味で、けれども単体でも食べられる程度、やはりうどんが主菜。
    昨夜は油っぽいラーメンで胃がやられたが、これくらい美味いなら、もう今後は博多ではうどんメインにしようか。2023.4


  17. 坂内食堂(喜多方):透き通ったスープで味もさわやかだがコクあり、さっぱり系ラーメンの頂点。都内にも支店があるようだが、どうだろうか。2007.9


  18. 坂内食堂 内幸町ガード下店:昭和62年創業、わりと昔からやってる支店。喜多方ラーメン\580の褐色半透明のスープはとんこつとのことだがそれはほとんど感じずもちろん臭みもなく、さっぱりしたオーソドックスな醤油、しかし相応にコクは感じ深みもある。「平打ち熟成多加水麺」はしっかり茹でてあるがツルツルでシコシコ、コシというよりももちもち感に近い。具はちょっと塩味を感じ脂身も旨い小チャーシュー5枚、柔らかいメンマ、ネギのみだがむしろ十分。
    いわゆる流行のラーメン店のようなパンチとか濃厚とかとは無縁だが、誰でも安心して食べられ普通にうまいのは上等。2010.11


  19. ぽっぽっ屋 湯島店(文京区湯島):大喜の向かいにあり、そっちは行列でもこっちは空いてた(いつもは行列あるらしいけど)。本店は中央区日本橋小伝馬町にある二郎インスパイア系。
    大喜後ゆえ麺少なめで。量は普通のラーメン程度、もともと二郎系にしては多くないらしいけど。スープはいわゆるとんこつ醤油というよりも、肉と野菜のうまみが十分に引き出されすき焼きみたいで甘辛い。でも豚とか肉っぽさはほとんどなし。平打ちというか断面が長方形っぽい麺は太く縮れており、コシでもモチモチでもない硬めの食感で歯ごたえが良い。具は脂身多いがうまみのある柔らかいチャーシュー、野菜はほとんどもやしにタマネギ、キャベツはごく少なかった。なぜかキクラゲも。当然背脂がほぼ一面に浮いてるんだけど、味が濃すぎないせいか全くもたれなかった。二郎系の濃すぎで重いところが改良されており、それでいてガツンと強くうまみを感じ、もちろん麺の食べ応えもある。全体のバランスを保ちながらその良さが活かされており、個人的には二郎系の頂点。


  20. 拉麺 能登山(のとやま。藤沢市長後):一見ありがちなチェーン店もしくはレトロ風ラーメン店のようだがラーメンは個性的。濃厚とろとろスープのらーめんは濃口・ほんのり甘口・チョイ辛口とあるがベースは同じで、辛口はラー油を少々入れただけか。「豚骨・鶏がら・動物油」完全不使用とのことだが味は決して貧相ではなく、やや茶色く白濁したスープは常にクリーミーな甘味噌風というか、辛くない担担麺というか、珍しい味。麺は中ないしやや太めのストレートで、コシというよりもボソっとした食感、ややスープのからみが悪い。具は味があり柔らかいチャーシュー、食べる直前に載せられる海苔2枚、千切り海苔、水菜と刻みネギ。脂は不使用だがチャーシューはもちろん、スープの底には担担麺的な挽肉が入っておりこれもダシの一部に。尚、名物トッピングのダシ入り玉子(濃口醤油味)は注射器でダシを注入した半熟玉子で、一口に食べると口腔内でダシ+黄身がはじけ出てくる。この感触は一度食べてみてもよい。塩~正義のあっさり塩薫製らーめん~のスープはダシの風味特にエビが強く出たマイルドな塩。適度な塩味が舌をくすぐり原始的感覚に訴える。具と麺は前述とほぼ同様で海苔がなし。いずれもお薦めで、こういう味は今のところ(2009年現在)他店にほとんど無く面白いし、ラーメン喰いには胃もたれしないラーメンは非常にありがたい。本格ラーメン店なのに郊外で夜中までやってるのも好感が持てる。


  21. 江山楼 浦上店(こうざんろう。長崎市竹の久保町。浦上駅):大店中華料理店の支店だけあって大きなビル、康楽に続き長崎にてちゃんぽん。上ちゃんぽん¥1050の具は同様、加えてちくわ、椎茸、肉団子等が山盛り、もしかすると二郎のスタイルすら、ちゃんぽんが元かもしれない。麺も同様、稲庭うどんに近い中華麺というか。白濁したスープはやはりさっぱり滑らか、だが康楽よりさらにしっかりととんこつ魚介野菜の旨みが出ており、胡椒に頼らなくても行ける。かなり完成度は高い。2012.4


  22. らーめん かずら(川崎市宮前区犬蔵):東名川崎インター近く、駐車場もなく駅からも遠い通り沿い。外観は地味で、中はコンクリの床が油で黒くなったありきたりな昭和的中華・ラーメン店、60代のおやじが一人でやっている。平日20時頃、客ほぼなし。もちろん券売機もなく、醤油とんこつ、味噌、支那そば(塩は現在提供なしとのこと)から味噌らーめん\750を選択。やや黄色がかった白濁スープには軽く油が浮き、塩ベースの白味噌といった感じで個人的には濃厚味噌好きだがこのようなまろやかで塩と味噌の旨みが出たスープはやはりうまい。普通にビニール袋のパックから取り出された黄色い多加水麺は柔らかめだが歯ごたえは良い。具はもやしと白髪ねぎ適量、柔らかく旨みのあるチャーシューがきれいに載っている。言っちゃ悪いがこんなおやじがこんな店で、これほど見た目も味も整ったラーメンを出しているのは驚きであり、それに比べたら偉そうにやっている自分の仕事のなんと凡庸なことか。2016.3


  23. 一蘭(町田ほか):各人の席に仕切りがあり薄暗い店内で食べるのは、うるさいおやじを相手にするよりは落ち着くが、暗いと味もわかりにくくはなる。具は薄く無味なチャーシューとネギだけで750円(2009.6現在\790)は確かに割高、24時間営業のコストか。スープはやや甘めで「秘伝のたれ」のピリ辛、さらに十分なコクがある醤油とんこつは最後までうまい。味は濃くした方がそのうまみを十分味わえる。替玉するなら必須。こってり度はおそらく油の量で、これは普通かそれ以下でよいかと。博多らしい、小麦っぽく粉っぽい細ストレート麺も本物。チェーン店でこの味を維持してるのは貴重。
    2010.3、濃さ普通・あっさり・超かた・にんにくとたれ基本・青ねぎがほぼ最強かと(濃い味でもいいかも)。オスカランの酸味という、酢のオプションは正直、半分でも全量入れでも、モワーッとするだけで一蘭のとんこつの甘くて辛い旨みが消えるだけで全然うまくないと思う。
    2011.12、金曜21時台で待ちないも8割の入り。味の濃さ:濃い味、こってり度:なし、にんにく:なし、ねぎ:青ねぎ、チャーシュー:あり、秘伝のタレ:1/2倍、麺のかたさ:超かた。茶濁したスープは注文通り油をほとんど感じず(こってり度なし)、とんこつの旨みあるも臭み等なくスープがどんどん進む。細ストレート麺はしかし硬いというか生茹でのにちゃにちゃ感が残念、博多ラーメンっぽい歯切れの良さは無かった。具はぺらぺらチャーシューと青ネギでさっぱり。途中から混ぜた秘伝のタレは、1/2でも結構辛い。入れてもこの程度だろう。カスタマイズはこれが自分には最適と思われた。
    2020.1おそらく初めての相模原店。平日昼、客は4割程度。ラーメン890円、替え玉210円とは高くなったものだ。ほぼデフォルト、さすが一蘭ともなると外さない。適度に油の浮いたスープはとんこつのまろやかさが出ており飽きない。硬めで頼んだ麺はやはりやや歯切れ悪かった、これは最も硬くすべきか。ペラペラのチャーシュー、1/2で適度な辛さもよい。総じて文句ないが、ラーメン自体に飽きたのか、まぁうまかったけど、という程度。
    2021.11、川崎店。店舗によって値段が異なりここは930円(890~980円)。こい味、こってり度基本、にんにくなし、青ねぎ、チャーシューあり、秘伝のたれ基本、超かた。ここのスープはやっぱりうまくてしっかりとんこつのコクがあるも臭みなし、けど最近はもうちょっと臭みがあった方がそれっぽくていい気もしてきた。超かた麺はわりと歯切れいいけど、思ったよりねちゃっとした。もっと硬くていい。チャーシュー2枚はややハムっぽい。最初そのままのスープで、徐々に辛みが加わるのも店の説明通り楽しめる。味集中カウンターは、コロナは別としてやはり一人飯には落ち着く。とんこつが食べたいとき、年1回行ってもいいくらい。


  24. (博多)一風堂 ルミネエスト新宿店:通称ニブンノイップウドウ。平日14時台だがわりと客入りは良い。場所柄と半分量で女性向けだけあってそういう客ばっか。1/2鶏豚そば(麺70g)\750を糖質ニブンノイチ麺+\80で。白濁したスープには油層と背脂が浮き、確かに鶏ととんこつの両者が油でまろやかに融合している。麺は茶色くて細く、適度に硬くてざらついたそばのような喉越しも悪くないが、ラーメンぽくはない。ほぼ緑のたぬきの麺?具はペラペラのチャーシュー、海老の揚げ玉、キャベツ少々、輪切り青ネギ、刻み玉ねぎは辛くなくさっぱりして合う。量はかなり少ないはずだが油多めのため一杯で結構な満足感が得られた。この後コーヒーとデザートに行くなら丁度良いくらい。麺の代わりに豆腐を使った「白丸とんこつ百年豆腐」という商品もあり、糖質やカロリーを気にするラーメン好きには大変興味深いが、値段は割高ゆえ普通の若い男向きではない。2015.5


  25. 一風堂(コレクション) 町田店(町田市原町田):コレクションというのは、若者向けの雰囲気の店構えでメニューもちょっと変えただけと思う。開店2ヶ月後くらいに行ってみた。ジャズが流れ新しめの居酒屋風の内装だが、店員のかけ声うるさくやっぱり雰囲気はラーメン店。基本の白丸元味は基本の博多とんこつで、白濁したスープはわりと油っぽく適度に塩っぱくまろやか、ラー油少々浮き、もちろん臭みは無い。細ストレート麺は”かため”にしたがこれで普通、ラーメン好きが歯ごたえを楽しむにはバリカタ以上が必須かと。ハリガネまでいくとどうだろう?具はペラペラのチャーシュー、まるごとキクラゲ、もやし少々に刻みネギ。そのままでも問題無いし、変化が欲しければ辛し高菜を入れるもいい。300軒目に入った一風堂は、大したことないと思ってたけど今食べると普通にうまいね。ただし若者向けで、博多ラーメンの元祖ではない。一蘭と同じ値段(\750)で、こちらの方が食べ応えはあるが、一蘭の方が一枚上手のような気がする。
    後日、本店かさね味をバリカタで。焦がしネギの浮くスープは見た目油っぽいがとんこつのうまみが十分出てて、今となっては目新しさは無いが堅実にとんこつのうまみ+若干の醤油でむしろ万人向けか。白丸元味の方が塩っぱめ、こっちの方がオイリーマイルド濃いめというか。麺は博多の標準ではなく通常~やや太め、バリカタで丁度良く歯ごたえベスト、うまいことこのスープを受け止める。具はパサめ~脂身入りのチャーシュー3枚、刻みネギとキャベツ少々、ちゃんと味の付いた味玉半分、ナルト、海苔2枚。最後まで飽きずにスープを飲み干せる感じ、例えば替え玉するなら卓上の辛し高菜やもやしを入れるもいい。
    標準的博多とんこつなら一蘭か白丸元味、一風堂らしいしかし正統なる博多ラーメンのアレンジならば本店かさね味バリカタを薦める。都内各所で味わえるこの店は、今更ながら貴重かもしれない、外しのないうまさ。2009 10年以上ぶり?前はたまに通るので、そういう感じがしない。2015年より店舗名が一風堂に統一された。 白丸元味\750、バリカタで。最初かすかなとんこつ臭あり、むしろそれを楽しみたいと思っているうちに感じなくなり、後はまろやか。バリカタの麺は歯切れが良い。具は博多長浜系よりはしっかりしたチャーシュー2枚、輪切りネギ、キクラゲ、もやしが適量。もやしでセコく増量してないのもよい。内装も含め一般人向けの清潔感あるラーメン店。ジャズだから格好いいとは全くおもわない、むしろうるさく感じもするが。これでいいと思える丁度よく軽い一杯だった。2020.9


  26. 一風堂 二子玉川ライズSC店:2015年4月24日新商業施設『二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット』オープン時からあるとのことで、もう2年以上やってるとは。休日昼は並ぶけど平日14時頃は行列もなく、しかし店内は8~9割の入り。限定メニュー、ソースとんこつ¥850を博多細麺バリカタで。名前通りの甘めのソースにとんこつ風味は珍しい、しかしとんこつ風味の塩味とソースやきそばのソースいずれともつかぬもどかしさ、相乗効果はない。やきそばならもっとソースの濃さが楽しめるのになぁ、と思ってしまう。具はペラペラでもないバラロールのチャーシュー2枚、温泉卵、キャベツ多め、輪切り青ネギにみじん切り紅生姜。添付の天かすでスナック感が増す。バリカタ細麺の歯ごたえは良し。通常味に飽きたら試してもよいがリピートはないでしょう。2017.11


  27. (博多)一風堂(駒沢、六本木):有名店で確かにそこそこうまいけど、それほどすごいとも思わず、もうわざわざ行こうと思わない。普通というにはうまい方。と初めは思ったがいろいろ食べた結果は上参照。


  28. 焼麺 劔(つるぎ。高田馬場):駅からはわりと離れた住宅地にあり、西早稲田からでも歩ける。平日13時半頃ほぼ満席だったが帰る頃には空いてきた。焼麺\780大盛り無料だが普通で。10分ほどで出てきた。書いてある作法通りに食べる。茶濁したスープは甘い正油ととんこつと香ばしさが心地よく美味いが、油はやや多め。ベジポタというほどではないけどやや粘度は高い。平打ち中太麺はぷりぷり、焦げ目部分がパリパリと異なる食感が面白く食べ進む。具は大き目の柔らかいバラ肉チャーシュー、割りばしのようなメンマは繊維方向にしか噛み切れないけどそのまま食べれば柔らかい。あと輪切りネギ。途中で魚粉(というか鰹節など)を入れるとほんのり甘い魚の香りで雰囲気がやや変わる。紅生姜を足すとすっきり感。味も食感も文句無く楽しめるけど、この程度の油でほぼ限界な自分より若い人向けか。2016.4


  29. 中華そば 青葉 相模原店(相模原市中央):中野・青葉の支店が、競合店ひしめく相模原アイワールド前に2009.6.25オープン、行った日はオープン後2週間以内とあって店内はとてもきれいで、まわりの店よりずっと広い。中華そばのスープは黄土色半透明、さすがWスープの元祖・老舗だけあって魚介前面のさっぱりまろやか醤油ラーメン風も、とんこつの後押しがあり単なる昔ながらの中華そばに終わらない満足感が得られる。麺は黄色っぽく一見普通だがもちもちで茹で加減も適度。具は甘めでうまみのあるチャーシュー、大振りだがコリコリ食べやすいメンマ、海苔、刻みネギ、久しぶりに見たナルトは甘め。
    つけ麺のスープにはパラパラと唐辛子片が浮き、基本は同じ味だがよりスパイシー。麺も同じだが別盛りで、つるつるかつもっちりで歯ごたえはより楽しめる。具はスープ内にチャーシュー、メンマ、ナルト、刻みネギ。スープ割りを頼むとネギも入れてくれて(辛いが)、薄まった分裾野の魚の出汁を強く感じる。インパクトは強くないがこれといった欠点も無く、全くクドくなく安心して食べられる懐かしい味がベースだが魚介+とんこつを適度なバランスで融合させ最後まで飽きさせないうまみも出すこの店はさすが。中華そばがお薦め、強く麺を楽しみたいならつけ麺。
    久しぶりに。中華そば\650の茶色のスープには軽く油層が浮くが重くない、おそらく鶏ガラを基本に適度に魚介が香る、安心する風味のスープは最後まで飽きない。麺は適度な硬さ、適度にツルツルで弾力のある中太麺。具はわりと無味でパサパサなチャーシューは振りかけられた胡椒がアクセント、あと硬めのメンマ、なると、海苔、輪切りネギ少々。いわゆるパンチは無いが誰でもうまいと思う(動物系+魚介)Wスープの基本。2012.9


  30. 81番(町田・仲見世商店街):仲見世に最近できた店、と思ったらもう2年くらい経ってるようで。カウンターのみ数席でほぼワンオペ、平日昼に半分は埋まっている。基本のうま味塩そば【細麺】¥800、細麺ゆえすぐ出てくる。薄黄色ほぼ透明のスープは、鶏、煮干と昆布と椎茸、貝のスープを合わせているとのことで、どれも突出せず旨味を出している。それに必要充分な塩味(えんみ)が最後まで飽きさせない。少し茶色い粉の入った細ストレート麺の、少々ザラついた食感とのど越しも良い。最初は歯切れ良く、後に粘りが出てくる。具は鶏と豚のチャーシュー、干しえのき茸、芽ねぎ。ラーメンはほぼ飽きており、コッテリ美味いのを探していたが、これは真夏にさっぱり、しかししっかりしたコクを楽しめた。むしろ暑い時期に食べたい。こんどは中太手もみ麺も楽しみたい。2020.8


  31. 代々木上原 五行:代々木上原駅そば、半地下のおしゃれ居酒屋のような店、実際メニューは酒、肴、麺の順で、一違う店に入ったかと思う。焦がし醤油麺\850(ハーフ麺200円引きがあるのは良心的)のスープは本当に真っ黒で熱々、掬ったのは油層だった。焦げ味はほぼ野菜炒めのそれだが、炭でも混ぜているのだろうか、でないとこんなに焦げを食べて大丈夫かと思う。麺は細くないが博多ラーメンのように良い意味でもちもち感がない低加水麺で歯ごたえは良い。具はチャーシュー、半熟卵半分、キャベツ、小海苔、ナルト。野菜の旨みが出た焦げ味は新鮮な面白さで最後まで楽しめる。全体の完成度も高い良店。2011.10
    ここは閉店しラーメンダイニング「五行」としてチェーン展開。


  32. 丸高中華そば 神戸二宮店(神戸・三宮):中華そば\590のスープは濃い茶褐色でトロトロ、しかしくどさや臭みなく天下一品を彷彿とさせる良い意味で裏切り感あるが、よりとんこつ醤油のコクあり最後まで飽きない。白いストレート麺の茹で加減は適度。具は味のある脂身多めの小チャーシュー5枚、メンマ、刻み青ネギ多め、これでさっぱり感が出る。
    重くない満足感、麺もそつなくレベル高い和歌山・車庫前系。2011.7


  33. 麺匠 竹虎(新宿区歌舞伎町):場所柄、ラーメン店らしくないおしゃれな店構え、個室もあるし飲み屋的メニューもあるが、店員は上品ではない。数量限定というがわりといつも食べられる裏竹虎ラーメン\900の背脂がたっぷり浮いた肌色のスープは、言われた通り混ぜるとより茶色くなり、麺の醤油が溶け出すみたい。味はこってりトロトロのとんこつ醤油で、甘くて塩っぱくて家系に近い印象。中太麺の歯ごたえは二郎系モシャモシャ、でも太すぎず硬すぎず適度に食べやすい。具は比較的味の薄い豚角煮、柔らかくて甘い太めのメンマ、刻みネギ。虎ダレ醤油ラーメン\800のスープは透明な深い褐色で、とんこつも使ってるようだが主に鶏ガラと醤油の風味がお互いの良さを引き出し合い、これほど透明感があって醤油のうまみを感じるスープは特筆もの。尚、油層が浮き相当熱く、添付のマー油?を入れると焦がしニンニク風味が加わる。麺は普通。具は同様。
    あるべき当たり前の味なんだけど、これほどまっすぐに混じりけのない醤油の旨みを感じられるスープを出す店は意外に少なく、印象に残ってるのは新福菜館くらいか。2011.3


  34. 麺國屋(めんごくや。大和市草柳):大和の町外れにあるラーメン店。魚介つけめん\800のスープは、通常のつけめん+旨味だれが加わっているとのことだが詳細不明、茶濁しトロミがあって第一印象は甘酸っぱい。節のみならぬ魚介系のダシは臭みなく、とんこつはむしろあまり感じずマイルド。胚芽入り極太麺を選択すると茹で時間10分、出てきた麺はほぼ茶色いうどん、しかし讃岐うどんのようなコシというよりも、博多ラーメンの麺のように芯がある硬めって感じ。麦の香りもして、硬麺好きとしては楽しめる。具はスープ内に柔らかいチャーシューと枕木状メンマ、麺の上には玉子半分と海苔。シンプルだが無駄がない。置いてあるポットのダシを注いでスープ割りするとスープのマイルドさが引き立つ、しかしやはり油っぽくないのは良い。魚介とんこつは今時ありがちだが、丁寧に作られこれといった欠点無く、スープも麺も楽しめる。店を出ると外まで見送ってくれるのは、やり過ぎとも思うが、店長夫婦は丁寧。都内なら有名店になれる実力。2011.2
    2011.10閉店を確認。


  35. らーめんてつや 南7条本店(札幌市中央区):かなり町外れの住宅地に近い立地だが有名店だからやってけるのだろう、土曜14時過ぎで11席?のカウンターは半分くらい埋まっていた。みそらーめん\780の薄茶色のスープには背脂がかかり、味噌ととんこつの旨味・コク、甘味などのバランスが良く濃厚ではないが最後まで飽きない。典型的多加水麺は、この手の黄色い麺にありがちなかん水の臭み?のようなものが皆無でもっちり感がある。常温で寝かせた麺、と書いてあるがその効果か。具は縁が炙ってあり味のあるチャーシュー、やや繊維質のメンマ、ワカメ、モヤシ、斜め切りのネギ。
    さすが有名店、特にスープはケチの付けようがない、完成度の高い味噌ラーメン。2012.6


  36. 麺屋 彩未(札幌):2008~9現在おそらく札幌のラーメン店では最も有名な、純連出身者の店。やや郊外の住宅地にあるが、日曜開店直後の11時に行って40分待ち。やはり味噌らーめんを。スープは薄茶色で、見た目も味も味噌が濃くなく、生姜を強く感じさっぱりした印象だが十分に深いコクを感じる。具は硬めのチャーシュー、もやし、メンマ、刻みネギ、さらにおろし生姜も載る。麺はやや太めの黄色いちぢれ麺で、やや茹ですぎ?コシはなくどっちかというとボソっとした食感。全体としてすごくうまいというインパクトは無いがバランスよく、味噌のクドさが全くなく、いつでも誰でも安心して食べられる味噌ラーメン。やはり生姜がポイント。2009.2


  37. 花田(豊島区東池袋):金曜夜8時台ほぼ満席の人気店。基本のラーメン、味噌\790のスープはかなり粘度高いが適度な濃さの味噌感、クドくなく塩っぱ過ぎないバランスの良さ、野菜の甘さ。黄色い中太麺はもちもちで食べ応えあり。具は柔らかいチャーシューとメンマ、と野菜炒めでもやし、玉ねぎ、ニラ、そして盛ってある白髪ネギは辛くなくてさっぱり。ドロドロでインパクトあり、しかし濃過ぎない味噌は万人向けにうまい。2013.1


  38. 麺処宥乃(ゆの。相模原市南区相模台、相模原病院前):平日昼、客は他に一人。小さな店に若い男性店員2人。基本は秋田比内地鶏スープの醤油、白醤油、塩いずれも\900なので醤油を。薄茶色の透き通ったスープからは鶏と醤油の良い香りがして、その通りそれらの濃すぎない適度な旨味があり飲み干せる。ストレート麺の歯応えも良い。具は鶏チャーシューとローストビーフ、ほうれん草、ネギ。
    これらはいわゆる淡麗系で今回は醤油だけど、いずれも濃くない故に一定以上のレベルだと差異が見出しづらい。よって同系統でこれを明確に超えるには、例えばトリュフとか別のフレーバーを加えるしかなかろう。そのレベル。


  39. みそ一発2(世田谷区千歳台):環八外回り、小田急高架の先。路駐スペースはあるがその先徒歩4分程度、千歳通りを入ったところに駐車場3台分がある。平日14時前、カウンターのみの狭い店内だが、それでも客は常に4人程度入ってる。辛みそタンメン\900、野菜少なめ、味濃いめ、麺硬め。すぐ出来る。スープは確かに濃い。味噌ラーメンといっても一般に薄めのが多くて、まろやか前面のことが多いけどここは味噌のうま味が最後までしっかりあって野菜にも負けない。でも濃いめだと味噌好きな人でないと濃すぎかも。黄色っぽい太めの麺は”硬め”が適度。歯ごたえというほどでもないけど。具は肉一切なく、もやしと玉ネギと、にら少々、こちらも”少なめ”で適量。ニンニクチップも載る。辛味噌(豆板醤)の適度な辛さが味噌に合う。辛みを増したければ卓上の七味をかけてもよいが、それほど辛くならない。
    何度も前を通ってずっと気にはなってたけど今回初入店、確かに味噌好きなら訪れるべき店。ウェブサイトだと"みそ一発"だが看板は"2"って書いてあるのは? 2021.1


  40. 塩らーめん 小川軒(町田市小川):オープンしてほぼ1年、わりと近所だが存在に気づいたのは最近。小川軒らーめん\900はやはり名物の塩を選択、結構油や節粉の浮いたやや黄色半透明のスープは塩=サッパリという常識を覆し、くどくはないもこってりした印象、鶏・ゲンコツ・昆布・貝柱・煮干し・節等で取ったダシでうまみ十分。麺は比較的柔らかめで太さは普通。具はチャーシュー2枚、海苔数枚、味玉1個、柔らかい細切りメンマ、刻みネギ。つけ麺並盛り\800醤油のスープは一面に刻みネギが浮き茶濁、塩濃いめもありピリ辛>酸味>甘みを感じ、単調な醤油というイメージからほど遠く節前面の複雑な旨みを出す。平皿に盛られた麺はつけ麺にしては細めでちぢれており、スープとのからみは十分。量はつけ麺にしては少なめでほぼ普通のラーメン程度。具は麺の上にチャーシュー、細切りメンマ、味玉半分、水菜少々。スープ割りすると甘み前面でネギの多さに気づく。塩らーめんはもちろん、他のメニューも単なる魚介系でない複雑味でレベルは高い。2011.2


  41. 麺屋33(神保町):若い人が最近始めた店らしく、内装は黒で統一しかし木を使って冷たさ安っぽさを感じない。丸鶏旨味そば塩\700は中盛りも同じ値段、注文時にえび油入りますがアレルギー大丈夫ですか?と聞いてくれる丁寧さ。食物アレルギーのある人にとって、余計な隠し味ほど危険なものはないので大変助かる。スープは黄褐色半透明で、鶏に加え煮干し中心の魚介と海老風味を感じ複雑で最後まで飽きない、油もわりと使ってるがさっぱりした塩。細麺というか普通のストレート麺は適度な茹で加減、硬麺好きも納得な食感だが硬いというほどでもない。具は豚と鶏のチャーシュー、カイワレ、刻みネギ、太いが柔らかいメンマ。ちょっと詰め込みすぎの感もあるけど旨み十分、複雑で最後まで楽しめるラーメン。2010.11


  42. 潮中華 KAZE(相模原市横山):風と花が新装開店、おそらく違いはメニューのみ。
    看板メニューの潮(しお)つけそばのスープの透明度は高く、表面に浮く油は少ない。魚介・動物・野菜(海草?)、それらのダシのバランスは良くいずれが突出する事もなく塩をベースに調和し、若干のピリ辛がアクセントとなる。具はスープ内に短冊状のチャーシュー、海老入りワンタン、刻みネギが入り、麺の横には海老と海草が少々、添えられている。いずれもスープと同様の味が染みており、特にワンタンにおいては海老の甘さとあんのピリ辛具合がこの潮つけそばの味を象徴している。麺は200・300・400gから選べる中太平打ちで茹で加減は適度、粉っぽくもなくコシ・歯ごたえを楽しめる。最後に店推奨のスープ割りをするとスープの全体像が見渡せる。甘さとダシの深さを感じ、塩でこれだけの味が出せるなら醤油な味噌なんて不要と思ってしまう。
    鶏郎はさっぱりと濃厚があり、前者で頼んだそれは一見、二郎系の太麺+山盛りのもやし・キャベツ+ゴロゴロ入った鶏肉だけどスープはやや黄色透明、鶏ガラベースの塩味のスープはサラダ油っぽい軽い油により軽く、鶏の旨みはよく出ている。鶏肉は脂身もあり鶏臭さは確かにあるけど、全体としてはサッパリ、普通なら量も適度。無料トッピング(野菜増し、にんにく、とうがらし)はとうがらしを頼んでピリ辛にしたけど、別に頼まなくてもいいかもしれない。つけ郎も内容はほぼ同じ、肌色っぽいスープはより油の濃厚な塩ダレで、味そのものは酸っぱくもなく強くない。別盛りの麺はやはり太麺でコシが強い。これも同様のトッピング可能。普通は鶏郎、麺にこだわるならつけ郎か。2010


  43. 風と花(相模原市横山):風ラーメンは普通の細麺の塩ラーメンでややコクあるもあっさりした味。まずくはないがインパクトが無い分、それほど印象に残らない。でもこの店は他にいろいろ種類ありそう。KAZEがうまかったのでその次にしとく。


  44. 六厘舎TOKYO(東京駅・東京ラーメンストリート):2011.4、平日16時頃、わりと空いてて15分待ちで着席。つけめん\850、麺少なめにすると卵半分かメンマが付く。待つこと10分少々、まわりもみんな待ってる、ということは一気に作って出しているのか。見た目は普通のつけ麺、茶濁のスープはそれほど粘度が高くない。浮いた小海苔に節粉が乗り、薄切りor小塊の柔らかいチャーシュー、メンマ、なると、刻みネギが沈む。標準的な魚介とんこつで、もちろん臭みなくさっぱり。ややピリ辛だが酸味はあまりなし。茶色っぽい麺はしっかりとコシがあり歯ごたえ良し、ほぼ讃岐うどん、スープのからみはそこそこ。麺少なめだと普通のラーメンくらいの量。
    伝説的な行列店だが今となっては特別な・珍しい味ではなく、魚介とんこつ・つけ麺の基本であり標準器ないし象徴というような意味合いか。


  45. なんつッ亭(秦野):お土産ラーメン「お家でなんつ」のスープは確かにうまい。しっかり味・コクあるもマイルド。麺は食べがいあるも普通。その後本店に行ったら、さすがに日曜昼時だと並び初めてから食べるまで小一時間。ラーメンは香ばしいマー油の載った醤油とんこつ、黒に近い褐色のスープだが見た目ほど濃くなく、若干のトロミと適度なマッタリ感のあるマイルドなもの。ストレート麺もコシがあり、もやしと多めの刻みネギもいい感じ。チャーシューはあまり味がない。つけ麺のスープはラーメンに較べ濃いめで若干酸味が強く、やっぱり多めのマー油が浮き香ばしさが食欲をそそる。麺は太麺を選ぶとアルデンテでコシあり食感もよい。チャーシューともやしはつけ汁に沈んでいる。ラーメンもうまいけど、つけ麺の方がより麺が楽しめる感じ。スープはラーメンの方がマッタリマイルド感あるもやや薄め、つけ麺のスープ割りも良い。正直なところおみやげ用ラーメンでも充分スープのうまみが味わえるので、1時間も並ぶくらいならそれを買って家で食べればいいかも。


  46. 桜吹雪が風に舞う 新宿店(新宿三丁目):基本メニューはあっさりしぼりとこってりまんぴか(いずれも\750)で、後者を。やや茶色の白濁したスープにはやや油層が浮くが、重さや臭みのないとんこつで、みそ汁のように自然に飲めて最後まで飽きない、一風堂に似た感じのアレンジとんこつ。中太麺も選べるが、デフォルトの細麺はごく普通のもの、スープの絡みは適度、太麺は歯ごたえは良さそうだが絡まなそう。具は柔かい薄切りチャーシュー1枚、きくらげ、もやし、輪切りネギ、いずれも適量。新鮮味は無いがソツのない味。2011.8
    2012閉店。なぜこのレベルの店が?


  47. 自家製麺つけそば 九六(狛江市東和泉):600軒目は和泉多摩川というやや郊外の人気店で金曜13時半で待ち3人。どうも試験期間中で近所の高校生が入っているようで。つけそば(小)\750の黄土色のスープは期待通りドロドロで麺への絡みも良い。鶏に鰹と鯖節、煮干しとのことで、エグ味なく甘辛さのバランスも良く普通に美味い。麺はほぼ細めのうどんでしっかりコシも強い。具はスープ内に白髪葱と輪切り青ネギ、メンマ、豚コマ、海苔。特別ではないが、当然たまに食べたくなり満足できる魚介系つけ麺。2014.11


  48. 紅虎(小田急相模原。相模原市南区南台):桜木家跡に2011.7.21オープン。つけ麺がお勧めのようだけど外にも長浜とかいてあるし、らーめん\630を。薄茶濁したスープはとんこつの旨みがよく出ており、臭みなくやや甘めでマイルド、しかし油っぽさは感じず。麺の硬さは選べる。バリカタだと細ストレート麺の歯切れの良さが楽しめちょうど良い感じ。チャーシューのみ長浜っぽくなく、普通に厚みのある肉っぽい風味でわりと大きい。他にキクラゲ、輪切りネギ(青ネギではない)、すり胡麻がかかる。近隣でこのようにちゃんとした博多ラーメンを食べられるところは少なく、近くだと哲麺くらいか。2011.9
    翌月再訪、平日昼で客ゼロ、大丈夫か。つけ麺\780のスープは鉄の鉢に入っており熱々、焦げ茶濁したそれは結構粘度高め、とんこつと魚介(節)が適度に合わさり、もちろんいずれの臭みもくどさもなく、マイルドながら油っぽくもない。適度な甘みと酸味。(一部の)大勝軒みたく酸味が強すぎないのは良い。具は珍しく千切りキクラゲと、メンマとサイコロ状のチャーシューがスープ内にあり、刻みネギが浮く。麺は大盛りも同料金で、全粒粉?茶色い粉が練り込まれている。中太というか細めのうどん程度というか、細すぎず太過ぎず、しっかりコシがありアルデンテ。最後に割スープを入れるとスープの実力を楽しめる。どこにでもある魚介豚骨つけ麺ではあるが、この近辺にはない本格派、都内有名店に比肩しうるレベル。
    再々訪、夜8時台でやはり客ゼロ。長浜魚介つけ麺\750は、一見、つけ麺の麺が長浜ラーメンのそれに替わっただけのようだが、聞くとスープから違うとのこと。つけ麺はとんこつ+魚介+鶏、こちらは鶏+魚介。確かにとんこつは感じず、節メインでむしろ蕎麦つゆ風、よく見ると濃い褐色ながら透明感がある。具は同様にスープに沈んでいる。スープに浮いてるのとは別に、細ストレート麺の上には青ネギの輪切りが置かれている。慣れているせいか、つけ麺というと普通のとんこつ魚介ドロドロ+太麺のコシを楽しむのが、やっぱりしっくりくるし、細ストレート麺は博多ラーメンですすりたくなる。
    4回目。味玉つけ麺の味玉はしっかりダシが入っててよい香り。らーめんは、結構油懸濁でこってりとんこつに感じた。
    3種類のスープを作る手間と、各々十分なレベルなのはすごい。
    2012.5頃より閉店らしく、残念。


  49. まこと食堂(喜多方):いわゆる当地の普通の醤油味の中華そばなのだが、全体的にバランス良く、朝から気持ちよく完食できた。2007.9


  50. 雷文(町田):有名店。塩ラーメンが基本だが、醤油の方がひと味あってよいかも。飛び出た味は無いが全体のバランスがうまい。普通に安心して食べて飽きにくい。


  51. 俺流塩らーめん 渋谷本店(渋谷区道玄坂):道玄坂を上りきったところにある、つまり駅からは結構遠い。土曜16時で客はまばら。こってりの熟成塩らーめん\680の白濁したスープは、塩ラーメンと言うよりも鶏白湯と言ってよいのではないかというまろやかさが最後まで楽しめる。でも決してくどくなくサラサラで自然にスープを飲みきれる。ほんのり柚子の香りも。細ストレート麺は多加水でツルツル食感、硬めで頼んだので適度な歯ごたえを楽しめるが、スープの絡みは弱い。具は柔らかいチャーシュー、細切りメンマ、ほうれん草、長ネギ。スープはほぼ想定できる最高のものだが、麺との相性は今ひとつか。2014.1


  52. 中華ソバ 櫻坂(渋谷区桜丘町):246をはさんで東急プラザの正面、名前の通り桜坂から一本入った路地にある渋谷らしいこじゃれたラーメン店。有名ではないと思う。おすすめのつけソバのスープは茶濁し油層が浮き、味は節系前面もとんこつのまろやかさとコクが後押しし、さらにピリ辛+若干の酸味が加わりオーソドックスながら層の厚い味わい。スープの中には柔らかいチャーシューとメンマ、玉子半分と細切りネギが入る。中太ストレート麺は硬めだがしなやかでコシがあって歯ごたえが楽しい。全体に優れているが、特に麺の面白さが光る実力店。2009


  53. 超豚骨 濃度8(大阪市中央区高津、日本橋):立地が繁華街でないせいか、不人気店なのか土曜日昼でも空いている。基本の濃度8\750、背脂なし、バリカタ、他普通で。泡立った白いスープは油に頼らなくても十分まろやかで、臭みのないとんこつの旨みは十分。バリカタストレート麺の歯ごたえは良い。チャーシューは今一、冷たくて筋っぽく、丸大の焼豚みたい。あと輪切り青ネギのみ。途中から辛味噌を混ぜても良い、よく合う。確かに濃厚ではあるが高粘度というほどではなく、一蘭プラスαというか。普通以上にうまい博多系とんこつではあるが珍しいものではない。2016.6


  54. いぶし銀(原町田):小田急線沿いにあり、平日でも金曜19時台は行列があったが、月曜20時過ぎは客もぱらぱらだった。塩と醤油があって基本は細麺、太麺はそれぞれ"GT""ターボ"と称し麺1.5倍とのこと。塩ラーメンのやや茶濁半透明のスープは魚介系前面も節とか煮干しのストレートな味ではなく、柔らかさの中に焦がしネギその他の適度なスパイシーがあり面白く、深みがある。麺は細ストレート麺で茹で加減は適度。バラロールのチャーシューは柔らかく、味がついて脂身多く直前によく炙ってある。具は他に柔らかいメンマ、海苔、刻みネギ。塩ラーメンというとあっさり・さっぱりの店がほとんどで、美味い店=やさしいけどコクありって感じだけど、ここは適度にスパイシーかつややオイリーでコク・パンチもあり、他の店の塩とはひと味違う。醤油ラーメンのスープは茶濁半透明で、醤油風味あるも基本は塩と同様でコクを感じる。具は上記+なると。ダシで食わせる店だと塩も醤油も大差ない、表面的な味の違いで、いずれもダシの風味を十分楽しめる。尚、からいめしとはネギ+コショウのかかったただの半ライスのこと。
    2010.12再訪。塩ラーメンGT\800の薄褐色のスープは魚介+海老が、臭みに近いほど香る濃さ。魚粉もかかる。加えてニンニク・唐辛子他のスパイスも香り複雑な風味がさいごまで飽きさせないし、よくわからなくもある。軽くちぢれた太麺はややモチモチで噛みごたえも良い。具は海苔、炙った柔らかいチャーシュー、メンマ、なると、刻みネギ。最後に、肉と海老のミンチが入ってるのに気づいた。過剰なほどに多彩な風味。ジャパン\800はやはり魚粉が振られた太麺魚介醤油、煮干しと塩気の強い濃褐色の醤油スープには軽く油層が浮き熱々。麺は同様の太麺、具は炙りチャーシュー、海苔、メンマ、なると、ネギ。わりとシンプル。
    2012年にラーメン 風来坊(ふうらいふぁん)より改名。


  55. ラーメン凪 豚王 渋谷本店 (渋谷区東):渋谷2丁目交差点そばのビル片隅、駅からは遠い。豚王\650は典型的な博多とんこつ。出身店の一蘭と同様の注文用紙があり、バリカタ・濃さ普通・香味油少々・にんにく無し・辛味噌半分で。やや油の浮いた白濁スープは臭みほとんどなく、甘くまろやかでとんこつの旨みが十分。これだけ甘いのは油のせい?と思うけどそれほど重くはない。細ストレート麺の歯ごたえは適度。具は大きめで味は付いてないが肉の旨みを感じるチャーシュー、キクラゲ多め、刻みネギ。テーブルにはあまり辛くない高菜ともやし、紅生姜。途中で底から辛味噌が溶けてきて味が替わり、ピリ辛になるのも面白い。が、辛味噌は半分で十分だろう、無くても良いくらい。元祖的長浜ラーメンではないが、適度なアレンジは一蘭・一風堂と同レベル。2011.12


  56. ささやん(海老名市東柏ヶ谷):ほぼ塩ラーメン専門店。やや白濁ほぼ透明のスープは鶏のダシと塩が良いバランスで最後まで飲み干したくなる。塩っぱ過ぎず薄すぎず、それでいてダシが適度に。麺は細めでほぼクタクタ、だがこの軽い塩にはこれで良いのかもしれない。ただどうだろう、例えばライト塩+太麺とは言わないがコシのある麺、という組み合わせにも興味がある。具は、柔らかくよく味が出てる手羽先、味付け卵半分、海苔、大根の細切りと糸とうがらし、それに胡麻がかかり刻みネギが散ってる。鶏肉というと無味でパサパサなのが多いが、これは下手なチャーシューより風味がある。十分うまみを感じるがさらりと食べられる塩の逸品。郊外で無名、KAZE(旧・風と花)に迫るレベル。


  57. ひるがお(世田谷区野沢):せたが屋の昼の店名で、昼は塩ラーメン専門店となる。塩らーめんは透明なスープで、せたが屋のらーめんほど魚が濃くなく、むしろ昆布等中心にバランスの取れたダシ。麺は細めのストレートで茹で加減は適度、コシがあり歯ごたえよし。具は香ばしい炙りチャーシュー、アオサノリ、コリコリした食感のメンマ、中心に魚粉のかかった白髪ネギと、全体に刻みネギもある。さっぱりだが味わい深く麺も楽しめる、塩ラーメンのお手本。


  58. 長浜らーめん 相模原店(相模原市中央):他に八王子店と世田谷店がある。鰹節系豚骨は新鮮な驚きで、これといった欠点なく文句なしにうまい。でもしょっちゅうだと飽きるかも、わりと個性的な味ゆえに。具はシンプルで麺も細く堅く粉っぽく確かに長浜系博多ラーメンではある。
    と思ったが、2009.7再訪。とんこつ正油は確かに節系前面のコッテリ濃厚、かなり入ってる乳化した油でその分マイルド。麺は博多ラーメン風の小麦系だけど、これはそれほど細くないしストレートでもないし、なんかカップ麺に近いようなスナッキーな風味で、この時点でだいぶ典型的博多長浜ラーメンとは違う。それはそれでいいけど。具は普通のチャーシュー、ゆで卵半分、メンマ、海苔に刻み玉ねぎは珍しい。これはちょっと辛めでネギ臭さあるけど、濃厚スープと相まってクタクタになると甘さが出てくるのは良い。長ネギとキクラゲは無くなっちゃったのかな?みそラーメンは、ベースは同じでプラス味噌のため甘め。確かに比較するとみその方が味は濃く、とんこつ正油はよりマイルド。酸味がほとんど無いため?ちょっと変わった濃厚節系豚骨+スナッキーな細麺というのは珍しいため存在意義はあるが、2種類食べるとわりともたれた、それだけの重さはある。1杯ならたいていの人はうまいと言う。
    2011.6、土曜昼、さすがにわりと混んでて繁盛店っぽい。とんこつ正油\600は、こってりにすると背脂が浮きかなりオイリー、その分マイルドではあるが重くもある。かつ、味は濃いめの塩っぱい魚介とんこつ醤油。つけ麺(2玉)\700はのスープは、油っぽさはちょっと軽いけど濃くてやや酸っぱめ。具はスープ内にチャーシュー、麺の上に味付きゆで卵1個、海苔3枚、刻み玉ねぎ。いずれも硬めで頼んだ麺が丁度良い、しかしやはり普通の太さのちぢれ麺。コシを楽しむ麺でもないし、つけ麺にするメリットは少ないと思われる。これといった欠点はなく、そこそこのレベルで完成されてはいるが、やはり当初のインパクト無く今となってはありがちな魚介とんこつと感じてしまう。
    2012.8、平日昼で5~8割の入り。基本のとんこつ正油\600、ランチタイムは小ライスか目玉焼きかチャーハン付き。バリカタのあっさりで。茶濁したスープは節系魚介とんこつ、油層が無いので重くない、それでいてややトロめでしっかり節が香る存在感、素直にうまい。太さは普通のストレート麺、バリカタはやや粉っぽくスナックっぽい。希望通りではあるけど、細麺ではないので”かため”くらいでもいいかもしれない。延びにくいけど。ホロホロのバラロールのチャーシュー、味玉半分、細いコリコリのメンマ、いずれもしっかり味が付いている。刻み玉ねぎは辛さや臭みなく、むしろ甘めでスープを締めるのに良い。あと海苔。忘れてた、すり胡麻や辛子高菜を入れても良い。チャーハンは、パラパラというかパサパサで無味。安心して食べられる味、昔っからこの魚介とんこつをやってたのは偉い。年1回くらいは行こうと思う。
    2013.9、そろそろ頃合かと。食べたいと思った時から1週間後に行ったが満足感を得られた。内容は同上、硬め・濃いめで。スープは魚介もとんこつも油もいずれも突出せず、最後まで飲み干せたのはそのバランスの良さに依るものだろう。チャーシューも細いメンマもちゃんと味付きで、刻み玉ねぎでさっぱり感。もちろんすり胡麻は入れるべきだし、辛子高菜で遊んでも良い。麺は普通だけど、このスープの濃さからするとこれが合っている気がしてきた。チャーハンは、まずくはないけどどこか糠のような臭み?があり、箸休め程度に期待しない方が良いもの。ほぼ10年前からたまに行くけど、ここまで飽きずに楽しめるのは本物なのだろう。
    だいぶ久しぶりだが7年も経ったか?ここ20年くらい?で店のまわりはだいぶ変わった、というかさびれた。平日昼、コロナ対策で相席無しのため行列も発生、しかも作るのに5分以上かかってる。基本のとんこつ正油\600、硬めで頼んだややちぢれ麺は歯切れ良い。濃褐色のスープはとんこつよりも節前面で濃く甘く、これこそ、この店が変わらず長年続いてる魅力だろう。具は燻製のような色濃く硬めのバラロールチャーシュー、柔らかいメンマ、海苔、辛くない刻み玉ねぎ。今更だが博多というより八王子系だったのか。相変わらず暗くてうす汚い店だが、これならわざわざ食べに来たくなると確認した。


  59. 煮干し豚骨らーめん専門店 六郷(相模原市中央区清新):ちょっと前にテレビでやってた。知らなかったけど2013年開店と長くやってる、六角堂関連店。店外まで煮干臭。平日昼、若干待ちあり。当然、こってりの濃厚煮干し豚骨800円、のスープは灰茶色でもちろん煮干濃厚で粘度も高め、むしろエグ味・苦みといったお釣りが出るほどなのは極端好きな自分としては歓迎。尚、これが濃すぎるというならあっさりの煮干し100%にすればいい。若干塩っぱめの濃さは最後まで飲めるけど、特別な旨味というよりも直球そのもの。細ストレート麺の硬さも悪くない。レアチャーシューは臭みなくペラペラで柔らかで肉の旨味、レア肉が苦手な自分でも食べやすい。他に刻み玉ネギ、4cm程度の九条ねぎ、みつば少々。魚介とんこつ+刻み玉ネギとは、奇遇にもすぐ近くの老舗・長浜らーめんと被るが、方向性はだいぶ違う。濃厚煮干しをあまり食べてないならインパクトあるが、どっかで食べてるとそれほどでもない。2020.10


  60. らーめん 六万坊(NAGAHAMAろくまんぼー)(町田):長浜らーめんチェーンのうち八王子店の系列らしい。24時間営業でいつでも小ライスがサービス。休日昼だが混んでない。基本の黒塩とんこつ\700はコシのある太麺で、同・細麺を頼むと普通の太さのが出てくる。替え玉は細麺とのこと。いわゆる博多ラーメン風の細ストレートではなく、いずれもかるくちぢれている。スープはマー油と節粉の浮きスパイシー、塩っぱめだが香ばしさと節の香り、あとコショウ?による適度な辛さがある。すりゴマを入れてマイルドにしてもよし、辛し高菜を入れてもよいが、これは少量でもだいぶ辛い。具は旨みのあるチャーシュー2枚、海苔、甘く柔らかいメンマ、味付玉子半分、これはしっかり味がついてうまい。全体に、最後まで飽きのこないスープ、とんこつなのに太麺を楽しめるし具も充実。いわゆる博多ラーメンとはだいぶ違う、濃い系の塩だけに塩っぱさもかなりだが、工夫・アレンジが成功してる。相模原の方がよりコッテリ感。2010


  61. 横浜元祖 札幌や(横浜駅、ジョイナスB1F):わりと老舗らしい。平日14時頃でも客足が絶えない。変形の環状テーブルに2人がけ椅子のカウンターのみ、内側には多めの店員が常時いる。メニューはラーメンのみ、正油、塩、バターもあるけど圧倒的に出てるのは味噌ラーメン\700。白味噌のスープは最初かなり塩っぱく感じるが、それが最後まで飽きない。甘さと、味噌の風味のバランスも良く、ギリギリ油膜が張らない程度には油っぽい。麺は普通にツルツル、札幌ラーメンっぽい多加水ではない。具は圧縮されたような昔風のチャーシュー、メンマ2本、輪切りネギ少々、もやしはクタクタに柔らかく甘めの(味噌漬けのような?)味が付いている。もやしは茹でただけのが単に増量目的で入っててこちらも仕方なく処理することが多いが、これは立派な具となっている。
    薄い醤油スープに味噌を少々溶き野菜炒めを乗せただけで味噌ラーメンと称するものが多い中、このスープは味わう価値があり、具も楽しめる逸品。2013.6


  62. 真武咲弥 渋谷店(しんぶさきや。渋谷区道玄坂):土曜16時頃という中途半端な時間で客はまばら。基本の味噌ラーメン\780の茶色いスープは確かに炙り味噌らしい香ばしさが気持ち良く、適度に濃厚で味噌の旨味をしっかり感じる。若干辛さもありか。ちぢれた中太麺は多加水でもちもち。具はチャーシュー、箸置きみたいに太いが柔らかく甘いメンマ2本、もやしと玉ねぎと輪切り青ネギ。文句無い味噌ラーメン。もやしが多すぎないのも良い。ただし卓上のガラムマサラをかけると途端にカレーラーメンとしか思えなくなる。2014.1


  63. 麺屋 海神(かいじん。新宿南口):基本的に魚介系塩ラーメンのみ、あとはつまみ程度の専門店。その日に仕入れた魚のアラでダシを取る。基本のあら炊き塩らあめんはやや黄色がかったほぼ透明スープで、臭さ皆無で魚のうまみだけが十分取り出された適度なダシと塩加減。博多ラーメンのような細ストレート麺の茹で加減は適度だが最後にはやや柔らかく。しかしこの繊細なスープに合うのはこの麺だろう。具は海老つみれと鶏つくね、白髪ネギを中心にミョウガとシソが載る。和食コースの締めに出てきてもいいような上品なラーメン、しかししっかりダシが出ているので物足りないということはない塩ラーメンの逸品。2009


  64. 菜かむら(相模原市橋本):有名店だが店構えは小さく夫婦でやってるっぽい。東京神保町らーめん昔味(通称”昔”)はその名の通り昔ながらの中華そば風、醤油味強く色も濃いめのスープ。魚介などを強く感じる事はなく、醤油のうまさを楽しめるが単調にはならない。そういう雰囲気には細ちぢれ麺も合っており、茹で加減も良いがどうしても細麺だと食感としては柔らかくなってしまう。具は2種類のチャーシュー、メンマ、刻みネギのみとシンプル。
    相模原橋本らーめん今味の醤油味(通称”今”)は薄茶色透明のスープで、醤油風味は薄めで少し甘酸っぱくダシは魚介が中心。平打ち麺はもちろん茹で加減適度でもちっとした食感も面白い。具はチャーシュー、メンマ、なると、ほうれん草、刻みネギで、チャーシューはもちろんホロホロに柔らかい。
    いずれも特別な味ではないが丁寧に作ってあり味のバランス良く十分うまい。


  65. からいもん(町田):からいもんらーめんはニラ玉ラーメンで辛さも適度。醤油は鶏だしでオーソドックスながらうまい。
    2011.5、数年ぶりに再訪。塩らーめん\650のスープは半透明の山吹色、ホタテを含む魚介と鶏中心のダシが香り、控えめの塩味と相まってスープをどんどん飲みたくなる。麺は細麺でほぼクタクタ、素麺に近い食感で、硬麺好きではあるけどこのスープには合ってるとも思う。具は味付きのホロホロに柔らかい(というか始めからグズグズ)のチャーシュー、甘いメンマ、海苔、輪切りネギ。ダシで食わせる塩というと、優しすぎると後半退屈しがちだがこれは最後までダシで楽しませてくれる。二郎系とか濃いめのとんこつと対極に位置し、優しいがしっかりダシの香る塩や醤油ラーメンは貴重。


  66. らーめん ゑびす (エビス。菊名):菊名で降りたのは初めて。意外に小さな街。カウンターのみの狭い店、小さな食券販売機、店員お兄さん一人。平日13時頃、客なし、後から2人くらい。煮干し中華そば\650、焦げ茶色のスープはとんこつほぼなく魚介風味で深みのある甘い醤油味。ツルツルの中太麺は適度な食感。具は、薄いチャーシューを固めた団子がわりと大きめ、長いが柔らかいメンマ、刻み玉ねぎ、輪切り青ネギ少々。比較的安いし安っぽい店にしてはかなり質が高い。確かにブラックと言っても良いもの。2017.8


  67. こもん(横浜市中区寿町、石川町駅。濱塩らぁめんに改名):本厚木にも支店があるがそちらは2009年5月現在休業中、塩ラーメンの新店。最寄り駅は石川町で、ドヤ街・ホテル街の近くだが人通りは少なそう。塩らぁめんはほぼ透明のスープで節系中心だが魚の臭みはなく、柔らかくさっぱりした中にもコクがある。数種の魚介と動物も使っているとのこと。麺は細くほぼストレートで、茹で加減は適度もやはり細麺なりにのびやすく、後半はツルツルではあるがコシとか食感はない。具は、濃い味付けは無いけど香ばしさと肉のうまみを感じるチャーシュー、柔らかいメンマ、水菜、海苔、刻みネギ。つけ麺2号はやや茶濁半透明のスープで、基本は塩もよりスパイシーというか、唐辛子じゃないけどピリ辛というか。具は海苔、とろろ昆布、白髪ネギ、チャーシュー、メンマ、梅肉のアクセントに、スープには刻みネギ。同じような細麺だけど、こちらの方がのびない分、食感を楽しめる。つけ麺は普通、酸っぱめの醤油かとんこつ醤油ゆえ、塩スープに細麺は新鮮。新店だが確かな実力店、ただラーメンの細麺がのびるのは宿命か、それが良いという人もいるけど麺好きは嫌う傾向あり。


  68. まっち棒 野沢店(世田谷区野沢):'09初頭、本店は池尻かと思ったらいくら探してもなく、かわりに環七野沢に新店舗がオープンしてた。ホームページにも書いてないのはどういうことか。
    鶏ガラ中心といえどやはり和歌山ラーメン、とんこつ臭がしっかりあって、苦みと赤味噌のような風味のある濃厚なこってりとんこつ醤油。しかし(個人的には苦手な)とんこつ臭が単なる臭みではなく、スープのコクの一部として取り込まれているのが出色。麺は博多ラーメンと同様の細ストレートで茹で具合は適度、適度に小麦っぽくボソなあるべき食感。具はやはりかまぼこ、うまみの良く出たチャーシュー、メンマ、もつ鍋におけるそれと同様にこってりスープを締める刻みネギ。ただ油っぽい・クドいだけでない濃厚スープと、その脇役にならず独自の存在感を示す麺、必要にして十分な具、臭みまでも武器にしてしまうこのラーメンは和歌山ラーメンの中でも特別であり、同じ方向性の井出商店を有意に越えている。
    力麺はとんこつ・鶏ガラ・牛骨・野菜のダシで甘めの二郎インスパイア系。背脂浮くも基本の味は和歌山ラーメンよりもむしろさっぱり。麺は中太で食感は適度な硬さだがもっちりでもコシでもなくパスタのよう。具はキャベツともやし中心に山盛り。しかし二郎に比べると量も味もこぢんまりしてインパクト小。食べやすいともいうが。


  69. 魁龍 小倉魚町店(小倉駅・北九州市小倉北区魚町):久留米ラーメンのチェーン店だが本店は小倉。どうも小倉ひいては北九州は博多よりも久留米の影響が強いのかもしれない。店内はややとんこつ臭あり。やわめんもおすすめとのことだが固めんで。ラーメン\640、小さいラーメン\390は良心的だが量は普通の1/3ってとこか。灰色がかった肌色のスープはややツーンとする系のとんこつ臭あるが、ここでこれはむしろ無いと詐欺というべきもので、とんこつの旨味は十分。粉っぽく、油はそれほど強くない。みんずもそうだが、細くはないストレート麺はパキパキというよりぽっくり。具はペラペラのチャーシュー、千切りメンマ?、海苔、輪切り青ネギ。紅生姜も良く合う。これがどトンコツ、妥協しないご当地ものとしては文句ない。2013.11


  70. 北海道らーめん 小林家 座間店(座間):みそラーメン専門のチェーン店。個人的には味噌ラーメンというのはだいたい味が決まってしまうため大ハズレが無く、その分期待通りでつまらない印象がある。スープは甘辛い味噌で濃すぎず薄すぎず適度にコクもあり良バランス、最後までうまい。チャーシューは甘く煮こんだものを出す直前に焼いてるため、味が付いてる上に香ばしいし大きい。具はねぎともやし、のり。あえて言うなら麺は普通。この店はやたら蘊蓄(というか自慢)が店内に貼ってあり、そういうのはややうるさい印象があるが、味は確かに標準的かつ万人向けに一応の完成型に達しており、飛び抜けた味・新鮮な味ではないが十分うまいと言える。ただここは、例えばなんつッ亭あたりもそうだけど、若者向けのこじゃれた最新ラーメン店ではなく、トラック野郎相手に深夜までやってた昔ながらのラーメン屋のノリなので、店内が少々汚いとか調理場はさらに汚いとか盛りつけや接客が丁寧ではないとか、そういうのはある。
    数年ぶりに再訪。厚木店が今市だったがこちらはどうかと。平日21時過ぎで家族連れなどがわりと入ってるのは、郊外?だが場所が良いのか。みそらーめん\500、もちろん茶濁したスープは甘めの味噌がしっかりあって若干ピリ辛、途中薄いか?と思うけど最後まで飽きずに味噌の旨味を楽しめた。黄色くちぢれた多加水麺はややもちもちで小麦の甘さを感じる。持ち上げはやや悪い。具の炙ったバラロールのチャーシューはもちろん旨く、もやしと白髪ネギ、焦がしねぎ少々、甘い味玉と海苔。値下げしたとあるが1コインでこの味、これまでの具は相当コストパフォーマンスが良い。味噌ラーメン自体、旨い店は少ないので貴重。やはり思うのは、厚木店はどうなんだろう。2013.7


  71. 俺の空(高田馬場):開店は2002年か、その頃はさんざんテレビで取り上げられた超人気店に2010年に行ってみた。これまで何度か通ったところ最近は行列もなく、土曜日16時台で半分から8割の入り。店内は意外に暗く狭くカウンターのみ。掛け豚そば\800の茶色いスープはやや濃厚ややとろみのついた魚介強めの豚骨魚介スープ、玉ねぎのみじん切りが浮き、甘くマイルド。麺は硬茹で、細くほぼストレートで博多ラーメンのよう、細麺ゆえ最後にはコシも弱まってしまうが。具は崩しチャーシュー、小海苔、刻み青ネギ。
    現在となっては目新しさの無い魚介とんこつだが、臭みは無く玉ねぎでサッパリ+コクがあり、それに細麺を合わせてあるのが目新しい。ただスープおよび全体としての完成度は、現時点でこのジャンルでは明らかに風雲児が一歩抜きんでている。


  72. 中華そば 丸龍(相模原市上鶴間本町):16号から奥に入った、住宅街にある小さな中華屋。店内は狭く小汚く、ウッディではあるがやはり、床や週刊漫画雑誌はぺっとりした感触が街の中華屋感を醸し出す。平日夜(といっても営業は20時迄)で客は自分一人、店のオバチャンはちょっと日常生活からして心配になるタイプだが言葉は通じた。名物っぽい野菜つけそば(醤油味)、10分ちょっとかかって出てきたそれは噂通り、小どんぶりのスープの水面上までいっぱいに入った野菜炒め。味は濃く、しかしとんこつでも魚介でもなく甘酸っぱく塩っぱい中華屋っぽい感じ、気持ちピリ辛で、標準的ながら平板にならず箸が止まらない。この酸味が後を引くのか。野菜炒めは普通にキャベツ、白菜、玉ねぎ、もやし、ピーマン、豚肉、なるとなどから成り、適度な歯ごたえと、スープに浸かっているため十分に味がある。それを食べて減らし、かき分けたスペースに浸してすするのは自家製麺っぽい平打ちのちぢれ麺で、水で締めてあり柔らかめでコシは無いがややもっちりで悪くない麺。同時に供される小やかんに入った褐色半透明のダシ汁は、ゆで汁っぽい甘さに魚のダシも加わっているのか、それで残ったスープを割ると不思議とあの塩っぱさ酸っぱさが消えて、香ばしさ前面に中華系だしの旨味のみが引き立ち、最後までどんどん飲んでしまう。スープ割りしてもうまいこのスープは本物。
    後日、日曜昼頃行ったが混雑なく2~3人のおやじ客が、野菜炒めにビールをのんびりやってたりしている。野菜つけそば(味噌)は基本的に同じで、確かに味噌のこってりした味にやや酸味とピリ辛が加わり、やはり濃いめの野菜炒め麺という感じ。こちらはおそらくスープ割りなし。
    流行りのドロドロ魚介とんこつでもなく、ただ普通の中華屋のラーメンをベースにつけ麺とし、野菜と豚その他のうまみを十分引き出しながらそれ自身が十分量の具材となるこのつけ麺に、自分は街の中華屋の正常最終進化形態をみた。尚、量は少なめの店舗の二郎(小)程度あるので、普通はお腹いっぱい。でも油っぽくないので、もたれない。


  73. インディアン 蒲田西口店(大田区西蒲田):駅そばの雑然とした飲み屋街の、壁沿いカウンターだけの店。キレイではない。支店。支那そばと半カレー\1000、支那そばの淡黄色透明スープは鶏ガラに魚介が香る見た目通りの淡麗塩味、特にカレーと同時では薄いかと思ったが、ダシを味わうつもりで食べれば全く問題ない。塩辛いこともない。麺は細めでコシはないが冷蔵麺の様につまらないわけでもない。具は旨みのある適度な歯ごたえと大きさのチャーシュー、柔らかいメンマ、青菜の茎、輪切りネギ。
    カレーは焦げ茶色の欧風カレーというか、煮詰まったデミソースのようなコクとほのかなスパイシー感。具は肉1個程度。量は適度、高いけど安っぽくない上品なラーメンとカレー。2012.4


  74. 高安(京都市左京区一乗寺高槻町):人気店だけど内装はオレンジ色っぽく統一されポップでラーメン店らしくない。平日13時すぎでも数人、約15分待ち。スジラーメンが人気だけどふつうに中華そばを。白濁したスープはとんこつと鶏の旨みがよく出てるが臭みは皆無、野菜のポタージュっぽいとろみと甘さも加わる。ストレート麺は茹ですぎではないが柔らかめでボソッとした感触。具は薄いチャーシュー多め、青いが辛みや臭みのない九条ネギ、メンマ。驚くべき味ではないが誰でもうまいと思うような、高いレベルでバランスの取れた味。2010.4


  75. 小川 町田小山本店(町田市小山町):橋本郊外のラーメン店だが、渋谷等に支店・関連店がある。小川らーめんは魚介系とんこつ醤油、しかしむしろ家系に近いほど乳化+背脂で、マイルドだが油っぽくもある。臭みは無く、博多ラーメンよりはだいぶこってり。麺は完全に博多系細ストレートで、硬めで頼んだ茹で加減は適度。具は、かなり厚く味付きでパサパサだが油っぽい(?)チャーシュー、刻みネギ、海苔のみとシンプルなのは良い。博多とんこつは好きだけど臭いの苦手で、でもある程度はコッテリがいいという関東人向け。
    魚介系とんこつ醤油は長浜とかぶる。いずれもこってりで本来の博多ラーメンとはだいぶ違う。長浜の方が甘く魚介強いし、少なくとも麺は違う。


  76. 本家 第一旭 たかばし本店(京都市下京区):朝5時半から深夜2時迄営業という脅威の長時間、あとは一蘭の24時間でないと勝てない。
    飲んだあと用でミニラーメンがあるのは良心的。一見ただの醤油ラーメンだけど、鶏ガラ…かと思ったらとんこつ醤油とのこと、だけど家系のような重さやもちろん臭みは一切無く、オーソドックスなスープは何かが突出することなくバランスのとれた適度な塩と油(と化調)、しかしただの懐かしい味に止どまらず旨みが十分に感じられる逸品。麺は、これはもう京都の特徴なのか、茹ですぎではないがコシのないボソ感触のストレート麺。具はパサパサのチャーシュー、もやし、やはり京都らしい辛さも臭みもない九条ネギ。
    駅外れに並んだ二軒は間違いなく老舗実力店。2010.4


  77. らーめん浅沼屋(相模原市中央区淵野辺):飲み屋みたいな小さな店。基本の醤油らーめん・並\680の半透明濃茶濁スープは甘酸っぱい醤油と魚介の風味で最後まで飽きない。荻窪の春木屋を彷彿とさせるもの。やや平打ちで不整な麺はつるつる入る。具はホロホロのチャーシュー、コリコリして甘めで味のあるメンマも特徴的、海苔、輪切り青ネギ。鶏ガラ醤油と魚介の相加効果に成功し、シンプルだが退屈しない。2014.8


  78. たまがった(横浜西口):スープは茶濁しわりとトロトロ、とんこつ醤油風だが基本的に正統な博多とんこつ。細ストレート麺は”硬め”でも良し、バリカタでは尚良し。具はコクのある薄いチャーシュー2枚、刻みネギと海苔のみというミニマル。スープは濃厚で粘度高く、ギリギリのところでとんこつ”臭”にならず”風味”で留まっており十分なうまみ。注文後すぐ出てくるあたりも正統派。
    横浜駅付近でラーメンと思い迷った挙句ふらりと、久々に。平日15時という中途半端な時間に、東池袋大勝軒隣でも客足が途絶えない。らぁめん\710は注文後1分以内に来た。やたら早い。バリカタの麺は適度に粉っぽくて歯ごたえよくさっぱり食べやすい。茶濁したスープは粘度高めで塩っぱくてまろやかでコクがあり後を引く。具は薄めのチャーシュー1枚、輪切り青ネギ、海苔2枚。白ごまを入れてもいいけど、とんこつらしさはやや遠ざかる。やはりこの店ははずさない。2015.8


  79. 中村屋海老名:高座渋谷から移転してここが現在本店のようで。開店と同時に入店し、でも食べ始めるまでに30分近くかかった。丁寧に作ってるようだが少々時間かかりすぎか、それと有名店にしてはそれほど席数があるわけじゃないので行列必至かと。店内はモダンで清潔感あり、厨房とつながっているため作業がよく見える。
    らーめん(醤油味)は香ばしい節系中心の、鶏油の入った濁りのないスープで醤油の味はそれほど強くない。麺は博多ラーメンのような細ストレート、やや茹ですぎか。具は味が付いた香ばしい炙りチャーシュー、細柔らかいメンマ、味付半熟卵、刻みネギ少々でいずれも文句の付けようがない。らーめん(塩味)は確かにシンプルな塩味で、こっちの方がよりダシの風味で食べさせるタイプ。具と麺は同様。
    いずれもパンチやインパクト勝負とは無縁の、クドさが一切無く軽めではあるが十分に複雑なダシを楽しめるラーメン。ただ、特に塩味の場合は後半若干物足りなさというか変化が欲しくなってしまう可能性もあり、そのへんがチャーシューは十分素晴らしいにしても本丸亭や雷文に半歩及んでいない可能性がある。


  80. 町田汁場 しおら-めん 進化(町田市森野):街はずれの店舗並びかマンション?1Fにあり、内装はロック系でシンプル・モダン、味もくどくないあたり69'n roll oneと同系統の店。しおらーめんは薄茶色の透明スープで、アゴ・鰹と鯖節、昆布、豚骨からだしを取り魚介系中心の深いうまみがあり淡麗系と言って良いだろう。表面にはわりと油が浮き、さっぱりすぎずスープも器も十分熱い。麺は細ストレートで茹ですぎではないが、かなりくたくたでコシはない。具は塩味で歯ごたえのあるチャーシュー、メンマ、千切りタマネギ、刻みネギ。柚子皮が乗る。
    煮干塩は基本的にはしおらーめん同じだが、スープのだしは煮干し中心でよりスパイシーというかパンチのある魚系、スープの色も若干濃かったと思う。麺は全粒粉入りで、やはり細ストレートでコシはないがちょっと歯ごたえはある。薬味に西洋わさびが付く。
    インパクト至上のこってりラーメンが多い中、塩ラーメンにこだわりさっぱりしたうまさを追及する姿勢は好感が持てる。いずれも魚系のうまみが良く出た塩ラーメンだけど、麺のやや退屈な印象が残った。


  81. せたが屋(世田谷区野沢):ラーメン激戦区と言われる環七沿い、野沢にある駒沢店(本店)は世田谷といっても1ブロックで目黒区、駒澤大学駅からもわりと遠い。らーめんは節系だし前面も、最近流行りのかつおぶし粉入れただけの安易なだしではない深みがあるが、やや塩っぱい。ひらつけめんのつゆは、らーめんのスープより甘酸っぱく濃いめで、また麺はコシがあり食感も良い。300gとのことだがそんなに多いとは感じない。現時点ではこっちの方がお勧め。具はいずれも柔らかいメンマとやや肉っぽいチャーシュー、のり、ねぎ程度。やっぱりこのレベルの店でハズシはないが、流行り節系の元祖的な店とはいえ、もはや新鮮な驚きというものは感じない。


  82. 九州じゃんがら 原宿1階店:うまいラーメンというものを意識したのは、ここからだった。本店は秋葉原。東京向け博多とんこつラーメンの元祖的な店。「九州じゃんがら」は普通にうまいラーメンではあるが、味がはっきりしない気も。やはり基本はとんこつラーメンの本流「ぼんしゃん」か。原宿2階店は替え玉無しだから注意。
    2011.5久しぶりに。ぼんしゃん\600は白濁したこってりトロトロスープのとんこつで、ほんのりとんこつ臭ありコラーゲンと油懸濁?、だがくどくはない。やや塩っぱめだが、魚介とんこつに慣れてしまった今となってはむしろ単調な塩とんこつに感じる。細ストレート麺はデフォルトではやや硬めという程度、特に書いてないがもっと硬くするオーダーは可能そう。具はチャーシュー2枚、きくらげ、刻みネギのみとシンプル。むしろ具のトッピングで味を楽しんで欲しい風だが、残念ながらここも古典的とんこつラーメン店ということで、現在となっては特筆すべきところはない。
    2011.11、ぼんしゃんのスープはなぜか白というか褐色濁に近く、味もとんこつというより正油っぽく中華スープっぽかった。バリカタ麺は歯切れ良く、チャーシューは厚めで焼き豚って感じ。バランスは良いがとんこつの本流”博多ラーメン”としてはやや肩すかしと感じた。


  83. 九州じゃんがら 赤坂店:確か初めて食べたのは原宿店で90年代、その後1~2度行って、2008年頃原宿店に行ったのが最後、久しぶりに赤坂店に入った(2010.10)。ぼんしゃん\700は一見コッテリとろとろだがそれほど濃くなく、丁度良いとも言えるし、むしろ渋英後のせいか、マイルドで水っぽくすら感じる。コラーゲン系で、油はそれほど多くない。若干とんこつ臭もあるがギリギリでコクという程度。普通は硬さを注文できないが細ストレート麺の茹で具合は適度、ただ硬めではないので最後にはやや柔らかめになる。具はキクラゲ細切り、チャーシュー、刻み青ネギ。途中で辛し高菜を入れたくなるということは、スープの力がそれほど強くないということ、ここもラーメン店としては古株であり、変わらぬ味では飽きられ相対的な評価としては落ちる。


  84. にぼらや 酒場通り店(熊本市中央区下通り):平日23時頃でもほぼ席が埋まってる人気店。煮干しラーメン 小ぶりちゃん\750の茶濁半透明スープは煮干し香るもエグ味一切なく塩ベースでさっぱりどんどん飲める。麺は普通、具はパサ目だが問題ないチャーシュー2枚、メンマ、味玉、海苔、ネギみじん切り。最後のごはんを入れてもらうと、おなか一杯でも入ってしまう。飲んだ後に優しく旨いスープ。2019.9


  85. 麺工 豊潤亭(武蔵小金井):新潟の背脂煮干し系。平日昼、当然満席の人気店だが数分で座れた。その後待ち数人。中華そば\780、背脂量は標準で。背脂が一面に浮いてるが重さは全くなく、甘めで軽い煮干しの香りの醤油スープがどんどん進む。中太の不整な麺はツルツルかつもちもち。具はチャーシュー2枚くらい、香りの良い乾燥岩のり、柔らかいメンマ2本と、適度に辛く甘い荒刻み玉ねぎ。満足度は高いが重さを感じない背脂醤油ラーメンだった。2021.1


  86. 相模原タンメン 鶴見家 (相模原市南区南台):相模大野と小田急相模原の間、萬心屋あと。だいぶ久しぶりにラーメン系の食事。平日18時台、最初客おらず後からぽつぽつ。看板メニューの相模原タンメン\720の肌より白いスープは完全にとんこつでやや油っぽいがとてもまろやか、野菜炒めと軽くニンニクの香ばしさがあり美味い。やや太めの麺は少しもちもちで茹で加減は適度。具は山盛りだが適量のもやし、キャベツ、玉ねぎ、人参と豚肉少々、簡単に食べ切った。油層がないからスープは冷めやすかった。油っぽさがやや気になったが、あっさり(塩味)もある。尚、食後のにんにく臭は結構強い。2019.1
    (うまかったのに惜しくも閉店)


  87. 黒龍紅(熊本市中央区新市街):ラーメンこってり\700の褐色のスープはマー油が浮き、それと魚粉の香ばしさととんこつスープのまろやかさの対比が秀逸。麺はコシないがクタクタでもない。具はホロホロのチャーシュー、キクラゲ、半熟玉子半分、輪切り青ネギ。有名ではないが地元実力店。2014.6


  88. 表六玉(長野県飯山市):一見さんお断り居酒屋の裏メニュー。濃褐色の濁ったスープは鶏と煮干しのバランス良く、煮干し(魚介)のエグ味が一切なくすんなり飲めて飽きない。麺はわりと普通、具はホロホロの脂っぽいチャーシューと輪切り青ネギのみ。〆のラーメンにしてはコッテリ過ぎる、できればラーメンだけ食べたい。これだけでラーメン店をやれるレベル。2013.6


  89. ラーメンおやじ 町田店(町田市中町):久しぶりの本店、飲んだ後的に22時台は待ち少々あり。おやじ麺\800の薄黄土色に濁ったスープは甘くしかし濃厚な白味噌感がしっかりありピリ辛風味もある。黄色くちぢれた多加水麺も、いかにもという風味があり懐かしくも安心する。具は柔らかいチャーシューと味の染みたメンマ、もやしとキャベツとネギ少々。札幌の有名味噌ラーメン店に勝るとも劣らない。2015.12


  90. ラーメンおやじ 相模原市場店(相模原市東淵野辺):おやじラーメンは白っぽいうす褐色のスープで、やや油っぽさあるも甘辛味噌のちょっと変わった味、ポタージュみたいなスープで甘さが特徴的。麺は伝統的札幌ラーメンっぽい多加水の黄色いちぢれ麺で、見た目通り昔のラーメンの麺の味がする。やや茹ですぎなのか初めややもっちりも後半は比較的クタクタ。具は味噌ラーメンらしくもやし、キャベツ、タマネギ、海苔、メンマ、薄く味のないチャーシュー。これも悪くはないけどお薦めはつけ麺。スープはより白っぽく透明度は低く、表面にはにんにくチップやラー油が浮き、くどくないごま味噌のクリーミーと甘さとピリ辛が良バランス。麺は同様だけど締めてある分しっかりコシがあり食感が楽しめる。麺の上に乾燥わかめ、チャーシュー、メンマ、水菜が載る。うまみのあるしっかりした味のスープと麺は、ありがちな魚介+とんこつスープのつけ麺とは一線を画し一度食べる価値がある。熊ラーメン(正油)の茶濁スープは軽く節系前面もそれほど強くなく、それに鶏ガラ・とんこつが続き適度なコクあるも比較的さっぱりしている。麺は同様、具は柔らかいチャーシュー、味のあるメンマ、海苔、刻みネギ。意外にこれが一番、万人向けかもしれない。
    久々に食べたおやじ麺(みそ味)\750のスープは、しかし今回は普通のピリ辛白味噌味に感じる。誰でも普通にうまいと思うだろう。確かに甘めで野菜のダシが出てるけど、ポタージュというほど甘くもドロドロでもなく普通にサラサラ。多加水麺はややもちもち。具は同様、だがチャーシューは味付、それよりも甘く味のついた柔らかいメンマは、チャーシュー以上に存在感のある具であった。つけ麺(ごま風味)\850の白いスープはその通り、胡麻風味の味噌味で、胡麻味噌というほど胡麻胡麻はしてない。むしろ食べるラー油?のようなニンニクチップ+ラー油の風味が強く引き立て、流行のドロドロではないが味の濃さは適度。おやじ麺ほど黄色くない麺はコシがあって良い、量は多すぎず。具は同様。当店の看板商品はやはりおやじ麺だが、個人的にはつけ麺が勝るとも劣らない。2012.8


  91. 無鉄砲 大阪店(大阪市浪速区戎本町、今宮戎):土曜昼の閉店近いが10数人の行列、計30分程度の待ち。さすが人気店。基本はとんこつラーメンのようだがWスープ\750という醤油スープ混合、とんこつ7に醤油3(デフォルトは6:4)、硬め、他は普通。茶色いスープには油は浮かず、確かに高粘度だがそれほど濃さを感じない常識的なとんこつ醤油。麺はごく普通の、札幌ラーメンのような黄色い縮れ麺で硬め感はない。具は肉の旨みのあるチャーシュー、硬いメンマ、海苔、輪切り青ネギ。卓上には辛子高菜や紅生姜があるがあまりお勧めはしない。天下一品に近い商品だが醤油スープ入りのせいか途中で飽きない(天下一品は無味ドロドロに思えてくる)。こってりにしなかったせいか特別な印象はなかったが、その分クドさ、重さもない。高粘度を楽しみたいなら手軽に天下一品でいいかと。2016.6


  92. 天下一品 中央通り店(仙台駅):週末21時頃、人気店とあってほぼ満席、だが待ちはない。オープンな店内というか廊下からいきなりカウンターで、その目の前で作っているから店内と言えるのか。全員にまずゆで卵が供されるのでまずそれを割ったりしつつ待つ。土鍋チーズラーメン\850は名前通り土鍋グツグツ状態で提供される。通常の”こってり”ベースに、パサパサのチャーシューの上にメンマと輪切りネギ、そことろけるチーズが載っているだけ。もちろん茶色のドロドロスープは、しかし味は濃すぎず、いつ食べてもよくわからない鶏系ベジポタのようなまろやかな味と食感は、少なくとも最初は、普通のラーメンに飽きてる自分としては満足度高い。麺は適度に柔らかいが問題なく、相当に絡むので常にスープが楽しめる。が、やはりというか、途中で味がよくわからなくなるが卓上のからしからし味噌を入れると若干スパイシーな気分転換にはなる。
    特に飲んだ後には濃すぎると思うが、特徴的で面白い商品だった。2016.4


  93. 天下一品 こむらさき店(仙台市青葉区国分町):天下一品ラーメンのスープは茶濁でトロトロ、油も結構入ってそう。だけどクドさはあまりない。麺は黄色くややちぢれ、悪く言えばインスタントラーメンのような、コシとか茹で加減とかあんまり関係ない感じのよくあるやつ。具は薄塩味で柔らかく香ばしいチャーシュー、柔らかいメンマ、刻みネギ。和だしラーメンは節系薄醤油で塩ラーメンみたいにさっぱり、適度なコク。海苔が入ってる他はほぼ同様。この店は鹿児島のこむらさきの影響を受けて同名で開店、その後天下一品グループに入ったということで、普通に天下一品チェーン店と考えてよいでしょう。ほぼ同じ。


  94. 天下一品:京都発のチェーン店。歌舞伎町店、”こってり”のスープはこれ以上ないほどトロトロでビシソワーズみたいな食感は特筆ものだが味はそれほど濃くなくむしろ淡泊、臭みが無いのは良い。麺その他は普通。辛味噌入れたりごはんも食べたりするとより良いかも。”あっさり”は香草的スパイシーさはあるが普通の醤油ラーメン。
    2010.7駒沢店、久しぶりに食べたら初めはとっても美味しくて、後半はくどくはないが重さを感じた、油というよりもなんか粉っぽいドロドロスープ。この店ではラーメンとしか書いてなくてデフォルトはこってり。麺は普通のストレート麺で適度な茹で加減、具はチャーシュー、メンマ、刻み青ネギのみとシンプルでよろしい。ちょっと単調と感じて豆板醤を入れたが、大した変化なし。
    2011.6相模原店、こってりラーメン\700は相変わらず明るい褐色のドロドロスープ、じゃがいもが使われているということで、油脂というよりも糖系のドロドロ、意外に麺に絡まず、その分というか塩っぱい。でも”がんこ”のような艶のある塩気でなく、ただ塩っ辛く、臭みもないがコクも無い。硬めで頼んだ麺は、確かに硬めだが、おそらくスーパーの冷蔵麺と大差ない普通のもの。具は薄いチャーシュー、メンマ、刻みネギのみ。ドロドロのインパクトで最初の数口はうまいと思うが、じきに飽きる。辛子味噌も相乗効果はない。次は3年後くらいでいいかな。
    と言いながら2012.9早くも再訪、なんかたまに確認したくなるあのスープ。こってりラーメンのスープはやはり茶色のドロドロ、適度に油乳化で塩っぱく粉っぽい粘度は、家系醤油とんこつに近い風味だけど、実はとんこつでなく鶏との噂。後半明らかに「塩と油」にしか感じなくなるが、くどい家系ほどは重くない。麺は普通のだけど、硬めで頼むとそこそこ適度な歯切れの良さ。具はペラペラのチャーシュー、コリコリのメンマ、やや乾き気味の輪切りネギやや多め。食感によるところが大きいけど、いわゆるたまに食べたくなるラーメン。特徴的なのは武器。
    2013.8、駒沢店。平日16時と完全に食事時を外し、近隣のふくもりやせたが屋、666もやってないためここに。ラーメン\700もちろんこってり、は相変わらず。ドロドロスープはコラーゲンや濃厚ではなく粉っぽい、故に塩や油ではなく食感で重い。味はまろやか感以外はむしろ薄い。麺はごく普通のもので、絡んでてやや食べにくい。薄塩っぱくやや硬いチャーシュー、柔らかいメンマ、輪切り青ネギでややさっぱりに。黄色い漬け物はただの千切り沢庵で、一部萎びてた。唐子みそ(ママ)、家系ラーメン店にもあるけど相乗効果はなくただぴり辛なだけ。少なくとも学生には割高だが、名物に近いもの。
    2015.7、ラーメン自体が久しぶり、に相模原店。こってりラーメン(\700位?忘れた)のトロトロスープは何味だかわからないけどとにかく後を引く味で飲み干してしまった。適度なザラ感。麺は良くはないがそれほどインスタントっぽくもない。チャーシューはペラペラ、細いメンマは甘くてコリコリ、多めの刻みネギもそれっぽい。これは確かにたまに食べたくなる味。
    2017.7、仕事で駒沢に行くたびに定期的(義務的)に入る。平日15時、他に客はない。当然こってり並\720、当然同じ商品。2年ぶりの天一スープに後悔はないが、やはり途中から、コッテリドロドロ的には満足だが味・コクとしては普通に思えてくる。問題ないけど普通の黄色い縮れ麺、味あまりせずペラペラのチャーシュー、むしろコリコリ感と味を感じるメンマ。辛子味噌を入れても著変なし。明日もお待ちしてます。と言われてもなぁ。2~3年したらまた、食べようか。


  95. 蒙古タンメン中本 町田店:2010年8月開店、同月訪問、21時の閉店間際で数人待ち。この特殊なラーメン?のチェーン店の前身は1968年板橋区に開店した中国料理中本で、1998年に閉店したが常連が2000年に再開、現在に至る。看板メニューの蒙古タンメン\770(辛さ度5)は、味噌タンメン(辛さ度3)に辛子麻婆豆腐が乗ったもの。スープはかなりニンニクの入ったコクのあるピリ辛味噌で、上には肉野菜炒めが乗る。辛子麻婆豆腐はほぼ辛いだけ+豆腐。麺は中太で最後までコシがある。味噌タンメンは普通に味わえるが、蒙古タンメンになると途中からスープが痛くて啜れず、鼻水は止まらないし(もちろんティッシュは置いてある)、味わうどころではなくなる。量はやや多めだが、辛いものがそれほど得意でない自分(LEEは10倍まで可)でもなんとか完食できた。辛いのがダメな男や女は基本的に行くべきではないが、間違えて入って食が進まない客が多く、そうでなくても早食いできないため回転は悪い。基本的には麺もスープも普通以上にうまいが、辛さだけが突出しているため味わうという感じではないし、逆に辛くなければ当店に行く意味が無い。客に挑戦する店として、二郎系は『食いきれるか?』と客を追い詰めるが、当店は量ではなく辛さで客を追い詰める。そのスリルがたまらないとも言えるし、なぜラーメン店で焦らなくてはならないのかという疑問も生じるが、ともかく辛いのが好きな人用の特殊な店。尚、食後に胃のあたりが熱くて仕方なかった。胃は本来意識されないべきであり、この胃痛・胃もたれに近い感覚からして個人的には次はないかと。ある意味確かにうまいんだけど。
    2012.2再訪。やはり味噌タンメン\750はピリ辛で適度な濃さの味噌ラーメン、野菜の旨みがよく出た茶濁スープに野菜炒め、中太麺はもちもち。うまいが後半はやや単調でもある。やはり基本の蒙古タンメン\770がお薦め、麻婆豆腐の辛さが良いアクセントになり食べ進む。どういうわけか、1年半程度でこの辛さが全くもって許容範囲内になっていた。それほど辛いものばかり食べていたわけでもないのに(年末はカレーに凝ったが激辛というわけでもない)。ちなみに、わりとニンニクが入ってる。
    やっぱり北極ラーメン\800(辛さ度9)が気になって10日後程度に再訪。もちろんスープは真っ赤、その上にはもやし。唐辛子と油層が浮く、というか表面は粉っぽいほどの唐辛子・ラー油で、それを抜けないと下の(普通の)辛味噌スープと麺に到達しない。もちろん辛いがスープは飲める。麺は同様、中太麺の歯ごたえは良く、スープも適度にからんでうまい。麺に付きすぎた唐辛子はスープでゆすいで食べる感じ。具はもやしと肉少々だけなので、量としては少なめ。スープを飲み干すのは無理、そんなのS&Bの一味唐がらし1本食べるようなもの。途中、手がつったりちょっと意識が遠のいたのは気のせいか。汗や鼻水が出るのはもちろん生理的な反応だが、それに加えてむせそうになるのに困った。普通にスープや麺を啜るだけで気道への刺激がすごい。喘息の人はやめた方がいい。味としては悪くないが、当然辛すぎてうまさをスポイルしている。辛麻婆豆腐を食べる意味でも、この店では蒙古タンメンが正当でしょう。尚、食後もしばらく胃のあたりが熱い。
    これが習慣性なのか、辛いもの・刺激的なものが食べたくなり2012.3再訪。冷し五目味噌タンメン\830(辛さ度7)は、野菜炒めつけめん。そのせいか、辛さはそれほどでもなく控えめに言うとピリ辛程度、そうでなくとも普通の辛口って感じで、辛さ度7はどうかと。肉入り野菜炒めは多め、そのせいか、スープ一面が赤いということもない。スープの味の違いはよくわからない、普通に濃くないさっぱり味噌で、野菜と肉の旨みのようなものは出ている。あと煮玉子半分程度。麺はもちろん中太ぷりぷりで、つけ麺の麺として正当。辛さは慣れたのか、この程度なのか、最後には置いてある一味を入れて丁度良いくらい。さらに2012.3再度、北極ラーメン。慣れというのはある、初めての時は蒙古タンメンで限界だったけど、北極ラーメンもそれほどストレスなく食べられる。ただそれにしても食後に胃を意識することにはなるが。もうそろそろいいかなと。
    2012.10、久々に。金曜夜は数人待ち、もう待つのは嫌。蒙古タンメンで辛いのは麻婆豆腐だけで、混ぜて食べると辛さも野菜もスープも麺の太さ・硬さも適度、このバランスが定番商品たりえるのかなと。
    2020.6、8年ぶり!、平日13時台でも8割の客入り。5分とかからず出てきた蒙古タンメン\820は、やっぱり普通にうまい味噌ラーメン+辛い麻婆豆腐という認識であり、辛さメインでもない。とにかくバランスが良く、濃厚味噌や胡麻や油に頼らぬとも何らかの成分が突出しない普通にスープを楽しめる味噌、適量のもやしとキャベツ、若干キクラゲ。中太麺の歯ごたえも小麦の香りも良い。麻婆豆腐は表面の半分程度でもっと入れて欲しい感じ、辛さは適度だが、熱さでやけど注意に加え鼻をかみながら食べることにはなった。


  96. 麺匠ようすけ(中野区中野):休日11時半の開店時に数人の待ちあり、カウンター7席は即満席。あっさり、濃厚とあるが超濃厚白湯らーめん\750を。黄白濁したスープはポタージュスープみたいに濃厚、しかし臭みや塩っぱさは感じずそれほど重くない。途中からレモンを搾るとややさっぱり。硬さ普通で頼んだ麺は普通、低加水でもない。具はさっぱり味の鶏胸肉、柔らかく味のある不整形のメンマ、輪切り青ネギ、糸唐辛子、辛くない玉ねぎのみじん切り。十分美味い鶏白湯。2014.10


  97. 濃魂タンメンかみもり(相模原市南区鵜野森):4月に開店。相模大野駅からはちょっと離れてて、16号走行車向け。平日13時頃、半分くらいの客。基本の濃魂タンメン790円(麺大盛り無料を辞退)。たんめんというと透明塩スープを想像していたが肌色のスープはとんこつそのもの、マイルド・クリーミー前面でその後旨味が広がる。具はもやし、キャベツ、豚肉、キクラゲ、にんじん、ニラが適量かつ十分に乗り、味も良く染みてて大きすぎず硬くなく食べやすい。中太ないし太麺はアルデンテで、もきゅもきゅシコシコ食感が良い。油っぽいというほどでもないが、油のくどさは多めの刻み生姜が中和してくれてくどくはない。
    たんめんというよりちゃんぽんもしくはとんこつラーメンに近く、美味い。(大量でもないのにわりと残した。事務系中年男性には量が多い)。2022.6


  98. ラーメン246亭(横浜市青葉区桜台):青葉台のやや町外れにあるレトロ調の小さな店。平日、20時閉店間際でも先客あり。基本かつ看板メニューの殿\750は濃厚鶏白湯で、薄い茶色のスープは天下一品ほどではないがトロトロ濃厚、しかし油も塩もくどくなく最後まで飽きない。ただスープでお腹いっぱいになる。不整な平打ちの縮れ麺は、そんなに太くないけどもきゅもきゅ感あり面白い。具はホロホロのチャーシュー、メンマ、なると、カイワレ、ワカメ、輪切り青ネギ。久々に本物の濃厚鶏白湯だった。ひっそりやってるが高レベル。2014.8


  99. つけめん 玉 町田店(ぎょく。町田市中町):圓 町田店の居抜き、本店は浜川崎の比較的有名店。平日13時頃ほぼ満席。つけめん\800並、あつもりで。茶濁したスープには油層が浮き魚粉も舞っている。魚介前面、定番の濃厚つけ汁はやや粘度高く甘塩っぱく確かに濃いが、塩が強い。やや不整な平打ち麺は適度なコシとのど越しで汁の絡みも良くうまい。具はつけ汁内に味の染みた厚めのチャーシュー、細切メンマ、なると、ブロック状の玉ねぎ。玉ねぎは卓上にもあり足せる。甘くて辛い。今時目新しさはないが麺もスープもチャーシューも確かに高レベル。ラーメン/つけめんは数ヶ月ぶり、積極的に行かなくなったのでずいぶん久しぶりに食べた。つけ麺は大抵、量が多いから完食する気はなかったけどこれはそれほどでもなくて普通に全部食べてスープ割りもした。割るとつけ汁のとんがった濃さがなくなり裾野の味が堪能できる。2015.2


  100. 葵亭(あおいてい。相模原市豊町→2013.12相模原市南区若松に移転):19:00開店、自家製麺ゆえ麺がなくなると21:00頃に閉店してしまう事もあるという。この近辺ではないいわゆる行列店、平日夜に行列している。
    ラーメンはクリーミーなとんこつで臭みはなく、天下一品のこってりに近いコラーゲン系トロトロスープ。家系のように油脂に依存しているわけではないのでクドくないが、敢えて言えばやや薄めか。やや太めのほぼストレート麺は適度にもっちり。チャーシューはわりと無味で普通、シンプルなもの。他に具は海苔と刻みネギのみ。つけ麺のつゆはよりコクがあり、麺はよりシコシコでこちらの方が麺を楽しむ感じ。もったいないのでけっこうつゆも飲んでしまったが。小さな店で開店時間も短く、定休日(月曜)以外も開いてない事があるが、特別なとんこつには違いない。わかってるのか、客層も二郎的なマニア多し。
    2011.6、3回目くらい。21時頃、常にほぼ満席の人気店。トロトロスープは油っぽくなく、そこそこコクあるがやや薄め。麺はやや太めのストレート、具は同様。最近食べたのだと壱六家の塩に近いが、より澄んでいて、しかし今となってはインパクトは低め、ゆえにリピートはしなそう。


  101. 五ノ神製作所(新宿駅、渋谷区千駄ヶ谷):さすが有名店、平日14時前で20人、30分待ち。観光客、外人率が高い。ebiトマトつけ麺肉入り\1080、強気な値段だがこれで客足が遠のくことはなさそう。
    赤茶色のつけ汁は見た目ほど濃くなく、海老とトマトの旨味が強い。蕎麦みたいな色の太麺は讃岐うどんくらいコシがある。つけ汁の絡みはよく、途中でつけ汁がなくなるが足してもらえる。麺の上にはジェノベーゼソースのようなものと、焼いたフランスパン。具はつけ汁内に、薄切りとブロックのチャーシュー、鳥肉、三角形でコリコリのメンマ。
    トマトの使い方がうまく、食べてるうちにパスタとの違いがわからなくなる。イタリアンで出て来ても違和感ない味。確かに美味いし他にはない味だけど、濃厚魚介豚骨のようなラーメンらしいガツンと来るインパクトはない。麺は多く、女性は完食困難かと。名物ではあるが定番にはならない。2014.10


  102. 麺処かっすい55(横浜市都筑区池辺町):鴨居駅から川を渡ってすぐ、夏の平日13時頃、半分ほどの席が埋まってる。10分程度待った、割と長く感じる。超濃厚みそらーめん\850、茶濁したスープは高粘度で適度に濃厚な味噌味のバランスは良く、塩っぱくもなくピリ辛程度。具は麺が見えないくらい載っててレタス、輪切りと細切りのネギ、厚く味のある柔らかいバラロールのチャーシュー、味玉半分、味濃いめの挽肉、コーン。平打ち麺はややコシありスープと絡む。具はやや雑多ではあるがいずれも悪くない。食べやすい濃いめの味噌を堪能したが、贅沢を言えば思ったほどインパクトはなかった。2016.8


  103. 野方ホープ 目黒店:ラーメン\720のスープには一面に背脂が浮き(脂の量はふつうで頼んだ)、薄茶色のスープは甘めのとんこつ醤油で臭みはない。黄色っぽい多加水麺はプリプリ感あるも柔らかでコシはない。具は柔らかいチャーシュー、メンマ、もやし、刻みネギ、海苔。背脂系だが油っぽさはあまり感じず、むしろ家系より塩っぱくなくマイルドでもたれず食べやすい印象、わりと万人向けすなわち普通のマイルドとんこつ醤油って感じ。置いてあるキムチ?を入れてもいいけど、そうするとさらに当たり前の味に。2011.4


  104. 萬珍軒(名古屋市中村区太閤通):繁華街ではないところにある老舗。名古屋では当然かもしれないが駐車場もある。ラーメン店ではなく中華料理店で結構大きく、遅くまでやってて、有名店だけに週末0時頃でも待ちはあるがすぐ捌ける。定番の玉子とじラーメン(醤油)\700、醤油ベースの比較的普通のスープはその名の通り卵とじによりかなりまろやかで特徴的。麺は相当細くちぢれている。具は柔らかいチャーシュー2枚、多めの輪切りネギに海苔、今時ではないが、デフォルトでコショウが結構かかっている。味は濃いめだけどまろやか、柔らかい細麺は良い意味で飲んだ後に食べると一番美味く感じる。2015.4


  105. つけ麺専門店 三田製麺所 新橋店(港区新橋)、新宿西口店(新宿区西新宿):新橋駅前の歓楽街は土曜でも賑わっている。でもラーメン店の客入りは店により様々。そこそこ客の入ってる当店のつけ麺、並(200g)\700は流行りの濃厚魚介とんこつで、褐色のスープはまさにドロドロで節濃厚、ほぼ讃岐うどんというコシのある麺に絡み過ぎて、麺が中盛り以上だと途中でスープがなくなりそう。具はスープ中にブロック状のチャーシュー、太くて繊維質だが柔らかいメンマ、輪切りネギ、さらに海苔が浮き結構な量の節粉が乗る。今時当たり前のつけ麺だがスープの濃度は特筆もので最後まで濃厚な風味が楽しめる佳店。2012.10
    数日後19時頃、新宿西口店。辛つけ麺、並(200g)\750はほぼつけ麺に香ばしく辛いタレが入っただけ、でも良いアクセントになりスープ割りまで楽しめる。尚、当店は新橋店よりスープがサラサラだった。


  106. 二代目つじ田 神田御茶ノ水店(千代田区神田小川町)お茶の水というよりほぼ小川町ないし淡路町。いつも行列で土曜夜もやはり6~8人程度の待ち、10分ちょっとで着席。基本のつけ麺\880、さすがに強気な値段。茶色のスープはとんこつ+鶏+魚介でいい鶏を使用しているとのこと、流行の節系前面でなく油多めでよく懸濁した動物系中心、マイルドではあるがその分塩は多め。黄色みがかった太麺はツルツルでシコシコでよく締まっており歯ごたえは良い。具はスープ内にチャーシュー、焦げ茶色で細いメンマ、輪切りネギ。書いてあるとおり、1/3食べてから麺に乗ってたすだちを麺にかけて混ぜると酸味でかなりさっぱり風味になり、さらに1/3食べて黒胡椒を麺にかけるとスパイシーで賑やかな味わいとなり、味が変わって飽きないが、しかしやはり何もかけないのが一番シンプルでうまい。むしろ節系特濃ドロドロスープでなくバランスの良いつけ麺で確かにうまいけど、それほどインパクトは無く目新しいわけでもない。2012.10


  107. 三ツ矢堂製麺 川越店:つけ麺中心のチェーン店。平日昼頃でも空いてた。つけめん\780の麺は小200gから大盛り600gまで値段同じ、こだわった小麦を使ってるうどん程度の太麺で、ツルツルかつもっちりコシがあり良い。スープは茶濁の魚介系とんこつでゆず風味が前面に出てくる。甘いがさっぱりコクがある。具は短冊状のチャーシュー、柔らかく甘いメンマ、ナルトと、ネギがスープに沈む。濃厚チーズソースつけめん\980はこれにドロドロのチーズのトッピングが付いたもので、これを麺にかけてから同様に食す。チーズのまろやかさは感じるが、元の味をぼやけさせ、またチーズの臭みを目立たせるためお薦めではない。2010.9


  108. ラーメン 岩佐(大和市中央林間):2010年4月開店、店主は二郎めじろ台店出身とのこと。同年7月、金曜22時にこの場所で客足が途絶えないのは人気店ということ。魚介しょう油つけめん\700のスープは茶濁し節系前面の魚介とんこつ、背脂が浮くもクリーミー・マイルド感よりも塩っぱくて唐辛子のピリ辛が目立ち結構スパイシー。麺は二郎系の薄茶色の太麺、うどんくらいあってモシャモシャ食うような食感。麺にはネギと海苔が載り、スープには2種類のチャーシューとメンマが沈む。スープ割りすると、しゃぶしゃぶ木曽路のシメのうどんのような、つまり出汁と塩コショウ中心のピリ辛スパイシーっぽく、脂肪のマイルド感に頼る流行の魚介とんこつつけ麺とはやや違うオリジナル感は貴重。ただし、トップクラスのつけ麺店のような麻薬的な魅了感は無い。
    2011.2再訪。塩とんこつ細麺\600のベージュ色のスープはとんこつだけどクリーミーさはなく、しかしほのかに魚介?が香り、コクはある。軽く背脂が浮くが油っぽさは無い。普通の硬さで頼んだ細麺は、かすかに芯が残るがツルツルでコシはない。具は味のある柔らかいチャーシュー、柔らかいメンマ、海苔、刻みネギ。万人向けのクセの無いとんこつラーメン、それゆえの良さもあるが、本来の博多とんこつを期待すると食い足りない。太麺野菜(小)\650は二郎系で、軽く背脂の浮く濃い褐色のスープは確かに濃いめだがまろやかなとんこつ醤油で、カネシ醤油のようなコクがなくむしろ優しく油っぽさも無い。麺は細めのうどん程度、硬めで頼んで普通、もしゃもしゃ感とかは無い。量は普通のラーメン程度。具は同様のチャーシューに刻みネギ少々、適度にシャキシャキのキャベツともやしが小山盛り、もやしが多すぎないのは良心的。おそらく最もマイルドな二郎系。おそらく都内にあったら若者とマニア向けによりインパクト志向にすべきだろうが、中央林間では客のほとんどが地元の普通の人のためこれくらいの大人しさが丁度良いだろう。


  109. づゅる麺池田(目黒・権之助坂商店街):新しい人気つけ麺店だが平日22時頃は行列なし、カウンターのみの狭い店内はほぼ満席。つけ麺\800のスープは茶褐色に乳化しており、とんこつ不使用・ダシは野菜と魚介のみということもあり、油っぽさくどさ重さを全く感じず、しかしマイルドな鰹節の風味はしっかり楽しめる。粘度が低いから麺へのからみは弱め、しかしバランスの良い魚介風味と野菜の甘さでさっぱり。通常量の麺250gは少なからず適度、中太でコシがありツルツル。スープに沈むブロック状のチャーシューは脂っぽさとパサパサの中間で適度、他に具はキャベツ、メンマ、刻みネギ少々。コッテリではないのでインパクトはそれほどではないが、現実的には食べやすくバランスの良い流行の魚介系つけ麺。2010.12


  110. 九段 斑鳩(いかるが。九段下・千代田区九段北):有名行列店、平日19時頃におよそ半分の入りだったが、その後ほぼ満席に。一番人気とのことで、特製らー麺\880のクリーム色ないし薄茶色のスープには軽く油層が浮き、初め酸味と甘みを感じるとんこつで、次第に節系が加わってくる。ありがちなWスープだがややとろみがあって相当まろやか、わりと塩っぱいけど全体に丸く完成度は高い。魚介が弱めなのも特徴。少し黄色がかった中太麺はふわふわでもちもち、量は多めに感じた。具はローストビーフみたいな色で肉っぽいが無味のチャーシュー3枚、コリコリの柔らかいメンマ、しっかり味が染みておかずにもなりそうな味玉1個、水菜、小海苔。
    今では珍しくないとんこつ魚介ラーメンだが少なくとも数年前までは飛び抜けた旨さだったろう。現時点ではあまりインパクトを感じないまろやかWスープで、人によっては退屈と感じるかもしれない。節風味の太麺とんこつと言うか。2012.7


  111. 道玄坂 マンモス(渋谷区道玄坂):2011.2オープン。中華そば\750もあるけどやはり看板商品の濃厚つけ麺\800。書いてある通り10分で出てきた。褐色のスープは山芋入りみたいに相当ドロドロ、柚子入りで甘酸っぱく、麺にもよく絡む魚介とんこつ。麺は白っぽいもっちり麺と茶色い胚芽麺があり、お薦めの後者はなんとなく小麦風味もあり、硬さは適度でコシもある。具はチャーシューとメンマがスープ内にあり、海苔は麺に乗る。普通に問題なくうまい、スープ割りして全部飲めるから本物だが、魚介豚骨つけ麺自体が現在当たり前のもの。5年前だったら六厘舎になれた味。2011.9


  112. 元気一杯(福岡市博多区下呉服町):街中ではない、まわりは会社のビルしかないようなところにあり看板もない店だが有名店。11時頃開店とあるが11時過ぎでも準備中の印の青いバケツが置いてある。数人の行列が出来た11時半頃開店、比較的殺風景な店内にはそこらじゅうに携帯禁止と書いてある。まずはスープを飲め、それが嫌ならお引き取り下さいとも。注文がうるさい。もちろん写真も禁止で、携帯は持っているだけでもダメとのこと。
    ラーメン\650の白いスープには軽い油層が浮くが油っぽさは皆無、もちろん臭みも皆無で、ほのかなとんこつ風味、適度な塩味、ひたすらバランスが良いスープ。確かに飲んでも飲んでも突出した風味は感じず、とんこつの雑味を完全に濾過してる感じの、コクのあるさっぱり感。逆に濃厚さを期待しても何も得られない。バリカタで頼んだ細ストレート麺はもちろん良い歯ごたえ。具はチャーシュー1枚、キクラゲと輪切り青ネギ。置いてある辛子高菜はかなり辛いけど柔らかく食べやすい。
    雑味を完全に消去したとんこつスープは貴重ではあるが、地方には珍しい店側の要求の多さはどうだろう。そして確かにうまいけど、それは洗練された既存のとんこつであり、斬新さはない。2013.6


  113. 鶏と魚だしのつけめん哲 溝口店:平日22時頃でやや待ちが発生している当店は、千駄木のつけめんTETSUの別ブランド。濃厚強火炊きつけめん\800のスープは薄褐色で、器ごと火にかけられていたためにぐつぐつ煮立っている。スープ内には柔らかいチャーシュー、コリコリのメンマ、輪切りネギとみじん切りの玉ねぎが入り、トロトロだが味的には節や醤油ではないため濃くはなく、むしろ鶏と魚介で甘め・薄め・軽めの旨みを出している。生姜が少々入り、臭み消しとさっぱり感を増す。平打ち麺はもちろんコシがしっかりあって、麺の上にはカイワレ少々と、鶏皮の唐揚げは香ばしく箸休めに良いスナック。卓上のスープ割り(かつお出汁)は熱々なので焼き石はほぼ不要、そうして飲み始めると止まらなくなるスープはこれもやはり本物。
    本店は王道、良質ではあるが今では珍しくもない濃厚魚介とんこつつけ麺、そのインパクトは無いが面白い方向性の姉妹店。2012.5


  114. 町田大勝軒(町田市原町田):町田家のはす向かいにわりと最近出来た、わりとどこにでもある大勝軒。でもメニューは若干特徴的みたいで、とんこつ野菜ラーメンは並でもすごい量で一見して二郎系。茶濁し油脂の浮いたスープは甘塩っぱくて濃く乳化、でも単調にならず、さらににんにく入れますか>はい、で入ってくるにんにくがまろやかさを増す。麺はうどんのようなストレートで、他店だったらちょっと茹で不足?と思うくらいが適度な茹で加減で、久しぶりに適度な歯ごたえを楽しめた。麺にもしっかりスープが染みこんでいる。具は、スープの水面下いっぱいの麺の上に、茹でたもやしとキャベツが山盛り、その中に大ぶりな柔らかいチャーシュー2枚。しかしこの、ほのかな甘さで無味の野菜が濃いスープと味の染みこんだ麺と合う。並でもおそらく普通のラーメンの倍くらいの量があり600円は割安。直系二郎と比較しても劣らず、よってこの店がある限り町田に二郎は不要。
    当然看板商品のつけ麺は、並なら普通よりちょっと多い程度で常識的、茶色半透明のスープは甘酸っぱくピリ辛で魚介入りで、とんこつ野菜ラーメンより油は少なくずっとさっぱりしている。中太ストレート麺はつるつるだが適度に食感あり。具は柔らかく厚めのチャーシュー2枚、メンマ、海苔、刻みネギがスープに沈んでいる。これなら万人向けで、しかもつきみ野よりうまい。
    2010.3再訪、とんこつ野菜ラーメンは油たっぷりのためにマイルド、二郎の方が醤油が濃く、それに較べるとこっちは普通の醤油とんこつって感じ。並だと普通のラーメンの1.5倍強か、二郎の小と同じくらいで食べきれる。麺の歯ごたえは相変わらず良い。つけ麺は甘酸っぱくさっぱり、鰹節の風味で飽きにくい。が、現時点ではいずれも新鮮味は無い。


  115. 東池袋大勝軒 本店:1961年創業、2007年に閉店したが翌年復活し現在に至る、いわずと知れた有名店の始祖。2010年8月半ば金曜日午後、待ちはなく、創業者の山岸一雄氏が店先で挨拶している。テラス席もあるオープンな店にはジャズが流れ、昔ながらのラーメン店という感じはしないが、これは山岸氏の趣味のようだ。
    特製もりそば\700の褐色のスープは甘辛酸っぱい醤油、今考えるとこれはすきやきもしくは照り焼き風味ということか。他の店、たとえばつきみ野大勝軒と比べるとだいぶ違う、後者はパチ?家系同様、大勝軒の暖簾分けも複雑でよくわからないが、元祖のHPで紹介されてないのは直系ではないということだろう。魚介とんこつさらに鳥も入ってるとのことだが、いずれも突出することはない。麺は細めのうどんという感じ、若干コシはあるが柔らかめでツルツル入る。量は多めだが、普通盛りなら気がつけば食べきっている。具はチャーシューがゴロゴロと、ゆで卵半分、硬めのメンマ、ナルトとネギ少々がスープに浸かっている。後半やや飽きるが日本人の好む基本の味、多めの麺も今となっては珍しくなく、むしろ柔らかめで食べやすい。ただ最新のラーメンを食べてしまうとやはり古典的に思える。麺大盛りも見たけど、あの大どんぶりに山盛りのは普通の人の食べる量ではない。


  116. 大勝軒 淵野辺店(淵野辺):大勝軒なのにつけ麺が無いみたいでラーメンのみ、で餃子があったりする。ラーメンは薄褐色のスープがたっぷりで軽く油層が浮く。ほんのり甘酸っぱく、臭みのない煮干しが適度に香るあたりが大勝軒らしさか。麺は中太でストレートめ、ややもっちりでややコシがありツルツル食感。具は柔らかく旨みのある小チャーシュー2枚、柔らかいメンマ、海苔、刻みネギ少々。油はわりとあるも軽く、インパクトはそれほどでもないが最後まで退屈にならず、煮干しを軸に誰でも食べやすい秀作。2010


  117. 東池袋大勝軒 節物語(厚木市中町):東池袋大勝軒で修行し厚木市金田の厚木大勝軒(閉店)を経て本店舗を開店。平日21時台、結構人は入っている。メニューは大勝軒と豚骨野菜盛があり、前者はさらに魚介つけめん、魚介辛み、魚介味噌、辛味噌のつけめん/あつもり/らーめんがある。最標準の大勝軒・魚介つけめん\680に生ビール\320、小ジョッキにつまみの醤油メンマが付く。魚介つけめんの赤茶濁のスープは甘さと醤油の塩味と適度な油と節前面(+とんこつ)のバランスが、当たり前の物ではあるけれど安心して普通にうまいと思える味。スープ内には柔らかいチャーシュー、メンマ、なると、輪切りネギが入り、海苔が付く。麺はコシのある中太麺で、その小麦のほのかな甘さがスープと合う。途中で無料トッピングの魚粉増量(節玉)を入れると適度に魚介が強くなりスープの粘度が増し麺への絡みも良くなるが、粉っぽいためスープ割りするとむせそうになる。これは必須ではない。また割るとベースのかつおダシのスープがしっかりしており、油と塩で誤魔化したりしてないことに気づく。当たり前の店・商品ではあるが、久しぶりに食べるとうまい。クドくないし。2013.9


  118. ラーメン金太郎(相模原市中央):相模原ラーメン激戦区のアイワールド前に出来た二郎インスパイア系。少なめラーメン\500でも普通に野菜が山盛り。スープはとんこつ醤油、といっても動物系中心で乳化しマイルド。麺は中太ストレートのアルデンテで、小麦っぽくてもしゃもしゃ食べる感じ。具は山盛りのもやし+キャベツ煮の下に筋っぽいチャーシュー1枚。指摘されているように、ほとんど町田大勝軒のとんこつ野菜ラーメンと同じ、二郎のややライト版。ただ、その中でもわりとクドくない方。


  119. 大勝軒直伝 金太郎(相模原市中央区清新):そもそも相模原大勝軒があり、その近くに二郎インスパイア系のラーメン金太郎が開店、この2店のオーナーが同じらしく相模原大勝軒が閉店しラーメン金太郎が大勝軒金太郎として新装開店、さらにそれが相模原大勝軒跡地に移転し大勝軒直伝 金太郎として開店、というやや複雑な経緯。メニューは大勝軒系のつけ麺とラーメン、金太郎系のとんこつ野菜つけ麺ととんこつつけ麺、それらの派生がある。どんぶりや店員のシャツからして東池袋大勝軒直系かと思いきや同HPののれん会には当店が入ってない。しかしつけ麺(並)\650のスタイルは東池袋本店とほぼ同じで、暗褐色半透明のスープは節ととんこつがバランス良く配分され、甘くて(塩)辛くてピリ辛、ただし酸味は少なめ。麺も同様、丸い中太麺で表面ツルツルで適度に芯があり、コシ少々にもしゃもしゃ食べる感じ。スープには海苔が浮き、肉っぽい風味のチャーシュー、メンマ、刻みネギがスープに入っている。量は少なくない。普通にうまいつけ麺。2011.4
    とんこつ野菜ラーメン(少なめ)\600は確かに二郎系直系では出てこない少なめ、普通のラーメンの1.5倍程度か。小盛りの野菜はほとんどもやしでキャベツ少々。チャーシュー2枚はしっかり炙ってありうまい。茶褐色のスープは十分油懸濁で臭みのないとんこつ醤油味。カネシ醤油の風味は無く、塩っぱ過ぎず甘さもありクドくなく、安っぽい家系みたく平板でなくうまい、とはいえやはり後半は油で重くなった。中太麺のもきゅもきゅ感は良い。2012.11


  120. 日の出らーめん 剛つけ麺(横浜市中区宮川町、日ノ出町):看板メニューの剛つけ麺\750のやや粘度の高い茶濁したスープはまず塩っぱく、その後に節と醤油を乳化した油が包み込む。微かにぴり辛、酸味は少ない。麺はその名の通りほぼ讃岐うどんでコシは文句なし、しかも小麦の甘さはスープの塩っぱさとよく合う。具は割り切ってシンプル、キャベツ1枚と角切り小チャーシュー2個と長ネギ1本のみ。刻んでないネギはむしろ珍しく歯ごたえも良いが、チャーシューは7割方脂身だった。頼めば、少々温いがスープ割りももえらる。
    ありがちな甘酸っぱいつけ麺や家系を塩っぱくしただけかもしれないが、後味サッパリなのと麺は本物。2011.1


  121. ラーメン厨房 麺バカ息子 徹(鶴見):つけ麺は中太麺と極太麺、ラーメンは歯ごたえ麺とつるつるもっちり麺が選べる。つけ麺のスープは赤茶色で濃厚、玉ねぎの小片と節粉が浮き、節前面のとんこつ醤油。深みはあまりないがバランス良く、最後まで飽きない。中太麺はややもっちりで柔らかめ、わりと普通な感じ。スープのからみはやや少ない。具は麺上に柔らかく味のあるチャーシュー、海苔は全形1枚まるごと載る。最後にスープ割りを頼むと、和風かとんこつが選べ前者はさっぱり。ラーメンのスープもほぼ同様でややオイリー、濃さは適度でマイルド。麺はつるつるもっちり麺にすると、おそらくつけ麺の中太麺と同じ。具は上記に刻みネギが入る。やはりラーメン好きならば、歯ごたえ麺(おそらく二郎系と同じだろう)or極太麺(見たところ太いうどん程度)を薦める。


  122. 基 Motoi(町田市原町田):仲見世商店街内の小さな古そうな店だが開店は2007年。先に食券を買って渡してから外で待つシステムで、それゆえ着席するとすぐ出てくる。らあめん\700は背脂が浮き鰹節風味のする醤油とんこつで、わりとこってりとろみのあるスープ、節系が出過ぎる事なくバランスは良い。麺は中太ストレートで適度な茹で加減かつコシもあり食べ応えがある。具はやや味の付いた厚めのチャーシュー2枚、長く繊維質のメンマ、刻みネギ。看板メニューのつけめん\730のスープはらあめんのスープより当然濃く、ピリ辛でやや塩っぱめ、油は薄め。麺や具は同様。普通にうまい節系とんこつ醤油で、麺も良い。つけめんの方がうまいというわけではない。
    2011.11再訪。らあめんのスープは結構油懸濁+背脂で油っぽい、ややねっとり感あるが、最近の濃厚魚介とんこつに比べると明らかに薄く、トロトロとも言えない。中太ストレート麺は悪くない。つけめんも同様、もちろんスープはやや濃いが、大差無い。つまりつけめんのスープとしてはインパクト少。今市。


  123. つけ麺ながおか(大和市中央林間):東麺房の居抜き、2012.12.12オープン。基本のつけめん\750の茶褐色のスープは適度に油懸濁で甘酸っぱくピリ辛、魚介は強くなく、とんこつと鶏ガラのバランスも良い。粘度は低いがコクあり味しっかりで最後まで飽きない。黄色い中太麺は硬くないがもっちりコシあり。具は短冊状のチャーシュー、メンマ、輪切りネギがスープ内に。卓上のポットでスープ割すると甘さが目立つがうまい。都内でも中堅クラスとしてやってけるレベルの佳店。2013.1


  124. めん処 樹(たつのき。横浜市保土ヶ谷区天王町):駅でいうと星川と天王町の中間くらいにある、一見、見過ごしそうな地味というか落ち着いた、町のラーメン店。平日18時過ぎ、ほぼ満席。カウンター8席を一人で切り盛りしている。お薦めのつけ麺のスープは褐色半透明でやや油の浮いた見るからに醤油味、そこにネギと焦がしネギが浮き、やや脂っぽい細切りのチャーシューとメンマが沈む。甘さと酸味のバランス良く、やや塩っぱめ(辛め)にまとまっており、また獣系と魚介系もどっちが突出することなく馴染んでいる。麺にはすりゴマと海苔1枚が載り、自家製麺の白いちぢれ麺はコシが心地よい。派手さはないがコクのあるサッパリ醤油、全体にバランス良くまとまりこれといった欠点は無い。


  125. らあめん 零(相模原):らあめんは塩と醤油味が選べ前者がメインとのことでそれに。麺の硬さや味の濃さも指定できる。スープは鶏白湯とのことだが茶濁半透明でやや油が浮き、鶏+魚介+野菜等によるダシは深い味わいで塩にしてはこってり。麺は博多ラーメンの細ストレートで茹で加減は適度。具は、ほろほろで脂身多めで味のあるチャーシュー、海苔、多めの刻みネギのみとシンプルでわかってる感じ。近くに有名店があるせいかそれほど話題にも出ず、駅はもちろんアイワールドからも離れており近いといえば市役所の方が近いけど駐車場も無いし立地条件は良いとは言えない小さな店だが、味は有名店に勝とも劣らない。


  126. 太源(たいげん。伊勢佐木長者町):カレーとラーメン専門店、というかカウンターのみ10席程度の屋台的なノリ。安易に両者を合わせたカレーラーメン\890は、確かにラーメンにカレーをかけただけのよう、しかし両者の味の相性も量のバランスもよく濃すぎず、スープを十分楽しめる。初め喉にカーっと来るほど辛いが後味はむしろまろやか。硬めで頼んだ麺は普通、わりと最後までクタクタにならない。具は、パサパサでカレーの染み込む余地のあるチャーシュー、メンマ、太めの輪切りネギは甘く感じる。もちろんカレーはそのままでうまい、変に奇を衒ったスパイシーではなく日本人が普通に食べたいと思うカレー。2011.11


  127. 麺処 ほん田(東京駅・東京ラーメンストリート):土曜昼、同所にしては混雑の少ない当店の待ち時間は10分程度。店内はモノトーンとシルバーで近未来的演出。鶏と魚介の豊潤塩ラーメン\750の黄色っぽい透明なスープは油で軽く、それらのダシが適度に効き十分な旨みを感じる。低加水の細縮れ麺は適度な茹で加減で、わりとクタクタになりにくい。具はローストビーフのように生っぽいチャーシュー、メンマ、細切りネギ、青菜に加え、3つの焼きミニトマトの酸味が良い具合にアクセントに。丼にはわさびが付いてて、これを加えるとさっぱりしててスパイシーに変わった味も楽しめる。基本的に文句無い塩。とんこつ魚介のつけめんは、普通そうだがどうだろう。2011.10


  128. みんなのテンホウ 諏訪インター店(長野県茅野市):金曜日18時半、ほぼ満席。餃子はニンニク強くなく六角の香りがして普通に美味い。テンホウメン¥790の白いスープはクリーミーで結構塩っぱく香ばしい。麺は太めでもちもち、具はエビ、イカ、豚肉、かまぼこ、キクラゲ、もやし、キャベツ、ニンジンの野菜炒め。食べやすく最後まで飽きない。ラーメン¥500は(あっさりしょうゆ味)の通りで、見た目は薄い褐色透明のスープだけど案外出汁感強く美味い。退屈しない味。普通の縮れ麺にチャーシュー、メンマ、わかめ、コーン、輪切りネギ。タンタンメン(ひき肉入りゴマダレスープ)¥620のスープはあまり濃くなく全く辛味なし。麺は普通、肉味噌ともやし、わかめ。食べやすい。
    地方のファミレス的なラーメンチェーン。適度なメニュー数があって味が良いので当然客の入りが良い。2024.2


  129. 壱六家 瀬谷店(瀬谷区瀬谷):野永やの斜向かいにある。平日夜でも比較的客入りが良いようで。塩ラーメン\650の白濁スープは一見こってりとんこつ、しかしそうではなくひたすらくどいほどにクリーミー、これはクリームそのものか卵白でも入ってるのか?初めのインパクトは強く、うまいと思うが次第に重さが気になり、薄味でコクもはっきり感じず、後半にはほぼクリーム感だけでお腹いっぱいになる。とんこつ臭は無い。麺は中太ややちぢれ、通常の家系のようなもっちり歯ごたえあり。デフォルトで問題ないが硬めもいい。具は海苔3枚、味はあるが小さなチャーシュー、繊維質のほうれん草、刻みネギにウズラの卵は珍しい。醤油ラーメンはほぼ同様、スープはやや茶濁し醤油が入っただけ、こちらの方が味ははっきりする。油少なめにしてもやはり重さは変わらず、乳化したスープそのものがほぼ油か。くどいほどの濃さと、あまり油層が浮いてないため家系らしくないのは面白いが、油少なめでもクリーム感が悪い意味でマッタリし過ぎてもたれた。


  130. 喜多見家(世田谷区喜多見):2014.9末開店、近隣に家系というかまともなラーメン店自体少ないのでしばらく混んでた。土曜昼、8割の入り。ラーメン\680の黄土色のスープは適度な塩加減とほんのり醤油味を油がまろやかにしている、すなわちデフォルトで油は多めのいかにもな家系。硬めで頼んだ麺は普通のうどんのよう、でもわりとスープも絡むし問題ない。具は柔らかいが脂っぽいチャーシュー、ほうれん草、海苔3枚とうずらの卵。期間限定の味噌ラーメン\980の赤茶色のスープは適度に甘めの味噌の旨味が出ている。濃くはないがやや粘度が高い。具はもやし、キャベツ、ニラの野菜炒め、チャーシュー、やはりうずらの卵。野菜炒めと麺を食べたという印象。問題ない味噌ラーメンだが、ややコスパ悪い。2014.12
    気が付けば開店してもう2年、全然来てなかった。結構評判良いようで。平日昼、カウンターがほぼ埋まってるくらい。塩ラーメン\680中太麺硬めで。ほぼ白濁したスープは確かに塩だが素のとんこつのようなシンプルさとまろやかさがうまい。油層はなく適度に懸濁しわりと塩っぱさがあって飽きない。麺にコシは感じないがぷりぷりして小麦の旨みあり。具は柔らかいバラロールのチャーシュー、海苔3枚、柔らかいほうれん草、輪切りネギ少々。やはり塩を食べるとこれが基本で、普通の家系ラーメンは醤油トッピングかと思う。普通にうまい家系が近くにあると便利。2016.9


  131. 壱六家 上鶴間店(上鶴間本町):2013.5開店、2013.7訪問、平日21時過ぎで客入りは良い。醤油ラーメン(並)\650、濃いめ・油少なめで頼んだスープは茶濁し、とんこつの臭みはなく醤油の味は最後までしっかり。まろやかだが油っぽさは感じず、よく懸濁している。硬めで頼んだ麺はやや平打ちのアルデンテで歯切れ良い。具はチャーシュー、海苔3枚、柔らかいほうれん草、ネギ片少々。悪くないが特別うまくもない、醤油は他の店舗のようなマッタリ感なく、普通の家系っぽい。ただスープは濃いめでない方が良いだろう。最後はやや重くなる。
    3年ぶり。平日14時でもわりと客入りは良い。塩ラーメン並\680、麺硬めで。やや茶濁したスープは以前瀬谷店で食べたのとは違い普通に塩とんこつ、臭みはなく適度に塩っぱく軽い油懸濁、それほどクリーミーでもないが重くもない。中太麺は普通にぷりぷり食感。具はやや塩味のついたチャーシュー、ほうれん草、海苔3枚、うずらの卵、ネギ若干。卓上の生姜を入れるとさっぱりするがとんこつらしさは遠のく。おそらく標準的家系の塩、最近食べた喜多見家とほぼ同等、やや喜多見家の方が丁寧な感じがした。2016.9


  132. 壱六家 相模大野モアーズ店:2011.5訪問、開店は2月。ラーメン(醤油・並)\600油少なめのスープは肌色、瀬谷店ほどこってりどろどろ感なく、ほぼ薄めのとんこつに醤油風味で、臭みもくどさも無い。硬め・太麺を選択、家系らしいもっちり中太麺で、二郎系ジュニアのようなもしゃもしゃ感もあり、良い歯ごたえ。具はチャーシュー、海苔3枚、ほうれん草、刻みネギ少々。確かに途中でやや味を変えたくなるが、ショウガ・豆板醤・コショウ等入れてもそれなり。家系亜流の壱六家だが、これはクドさ・重さを感じずむしろ東京とんこつに近い退屈ささえ感じた。
    2011.6ラーメン(塩・並)\600硬め・味濃いめにすると、マイルドさの上にまるで「がんこ」のような艶のある塩のコクが感じられ、最後まで飽きずに楽しめた。重さ・クドさもなし。具と麺は同様。やはり瀬谷店のようなざらつき?はなし。
    2011閉店、跡地にでびっとが開店。


  133. 壱角家 橋本店:ラーメン並、塩、かため濃いめ油普通、770円。化調とか塩っぱいとかは当然で、それも含めて家系ラーメンぽさが堪能できた。醤油はむしろ味変で、塩こそ基本と思われるスープは油懸濁と塩の旨味が久々で染み入る。中太い ボソボソで歯切れの悪い麺はむしろそれっぽくて良かった。具は柔らかくほうれん草とチャーシュー、うずらの卵、海苔3枚。八王子に違いせいか、卓上の刻み玉ねぎや生姜も良いトッピングになる。普通に美味い、どこにでもある家系。2021.7


  134. 元祖長浜屋(福岡・博多):文字通り博多・長浜のとんこつラーメンの基本であり本当の元祖。味も具もさっぱりシンプルだが単調にならないバランスの良さ、いつ食べてももたれない。本当のとんこつは臭みもない。


  135. 元祖ラーメン長浜家(福岡市中央区大手門2-7-10):元祖長浜屋から分家した「家」の一つ。平日昼時で数人待ちだが回転は早い。薄く白濁した半透明のスープは、最近の濃厚とんこつに慣れたせいか相当薄く感じる。よーく味わうと若干の豚骨臭あるがほぼ薄塩のようなシャバシャバ。レンゲが出てこないのでベタベタの丼を触る事になる。バリカタで頼んだ麺はもちろん細ストレートで、粘りがあり期待してたサクサクシャッキリした歯ごたえではなかった。薄切りチャーシューは味があり美味い。輪切り青ネギ多め。卓上のすりゴマと紅生姜を入れても著変なし。
    おそらく元祖長浜屋とほぼ同等品、さっぱりしたファストフードで、よく味わうというよりも労働者がサッと食べて帰るとこ。450円。2017.4


  136. 万年青(おもと。座間市入谷→綾瀬市小園):店のおすすめは塩とんこつ、しかしそもそもとんこつ・博多ラーメンは醤油でも味噌でもないから塩なのだが。塩とんこつのスープはやや茶濁し表面にはごま油?マー油?が浮き香ばしいうまみを感じる。味は塩味強めだがくどくなく、とんこつ臭もなくうまみが引き出されている。麺は博多ラーメンと同様、小麦粉っぽい細ストレートで茹で加減は適度。チャーシューは肩ロースとのことで、柔らかいがパサパサで繊維質の食感と肉っぽい味。具は他に海苔、メンマ、もやし少々。正統派博多ラーメンとは違ったとんこつとして、村田屋と比べても見劣りがしない。
    ラーメン(とんこつ)は茶濁したとんこつ醤油に魚介が香り、わりと油っぽいが重くはない。麺は塩とんこつと異なり中太丸麺で茹で加減は適度だが柔らかめでややもちっとした食感、スープをよく含んでる感じ。具は香ばしいチャーシュー、海苔2枚、メンマ、ほうれん草、もやしと刻みネギ少々。魚介系とんこつ醤油として際だってはいないが悪くない。


  137. らぁめんや やしげる(世田谷区宮坂。経堂駅):ささりんどうの居抜きで2014年5月開店。相変わらずの狭いカウンターのみ。売りの、焦がし煮干らぁめん\800の茶濁したスープには魚粉が浮き、その通り魚粉中心の爽やかな醤油味。油少なくさっぱりしているが適度な煮干の香りで飽きない。でも焦がし感はあまり感じない。細ストレート麺は適度に硬く歯切れ良い。具は筋っぽいチャーシュー、食べやすくカットされたほうれん草、細いメンマ、それに8ミリ角くらいのタマネギが特徴的。節系醤油として普通にうまいが、特別斬新ではない。2014.8


  138. 不如帰(渋谷区幡ヶ谷):地元でないのでよくわからないが幡ヶ谷という街に普通用事は無いだろう。商店街の雰囲気は経堂・下北沢あたりの世田谷と大差ない。そこからラーメン店・ねじ式の角を路地に入ったところにある小さな店。そば(醤油)\750の褐色半濁スープは一口目からハマグリのダシを強力に感じる。他の店だと煮干しとかが来るところにこれは、確かに新鮮。豚清湯系貝汁そばということで、醤油スープ自体は鶏ガラ中心に豚も使ってるのかもしれない。麺はクタクタではないも柔らかくスルスル入る。具はしっかりしたというか硬めと言ってもいいチャーシュー、味のあるメンマ、海苔、千切りっぽいネギ。さすがに人気店・有名店だけあって日曜14時頃とはいえ3人並んでて15分程度待ったが、それほどのインパクトは無い。丁寧な作りではあるが、特筆すべきは貝のダシのみ。2011.9


  139. 魁力屋(かいりきや) 河原町三条店:一見安っぽいチェーン店。醤油ラーメン(硬め・背脂少なめ・ネギ多め)は、基本甘めで一味入りのためピリ辛、鶏ガラ+背脂のダシはオーソドックスながら完成度の高いスープ。麺は博多っぽいスナッキーなストレートで歯ごたえも適度。具は薄いチャーシュー数枚、メンマ、タダなのにかなり多めの九条ネギ、もちろん辛み臭みなし。全体にサッパリうまい、万人向けの佳作。他に塩、味噌味もあり。2010.4


  140. 魁力屋 鶴見駒岡店:平日昼過ぎだが客はわりと、駐車場が広いのが良い。漆黒醤油ラーメン¥869、かた。最初、文字通り黒っぽいまでの濃い色のスープの醤油の旨味の強さに驚く。チェーン店でこれほどとは、個人店が独自に研究とか全然敵わないなって感じ、ちょっと前では考えられないレベル。だが食べているうちに慣れてしまう。背脂は当然くどさなどなくまろやかさを増すのみ。細い麺はほぼ博多ラーメンのような歯切れの良さ。具は薄いチャーシュー 2枚、めんま、輪切り青ネギと細長いもやし。にんにくや豆板醤を入れたが特に効果なかった。近くにあったら通いたい。チャーハンも食べたかった。2023.7


  141. 龍の家 新宿小滝橋通り店:一風堂出身スタッフによるとんこつラーメン店。とんこつ純味\700はやや茶色がかった白濁スープで、マイルドな中にもコクあり、浮遊する少量の茶色い粒子は焦がし玉ねぎか。バリカタで頼んだ麺は細ストレート、適度にスナッキーだが粘りのある食感。具は味のあるチャーシュー2枚、キクラゲ、刻み青ネギ。こく味\750はさらに、にんにくと焦がし玉ねぎの香油と背脂が入り、もやし少々に辛味噌がかかる。より甘くて辛くて脂っぽい。
    ほぼ前者が一風堂の白丸、後者が赤丸で、当店では前者の方がシンプルな本来の博多ラーメン的で普通にうまい。2010.12


  142. G麺7(横浜市港南区上大岡西):有名だが、上大岡の駅からちょっと離れたわりと住宅地にある小さな店。平日22時過ぎに客ゼロだった。らーめん正油\700の茶褐色透明のスープは一見普通の鶏だが豚も使われており甘めで獣臭なく旨みはしっかり。スープには鶏皮や背脂をオリーブオイルで揚げた”カリカリ”が浮き、香ばしさを演出する。魚介は一切使ってないとのことで、それでもクドくなくここまで出せるのか。やや不整な平打ち麺は自家製麺で、最後までもちもち感があり良い。具は鶏とローストビーフっぽい豚肉、メンマ、小ナルトに加えカイワレ、刻み青ネギがサッパリさせる。やや町外れの小さな店だが有名だけあって完成度は高い。2011.10


  143. 来来亭:相武台店。京都発のチェーン店で、実はこの相武台店が東日本初にして唯一の店舗(2009.12オープン)。さすがに平日14時過ぎでもやや並びあり繁盛店、しかし数人の並びは5分程度で入れた。ラーメンのスープは一見褐色透明の普通の醤油(鶏ガラ)で、しかし背脂が浮きただのサッパリではない。甘めで、やや酸味とピリ辛、豚肉の旨みがしっかり出たすき焼き風?さっぱりだがコクのあるスープはラーメンの味としてはちょっと珍しい。麺は硬めで頼んでも、茹で加減は適度だが細麺ゆえにそうめん的ツルツルでコシは無い。具はたっぷりで旨みのある薄切りチャーシュー、辛さよりも香りの良さを感じる小口切りの青いネギ、柔らかいメンマ。濃さ・硬さ・脂・ネギ・唐辛子の量などもオーダー可能。麺の食感のの物足りなさ、と言った重箱の隅か。
    下溝店。2016.6久々に。平日昼、客入り良く車で来た仕事中のおじさん中心にファミリーも。チャーハン定食\875位、ラーメン(堅め、ネギ多め)に半チャーハン。ラーメンは一面に背脂が浮いた醤油で、わりとにんにくが効いてて若干唐辛子も入り単調にならず最初は良いが次第に醤油の塩っぱさが気になってくる。とんこつでもないため、まろやかさはあまり感じない。細ストレート麺の硬さはまぁ適度。具はチャーシューというよりも豚肉薄切りわりと多め、青い輪切りネギは有料トッピング並みに多め、メンマ少々。チャーハンは具が少な目で茶色い見た目通り濃い醤油味で、これをおかずにライスを食べたくなる感じ。普通にうまいチェーン店だが、全体に醤油というか塩っぱさが目立った。


  144. 北海道らーめん奥原流 久楽 本店(くら。札幌市中央区):昼から深夜までやっており、つまみや酒類メニューも多く、〆のみならず飲んでもいい店。白味噌ハーフらーめん\450、薄茶色をした白味噌スープの表面は油と泡で白っぽく、挽肉も入り味噌とおそらくとんこつにより濃厚。茶色い天かす?の上には辛味噌が載りスパイシー。麺は普通の黄色い多加水麺。具はホロホロというか崩れやすいチャーシュー、繊維質だがコリコリのメンマ、もやし、輪切りネギ。醤油つけ麺\880、こげ茶色のスープには軽く背脂が浮き、香ばしく濃厚な醤油にとんこつ・節のダシがしっかり効いて、くどくないが調和の取れた旨味が最後まで楽しめる。平打ちの太麺はツルツルでコシもあるが、スープの絡みがよくないので常に薄めの印象、むしろ故意にスープをすすりながら食べた。具はすべて麺と同じ皿で、海苔の上に薄く柔らかいチャーシュー、太く繊維質だがコリコリのメンマ、これは軽く胡椒がかかっている。味玉1個、ワカメ。
    白味噌は人気メニューらしく、大人しそうだが攻撃的な味で好感が持てる。醤油つけ麺のスープは高レベル。2012.6


  145. 麺屋 成(なる。横浜市中区若葉町):伊勢佐木町近く、大通りからちょっと入ったところにある油そば中心の店。中華料理屋の居抜き。ほぼ開店1周年、金曜夜21時台で客入りはそこそこ。塩・醤油・こってり・辛味とあるが基本の成油そば(並)\650、黄褐色の中太麺はコシがあり、その上に味玉1個、チャーシュー1枚、玉ねぎみじん切り、千切り海苔、ネギ少々が乗る。かきまぜて食べるとまろやかな薄醤油味、まったりというかもやもやというか。それはそこそこで、お薦め通りに酢とラー油を一回りかけると途端に味が鮮明になる。といってもとんこつや魚介といったカテゴリーに入るものではなく、形容しがたい一般的な油と薄醤油なのだが、これはこれで他にはない味で最後まで一気に食べられる。並は200g強とのことだが、ラーメンより低カロリーだそうで食後も軽い。少なくとも現時点で新鮮味はあり、そこらへんのちょっとうまいラーメンよりは楽しめるかもしれない。2013.9


  146. 尾道ラーメン 麺一筋 桜木町店:ラーメン\650を太麺・硬め・脂少なめで。半濁茶褐色のスープにはやや油層が浮き背脂が散在し、魚粉が香る甘酸っぱいとんこつ醤油。平打ちの太麺はややコシあり、というかむしろ二郎系のもきゅもきゅした食感か。具は柔らかく味のあるチャーシュー、柔らかい細切りメンマ、刻み青ネギ。京都ラーメン+魚粉のような、しかし完成度はわりと高い。2011.1


  147. 自家製麺 囲(かこい。厚木市寿町):やや繁華街から外れたところにある、カウンター数席のみの小さな店。交差点の角にあり、一見もとはクリーニング店?って感じ。囲つけめんは小200g、並300gとあり、小でも普通のラーメン程度か。麺は平打ちで断面は長方形、茹で加減は適度というかやや硬めで讃岐うどんのようにコシが強く、意識的に麺を楽しむことになる。海苔とチャーシューがその上に載り、チャーシューは薄く味もしゃぶしゃぶみたい。スープは茶褐色で油層とほうれん草?の茎が浮き、濃厚なダシは肉系を中心に感じたが、同時に出されたスープ割を足すと鰹が香ってくる。つけ麺にありがちなポン酢醤油のような味でなく、しっかり肉+節のダシが出ておりもちろん麺も丁寧、小さくても真面目に作ってるのを感じる。


  148. 熱血らーめん 遊びじゃネェんだよ!(相模原市中央区横山):壱発ラーメンそば、こっちの方が空いているが実力は明らかに上。熱血醤油\650のスープは背脂がたっぷり浮いた濃い褐色で、とんこつの旨みと油脂のマイルドな甘さがよく出た醤油、京都系・すきやき風でうまい。ストレート麺はポックリ系、茹で加減は適度だが特に後半は柔い印象。具は脂多めのしっかりしたチャーシュー2枚、海苔、柔らかいメンマ、刻み青ネギ多め、これも京都風。魁力屋、来来亭と同系統の味だが小さな店、でもしっかりやっていると思う。2010.10
    1週間後に再訪。一人でやってるせいか、客数人相手してると出てくるまでに10分はかかる。丁寧でもある。熱血豚骨\700のスープは天下一品並のドロドロ、とんこつ+節+甘めの醤油、初め相当塩っぱく感じるが、次第にドロドロまったりでよくわからなくなる。最後にはマッタリ感しかなくなるのは天下一品と同じ。胃もそうだが精神的にも重い、うまみも十分、というか過剰だが。麺は同じ、具も熱血醤油と同様に味の染みこんだチャーシュー2枚、煮玉子半分、刻み青ネギ。さらに糸唐辛子とすり下ろし紅生姜が清涼感をもたらす。 セットチャーハン\350はわりと柔らかめというかベチョベチョで、熱血醤油系の甘めのダシが良く出ており、いわゆるパラパラのチャーハンとは違うけど水っぽく軟らかい日本的焼きめし風。具は玉子・チャーシュー・ネギなど。


  149. 鶏そば十番156 ICHIKORO 町田店(町田駅東口):平日19時、21時頃ほぼスカスカ。白人の店員がいるバーカウンター風の店。すぐ出てきた基本の鶏そば\790の白いスープは確かに濃厚な鶏白湯だがドロドロというほどでもなく。味は充分な油懸濁でまろやか、目をつぶって食べたら塩バターかと思う。断面が四角い細麺は全粒粉入り?でややザラついた食感だが悪くない。具は味のない鶏肉、太いが柔らかいメンマ、半熟味玉半分、水菜、普通の輪切りネギ多め、糸唐辛子少々。鶏白湯だがいまどきのやや非常識な濃厚を期待すると裏切られる、が、普通に食べやすくはある。2017.10


  150. 津津 北野坂店(しんしん。神戸・三宮):繁華街にあり、一見、狭いが汚くはない居酒屋のようなラーメン店で、これは女性が一人でも入りやすいとかとは違うような。ラーメン好きの感覚からすると、あまりうまそうなオーラは無い。基本の白玉\690は京都系のような背脂の浮いた醤油とんこつで、薄茶濁したスープは油脂の旨みが前面に出てマイルドかつやや甘め、臭みやくどさはないが、確かに若干油っぽくはある。白っぽい細ストレート麺はほぼ博多ラーメンのそれで、デフォルトでも硬さは適度。具は、辛味噌少々乗った薄い焼チャーシュー、メンマ、刻み青ネギ多め、これで油っ気を中和する感じ。
    くどくないが背脂系、細麺ゆえにスープの絡み良く重くなってないのは良い。2011.7


  151. 竹岡ラーメン梅乃家 五反田店(港区白銀台・高輪台駅):千葉県富津市・竹岡ラーメン老舗店の都内支店。ラーメン\500は確かに竹岡らしい焦げ茶色のスープで甘くて香ばしい醤油のコク・うまみが強く出たスープ、しかし濃いとか塩っぱいという感じはしない。麺は細ちぢれ麺でコシは無くツルツルな感じ、この店舗では乾麺でなく生麺を使っているとのことで、普通に湯切りしていた。具は柔らかくうまみが十分染みこみまた引き出されたチャーシュー、メンマ、貝割れ大根、海苔にもちろん刻み玉ねぎ、これは若干玉ねぎらしい辛さあるも基本的に甘くて食べやすい。塩ラーメン\600は黄色半濁スープで、胡麻と鶏油で軽め、ほぼ”サッポロ一番塩ラーメン”。麺は同様、具は上記+味のよく付いた味玉+わかめ。塩は悪くないが安っぽく普通、しかし醤油スープは良い。これほど醤油のうまみが出てるのは他では新福菜館くらいか。


  152. 麺場 浜虎(横浜駅西口・神奈川区鶴屋町):西口から遠くはないが外れにある。コンクリ打ちっ放しでおしゃれめにしてる(にしては丸見えの厨房はそうキレイではないが)店内は案外席数多い。基本の醤そば\680は鰹節の舞う茶濁スープで魚介系は確かだが、同じくらい何かスパイシーである。辛くはない、独特の味。XO醤入りというがそれだけでは出まい。考えて飲んでるうちにスープが減る。麺は中太ちぢれ麺、歯ごたえ良くコシもある。具は海苔、メンマ、チャーシューがわりに香草の香りする鶏肉、刻みネギ。スープ、麺、具、いずれも独特だが奇を衒ったわけではなく確立したもので、同じようなラーメンばかり食べてた最近には新鮮な驚きだった。ただのおしゃれなラーメン屋ではなく自分の味で勝負しているのが偉い。
    久々に2010.10再訪。ラーメンは一番安い基本的な商品を頼むことにしているが、もう一つの基本っぽい塩鶏そばは\840といきなり高く、つけそば(濃厚鶏白湯)\700が安いのでそれを。鶏白湯というが白茶濁したスープは結構サラサラ、それほど濃くなく適度にまったり。やや平打ちのやや縮れ麺はうどん程度の太さでコシはしっかり。具は麺の上に乗り、鶏チャーシューは独特のスパイスがあり臭み無く脂も適度で柔らか。メンマも柔らかく、他に水菜と海苔3枚。スープがわりとサラサラのせいか麺への絡みが今市で薄い印象。書いてあるように最後に酢を入れると、よくあるつけめん風に甘酸っぱ塩っぱくさらにサッパリに。


  153. ラーメン研究所(厚木市下津古久):名前は奇を衒っているが厚木の郊外にある普通のラーメン店。日の出製麺所(香川県坂出市の讃岐うどんの店とは関係ない)が近くにあり、そっちの方が混んでる感じ。駐車場があるようだが、郊外ゆえ大抵店前に路駐するようだ。
    ラーメンはスープ・具・麺などを細かく指定できるらしいが、普通はそこまでしないのでスープの番号+味(醤油・黒醤油・塩)だけを指定する。麺・具はだいたい決まっている通りになる。スープは1番から6番まであり、1番がこってりでとんこつ+鶏、6番はさっぱりで鶏塩。3番のとんこつ6+魚介4で醤油を選択。スープは初め蕎麦つゆのような軽い甘酸っぱさで、その後とんこつの風味を感じWスープの面白さがある。デフォルトの麺は太さ中くらいでちぢれており、もちもちした食感が良い。具は味の付いた柔らかいチャーシュー、メンマ、海苔、半熟玉子半分、しいたけ、刻みネギ。しいたけは意外に味もなく、いらない感じ。6番のスープは鶏で、味は塩のみ。普通の柔らかい鶏の塩スープで、塩っぱいという感じではないが塩を確かに感じる。麺は細縮れ麺で、スープのからみは良いが細いため食感は大人しくなってしまう。具はやや脂のついた鶏肉の他は3番同様(しいたけはない)。1番は黒醤油で頼んだせいか、よくあるとんこつ醤油とは異なり醤油中心の味わい。半透明焦げ茶色のスープは甘く若干酸っぱい醤油のうまみが深く、とんこつのコクがそれを後押ししている。麺は太麺とのことだが家系程度で、ややもちもち。具は同様のチャーシュー、メンマ、半熟玉子半分に青ネギの刻みが多め。このネギが、こってりのスープをサッパリまとめる名脇役。
    3番はけっこううまい、6番は悪くないけどわりと普通のさっぱりした塩ラーメンって感じ。1番は家系とんこつ醤油を想像していたが、全然違う醤油のうまみ中心の味わいで、こってり=くどいと思ってしまうような家系の半分以上は、この店のラーメンに劣る。現在のところ、多くのラーメンの味の違いなんて結局、ここみたくとんこつ・魚介・鶏のバランスの違いによるもので、あとは魚・野菜の種類と量とか、そういう主な変数だけでだいたい決まってしまうものかとも思う。わかりやすくスープのダシを定量化表示したのが面白い。秘伝とか真似の出来ない味とか飛び抜けた味なんてものはなくて、たまたま今までなかったから新鮮に感じるだけの事なのかも知れないが、個人的には保守的な店よりも挑戦的に新しい味を求める店を応援する。ここは、これだけ多様な味を(ハズす事なく)提供できる意義が大きい。


  154. ぎょうてん屋(町田):支那そばやのような素材へのこだわりでも、雷文のようなやさしい味というわけでもなく、インパクト勝負で新しいラーメンを提供し面白いからまた行きたいと思う店。やっぱり、ラーメン好きなら新しい味を追求したくなるもので。基本の醤油とんこつラーメンは後述のラーメンの基本スープで、普通のラーショ系こってり、飽きにくいがややくどい。細麺にしても普通のラーショ程度の太さで、硬めにすると適度な食感。若干のほうれん草と多めの海苔、チャーシューは標準的なもの。おそらくミニラーメンはこれの小さいのか。”極鮮鰹麺”は油っぽい醤油スープだが鰹だしが大量に入っててくどさは感じない(胃は感じるかもしれない)。博多ラーメンのような細麺も合う。
    看板メニューの特殊ラーメンの入門編である”ぎ郎”は二郎系インスパイアであるが劣悪コピーというわけでもなく、同様の味のスープつまり油っぽく濃い野菜炒めの汁みたいなとんこつ醤油、その味がよく染みこんだ太麺、野菜とブタは十分二郎と同等品であるといえる。量は多すぎず大盛り程度で普通に完食できる。太麺硬め油少なめが個人的にはお勧め。二郎系というのはうまい!というわけでもないし極めて人工的ではあるけれどもクセになる味。
    さらに、ぎ郎がかろうじてラーメンの範疇に入るとすれば、汁なしぎ郎とカルボ郎はかつてラーメンだったものである。後2者は似たようなものだが、チーズでよりマイルドかつ味の統一感のあるカルボ郎の方がお勧め、究極のジャンクフードとしてのうまさがある。普通に食べるならハーフで十分。それに対し汁なしぎ郎は、汁なしというよりも濃いスープ少量という感じで、食べていくにつれほぼ”チゲ煮込みうどん”としか思えなくなり、また味がやや雑多な感じ、詰め込みすぎというか。いずれにせよスープ無しで生にんにくのどっさり入ったこれは自分でも臭い上にくどく、もたれる。しかしそれでも一度食べておくという経験をして良かった。このように、ぎょうてん屋はそのメニューの多彩さで二郎を超えていると思う。奇形的進化系。
    (2009.11)久々に行ったら塩ぎ郎・味噌ぎ郎\700というのがあり前者を麺硬め・油少なめで。野菜増し無料を思わず頼んでしまったのを直後に後悔、出てきたどんぶりにはもやしが山盛りで、その無味のもやしを相当食べ進まないと麺どころかスープにもたどり着けない。もやしの量はおそらく\41くらいで売ってる一袋分はゆうに入ってるため、当初は何を食べているのかわからなくなる。載ってる豚(チャーシュー一切れ)は、このもやしのおかずとしてほぼ消費された。実際には、野菜と言っても9割がもやしで1割がキャベツ、単なる増量剤であるもやしを大量に食べる必要は?白濁したスープは確かに軽い塩+野菜のうまみが中心で、(乳化しているが)あまり油っぽくはなく良いが、太麺へのからみが少なく、また大量の麺+具に対応するには軽すぎて後半飽きる。やっと掘り出した(手跛行あり)麺は一般的に言うところの中太レベルで低加水、軽くモキュモキュした歯ごたえは面白いが、スープがやや物足りないのと、もやしの量の前に存在感が霞んでしまう。優しい味のぎ郎ではあるが、少なくとも野菜増しは薦めず、味はやはり希薄な印象。にんにくは、食べてる時には気づかないが翌日でも自分で感じるほどだった。(翌日ひどい下痢、やはりこの量のもやしは消化管が処理できなかったか、他にも理由があるのか。)
    (2010.12)粟国の塩ラーメン(とんこつ塩ラーメン)\680はほぼ家系マイナス醤油。油少なめで頼んでも乳化しており、メインが塩なので口当たりマイルドで食べやすいが、それでも軽くはない。硬めで頼んだ太麺もまた家系と同様、ややもっちりでツルツルで食べ応えあり。具はチャーシュー、ほうれん草少々、海苔数枚。
    久しぶりに、平日昼ほぼ満席の人気店。とんこつ醤油ラーメン\700、硬め、濃いめで。茶濁したスープには油層と油懸濁がかなり、背脂もちらほら。その通り、油と醤油が最初は美味いが次第に、塩っぱくてくどくてうんざりしてくる。味濃いめのせいもあるか。太麺はややちぢれ黄色く多加水、ぷりぷりした食感。残念ながら一部固まってる。具は筋っぽく香ばしいチャーシュー、クタクタのほうれん草、海苔大5枚。比較的、吉村家に近い標準的家系だが、久しぶりに食べると家系とはこんなものかと思う。悪いとは言わないが、こういうものだ。2015.8


  155. 村田屋(相模原市中央区中央):相模原では有名店、夜しかやってない。ソツのない塩とんこつ。適度にスパイシーでこってり、しかし常識の範囲内のため手堅い味。
    2012.11、5年ぶりくらい?昼から営業するようになった。平日21時頃、店内に待ちあり、近隣で一番の人気店。一番基本のラーメン\600の茶褐色のスープはやや甘めでこってり、おそらくとんこつ醤油。初めだけ若干のとんこつ臭が無くもない。特別油っぽいわけでもないが濃厚で重め。浮いた胡麻の香りは良い。バリカタで頼んだ麺は白い低加水細めストレート、タイミングが悪かったのか柔かった。具はしっかりしたチャーシュー、もやし、海苔、輪切り青ネギ。一蘭系の改変博多とんこつで評判良いが、一蘭の方が重すぎないし完成度は高いと思われる。
    ほぼ7年ぶりになると、完全に味を忘れてた。まわりにたくさんあったラーメン店もだいぶなくなってしまった、と言ってもおやじ、長浜、新規店がある。平日21時過ぎ、当店はほぼ満席という繁盛ぶり。チャーシューめん\850のスープは茶濁したスープは半分油みたいでとんこつ的旨みはあるが相当にコッテリ。ホロホロのチャーシューは脂身も結構あるがそれほどは重くはなかった。細~中細ストレート麺の食感は良く、もやし、海苔、輪切り青ネギ、ゴマも乗る。総じてかなり油っぽい醤油とんこつで、中年以降にはややきつかった。2019.8


  156. 蓮爾(はすみ) 登戸店:最寄り駅は向ヶ丘遊園。平日19時台に行列数人、しかし食券を先に渡すためわりと回転は良い。店内はカウンターのみで汚く、オヤジ2人でやっている二郎亜流。基本は言うまでもなく背脂の浮いた濃厚な醤油とんこつで、当然野菜が山盛り。蓮エビ小ラーメンは海老風味のスープ、甘くて塩っぱいがわりと平板で飽きやすい。たま小ラーメンは刻み玉ねぎ(といっても1cm角くらい)の浮いた節系で、やや深みありわりとうまい。小つけ麺は麺、スープ、具がそれぞれ別の器で出てくる。つけ麺のスープは5mm程度赤い油層が浮き、ピリ辛で酸味あり、塩味強く非常に濃い。さらに背脂の塊が浮いてるので、間違えてそれを食べるとかなりきつそう。麺は極太で硬め、特につけ麺は緑灰色?で生茹でではないがこれ以上硬いのはないくらい、もきゅもきゅよく噛まないと嚥下できない。例えるならば堅くなった油粘土を食べてる感じ。油+小麦+塩という基質を強く感じる。いずれも具はほとんどもやしと、ややキャベツ。チャーシュー(というかブタ)はそれほど味無く肉っぽい風味あり、大きさのせいかやや硬めに感じたのが数かけら、計一握り分くらいか。特につけ麺は二郎系の中でもインパクト大、特別味が良いとは思わないが記憶には残る食べもの。


  157. 哲麺縁 相模原店(神奈川県相模原市中央区緑が丘):約1年前に花月嵐の居ぬきで開店。前の行幸通りを座間方面に行くと同座間店がある。緊急事態宣言解除直後でガラガラ。豚骨ラーメン\550の塩・あっさり、ばりかたで。すぐ出てくる。ほぼ白いスープにはマー油が散らされ、乳製品かと思うほどまろやかな中にとんこつの旨味があり後を引く。細ストレート麺の硬さは適度で良い歯ごたえ。具は定番のペラペラチャーシュー、歯ごたえの良い細切りきくらげ、輪切り青ネギ、小海苔。ついでに頼んだ鉄板チャーハン\380はぼっけもん的なものを期待してたが、卵と鉄板まであっても全くただのチャーハンで特に美味くはなかった。
    基本の豚骨ラーメンは他に醤油と味噌、哲麺ラーメンは魚粉をこれに加えただけのようだが、どうだろうか。あと豚骨ラーメンなのに、卓上にすり胡麻、紅生姜、辛子高菜がないのは残念。2020.5


  158. 哲麺 二十三代目 座間店(座間市相模が丘):2011.2.13開店、翌月訪問。豚骨塩ラーメン\500はほぼ牛乳みたいな白いスープに茶色い粉(節と焦がし背脂?)が浮き、味も牛乳みたくマイルド前面、薄塩とほのかにとんこつ風味。脂少なめで頼んだため油層は浮かず、乳化というより臭みのないやっぱり牛乳っぽい。バリカタで頼んだ麺は細ストレート、適度な硬さと少しスナッキーな感じ。具は、ペラペラヘロヘロのチャーシューはほとんど脂身、海苔、キクラゲ、刻みネギ。豚骨醤油ラーメン\500はほぼ、これに醤油を加えたのみでスープはやや茶濁、塩っぱくほんのり醤油風味は濃い味好きには良いが、豚骨塩を先に食べると塩っ辛く感じる。他はほぼ同じ。卓上にはすり胡麻、辛し高菜、紅生姜など。油っぽいアレンジとんこつが多い中、くどくなく、特徴的な牛乳っぽいスープ、ちゃんと細ストレート麺、具はシンプルとはいえ500円はコストパフォーマンス良い。替玉50円だし。
    2011.5再訪。豚骨味噌ラーメン\500は甘酸っぱい味噌前面でとんこつ感薄く、マイルドまったり味噌って感じ。他はほぼ同じ。とんこつとしてはやはり塩>醤油がお薦め。哲辛ラーメン\700は担担麺風の胡麻風味ピリ辛スープで、香味油が浮く。具は輪切り唐辛子と挽き肉を和えた太めの白髪ネギが多め、ネギの辛さ・臭みは個人的に少々気になったが、それほど辛くはない。バリカタの麺は、特に替え玉はスナッキーというよりもにちゃにちゃした感じだった。
    同月再々訪。豚骨塩ラーメンはバリカタでも麺はほぼ普通、他の人はハリガネで頼んでも硬めという茹で過ぎ。スープはミルキーではあるがサラサラで濃くはない。スープがマイルドで濃くなくてもいいけど、麺はしっかり頼んだ通りにしてほしい。
    2012.8、久しぶりに。日曜11:30頃で結構込んでる。豚骨塩ラーメン\500、あっさり・こいめのスープはクリーミーではあるけどやや塩っぱ過ぎ、とんこつ風味が弱い、けど最後まで楽しめる。バリカタの麺は適度。クリーミーで臭みのないとんこつラーメンとして、安いし安心して食べられる。ふつう・あっさり・バリカタが適度か。


  159. 肥後っ子 大石家(淵野辺):'80~90年代に有名になった店、おやじが怪しすぎるので若い人からは嫌われてるが、クリーミーで欠点の無いとんこつ、というか熊本ラーメン。家系ではない。
    2011.5久しぶりに。20時頃で先客2人。オヤジは相変わらず良い調子で話し続け、前の客に出し終わってからオーダー。普通(熊本ラーメン)\600の肌色半濁のスープは薄めのとんこつで塩っぱめ、やや香味油が浮き、揚げニンニクがやや香る。麺の太さは普通でストレートで断面は円形、それほど硬くなくややにちゃにちゃ感。具はわりとパサパサのチャーシュー(というか普通の豚肉)、ゆで卵1個、コーンにスライスチーズ、なぜか赤と黄のパプリカ片とプチトマト、海苔、刻みネギ。ややコショウが振ってある。具の野菜は存在意義不明、むしろ雑多な感じ。揚げニンニクが熊本風ではあるが、全体に昔風の薄めで雑然とした感じ、特別うまくはないがいろいろちょっと珍しくはある。
    2014.3ついに閉店とのこと。


  160. 極担々麺 真空(相模原市南区麻溝台):2013年10月に九頭竜の居抜きで開店、町田の真空の関連店のよう。平日昼、座敷のある広めの店内は、ゆっくりできるのを期待して近所で働いてる人が昼休みに来る感じ。看板メニューの極担担麺\700は、おじさん一人でやってる割にすぐ来た。白茶濁したスープは胡麻の旨味とまろやかさにほんのり魚介?が香り飽きないが、少なめなので積極的に飲むとすぐ無くなる。汁無し担担麺というのもアリだからいいけど。一部にラー油がかかっているが、辛さはあまりない。黄色いツルツルの麺はちゃんぽん麺のように最後まで伸びずに楽しめる。町田・真空と同様か。適量のもやしの上には多めの肉そぼろ、若干山椒が香りさっぱり。貝割れ大根少々。前の店の印象からあまり期待してなかったが、塩と油に頼らず胡麻と肉の旨味が出ておりうまい。2014.9
    真夏の平日昼でもわりと学生でにぎわっている店。今回は汁なし極担々麺\750、それほど時間もかからず提供された。黄色いがほぼうどんのような麺は適量。大きめのそぼろ、太いもやし、カイワレ、輪切り青ネギを底のタレと混ぜると濃いめの味が丁度よい。辛さはあまりないが山椒が次第に効いてきて最後の方は舌が痺れる。炙りチャーシューは柔らかい。個人的には味覚がおかしくなるようで山椒が苦手とわかった。2017.8
    2017年閉店、北海道らーめん味噌ノ頂になった。


  161. 熊本ラーメン 火の国(町田市森野):大石家で修行した人の店、現在は町田駅前に支店「はじまるby」も開店。ラーメンは主に熊本味、昔味、博多味の3種類がある。
    確かにとんこつ臭はあるが、うまみも十分あるためそれほど気にならない。このレベルの店になるとスープを一口含んだだけでそこらへんの店とは違うとわかる。熊本味は濃いめの醤油とんこつで、マー油も乗ってややしょっぱめだがマイルドでしっかりした味。麺はストレートだが博多ラーメンほど細くなく、コシはないが硬さは適度で食べごたえあり。具は海苔、きくらげ、味付け玉子半分、チャーシューに刻みネギ。昔味はマー油のかわりににんにくチップが浮き、白っぽいスープは博多風。他はほとんど同じで、いずれもけっこう油っぽいがもたれるほどではない。


  162. はじまるby(町田駅):火の国の支店でメニューもほぼ同じ。どろラーメンのスープは名前通り泥のように黒っぽい茶色の黒ごま入り、3倍濃いスープとのことでトロトロ濃厚。しかし臭みはほとんどなく、塩っぱくもくどくもない。麺は蕎麦のようでやや茶色っぽく、細ストレートで茹で加減は適度。具は筋っぽいく柔らかく味のあるチャーシュー、キクラゲ、海苔、玉子半分、刻みネギ。スープが濃いめのせいか、替え玉を頼みたくはならなかった(替え玉は出てくるのがやや遅い)。十分濃厚と思ったが、同行者の熊本人からするとこれでも薄いらしい。
    2011.9再訪。熊本ラーメン\650の茶褐色のスープは濃厚でやや塩っぱめのとんこつだが臭みはなく、濃褐色のマー油が浮き最後までしっかり味を感じる。バリカタで頼んだやや細ストレート麺は適度な食感、バリバリでもなくクチャクチャでもなく。具は味のあるチャーシュー、味玉半分、海苔、きくらげ、輪切り青ネギに胡麻少々。少々喉が渇くくらいだが、しっかりした味。


  163. しんたけ(大和市上草柳):基本のしんたけラーメン(豚味)はおろしにんにく入りで背脂の浮いた醤油とんこつスープだが、おろし柚子の香りで重さを感じさせない。ちぢれ平打ち麺の茹で加減は適度。具は柔らかいチャーシュー1つと、柔らかくコリコリ食感のメンマ多め、海苔、しっかり味のついた半熟味玉、刻みネギ。ちょっと街外れで駐車場はややわかりにくいが広く、行列も出来なそうですぐ食べられるし、夜もやってて味も良い佳店。
    数年ぶりに訪問、やはり町外れで辺りは暗く、22時台だと治安的不安も。駐車場は東名を挟んで反対側の教会。しんたけラーメン\600の茶濁したスープには一面に背脂が浮き、しかし柚子の香りもあって全くくどくない。しかしとんこつ+適度に強めの醤油(塩)味のためこってり感もある。麺は普通、茶色っぽくややちぢれ。具は柔らかいバラロールのチャーシュー、やはり柔らかいメンマ、しっかり味のついた味玉半分、海苔、輪切り青ネギと普通のネギ。こってりかつさっぱり、食べ応えあるけど夜でももたれない味を継続しているのは偉い。2号店はもっと大和駅そばだが、駐車場はない。2013.9


  164. 博多どんたく(海老名市東柏ケ谷):相鉄さがみ野駅近くの飲み屋横丁(?)みたいな所の奥から2件目、純粋なラーメン店というより居酒屋風。ちゃんと博多ラーメンもあるがここは名物のちゃんぽんを。現在は小・小・小(\700)と小・小ちゃんぽん(\750)のみということで、後者を。小3つはなんかね。でもこれが失敗だった。鉄則「初めての店ではいちばん小さいのを」を守らなかった自分の前に置かれたのは、まさにどんぶりに山盛りのちゃんぽん、二郎の小に勝るとも劣らない量。とりあえず食べないとスープすら啜れない。白色に近いスープはまさにちゃんぽんらしい、クリーミーな豚+魚介+野菜のダシ+適度な塩加減と油で最後までうまい。臭みはなく、クリーミー+塩のうまさを複雑な風味が後押しする。おそらく具材によるもので、豚肉、キクラゲ、キャベツ、もやし、にんじん、シイタケ等野菜炒めがたっぷり。麺は中太ほぼストレートで、多加水系だが茹で加減適度でコシ・歯ごたえもそこそこある。二郎系と比較すると、具がちゃんと野菜炒めなのはやや油っぽいが味がついててうまいね。味のバランスが適度だし麺も良く、量的にも満足(というか小3つで十分)だった。
    2011.10再訪。博多ラーメン\650の薄茶色のスープはしっかりとんこつだが、けっこう油っぽくとんこつ臭もある。細ストレート麺はデフォルトでもいわゆるバリカタ程度に歯切れよく、本物。具は柔らかく味の付いた薄いチャーシュー3~4枚程度、海苔、輪切り青ネギ多め。臭みは仕方ないが(好きではない)、本当の博多ラーメンというともっとさっぱりしたスープを期待するのだが、どうしても油っぽくなっちゃうのが多い。小・小・小ちゃんぽん\700を食べると、この白いスープはものすごくマイルドで優しい野菜と魚介ととんこつのダシで臭みもなく、中太ちゃんぽん麺の食感も良く、この店の看板メニューはやはりちゃんぽんだと思う。が、小・小・小でゆうに1.5~2人前はあるので、一人ならこれで十分。


  165. 純連 東京店(じゅんれん。高田馬場):さすが有名店、土曜の昼はやはり行列。味噌ラーメンは油層の浮いた明るい茶色のスープで、比較的シンプルでマイルドな味噌のうまみが出る。麺は黄色っぽくちぢれてツルツル、多加水の典型的札幌風でツルツル。具は小切りで無味だが柔らかいチャーシュー多め、柔らかいメンマ、もやし・玉ねぎと挽き肉の炒め、辛くない刻みネギ。純連(すみれ)と比べると、大きな違いはないが、こちらの方が肉っぽくなくややさっぱり。でもやはり十分油っぽいと、後半には誰でも感じるだろう。少々、一味を振ると良い。ある種、味噌ラーメンの完成型ではあるが、良い意味で裏切られるような目新しさはもう無い。2009.10


  166. みんずラーメン(珉子。門司駅、北九州市門司区):門司はいかにも地方の駅で、そこから近い。昭和の雰囲気というかそのまんま、おそらく80歳くらいのばあさんが一人で作り、じいさんはただ座ってる。地方平日19時、客は2~3人。みんずラーメン(並)\680の茶濁したスープには油層が浮くがややぬるい。臭みのないとんこつで醤油というよりも塩っぱく初めから胡椒入り、おそらく化調とにんにくも入り味は濃い。低加水のストレート麺は茹で過ぎではないが歯ごたえはあまりない。具はわりとパサパサのチャーシュー、メンマ、いずれも味がある。さらに細切りキクラゲ、もやし、ゆで卵1/4、刻み青ネギ、胡麻が多めにかかってる。北九州の老舗名物店がやってるうちに来れて良かった。因みに以前は客を見て味を調節してたとのことだが、それはあまり感じなかった。2013.11


  167. 豚とろ(鹿児島):夜中までやってて、”小ラーメン”なんてのもあり飲んだ後用の店かと思いきや、味はこってりめで普通にうまい。もちろんチャーシューは味良くついててつるりと食べられる。鹿児島に行く機会があれば。2007.11


  168. けやき(札幌・ラー博→卒業):バランスの良い、しかし特別なところのない味噌ラーメン。わりと普通で万人向けのところが、平日夜でも行列が出来る理由か(10席しかないのもあるが)。しいて言えば酒粕(+生姜?)入りのようなほのかな甘さがアクセントになってて飽きにくいのかも。ラー博のミニラーメンはちょっと普通っぽくて、相対的に多めの白髪ねぎがうるさい感じだった。2008.4


  169. 覆麺 智(ふくめん とも。神保町):2011.4現在、元祖一条流がんこラーメンの家元・総本家の店。神保町駅そばの路地にオレンジ色のやや怪しい店構え。日曜昼で待ちなし。覆麺(醤油)\780のスープは褐色透明、醤油は見た目通り濃くないが塩はじんわり染み入るように強め、ダシは何が突出するわけではないが鶏中心に魚介類もやや入ってそう。スープは飲んでゆくうちにやや喉がひりひりするが、ボーっとしてると何とも思わない程度の濃さ、油は多くないのでクドさは皆無。黄色い細ちぢれ麺は歯ごたえよく、適度な硬さを保っているのは良い。むしろ昔、近所の食堂かプールサイドで食べたような懐かしい感じ、特別というわけでなく、そういうところの”生茹で”なのと大差無いのだが。具は柔らかいチャーシュー、もやし多めの上には焦がしネギが振りかけられ、あとメンマと刻みネギ。もやしは増量目的?と思うほど多め、それで塩っぱさに対応しているのか。
    油やダシが主張せず塩中心、シンプルでさっぱりだがはっきり・しっかりした味で、最近の魚介とんこつ・太麺のつけ麺や二郎系のようなインパクトはない、いわゆる普通のラーメン。醤油にしては塩が強いのと、硬めの細ちぢれ麺が特徴。最近がんこラーメンは減少傾向だが、こういう基本形のラーメンを食べたい時もある。相模原の分店のように店主がワガママでうるさくないのは良い(話し好きではあるが)。


  170. 元祖一条流がんこ 長津田分店(横浜市緑区長津田):2015年5月開店、元祖一条流がんこ総本家分店の分店とのことだが、そのあたりの家系図は(家系もそうだけど)よく知らない。長津田駅の閑散側の駅そばに目立たなくある小さな店。夫婦で切り盛りしカウンター4席のみ、平日13時前で先客2人。基本の醤油、がんこ(塩っぱい)とマイルドを選べ当然前者。チャーシューは豚ロース、モモ、鳥から選ぶので脂少なめのモモを。5分程度で出てきた。薄褐色透明スープには油層が浮くが軽い。魚介、鶏ガラなどいずれも突出せず、醤油すらそのダシの一部に過ぎない役割、全体のバランス。やはり言うほど塩っぱくはなく雑味なし。黄色い細めの麺は適度な歯応え。モモ肉は柔らかく旨味あり。他に、柔らかく味のある穂先メンマと長ネギ、青ネギが乗り見た目もきれい。
    他のがんこ同様に、特別な味というわけではなくインパクトはない。一般人が何も考えずに食べれば業務用スープのように何も感じない淡麗系、だがラーメン好きほど、さらに歳をとるとこのようなシンプルなものを好むようになるだろう。ただやはり時間をかけてわざわざ行くほどの新しいものを期待してはいけない。2015.9


  171. 麺家 いろは(海老名・ビナウォーク6番館):富山にこだわったラーメン店で、富山ブラックこと富山黒醤油らーめんと白エビ塩らーめんが二枚看板。黒・らーめんは前者の醤油ラーメンで確かに珍しい味、スープはほぼ黒に近い濃い茶色だが味は想像と違い醤油っぽくなく、魚醤入りということだがむしろほたてとかゆずのようなダシが前面に来てさっぱりしたもの。おそらく一般的な醤油ラーメンよりずっと塩が少なめなんだろうね、でむしろ酸味とかほのかな甘みを感じる。珍しいが、スープの塩少なめでダシ強めということは味の輪郭がぼやけやすく、実際とらえどころのない味とも言える。富山の人に言わせると味が薄いとのこと、確かに薄めに感じた。麺は札幌ラーメンのような黄色っぽい細縮れ麺でありがちな標準品なのが残念(本場富山のは太麺とのこと)。具は肉っぽい味のあるチャーシュー、メンマと刻みネギ多め。やみつきになる味というが、第一印象は”変わった味”って感じで確かに他にはない味、甘みの少ない煮物の汁みたいな。白の方はかなり透明度の高いスープで、軽いんだけどコクがあり、くどくなくエビの香りが漂う。この塩はかなりレベルが高い。麺、具は同様。女性店員ばかりだが、かけ声がうるさかった。


  172. 味乃やまびこ(厚木駅):旭川ラーメンの店ということで定番のしょう油ラーメンを。とんこつ+魚介(昆布)+野菜のだしで深い味を出しながらも、旭川らしく醤油がしっかり中心にいて、単なるとんこつ醤油とは異なる。十分乳化した油がわりと入りこってりだが、しっかりうまみを受け止めくどさは感じない程度。黄色っぽいちぢれ麺はありがちな感じだが、硬めで頼んだ茹で加減は適度でコシもある。具は脂身多いも味があり十分柔らかいチャーシュー、メンマ、ネギ多め。醤油の味がしっかりして深みもある旭川ラーメンであった。


  173. 寿々喜家(すずきや。保土ヶ谷区上星川町):16号沿いで駐車場多くあり、駅からは5分以上は歩くようだけど平日18時台で待ちが生じる人気店、しかし元はラーショっぽい。ラーメン並\650はまさに家系、乳化した薄い茶褐色のスープは、油少なめで頼んだがマイルドで臭み無く、醤油味もしっかり出ている。麺は中太やや平打ち、硬めで頼んだためややもっちりで歯ごたえも良い。具はチャーシュー、柔らかいほうれん草、海苔、刻みネギ若干。雑味なく、油に頼らずくどくないマイルドなスープとソツのない麺、家系としての完成度は高い。しかし目新しさは全くなく、家系の限界を感じた。
    2011.10再訪。土曜昼、4人程度の待ちだが10分と待たず着席。11:30過ぎると行列がさらに伸びた。ラーメン(並)麺硬め・味濃いめ・油少なめで頼むと、茶濁したスープは醤油をやや強めに感じるがとんこつの臭みなどは無し。デフォルトと較べて油が少ない分、地味ではある。家系の宿命だが、二郎系の強いカネシ醤油+とんこつのようなインパクトは無い標準的なとんこつ醤油ゆえ、後半にはくどさは無いも単調さを感じ、豆板醤や生姜を入れるとそれぞれピリ辛やさっぱりしたアクセントにはなるが、相乗効果は無し。中太ややちぢれ麺はわりともちもちで面白い。具は柔らかめのほうれん草と申し訳程度の輪切りネギ、普通のチャーシュー、海苔3枚。総本家のような粗さはなく、丁寧な作りで家系としてはトップクラスではあるが、やはり特別なものでもない。


  174. 助屋 本店(長野県中野市):数ヶ月ぶりのラーメン。国道添いにあり土曜昼時にしては客少なめだが、地方はこんなもんか。基本の白\700、バリカタコッテリで。やや茶色がかった白いスープは結構油懸濁してて、少し塩っぱくてとんこつの旨みもあり最初はうまいがいずれやや重い。細ストレート麺は確かに博多ラーメンらしく固さも良い。量は多い。具は柔らかく味のついたチャーシュー、千切りキクラゲと輪切り青ネギはかなり多め。長野でこんなにちゃんとしたとんこつラーメンがあるなら、このへんの人は都内でとんこつを食う必要がない。2014.5


  175. つけめん あびすけ(日吉):つけめんの有名店は夏休み中の平日夜でも待ちあり、客層はほぼ20代。つけめん(並)の太麺は黄色っぽいがほぼ讃岐うどんのような食感で小麦の風味というよりも気持ち甘さを感じ、コシ強くツルツル。赤銅色のスープのからみは乏しいが、節系前面の乳化したとんこつはくどくないが十分こってり。具は肉のうまみのあるチャーシューと、太いがざっくりで硬くないメンマがスープに沈み、刻みネギと玉ねぎが浮く。スープ割りを頼むと甘さのあるスープの旨味がより楽しめるが、浮遊物多いためむせに注意。2009年現在でも、これを出せば黙っても客は来る実力派のつけ麺ではあるが飛び抜けたものはなく、例えばTETSUの方がより熟成されている感じがする。


  176. 元祖三五八つけ麺 山形処(相模原市中央区中央):中も外も一見居酒屋で「本日はカラオケ食堂」と書いてあった通り、中では中高齢者のカラオケ大会だったが食事はできた。すぐ出来るのはこれだけど(これ以外はちょっと)と勧められたつけ麺\700。濃い茶色のスープには揚げ玉(天かす)が浮き、ほぼたぬき蕎麦/うどんのつゆ。でもかつおだしはあまり感じず、普通に甘めの醤油。別盛りの麺はごく普通の中華麺だけど食べやすく、最近のつけ麺に慣れると少なめだが丁度良い量。具は油揚げ、肉団子2つ、なると、わかめ少々。うどん・蕎麦そばを中華麺にしただけのようではあるが、ごく普通のラーメンは飽きて完食困難な自分でも食べやすかった。名物は三・五・八(こうじ)入りらしいが、これはどうなんだろう。あとやっぱりここは麺類も出す居酒屋であって、麺目当てで行く店ではなさそう。2014.8


  177. みんみん(八王子市楢原町):八王子郊外県道沿いのやや古い民家を改造した店舗は、例えば夜鳴き軒・キリン食堂のようなアンティーク風とは異なり中途半端に古く安っぽく、しかし小ぎれいにされており、むしろニセモノアンティークより稀少だし落ち着くし飾らない分、好感が持てる。メニューは潔くラーメンのみ、かけ中華(素ラーメン)から各種トッピングと並・中・大盛りで値段が変わる。ラーメン(並)\480のスープはわりと澄んだ深い茶色で透明の油層が乗るが重くはなく、普通の醤油だがおそらく刻み玉ねぎからくる甘酸っぱさがほのかに香る。プレゼンテーションは整っており、きれいに沈んだ麺は博多とんこつのような低加水、茹で加減は適度でしっかりした歯ごたえと小麦風味がある。具は柔らかく昔風の味のあるチャーシュー、特筆すべきなのは相当に柔らかくまた味の染みこんだメンマ、こぢんまりとした海苔、そして中心に刻み玉ねぎ、これは辛さほとんどなく前述のようにむしろ甘酸っぱい。素人が意識せずに食べればただの醤油ラーメンだが、吟味すれば、これはかなり高いレベルでバランスを保っている逸品であることがわかる。しかも安い。


  178. 麺屋武蔵(新宿):超有名店というかむしろ観光地化。クドくない魚介系醤油とんこつ。スープは茶褐色半透明、以前食べた「さっぱり」は地味な印象だったが、「こってり」は油多め香ばしい魚介強めで、むしろシンプルな「さっぱり」がお薦めか。麺は中太やや平打ちでもっちり。具はチャーシューというより大振り(約5x3x2cm)な角煮で、柔らかく脂身多く味が染みてうまい。他に柔らかいが繊維質のメンマ、海苔、刻みネギ+水菜少々、スープが減ると底から柚子が香る。ケチの付けようのない味だが、やはり2010年現在となっては目新しさは無い。


  179. 麺屋武蔵 無骨外伝(渋谷):かけそばのスープのベースはどこか懐かしい醤油、それに控えめな節系と甘酸っぱさあり、適度に味とコクあるもさっぱりした後味。麺は太めのパスタのようで、滑らか。チャーシューとメンマも柔らかい。こってりとさっぱりの中間、少なくとも重くはなく、十分うまいが新宿も含めて驚くべき味とか意外性はあまりない。


  180. 肉煮干中華そば 鈴木ラーメン店(相模大野):平日19時台、客なし、後から2人。黒煮干中華そば\870、通常の\680に比べだいぶ凝ってる風なので。透き通った濃い茶色のスープは甘めの淡麗醤油そのもので、海苔に乗った魚粉を入れるとやや煮干し風味が出る。全粒粉入りの麺はほぼそばの食感。具はしっかりしたチャーシュー2枚、メンマ、刻み玉ねぎに、なるとがむしろ新鮮。完成度の高いいわゆる淡麗系醤油ラーメンではあるが、値段程の差はないとか、ほぼかけ蕎麦かとも思う。2017.8
    平日昼過ぎ、8割の入り。背脂煮干\780。薄茶色のスープは一面背脂に覆われており、すすると煮干しの香りが重さを消滅させる。若干塩っぱめなのが脂に合うし、うまいと感じる。太めの平打ち麺は適度な歯ごたえとピロピロ感が心地よい。霜降りのチャーシュー3枚、柔らかい。あと柔らかいメンマと岩海苔、刻み玉ネギ。弱気なおっさんはチャーシュー3枚もいらない、やっぱし重めに感じてしまう。けどこれくらいだと満足感があるんだろう。2022.1


  181. 8番らーめん 城南末広店(石川県小松市):休日昼時はもちろん満席。野菜らーめん660円(醤油)のスープは茶濁し基本シンプルも適度な香ばしさとコク。同味噌、チェーン店にしては薄くなくしっかり味噌味、唐辛子や胡椒を追加してもいい。いずれも具は野菜炒め、薄く小さめのチャーシュー、8のナルト。やや太めのちぢれ麺はコシなく普通。
    野菜コク旨らーめん770円、白っぽいスープにはマー油と背脂が浮き適度な濃さ。豚骨や魚介はほぼ感じないがわりと最後まで飽きないバランス系。具は野菜らーめんと同じだけど野菜多めでニラ入り。付属のニンニクペーストがよく合う。チェーン店でも普通に美味くて満足。2023.8


  182. 一刀斎(相模大野):小テーブル4つ・8席の小さな店を大将一人で切り盛りする。にぼらーめんは半透明茶濁のスープに魚粉が舞う。煮干しのうまみが十分出ているが魚の臭みは全くなく、わりと病みつきになる。動物系は感じない。麺はやや太めの平打ち、茹で加減は適度でぴろぴろ柔らかいがコシがあって面白い。チャーシューは硬めのバラロールで直前に焼いてあり香ばしいがあまり味はない。他に大きく柔らかいが筋っぽいメンマ、春菊若干、刻みネギ。
    醤油辛つけ麺は、茶濁し油層と刻みネギの浮いたタレと、具の載った麺。スープは醤油、というよりも煮干し粉末が中心で、塩+コショウ+唐辛子でピリ辛なため飽きにくい。麺はやはり平打ちでコシがあり、つけ麺ゆえのびないから最後まで食感が良い。具は柔らかく味のあるチャーシュー、太く線維っぽく縦方向でないと噛み切れないが歯ごたえの良いメンマ、に糸唐辛子が載る。スープ・麺・具、それぞれがよく工夫されておりレベルは高い。


  183. 煮干鰮らーめん圓 町田店(にぼしいわしらーめんえん、町田市中町):勇次が圓として八王子に移転した支店。金曜夜11時台、〆ラーメンとしての需要多くほぼ満席、店員一人でやってるからわりと待つ。基本の煮干ら~めん\700。薄褐色のやや濁ったスープは甘くて酸味もある落ち着いた醤油、香ばしいがエグみのない煮干しのダシが適度に絡んできて飽きない。中細ストレート麺は全粒粉入り、コシというほどではなく蕎麦のようにわりとツルツル。具は脂身多く肉っぽいチャーシュー2枚、箸置きのように太いが柔らかく甘いメンマ、半熟味玉半分、輪切りネギ。完成度は高いがシンプル。だが人気店たり得てるのはやはり、この適度な煮干し感に因る。2014.1


  184. にぼしらーめん とつき(相模原市南区南台、小田急相模原):2012.12開店、居抜きを安く改装した店にお兄さん一人、丁寧だが素人っぽさも感じる。約8分で出てきたにぼしラーメン\680の褐色透明なスープには軽く油層が浮き、魚のうまみ、にぼしの香ばしさを感じる優しい醤油。中太麺はもちもちしてて、食べ進むうちにうどんに思えてくる。スープは悪くないがやや持ち上げ悪いのが、薄味に感じなくもない。具は大きめで肉の旨みのあるチャーシュー、柔らかいメンマ、刻みネギ。インパクト勝負の濃さor多彩な味で勝負するのとは真逆の、シンプルで安心する味、しかしよくある「普通の醤油+クタクタ麺」でなくスープも麺も本物。ただ、にぼしはそんなに濃厚ではないので後半には慣れて普通の醤油味っぽくはなる。2013.1


  185. 康楽(かんろ。長崎市本石灰町、思案橋駅):飲み屋街の一角にある人気中華店。ちゃんぽん\800は少量の白濁スープに麺と具が山盛りな感じ、皿が浅いので量は多くない。とんこつメインに具のダシがしっかり出てて相当に滑らかなスープは、ラーメンと違い油を使ってないみたい、さっぱりだが旨み十分の優しい味わい。言われた通り、胡椒をかけると味が締まる。麺はいわゆる、鍋のシメに入れるちゃんぽん麺で、太麺だがコシなくツルツル。具はもちろん多彩で、キャベツ、もやし、ニラ、ネギ、豚肉、貝、イカ、かまぼこ等。ちゃんぽんは大抵くどくなくて十分旨みあり、いつでも誰でも安心して食べられる。2012.4


  186. 一幸舎(京都駅。京都拉麺小路):京都拉麺小路は駅ビル伊勢丹の10階、デパートの上にこういうのがあるのはなんとも。ラーメン\700、ミニラーメン\500の茶褐色のスープには軽く油層が浮き濃厚、やや臭みあるがそれ程気にならない定番のとんこつ。バリカタで頼んだ白い細ストレート麺はシャキシャキに近い心地良い歯ごたえ。具はホロホロに崩れる薄いチャーシュー、キクラゲ、輪切り青ネギ。博多長浜ラーメンとしての期待は裏切らないが、その分野としては普通。2013.4


  187. ラーメンたろう 三宮本店(神戸市中央区中山手通):北野坂のわかりやすい店。まずサービスのキムチがどんと置かれる。これはピリ辛で甘め、旨味を感じる。名物っぽいトマトらぁめん\680のスープは赤いが濃くなく甘くてピリ辛、本来の塩乃至薄醤油スープとのバランスが良く、トマトの旨味が上手く出てるけど濃さやくどさは皆無、むしろ後味はさっぱり。ストレート麺の食感はポックリ、コシはないがスープとの相性は良い。具は青菜とチャーシューにトマトペースト少々、必要にして十分、余計なメンマなど無くて良い。十分目新しく旨味があるが飲んだ後でも可能。トマトラーメンの元祖は同じく神戸の第一旭みたい、太陽のトマト麺はこれの劣化コピーか。2012.11


  188. らーめん きじとら(相模原市中央区淵野辺):2012年5月、小岩の塩らーめん専門 はるかぜが二郎系で新規開店とのこと。矢部と淵野辺の間、駅から離れているが平日昼で8割の入り。らーめんは小(120g)、並(200g)、中(300g)、大(400g)とも\600。小、にんにくなし、しょうがの醤油漬けありで頼むと、意外に早く5分ちょっとで来た。一見二郎系だけどスープは黄色透明、背脂が浮くが油っぽさや臭みやくどさはない。おそらく豚等使われているだろうがいずれのダシが突出することない適度に塩っぱい塩、それをささやかな甘さが追いかける。旨みは十分で最後まで飽きない。まず具から、豚は決して多くないが十分、ほのかな味付けで肉の旨みはよく出ており、やや繊維質だが柔らかい。これをおかずにもやしとキャベツを食べるが、卓上の魚介醤油だれと辛みそだれを併用してもよい。前者はその名の通りの節+醤油の安心するしっかりした味でスープとも相性は良く、後者はやや平板でピリ辛。野菜は一応山盛りだが、それほど大量ではない。食べ進むと出てきた麺は軽くちぢれ細めのうどん程度の太さ、灰黄色(かいこうしょく)とでも言うような色で適度にもきゅもきゅ食感だが、コシが強いわけでもとても硬いわけでもなく適度。上に乗ったしょうがの醤油漬けは常にさっぱり感を提供する。
    塩の二郎系というのは新鮮、でいずれの構成要素もレベルが高い。ただ、スープと麺の一体感はあまり感じなかった。むしろ野菜が主役に感じた。2012.6


  189. 麺や幸村 小田急相模原店(相模原市南区松ヶ枝町):今月開店したばかり、本店は戸塚。基本は魚介醤油ラーメン\750、魚介豚骨ラーメン\750、濃厚つけめん\800だが、チャーシュー増し+味玉付きの得のせ魚介豚骨ラーメン\900を。茶褐色のスープには軽く油層が浮き魚粉による魚介前面と醤油の甘さ中心で、豚骨感は薄く比較的さっぱり。やや茶色いストレート麺はほぼ蕎麦でふにゃふにゃではないが、コシはない。具は味のあるホロホロの炙りチャーシュー3枚、柔らかいコリコリのメンマ、味の薄い味玉、海苔2枚、輪切り青ネギ。特別ではないが誰でも食べやすい味。2014.10


  190. 麺屋 匠堂(相模原市橋本):相模原方面から行くと八王子バイパス直前、16号から直接左折できない道沿いのマンション1階が店舗。有名店だが完全に町外れにあり思ったより小さい。おそらく最もお勧めの塩らーめんは半透明で魚介+肉+野菜の風味がしっかり出たスープに軽くちぢれたやや細めの麺。細麺ゆえ特に後半は麺の食感が弱い。具はうまみのあるチャーシュー、コリコリした柔らかいメンマ、ほうれん草、海苔、揚げネギの風味も良い。十分うまい塩ラーメンだが、まじめに作りバランスの取れたラーメンであり、有名だからといって期待するほどのインパクトはない。


  191. つけ麺や 穣(じょー。環七・246・上馬交差点):有名店というほどでもないけどたまに雑誌に出る程度の店。基本のつけ麺・醤油のスープは茶褐色、甘くやや酸っぱく微妙にピリ辛、鯛とまぐろで取ったダシは、そもそもそれほど濃くなくて鰹節や煮干しよりも上品でまろやか。麺は太麺細麺あり、前者はもっちりコシがあり歯ごたえ良し。具は、つけだれに浮く白い太い小口切りのネギ多め、メンマ、海苔、短冊状のチャーシュー。スープが最近よくあるドロッと濃いものでないので持ち上げは悪いしインパクトもないが、甘くまろやかでサッパリめのこういうつけ麺もあっていいと思う。


  192. グラバー亭(町田市木曽):長崎ちゃんぽんが名物の街の中華屋。長崎ちゃんぽんは魚介メインのとんこつスープで、味は濃いめだがくどさはなく、具だくさんだけあって肉魚野菜すべてのダシが十分出ておりすべからく深い味。中太ストレート麺の味はラーメン風だが食感はそこらへんのコシのないうどんって感じ。もちろん具は肉、カキなどの貝類、ちくわとかまぼこ、キャベツ・もやし・ネギ・ニラ・しいたけ・きくらげその他各種野菜など多彩でどっさり入っており、まさに”ちゃんぽん”って感じ、しっかり鉄鍋で炒めてから載せるから香ばしくうまい。これと較べるとラーメンはシンプルな食品で、具全部のせなんて言ってもこれにはかなわない感じ。おそらくこれは本物のちゃんぽんと言っていいんだろうね、リンガーハットもこれと較べると簡素。ちゃんぽんはおそらく、まじめに作れば大抵うまくなるけれども逆に完成され過ぎてて店の個性を出すのが難しい食品かもしれない。他に皿うどん、焼きちゃんぽんなどもどんなのか食べてみたいし、もちろんラーメン等もある。


  193. 一億兆 淵野辺店(相模原市鹿沼台):つけ麺専門店。マンション1階の奥まった小さな入り口、でも中はわりと広く中華料理屋風、やや古めの小汚い店内はおばさん3人が切り盛りしていた。。平日夜8時台でも席は8割方うまっている。つけ麺のスープは背脂が浮くも甘酸っぱくピリ辛でくどさは感じないとんこつ醤油、肉風味が強い。具は千切りのチャーシュー、やや半熟(味付け?)玉子半分、メンマ、ナルト、ネギ等が入り、麺にもからみやすい。麺は中太ほぼストレートで茹で加減は適度、コシもあり楽しめる。やや雑多な感もあるが適度に複雑味のあるスープに歯ごたえの良い麺は、うまいつけ麺と言っても差し支えないだろう。


  194. らーめん はやし(渋谷区道玄坂):道玄坂というか東急プラザの裏の方、何もない辺りにあるが人気店で、昼しかやってない。土曜正午頃で4~5人待ちだったが数分で店内へ。暗いというか落ち着いたカウンターのみの静かな店内、メニューはらーめん\700、味玉らーめん\800、チャーシューらーめん\1000のみ。味玉らーめんのスープは茶濁し柚子の香る魚介とんこつ、節系前面で油はほとんど感じず、ダシで食べさせる薄塩味。麺は普通にビニールに入ったのを茹でているだけだが茹で加減は適度でややもちもち。具はほんのり味の付いた半熟玉子、ほぼ無味の柔らかいチャーシュー、太いが柔らかいメンマ、海苔、刻みネギ少々。さっぱりした優しい魚介とんこつで安心して食べられるがそれゆえに、もしくは麺がやや多めなのか後半はやや飽きが来た。人気店にしてはインパクトに欠ける味で若者受けしなそう。2011.1


  195. ばんばや(町田市中町):自分で炙るチャーシューが名物の店でテレビにも出たらしいがほぼ今日知った。金曜夜10時頃で客は自分一人、金・土のみ午前1時まで営業とのこと。ちなみに近くの「おやじ」は並んでた。おそらく基本のばんらあめん\750を注文すると、まず先に旅館のような一人用七輪とチャーシュー2枚がやってきてそれを炙りつつ待つ。しばらくすると出てきたラーメンのスープは焦げ茶色の半透明で、油層も浮くが見た目ほど濃くなく魚介前面の甘め和風醤油。尚、食べてゆくうちに次第に魚介が薄れ肉っぽい風味が中心となる。深いどんぶりの底にはチャーシューの断片が沈殿している。やや太めのちぢれ麺は茹で加減適度でややもちもち、歯ごたえそのものはそれほど特徴的ではないが、味も食感も丁寧でまろやかな感じがした。炙ったチャーシューを適宜投入すると、味は濃くないが確かに肉のうまみは出ている。他に柔らかいメンマ、ほうれん草、白髪ネギ、半熟卵半分。自分で炙るというギミックにそれほど意義を感じず、インパクトもあまりないが全体としては丁寧な印象のラーメン。
    2011閉店、跡地に「べんがら」が開店2011.8.10。


  196. 天天有 四条烏丸店(京都市下京区):やや粘度高めのスープは白濁し鶏風味強くもっと言えば若干鶏臭くもあり、油も少なくないが塩薄めでごくマイルド。麺は普通にストレートでコシなく後半のびる。具はさっぱりしたチャーシュー多め(言えば玉子に替えられる)、刻みネギやや多め、もやし少々。普通にうまいがやや飽きやすく、途中で一味か辛味噌あたりを入れたくなる。2010.4


  197. RAMEN FACTORY TORISETSU(新百合ヶ丘):小田急の複合施設のレストラン階、なんてとこに普通にラーメン店が入るようになった。平日昼、1席おきなので、やや待ちあり。基本の鶏白湯ラーメン\900、スープは泡で白っぽいが下は茶褐色、まろやかでポタージュ風のやや高粘度。どの味が前面に出るわけでもなく。麺はごく普通。具は鶏チャーシュー2枚、ベビーコーン半分縦割り、メンマ、サイコロ玉ねぎと輪切り青ネギ、茶色く香ばしい粉は何だろう。器のふちにはレモン、玉ねぎの酢漬け?、焼き鳥?、うずらの卵。レモンを入れるとややさっぱりするけど、入れなくてもいい。最初はとりあえずうまいと思うが、そのうちインスタントのコーンスープとの違いがわからなくなる。塩や醤油でなくクリーミーメインだとこうなってしまうものなのか。あとやっぱり麺に特徴がない。2021.3


  198. つけ麺 大臣 宇田川町店(渋谷センター街奥):麺屋空海が店名変更したらしい。鶏白湯つけ麺・小\780(特盛りまで同じ価格)のスープは白湯といっても普通に茶濁・乳化し、甘辛酸っぱく鶏中心なんだろう複雑な味だが中心には僕の好きなサッポロ一番塩ラーメン的化調を感じた。中太麺は普通にコシあり良し、しかしスープのからみは今市。小盛りで一玉230gは普通量かと。具はスープ内に鶏肉、メンマ、なると、刻みネギ。これといった欠点は無くバランスも良いが、敢えて言うなら鶏白湯らしさもベジポタ感もあまりなく。2011.1


  199. 天神そば(岡山市北区天神町):岡山で一番の大通りに面した古い小さな店、いかにも地元に根付いてる感じで、昼は(というか昼しかやってない)サラリーマンでやや行列も。店内はかなり狭く、本当に片寄せ合う感じ。おばちゃん4人が切り盛りしてわりと待たない。番号で注文するとの事、違いは具の種類と麺の量程度。1.天神ラーメン\750の半茶濁したスープには油層が浮きまろやかな鶏醤油味、こと醤油が最後まで香り、軸となっている。細ストレート麺は後半ややクタる以外は問題ない、博多ラーメンのような歯ごたえを期待するものでもないし。具は味のあるチャーシュー4枚、細いもやし、薄切りカマボコ2枚、刻みネギ。昔ながらの醤油ラーメンだが、醤油の主張と鶏油のまろやかさ、東京ラーメンに慣れてると細ストレート麺がわりと面白く、ただの昔ながらのラーメンではない。2011.10


  200. 牛乳屋食堂(会津若松→ラー博→卒業):会津若松のご当地ラーメン。基本は昔ながらの醤油ラーメンで、茶透明のスープには油が浮くが、鶏ガラでさっぱりしかし若干甘くマイルドな味わい、決して単調にならないあたり、そこらへんのただのラーメンとは違う。極太麺を選択すると渋谷のすずらんに近いような、幅1cm弱の不整ちぢれ麺で食感的には餃子の皮、ある意味面白い。むしろ中太麺の方がラーメンらしくて良いかもしれない。具は味のあるバラロールのチャーシュー、メンマ、海苔、刻みネギと標準的。いわゆる普通の醤油ラーメンだがスープの完成度は高く麺は面白い。


  201. よしいち(相模原市中央区富士見):油の浮いた醤油スープと刻み玉ねぎが特徴の八王子系の最南端と言われるラーメン店。一見、小さな街のラーメン店のようだが平日日中、建設作業員風の人中心に客足が途絶えない。ラーメン(並)\500のスープは濃い褐色で、濃いめの醤油味が存分に楽しめ、さらに浮いた鶏油がその味に艶を出す。軽くちぢれた細めの麺は茹で加減適度、もっちりでもパキパキでもなくウェットな歯ごたえ。具はチャーシュー、もちろん刻み玉ねぎ、小さな海苔、メンマ。玉ねぎは臭みも辛さもなく、控えめなスパイス。
    何も考えずに食べたらごく普通の醤油ラーメンだが、よく考えるとこれほど醤油そのものの旨みを感じる店は稀。いつもなのか、安いのに1杯1杯丁寧に作っているのには好感が持てる。あと、せめてどこかに荷物置きかカバンを掛けるところが欲しい。2010.11


  202. 風来居 渋谷店:渋谷東急本店近辺にある、山頭火からの独立店。お薦めは塩ラーメン、といっても出てきたのは軽く油層の浮いた白いスープのとんこつ。振りかけられたごまの風味も加わりマイルドなとんこつではあるが、次第に油の多さが気になってくる。麺は細めのちぢれ麺で、茹ですぎではないが博多ラーメン的な期待をするとやや柔らかく感じる。具は柔らかいが脂身多いチャーシュー2枚、メンマ、きくらげそのまま数個、刻みネギ。初めは良いが、次第にオイリーな単調さを感じると七味でも入れたくなる。それに、塩というよりもとんこつ。


  203. 山頭火(新宿ミロード店):旭川発祥のチェーン店で海外にも数店舗あり。看板メニューのしおらーめんはむしろとんこつと言うべき白濁スープで、クリーミーかつマイルド。辛味噌らーめんは、ただ塩ラーメンに辛味噌を入れただけとは違う感じのスープで、飽きにくく普通にうまい。いずれも麺の硬さは適度、メンマは普通、チャーシューは多めでやや肉っぽい。


  204. らーめん潤 蒲田店(大田区蒲田):燕三条背脂ラーメンのチェーン店で、金曜日夜9時台に満席ではないが次々と客が入る人気店。名物っぽい岩海苔ラーメン\950はおそらく基本メニューの中華そばに岩海苔が多く乗ったもの。濃褐色のスープには背脂が浮き、しかしスープの味はほぼかけ蕎麦のそれ、甘めで鰹だしが香り美味いがラーメンぽくない。麺はうどんに近い太麺で、コシというよりもっちりして良い食感。具はコリコリした岩海苔、小さなメンマ、味のあるホロホロのチャーシュー、ネギ少々。
    特製味噌ラーメン\900には多めの野菜炒め、主にモヤシであとキャベツ、ニンジンと挽肉が乗る。薄茶色いスープにはもちろん背脂がかかり、味噌のコクと甘さが特徴的。背脂はしっかり浮いてるがいずれも油っぽくなくまろやか。スープは言われた通り濃いめだがそのままでも問題なし、むしろ味噌を堪能できる。ただ初めからついてくる割りスープを入れると、ややさっぱりかつ魚介風味が心地良い。麺は同様。8割方、中華そばの注文だったが味噌もいい、専門店並。


  205. 麺創 喝采(町田市金森):もりそば(つけ麺)のスープは酸味・節系の香り少なくコッテリめの醤油とんこつ、脂と獣系前面。自家製麺は太めストレートでコシは良い。具はメンマとバラのチャーシュー、煮卵、海苔とキクラゲ千切り。塩ラーメンは透明なスープ、まろやかでコクあるも控えめの味、ポトフのスープみたい。麺は細めのストレートでツルツル滑らか、具は柔らかいチャーシュー、メンマ、ネギ。ソツなく穏やかな味。
    いずれも飛び抜けたものはないが、普通にうまい。味さえ良ければ汚くても良い風のラーメン店がある中、ここは内装や器に凝っているのも好感が持てる。


  206. らーめん 悠河(町田市金森):看板メニューの担々麺は濃厚なゴマだれ風スープ、ピリ辛で甘酸っぱいのが新鮮な味。麺は若干太めのちぢれ麺で硬さは普通、歯ごたえもそこそこあり。具はネギとひき肉。ちょっと変わった面白い味の担々麺。醤油ラーメンは塩かと思うほどさっぱりで色も薄め、魚介系の風味あるもやや大人しい。麺は同様、具は海苔、わかめ、メンマ、刻みネギ、柔らかく肉っぽいもコクのあるチャーシューといろいろあるが一見シンプル。インパクトなく普通のラーメンと思いがちだがよく味わうとそこらへんの食堂では出てこない味。佳店。


  207. ささりんどう(経堂駅、世田谷区宮坂):雑居ビル奥、細長い狭い店だがベジポタでわりと有名らしい、が土曜昼で席は半分少々埋まってる程度。鶏ポタらあめん(並)\750、低加水麺でなくレンコン麺で。真っ白く泡立ったスープは薄めのポタージュ、やや粘度あり、ひたすらまろやかで塩味はほのか。かかっている自家製トマト香油の風味は、するかしないか程度。麺は普通、だが伸びない。具はわりと無味な鶏胸肉ともも肉一切れずつ、水菜、刻みネギ、胡麻。スープは最後まで飽きないが麺を受け止める程の強さや塩気は不足、卓上のカレー粉を入れ味を変えても面白いが、強さは変わらない。今時のパンチを期待すると肩すかしだが、変わり種の面白さはある。2013.5
    2014.5跡地にらぁめんや やしげる開店。


  208. らーめん天神下 大喜(文京区湯島):以前都内のラーメンランキング1位になったことがあるらしく、数年経っても雨の土曜昼過ぎで10人前後の行列が。しかし回転は良く、15分程度で店内へ、10分ほど待つと出てきた。しお味のとりそばも評判だけど今市インパクトが小さいとの声もあり、もう一つのお薦めのもりそば(太麺・醤油味)を。先に出てきたつけだれは茶色半透明の普通の醤油スープ色、味は甘酸っぱくもピリ辛スパイシー、鶏ガラに加え蕎麦つゆのような鰹・昆布だしを感じる。鶏油と共にほうれん草の茎・刻みネギ等が一面に浮いており、柔らかいチャーシューと細いメンマが沈んでいる。麺は一見大量だがもっちりした食感の良い平打ち麺はつるつる入る。確かにうまいし有名店まではわかるけど、行列店とか1位とかいうほど特別なものではない。


  209. 流星軒(横浜市南区日枝町):地元の人気店のようだが平日19時台はスカスカだった。メニューは支那そばと具だくさんの流星麺があり、それぞれ潮と醤油味がある。支那そば(潮)は半茶濁したスープで、鶏ガラと魚介のダシのバランスが良く、塩っぱい事もなくむしろ甘さも若干感じる。麺は細ストレートだが博多ラーメン風の粉っぽいものではなく茹で加減は適度、しかしやはり後半は柔らかくなってしまう。具は、柔らかく直前に炙った香ばしいチャーシュー、甘めで長いがあまり線維っぽくないメンマ、水菜、細かい刻みネギ。特別なものはないが、バランス良くさっぱり系の佳店。


  210. 光麺(新宿南口):池袋発祥のチェーン店。元祖光麺は揚げタマネギ入りの醤油で、その風味はよく出ているが全体的にはわりと普通。熟成光麺は醤油とんこつでスープはややとろみあり、まったり・こってりも重くはなく味は良い。いずれも中太ちぢれ麺で硬さは適度だがあまり特別感は無い。チャーシューは相当柔らかいが、メンマは太く繊維質であった。店の内装は新しめの居酒屋みたく落ち着いているが、各席の前にモニタがあってカラオケ屋みたいな映像が流れているのは必要ないように思われる。平日昼(17時迄)は大盛・味玉・ライス・杏仁豆腐・プリンいずれかがサービス、プリンは売り切れだった。


  211. えるびす 池袋西口本店:つけ麺1号\750のスープは透明度の高い褐色でゴマや唐辛子が浮き、酸味とピリ辛前面の醤油味だが、むしろ魚介風昆布ダシの塩味。やや平打ちの中太麺はあつもりだと柔らか、ひやもりだと適度なコシでツルツルと食べやすくのどごしも良い。中盛りは無料で、それほど多くもない。具は柔らかいチャーシューとメンマ、刻みネギ。つけ麺2号\800は油層の浮いた肌色のスープで、海苔の上に節粉が乗り、言われたとおりよく混ぜると典型的にマイルドな魚介とんこつ。ピリ辛でしっかりコクあるがくどくはない。麺と具は同様。
    1号はやや味気ない、2号はうまいが今時珍しくはない味。2011.3


  212. 麺屋よしひで 相模大野店(相模大野駅):平日13時過ぎ、客2~3人。台湾まぜそば小にんにく無730円、標準より50円安い小盛り。汁なしで、やや透明な中太麺はコシがあるうどんみたい。その上にひき肉、刻みニラとネギと海苔、魚粉、玉子の黄身。全部混合してその複雑味を楽しむ。ニラとネギの香味が濃いめの魚粉+醤油と相まって旨みを作り出し飽きないが、普通のラーメンと比べるとスープがないせいか?芯のない味にも思える。後に酢、ラー油で味変しても良い。名古屋のはなびでも感じたが、味は濃いのにどこか物足りない後味。2020.11


  213. 麺屋はなび(名古屋市中川区高畑):平日20時頃、15人程度待ちの人気店。計45分ほど待ったか、元祖台湾まぜそば\780、小150gにすると煮卵半分が付く。ぐちゃぐちゃに混ぜてから食べる。麺はほぼうどんでわりとしこしこ、スープは無く具は生卵黄の乗った味の濃いひき肉、青ネギ、海苔、にんにく(事前に聞かれる)。味はというと、まさにそれら具と魚粉の入り混じった味そのもので、飽きにくく卵でまろやかではあるが雑多な印象。唐辛子も入っており、わりと辛め。
    客層はほぼ20代で大量に食べる感じ、そういう人にはこういう味が新鮮なんだろうか。おじさんからすると統一感がなく、物珍しさだけの気もする。2015.4


  214. >江川亭 狛江店(狛江市岩戸北):世田谷通り沿いにあるチェーン店、狛江および喜多見駅の中間で駅から遠い。薄暗い店内には小上がりがあったりして、ラーメン・中華屋というより中国食堂というような。基本の中華麺\650を太麺で。薄茶白濁したスープには油層と背脂がしっかり浮き、そのまろやかさと塩とにんにくがいきなり来る。黄色っぽい麺は太麺といってもやや太い程度で、家系のようなツルツルのストレートで適度にコシがあり小麦風味も良く、濃い目のスープに合う。具は脂っぽく無味なチャーシュー、味付き卵半分、コリコリで甘いメンマ、小海苔1枚、もやし。結局のところ塩と油とにんにくだが、そのインパクトは飲んだ後などには丁度良い。太めの麺も食べ応えあり。2014.9
    2015.4再訪。土曜日昼、半分は家族連れ、満席にはならず。油麺普通盛\650、麺の上に具、汁なし。中太麺はごく普通で昔ながらのラーメンの香り(かん水?)が懐かしさと安心感を醸し出す。かき混ぜてどんぶりの底にある少量の油をからますと普通のラーメンの味、ただスープが無いだけだが、むしろスープで薄まらない分、本来の味を楽しめる感じ。と言っても普通の正油味なんだが。冷たいが柔らかく適度に味のあるチャーシュー、柔らかいメンマ、適度なもやし、輪切りネギ、味玉1個。途中でラー油やトウガラシを入れてもよい。正直期待していなかったが、つまらないという意味でなく「ラーメンが食べたい」という欲求を満たす標準的な商品が近くにあって良かった。焼売4個\400、普通。
    2017.10、日曜昼だが空いてた。油麺普通盛\650、濃い目なほどしっかり味がありスープ無しでも不足感はない。太麺の食感も良い。具は適度なアクセント。この後に食べると中華麺(ラーメン)\650はなんか薄く感じる。少々背脂の浮いた普通の軽い醤油ラーメンという印象。
    2018.2閉店

  215. 南京千両 屋台(久留米市東町):南京占領にちなんで同じ年、昭和12年創業のとんこつラーメン発祥の店。うどん屋台「たぬき」をやっていた初代・宮本時男が、当時横浜の南京街(現中華街)や東京にしかなかった支那そばを久留米の屋台で提供するにあたり、そのスープ(出汁)に長崎ちゃんぽんで使われる豚骨を用いたのが始まりとのこと。ただ当時のスープはそれほど白濁してなかったらしい。店舗の五差路店が本店で昼の営業、夜はこの屋台となる。他に創業者の長女とその娘がやっているマリン店(ラーメンも提供する居酒屋)などがある。
    屋台なので夜のみの営業、雨の日はやらない。ラーメン\500の薄茶濁のスープは臭み無く、とんこつのコクと醤油の落ち着いた旨さの適度な融合。九州ラーメンから想像するコッテリを期待すると物足りないが、飲んだ後でなくともこういう地味に美味いものは貴重。ちぢれ麺はインスタントのような軽さでゆるいが、するする入る。チャーシューとメンマは小短冊状、あと海苔と輪切り青ネギ。記念碑的な店だが敢て屋台を継続し、ただの昔ながらのラーメンにならず、奇を衒わず、基本である原点を継承している事に価値がある。2013.7


  216. らーめんの駅(ラー博):純連・すみれの創業者が以前やっていた店。味噌ラーメンのスープの表面には赤茶色透明の油層がしっかり浮き、下のスープは熱々というか熱すぎ。茶濁したスープはこれでもかというほどコッテリ肉と味噌のうまみが出ており、ピリ辛で最後まで飽きない。麺は硬さ一様な幸楽苑系だがスープと具の主張が強いため、これくらい脇役に徹しても良いのかもしれないと思わせる。具は比較的無味なバラロールのチャーシュー、繊維質のメンマ、クタクタに茹でられたもやしとタマネギ、挽肉、それに刻みネギが載る。すみれと同様だがより濃厚な印象。
    塩ラーメンは薄黄色の半透明なスープで、相当にオイリーだが軽く、おそらく魚介と昆布によるダシは主張しないが塩のうまさを引き出し、さらにコショウと唐辛子のスパイシーも若干加わり美味。麺は同様、具は柔らかいチャーシュー、相当に硬いメンマ、キクラゲ、刻みネギ。もちろん味噌の店だが、エグいほど味噌なので、この軽いがうまみのある塩はスマッシュヒット。


  217. すみれ(札幌):純連(じゅんれん)の姉妹店。味噌ラーメンは、十分うまいがある意味典型的な濃いコッテリ系味噌ラーメンであって飛び抜けたものはない。辛くない担々麺って感じ。でも、土産でもそこらへんのインスタントよりはずっとうまい。2008.4


  218. 桂花ラーメン(新宿):熊本ラーメンのチェーン店で、渋谷新宿池袋横浜と要所に店舗がある。
    桂花ラーメンはわりとにんにくがしっかり入ったとんこつで、臭みは全くなく塩味も控えめでくどさはない。麺はやや太めで、しっかり茹でてあるが柔らかすぎずポックリした感触。具は昔ながらの味の薄切りチャーシュー、メンマ、刻みネギ、味付け煮玉子半分、なぜか茎わかめ。阿蘇拉麺はやはり臭みのないとんこつだがニンニク抜きで薄いスープ、高菜漬けの塩分と酸味で食べる感じ。麺は同様。具は茎わかめとメンマと刻みネギのみ。さっぱりしているけど普通のラーメンとは違った味・触感が面白い。でもいずれも後を引く深いコクのようなものはない、一風変わった熊本ラーメン。


  219. ラーメン凪 煮干王 渋谷店(渋谷区渋谷):平日昼、客は数人。基本の煮干ラーメン\700、濃いめ、硬め、油少なめで。濃褐色のスープはそれほど煮干が強くなく、もちろんエグ味もなく、醤油の濃さと甘さが適度。これは最後まで楽しめる。軽く油層あるが全く気にならない。底のあたりに辛味噌が入ってるようで、慣れた頃に濃さが足される。中太麺のコシは良い。具は柔らかいチャーシュー、海苔3枚、餃子の皮のようなもの、角切りネギ。もっとガッツリ煮干を恐れかつ期待してたが、案外バランスの取れた妥協点だった。確かに魚介系だが、煮干はあまり強くないと感じた。2013.10


  220. ラーメン凪 煮干王 西新宿店(新宿区西新宿):旧店名「特級中華そば」から6/1改装したばかり、駅からは遠い。日曜15時頃に客1~2組程度。細長いカウンターのみの狭い店内だがチェーン店ゆえの巧み、壁に配置された券売機、カウンター上にある水やティッシュ、荷物掛けなどが効率的。
    煮干ラーメン\680を麺固め、油少なめ味濃いめで。浅い丼で供されたその濃褐色のスープには魚粉が舞い、一口目から煮干(と節)の香りに支配される。甘辛い醤油も濃い目、だが家系にたまにあるようなくどさ・重さはない。思ったよりドロドロでなくさらさら、ゆえに麺へのからみはやや弱め。平打ちっぽい麺はピロピロ不整形でもちもちで食べ応えあり。具は脂身多めだが食べやすい小チャーシュー2枚、名物・ワンタンの皮のみいわゆる“一反も麺“、海苔、正方形のネギ。途中から濃いうどんを食べているのかわからなくなる(ゆえに七味も合う)が、獣系(とんこつ、鶏ガラ?)のダシがラーメンであることを想起させる。普通のラーメンに飽きかけていたので、これは最後まで面白かった。2012.6


  221. 神戸ラーメン 第一旭 元町本店(神戸市中央区元町高架通):地元の老舗チェーン店。一番基本のAらーめん(焼豚なし)\550はまさに良い意味で昔ながらのラーメン、軽く油層の浮いた褐色半透明のスープは万人が安心する鶏ガラ醤油味、途中から、過剰かかった胡椒でピリ辛に。細ストレート麺は適度にスナッキーで幼少時、プールサイドや海の家で食べたのを思い出す。具はメンマ、もやし、輪切り青ネギ。いつもそこにあって欲しい系。2012.11


  222. 元祖桃家(大和駅前):店内は小汚くごちゃごちゃしている。ラーメンは名前通り家系醤油とんこつで、油少なめで頼んだスープは茶色く油は乳化し臭み・くどさが全くなく、本当に桃入りらしく甘めでマイルド。特別な深みは無いがバランス良く、家系にしては重くなくもたれず食べやすい。それゆえ、こんな小さな店でも平日9時過ぎでも会社帰りのサラリーマンでにぎわう。丸山製麺の麺はやや太めで軽くちぢれており、硬さ標準でも茹で加減は適度でもっちり、硬め好きの自分でもちょうど良い。具は、柔らかく昔風の味付きチャーシュー、海苔3枚、へなへなだが繊維質のほうれん草、刻みネギ少々。推奨通りからし味噌を入れて騒がし、おろししょうがを入れて落ち着けてもいいけどデフォでも十分いける。家系は30代以降にはクドいと感じる事が多い。ここは節系などに走らぬ伝統的家系だが例外的にさっぱりで麺も楽しめ\600と値段も手頃な佳店、家系の中でも特にお勧め。
    2013.4久々に。ラーメン\600油少なめ・麺硬めで。通常の家系とやや異なり濃い茶色のスープは油っぽくなく乳化少なめ、とんこつと甘めの醤油の旨みがよく出ておりスープだけ飲み干しそうになる。中太麺は平打ちでなくややちぢれ、もちもちというか軽くモキュモキュというか食感は楽しめる。具はやはり甘醤油で味のあるしっかりしたチャーシュー、キクラゲ多めと海苔2枚のみ。推奨のからし味噌・にんにく・生姜は入れてもいいが、少なくとも半分までは入れずに醤油の旨みを味わうべきかとも。定番とはやや異なるが、くどくなく旨みの出た万人に勧められる家系。


  223. らーめんむつみ屋 登戸店(川崎市多摩区登戸):むつみ屋は2013.11に倒産、各店独自営業かと。駅そば商店街のビル2階、古めだが広く清潔感がある店内は、土曜昼時で客はパラパラ、ややヤバげ。濃厚みそらーめん\830の黄土色の酒粕入りの味噌スープは確かに十分濃厚で甘め、味噌への欲求を満たしてくれる。一味を入れるとより味噌ラーメンの雰囲気が増す。透明感のある高加水麺もそれっぽい。具はホロホロのチャーシュー、柔らかく甘いメンマ多め、輪切りネギとタマネギ、なんか葉っぱ。高いけど安心して食べられる。2014.8


  224. らーめんむつみ屋 溝の口本店(川崎市高津区下作延):北海道味噌ラーメンの有名チェーン店、一時店舗が増えすぎたのかその後減り、現在は多ブランド化してる。金曜22時台八分の入り。基本の味噌らーめん\800が醤油\730・塩\680より高いというのは珍しい。味噌は赤と白が週替わりで、この日は白。薄茶濁のスープはさすがに味噌のコクがくどくなく出ており、塩と甘さのバランスも良くうまい。麺は北海道らしい黄色っぽい光沢、ややちぢれの、いわゆる普通のラーメンの麺。具は柔らかいがわりと無味なバラロールのチャーシュー、メンマ、ネギ、海苔、玉ねぎともやし少々。後半、唐辛子を入れても良かった。生き残った有名チェーン店だけあってスープはさすがに上手いが、他は普通。2010.7


  225. ラーメン凪 炎のつけめん(新宿区西新宿):煮干王 西新宿1階店、の2階がつけめん専門でやっている。7/1は6周年ということで限定メニュー「煮干鰮(いわし)のつけめん」\800のみ(小・並・中盛りは値段同じ)。そのせいか昼時にも関わらず比較的空いてた(1階は満席)。茶濁したスープは結構トロトロで、粉唐辛子が浮き、思ったほど濃くないイワシのダシがピリ辛風味になるが、しかし直球な辛さでなく風味付け程度で後半には感じないくらい。イワシは臭みなく香ばしさがあり、聞くと獣系は鶏だけとのことで、重くない。平打ち麺の歯ごたえはそこそこ、ややくっつきやすい。具はスープ内に塩味の効いた皮付き鶏肉、麺の上には繊維質だが線維方向には噛める太めのメンマ、シラスとおから、海苔。スープ割すると自然に飲みきってしまった。1階より軽いつけ麺は食べやすいが、インパクトを期待すると今市かも。2012.7


  226. ZUND-BAR(厚木市七沢):田舎の温泉地、といっても厚木から15分程度のところに忽然と存在するラーメン店。内装は名前通りバー風、器も金属とこだわっている。そんな場所なのに週末の昼時は1時間待ちもあるらしい。系列店のAFURIは恵比寿にある。
    塩らーめん(こってり)は魚介系と動物系のダシが適度に融合し深みあるもまろやかなスープ。麺は博多ラーメンのような細ストレートで適度な茹で具合。具は筋っぽいも香ばしい炙りチャーシュー、メンマ、半熟玉子、いずれも味がよくしみこんでいる。さらに海苔と水菜。醤油らーめん(こってり)もほぼ同様、スープに醤油が加わってるのみと思われる。はっきりした味、醤油味が好きならこちらを。食べてないがデザートも凝っているようだ。いずれもバランス良く麺も面白く具も良いうまいラーメンだが、特別な味ではなく、場所と内装がいちばんのインパクトとなる。


  227. 隠国(神奈川県愛甲郡愛川町):相模川・高田橋からちょっと脇の砂利道を入ったところで周りに店などないやや辺鄙なところにある。年末の11:30、開店時間には数人の行列が出来ている。といってもZUND-BARみたく遠くから来た若者よりも、地元の高齢者も入ってるのは好感が持てる。
    醤油ラーメンは透き通った薄い醤油スープで焦がしネギの香りが前面に出ている。鶏油もかけてありやや油っぽいが軽くてさっぱり。いろいろダシを取っているんだろうけど、どれが突出するわけでもなくバランスが良いというか大人しい。麺は自家製麺とのことだがコシ・歯ごたえがなく、柔らかすぎでつまらない。具は普通の小さなチャーシュー1枚、海苔、ほうれん草、白髪葱、細切りメンマいずれも少々。ZUND-BARもそうだけど、期待して行くと万人向けの普通にバランスの良いラーメンが出てきて、立地条件ほど特別なラーメンではないことに気づく。


  228. 胡心房(町田):明るめのおしゃれな内装で店員はおばちゃんとバイト女性2人、メニューも含め女性客を意識したラーメン店。”辛。らぁめん”はノーマルをちょっと辛くしてあり、かつお風味中心のとんこつスープはまろやかで深く確かにうまい。しかし麺はやわくて食感薄く、具はレタスとか少々。限定の”大人の旨だれそば”はカレー味ミーゴレンみたいな感じでまずくはないが、これで950円というのはおそらくインドネシアの10倍かと。完食前に追加される”ライスボール”(ようは小おにぎり)のようなギミックもそれほどありがたくない、それなら初めから入れといてもいいよと。回転第一でとにかくどんどん作って食わせる系が良いとは思えないが、ここのように客が座ってから作り始め、サイドメニューのパンとか温めて出す暇があったらもっと能率的な店にしてもよいのではないかと。女性客はサラダやパンまで食べきれるのだろうか?それならうまいラーメン1杯がサクっと出てきた方が良いのではないか。ここは特に土日は行列必至だが、それは明らかに作って出すのが遅いのにも起因する。うまいラーメンというのが一番重要で、ここは十分うまくはあるが、どうも目的がハズれてる感じ。


  229. 虎心房だいにんぐ(JR相模原駅すぐ):基本の虎心麺(通称:虎)、の白濁した牛・豚・鶏骨によるスープはトロトロで十分クリーミー、背脂も浮きわりと油っぽい。味は塩のみで、漠然とした深み・コクは感じるも特定の風味は感じず味としてはシンプル。豆乳麺はストレートで柔らかくツルツル、コシはない。具はやはりトロトロのチャーシュー、海苔、生のレタス・水菜、メンマ、刻みネギ。全体にトロトロのため柔らかい麺が合っているが、麺単体としてはあまり面白くない。味も、塩以外の風味がはっきりせずただマッタリしているだけとも取れる。油っぽくて良ければ味の天徳の油そばでも相当マッタリしてるけども。


  230. 支那そばや 相模原店(相模原市清新):ご存じ支那そばやの直系弟子の店。まわりには長浜他ラーメン店多数だけどここはちょっと住宅地に入り込んだ所。ラーメン(醤油)は当然、一見標準的なラーメンであって茶色透明のスープは鶏ガラ中心のマイルドなもの、素材にこだわるだけあって油っぽさは感じず、まろやかな醤油で甘さも感じ、当たり前の醤油スープだが後を引く。麺は細ストレートで博多ラーメンのようにアルデンテ、麺の食感を十分楽しめる。具は、ほとんど味ないも肉のうまみが控えめに主張するバラロールのチャーシュー、メンマ、辛さや臭みが皆無の九条ねぎの刻み、海苔。
    佐野実系のラーメンはどこも細麺がクタクタで嫌いだったけど、ここは麺が良くそれにより欠点のないラーメンに仕上がっている。魚介を使うでもなく、ただ普通の奇を衒わない誰が食べても文句ないラーメンとして最高のものを提供するという姿勢は評価する。完璧だからこそ価値がある、ちょっとでも問題があればすぐに普通の街場のラーメンになってしまう、それが支那そばや系のラーメンの魅力でありリスクでもある。ただ、特別なラーメンではなく言ってみれば全国の街のラーメン店がこれくらいのものを提供すべきと思うのだが実際にはそうではない。支那そばや系の店は、ここですら遠くから行ったり行列するような店ではない。佐野実のラーメンとはそんなもの、常に基準としてそこにあって、ここからどれだけ変わった・面白い・インパクトのあるラーメンを提供するかがラーメン店の腕の見せ所でしょう。


  231. 日高屋:関東の安い中華チェーン店。町田店。看板メニューの中華そば390円は普通にバランスの取れた醤油スープ、よくある業務用のちぢれ麺、味のあるチャーシュー2片、海苔、普通のメンマ、刻みネギから成る。ただラーメンが食べたければコストパフォーマンスの良い商品だが、もちろん特別なものではない。幸楽苑は約100円安いが、その分麺は変な安っぽいものになる。
    最近むしろラーメンを避けてるが、ネットにて一番うまいと言ってた人がいたので。小田急相模原サウザンロード店、当然昼時は混んでる。とんこつラーメン(単品440円)+半チャーハンで¥680、おそらく10分程度で来た。やや茶白濁したスープはマイルドとんこつで臭みなく、褐色透明の香ばしいマー油?が香る。強くはないがとんこつ入門としてはよい。黄色いちぢれ麺はほぼ業務用って感じで印象なし。具は味つきメンマと小チャーシュー、小さな海苔(いるの?)、輪切りネギとゴマ。なんとなくとんこつラーメンを食べた気にはなるが九州人は納得しないであろう一品。チャーハンはなんか甘い香り?で、ごはんパラパラで柔らか(麦飯入り)だがこちらはあまりに普通。2019.8
    2023. 3成城店、味噌ラーメン580円、茶濁したスープはどうせ薄いかと思いきや適度な濃さで最後まで飽きない。途中でかけた胡椒も合う。薄黄色い麺は断面長方形で適度な歯応え。もやしは明らかに麺より多く食べきれず、中に肉片を散見、他にニラ、玉ねぎ、にんじん少々。ラーメン店の味噌ラーメンと同等、普通に美味い。


  232. らあめん英(ひで。世田谷区経堂):軽くとんこつ臭の漂う、カウンターだけの狭い店。らあめん\700、こってり・バリカタで。ランチサービスの少ライスorソフトクリームは辞退。白濁したとんこつスープはかなり油多めに懸濁しているが臭みなく塩も適度でまろやか。細ストレート麺はしかし、かため程度で悪くはないが、バリカタという歯ごたえではなかった。具は小ぶりで硬めのチャーシュー2枚、味玉半分、細切りメンマ、輪切り青ネギ。卓上には辛子高菜、紅生姜とニンニク。胡麻はない。東京とんこつとのことだが薄くないし、臭みないが油のせいか食べ応えはある。2014.8


  233. ラーメンショップ さつまっ子 スペシャル21(中山):看板メニューのスペシャル21ラーメンは油と焦がしネギたっぷりの醤油ラーメンで、スープは焦げ茶色。しかし味は見た目ほど濃くなく、クドさもない。焦がしネギの濃厚な香りで大量のもやし・わかめも一気に食べさせる。頂上の海苔はむしろ見栄えのためか。麺の下には肉っぽいチャーシューが沈んでいる。麺はラーショっぽい、茹ですぎではないけどコシのない中太麺。特に後半スープがぬるくなるのは、具のせいか。塩ラーメンは中華屋のタンメンのようなマイルドな白いスープ、具と麺は同様。
    2011.2、2年ぶりくらいに再訪。スペシャル21ラーメン\750はやはり同様、ラーショっぽく主張のないとんこつ醤油にはしっかりした油層が浮き、焦がしネギが囲う。やや太めの麺は普通、上にはもやし多めと海苔1枚、底には無味なチャーシュー。特徴と言えば焦がしネギの香ばしさとほの酸っぱさ、意外に油っぽさやクドさはない。二郎はカネシ醤油でもやしとキャベツを大量に喰わせるが、こちらは焦がしネギの風味でもやしを。そしてライスS\150は大きめの茶碗1杯のごはん、聞かれずとも名物・キムチ納豆が半分くらいかかっており、その量・配分は実に適度。キムチと納豆の融合は臭みをも旨みに変え、これまた適度な酸味が特徴的、確かにこれだけで丼一杯食べたくなる。
    最近流行のラーメンと較べればインパクトも中毒性も希薄だが、マニアでなく普通に仕事帰りのサラリーマンやそこらの労働者が通う店として存在価値は大きい。目当てはラーメンとキムチ納豆が同じくらいか。
    2021.11、前回行ってから10年以上。店の汚さは以前からか。平日13時過ぎ、客は3~6人程度。スペシャルラーメン\850のスープにはしっかり油層が浮き、焦がしネギの香りが強く、本体の醤油は弱め。麺はクタクタでややもちもち、啜りやすい。具は麺の上にもやしと海苔、わかめ、丼の底に隠れたのチャーシューは柔らかいが無味。クドくなく食べやすいし量もそれほどは多くないが、味は焦がしネギの他は普通むしろ薄めで、胡椒や豆板醤を入れたが相乗効果はなし。
    ひげのじいちゃんがまだ居て安心した。


  234. ラーメンショップ 相模台店(小田急相模原):2015/9/18開店のため店内はきれい。平日昼、客入りはわりと良い。ネギチャーシューメン\850硬め油少なめ、すぐ出てきた。茶濁したスープにはほぼ油層なく、尖ったところのない普通のとんこつ醤油。つまらないと言えばそれまでだが誰でも食べやすく普通に美味い。中細ストレート麺の茹で加減は適度で歯ごたえが良い。後半は粘りが出てくる。脂の少ないチャーシュー5枚は、ほぼ味付けされてないが柔らかくシンプルな肉の旨みが楽しめる良品。白髪ネギは辛くなく、ごま油の風味で食べやすいが、ネギ好きでなければこれほどはいらない。海苔2枚、ほうれん草は普通に柔らかい。途中で卓上のラージャン(いわゆる豆板醤)とおろしニンニクを入れるのがラーショの作法のようだが、後者は仕事中はきつい。辛くするのは良い。普通のラーメンに飽きるとどうしてもコッテリドロドロ系に走りたくなるがこういう、いつでも普通にうまいと思える、でもただの昔ながらの退屈な醤油ラーメン(カップ麺と同様)ではないもの、を出す店が近くにあるのは幸せ。歳のせいか。少なくとも麺とチャーシューは普通以上。油が苦手でなければ普通に油はあった方がうまいだろう。塩も試したい。2016.5
    翌週再訪。塩ラーメン\550、麺硬めで。白濁したスープには油層と背脂が浮くがくどさは皆無で、もちろん淡麗系ではなく、独特なところはないが普通にまろやかな旨みのある万人向けとんこつ風塩ラーメン。ラージャンは入れない方がよい。麺は同上。具は、チャーシュー麺のそれよりは筋っぽいチャーシュー2枚、海苔2枚、ほうれん草、輪切りネギ。むしろこちらが基本で、正油味を楽しみたければ通常のラーメンという感じ、いずれも特別なものではないが、誰でも、またラーメン好きにも不満のない出来。
    毎週行っている。ネギ味噌ラーメン\850、硬め濃いめ。茶濁したスープには背脂と甘めの刻み玉ねぎが浮き、味噌のコクは特別なものではなく普通の味噌ラーメンといったところ。麺は同じく。白髪ネギは相変わらずシャキシャキで多め、短冊状のチャーシュー、海苔2枚、柔らかいほうれん草。ラーショのネギラーメンは名物ではあるが、そんなに食べなくてもいい感じ、たぶんそれほどネギ好きではないのだろう。ラージャンは味噌が一番合う。スープは全部飲めたので途中で飽きるような退屈さはないが普通、でも100円多く払ってまで味噌でなくていい。3つの中では典型的なとんこつ醤油の通常、もしくは塩も良かった。
    2016.6、毎週。つけチャーシュー麺\800、質問はなし。つけだれは赤銅色で背脂とネギ、油層がしっかり浮く。酸っぱくてやや醤油と唐辛子、とんこつ風味はほぼ感じず。麺は同様、竹すのこに乗った細麺はほぼ博多ラーメンの歯切れの良さ、適度な硬さ。具は麺の上にチャーシュー数枚、海苔、ほうれん草。チャーシューは軽い塩味でそのまま食べて十分うまい。が、全体としては酸っぱくピリ辛というだけで旨みあまり感じず。げっぷがゲロっぽい香りがした。麺とチャーシューは素晴らしい。
    2016.7、先週はラーメン\550、普通にうまい。こういうのをサッと食べてサッと出る、長浜ラーメン的ファストフードとして利用するのがよいのでは。ここは出てくるのが本当に早い(昼時でも空いてるから?)。今週は塩ラーメン\550、味玉\100、バター\100。塩ラーメンも背脂と刻み玉ねぎがごろごろ浮いてる。もちろん野菜の甘さもあるけど、タンメンのような柔らかさのみならず塩のカチッとした感じが出ててほぼ完成形だが、バターが加わるとまろやかさが増す。旨み1割増し程度か。味玉は甘めの味が付いてるけど、これだけ冷たいのはどうか。硬めの麺は適度な歯ごたえ、しかし博多ラーメンと違い粘り気がありそれも悪くない。
    いい加減、食べてないメニューというと、こてこてラーメン\600。やはりというか、違いは基本のラーメンの背脂増量なだけ。その時はクドくはないけどその後なんか重めでお腹が空かない、油脂多すぎ。チャーシューが気持ち大き目だった。
    2016.10、新しく辛いラーメンを始めたとのことで。といっても普通のラーメンに辛いトッピング\100。説明通り辛いラー油+山椒がたっぷり、初めはいけるかと思ったが次第に舌が麻痺して酸っぱいものがこみ上げてきたので途中終了。ここは基本メニュー以外に手を出してはいけない感じ。
    2016.11やや久しぶりに、チャーシューメン\700。麺硬め、結構背脂が浮いてるけどクドさより甘い感じ、軽めの醤油とんこつだが悪くないまろやかさ。が、さんざん食べてるせいか1/3程度で普通に感じる。今回はチャーシュー6枚程度、十分量だがやや脂身多く筋っぽく、もたれ感も。細ストレート麺の歯ごたえはやはり良かった。ラージャン少量は良いアクセントだった。
    2017.2、行こうと思っても当日そうでもなくなることがあり意を決して。ラーメン\550、麺硬め。といっても、結構客がいたせいかちょっと茹で過ぎたみたいな普通以下の硬さ。スープは相変わらず安心する醤油とんこつ背脂少々だが、コッテリ系に慣れたせいか薄く感じる。悪くはない。海苔2枚、ほうれん草同様、チャーシューは均質ではないがやや大きめで柔らかい。途中からやっぱり薄く感じ胡椒を少しかけたら、だいぶ安っぽい場末感。悪くはないが、年1~2回でいいというくらい普通に感じた。自分がラーメンに求めているのはやはり非日常であり、つまりコッテリとかインパクトが欲しいみたいなのです。
    最近行かなくなったという2018~19年頃に閉店。


  235. 激辛ラーメンの拉麺帝王(君津):平日昼時、若干の待ちあり(順番の券を取る)。車でしか行けない場所で、第1駐車場はいっぱい。竹岡式+辛い系のようで。帝王ラーメン煮玉子入り800円、3辛で。スープには1cm程度、ラー油のような油層が浮くが味わえる辛さ。下の醤油スープの色は濃いが濁っておらず、油多めだが辛さも含めてむしろ軽い。黄色っぽいツルシコ麺。具は柔らかいチャーシューに、玉ネギのみじん切り多めとそぼろ肉にはすりごまが載り、煮玉子の黄身はギリギリ固形。ニンニク臭はほぼない。煮玉子で後味はまろやか。玉ネギの甘さでバランスが取れているのか、辛さが柔らかく、ベースの醤油は軽くて美味い。2021.3


  236. プメハナpumehana RA-MEN+CAFE BAR(相模原市中央区鹿沼台):淵野辺駅から遠く矢部寄りにある、安っぽいがハワイ風のにしてあるjun-peyの支店。二郎系のJ-LOW麺が人気だが基本のとんこつ醤油らーめん\650を。茶濁スープには軽く背脂が振ってあり、塩も油も強くないがしっかりした甘めのとんこつ醤油。中太麺はツルツルシコシコで良いけどスープの絡みは少ない。具は肉の風味の良い大きめのチャーシュー、ほうれん草多め、海苔3枚、輪切りネギ少々。一言で言えば丁寧な家系。薄くもない。2014.8


  237. 大和家 淵野辺店(相模原市中央区淵野辺):駅前で近くに大学もあり客も店員も若い。ラーメン\680、塩、固め、濃いめ、油は普通で。白く肌色のスープには軽く油層が浮き、濃いめのせいで、いきなりかなり塩っぱい。普通でよかった。しかししっかり油でまろやか、塩を入れ過ぎた薄いシチューみたいな。でも後半やや単調か。麺は短くて中太の平打ち、アルデンテでボソッと歯切れ良くて家系らしい。具はバラロールのチャーシュー、海苔3枚、ほうれん草。普通の家系、塩もあるのは良いが、壱六家ほどのマッタリではない。2014.9


  238. 浜壱家(相模大野):牛骨らーめん ほうき屋の居抜き(同店は行ったが忘れた)。平日19時頃、客は2~3人にワンオペ。醤油豚骨ラーメン\780、麺硬めで。他に塩豚骨、味噌豚骨、極み鶏がある。茶濁したスープはかなり油懸濁強いが醤油の旨味も感じられバランスが良い。中太ストレート麺はアルデンテで良い食感。具は柔らかいバラロールのチャーシュー、普通のメンマとクタクタのほうれん草と輪切りネギ多め。特にメンマはこんなにいらない。あと海苔3枚。値段は高いけど丁寧な印象の家系。2017.5


  239. 支那そばや(藤沢市鵠沼海岸→ラー博):名前は有名だが味はそう特別ではない。普通にうまい鶏ガラベースの醤油ラーメン。麺がやや茹ですぎなところも含めて69n' roll oneに近い、それが問題。ストレート麺とシンプルな醤油スープで、いじりすぎてないところは好感が持てる。スープの油はやや軽いが、チャーシューは肉の味よりも脂身中心のものと思えた。
    限定の焦がしGyu塩らぁ麺\1000(ミニ\600)は国産牛の脂を焦がした「特製香味油」入りの塩ということで、淡麗な鶏中心の塩に牛のダシと軽い胡椒が香る。相変わらずの細ストレート麺は、茹で加減は適度だが柔らかく、しかし塩のマイルドな味には合う。具は、器の円周に長細いが柔らかいメンマ、わりとパサパサだが肉の旨みのある生っぽい豚チャーシュー、その上に刻み玉ねぎとクレソン。玉ねぎはわりと多く、香りも強く感じる。この歳になると、パンチというよりも支那そばやの透明感のある味、素材にこだわった雑味の無さに安心を感じる。2012.2


  240. 麺屋ZERO1 相模大野ステーションスクエア店(相模大野):太麺に豚骨魚介という、まさに今時のラーメン・つけ麺のチェーン店、2009.6オープンから1ヶ月経ってないため不慣れなバイトも多かった。メニューには武士豚骨系とガッツリ系があり、前者は普通に節系とんこつ、後者は二郎系で、それぞれラーメンとつけ麺と汁無しがある。ガッツリつけ麺のスープは油脂がたっぷり浮いた茶濁スープで、味はとんこつメインですきやき・てりやき風の甘さにややピリ辛、最後にスープ割りすると節系が香ってくるやっぱりとんこつ魚介。麺は300gとのことでなんとか食べられる十分量、中太ややちぢれ麺はツルツル感に乏しく固茹でのすいとん系でもしゃもしゃ食べる感じ、これが極端になると登戸の蓮爾になる。具はスープ内に味の染みたメンマ、チャーシューのたんざく少々、麺の上にはたっぷりめのもやしとキャベツ、にんにくありにすると刻みにんにく多め、これは麺に載ってるから量の調節は可能。
    武士系豚骨つけ麺のスープは明るい肌色、しかし表面に褐色の油と節粉・軽く唐辛子粉が浮く。味はもちろん節系前面、やはり甘めで見た目ほど濃くはなく、油によりマイルドな感触。具はナルト・刻みネギが浮き、スープ内にバラバラのチャーシュー、メンマ、海苔等がごちゃごちゃ入ってる感じ。麺は同様、中太だが表面はツルツル、コシというよりもギュッとした感じで、悪くはない。小・200gは普通量。 駅ビル内のきれいめの店で、良く言えば流行りの、悪く言えば陳腐な劣化コピーではあるが、流行のラーメンを手軽に食べられるのは便利ではあるが、本当の有名店と較べるとやはり近場で済ますって感じのもの。
    閉店、跡地にCHABUTONが開店。


  241. 味噌一 中野店(中野区中野):ふれあいロード、青葉のそばにある味噌ラーメンのチェーン店。味噌一らーめん\720の肌色のスープは味噌かすの多い白味噌中心に多くの材料を使ってるとのことで、軽くラー油が浮きピリ辛でわりと深みがあり最後まで飽きない。言うほど濃厚ではなくむしろ適度。麺は太麺を選んだところ低加水の適度な茹で加減の麺で小麦っぽくうまい。具はオーソドックスにもやし・玉ねぎ・キャベツ・にんじんの野菜いためを中心に、コーン、わかめ、かいわれ大根が載る。サービスの「魚ちゃん」という節系粉を入れると魚介系味噌味となり、やや甘さを感じるが相乗効果なく相加効果にとどまる。普通にうまい味噌ラーメン。


  242. 赤牙(大和市つきみ野):2010年10月22日開店、ほぼ1年後に。おそらく基本の牙らーめん\750、辛さは三牙(辛旨)。赤いスープに一瞬たじろぐが、辛さは三牙で必要にして十分、中本よりずっと普通で可能。基本はバランスの取れたとんこつ醤油で、辛さが最後まで良いアクセントとして働く。中太麺はふわふわ食感、具は柔らかいチャーシューとほうれん草、ぱらぱらと輪切りネギ。辛いラーメンというと邪道っぽいが、適度な辛さは良いアクセントとしてありかと。2011.12
    開店当初から店員が、客が少なくてヤバいと言っていたが2014閉店確認。


  243. 喜楽(渋谷区道玄坂):昔からある中華屋が安っぽく改装した感じの店だが渋谷ではトップクラスの有名店。中華麺はラーメンというより文字通り中華風、昔ながらの透き通った醤油スープだが、焦がしネギの甘さがコクの中心で飽きにくい。オニオンスープみたいな。中太角麺はアルデンテ、ラーメン好きでなければ硬すぎと感じそう。具は大量のもやしに、昔ながらの味と硬めのチャーシューが載る。有名店とはいえ、最新のラーメン店のような工夫と新しさは期待できないが、押さえるべきツボを押さえ誰もが(そこそこには)うまいと感じるようなラーメン。


  244. 奇珍(横浜市中区麦田町):一見、街の古びた中華屋だが、中華街にあるような、れっきとした老舗中華料理店。ラーメン系のお薦めは竹の子そば\700で、スープは茶濁半透明で節でももちろんとんこつでもなく言うなれば薄い醤油、各種ダシで深みは十分、塩加減も最高に適度だがどれが突出することもなくバランスが取れた丸いうまみ。このへんが、いずれかのダシを前面に出すか、何も感じない単純・退屈になりやすい日本のラーメンとの違いかもしれない。麺は極細ストレートだが博多ラーメンとも違い、しかしヘタりやすくもなく最後まで麺の1本1本を感じる。ラーメン\500との違いは具のメンマで、ほぼ1.5cm角みたな巨大なものがゴロゴロ入っており、具は他に刻みネギのみという潔さ。メンマはもちろん柔らかく、甘めでどこか香ばしさのようなものを感じ、これほどメンマが主役になっているところは初めてだった。メンマを別にすれば普通のラーメンであるが、このようなスープはそこらへんの店では出てこない完成度であり中華料理の奥深さを感じる。チャーハンももちろんうまい。いずれも基本の部分が特別なわけではなく、当たり前の欠点のないうまさが実行されている数少ない店として貴重。それともマトモな中華料理店はこれくらい当たり前のように出すのか?


  245. 味噌の金子(海老名市本郷):海老名市郊外にある結構大きな店。内外にヘタ絵とかいろいろ貼ってあってうるさい感じ、清潔感は無い。醤油・とんこつ・塩もあるが、その名の通り味噌が中心でキムチ入りの辛い金、マイルドな銀、濃厚な赤とあり、赤の味噌の茶濁スープはしかし言うほど濃くはない。油脂が浮き味噌+肉+野菜ダシ+ピリ辛のバランス良く、最後まで飽きない。麺はおそらく多加水、光沢・透明感がありツルツルシコシコ食感で芯はない。具はバラロールのチャーシュー、メンマ、一握りくらい入ってるもやし、刻みネギ。どうしても味噌ラーメンはもやしが多めでその処理を中心に食すことになる。メンマ入れ放題は珍しい。しっかりやる事はやってる味噌ラーメンだが、スープの深さでは小林屋に一歩譲る。


  246. こむらさき(熊本→ラー博):確かに博多ラーメンとは違う、マイルドというかちゃんぽん風のスープと太めの麺は悪くないが個人的好みとしてはやっぱり博多ラーメンが本道と思うのでややモドキな感じ。みそとんこつはこれに辛味噌少々入っており、味噌のうまみはあるもやっぱりスープの微妙な感触はわかりにくくなってしまう。いずれも好みの問題か。しかしスープはやや単調に思える。昔は最高にうまいと思ったんだけど。
    2011.8より発売の鶏白湯ラーメン\850を。白濁しややとろみのついた白湯スープはまず香ばしいが臭みのないにんにくの香り、そして鶏100%ということだがしっかり旨みを感じ飲み干したくなる。ストレート麺は茹で過ぎというわけではないがつるつるした食感でコシは無い、しかしこのスープにからめるなら問題無い。具はチャーシュー、キクラゲ、そしてゴボウ、サツマイモ、刻みネギ。ゴボウは柔らかく、雰囲気的にはキクラゲと同様に食感を楽しむものか。片側だけ焦がしたスイートポテト様のサツマイモ小片3つは、箸休めには良いかもしれない。女性向けとのことでギミックに凝るが、それらのラーメンにおける意義は小さく、長続きしなそう。ただスープは十分面白い。2012.1


  247. ぼっけもん(狛江市東和泉):狛江駅そば少し路地入ったところにある。今時のラーメン店っぽくない古臭い安っぽさ、でも券売機だけは最新鋭って感じ。平日22時台でわりと客入りは良い。ぼっけもんラーメンとんこつ太麺(細麺は売り切れだった)\1000と、麺類と一緒なら\100の鉄板飯。鉄板飯はわりとすぐ、麺も5分ほどで到着。鉄板飯は熱々の鉄板に乗ったポロポロの丸いごはんと半熟目玉焼きで、チャーシューダレがかかっており混ぜて食べる。これは誰でもうまいと思うおこげ飯。ラーメンの器はぴかぴかの金属製でこういうのはZUND-BAR以来。白っぽいスープには油層が浮き、やはり本格博多とんこつほど濃くなく、油とにんにく等で修飾されているがまろやかでバランス良くわりと飽きない。麺は黄色っぽくやや太め程度で普通。コシもないがぐにゃぐにゃでもない。売りのステーキチャーシューは径12cm厚さ1cm程度、甘正油で味がつき炙ってある。脂っぽいが柔らかくてうまい。他にしっかり味のついた半熟気味味玉、海苔、もやし、輪切り青ネギ。40代には食べきれない量と油で深い味でもないが、悪くない。2016.1
    翌月再訪。休前日23時前でほぼ満席、しばらくして麺切れ終了。客層は20~40代男性ばかり。ぼっけもんラーメン味噌太麺\1100、さすがに高い。基本的に前回と同様、スープは茶濁しているが味噌風味は弱い。具も同様、チャーシューは3割脂身という印象。味玉は美味い。もやしも適量。今回のは、味噌の旨みがあまり感じられなかったのと、チャーシューの脂が多いのが残念だった。人気はにんにくラーメンみたいだが。
    2017.1、約1年ぶりに。金曜22時前だがわりと空いてた。にんにくラーメン2辛¥760に、やっぱり鉄板の鉄板飯¥100。後者は感動はないけれども普通に確実にうまい。にんにくラーメンは単純に醤油ラーメン+にんにく強め+玉子とひき肉の味なんだけれども、意外にスープは全部飲めるくらいの魅力がある。具は多く食べ甲斐あり。麺は普通のやや太め、コシというほどのものもなく。書いてある店員のお勧めはなんと0辛とのことで、確かに2辛は、わりと辛い食品を食べられる自分でもやや負担かなと思うくらいの辛さ。辛さというものは自分の程度を超えるといきなり苦痛になるので、抑えめがよい。全体に悪くないが、ラーメン熱自体が冷めてる自分としては、まぁこんなもんかと。
    年1回、忘年会や新年会後の〆の定番。金曜22時台に客入りは良い。赤ぼっけもん小\1000、鉄板飯\100。後者はもちろん悪くないけどもまぁ普通にうまい、お腹減ってなければなくてもいいか、というのは慣れか。赤ぼっけもんは、どう見ても汁なしなんだがまぁいいか。甘辛、かなり甘めにアクセント程度のピリ辛が、甘口焼肉ダレのようで結構後を引く。中太麺ともやしが濃い味で食べやすい、量も小食の自分に適度。具は相変わらずのボリュームのバラロール、半熟卵まる1個、太いが柔らかく味のあるメンマ、輪切りネギ。決して有名店にはならない、垢抜けてないがやや凝ったローカル店。次回はスープを味わいたいのでラーメン系でいこう。2017.12


  248. 麺匠うえ田(熱海市渚町):うえ田らーめん\750のスープには油層が浮き、甘めで煮干し中心の魚介の香りがしっかり、加えて鶏のダシということで重さを感じず最後まで楽しめる。麺は蕎麦のような食感でツルツル感やコシはないが悪くはない。具はやや脂身と筋の多い無味なチャーシュー、コリコリのメンマ、なると、海苔、刻みネギ。
    うえ田つけ麺\750のスープはかなり粘度高く、基本的にらーめんと同じだがやや酸味とピリ辛で油も多く感じる。新食感麺と称する特製麺は中太で白く滑らかでコシがあり、ほぼうどん。具は麺の上にらーめんとは違う硬めで脂身のない小チャーシュー、メンマ、なると、海苔、スープに刻みネギが浮く。
    ありがちな節系魚介とんこつと違った煮干しの風味と、それほど重くないのが良い。都内にあってもいいレベル。2012.8


  249. めん処 仁兵衛(相模原市中央区淵野辺):平日昼時、客は3組程度、みなほぼ30代の男性。2011年4月開店ということで、1年もったならもうしばらくもつかな?あぶらそば(並)\650(6/1~\550に値下げ)、らーめん(並)\700、に次いでつけめん(並)\850と中華そば(並)\700があり、一番の看板商品ではないかもしれないが久しぶりにつけめんを。10分少々で出てきたそのスープは茶色のドロドロ、少なくともとんこつ前面ではなく野菜と節が甘めでピリ辛、酸味は少ない。くどさ・重さはなく節の風味も適度でうまい。超・濃厚なものを期待するとやや薄く感じるかもしれないが、動物系が弱めのこれくらいが自分にはちょうど良い。ほぼベジポタと言っても良いかもしれない、この粘度は野菜由来だろう。うどん並に太い麺は、讃岐うどん的なコシ(弾力)というよりも、二郎系に近いに”みしっ”というか”もきゅもきゅ”食べる感じというか、一言で言えば硬めで面白い。歯が悪いと無理な感じ。具は全て麺の上に置かれ、柔らかい味付きチャーシュー、太いがコリコリしたメンマ、斜め切り~千切りの白ネギ、細切りの海苔。スープ、麺、チャーシューからメンマに至るまで完成度は高く、特にこれだけ太くて繊維質でなく食べやすいチャーシューは、奇珍レベルとまではいかないも貴重。ただ、スープ割は最初に徳利に入れて供されるが単なるお湯であり、しかも食べ終わって使う頃には冷めてしまっているのでこれは改善すべき。2012.5
    らーめん(並)\700はほぼ家系醤油とんこつ、油層の浮いた油乳化スープはやや酸味と醤油風味が強く、でもやっぱり油っぽい。白い中太麺は柔らかくはないがふわふわ食感でコシはない。具はバラロールのチャーシュー、メンマとネギは同様。つけめんのドロドロスープ&モキュモキュで小麦風味の太麺に比べると、油っぽいだけに感じた。2012.8


  250. 龍の髭(南林間→桜ヶ丘):龍の髭(韮塩ラーメン)はさっぱりしてるもコクあり韮のうまみ出てる。季節ラーメン(味噌)はこってりしてしっかりした味。
    その後久しぶりに行ってみた。土曜19時頃はガラガラ。塩ラーメンのスープは淡褐色透明で魚の旨味が良く出たダシで、香り甘く塩っぱく後を引く。麺は細めでややちぢれ、博多ラーメンのように低加水でスナッキー、茹で加減は適度で食感良く、スナッキーで最後まで面白い。具はシンプルに、うまみのあるホロホロのバラロール、メンマ、刻みネギのみ。しかし麺そのものを楽しめるので飽きない。/li>

  251. くじら軒 新宿:ラーメンはうす口醤油で魚介系中心、焦がしネギの香ばしさとスパイシー感が漂うスープの下に細ストレート麺が整然とたたずんでいる。麺は茹ですぎというわけではないが、博多ラーメンのような粉っぽい硬さはなく普通。具は柔らかいチャーシュー、メンマ、ほうれん草に小さな海苔、近頃滅多に見ないナルト。ルミネエストの新宿店はいつもそれほど混んでないから入りやすそう。味はバランス良く欠点ないも新鮮味もあまりなく、厚木の麺や食堂に似る(逆だが)。味は他に塩と醤油もあるがおそらく同様で、超有名店にしてはインパクトが少ない。


  252. 麺匠 名人房(関内):魚介豚骨らーめん\700の茶濁したスープはトロトロで節香るがくどくはない、まさに単体のスープのように飲み干したくなる。細麺はやはりクタクタだが、スープとの絡みはほど良く食べやすい。具は、筋っぽく脂身多いチャーシュー2枚、ほうれん草、細切りネギともやし、メンマ。つけめん匠(並230g)\750の麺はおそらく節が練り込まれて茶色、ほぼうどんの太さでコシというか硬いというか、相当に食べ応えはある、というか量からしても多い。スープは背脂が浮きラーメンのそれより甘酸っぱいのは面白い。さらに甘酢を足しても良い。具は同様、チャーシューはバラがスープ内に。味はそうでもないけど、麺のごつさと量は相当。チャーシューは良くない。


  253. 赤とんぼ(藤沢市長後):にぼしつけめんの茶濁スープは香ばしいにぼし風味が前面に出ており、ややソーセージ風の肉っぽさがあり、マイルドだが油っぽく味はやや薄め。麺は普通・平打ち太麺・極太麺から選べ、普通麺はややちぢれたパスタ風の食感、極太麺はしっかりコシがありお薦め。具は柔らかく肉のうまみの出た2種類のチャーシュー、メンマ、ナルト、刻みネギ、麺の上には海苔1枚。辛味噌つけめんのスープは、おそらく豆板醤を入れただけで魚介はあまり感じずピリ辛+こってり感で食べさせる。やや油っぽく薄めのスープだが、このあたりでこのレベルのつけめんを出す店はそうないだろう。


  254. 広東料理 吉兆(横浜中華街):中華街大通りから一本入った北京小路にある一見ただの中華屋だがあさりラーメンで有名。そのスープは一見、普通の醤油風に茶濁しているだけだが魚介のうまみが最大限に引き出され、かつ甘辛適度でスープとしてのうまさはトップレベル。聞くと軽く醤油を入れ炒めたあさりに鶏・豚等のだし、味の素、紹興酒、日本酒、生姜等の野菜、その他諸々を加えて作っているとのことで、普通に中華ダシやら化学調味料やら入っておりラーメンというよりも中華料理として作ってる感じ。初めは味噌入りかと思ったがそうではないようだ。それゆえバランス良く複雑味あり最後まで全く飽きが来ない懐の深さ。麺は日本のラーメンとは違い、普通の太さのストレート麺だがコシは全くなくただ滑らか。具はほぼあさりのみで、貝殻付きのが20個近く入ってる。いわゆるラーメンとはちょっと違う感じだが、中華料理の奥深さが感じられる一杯。


  255. 中華焼肉 上大岡タンタン(上大岡):中華焼肉というか普通の街の中華屋、金曜21時台で行列数人で待つこと10分程度、ここは常に行列があるらしい。小汚い中華料理屋で、営業時間は18時~3時ゆえ客層の中心は飲んだ後のサラリーマン。名物のタンタンメンは、いわゆる担担麺と異なり一言で言えば挽肉卵とじ辛ラーメン。ベースは鶏ガラの塩ラーメンで、薄茶色透明のスープには一面に挽肉と溶き卵、ほうれん草少々が浮く。それほど油が多くないし、塩ベースゆえくどくはなく基本はサッパリ、しかし具とニンニクと唐辛子、さらに化調によりコクは十分で最後まで飽きない。麺は中太、おやじが几帳面に茹で加減をチェックしているが湯切りが甘い上に茹ですぎで、もっちり感もあまりない、あえて言えば太めだがわりとツルツルな食感。ラーメンもしくは担担麺と考えればも評価は低いが、こういう食品と思えば出来の悪い二郎系ほどはくどくないしうまいと言える。


  256. 豚骨ラーメン ぶった(相模原市中央区淵野辺):どらごんから改装。やや駅外れだが平日昼で若い客が多い。看板メニューのぶっためん\750、サービスの炊き込みご飯は食べきれないので遠慮した。茶濁したスープはまるで味噌ラーメンのようだがそうではなく、むしろ味としては濃くないとんこつ醤油で、魚介・炙りネギなどで複雑な風味というかわりと方向性がよくわからなくなっている。油は少なめ。太麺で頼んだがそおれほど太くなく、茹で加減も適度でつるつるしこしこ。正体不明の灰白色の冷たく無味なペーストの上に白髪ネギ、さらにフライドにんにくチップ粉がかかっている。全体に香ばしさがあり、炙りチャーシュー、岩海苔、輪切り青ネギ。重そうだが重くない、単にとんこつ醤油とは言えない複雑味で悪くないが、はっきりうまいと言うにはあまりにぼんやりした味。詰め込みすぎか。2014.9


  257. ラーメンゼロ PLUS(渋谷区神宮前、表参道ヒルズ):せたが屋系列の最先端。わりとすぐ出て来た一番基本のベーシックゼロ\900の茶色いスープは確かに醤油ではなく節前面で鶏も豚骨も使ったダシの風味のみ、いわゆるパンチはないが落ち着いた安心する味。ストレート麺は茹で過ぎではないがさらさらとしてコシや歯ごたえはない。具はチャーシュー、白くて長くて柔らかいメンマ、柚子入りでさっぱりした鶏そぼろ、輪切り青ネギと海苔。
    飲んだ後に最適な保守系ラーメンといえば街場の普通の醤油ラーメンだが、その範疇で最も手間をかけて高いラーメンがこれ。そういう意義はあるけど、病みつきになるとか、是非また食べたいというような強い印象はなかった。2013.2


  258. 虎一(とらいち。厚木市寿町):本厚木駅からちょっと離れた商店街にある味噌ラーメン専門店。虎一味噌らーめん\750は見るからに赤味噌中心のやや粘度の高い濃い褐色、やや油も浮く濃厚味噌。別に辛味噌らーめんもあるためこれは辛さはあまり感じないが、やや塩っぱ過ぎる程度の濃さ、ニンニクはもちろんおそらく挽肉・玉ねぎ・椎茸等のミンチが旨みを出す。中太麺は適度にツルツルシコシコ、この濃い味噌スープとの相性は良い。具は直前まで味噌で煮込まれた短冊チャーシュー、もやし、海苔、水菜。これくらい濃いスープだと、ご飯ものも頼みたくなる。飛び抜けた旨さは無いがバランス良く、味噌を十分堪能できるという意味で普通にうまい。濃いので昼とか飲んだ後には向かない。2010.12


  259. 味噌屋せいべえ 新橋店 (港区新橋):三田製麺所の直後に。基本のみそらーめん\680の薄茶色のスープには油層とゴマが浮き、濃厚と言われるが粘度は高くなく、やや甘く若干ピリ辛で味噌塩っぱい。少なくとも味噌汁よりかなり濃いので、無料でおかわり自由のご飯が付けられるのに納得。麺は黄色というより茶色っぽく染まりやや太めでモチモチの多加水。具はチャーシュー、メンマ、モヤシ、青ネギ。これ位味が濃いとモヤシがやや多くとも消費が捗る。普通にうまい、濃い味噌ラーメン。2012.12


  260. 味の三平(札幌):味噌ラーメンの元祖。しかし店は、なんか新しい文房具屋のビルの4階、エスカレーター前に突如として存在する。味ははじめ塩ラーメンかと思うほど味噌っぽさが無いが、そのうちほんのり出てくる。いかにも味噌ラーメンというようなこってり感が無く、油と塩とほんのり味噌、あと野菜の旨みだけのシンプルしかしバランスの良い味で空腹でなくとも食べられる。最近のやたら凝ったスープを使ったインパクト勝負のこってりラーメンのアンチテーゼたるところに好感が持てる。ただ全体にサッパリ味のせいか、後味クドくはないものの油っぽさは強く感じる。昔ながらのうまさなんだろう。味噌ラーメン発祥店としての存在意義は大きい。2008.4


  261. 中華食堂 一歩(厚木市下荻野):厚木郊外の新しめの店(2009年現在)。塩ラーメンの極細麺がお薦めらしく、そのスープはほぼ透明で自然な塩、野菜系の甘さがほんのりあり、魚も動物も(入ってはいるだろうが)主張しない。極細麺は少なくとも始めはアルデンテの食感が楽しめるが、後半は柔くなってしまう。具は味のついたホロホロのチャーシュー、甘くてうまい刻みタマネギ、辛さ皆無のかいわれ大根、メンマ、味付け玉子半分、刻みネギ。卓上の魚粉を入れると魚介系も楽しめる。
    飛び抜けているところはないが、ソツなくまとまった塩ラーメン。野菜のうまさが良く出ているとこからして、お薦めはタンメンかもしれない。


  262. 竈 新宿本店(新宿区歌舞伎町):歌舞伎町の端、西武新宿・大久保寄りにある有名店。ラーメンは7.15の閉店セールで\600(2009.6)と割安。にぼししょうゆ味ととんこつしょうゆ味を選べ、前者はにぼし8:とんこつ2、後者は逆の配分になっている。にぼししょうゆ味はにぼし前面の濃いめのスープで、直接とんこつは感じずおそらく味の厚みを出す程度にとどまっており、赤茶濁したスープはほんのり甘酸っぱく調和が取れており最後まで飲み干しそうになる。麺は硬さが一様な幸楽苑系だが安っぽくは感じなかった。具は味のあるバラロールのチャーシュー、メンマ、刻みネギ、海苔と標準的なもの。超有名店だが、今となっては突出したところはなく麺も納得できないが、ベテランなりの完成されたバランスの良さは感じた。


  263. 中華そば 万楽(名古屋市西区江向町・庄内通駅):一見、住宅街にある普通のラーメン店風だけどメニューはラーメン・チャーシュー麺・タンタン麺と餃子程度しかなく、わりと専門店。土曜14時頃でもほぼ満席という繁盛。ラーメンは赤茶濁スープに油層が浮きマイルドな薄醤油、深みはあるけど特定のダシが突出することはなくバランスが良い。とんこつ・鶏に、今はHPにも書いてないけど(薬入りは問題なのか)かつては漢方薬入りを謳ってたらしい。自家製麺は普通、茹で加減は程度も歯ごたえなくツルツル感。具は小さなチャーシュー、メンマ、わかめ、刻みネギ。インパクトはないが完成された万人向けのラーメン。しかしラーメン好きからすると、古典の名作のように目新しさが感じられないかもしれない。


  264. 横濱ハイハイ楼:横浜店(横浜西口)、おそらく基本のハイロウ麺は一見オーソドックスな博多ラーメン、白濁スープに細ストレート麺、刻みネギにチャーシュー、きくらげ、海苔。チャーシューはベーコン様だがうまみのある普通のチャーシュー。スープは臭みが無いもとんこつっぽさも無くむしろ鶏っぽい感じ、薄めでコショウの風味を感じる。でもまずくはない。麺は硬さなど聞かれないがデフォルトで適度。辛いのとかアレンジされたメニューの方がお勧めか。横浜西口はこの店とたまがったと大勝軒が数メートルの範囲にあるが、行列では大勝軒の一人勝ち、大勝軒>>>たまがった>当店。この店は作るのが遅くて注文してからだいぶ待たされるし接客も良いとは言えない。
    新横浜店、新横浜といえばみんなラー博に行くからここは空いている。基本的には同じなんだけど、ハマミソ麺はハイロウ麺+味噌で、見た目茶色く味も濃い目、具はきくらげの代わりに高菜が入り塩っぱい。その後に味わうとハイロウ麺はやや油っぽくまったり薄味に感じる。臭みはないもとんこつっぽさも希薄で、むしろスガキヤっぽいかと思うほど。軽くちぢれた細麺は、この店舗ではデフォルトだと茹で過ぎで、慣れた人はみんな硬めと注文していた。
    久々に。平日23時台でも客は途絶えず、場所柄飲んだ後の店として繁盛している。ハマミソ麺\750は博多ラーメンにしっかり味噌が入り味は濃い。バリカタの麺の歯ごたえは良い。具は柔らかいチャーシュー、辛くない高菜、輪切り青ネギ、海苔1枚。通常のとんこつに飽きたらこちらでも。2015.8


  265. 屯ちん(新宿・歌舞伎町):池袋が本店のチェーン店。新宿店は一見ラーメン屋っぽくない外観、よく見れば安っぽいんだけど。東京とんこつラーメンは並~大盛りとも同じく650円と安め。背脂の浮いた醤油とんこつで、でも二郎や家系みたいに濃くなくクリーミーでマイルドなスープ。深みは無いが飽きるというほどでもない。麺は平打ちっぽくちぢれており、適度にもっちりで面白い。具はペラペラのバラロール、海苔、刻みネギにメンマがわりと大量。さすが評判の良いチェーン店だけあってそつがなく、麺が良いのは評価できる。


  266. 麺屋 みちしるべ(世田谷区玉川、二子玉川):去年オープンでわりと人気店、日曜正午には店内で待ちが。看板メニューのつけ麺\700(麺200g)の茶褐色のつけ汁には刻みネギが入り煮干し前面、それにとんこつ鶏ガラ野菜で十分な油乳化、エグ味は無くマイルド、濃さも普通。麺は細めのうどん程度でコシも良い。具は軽く炙った無味で肉っぽいチャーシュー、極太だが柔らかいメンマ3本、ほうれん草、海苔1枚。むしろこっちが人気だった中華そば\680のスープは家系程度に乳化しているがくどさは無く、つけ麺と異なり魚介ととんこつはいずれも突出せず、バランスが良くもあるし、平凡な印象でもある。麺は茹ですぎでは無いが後半クタクタ、つるつるとも言うが。具は同様の炙ってないチャーシュー、メンマ、ほうれん草、海苔、刻みネギ。やはりやや煮干し前面のつけ麺の方が面白さを感じる、といっても現在では全く珍しくないとんこつ魚介つけ麺なんだが。2013.1


  267. 臥龍(三軒茶屋):らーめん\750白濁スープは鶏白湯だがサラサラだし鶏の香りも控えめでサッパリ塩味、やや油が浮く。ストレート麺は初めのうちはやや歯ごたえあるがいずれクタクタというかツルツルというか。具は味のある豚チャーシュー、細長いが柔らかく味のあるメンマ、3cm位の青ネギ。
    インパクトはなくサッパリ、飲み屋のラーメンにしては美味いが、専門店としてはわざわざ行くほどでもないかも。2011.1


  268. 油そば専門店 noodle SPUNKY(町田市小川):町田街道そばだが駅から遠い、ほぼ住宅地にある小さな店。千切りチャーシューと海苔、刻みネギだけの油そばSt(スタンダード)と、それに加えキャベツ、生卵、ベビースターが乗った油そばがある。うまい棒、チーズ他トッピング多種。スタンダードの小(1玉=220g)\580は確かに汁がなく、どんぶりの底に熱い油が少々、しかしその油汁が下手なつけ麺よりよく麺にからむ。麺は中太ちぢれ麺でしっかりコシあり。味はこれといったダシを感じず、油と塩味と醤油少々?のいたってシンプルなもの、しかしこれが油の魔力か、それでも物足りなさは感じない。基本的に具も全部混ぜて食べるが、チャーシューが入るとその風味がダシとなり一つの完成形となる。ラーメンのチャーシューが一つの具に留まるのと違い、これだとチャーシューが全体を形作る重要な役割を担っている感じ。さらに置いてあるマヨネーズを入れるとまろやかに、ラー油でピリ辛、酢でサッパリ。1玉だと味を確認しそういう遊びをしかかったところで終了。2010.10
    2010.12再訪。チーズ油そば並\880は、油そば並\780にトッピングのチーズが載ったもの。かなりヌチャヌチャしてまったりして納豆風、非常にジャンク。さらに酢を入れると生卵と相まってほぼマヨネーズか。確かにニンニクを少量入れると締まる。ラー油も良い。並の1.5玉は適量。
    ともかくラーメンともつけ麺ともヤキソバとも違う特殊な食べ物。ラーメンは構造上必然的に後半伸びる、つけ麺は最後まで麺しっかりだがスープを啜りつつ食べられないというアンビバレンツ、からみつく汁と一体化した油そばという一つの解答。ジャンクというには味のハーモニーが出来過ぎている。たしかに油まみれの麺だが、スープが無い分おそらく二郎や家系より摂取する油は少ないだろう。不思議な食べ物、久しぶりに新しい感覚だったので高評価。


  269. 山笠ラーメン(神戸・三宮):繁華街にある24時間営業の純粋な立ち食いラーメン店。券売機など無く注文と同時に代金を中国人と思われるおばさんに渡し、必要に応じ麺の硬さを宣言する。メニューは他におでんと酒類あり。1分とかからず出てくるラーメン\500はいわゆるとんこつで、といってもほぼ白っぽい肌色のスープは見るからにライトとんこつで、実際にとんこつ臭無くとんこつ風味も薄いが塩と化調は強めでわりとインパクトあり最後まで飽きない。油がうまく使われており、くどさ皆無でさっぱりだが適度なコクが出ている、といってもうまいカップラーメンのようなノリ。バリカタで頼んだ麺は確かに固茹でだが、麺の食感はにちゃにちゃしたコシの無い高粘度でむしろ生っぽさ前面。具は、ほろほろのチャーシュー3枚と多いが内部は冷たく味はコンビーフみたいなの、多めの緑っぽい輪切りネギ、小海苔2枚。置いてあるゴマと紅ショウガを加えても良い。
    ありきたりなライトとんこつよりははっきりした味で、水っぽかったり薄かったりしないのは良い。一応チャーシューもしっかり入れてくれるし。ワンコイン立ち食いとんこつ(替え玉100円)と割り切った最適化ミニマル感も心地良い。2011.7


  270. 旬味名菜 このえ(相模原市南区相模大野):小料理屋だが22:30頃より中華そばを始める。といっても純粋なラーメン店ではなくラーメン中心につまみと飲みって感じ。このえ風無添加中華そば(醤油・中太麺)\700の茶褐色透明スープには油層が浮くが全く軽く、いずれのダシも突出しない甘めの柔らかな醤油。焦がしネギの風味が良いアクセント。やや太めの軽くちぢれた麺はコシ無くツルツル。具は味の染みたチャーシュー、味玉半分、海苔、わかめ、メンマ、輪切りネギ。落ち着いた醤油だが飲んだ後専用にするには勿体ない、単体のラーメン店でもやれるレベル。次は、このえ風大山鶏白湯中華そばも食べたい。2013.2
    このえ風大山鶏白湯中華そば\700ハーフ\600、しっかり油層の浮いた茶濁したスープは見た目より軽く、ほんのり鶏風味の薄い塩。細麺と中太麺が選べ、後者はややもちもちの柔らかめ。具は大きめで旨みのある柔らかいチャーシュー1枚、わかめ、海苔、輪切りネギ。鶏白湯から想像するようなこってりとろとろの白いスープでなく、むしろ飲んだ後に丁度良いような軽さでさっぱり。とも言えるし、期待外れの薄さとも言える。2013.3


  271. 唐そば(とうそば。渋谷):渋谷にもラーメン店はいくつもあるが、やはり小汚い老舗というよりも新しくきれいめの内装の店が多い。ここはわりと駅から近い246沿い、古めの雰囲気を出した内装のラーメン専門店。ラーメンのスープは茶色がかった白色で、甘めでちょっと醤油っぽいさっぱりしたとんこつ。麺は博多ラーメンのそれとは異なり、ボソッとツルッとして茹ですぎではないがあまりコシも無い。具は薄いチャーシュー2枚、きくらげ、もやし、刻みネギ。さっぱりしたとんこつで普通にうまい。


  272. よってこや 新宿南口店:京都発のチェーン店。屋台味ラーメンは茶濁し背脂の浮いた醤油とんこつだが味は濃くなく比較的さっぱりマイルド、ダシはとんこつ+鶏ガラ+野菜とのこと。水面下に辛味噌あり、ちょっと味を変えられる。麺は細めでツルツルの多加水系、好みにもよるが普通でチェーン店っぽい。具は柔らかく味のあるチャーシュー、メンマ、細いもやし、刻みネギ多め。白湯ラーメンはとんこつで、さっぱりマイルドだが油は多め。麺、具はほぼ同じで紅生姜が入ってる程度。屋台味は適度なコク、白湯はマイルド、さっぱりめなのは面白いが麺は比較的つまらないかも。


  273. 博多天神(渋谷):新宿など数店舗ある。本来の普通にうまいとんこつを常に安く供給しているのがえらい。味は普通にうまい純正博多ラーメン。


  274. 博多風龍(はかたふうりゅう。渋谷):2店舗くらいあり、店舗も博多天神に似るが比較してないので違いは不明、おそらく方向性は同じ。ラーメンは食券提出後おそらく1分以内に提供される。基本的な博多とんこつであり、完全に白濁したクリーミーなスープは臭み無く確信犯的に薄め、というのは置いてあるタレ、ゴマ、辛し高菜、紅ショウガ、おろしニンニクでしたければ好きなように味を加える。硬めの細ストレート麺、申し訳程度のチャーシュー、キクラゲも基本通り。軽食感覚で控えめなため2杯目でも軽く食べられるし、\500にして替え玉2つまで無料ゆえここでお腹いっぱいにもできる。


  275. 熱血食堂すわ(町田市原町田):メニューの多彩な中華屋。塩らー麺は、しかし中華屋のラーメンにしては魚介のダシが出てサッパリしたスープ、適度な茹で加減でややもっちりした麺、よく味のついたチャーシュー、水菜、甘い香り(黒糖?)のするメンマ、刻みネギに海苔と、ラーメン専門店に負けない味。お薦めの胡麻担々麺は見た目ほど辛くなく、やや酸味が効きほのかに胡麻が香り野菜多め。他はほぼ塩らー麺と同じなのか、担担麺にしてはインパクトなくサッパリし過ぎかも。
    近所では開店したばかり(2008.6)の一風堂、基に行列がある中、ここは比較的待たずに食べられるので重宝する。


  276. 九州ラーメン 野永や(横浜市瀬谷区橋戸):すぐ前に壱六家がある。博多ラーメンはやや油層の浮いた白濁スープで、臭みは無くやや塩っぱめもクリーミーで適度なコクがある。麺はもちろん細ストレートで茹で加減は適度、博多ラーメン的なやや硬めのボソ感が楽しめる。具は、やや油脂多めのチャーシュー、メンマ、刻みネギのみ、ネギは多め良いアクセントになる。少々油っぽい感じはあるが、必要にして十分な博多ラーメン。臭みが無いのは貴重。とんこつしょうゆラーメンというのもある。


  277. 博多らーめん 風龍(相模原市中央・笑福門):やたら回転の早いリバティグルメプラザ笑福門、こだまの跡地。同じ事をこだまでも書いたほぼ1年後2010.9に訪問。先月オープン、店員も同じかも。渋谷等に店舗のある同名のチェーン店とは関係ないらしい(本店は新橋とのことだが詳細不明)。オーソドックスな博多とんこつラーメンで、白濁したスープは油っぽくなく臭みもなく、しかし適度にうまみの出たライトとんこつ。バリカタで頼んだ麺は適度な細ストレート。具は肉っぽいチャーシュー、キクラゲと刻み青ネギ少々。置いてあるゴマ、辛し高菜、紅生姜を使用してもよい。関東向けの軽めの博多ラーメンだが、臭み無くコクはしっかり出てるので、そういう意味ではこの辺では相当高レベル。


  278. キリン食堂(相模原市星が丘→麻溝台):潮(うしお)ソバとか、さっぱりしてて悪くないけど特別うまいという風でもない。ラーメン専門でなく、中華料理屋。2009年9月23日閉店・移転。
    2010年7月6日移転し開店。黒つけ麺\800は中華ソバのつけ麺版とのこと、スープは黒というか濃い茶色で、すき焼き風に肉のダシと醤油のコクを中心に甘酸っぱく、ニラ、ゴマ、ネギが浮かぶ。スープ内には薄切り豚バラ肉が入り、焼肉にたれを付けて食べてるような感じもする。麺の太さは普通で茹で加減は適度、550gとのことだが太麺ではないので完食できそうな感じもした(がんばらず残したが)。麺の上にはしっかり塩味の付いたチャーシューと海苔1枚。お勧めの魚粉やこーれーぐーす(酢漬け唐辛子)をかけても良いが、著変はなし。細麺、醤油の旨みの効いたちょっと珍しい味のつけ麺。魚介とんこつ、大勝軒系のつけ麺が多い中、新鮮ではある。ラーメンっぽくないのが良いかもしれない。
    潮(うしお)そば\650のスープは黄褐色透明で節粉が散り、軽くさっぱりだが魚系のダシが楽しめるお手本のような塩。限定の平打ち麺はピロピロした食感で、面白いとも言えるし赤いきつね程度とも言える、これについては普通の麺より勝っているというわけではない。具は味のある薄い豚バラチャーシュー2枚、海苔、なると、コリコリしたメンマ、輪切りネギ。平打ち麺だと特にラーメンというよりもソーキそばっぽいが、軽くさっぱりしかしダシが楽しめる良い商品。2011.8
    中華ソバ\650の濃褐色のスープには背脂が浮き、見た目通り濃口醤油の甘めのコクがうまい。塩辛くないところがいい。麺はほぼ博多ラーメンのそれで細ストレート、茹で加減は適度だが、わりと量は多いので最終的にはクタッとする。具は薄切り豚肉、もやし、メンマ、海苔、輪切り青ネギ。さっぱりうまい潮ソバもいいけど、油っぽくなく醤油の旨みを楽しめるという意味でコッテリのこれも良い。いつまでも近所にあってほしい店。2012.8
    2013、閉店


  279. キリン食堂ネオ(町田市原町田):キリン食堂の系列店が町田家本店の隣に開店、カウンターのみでアメリカンな内装、ここまで一見ラーメン店には見えないのはむしろマイナスでは。大石家の系列のようで、似た感じの熊本ラーメンにはチーズが。スープはクリーミーではあるが塩ラーメンのようにさっぱり、臭みはないもとんこつらしさは薄く、マー油・にんにくも入ってるのにコクが無く後半はやや飽きて辛し高菜を入れたくなる。麺はポクッとした食感のストレート麺でコシは無い。具はわりとパサめで味のないチャーシュー、きくらげ、もやし、コーン、海苔。HPの写真のような玉子・ミニトマトは無し。おすすめのちゃんぽんは浅い器で供され少なめのスープは白濁し魚介と野菜のうまみが引き出された塩味。麺は太めのストレートで食感は同様、しかしちゃんぽんとしては標準か。具はもちろん多く肉少々、ちくわ、かまぼこ、エビ、イカ、キャベツ、もやし、コーン、にんじん等。店の雰囲気からしてコッテリ系ではないにせよ、熊本ラーメンは大石家・火の国と比較して明らかに味気なく、むしろちゃんぽんが普通にうまい。2009年10月1日移転、年末の日曜昼過ぎで客はポツポツ、すぐ前には大勝軒もあるし、大丈夫だろうか。
    2010閉店、跡地に博多長浜らーめん 六角堂 町田店が開店。


  280. 神極麺(町田):雑居ビル2階、キャバクラ?居抜きでワンオペ、土曜日昼で客0〜1というヤバめの香りがする店(夜はバーになると言ってた)。豚骨醤油ラーメン\800の甘めのスープは飲みやすく普通に美味いがインパクトには欠ける。麺は適度にもちもち、具は薄いチャーシュー、味付きメンマ、ほうれん草と水菜(必要だろうか)、海苔、輪切りネギ。欠点はないが普通に美味いラーメンは、ありふれている。2023.2


  281. 二代目げんこつ屋 成城学園前店:駅からはだいぶ遠い。平日18時台に客なし、でも後から来てカウンターほぼ満席。げんこつ正油\850とげんこつ塩\870の違いはスープのみ。正油も塩もスープは半透明、濃さはなくまろやかで実に普通というかオーソドックスな鶏>豚。ネギのみじん切りが浮き、麺は太めで半透明でツルツルもっちり。具はチャーシュー2種類、メンマ、海苔。確か味玉付きのはずだけど、忘れちゃったかな。香油らーめん\1100はげんこつ正油ベースで、バラチャーシュー4枚にネギ油?みたいなのが乗る。味玉半分つき。香油はいいアクセントだが、おっさんにはチャーシューの脂がやや重かった。ラーオタ的にはパンチ無過ぎだが、普通のラーメンとして無問題。2020.10
    平日18時過ぎ、客なし、後から3人。げんこつ正油\850は相変わらず、落ち着いた普通の美味いスープ。胡椒を入れてもよい。しょうが\950は正油と塩が選べ前者を。生姜はよいアクセント、と思ったらしその葉に包まれた相当量の生姜があり、全部溶くと結構からめで正油より生姜が勝る。具はチャーシュー2枚、メンマ、海苔、玉子半分。たまには生姜も。2021.1
    平日夜は他に客なし。月火休み、券売機は故障し小銭を全く受け付けず、ぴったりの額なら小銭で直接店員に払えるというやる気のなさ。げんこつ正油\820は弱い肉風味(魚も?)の落ち着いた軽めの醤油。げんこつ塩\840(値下げ?間違い?)はより印象が薄い塩。麺はやや太めでこんにゃく麺?みたいな食感。具はヤワヤワのチャーシュー、柔らかく味の染みた熟成メンマ、海苔。たまに、もしくは飲んだ後は良いかもしれない(おじさんには麺が多い)。2022.8


  282. 二代目げんこつ屋(ラー博):ミニ醤油ら~めん\550の半透明褐色スープにはおそらくバターが溶け、オーソドックスでマイルドな醤油ながらソツなし。ちぢれ麺はふわふわした食感。具はトロトロのチャーシュー、メンマ、海苔、刻みネギ。ミニ塩ら~めん\600の白濁スープはやさしい塩味、だが薄い。麺と具は同様。醤油は普通にうまいが塩は味気ない印象。2011.11


  283. 麺場 田所商店 平塚店(平塚市東八幡):ファミレス的店構えの味噌ラーメン専門店。なんとなく、定番でない山形らーめん\800は、たぶん普通に適度に濃い味噌スープ、中太麺、山形ってことでこんにゃく玉2、もやし、そぼろ、ネギ。もうラーメンあまり食べてないから普通にうまいけど味噌ラーメンとしての特徴はよくわからない。2022.9


  284. 東京醤油ラーメン 味○(あじまる。小田急相模原):うまい醤油スープだけを追求したらできたラーメンなのか、つまり蕎麦との違いは麺だけのような。結論として、うまい蕎麦を食べたくなった。ラーメンとしては並の上か。
    約5年ぶりに再訪。あじまるらーめん\650のスープは褐色透明、甘めのたまり醤油は透明感と旨みがしっかりあるが、醤油の濃さ・くどさは感じない。やや太めの麺は茹で加減は適度だが柔らかい食感、しかしツルツルとかヤワヤワではなく、悪くない。具は柔らかいチャーシュー、コリコリだが繊維質のメンマ、水菜、白ネギにとんぶりが乗る。歳なのか?こういうさっぱり醤油の旨さも良いと思う。少なくとも、業務用スープを薄めただけで昔ながらのとか優しい味とか言ってるような飲んだ後用のラーメン、そういうのとは異なりしっかり醤油スープにこだわりを感じる。2012.5


  285. 麺屋 沼田(相模原市南区相模大野):相模大野モアーズは地方の寂れた雑居ビルに近いノリ。日曜日21時頃、L字型カウンターのみキャパ10人程度か、に客ほぼ一人に店員3人。焼肉屋の一部ゆえ兼業か。おすすめの濃厚醤油鶏白湯ラーメン\750の茶濁したスープは確かに濃厚、適度に醤油も効いて美味いが誰かが言うように天下一品的、途中で飽きるのは味が単調なのか。かつ、白いストレート麺は太さも硬さも特徴なく、普通過ぎてスープの担体に過ぎない。炙りチャーシューは香ばしく、鶏肉はさっぱり。輪切り青ネギと、刻み玉ねぎ少々が落ち着く。高粘度スープは難しいのかも知れない。普通の家系やラーショが懐かしい。塩はどうだろう、でもまた行くだろうか。
    と言いつつ2日後再訪、19時台客なし。同・塩\750、違いはスープが白くて糸唐辛子が載ってる程度。味はむしろこのストレートなトロトロ鶏白湯そのままの方が飽きにくいような。でも高粘度だからよりよく味わえるというわけでもないとわかった。が、悪くもない。2016.10 追伸・食後約6時間にひどい下痢をした


  286. 季織亭(世田谷区経堂):土曜昼、8席しかないが案外混んでない。メニューは整理されてて麺は3種、基本のきおり拉麺\680の茶褐色のスープには鶏油が浮き、味は醤油ラーメンと蕎麦つゆの中間くらい、甘酸っぱく鰹ダシ前面でそこにラーメンっぽい油を感じる。太めの麺はツルツルでもちもちで面白い。具は味のあるほろほろのチャーシュー、メンマ、刻みネギ。工夫のされた醤油ラーメンというようなもので、インパクトとか行列って感じではない。
    どうでもいい事だが、食べログのtsuyoshi氏の投稿は悪意のみで構成されている。何か恨みでもあるのだろうか。2013.5


  287. 尾道ラーメン 正ちゃん(町田市能ケ谷町):鶴川駅から丘一つ越えた先、徒歩約10分。夫婦でやっている小さな店で、カウンターのみ10席。がんこおやじ風だが、わりと地元・常連・家族連れを邪険に扱わない様子。地元の人気店ゆえ土曜昼は常に数人待ち、だが事前に注文を聞いたりして比較的効率的にやっている。(尚、近くに出来た魁力屋鶴川店は20人近く待っている)麺の量は普通(140g)、中盛り(1.5玉、\100増し)、大盛り(2玉、\200増し)と選べる。醤油ラーメン\650の褐色透明のスープには軽く油層と、背脂少々が浮くが重さや臭みは皆無で優しい鶏ガラ醤油、しかし昆布などのダシにより薄っぺらくはない。いりこが使われているようだが魚介を直接感じることはない。ストレート麺の茹で加減は適度、しかしコシというよりもツルツル・みしっとした食感、つまり弾力はあまりない。安っぽくはないけど。具は小さなチャーシュー3枚、メンマ、わかめ、輪切りネギ。味玉\100はしっかりダシが沁みた半熟具合が良い。
    おそらく軽めの尾道ラーメンで、味○に近いがこちらは醤油の旨み追及ではなく、全体のバランス志向で特定のダシが突出することはない。普通にうまいラーメンではあるが、遠くから行ったり並ぶほどのインパクトは無い。2012.6


  288. 博多まるきんラーメン 上馬店(環七・246・上馬交差点):東京の、博多ラーメンのチェーン店。白いスープは見た目よりもさっぱり、油少なく味のバランス良く適度な塩加減、しかしとんこつの旨みはしっかり出てるので飲みやすい。もちろん臭みはない。店内に書いてはないがバリカタで頼んだ細ストレート麺の細ボソッとした食感は確かに博多ラーメン。具は、肉っぽくやや厚手だがパサっとした食感のチャーシュー、海苔、キクラゲの細切り、青い刻みネギ。基本は博多ラーメンだが、おそらく東京向けにあっさり仕上げ、しかしちゃんとコクは出てるので万人向けなとんこつラーメン。あっさりなのでインパクトは無いから、そういうコッテリとんこつを期待すると肩すかし、しかし少なくとも飲んだ後には最適な濃さ。具の海苔と、小さいがやや厚手のチャーシューが博多っぽさを削いでいる。


  289. 博多濃麻呂(はかたこくまろ。二子玉川):カウンターのみ7席とはいえ、昼はもちろん平日夜でも待ちがあったりする二子では人気店。標準的な博多ラーメンで、油層が浮き白濁したスープはほとんど臭みがなく塩っぱくもないとんこつで悪くないが、後半には入れ放題の辛し高菜(と紅生姜)を入れたくなる。麺も標準的な細ストレート麺で、それほど粉っぽくない。具は薄いチャーシュー、きくらげ、海苔、刻みネギと普通。薄め・臭めの偽博多ラーメンが多い中、この場所でこのレベルの博多ラーメン店があるのは貴重。


  290. 麺や 六三六 名駅店(ウインクあいちB1F):名駅そばの新しいビルの地下にある比較的有名店、カウンターのみ、平日17時過ぎで客はまばら。基本の六三六らーめん\720の茶濁したスープは煮干しと昆布で無化調とのこと、新宿あたりの煮干しがうりの店と違い甘めで優しい味、決して強くなくエグミも皆無だがインパクトはない。ストレート麺は柔らかめだがアルデンテ。具は炙りチャーシュー、太くて柔らかく甘いメンマ、ナルト、海苔、輪切りネギと玉ねぎ。真面目で万人向けだがラヲタ的にはやや物足りないだろう。2015.8


  291. 地獄ラーメン 天国屋(町田市金森):なんかパチンコ屋の併設食堂的な場所だけど普通にラーメン屋。地獄ラーメンは辛さが調節でき、いちばん辛くない初級で適度な辛さ。辛味噌とんこつ醤油って感じで、辛いけど油のせいもありまろやかさ・甘さも感じるコッテリのスープ。麺は家系中太麺で硬さは適度、食感・味ともに良い。具は柔らかいチャーシュー(小)、白髪ネギ多め、わかめ。辛味噌好きなら。塩ラーメンはむしろこっちを看板メニューにしてもよい感じ、透明スープはまろやかな塩味、軽く”いりこ”の風味、おそらく化学調味料ではあるがコクが十分あり、さっぱりでうまい。麺は中細ストレート、自分からするとやや柔らかめ。具は同じチャーシュー、ネギ、水菜。
    駐車場もあるし(パチンコ屋orスーパー)佳店とは思うが営業時間が20:30まで、あと行った時(日曜昼過ぎ)は店員3人いても実働1人で、行列は無いけど座ってからだいぶ待たされ、まわってない感じだったのがひっかかる。味だけじゃなくて、店のシステム+まともに動ける店員が複数いて初めて、効率良く客をさばけるんだなと思った。


  292. 徳島中華そば 徳福(横浜市保土ヶ谷区峰岡町・星川駅):徳島ラーメンのチェーン店。中華そば(醤油)は茶濁したとんこつ醤油スープで、やや薄め・甘めでとんこつ臭さはないが獣臭あり。その出所は具の豚肉で、生姜焼き風で柔らかく味は良いがやや豚っぽい臭いがある。具は他にもやしが中心でメンマ、刻みネギは臭み消しに肉と一緒に食すべき。麺は太麺を希望したが、実際は並ないし中太ストレートでもっちり感はかなりある。麺の面白さあるも、肉好きでないと肉の臭みが気になり、またスープはやや薄めで意外に印象が薄い。


  293. らあめん 大子(だいご。成瀬;町田市南成瀬):わりと有名なのか休日13時頃で15分程度待ち。店名は茨城県大子町に由来するらしい。だいご味(み)らあめん\580の胡麻の浮いた白濁スープはとんこつベースだが臭み皆無で何らかの風味が突出することなく、むしろ具の海苔が香り、塩というか塩とんこつというか。ポタージュ風でもあるし、僕の好きなサッポロ一番塩ラーメンマイナス化調というか。黄色い細ちぢれ麺はコシ皆無だがツルツルという感じで。具は旨みあるもやや筋っぽいチャーシュー、メンマ、赤い海草、生海苔、刻みネギ。臭み皆無の優しい塩とんこつ。
    つけ麺\700のスープはほぼ同様だがやや酸味あり、具は上記に加え豚角煮、煮玉子1個。麺は不整で灰色っぽく、しっかりコシがあって良いがスープのからみは今ひとつ。単純に、普通にスープを味わうならラーメンでよいかと。替え玉\100もあるし。2010.12


  294. げんこつや 南林間店(大和市南林間):看板に大きくラーメンと書いてある以外は店構えも内装も焼き肉店そのもので、ホルモン道場げんこつや→オロチョンラーメンげんこつやと、ラーメン中心に転身した様子。しかしメニューにはしっかり焼肉もある。平日21時頃に客は3人程度、ラーメンは味噌・塩・醤油とあるが大人気!のオロチョンとんこつラーメン\700、辛さは標準である小結の一つ上の関脇に(辛党にすすめる極上の辛さ、とのこと。この上は大関と横綱)。やや茶色がかった白色のスープにはラー油のようなものが若干浮いているが、見た目の割に辛い。しかし中本を食べられる人ならピリ辛程度、そういう人はやはり大関・横綱を行くべきだろう。「脂っこさを押えた身体に優しい当店オリジナルスープ」とあるだけあって、しっかりとんこつの旨みは出ているが臭みも油っぽさも無くマイルドで、むしろこの店には似つかわしくないくらいの本格博多ラーメン風。平打ち麺はコシなくヌトヌト・ツルツルの食感。具はプリプリの小チャーシュー数枚、ゆで卵半分、そのまんまキクラゲ3個、海苔2枚、柔らかいメンマ、千切りの餃子の皮揚げのようなもの、輪切り青ネギ。スープが相当良い割に麺がいけない、これで堅めの細ストレート麺だったら相当高レベルの博多ラーメンなのだが、焼肉店風の入りにくい店構えも相まって飲んだ後用のラーメン店になってしまっているのが惜しい。2012.5


  295. おおぎやラーメン 吾妻原町店(群馬県吾妻郡東吾妻町原町):北関東、群馬中心のラーメンチェーン店。土曜夜9時頃、あたりにやってる店はここしかなくて、田舎だけど客はポツポツ来る。ピリ辛みそとんこつラーメン¥950、茶濁したスープは十分に濃くてマー油もかかり適度にピリ辛、太めでもちもちの麺を最後まで食べさせる。具はチャーシュー、メンマ多め、味玉半分、きくらげ、糸唐辛子、輪切り青ネギ。最近のチェーン店は普通に美味い。2024.2


  296. 博多長浜ラーメン 六角堂 中央林間店(大和市中央林間西):2012.11.30開店とのこと。金曜23時台、客数人。魚介とんこつもつけ麺もあるが、基本の長浜らーめん\650。白濁したスープには若干の油が浮き、しかし重くなくマイルド・クリーミーなとんこつで臭みもなく塩っぱくもない。バリカタで頼んだ極細麺は素麺より細く歯切れが良い。量は少なめ、替え玉前提に近い。具は厚めで脂っぽいチャーシュー、キクラゲ多め、海苔、刻み青ネギ。卓上の胡麻や辛子高菜を入れても良い。おそらく九州人からすると海苔とか各所本当の正統ではないだろうが、関東においては全く問題ない博多とんこつラーメン。近くに一軒はあって欲しい、そして飲んだ後に毎回行きたい。2013.5


  297. 博多長浜ラーメン 六角堂 清新店(相模原市中央区清新):相模原のラーメン激戦区、目抜き通りから1本隔てた当店は混む事がなさそう、店主もこのへんはラーメン屋が多すぎと言うが、この地でそれはわかりきった事。
    黒豚骨麺(マー油入り)\700はラーメン\650にマー油がかかっただけみたい。もともと臭みのないスープがより濃く香ばしくなった感じ、悪くはないけど個人的にはよりサッパリでとんこつをストレートに味わえる基本のラーメンで良かったかも。ハリガネで頼んだ麺はもちろん細ストレートで普通に食べられる上限の硬さ、博多ラーメンらしく潔くて良い。具は軟らかいうまみの出たチャーシュー、キクラゲ、もやしに刻み青ネギが乗る。もやしは無味で増量剤としての役割しか無いので不要。この店の近所にとんこつラーメン店はいくつもあるが、ここは基本の味を維持してほしい中堅店。


  298. 博多長浜ラーメン 六角堂 共和店(相模原市中央区共和):相模原市内に数店舗あるようで。長浜ラーメンは表示通り博多長浜系とんこつで、クリーミーで濃厚な白濁スープは臭みなく普通にうまい。極細ストレート麺の食感も良い。具はきくらげとねぎ、チャーシューは肉っぽい。海苔は本来的じゃないけど入っててもいいかと。味噌ラーメンは辛味噌とんこつで、辛さはそれほどでもないけど塩っぱさが目立ち、長浜系とんこつのさっぱり感は無い。やはり標準の長浜ラーメンがお勧め。


  299. 長浜屋台 やまちゃん 中洲店:有名屋台の店舗、ラーメン店というより居酒屋。らーめん\550の薄茶褐色のスープは濃くなく、とんこつ風味の塩ラーメンという雰囲気。臭みはほぼなし。バリカタで頼んだ麺はもちろん細ストレートで歯切れ良い。具はペラペラのチャーシューと輪切り青ネギのみといった王道。飲んだ後用ラーメンゆえさっぱり、でもとんこつは感じる。2013.6


  300. 三九ラーメン(福岡市博多区須崎町):繁華街ではない、静かな通りにある古い店で、ラーメン店っぽい小汚さやスレ感は無い。メニューはほぼラーメンのみだが\350は安すぎ、替え玉付けて\500。白濁したスープには若干油が浮き、十分とんこつらしいコクあるもクドさや臭みは全く無し。細ストレート麺はデフォルト(表示・質問無し)ではやや柔らかめのしっとりした食感。具は薄いチャーシューと刻みネギのみ。辛し高菜も紅生姜も無く、すりゴマのみ置いてある。おそらくこれが本来の正当な博多ラーメンで、派手ではないが軽くうまくもたれない、いつでも安心して食べられる良品。2010.11


  301. かもめ食堂(気仙沼→ラー博):2012年2月よりラー博出店、同月訪問。気仙沼ラーメン 潮味(塩)\800(ミニ\550)の褐色半透明のスープは鶏と魚介が主張することなく共存し、マイルドな塩ながら最後まで旨みを感じる。ちぢれ麺は普通、メンマはコリコリ。具は他に脂多めだが旨みのあるチャーシュー、なると、海苔、輪切り青ネギ。普通ではあるが、全体に一歩ずつうまい。ただし麺は普通。


  302. 麺也オールウェイズ(長崎市万屋町。思案橋駅):繁華街から一本入ったところにあるラーメン店、界隈では人気店らしく食べログでも高評価。深い器で供されたラーメン¥600はまさにこってりとんこつ、白濁スープは臭みなく、とんこつは十分に出てて油っこくて塩っぱくてわかりやすい。マー油と辛味噌が浮いてて、ややアクセントになるが大勢に影響はない。バリカタで頼んだ麺は細ストレートでパキパキしてて適度。具はホロホロで脂っぽいチャーシュー、キクラゲ、もやし、輪切りネギ。若者向け、飲んだ後向けのこってりとんこつで、特記すべき事はない。2012.4


  303. 麺の坊 砦(渋谷→ラー博):砦らぁめん\750(ミニらぁめん\550)の白いスープは相当に乳化したとんこつで、マイルドだがとんこつとニンニクと油を強い感じる。細ストレート麺は”かため”でも十分博多っぽい。具はもやしとキクラゲ多め、チャーシュー、輪切りネギ。典型的なこってりとんこつ。期間限定の10周年感謝らぁめん塩の力\980のスープは黄色、しっかり鶏油が浮くがくどさは無くむしろさっぱり、鶏臭さも無く化調?かもしれないが旨み十分。ひやむぎのような麺は茹で過ぎでは無いようだがコシ無くツルツル。具は炙りチャーシュー、半熟味玉半分、白髪ネギ、香草入りつくねにあられが浮く。ありきたりでない鶏塩ラーメンは面白い。高いが。2011.11


  304. ラーメン紋蔵(大田区羽田・穴守稲荷):羽田空港近くのホテルがあるあたりにある。昼はラーメンともつ煮定食、夜はそれに酒とつまみ。金曜22時でほぼ満席は繁盛店か。ラーメン(太麺)\650は基本的に普通の醤油ラーメン、褐色のスープは適度に豚か鶏のダシが効き、当たり前の味ではあるが飽きない。太縮れ麺はややコシあり。具は風味のあるチャーシュー2枚、柔らかく甘いメンマ、なると、味付きうずらの卵、輪切りネギ。ややお勧めらしい塩ラーメン(平麺)\650の黄色透明スープは、甘みと化調と魚介風味の柔らかい塩。わりとかなりの平打ち麺はピロピロ。具はチャーシュー同様、ワカメ、うずらの卵、輪切りネギとカイワレ。ちやみに名物もつ煮450は小鉢で供され、壱八屋的とんこつ風味がマイルド。七味は必須。飲んだ後用にはやや、もったいない。でも最適。2012.6


  305. ラーメン屋台 246店(川崎市高津区溝口):究極秘伝スープとのこと、かなり前からあるちょっと怪しい店、店内はやはり昭和の雰囲気。おやじ一人でやってるが、24時間営業は本当だろうか?ラーメン(しょうゆ)\550の茶濁したスープはいくら考えてもメインの風味が不明、おそらく野菜と鶏ガラ中心なんだろうが、豚骨や魚介も使ってそうな感じ、濃くはない。一汁一菜もそうだったけど、80年代ラーメンブームの店は各店独自のスープを研究して複雑味を作り、言い換えれば結局よくわからない味になるのだが、ここのは旨みがしっかり出ている。ビニールのパックから取り出した麺の茹で加減は適度。具はチャーシュー、瓶入りっぽいメンマ、なると、輪切りネギ。古典的有名ラーメン店の味、現代では新鮮。2011.8


  306. 東麺房(中央林間):チェーン店だがメニューは店舗毎に若干異なるみたい。お勧めの塩やみつきラーメンは良バランス、むしろ醤油的な色と味つまりコクあり、甘さは野菜由来か。それに対し醤油ラーメンは普通だったと思う。超やみつきは油増しなだけらしい。地獄ラーメンは野菜中心の担々麺みたいな感じでコクあり、辛さレベルが入門=1丁目なら誰でも食べられる程度。麺は普通、チャーシューは無難なとこ。無料のカクテキはうまい。
    2010.10、ほぼ年1回行って3回目。塩やみつきラーメンは、これは塩というか薄醤油というか、鶏のダシと野菜の甘さはあるも化調中心だね、でもバランスが良いからさっぱりうまい。麺は太麺・細麺選べるが、普通より若干太い細いの違いで、コシはあまりなくてよくあるごく普通のもの。具は豚の旨みの出たチャーシュー、柔らかく甘いメンマ、ノリ、刻みネギ。バランス良くまとまった”ごく普通のラーメン”で、うまいけどラーメン好きの期待するものではなさそう。地獄ラーメン(入門)は表面真っ赤だが胡麻味噌の適度なピリ辛、野菜系の具が多めとメンマ。担担麺もどきのような、しかしピリ辛好きなら良いかも。


  307. 旭川らぅめん青葉 海老名店(ビナウォーク6番館):中野じゃない方の青葉。醤油ラーメンのスープは濃い褐色透明で、見るからに節系なんだけど節もとんこつも思ったより香らず、ダシの一部にとどまり香りは抑えめ、あくまでも基本は醤油でありダシは深みを出す脇役に徹する。麺は細ちぢれ麺で、始めは博多ラーメンのように小麦っぽさが残り、良い意味でカップ麺のようにスナッキーで面白いがやはり細いので次第に柔らかく普通になってしまう。具は肉っぽいすえた香りのバラロールのチャーシュー、メンマ、なると、刻みネギに字の書いてある海苔。最新のWスープのような派手さ・華やかさ・インパクトはなく、やはり地方の昔ながらのラーメンであるが、そういうものとしては確かにうまい。


  308. ○屋製麺所(まるやせいめんじょ。厚木市王子):「くらかど」の近所、わりと町外れにある、厚木の老舗「元祖 あじ平」出身者の店。内装は中途半端にレトロ。醤油ラーメンのスープは茶色に乳化、節粉も乗る正統派節系醤油。油もわりと入るが重くなく、適度に節が香り醤油の甘酸っぱさ、時折ゆずの香りがすがすがしい。麺は細ストレートで柔らかめ、ツルツル感は心地よいが歯ごたえは無い。具はうまみの出た柔らかいバラロールのチャーシュー、穂先系の柔らかいメンマ、けっこう繊維質のほうれん草、海苔、刻みネギ。どうも優等生過ぎて少々退屈でもあり、コショウを多めに入れてピリッとさせたら最後まで飽きなかった。


  309. 麺や食堂(厚木市幸町):キリン食堂・夜鳴き軒系の、レトロ駄菓子屋風の店。駅からちょっと遠いので駐車場4台分というのは少ない(まわりのコインパーキングに入れればいいのだが)。中華そばはかつおダシ中心の醤油スープ、甘めでおそらく鶏油なんかもうまく使ってるのか、うまみあり落ち着いている。麺は博多ラーメンのような細ストレート麺で、どんぶり内に整然とたたずんでいる。具は肉のコクのあるチャーシュー、海苔、メンマ、細かい刻みネギ。マイルドかつ和風な醤油スープと博多ラーメンの麺は、ラーメン好きほど違和感を感じる組み合わせで、どうしてもかけ蕎麦的な印象が残った。


  310. らーめん楽や(町田市森野):町田駅から古淵方面へ約1km、一応徒歩圏内だが遠い。おそらく看板メニューの塩ら~めん\600は、宣伝通り(若干黄色みがかった)透明のスープで、比較的単純ではあるが鶏の臭みなく軽さと適度な薄塩が爽やか。でもいわゆる淡麗系とは違うような。必然的に細麺になるが、さほどクタクタ感は感じずむしろツルツル。具は柔らかく旨みのあるバラロールのチャーシュー、柔らかいメンマ、葉は柔らかく茎はシャキシャキした小松菜?、輪切りネギ少々。店構えも商品も地味だが、この控えめだがやることはやっている塩ラーメンは、そこらへんによくある、ただ濃さ・パンチだけの醤油とんこつ店より遙かに貴重。


  311. jun-pey ra-men(町田市成瀬):名物の黒らーめんは焦がしマー油入り(醤油)とんこつ、具はもやし多めと刻みネギ、海苔、風味あるも味のないチャーシュー。スープは色濃いめ、香ばしくチャーシューのうまみがよく出ている。太めの角ストレート麺は味があり茹で具合も適度。コクは十分あるが中心の味はぼんやりしている。
    塩らーめんはトロっとした濃厚なスープの塩とんこつ、黒らーめんよりさらに油多め。麺は博多ラーメンに近い細ストレート麺で茹で具合は適度なアルデンテ。具は海苔、刻みネギ、チャーシュー。シンプルで、とんこつのうまみはしっかり出てるけど塩味は薄く、とんこつの風味と油っぽさを強く感じる。いずれも基本的にほとんど臭みのないとんこつでにんにくチップ多め、油っぽくコク・うまみあるけど味がはっきりしない感じ。油多めのせいか、ややもたれた。店構えのみならず味にも斬新さは感じるがまだ未完成な感じ。


  312. 堂々軒(小田急相模原):札幌味噌ラーメンは普通にうまくスープまで安心して飲めるが、”特別な何か”は無い気がする。旭川醤油らーめんはほぼ濃い肌色のような色のスープ、これで背脂でも浮けば醤油というよりいわゆるとんこつ醤油ラーメンのよう。味も醤油風味をあまり感じず、豚骨+魚介・昆布(+野菜?)のバランスが良いというか、輪郭がはっきりしないけどうまみは出ているというか。硬めで頼んだ麺は旭川らしく低加水なのか強いコシがあり、これならむしろ普通で頼んでもよかったかもしれない。具は無味無臭なチャーシュー、小さくスープに浸かった海苔、メンマ臭いメンマ、刻みネギ。醤油ラーメンらしくはないけど、普通にうまいラーメンではある。


  313. ダイナsoul六甲道店(兵庫県神戸市灘区):三ノ宮からJRで2駅5分程度、意外に駅すぐの目立つ店。土曜19時台で客は数人。地鶏特濃ラーメン\790の肌色のスープはその名の通りドロドロのポタージュ風鶏白湯、麺が沈まない程度の粘度。むしろこれ以上の粘度は無理、というくらい麺が上がりにくく、ピチャッとはねたりする。絡み過ぎて麺を食べ終わると普通にスープも無くなる感じ。無化調とのことで鶏のダシで食わせる感じで味はむしろ薄く、あまり主張がない。麺は普通、具は薄く柔らかな鶏と豚チャーシュー各1枚、玉ねぎ、長い水菜、輪切り青ネギ。確かに、変わったラーメンが食べたいという欲望は満たしてくれたが、後半、自分はなぜこの無味なドロドロスープを啜っているのか、わからなくなった。2015.11


  314. ヌードルズ(町田市原町田):木を多用したきれいめの店内。ラーメン\700の薄茶色のスープには軽く油層が浮き魚介が香る。Wスープは魚介前面でさっぱり柔らかく万人向け。太めの麺はぷりぷりであまりコシはない。具は柔らかいがわりと無味なチャーシュー、太く長いメンマ、海苔、輪切りネギ少々。特徴的なメンマは味があり柔らかいが繊維方向でないと噛み切れない。悪くないが、インパクトを求める店ではない。2014.8


  315. 麺屋 弐重まる(相模原市並木):基本の和風とんこつは節系前面のこってり醤油とんこつで、臭みなくうまいがやや塩っぱめで若干の閉塞感。太角ちぢれ麺はパスタのような滑らかさだが相当もっちりで面白い。チャーシューは柔らかで肉臭さはない。もやし、きくらげは普通。現在ではこのようなスープに目新しさはないが、街のラーメン屋にしては十分うまい。2011.8閉店確認。


  316. らーめん山猫亭(相模原市中央区相生):つけめん ★ONE★ 相模原店のほぼ居抜きで2012年2月開店、翌月訪問。A.香る塩とB.白濁の塩という2種類の塩ラーメンとC.甘にぼし醤油があり、香る塩\550を。やや黄色半透明のスープは鶏中心の優しいもので、突出した味は感じないが十分な旨み、表面には半分鶏油、半分は濁った油が浮き、そちらは魚介系?の風味が強い。若干太めの軽いちぢれ麺は、もちもちでもコシが強いわけでもなく、粘りのある生っぽい食感が面白い。具は味のあるチャーシュー、メンマ、水菜、輪切りネギ。大人しいだけ・淡麗なだけの塩でなく旨みのある塩。ただしスープがややぬるめとか、バランスは良いけど逆に印象に残る突出した味・パンチが無い、と言ったら厳しいか。


  317. らーめん淳記 (相模原市東林間):愛想のないおやじが一人で深夜までやってる町の小さな中華屋。カウンターのみの店内は、夜9時台だとビール飲みながら新聞読んで中華をつまんでいるおやじなどもあり場末感は十分。看板メニューのたんたんめん\800のスープはラー油の浮いた肌色で、ゴマ味噌中心に香ばしく辛さはほどほど、酸味がさっぱり感を演出。細ちぢれ麺の上には挽肉、白髪ネギ、チンゲンサイ、ザーサイのみじん切り。ゴマ味噌の香ばしさといい、コシとか必要としない軽い麺といい、具といい、全体にスナック菓子っぽい軽さが特長の担担麺は街場の中華屋にしては良くできている。


  318. 知ったかぶりのブタ(横浜市神奈川区六角橋):基本のラーメンは白濁スープで、しかし博多ラーメンでは全くない。よく見ると背脂が浮き、しかし油層はほとんどなく油っぽくはない。とんこつっぽくないがしかしまろやかで軽く甘めのスープはやや新鮮。麺は中太で茹で加減は適度、ツルツルでややもっちり。具は、ホロホロで肉と脂の風味はあるが無味のチャーシュー、海苔3枚、家系の如くほうれん草かと思ったら菜の花の茎と葉、この風味がやや不思議な感じ。ありそうでなかった、家系風のとんこつラーメンというか。


  319. 清勝丸(せいしょうまる。海老名・ビナウォーク6番館、相模大野):本店は経堂とのこと。中華そばとつけめんは味も値段\750も同じでどちらかというとつけめんがお薦めというからそれを。スープは普通に茶色く乳化しており鰹節粉が載ってるだけあって節ととんこつが強くトロトロ。やはりこのタイプの、とんこつ+節のつけめんはTETSUがオリジナルっぽいが、それに比べると若干肉っぽく滑らかさに欠ける。スープにはチャーシューのかけら、海苔、なると、メンマ、刻みネギが入っており、煮玉子半分は麺の上に載る。麺はほとんど讃岐うどんと同じで、味が若干玉子入り?みたいなマイルドさあるも見た目と食感はほぼうどんで、コシのある歯ごたえは楽しめる。全体に問題のないつけめん、敢えて言えばこのタイプの典型で当たり前の味。
    相模大野店。土曜昼過ぎ、客入りは良い。無理に威勢良くしててうるさい。濃厚つけ麺\780、少200g、中太麺、冷やもり、硬め味濃いめ油少なめ。極太麺の10分は待てず。黄色っぽい中太麺はそこそこコシあり普通。スープはわりと粘度高め、思ったほど魚介前面でなく、醤油>>とんこつ>魚介って感じであまり印象に残らない。濃いめだから塩っぱ過ぎるかとも思ったけど、スープ割しても印象は変わらなかった。具はスープ内にチャーシューブロック少々、白髪ねぎ、メンマ。悪くはないけど、やはり今時ありがちなつけ麺だった。2015.10
    同上、平日19時台、客はまばら。濃厚煮干中華そば\730を硬め、濃いめで。意外に早く来た。油層の浮いたスープは重くなく、エグ味を感じるほど濃厚な煮干しは期待通りで、しかしまろやか。中太麺は普通、具はチャーシュー少々、味玉半分、刻み玉ねぎと輪切り青ネギ多め、海苔、メンマ。スープは最後まで飽きないし量も適度。驚きはないが普通に美味い。2017.3
    やはり相模大野店、日曜日21時過ぎ客数名。最近味噌好きなので>相模噌らーめん\780かため、濃いめで。茶濁したスープはまろやかかつ濃厚な味噌で、もやしに乗った辛味噌が適度にピリ辛に。大丈夫ですかと言われたがそれほど辛くない。刻み玉ねぎも風味を加える。水面下の黄色い中太麺はポクポクで良い歯ごたえ。具は薄切り豚肉はわりと多めだが柔らかくさっぱり食べられる。あとは半玉子、メンマ、海苔。普通に美味い、しかししっかり濃厚な味噌。この店はバランスが良い、退屈せず破綻もしない。2017.7
    平日19時台、客は4割程度。基本の濃厚中華そば\780を濃いめ・かためで。8分程度で出てきた。茶濁したスープは明らかに魚介とんこつで結構油懸濁、確かに濃厚だがその分後半重いのは油に頼り過ぎか。中太麺は粘りあり食べ応え十分、量も。具は比較的パサパサのチャーシュー、半熟め味玉半分、甘いメンマ多め、白髪ネギ、刻み玉ねぎ。やはり悪くないが完食してしまうほどでもない。2017.11


  320. ど・みそ 町田店:わりと外れのやや閑散とした駅ビルにある。本店は京橋、味噌ラーメン専門店。開店は約2ヶ月前、さすがにきれいでおしゃれめの店内。みそらーめん(背脂なし)\700の赤褐色のスープはしっかり味噌味でピリ辛でややスパイシー、わりと深めで飽きにくい。中太やや平打ち不整な麺は茹で加減ぴったりで歯ごたえよし。具はもやし(2倍まで増量可能)、コーン、海苔2枚、ニラ少々、チャーシューは無い。
    麺は良く、全体に普通にうまい味噌。ただ特みそ(こってり)らーめん\850にしないとチャーシューすら付いてない割高。2011.4


  321. らーめん よし丸(高田馬場):馬場・早稲田通り沿い、ラーメン激戦区にある無化調がウリの店。よし丸らーめん\750は最近よくあるとんこつ魚介のWスープで、茶色のスープは普通に油っぽく、臭みはなくとんこつと魚介のバランスは良い、反面、当たり前過ぎて面白みが無いような気も。中太麺はややもちもちだが、ほぼそのまんまうどん、量は他店の大盛り程度あり多い。具は脂身多めで柔らかいチャーシュー2枚、柔らかいメンマ、半熟玉子半分、海苔、輪切りネギ。普通にうまいが、目新しいものはなく今時これではラーメン好きには物足りない。2011.12


  322. 夜鳴き軒(淵野辺):だし醤油ラーメンは魚系+ゆずでさっぱりした良品、こってりは二郎系ギトギトしかし量は適度で麺は良い。全体として確かに普通にうまい。


  323. 煮干しらーめん 玉五郎 東京新宿店(新宿区新宿):丸井の裏に最近出来た店。日曜14時頃で客は1/3くらいか。煮干しらーめん\680の茶濁したスープには軽く油層が浮き、やや煮干しを感じるが普通の節系魚介とんこつ、重くはなくかなりマイルド。わりと胡椒がかかっており後味さっぱり。黄色い中太麺は多加水でツルツルで歯ごたえもあり悪くない。具は肉っぽいチャーシュー、やや硬めもメンマ、なると、海苔、輪切りネギ少々。つけ麺\750のスープはより甘酸っぱくややピリ辛、具も同様のものがスープ内に。麺はより太く、コシがあって食感は良い。麺の上には海苔の千切り。スープ割りしても特別うまいとは思わない。全体に煮干しと言っても凪ほど強くなく、煮干し風味の普通の魚介とんこつ。問題はないけどインパクトも無い。2012.7
    2017.12居ぬきではやし田が開店。


  324. 麺屋 錦堂(町田市原町田):外観は凝ってる風だが中は狭い。ラーメンもあるけどつけ麺の店みたいなのでつけ麺を。つけだれはとんこつ醤油で節系強めで甘め、背脂の浮いたこってりしたもの。とんこつというよりもソーセージのような風味がする。麺は中太な角麺でコシがありうまい。具はチャーシュー、メンマ、トッピングの味付け卵(半熟)はあんまり味がしなかった。つけ麺にしては酸味が少なく甘いつけだれがやや新鮮、ソーセージ風味はよくわかんない。七味と酢を入れて味を締めてもいい。わりとうまい。


  325. らーめん でくの坊(町田市森野):オープンして16年目ということで、街に馴染んだラーメン店。店は狭い、がカウンター4+テーブル2x3+座敷2x3くらいは座れるか。らーめん\600は一見オーソドックスな醤油ラーメン、普通に褐色透明のスープはしかし香ばしい醤油の主張、チャーシューのような肉のうまみを感じ、おそらく鶏ベースに魚介も少々入ってるかもしれない。そこらの街の当たり前のラーメン店のスープではない。細めのちぢれ麺は普通、かなりクタクタというかツルツルというか。具は柔らかいチャーシュー、メンマ、海苔、ほうれん草と刻みネギ少々。
    夏限定の冷しらーめん(胡麻味噌)\800の白濁した胡麻味噌スープは冷たく氷も入っている。胡麻っぽいマイルドさに、かどやのラー油が浮きピリ辛がよく合う。麺は細いが冷たいのでコシが強く食べ応えがある。その上にカイワレ、シソ、ミョウガ、ネギ、梅肉をあえたものが乗り、夏の日本的スパイシーを醸し出す。具は他にチャーシューとわかめ。さらに食べるラー油が乗ったごはんが別に出てきて、スープをかけて食べる。いろんな風味のバランスが面白いし麺も良いが、ラーメンとしてははっきりしない商品かもしれない。が、変わりラーメンとして十分うまい。2011.9


  326. 麺処 ら塾(藤沢):'04に閉店した鵠沼の支那そばや店長(佐野実の弟子)がやってる店。藤沢駅そばだが繁華街からは外れにあり、しかも看板が出ておらず「ラーメン」ののぼりだけで発見。店内は新しく清潔、休日昼頃でも行列は無いが、3杯ずつしか茹でないため食券提出後20分近く待った。
    ラーメン(醤油)は鶏油の浮いた深い琥珀色の透明感のあるスープで、味は普通の醤油ラーメンといえばそれまでだが鶏+豚+魚介がうまく配合されどれも突出することなく深みを出している。麺は博多ラーメンのそれとは違う腰のある細ストレートで、しかし後半はやはりのびる。具は柔らかく味のあるバラロールのチャーシュー、コリコリと歯ごたえのいいメンマ、海苔、刻みネギ。全体にやはり支那そばや系の昔ながらのラーメンで、バランスの良さから誰でも安心して食べられるが途中コショウを入れたくなった、つまり若干の退屈は感じた。こういう店が行列店になって、さんざん待ったあげく食べて「なんだ普通じゃねーか」と幻滅するパターンが多い。中村屋もそう。わりとうまいけどインパクトは期待できない。おそらく塩の方が、ダシのうまみはわかりやすいかも。


  327. 頂上麺 筑紫樓ふかひれ麺専門店(千代田区丸の内・東京駅キッチンストリート):場所柄、客層は旅行者・観光客が多い。土曜昼時はさすがに混んでいる。定番は頂上麺・ふかひれの煮込みつゆそば\1600、ふかひれの姿煮込み入りは\3200。前者、案外すぐ出てくる。茶褐色透明なスープはぐつぐつ熱々でトロトロ、上品な魚介と香ばしさに飽きない。ストレート麺はもちろんコシなどない中華のそれ、時折混ざってる透明な線状物がふかひれだろうが、味も香りも感じない。言うまでもなくラーメンとは全くの別物の中華料理。高い。2013.11


  328. えびラーメン十年(横浜市港北区樽町・綱島):塩ラーメンの有名店、桃源の隣にあり、桃源が行列しててもこちらはガラガラ。店内は暗めで木で統一されており、高級感は無いも桃源よりも落ち着く。基本は濃厚十年ラーメンで、茶白濁したスープはエビ中心にとんこつ等のダシで、エビの甘みとうまみが良く出ており、味に幅があり最後まで飽きない。麺は平打ちのちぢれ麺で、もっちり感もあり。具は柔らかいチャーシュー、メンマ、半熟玉子半分、刻みネギ。十年ラーメンは70円増しで、具にワンタンとアオサが加わる。アオサのためか、スープはやや塩っぱめに感じた。
    隣の桃源と比較され、値段はほぼ同じ、客入りでは完敗だが味はこっちの方が上。えびが好きならもちろん、そうでなくても楽しめる。


  329. 奥津家(おくずや。町田市木曽町):なんかテレビにも出たらしい、古淵の奥にある小さな家系。日曜午後は2時くらいでもほぼ満席、若い女性客も多い。茶濁したスープは十分乳化し、油少なめゆえかクドくはない。標準的な家系で、まろやかかつパンチがあり塩っぱめ、しかし深みはなくわりと平板、しかしこれが正統な家系かと。麺は酒井製麺の平打ち、硬めで頼んで適度な硬さともっちり感で食感はかなり良い。具は海苔3枚、ほうれん草、塩っぱめだが肉風味の希薄なチャーシュー。本家よりもむしろ丁寧に作っている感じがする家系。作るのはやや遅いが、接客は良かった。


  330. ラーメン豚の助(兵庫県、新開地駅):チェーン居酒屋風の安っぽく小汚い店だが町には相応しい。平日昼過ぎ、客は2~3人。どろラーメン\800のスープは確かに濃い茶色で高粘度のためあまりすくえない。しかし味は濃くなく適度なとんこつ。麺は普通、おそらく黄色いのだろうがスープの色でわからない。具はチャーシュー、細いもやし、輪切り青ネギ、メンマ。粘度のインパクト以外は良くも悪くも普通、空腹でなかったせいか、是非完食したいとは思わなかった。自分がラーメンに飽きてるのも大きい。2018.11


  331. 武道家 龍(世田谷区成城):成城には不似合いな濃厚家系のチェーン店。店内は特に清潔感もなく。土曜14時にほぼ満席。ラーメン\700、濃い目で頼んだせいもあり、赤銅色のスープはかなり塩っぱい。油は普通、醤油の香りやとんこつ感もあまりない、でも単調でもない。中太平打ち麺はピロピロでややもちもち、コシはない。具は薄いチャーシュー、海苔3枚、ほうれん草、刻みネギ少々。おそらく濃さ普通にしても醤油が濃くて塩っぱそう、そういうとんこつ醤油。2014.10


  332. 豚骨醤油らーめん 麺造(相模原市南区相模台):駅から遠く、居酒屋風の暗い店内だが、ワンオペ店主は腰が低く威勢が良い。珍しく券売機がない。
    基本の豚骨醤油らーめん\600を濃い目・硬めで。茶濁したスープは普通に家系のそれで、濃い目で頼んだだけあって塩っぱめに油もしっかり。ただ油のまろやかさや深みはあまり感じず、特徴がない。麺はプリプリ・コシというよりも低加水でしっかりした歯ごたえ。具は柔らかく味のある大きめのチャーシュー、柔らかいほうれん草多め、海苔2枚。ほんの少しもネギを入れてないのは潔い。スープ以外は標準以上、特にほうれん草が食べやすいのは良い。繊維質のほうれん草など、誰も食べたくない。尚、卓上に定番の豆板醤・にんにく・ショウガはなかった。2014.9 2016.12久々に。豚骨醤油らーめん\600を硬めで。もちろん基本は同様、豚骨は相当使っているとのことだが敢えて高粘度にしてないせいかそれほど感じず、わりとさっぱりだがそれはそれでよいような。まぁ普通にうまい家系。
    2018年に閉店


  333. 近藤家(相模原):普通の家系とんこつ醤油。茶白濁したスープは充分油層あるが臭みやくどさがなく、麺は中太ストレートで硬くなく、もっちりして歯ごたえも良い。具はほうれん草、チャーシューに海苔3枚、最も存在感あるのは海苔だった。スタンダードな家系だが重くないので食べやすいのは評価できるし、本家・吉村家とどれだけの違いがあるのかよくわからない。大して変わりないんじゃない?尚、卓上のおろしニンニクと豆板醤は蓋も無く乾いてて入れる気がしない。


  334. 家系総本山 吉村家(横浜西口):文字通り家系の本家だけあってさすがに行列だが、手荒にどんどん作って食わせるから回転は速い。どんぶりがスープでべとべとなのはもちろん、具のほうれん草がはみ出てたりするが気にせぬよう。油たっぷりのこってりとんこつ醤油スープと多めの太麺は、二郎系の元ネタではないかと思わせる。普通でお腹いっぱい。確かに一口目からスープの旨みが染みるが、ややくどい+ひねりの足りない直球勝負。チャーシューは堅いローストビーフのような肉の味のみ。トラック系おやじには合いそう。


  335. ラーメン二郎 八王子野猿街道店2:二郎系ラーメンというのは好みの別れる特殊なラーメンゆえ他のラーメンと同列に評価するのは困難だが、あえて評価するならこの程度(中の上)か。うまい、というには抵抗がある。インパクト勝負の質より量、しかしただ増量しただけではないというのは個性であってある程度は評価できるが、味の追求ではない気がする。雰囲気は悪くないし、麺は悪くない。


  336. ラーメン二郎 鶴見店:鶴見というよりも最寄り駅は生麦、第二京浜(国道1号線)店、いくら禁止しても路駐するしかない。他の二郎よりも店内は汚めで床もテーブルも油っぽいが雰囲気は悪くない。ニンニクとトウガラシをコールすると一味を振ってくれるがそれほどは辛くなかった。味はほぼ他店と同じだろうけど、スープは背脂とやや油層が浮き、とんこつというよりも醤油を強めに感じる。後半やや単調さもあるが、スパイスと若干の甘さで乗り切れちゃう。麺はやはり中太ちぢれ麺で、茹で加減は適度だけど他店より柔らかく感じた。具はキャベツともやしが1:1で、山盛りでなく小山程度。チャーシューは小さく3x3cm程度で、塩味強めに付いててうまい。この店の小は他店より量が少なく普通のラーメン店にしては多いという程度、味もマイルドで食べやすいがその分インパクトは薄め。


  337. ラーメン二郎 相模大野店:通称スモジ。確かに二郎、味は大味だがわりコクあり、量はとにかく多く、おやじの態度により店の雰囲気は悪い。殺伐。まんま吉野屋コピペ。
    2010.3新店舗に再訪。店内はわりと清潔になり並び方や出し方も整然、相変わらずの人気で金曜20時で食べるまで計30分待ち。味は相変わらず、甘くて(塩)辛くて油っぽい。この醤油のカラさは二郎独特、やはり家系など他のとんこつ醤油とは違うと思った。歯ごたえの適度な太麺は良い。最近流行の魚介系に慣れたせいか、ニンニク無しにしたらブタはもちろん全体にややブタ臭さを感じた。この濃い味と油、それだけで大量の麺と味のないキャベツ・もやしを食わせる二郎というラーメンはむしろシンプルで合理的、”少なめ”なら量も適度。しかし現在ではやはり単調さを禁じ得ない。
    2013.10、久々に。平日昼、行列なし、会話なし。やはりやや異様な雰囲気、うるさい客がいるよりはマシだが。少なめラーメン\650カラメ、わりとすぐ出てきた。茶褐色のスープは甘くて(醤油)からくて、油は多いんだけどそれほど感じない適度なバランスを最後まで楽しめた。もやしとキャベツ少々の野菜は多すぎない小山。柔らかく、スープとの相性が良く負担にならない。平打ちの太麺はややもきゅもきゅ感あり歯ごたえが良く、低加水ゆえに味がよく染みこんでいる。少なめだと(ひとを見て調節されたのか)量的には多くない。体調によっては油がもたれることもある。味はやはり、半端なインスパイアでは敵わず、これが純正二郎の標準と考えていいだろう。
    久しぶりの二郎。平日19時頃、待ちは数人、数分で着席。客層はやはりというか平均28歳位の垢抜けない男ばかり。少なめラーメン\700、ニンニク少なめで。これだと量は常識的で野菜の処理も手間取らない。もちろんしっかり油層があり濃茶濁したスープはいわゆるカネシ醤油と油・背脂の直球で、味のない野菜と肉と合う。野菜はモヤシよりキャベツ多めで良心的。肉は一握り程度、硬くも脂身ばかりでもなく肉感を楽しめるもの。硬めで不整な太麺はモキュモキュとした期待通りの食感で、炭水化物を食ってるという満足感を与えてくれた。歳のせいか8割方でほぼ満腹になり無理せずご馳走様。食後、呼吸のたびに陽炎のように熱く香るニンニクが、確かに二郎を食べたという確信となる。これでまた数年はいいだろう。基本的な旨味は家系やラーショと同様、単純に醤油と油に由来するが、ただ二郎はそれが最大限ということ。2016.8


  338. ゴル麺 町田店(町田市原町田):店名はゴールデンラーメンより。松壱家という藤沢に本店をもつ家系チェーン店の派生店、2010.10現在町田と横浜にある。黄金つけ麺・並\800は魚介とんこつつけ麺で、ドロドロのスープは節粉たっぷりで、とんこつ臭や魚の臭みはなくむしろ甘さを感じる。中太麺は白く茶色い粉が練り込んであり、麺にも節粉が入ってるみたい。具はスープ内に短冊状チャーシュー、メンマ、なると、刻みネギ。豪麺・並\750はほぼライト二郎、茶色く乳化したスープは二郎のカネシ醤油の風味のとんこつ醤油、濃すぎず、臭みはないが、ニンニク抜きのせいか若干単調な気も。麺は黄色く中太、硬めで頼んだため適度。具は小山盛りの野菜、ほとんどもやしでややキャベツ、バラロールのチャーシュー1枚。量は並でも普通のラーメンよりは多い。
    つけ麺はソツないが最近よくあるタイプなので新鮮味は無い。豪麺はライト二郎。問題は無いが特別な点も無い。


  339. 博多ラーメン専門 くわんくわん(横浜市瀬谷区橋戸):郊外にある屋台風というか掘っ立て小屋風店舗。白茶濁スープは油が浮き、若干とんこつ臭あり、純粋なとんこつというよりも醤油とんこつに近く、くどさはなく適度にしっかりした味。その日のスープの出来を点数で表示してあり、この日は7点(優)、点数が低いと100円引きとか閉店もあるらしい。麺はデフォルトでも多くの博多ラーメン店の硬め程度、硬めはさらに硬いという本格派、この先の硬さはどんなだろう。具は海苔、ペラペラでトロトロのベーコンみたいなチャーシュー、キクラゲそのまま数個に刻みネギは申し訳程度。
    ありがちな貧相なとんこつとは違うしっかりした博多ラーメンで、しかし醤油風味は関東風か。深みはないが、押さえるところは押さえてる味。麺と馴染んでない感じも博多風。


  340. らーめん弁慶 門前仲町店(江東区深川):1階は立ち食いで2階には席がある。店内は清潔ではなく、どんぶりもギトギトのまま供されるがおしぼりは自由に使える。基本のラーメンは背脂が一面に浮いた醤油とんこつ。ほぼラーショ系という感じで魚介などはまったく感じず、しかし味のバランスは良く油多めでマイルドなせいか、飽きやすくはない。麺はやや太めのストレートで茹で加減は適度だがそれほどコシはなく、ややボワボワした感じ。具はつかむと落ちるほどトロトロの薄いチャーシュー、多めのもやしと刻みネギ、メンマ。量も多く、油脂のうまみを楽しむラーメンで繊細さ・さっぱりしたものは期待できない。その場では見た目ほどは重くないが、後からしっかり油の分もたれた。尚、中華そばのスープはよりさっぱりした醤油とんこつで、油層は乗るも背脂はない。


  341. 中華そば ほそかわ西院店(京都府京都市右京区西院乾町):京都駅や最寄り駅からそれほど遠くないと思ったが結構行きにくい、けど市バス28だと1本で行ける。茶濁し背脂の浮いたたっぷりのスープは甘酸っぱくややピリ辛、背脂のためマイルドな、軽い鶏ガラ系醤油で京都らしい。くどさや臭みは皆無でむしろさっぱり。麺はクタクタ、具は薄いチャーシュー3枚、メンマ、青ネギ多め。
    古いラーメン店らしく麺のコシなど期待できないが、昔ながらの地元のラーメンとしてはこれでいいのだと思う。2011.7


  342. 極楽汁麺 らすた(日吉):カウンターのみ19席は結構大きく、明るいが安っぽい店内には家族連れも多い。海苔多めと玉子入りのらすた麺が一番人気ということだが、ラーメンを。淡褐色のスープには鶏油層が浮き、まろやかで重くないが油っぽくはある。とんこつ醤油のスープ相当に塩っぱく濃いため、ライス無料もうなずける(学生相手ゆえだが)。具はデフォルトで茹で加減は適度、太麺にしっかり芯が残る。具は大振りの海苔、チャーシュー、ほうれん草、刻みネギ。鶏油の使い方がうまいが、やはり家系というカテゴリー内。


  343. 壱国屋(座間):チェーン店、醤油と塩がある家系。醤油(油少なめ・麺硬め)は肉臭くはあるがマイルドな白濁醤油スープ、で太麺と相まってくどすぎず、しかし適度にこってり。店推奨の豆板醤+おろしにんにく+胡椒を入れるとチゲ鍋みたいになるので、ごはんを頼んでいる時以外はお勧めしない。塩は醤油より基本的な味で、よりマイルドではあるが飽きやすいかもしれない。


  344. 勢得(せいとく。世田谷区桜丘):荒川区町屋でやってたが2005年に閉店、2007年12月に世田谷通り沿いで復活。確かに人気店だけあって、日曜昼だと11時の開店後すぐ行っても行列あり。看板メニューのつけめんはドロドロの茶濁スープで、魚介前面にとんこつとエビの香りがある。味はむしろ薄めで濃厚ダシで食べさせる感じ、若干魚介の臭みあるも刻みネギで消している。麺は純白でほぼうどんで、おそらく讃岐うどんと区別つかないだろう、硬くはないがコシがある。具はスープ内に柔らかくうまみあるも比較的無味のチャーシュー、メンマ、海苔が入る。ラーメンはほぼ同様の組成で、麺はやや柔らかくスープの風味はやっぱりやや薄い。チャーシューは板状1枚とフレーク状のものが乗る。いずれも、ダシは濃厚も味は普通かやや薄めで、麺がラーメンのそれでなく全くのうどん、インパクトとしてはやや弱く、ラーメン好きからすると完全にうどんなのはどうだろうか。少なくとも、2009.7現在の典型的なつけ麺店ではない。


  345. 元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店(福岡市中央区渡辺通):老舗中華料理店。土曜昼頃は行列もできるが、数人ならすぐはける。ラーメン(並)\500の茶濁したスープはとんこつ醤油でやや濃い目、しっかりとんこつを感じるが臭みは無い。細い平打ち麺は珍しい、デフォルトだとやや粘度高い歯ごたえ。具は薄く脂っぽいチャーシュー2枚、メンマ、輪切り青ネギ。炒飯は優しい味で具はいろいろ、結構べちゃっとしたご飯。小さな餃子は普通に食べやすい。活気のある中華屋だが店員のサービスは良く、この値段は良心的で、ずっとこのままあってほしい店。2013.6


  346. 鎌倉家(町田市森野):最近こどもの国付近から移転したらしい。醤油ラー麺\750の半ラー麺\500の濃茶色半透明のスープは魚介?昆布ないし貝系のような旨み成分がまず来て、甘酸っぱい感じ。少なくともぐつぐつ煮てた昆布と、鶏ガラは入ってそう。初めわりとインパクトあるけど、次第に慣れてきて甘酸っぱい蕎麦つゆのようにしか感じなくなる。中太麺はわりと普通の冷蔵麺みたいな味。具は薄いけど大きく味のあるチャーシュー2枚、硬めのメンマ、海苔、輪切り青ネギ多め、全体に具は多め。スープは凡庸でないものを持ってるけど、麺とチャーシューは改良の余地あり。2011.12


  347. 横濱一品香 町田店(いっぴんこう):横浜近辺でよく見かけるチェーン店と思ったら意外に少ない14店舗。「元祖・横濱たんめん」の店とのことで、昭和30年に野毛で開業したらしい。「絶品たんめん」\750は野菜炒めの載った麺で、茶濁半透明のスープはわりと油っぽいがむしろ軽く、野菜炒めの香ばしさが適度な塩味をベースに広がる。野菜と鶏・豚ガラのダシ、胡椒・にんにく・ごま油の風味が、それにおそらく化学調味料の使い方がうまいのか、雑味なくむしろ手作りっぽくなく隙のない味に仕上がっている。平打ち多加水麺の茹で具合は適度、ややもっちり感もあり、これだけでもそこらのラーメン店は太刀打ちできない。具は豚肉、もやし、白菜、ニラ、キクラゲの炒め物が麺に載り、味もついている。侮れないチェーン店、これだけ、軽くて万人受けする中華麺を常時供給出来るのは尊敬すべき。もちろん普通に中華料理店ゆえ他のメニューも豊富。


  348. 麺屋のすけ(中央林間):白(塩とんこつ)、スープも麺も普通、チャーシューは2枚も入っているが肉っぽくてスープも染みておらずうまみなし。スープも普通ゆえ最後にはやや飽きる。とんこつで豚臭さが出たら失敗であり、結論として退屈なとんこつ。
    2013.5、数年ぶりに再訪。基本のらーめん白\600のスープはやや黄色っぽい白、ややとろみのついたスープはギリギリ臭みなく、まろやかなとんこつ。塩はしっかり感じる。バリカタで頼んだ細麺はちゃんとストレートで、適度にスナッキーで歯切れ良い。具は肉っぽいチャーシュー1枚、コリコリで甘いメンマ、海苔、輪切りネギ。らーめん黒のスープは茶濁し、魚粉が多めで魚介とんこつ感。醤油は感じない。他は同様。以前より明らかに進化し、臭みが無く普通にうまいラーメン店になってた。


  349. つけめん 新宿 達翁(新宿区西新宿):2階は夜は居酒屋らしい、最近テレビで取り上げられたらしい。つけ麺(並)太200g\700の茶褐色のスープは甘酸っぱい醤油魚介とんこつで、現在ではオーソドックスなもの。ドロドロでも油っぽくもなく、問題はないが特別でもない。中太麺の量は適量、デフォルトで歯ごたえは良く、下がザルになって水を濾す器は丁寧。具はスープ内にサイコロ状のチャーシュー、メンマ、輪切りネギ、海苔。みそつけ麺(並)太200g\800のスープはより肌色っぽく、味は甘酸っぱさ前面でそれほど味噌感はない。ちょっと変わった感じで、最後まで今ひとつしっくり来ない。スープ割を頼むと、柚子入りのダシを入れてくれてつけ麺のスープは普通にうまい。みそつけ麺のスープは、この段階で味噌を意識する感じだった。総じて、普通な感じ。2011.12


  350. 中華 四川(上大井。小田原市上曽我):郊外のやや有名店、行列も出来るらしく張り紙、別駐車場もあり。外観は喫茶店風で、店員の衣装もメイド風だが完全におばさんのため『シーサイド』を彷彿とさせる。平日16時頃で客は0~2組程度。
    メニューはどうも特製タンタン麺\900だけのようで、A.甘口 B.一般向き C. 辛口からCを。スープは高粘度、というかほとんどピリ辛挽肉あんかけで、ゲル状に近い。味は普通に醤油スープっぽいが、ネギも効いた爽やかな辛さが心地よい。決して辛いというほどではない。中太麺はほぼスープに乗っており、アルデンテではないが適度にもっちり。他に具は無し、という割り切り具合は潔い。勧められた酢をかけるとやや風味が変わって楽しめる。一応、これも広義のラーメンというカテゴリに入るのだろうか。2012.1


  351. 塩逸品 五代目けいすけ(新宿駅・ルミネエスト7F):日曜日14時頃でほぼ待ちなし。場所柄、ラーメン通やマニアでない客がほとんどなので、ゆっくり食べる上すぐ帰らないので回転が悪い。こってりの塩らーめん白湯\880とあっさりの塩らーめん琥珀\780があり、後者を。タジン鍋のような蓋を取ると煙と香ばしい香りが広がる。今日はウイスキーオークのスモークとのことだが、そこまではわからない、ただ初めのうちは香ばしさを感じる。黄褐色半透明のスープには軽く油層が浮き、しかし重さも臭みもなく軽い鶏と塩のうまみに加え、魚介も少々感じる。平打ちっぽい麺は白く、練りこまれた褐色の粉は節粉だろうか。麺はツルツルで歯ごたえはあまり無い。具はハムっぽい風味で意外に固めのチャーシュー、細長く繊維質だが柔らかいメンマ、ネギ多め、水菜少々。いろいろ工夫しているのはわかるが、全体としてはそれほど印象に残らない鶏塩ラーメン。2012.6


  352. 雷一家(相模原市中央区千代田):立川から相模原のほぼ住宅地に移転し、この10月に開店したばかり。平日昼で客はパラパラ。おしゃれ風店内に若い店員。空いてるのでテーブル席に通される。基本の豚鶏ラーメン\750、魚介を加えた魚介ラーメン\780(税抜き表示は紛らわしかった)などがあり前者を。茶褐色のスープは適度に油混濁し、しかし鶏が入ってる分、ただの家系豚骨醤油みたいに油と塩だけで押す感じでなく広がりが感じられた。中太平打ち麺はぴろぴろ。具はさっぱり鶏胸肉、煮込み感のある豚チャーシュー、ほうれん草、海苔3枚、1cm四方程度のネギわりと多め。クドくなく、しかし満足感もある家系。2014.11
    2016.7閉店確認


  353. べんがら(町田市中町):ばんばや跡地に2011.8開店。塩ラーメン\800のほぼ透明スープは薄塩で、京料理風とか清楚・はんなり・たおやかと称されるそのダシはおそらく鶏・魚介・野菜・昆布等なんだろうが、いずれも突出せず風味を楽しむ淡麗タイプ。全粒粉入りの薄褐色の麺は柔らかく、この淡麗スープには合うけれども、見方によってはほぼ”茹ですぎた蕎麦”そのものでコシやツルツル感は無くボソっとした食感。具は旨みのある2種類のチャーシュー、細長いが柔らかいメンマ(臥龍@三軒茶屋のような)、半熟玉子半分、さらに山椒等の乗った海苔、白髪ネギと糸唐辛子で見た目も豪華。丁寧な作りとしっかりしたダシはわかるが、ラーメンとしての味は確かに薄く、最後まで飽きさせないという意味では弱い。ダシで食わせるが味は無い。あと、味の付いてない玉子は繊細なダシには合わない。むしろ能登山みたく、しっかり味付け(注入だけど)してお楽しみアイテムにしてほしい。2011.3


  354. 大砲ラーメン(福岡県久留米市→ラー博):看板メニューの昔ラーメンは、おそらく通常のラーメンに豚脂の揚玉が載っただけ。ほぼ肌色のスープは結構油っぽく、また店に入る前から臭う通りとんこつ臭は結構あり。こってりではあるがくどいという程ではなく、むしろ揚玉の香ばしさを感じる。麺は博多ラーメンのそれだが、デフォルトでは普通に茹でてあるので麺のうまさはあまり感じず(硬さは聞かれないけど注文できるのかな?)。具は薄く香ばしいチャーシュー、メンマ、煮玉子、海苔、ネギ。味は悪くないが、とんこつ臭には馴染めなかった。あと麺の硬さを注文しないと九州ラーメンはつまらない。
    2013.7、現地久留米の出店にて。肌色のスープは微かにとんこつ臭あるもバランス良くとんこつの旨味が出ており、油っぽくもない。麺はやはり久留米らしい冷や麦ないしチャンポン麺のような独特の細くないストレート。具は薄いチャーシュー、輪切り青ネギ、海苔に紅生姜。思ったより大人しく食べやすい。万人向け有名店と言える。


  355. 大龍ラーメン 東町ベルモール店(久留米市東町(ひがしまち)):わりと当地の有名チェーンらしいが、店は普通の町のラーメン店。並ラーメン\600の薄茶濁したスープはややとんこつ臭あるも、旨味を伴い適度な塩分。油はあまり感じない。硬めで頼んだ麺は冷や麦みたいにツルツルのストレートで細くなく、茹で加減は適度で歯ごたえはある。具はわりとパサパサというかさっぱりしたチャーシュー3枚、きくらげ、海苔、輪切り青ネギ。比較的食べやすい久留米ラーメン。2013.7


  356. つけ麺55(相模大野駅):2013.3にオープンしたボーノ相模大野の飲食店街は、半年経ってないけど平日夜9時でガラガラ。当店は名古屋のフジヤマ55の系列店とのことで、おしゃれ風な店内は半分以上は埋まっていたからまわりの店よりましか。基本の濃厚つけ麺\790を辛口で。各席にIHヒーターがありスープを加熱できるとのことだが、なんかごちゃごちゃした感じも。肌色のスープにはラー油が浮き、これが辛口という意味かと。魚粉の浮いたスープは本当に標準的な魚介とんこつで、近隣の勢丸ほどエグ味のない魚+主張しないとんこつで粘度も高いが油っぽくないから普通にバランスが良いと言える。IHヒーターでは結構ぐつぐつさせてようやく暖かくなる感じ。麺は普通にコシのあるうどんみたいな。具はスープ内にブロック状のチャーシュー、メンマ、輪切りネギ。ピリ辛でやや飽きにくくはあるが、普通にうまいというか、今時ありふれた味というか。おそらく評価は、どれだけこの手の濃厚魚介とんこつつけ麺を食べた・好きかに拠る。ただ、スープ割りしてもあまり拡がりを感じないところからすると、特別なものではない。2013.9


  357. 大八車(世田谷区駒沢):桜新町駅からはちょっと遠い246そば、駐車場5台分くらいあるのは嬉しい。平日21時過ぎ、客数人。隣の居酒屋?からも注文できるみたい。東京にぼし麺\700、中濃にぼし麺\750(茹で時間5分)、特濃つけ麺\750(茹で時間15分)とあり、東京にぼし麺が売り切れで中濃にぼし麺を。結局15分くらい待って出てきたその茶濁したスープはそこそこ濃いがドロドロというほどでもなく、にぼしの香りが強いがラーメン凪 煮干王ほど突き抜けておらず、動物系のマイルドさに頭を押さえられている感じ。茶色の中太のライ麦麺はややもっちり感あるもコシもそれほどでもなく、風味もあまり感じない。具は脂っぽく香ばしいホロホロのチャーシュー、コリコリしたメンマ、海苔、輪切りネギと刻み玉ねぎ、カイワレ。最初に割りスープを出されるが最後にはやや冷めており、スープがそれほど濃くなくそのまま飲めるくらいなので、入れても薄まるだけ。煮干しの濃さが売りかと思いきやそれほどでもない、期待した割りに全体に中途半端な印象。


  358. ラーメン屋台屋(世田谷区上馬):246上馬交差点の環七沿い。メニューは湯麺(とんみん)と鶏そばが基本で、それにトッピングを載せたり載せなかったり。基本の湯麺は素ラーメンで、薄褐色透明のスープはただの薄い中華スープかと思いきや、なんか甘酸っぱいような香りが後を引く。おそらく鶏なんだろうが、特定のダシが前面に出ることなくさっぱりマイルド適度なバランス。細ちぢれ麺はややコシあるが茹で過ぎとも取れるもの、しかしスープがあまり主張しないせいか小麦味や微妙な甘さを感じ、これも最後まで飽きない。具は刻みネギと小さな海苔のみ。これだけシンプルなラーメンで最後まで退屈させないのはすごいとも言えるし、スープも麺も普通と言えば普通。インパクト勝負のコッテリラーメン全盛の中で、こういうラーメンでやってゆくのはすごいと思うし、シンプルなラーメンに欲しい人はトッピングという選択枝を与えてくれるのも良いと思う。


  359. 沾仔記Tsim Chai Kee Noodle(中環・Wellington Street, Central):わりとローカル系の麺店、だが日本語メニューもあり便利。ワンタン麺HK$21のスープは茶濁しイワシのようなダシと甘塩っぱさ、そこそこダシは出てるが芯のない味。置いてある八角入り酢を使っても相乗効果はなし。デフォルトの黄色い細麺は硬くて良い、ほぼ堅ヤキソバを茹でたようなもの。具はエビの旨みたっぷりの食べやすいワンタン、刻みネギ少々。魚のつみれ団子麺HK$21は、具がパクチーのような香草入りつみれ大2個入りの他は同上。
    日本の麺からすると変わった味と感じるがなにぶんインパクトが薄い。普通の日本人にとっては日本のラーメン以上のものではない。2012.7


  360. 麺屋 朱火阿(すぴあ。座間市相模が丘):鐙屋の居抜きで2011.2開店、翌月訪問。平日夜、計画停電関係のキャンペーンか、味噌麺\700と朱味噌麺(あかみそめん)\750が\500になってたので後者を。肌色の味噌とんこつスープには朱色透明のピリ辛油層が浮き、どんぶりに付いた辛味噌を溶かしても適度な辛さで普通にうまい辛味噌味、にんにくは強め。麺はほぼ冷凍うどん、ツルツルでコシはなくスープの絡みが相当弱く一体感なし、味気ない。具は食べるラー油(ほぼニンニク)みたいなのが乗った柔らかいバラ肉と、節粉がかかったもやしとキャベツが多め、普通の冷たいメンマ、海苔。飛び抜けたものはないが普通にうまい、やや二郎を意識したピリ辛味噌とんこつ、麺のみ今市。
    2012.4、閉店確認。


  361. めん処 初代 英喜家(喜は七3つ。伊東市湯川・伊東駅):半麺つけざる\580(つけざるは\680)の濃褐色半透明のスープは甘酸っぱく醤油の味が強く、深みはないが後を引く味。黄色っぽい中太麺はそこそこコシあるが普通。具はチャーシュー片、柔らかいメンマ、キクラゲ、輪切りネギ、麺上に海苔。しゅんちゃんらぁめん\680のスープは肌色で醤油というよりも塩とんこつ、穏やかでクドくないが、かなり塩っぱい。麺は同じ、コシは無くスーパーで売ってる冷蔵ラーメンのよう。具はチャーシュー、メンマ、海苔、輪切りネギと、キャベツは珍しい。が、スープの塩っぱさには丁度良い。朝5時まで営業だし、飲んだ後には最適、そうでなくともこの辺りでは必要十分。2011.12


  362. ラーメン信月(しんげつ。札幌・すすきの):味噌ラーメン\680のスープは油層が浮いたこげ茶色で適度な味噌味でわりとさっぱり。黄色い縮れ麺は普通、ややもちもち?具は挽肉入りの野菜炒めをかけたもの。普通にうまい。
    塩ラーメンが人気だった。他に醤油もあり、各味にしょうがを加えたものもある。2011.7


  363. 濃熟鶏白湯 らーめん 錦(軽井沢・プリンスショッピングプラザ):トロ玉らーめん塩\900の油層の軽く浮いた白いスープはライトとんこつのような鶏白湯のまろやかな塩味。柚子と、麺に乗る焦がしネギが香る。麺はクタクタ。具は柔らかい鶏肉、水菜、キクラゲ、売りの半熟味玉は、しかし普通。フードコートならこんなものか、でも高い。ラーメン好きほど、お勧めしない。2017.9


  364. 磯丸水産 町田店(町田市原町田):自分で魚介類を焼くチェーン店。店の性格と全く関係無い、〆用と思われる究極の鶏ラーメン\570の黄白濁したスープは鶏の旨み十分で臭みなく、まろやかで最後まで飽きない。麺はクタクタだが飲んだ後には適度。具は鶏肉と輪切りネギのみ、しかし肉はパサパサでもなく、必要にして十分。居酒屋のラーメンにしてはスープが出来すぎている気がする。2011.8


  365. 岩ちゃんラーメン(福井):福井駅前には、ほんとにラーメン店が少ない。この屋台はやや駅から遠いが、人気はあるようで土曜夜は待ちも発生してた。ラーメン\600は塩、胡椒がかかってややピリッとし、薄黄色透明のスープは特定のダシを感じず、優しく自然に胃の腑に染み込む。麺は、やはり飲んだ後用のようにクタクタ。具は旨味たっぷりのバラロールのチャーシュー、メンマ、なると、海苔、刻み青ネギ。何の変哲もないラーメンだが、これで麺がしっかりしたら定番店になりそうな、少なくともスープはそんな完成度、というか安心感。2011.7


  366. 冨士屋(岡山市北区奉還町):駅裏のわりと住宅地にある老舗、ここもBGMはジャズだが内装・客層からして合わない(というか誰も気づいてない)。中華そば\650(訪問時は\600)は茶色半透明のスープが丼になみなみあって麺も具もすっかり水没している。甘めの醤油スープにはほのかにとんこつが香るが家系などよりずっと控えめ。細ストレート麺は初めからかなりクタクタ。具は味のあ小るチャーシュー4枚(これは当地の基本だろうか)とメンマ、輪切りネギが浮く。適度に油を使ったスープはオーソドックスながらつまらないものではなく、途中でコショウを入れてもよい。麺は、客層が近所の子供から年寄りまでと広いから致し方あるまい、ラーメン好きからすると残念だが。


  367. ハルピンラーメン(長野県諏訪市):地元の有名店で昼時は行列も。”ハルピンラーメン”は一言で言えば軽い辛味噌ラーメン。甘めで塩薄め、どんぶりの底にある沈殿物をからめて食べるのが、複雑なスパイシー味を正しく堪能する方法。辛いというほどではないが、確かにそこらへんの店には無い風味がある。麺・具などは普通。”にんにくラーメン”はこれのにんにくやや強めのもの。より普通の”醤油ラーメン”もあるが、ここへ行ったらハルピンでしょう。


  368. リンガーハット(全国チェーン):店舗による違いはあるも、おそらくこの手のチェーン店だったら大差なさそう。とんこつラーメンの元と言われるちゃんぽんは魚介系(節ではなくホタテとか中心)だしもよく出て適度に複雑であり、また万人受けする味、そこらの街のラーメン屋がここを超えるラーメンを簡単に作れるとは思えない。
    2011.8久々に。長崎ちゃんぽんの乳白色のスープはとんこつ+魚介+野菜の柔らかな味、誰でも普通にうまいと思い、もちろん臭みなど皆無(実は鶏ガラも入ってるらしい)。具は野菜多め、しかしもやしばかりなどという事もなく、適度に肉やかまぼこも。麺はやはりちゃんぽん麺で、太めのアルデンテでうまみを感じる。これで500円、これを超えるラーメン店は、やはり多くはない。
    ミドルちゃんぽん\500は、長崎の有名店で食べた後だとどうしてもとんこつ+化調でラーメンに近い雰囲気と感じる。スモール皿うどん\450は単なるあんかけ蕎麦というか。いずれも不味くはないけれど。2012.4
    2020.9久々に。平日昼、駅そばの店舗、席は間引きしてるが結構客は入ってる。奥では高齢者が数人でビール飲んで賑やかにやってる。長崎ちゃんぽん\590のスープは最初は過剰とも思えるほどのコク、複雑味があるが、最後には普通にうまい程度で派手さは感じなくなる。麺とほぼ同量の具はキャベツ>もやし>その他大勢、それを中心に食べる感じ。雑多なのがむしろ良い。ちゃんぽん麺は太めでもちもち。やはり下手なラーメンより美味い。


  369. 揚州商人(相模大野):黒酢ラーメンは確かに酸っぱいがバランスが取れた味で、太くて食感の面白い刀切麺(と細麺が選べる)も含めて一度食べておいてもいいが、是非また食べたいとはあまり思わない。
    2011.2再訪。チェーン中華屋と思ったがラーメンの種類はやたら多い。揚州商人ラーメン\760の薄茶色半透明のスープは軽く脂が浮く甘めの薄醤油、当たり前の味だがバランスの良い万人向け。刀切麺は不均一な平打ち麺で、もちもち食感は面白い。こういうのは渋谷すずらんくらいでしか食べたことがない。具は味のある柔らかいチャーシュー、柔らかいメンマ、ほうれん草にクコの実。クコの実の意味はよくわからないが甘くスパイシーなアクセントか。揚州濃厚塩ラーメン\840の白濁したスープはほぼ塩バター、普通にうまい。具は鶏そぼろに、刻んだシイタケとタケノコ。麺は同じく刀切麺でもちもち。
    激辛タンタン麺\880の肌色のスープには赤い油層が浮き、胡麻味噌のまろやかさと適度な辛さ。刀切麺は啜るというよりももきゅもきゅ食べる感じで食感が面白い。具はザーサイとネギ入り挽き肉のみ、上に乗った太短い唐辛子2本は食べられなそう。辛さは蒙古タンメン中本で言うと4(味噌タンメンより辛いが蒙古タンメンほどではない)程度。激辛スーラータンメン\880のスープは褐色半透明でややとろみがあり、酸味と醤油そして胡椒の風味のバランスが良い。もちろんラー油が浮くが、こちらの辛さはやや控えめ。具は豚肉片、椎茸、ネギ、タケノコの千切りと溶き卵。酸っぱ過ぎないのが良い。ただ、刀切麺と言えど飽きるので2種類食べるなら片方は普通の麺が良い。2012.3
    ラーメンの種類は多く、少なくとも刀切麺の食感は面白く、味は万人向けだが悪くない。本格ラーメンのチェーン店とは違うが、安中華屋チェーンよりは確かにこだわりを持って作っており、ラーメン好きも受け入れ可能。値段は高めだが、営業時間は長いので便利。
    2017.6、平日19時台、空いてるが8分程度待つ。濃厚塩ラーメン・刀切麺\860、以前も食べたのをすっかり忘れてた。白濁したスープには軽く油層が浮き、飲みやすく普通に美味いが深みは感じられない鶏塩。不整なきしめん位の太さの麺は透明感が出るほど茹でられているがもきゅもきゅした食感が良く飽きない。具は中央に椎茸、筍、ねぎ少々の入った挽肉がありこれを穴開き蓮華で掬う。全体に博多水炊きみたいでラーメン感はない平和な食べ物。


  370. 中華そば すずらん(渋谷区渋谷):渋谷警察署裏の有名店は、さすがに平日夜でも客足が途絶えない。醤油つけそばは平打ち麺を選択すると+100円で850円。味噌だとさらに100円増しと、値段は高め。薄褐色透明のスープにはもやしやキャベツなどの野菜炒めみたいなのがたっぷりに、メンマ、チャーシューが入る。スープの基本はおそらく鶏ガラの一般的な醤油ラーメンで、かなり油っぽいが重くはなく、そしてかなり塩っぱい。平打ち麺は幅2cmくらいありすするのも困難、つけ麺というよりもワンタンの皮だけを食べてるとしか思えないが、適度にもちもち感はある。名物っぽいがお薦めはしない、太麺あたりでよいかと。サイドメニューも充実しており、あとつけ麺のスープや具からしても、繊細でストイックなラーメン専門店というよりもつけ麺中心の中華屋というノリ。店員はやたら多い。


  371. 二丁目つけめん ガチ(新宿区新宿):ラーメン店らしくない佇まいと新しい味の人気店。看板メニューのつけ麺 SIO\790の白いスープは表面泡立ち、ほぼポタージュのようなまろやか濃厚トロトロで鶏の風味もしっかりある。そのまま飲んで普通にうまい、つまりつけ麺のスープとしては薄い。塩気が足りない。量は並で頼んだコシのある太麺はうまいが、そういうわけで常に味の薄さが気になり、コショウをかけて気を紛らす。途中でかけるよう言われたレモンを絞ると酸味が増すが、味が締まるというわけでもない。具は麺の上に海苔1枚、スープ内には鶏肉、メンマ、刻み玉ねぎ、輪切りネギ。経堂のささりんどうよりも濃い鶏のつけ麺の新鮮さは認めるが、やはり全体としては薄く芯のない味になってしまっている。2013.8


  372. らーめん 鷹(相模原市松が枝町):ラーメンは一見ラーショ系、背脂の浮いた醤油とんこつだが、スープは若干魚介系風味があり甘めでマイルド、クドくなく飽きにくい。麺は中太で硬さは適度、ややもっちりで面白い。具は柔らかく味付きのチャーシュー少々、のり、柔らかいメンマ。派手さはないも全体にバランスの取れた醤油とんこつの佳作。


  373. 麺や 維新(横浜駅西口):大和から移転した店。かなり外れの住宅街のマンションに囲まれた辺りにある。明るいバー風のおしゃれな店内。塩らぁめんは黄色透明のスープで見たまんま鶏油を使った鶏ダシ中心のスープ。柔らかく丁寧な塩味、もちろん各種ダシを使ってるのだろうがわりと単調に感じてしまう。麺はストレートで茹で具合は適度、芯が残るもクタクタという程度に柔らかい。(でもこれですら50代の客は硬めであると言っていた。麺は芯が残らないものと思っている世代なんだろう)具は炙って脂身のうまみも出た柔らかいチャーシュー、醤油風味のメンマ、刻みネギ。どんぶりは真っ白できれいだが漏斗状に深いのでややスープは飲みにくい。全体にソツなくまとめているが主張が感じられず、批判されたくない気持ちで作る佐野実の小ささのようなものが気になる。


  374. 一文無(横浜市西区浅間町):支那そばの黄金色のスープは上品な鶏ガラの薄醤油。くどさは一切なく、すっきり軽い、しかしほのかにうまみも感じる。途中からコショウを加えるとよい。麺は博多ラーメンのように細めのストレート、具は柔らかいチャーシューとメンマ、多めの刻みネギのみという潔さ。漫画でいっぱいの店内だが立派な実力店、味は69n' roll oneと有意差なし、麺の分だけこっちが勝ってる。これで580円という値段も良心的。


  375. ラーメン大西(松田町):店構えはどこにでもある田舎の店って感じだけどわりと有名な西湘の小田原系ラーメンのチェーン店で休日は昼過ぎでも客足が途絶えない。ラーメン(\800)は昔ながらの半透明で濃いめの醤油スープに魚介少々、若干獣系風味入りでやや脂っぽいが背脂などはなく、あまりくどくはない。麺は平打ちちぢれ麺で柔らかいけどもっちり感あり。具は昔ながらのチャーシュー、のり、メンマ、もやし、ねぎいずれも普通。五目ラーメン(\1200)はいわゆるタンメンで(タンメンもあったけど違いは不明)、マイルドで薄い塩スープにラーメンの具+エビ、うずらの卵、たけのこ等がごろごろ入ってる。麺は同じ、いずれも量は多め。五目ラーメンは麺以外はごく普通のものだし、ラーメンもラーメンブーム前からやってる店にしては複雑な風味があるも現在ではそれほど特筆すべきものではない。特にラーメン以外は、田舎にしては値段が高い。


  376. 麺屋ひばり(相模原市中央区相模原):JR相模原駅からやや離れた16号そば。平日昼、結構客多めだがおじさん一人でやってるからやや時間がかかる。らーめん\650の茶白濁したスープには背脂が浮き、油多めだが味は重くない、やや醤油入りの濃厚とんこつ。おそらく自家製麺の白い中細ストレート麺は、博多ラーメンのような歯切れよりも粘る食感。具はチャーシュー2枚、海苔、輪切り青ネギ。完食はできるけど、やはり塩と油は強い印象。2014.9


  377. 豆天狗(岐阜県高山市八軒町):高山ラーメンの有名店で、中部国際空港にも支店がある。駐車場も多く、観光客慣れした感じ。中華そば\650の茶濁したスープはかつお風味の醤油、安心する優しい味ではあるが個人的にはインパクトに乏しいというか、薄め。麺は普通、多加水ぷりぷりではないが、持ち上げはあまりない。茹で加減は適度。具はわりと普通のチャーシュー、メンマ、輪切りネギ。まぁ美味いとも言えなくはないけど、たぶんラーオタ的には物足りないだろう。2013.11


  378. 佐野らーめん 亀嘉(かめよし。栃木県佐野市富岡町):数少ない、深夜まで営業してるラーメン店ゆえに土曜夜8時頃でも客足が途絶えない。ラーメン\580の黄土色半透明のスープは見た目通り薄い醤油で、煮干しがほんのり香る。手打ちの平打ち麺はピロピロでクタクタだが、こういうものって感じ。やはりあまり味のないバラロールのチャーシューはホロホロだがメンマは普通、あと刻みネギのみ。たぶん佐野ラーメンとして標準的なものだが、普通といえば普通のただのラーメン。2012.5


  379. 奨(たすく。相模原市松が枝町):2009.8オープンの、モノトーンでシンプルな店構えのラーメン店。ラーメン\750は小(麺65g)\650から中・大盛りと100円刻みで選べる。茶濁したスープは魚介(煮干し?)前面のとんこつ醤油で、十分乳化しているためまったりトロトロで旨みは十分だが、その分わりと油っぽい。麺はごく普通のちぢれ麺でやや茹ですぎのため印象は無い。具は柔らかく無味のチャーシュー、メンマ、細切りネギ、海苔。ネギが辛めというかネギ臭くてもたれそうな他は、具は至って普通。
    2011.2、1年以上あけて再訪、もうそんなに経つのか。石神秀幸が雑誌で推してたわりには平日13時過ぎに客1人。つけ麺(デフォルトで麺200g)\800のスープにはゴマが浮き濃い褐色に乳化、香りは節系前面だが味はとんこつと半々のような、良バランスというかどっちつかずというか。油っぽさは無く、甘さ・酸味もあるけど塩が強い。麺は中太ややちぢれ麺で普通にコシはある。具は全て麺の上に乗り、柔らか無味チャーシュー、メンマと細切り白ネギと千切り海苔多め。
    前回から感じていたのは、バランス良く欠点のない万人向けの商品ではあるけれども、面白さが全然無い。単なる魚介とんこつなら現在そこらじゅうにある、そこで当店に何か特徴があるかというと、無い。いくらスープを味わっても深さとか面白さ、特徴が無くただ魚介ととんこつを合わせてやや塩っぱい、それだけ。もっと飲みたいとか、また食べたいという気がしない。石神は保守的なのか69n' roll oneとかごく普通のソツないラーメンを推しがちだけれども、たしかにケチは付けづらいが、面白さも無く並んでまで食べたくないしまた行きたいとも思わない。近所に住んでてしょっちゅう行けるかどうかの基準ならまだしも、ファンが遠くからそのためだけにわざわざ行くとしたら、ある程度の斬新さ・インパクト・驚き・面白さ、そういうものを期待するのが普通でしょう。理想は誰もが美味いと思う店だがそんなのはごく稀、誰もがまぁまぁ美味しいと思う店なんてつまんない、好き嫌いが別れるけど好きな人はすごくうまいと思うとか、これまで食べたことのない新しい味とか、そういう店こそ行って食べてみたいし、その挑戦心こそ高評価すべきでないか。


  380. ジャンキーモンキーJr.(町田市森野):かなり駅から離れており、町田と古淵の中間くらいにある二郎インスパイア系。居抜きのような店内は古いラーメン屋そのもの、古いけど不潔感はない。若い店長かと思ったらおよそ60代の夫婦がやっている。カンカン照りの平日昼、客は一人。ラーメンというメニューもあるが、ここはジャンキーモンキー\850をニンニク無し(やや客商売なので)・野菜少なめ(小心なので)・カラメ(薄いと残念なので)で。ほどなくして出てきたのは、野菜少なめゆえスープ決壊は少々(丼の下に受け皿あり)、しかしなみなみとした茶色いスープの上に野菜の小山、さらに鶏の唐揚げと揚げ豚。この時点で麺は見えない。食べ方としてはまず、上の肉と野菜から食べ進むしかない。唐揚げは普通、揚げ豚は胡椒が効いてかなりスパイシー、かつ塩っぱいので、もやし中心・キャベツ少々の野菜を消費するオカズにはちょうど良い。肉類は多めではあるが食べられない量ではない。焦げ茶色のスープには背脂もかなり浮いており、とんこつというわけではない、焼肉風の醤油味でシンプルだが悪くない。すき焼き風というほど甘くもない。刻み玉ねぎは全く辛み・臭みなく、むしろ甘い。やや縮れた中太麺はもっちりして良い食感。
    食べ進むうちに肉の塩味とも相まって塩っぱさが少々きつくなってくる。その時点で二郎のようなコクの無いところが今市。量は二郎系としてはそんなに多くないけど、2/3程度まで食べ終了。尚、ラーメン\680は上記揚げ肉が乗らない代わりに豚入りみたい。2012.7


  381. 辛麺 真空(町田市原町田:町田本店、相模大野店):日曜昼、すぐ近くの胡心房は行列だがこっちは空いてる。あそこは単に作るのが遅くて回転が悪いのもあるが。看板メニューの濃厚豚骨辛麺「山」\700はほぼ、辛めの家系とんこつで、トロトロまろやかなスープは赤茶色でわりと辛め、レンゲに入った辛味噌を入れると少し味が濃く辛くなるが、思ったほどではない。丸い中太麺はチャンポン麺みたくポクッとした食感。具は柔らかく味のある炙りチャーシュー、もやしとミツバ。ライスが付くので最後に入れて食べても良い。もう一つの濃縮磯風味辛麺「海」\750はほぼ透明スープの塩ラーメンで、少々ラー油が浮きややピリ辛程度。中太ちぢれ麺は歯ごたえが良い。具は乾燥あおさ海苔とあさり、白髪ネギ。濃縮磯風味というそのまんまの味で、強烈な磯の香りと塩っぱさは、貝類の臭みが無いのは良しとしても、ワイルド過ぎというか単に過剰と感じた。2011.9
    2017/5オープンの相模大野店。平日21時頃、若者で8割の入りはかなり良い方。最近開店のためか。若い店長とカタコトのタイ人店員みたいな。人気の狼煙\860、辛さ普通で。10分程度で来た。一見汁なしラーメンだが生卵を混ぜるとスープが麺に絡む。香ばしさは感じるがわりと単調な醤油と卵そのまんまの味、辛さはあまりないがむしろ塩っぱ過ぎ。中太麺の歯ごたえは良い。キャベツ少しとパサパサのブロック状チャーシューが乗る。最後にサービスライスを入れると丁度良い濃さなのか。でも、これに比べたら二郎の完成度は高いと思った。2017.7


  382. 博多だるま(福岡市中央区渡辺通):博多ラーメンの有名店、昔は大行列だったんだろうが、平日19時頃、客は半分も入ってない。居酒屋っぽさもあり小汚い店内。ラーメン780円、茶褐色のスープはたっぷりかつ一面泡で、しかし粘度は低く相当に油懸濁で塩っぱめ、とんこつ風味はその次くらいに来る。この程度のとんこつ臭はむしろ必要。バリカタの麺は熱々スープ内にあるので適度な歯応え。2枚のチャーシューは厚めでよく味がついている。輪切りネギ多め。卓上のすりゴマと紅生姜も入れた。塩と油強めの1〜2世代前のとんこつラーメンの元祖って感じ。2023.4


  383. ちりめん亭 小田急喜多見店(世田谷区喜多見):モスバーガー系の地味なチェーン店だが、駅すぐ横ガード下で他にラーメン店が少ないせいか結構長くやってる様子。日曜昼はわりと客がいた。普通のラーメンはおそらく間違いなく普通過ぎるので、鶏ゆず塩らーめん\740。白濁したスープは確かに塩っぱくゆず風味あるが、やや塩っぱ過ぎのような。麺はごく普通、多加水とのことだが可も無く不可も無し。具は塩味の付いた鶏胸肉、水菜、普通のチャーシュー、煮卵半分。悪くはないけどやはり普通のチェーン店、塩の旨味が深いということもない。2015.7


  384. とんこつ大盛野菜ラーメン ジローラモ(座間市相武台):とんこつ野菜ラーメン小\600は店名通り二郎インスパイア系、しかし濃褐色半透明のスープは背脂が浮き甘めの醤油が前面のとんこつ醤油で二郎ほどの強さは無い。麺は細めのうどんみたいで、ツルツルであまりコシを感じず無味無臭。具は普通のチャーシュー2枚、通常のもやしとキャベツ。ライトな二郎系で食べやすい反面、そもそも二郎系はシンプル≒単調になりやすいが味の濃さなどインパクトで食わす商品、そのインパクトを取っちゃうと退屈にも感じる。唐辛子を入れても。2011.7


  385. なおじ(目黒・権之助坂商店街):濃厚つけ麺並盛(300g)\750のスープは肌色でかなりドロドロ、食べるうちに具はペーストに近くなる。当然節系とんこつで、ややとんこつ臭も感じる、店内に入った時点から。麺は細めのうどん程度で麦の香りと甘さ、適度なコシが心地よい。具は甘辛い刻みタマネギ、メンマとチャーシュー片少々。何しろタマネギ大杉で、次第にスープの味よりもタマネギ中心になるのは問題。スープ割りをしても同じ、しかも割りスープがぬるいし。平日夜、づゅる麺池田は席が埋まっててもここはスカスカなのは、キャラかぶっててあっちの方が完成度が高いから当然。2011.10


  386. 長浜ナンバーワン 博多デイトス店(博多駅):博多駅・博多めん街道では元祖博多だるま、博多一幸舎に次ぐ3番人気。博多ラーメンのチェーン店。前二車は土曜11:15で行列だが、ここはほぼなし。らーめん\600の薄白濁したスープは油懸濁し、まろやかな塩味。臭みはないがとんこつっぽさも希薄で、比較的塩と油のみ。バリカタで頼んだ細ストレート麺は歯切れ良い。具はチャーシュー2枚と輪切り青ネギ多め。卓上に辛子高菜は無い。食べやすい博多ラーメンだが、面白さはない。2013.7


  387. 長浜屋台ラーメン 博多っ子 本店(町田市原町田4丁目):一時「めんや」になったが結局もとの店名で2009.11リニューアル開店。駅前店と食べ比べると、基本スタイルは同じながらこちらは明らかにとんこつ臭が無く、化調頼りではあるがとんこつの旨みも感じる。油の懸濁具合は若干家系っぽい。同じバリカタでも麺は明らかにこっちの方が歯切れが良くうまい。具はチャーシュー、キクラゲ千切り、海苔、青ネギ。後半に辛し高菜を入れると、駅前店ではピリ辛でやや持ち直すが、こちらは塩っぱさを強く感じた。やはり本場の博多ラーメンではないが、とんこつとしては現在の本店なら及第点ではなかろうか。2010.10


  388. ザボン新宿本店(歌舞伎町):有名店の本店(本当の本店は鹿児島中央駅、旧”西駅”)だが意外に小さな鹿児島ラーメン店。ラーメンの茶濁スープには油脂とネギ、焦がしネギが浮き、臭みはなく十分コッテリで適度に複雑味のあるおそらく醤油とんこつ。細ストレート麺は博多ラーメンのそれとは違い、そうめん的なツルツル感で歯ごたえはなし。具は、麺の上にたっぷりのもやしとキャベツ、さらにその上にドネル・ケバブの肉のような薄切りチャーシュー数枚が載り、さらになぜか味付けシイタケが沈んでいる。全体にもちろん及第点以上のとんこつで量も多めだけど\840(2009.6現在)は割高ではある。あとこの麺ではラーメン好きの高評価は得られないだろう。


  389. うまいもん工房 けん軒(長野市):県道沿いのわりと老舗で汚めのラーメン・定食屋。味玉とんこつラーメン900円、背脂と油層のしっかり浮いたスープはまろやかだけど没個性的とんこつでやや飽きる。具は半熟味玉、海苔、大きめのチャーシュー、メンマ、輪切り青ネギ。卓上のとんこつスープを追加したらかなり塩っぱくなった。
    焼肉定食と半ラーメンセットが正解だろう。2024.1


  390. 七面(しちめん。町田市原町田、町田仲見世通り):昭和57年創業という雰囲気満載、仲見世にしっくり合う店構え。ラーメン\700の褐色半透明のスープはほんのり醤油が香り、しかし単に業務用スープを薄めただけとは明らかに異なり、主張しない程度にダシ(おそらく鶏魚介昆布等)も香り甘め、安っぽくない優しい味。デフォルトでコショウがかかっており単純ではあるが良いアクセント。細ちぢれ麺はツルツルというかトロトロ食感。具は旨みは感じるが比較的無味なチャーシュー、メンマ、海苔、輪切りネギと刻みほうれん草。一言で言えば昔ながらの優しい東京醤油ラーメンだが、そう言って業務用スープの単調な味の店が多いが、ここはちょっと違う。ただしパンチとか麺のコシとか、そういうのとは根本的に異なるからインパクトは無い。2012.3


  391. 中河(岩手県盛岡市):盛岡でラーメンといえばここ、という有名店だが町外れの小さな店、店内は小ぎれいにしているが狭くカウンターの奥行きも20cm程度と最低限。カウンター上にはテーブルコショーのみ、というかメニューも中華そば\550のみ(大盛りもなし)という割り切り方。おばちゃん2人で切り盛りしているが作業が単純なため仕事は早い、客の人数分だけ入ってきた瞬間から作り始めるのみ。極めて標準的な醤油ラーメンで、透明感のあるスープは見た目通り油っぽさが皆無ですっきり。低加水の黄色っぽい細縮れ麺はわりと量多く、ややスナッキーで悪くないが後半は柔くなる。具は昔ながらのパサめのチャーシュー、柔らかいメンマ、刻みネギ、海苔。確かに、タクシー運転手に聞けばまず挙がるこの店は、昼時ともなれば行列こそ無いけど客足は途絶えないが(営業は11~16時のみ)、一言で言えばありがちだが”昔ながらのさっぱり醤油”というだけで、タクシーで行くほどの価値については疑問が生じる。欠点は無いが、しかしプールとか会社の食堂で出てきたら気づかない程度のもの。2009.11


  392. 牛骨らーめん ほうき屋(相模原市南区相模大野):2015.9に相模大野駅そばからこちらへ移転とのこと。住所は相模大野だが、小田急相模原との中間地点からやや大野寄りの県道(行幸通り)沿い。しお\700と夜セット\270は牛スジカレーを選択。後者が先に出てきて、普通のカレーの7割程度の量がある。味はスパイスというよりも日本的な塩っぱい食堂のカレーなんだけどシンプルで食べやすい。ラーメンのスープは相当に油懸濁が強く、それに負けないくらいの塩っぱさ、これ以上だと食べられない程度の限界の塩分濃度。麺は普通。具は大きめのチャーシュー、牛すじ煮込み少々、めんま、輪切りネギ。特徴はともかく塩っぱいスープで、飽きにくく後を引くけど、元祖一条流がんこと比較すると油も多いのでクドさに耐性がある人でないと厳しい。2022.10


  393. ラーメンショップ シビア(世田谷区玉川台):246の用賀ICと瀬田の途中に昔からあるラーメン店というより中華屋。行ったことはないけど見たことはあるという人は多い。僕は小学生か中学生の頃に出来たのを覚えているので、もうあそこに20年以上ある。メニューは多く、ラーメンは醤油やとんこつがあるが、ここは開店当初から辛いラーメンが名物、ゆえにシビアラーメンを。小辛中辛大辛とあり小辛(あまり辛くしないでコール)で。一見味噌ラーメンかと思うような茶濁スープに野菜炒め。スープは乳化した醤油ベースでマイルドかつコクがある。特定のダシを強く感じることはない。麺はツルツルのストレートで柔らかめ、でもこれはこれでいいんだと思わせる。具はもやし・キャベツ・豚肉等の野菜炒めで、スープと合ってて食べやすい。やっぱしラーメン店ではないしラーメン好きの店でもないけど、それなりに見所のある中華屋。営業時間も長い(1130-1500、1800-0000、日曜昼のみ休)ので思い立って行きやすい。


  394. ぶらり(日暮里):駅そばのやや路地裏の居酒屋兼ラーメン店。名物鶏白湯ラーメンの黄白色のスープはややとろみがあり、塩味だが強くなく、優しく柔らかく温かい味。手打ち風平打ち麺は、家系的もっちり食感。具は旨味のある鶏、山くらげ、白髪葱、糸唐辛子少々。
    普通に美味いが感動はない、スープは良いが麺との絡みが弱く、山くらげは無味。パンチがなくさっぱりまいるどなのはむしろ長所だとしても。2010.6


  395. まんぷく星ヶ丘(相模原市星が丘):パチンコ店隣の小汚いラーメン店で、東林間にも支店があるらしい。ラーメンの味はとんこつしょうゆ、みそ、胡麻みそ、塩とあり前二者が中心か。各々に鬼~という、辛口でチーズ入りのがあり名物となっている。鬼ラーメン(とんこつしょうゆ)のスープはほぼ肌色で、唐辛子小片が浮く。味は辛めだがチーズのためマッタリしており、深みはなく安易ではあるがまずくはないし、味に幅があり飽きにくい。麺は普通の太さ、茹で加減は適度でしっかりコシがある。麺の量をハーフから大盛りなど指定できるのは良い。具はチーズのからまったもやしが中心で、ベビーコーン2つ、海苔1枚に昔風のチャーシュー。コッテリと称し単に塩+油脂でクドくするよりも、チーズを使っちゃった方が簡単にマッタリまろやかにはなるし適度にコッテリ、しかもここのはクドくない。


  396. 鐙屋(あぶみや。座間市相模が丘):本店は聖蹟桜ヶ丘?限定の塩ラーメンは適度にこってりのスープ、適度な硬さの麺、うまい味付け卵、やや味気ないが十分柔らかいチャーシューにて、さすが900円だけあって全部及第点以上ではあるが飛び抜けたものはない。サービスで付くトッピングの梅干し・わかめ・かつおぶしはわりかし合うが、絶対必要でもない。黒拉麺はいわゆる中華そば、鶏ガラとたまり醤油の濃褐色のスープは自然な味で良い意味普通。具はやっぱりチャーシューにメンマにナルト、水菜。チャーシューの上には焦がしネギが載り一味加える。ややちぢれ麺は茹ですぎではないも、なんか柔めの歯ごたえ。これといった欠点の無い、中の上。


  397. 麺庖くらかど(厚木市下荻野):厚木郊外にある小さなラーメン店で、内装はきれい。1日78杯限定、無くなり次第閉店。店外にはベンチや漫画が置いてあり行列もありうる様子。
    らー麺は節系前面のとんこつ醤油スープ、甘めで適度にこってり。麺は中太ややちぢれ、茹で加減は適度だがコシというよりもボソっとしたすいとん系の食感。具は多く、炙って香ばしいが味の無い大きめのチャーシュー、味のあるメンマ、海苔、味付け玉子1個、わかめ、ほうれん草、水菜。つけめんはピリ辛濃いめの汁以外はほぼ同様。味は悪くないがやや単調で飽きやすいスープが今市。らー麺は玉子まる1個入りなど具が多すぎるので、玉子半分その他具を減らして\700にしてほしい。


  398. 福しん 新宿ぺぺ前店(新宿区歌舞伎町):池袋を中心とした安中華チェーン店。手もみラーメン\380はごく当たり前かつ外れのない商品、適度な濃さの業務用鶏ガラ醤油スープ、手もみの意味が分からない柔い麺、問題ないチャーシューとメンマ、海苔と輪切りネギ、苦めだが大人的には悪くないカイワレ。飲んだ後の〆としての仕事は十分している。どこにでもあってしかるべき普通の店。


  399. 生竜(うりゅう。神奈川県二宮町山西):1号線沿いで、二宮駅からはかなり遠く車でしか行けない。お薦めの塩らぁめんの黄色半透明スープは魚介系ダシに鶏油が浮き軽やかな印象。麺は多加水系のツルツルで柔らか。具は柔らかいチャーシュー、メンマ、ナルト、水菜、海苔、刻みネギ。麺の面白さは無いが誰でもまぁうまいと思う軽い塩。台湾醤油らぁめんは濃い茶色のスープで、肉系のコクあるも味は濃くなくむしろ深み・芯の物足りなさが残る。麺は同様、その上にはもやしと挽肉、あげネギ・ニラが載り、これを混ぜてさらに薦められるようにラー油を垂らすとそこそこの風味は生じるが著変はなく。名古屋の台湾ラーメンのさっぱり系だが特徴の無い味。


  400. 頑者(がんじゃ。川越→ラー博):初めてつけ麺に魚粉を入れたという有名店が2010年6月よりラー博オープン。しかしスタンダードなつけ麺で、うどんのようなコシのある麺、スープは節系とんこつで可もなく不可もなく今となっては標準的なもの。具は無味なチャーシュー、メンマ、なると、海苔、刻みネギがスープに入っている。つけ麺すなわちコシのある太麺、節+とんこつ、大勝軒系の甘酸っぱさではないところが、確かに欠点は無いが良くも悪くも普通のつけ麺。


  401. 麺屋 宮坂商店(長野県諏訪市):下諏訪に本店があり(24時間営業だそうで)、上諏訪駅すぐに支店ありそこで。醤油ラーメンはしっかりした魚介系で甘めかつ柑橘系の香りもし、うまみのある醤油ラーメンではあるが特別というほどではない。細縮れ麺の食感わりとよい。チャーシューは柔らかも味なし、メンマも普通。もし機会があれば、次は是非こってり醤油とんこつの「ぎょってりラーメン」を試したい。


  402. 大安食堂(喜多方→ラー博→卒業):2012.1、5日間限定で出店。醤油ラーメン\750(ミニサイズ\550)の半透明茶濁スープには油が浮き、おそらくバターだろうか、大人しいが適度に旨みのある醤油スープとなっている。平打ち麺はわりともちもち。具は味のあるチャーシュー、柔らかいメンマ、なると、輪切りネギ。何らインパクトの無いラーメンではあるが、安心して食べられる。


  403. 三幸苑(横浜市中区野毛町・桜木町):昭和39年創業、きたなシュランで三つ星獲得店、最近かと思ったら同取材は2009.10.28と結構前。一見どこにでもある街の小さな小汚い中華屋、確かにきたなシュランの像も賞状も飾ってある。同番組で紹介されたちゃーめん\750は汁なしラーメンというか焼きラーメンというか、実質的には油まみれの焦がしニンニクヤキソバ。平打ち麺はクタクタでぶつ切れ、具はもやし中心にニラ・肉少々、ほぼ無味というか油に負けて焦げたニンニクの香りだけ。ラー油少々かけて食べるのがお薦めと書いてあるが、むしろ塩が足りないのでは。看板メニューのたんめん\740の薄茶濁スープにはしっかり油層が浮き最後まで熱々、鶏ガラととんこつ他に野菜のダシが加わり、油は多いがくどくなくバランスの取れた旨みのあるスープ。(中華系ラーメンは油多めでも軽いが、日本のラーメンは油=クドさになってしまう。油層が浮かなくても乳化して、塩の濃さも相まって後からもたれるパターンが家系に多い。)具はキャベツともやしなど。同じく平打ち麺は家系みたいだが歯ごたえはない。らーめん\630は一見標準的な醤油で、褐色半透明のスープは鶏ガラ中心に魚介も若干入ってそうなあっさりで普通に落ち着く味。麺は平打ちでなくほぼストレートの普通のもの。具は味のあるチャーシュー、メンマ、もやし、ほうれん草、海苔、刻みネギ。
    やはり看板メニューのたんめんがうまい、ちゃーめんはジャンクで特殊、ラーメンはほぼ普通の中華屋のもの。2011.3


  404. 三八飯店 浜チャンポン 札幌らーめん共和国店(JR札幌駅・エスタ):浜チャンポンハーフ(塩)\500、ハーフはウニ、ホッキ、ツブ貝なし、イカ半分だがほぼ十分かと。やや黄色ほぼ透明のスープは磯の香りが強く、味はシンプルな塩。麺は黄色く縮れた多加水麺、典型的な札幌ラーメンのそれだがごく普通の冷蔵麺レベル。具は一面にワカメ、切ったイカ(メニュー写真のようにそのままでは食べにくいし)、ホタテ、エビ、コリコリした海藻。結局、ちゃんぽんではなく具の多彩さだけが売りの海鮮塩ラーメンで、スープも独特ってわけでもない。まずくはないが、ご当地感だけの商品ゆえラーメンとしての評価は低い。エスタ店限定の濃厚みそラーメン\800濃い肌色のスープは油層こそないが挽肉と背脂、ほのかにニンニクで結構濃厚。麺は同様、スープとの相性は良い。具はブロック状の柔らかいチャーシュー、コリコリのメンマ、煮卵半分、モヤシとタマネギ、輪切りネギの上におろし生姜。特別なものはないが味噌ラーメンとして期待通り、普通にうまい。
    当店はらーめん共和国ではダントツ不人気で土曜の昼時でも唯一待ち無しで入れたが、味が特別悪いわけではなく、皆ラーメンを食べに来てるのでちゃんぽんという名前(名前だけで商品は完全にラーメン)に納得してないだけ。2012.6


  405. オハナ堂 本厚木店(本厚木駅・厚木市泉町):おそらく看板メニューの濃厚とんこつ\600をバリかたで。肌色のスープは泡が残るほど粘度高く確かに濃厚、とんこつの旨味も出ているが、背脂も結構浮き印象は「油と塩」。麺はやや太めで、コシとも歯切れとも異なるゴム的食感。スープ粘度は高いけど絡みは弱い。具は味のあるメンマ、チャーシュー、輪切り青ネギ、海苔。メニューは多いけど、これについては若い人向けでしょう。機会があれば他のを試してもいいかもしれない。2013.11


  406. 勢丸(相模原市南区南台):極極の居抜き。そちらはダメだったがこちらはわりと評判が良い。俺の麺 春道や鈴蘭(新宿)の系列店らしい。らーめん\700の濃茶褐色のスープはかなり濃い魚介とんこつでインパクト大、やや塩っぱく、魚介が強過ぎて各種節のエグ味が出ている。黄色っぽい中太麺はぴろぴろ手打ち風で当初コシあり、最後はのびて「赤いきつね」っぽい柔らかさ、でも悪くはない。具はハムっぽいチャーシュー、メンマ、刻みネギと玉ネギ、なると、海苔。つけ麺\750のスープはドロドロでほぼ同様だが、よりクリーミーなので塩っぱさとかエグ味はあまり感じない、つまり普通のよくある濃厚魚介とんこつつけ麺。中太麺はほぼうどんでコシは良い。具は同様。卓上のポットでスープ割りしたが魚介前面なだけで特別拡がりは感じず。ポットのダシがあまり熱くないせいもある。つけ麺は標準的で必要なインパクトは得られる。らーめんはちょっとくどいかな。2013.2
    2013.8閉店し萬心家に。


  407. ラーメン亭 たまき(世田谷区用賀):一見、老夫婦がやっている普通の安っぽく小汚い街のラーメン店。おそらくお薦めのたまきラーメン(太)\735は、柚子塩ラーメンとでもいうべきもので、胡麻が浮き半茶濁したスープは胡椒中心のスパイシー風味に柚子、唐辛子が香るが、決してきつくはなく飲みやすい。というか、初めからフーフーしなくても飲めるくらいぬるいのはやや問題。麺は中太麺までもいかない程度のやや太い程度のちぢれ麺で、ごく普通のもの。海苔5枚の下には5枚くらいの塩味のチャーシュー、ジューシーではないがさっぱりうまい。他に柔らかいメンマとなると。昔風のアレンジラーメン、柚子の香りは新鮮だがそれだけ、他は昭和的。2011.12


  408. 大来(たいらい。横浜市中区野毛町・桜木町):三幸苑の向かいにある、こっちは有名でもない普通の街の中華屋だが、場所柄土日は競馬のおっさんだらけ。人気のタンメン\750は野菜が山盛り、もやし、キャベツ、ニラ、きくらげ、ネギ、肉も少々。やや白濁したスープは優しい野菜のダシがしっかり出た塩で、誰でも安心する味。うまい。太縮れ麺の茹で加減は適度で、柔らかな食感だがコシがあり面白い。ただ、これだけの量の野菜を受け止めるにはスープはやや薄く、普通のラーメンみたいなのを期待すると、コショウをかけても後半は飽きがち。2011.11


  409. らあめん渋英(渋谷):本店は経堂にあり(通ったが入った事はない)、都内に数店舗あるとんこつラーメンのチェーン店。らあめん\700のスープは乳化し家系に近いノリ、臭みは無いが相当塩っぱく油っぽい。バリカタで頼んだ細ストレート麺はそれっぽいスナッキーな歯ごたえで良好、ただし量は多い。小盛らあめん\600で普通か。具は細いメンマにコショウがかかり、チャーシュー小2枚、刻み青ネギ。本来の博多ラーメンとは違う、悪くはないが結局のところ塩と油で食わせるラーメン。途中で辛し高菜を入れたくなる。


  410. 九十九とんこつラーメン 恵比寿本店:元祖マルキューチーズラーメン\900が人気だが、土曜夜だと限定200食は売り切れで九十九とんこつらーめん\650を。薄茶色のスープはやや油が浮き東京風ライトとんこつ、臭みは無いがやや塩っぱめでマイルド感も薄く、目をつぶって食べたらほぼ塩ラーメンとしか思わない。硬めで頼んだ麺は細くなく、ややもっちりで茹で加減は適度。具は柔らかく味があるが薄いチャーシュー、柔らかいメンマ、海苔のみだが、刻みネギ、ピリ辛もやし、甘辛く面白い味の辛し高菜、が入れ放題。
    名物とはいえチーズのちょい足しのみ、元のラーメンはわりと特徴が無い。2011.4


  411. ラーメン康竜 新宿東口店(新宿区新宿):アルタ裏、場所が良いせいかいつも結構混んでる一蘭インスパイア(パクリ)の中目黒発祥のチェーン店。ちょうど満席(入ってわかったが、若者数人が食べ終わってもずっと喋ってる!)で並んでる時に渡された紙に麺の硬さや具を選んで書く。基本のラーメン\700は確かに一蘭そっくり、茶褐色のスープは油っぽい醤油とんこつで臭みはなくコッテリ、だがわりと普通で特別な旨みは感じない。硬で頼んだ麺は適度にスナッキーで歯切れは良いが、インスタントラーメン風でもある。具は柔らかいが油っぽいチャーシュー、輪切り青ネギと、チャーシューの上には「旨味辛だれ」が載り、途中でやや飽きたらこれを溶きアクセントとする。塩ラーメン\800のスープはより白っぽく油層が浮き、こちらがいかにも博多とんこつな感じでより大人しく、ともするとくどい家系のような感じの前述ラーメンより食べやすい。麺は前述にキクラゲ、海苔2枚、不要と思われるメンマが加わり、チャーシューの上には胡麻も載る。直接比較したわけではないがやはり一蘭には劣ると思われる。油は調節できるとしてもスープは後を引く旨みに乏しい。2012.11


  412. 萬心家(相模原市南区南台):勢丸の居抜き。家系なら味は大差ないから、あえて塩ラーメン\680を濃いめ固めで。肌色半透明のスープはやはり塩っぱく、油多め。とんこつのコクとかクリーミーはあまり感じず。中太麺はモキュモキュ感あり食べ応えあり。具は脂っぽく冷たいチャーシュー、海苔3枚、ほうれん草、輪切りネギごく少量。言うような濃さはなく塩と油に頼った家系。卓上の酢漬け生姜はうまい。2014.10


  413. 麺房's MENBOUS(大和市つきみ野):2011.11開店、黒基調の店内はきれい。2012.3、土曜昼で客は五分の入り程度。味の濃さ・麺の硬さ・油の量指示可能。主力商品は醤油豚骨と塩鶏白湯\700で、後者の白いスープはまろやかでミルキーな優しい鶏塩味。もやしとキャベツが山盛りで、量的にはコラーゲンとか優しい味で女性向き、という感じではない。よく見ると背脂も若干浮いてる。硬めで頼んだ細ストレート麺の食感は歯切れ良く快適。具は他にわりとパサパサめのチャーシュー2枚、輪切りネギ。普通にうまい、期待通りの食べやすい優しい味だが、若干平板とも感じ、同系統で魚介の旨み前面のリンガーハットでもいい気がする。20食限定のBOZU系塩こってり\750には油少なめで頼んでも油層と背脂が浮き、薄茶色のスープはしっかり油懸濁してかなりこってり、というか単に油脂っぽい。硬めで頼んだ中太麺の食感は適度。具は脂っぽいチャーシュー塊というかほぼ豚角煮、味玉子半分、ほうれん草、太いがコリコリ食べやすいメンマ、海苔、輪切りネギと多彩。味は濃いめで確かに鶏と塩の風味もあるが、それ以上に油が印象に残ってしまった。油耐性ない人は「こってり」とか頼んじゃだめだな、残念ながら、風味の強さでなくこってり=油、味の濃さ=塩になってしまう場合が多い。
    2013、居抜きで「風び」が開店。


  414. 孝四郎ラーメン(新千歳空港):1/2ラーメン醤油\546の濃茶色のスープは酸味のある甘醤油で、濃いめの醤油の主張が面白いが麺は普通の黄色いちぢれ麺で面白みは無い。具はチャーシュー、煮玉子半分、かまぼこ、いんげん、もやし、わかめ。同・塩は黄色っぽい半濁スープでやや塩っぱいだけでこれといった特徴は無い。他は同じ。ということで、特徴は醤油のスープ以外になさそう。2011.7


  415. 西安(しーあん。相模原市中央・笑福門):柳鶏温麺\480は薄褐色透明の鶏ガラスープで、うす醤油もしくは塩味といったところ。油多めだが、まろやかで甘めのさっぱりした味。極細ちぢれ麺は歯ごたえは無いも食感は良い。具はあまり味のない鶏肉、柔らかいメンマ、普通の固ゆで卵1/4~8くらい、白髪葱。さっぱりしてるけど鶏の旨みはよく出ており、値段も割安。


  416. 支那そば 勝丸 目黒本店:TVチャンピオン準優勝、一時はラー博にも出店してた昔の名店だが、平日21時台はガラガラ。近所に新しい有名ラーメン店多数ゆえ。正油ラーメン\700のスープは背脂の浮いた濃い半透明茶褐色で、普通の醤油かと思ったらわりととんこつ臭がして甘酸っぱく、適度に複雑で単調にはならない。不規則な平打ちちぢれ麺はしっかり茹でてあり、コシなど無いがややもっちり感も。具は昔ながらの無味でパサついたチャーシュー、メンマ、海苔、なると、臭み消しっぽい刻みネギ多め。昔の名店、変わらぬラーメンは悪くはないが、ノスタルジーを感じなければ再訪はない。東京の醤油ラーメンなのにとんこつ臭も納得できない。2010.12


  417. とららん(町田):69n' roll oneからアドバイスを貰ったとのこと、雰囲気も黒+赤で音楽中心で静かで愛想の無いおやじが一人で黙々と作る、おそらくはラーメン・バーみたいなのを目指してるような感じ。味噌と塩の店で、塩らぁめん\700の白濁スープには軽く油層が浮き、塩っぱめのこってりめの塩、白湯というか油でマイルド、かつ若干の酸味とか複雑味を感じる。梅干粉・カレー粉なんかも入ってるそうで、確かにアジア料理的香草系スパイシー感あるが、味としては塩っぱいの中心で、工夫はしてるんだろうけどストレートにうまいとは言えない。麺は灰色っぽく、札幌ラーメンのようにコシというよりもゴム系一様な硬さ。具は鶏と豚のチャーシュー各1枚、細切りネギ、キクラゲ。確かにちょっと変わった塩ラーメン、相当研究してるのだろうが、中途半端さを塩の強さで誤魔化してる感じ、これでは超・保守で味の目新しさ皆無だが宣伝で成功した69n' roll one、にはなれないだろう。2010


  418. 元祖一条流がんこ総本家分店(相模原市宮下本町):いわずと知れた一条安雪氏の”元祖一条流がんこ総本家”の分店、氏の弟の店。国道16号の相模原駅付近よりやや八王子寄り、清新から約1.5km奥まった車でないと行けなそうな所だが有名店ゆえに客足は途絶えない。
    正油ラーメンは金色透明スープに黄色い麺の、一見普通のラーメン。スープは確かに醤油だが塩と言ってもいいくらいの色と風味、普通と言えばそれまでだが、支那そばやなどと同様のバランスの良さ、突出したものはないが安心して食べられる。言われるほど塩っぱくはない。麺は黄色くストレートで一見安っぽいが硬さは適度。具はチャーシュー、メンマとネギのみだがいずれもクタクタと言っていいほど柔らかく、これほど食べやすいメンマは春木屋以来か、しかしいずれもあまり味は淡泊。店構えや、店内の煩わしい程の注意の張り紙の多さから特別な店と思いがちだが、出すラーメンは至って普通、ただソツなく細心のバランスを保っている。レンゲが無いのは洗うのが面倒だからだと思うが不便。あっさりのラーメンというとつまらないものも多いが、良バランスでいつでも安心して食べられるものはもっと評価すべきかもしれない。30代以降にはこってりのとんこつ醤油はきつい時もあるし。


  419. 69n' roll one(町田):内装、照明そしてみんな黙ってる店内の雰囲気はある意味二郎より異様。必ずバターをかけるが、しょうゆラーメンはバターと馴染んでおらず、昔ながらの味、という程度。塩は上品で丁寧な鶏ガラだがこれといった特徴は無い。いずれも麺は茹ですぎ。少なくとも並んでから食べ終わるまでに小一時間かかる程の意味は無く名前だけ先走ってる、ラーメンそのものには突出したものはなく、悪く言えば保守的に小さくまとまってしまい、つまんなくもある。


  420. 大勝軒(つきみ野):本家チェーンのホームページには出てないけどおそらくパチではなかろう。中華そば(魚節仕立て)は適度に魚系だしが出てて濃すぎず甘め、やや酸味も感じうまいスープ、しかし麺は茹ですぎだった。名物のつけめんは、うどんのような太麺に、中華そばのスープ+辛味噌のようなつけつゆで、麺の量も多い。小麦/麺を食べるという感覚は良いが、どちらかというと質より量という気も。


  421. 狸小路(狛江市岩戸南):狛江と喜多見の中間、世田谷通り沿い。昔からあるが初めて。金曜日23時過ぎ、カウンター10席程度がほぼ満席で後から後から来るので2回ほど移動。老夫婦と若者が必死に切り盛り、そのため順番間違えで15分以上待った。まず来た餃子4個\500は評判通り大きく、これだけでほぼ軽食程度はある。皮は厚めでぷりぷりかつ香ばしく、餡はニンニクも汁もなくオーソドックスだが普通に食べやすい。基本の味噌ラーメン\700の茶濁したスープは薄い普通のピリ辛味噌味、胡麻が少々浮く。やや太めの黄色い麺はもちもち食感と小麦の旨み。具は味のあるバラロールのチャーシュー、もやし、缶詰コーン、メンマ、輪切りネギ少々。一言で言えば昔ながらの札幌味噌ラーメン、今時にしては薄い。餃子は評判通り、食べ甲斐があり普通ではあるが美味い。昭和を堪能した。2017.3


  422. ラー麺 ずんどう屋 相模原鵜野森店(相模原市南区鵜野森):16号沿いにあるチェーン店。平日昼過ぎ客数人。基本の元味ラーメン\820、背脂こってり(おすすめ)、細麺で。薄茶色のスープには確かに背脂たっぷりの油層が浮き、しかし濃厚とんこつと相まってとりあえずはうまい。細ストレート麺は普通。具はバラロールのチャーシュー2枚、輪切り青ネギ多め、海苔1枚。こういった油っぽい濃厚とんこつは本当によくあるパターンで、若い男は誰でもうまいと思うけど中年以降はだんだん油がきつくなってくる。青ネギ多めや卓上の高菜(あまり辛くない)、紅生姜が救い。2019.2開店も、今月いっぱいで閉店とのこと。2020.11


  423. ニラなんばんらーめん こうしゅう(宮城県仙台市青葉区木町通):地元民の強い薦めで。もちろん看板メニューのニラなんばんラーメンは基本的にとんこつで、でもやや茶色がかった白濁スープは醤油か味噌入りか、典型的博多とんこつのクリーミーさもしくは塩っぱさ前面ではない。麺は北日本らしい細多加水麺でコシはない。具はもやし多め、味のあるチャーシュー、メンマ、刻みネギ。ニラはデフォルトでは入っておらず、同時に供されるキムチとニラキムチを入れると辛し高菜的なアクセント、むしろ入れないとやや物足りなさも。辛し高菜ほど辛くないし、むしろ入れた状態で本来のこのラーメンか。東北風にアレンジされたとんこつだが、特別目新しいものはなかった。2009.11
    移転→こうしゅう 晩翠通り本店


  424. 博多荘(博多区中洲):中州の繁華街中心にある老舗ラーメン店、だが地元の人はラーメン以外を頼むみたい。先日ケンミンショーで紹介されたけども土曜昼にはスカスカ。硬さ表示もなく聞かれもしなかったデフォルトのラーメン\550のスープは見た目通り薄め、でも確かにコクはあり、臭みはほぼ無し。麺はほぼ素麺というクタクタ、具は無味で筋っぽいチャーシュー、キクラゲ少々、刻みネギ。飲んだ後用のいろんな意味で優しく柔らかいラーメンとしては良いが、そうでないと置いてある辛し高菜(それほど辛くない)と紅生姜を入れずにはおれない物足りなさあり。2010.11


  425. Sagamihara 欅(けやき。相模原市南区相南、小田急相模原):最近支店ができた人気店。金曜19時半、たまたまほぼ待ちなし。女性店員の接客は丁寧。味噌らーめん\930の軽く油層の浮いた褐色スープは濃厚だがさっぱり、ショウガ入り?しかし味噌の旨味はあまり感じず。麺は蕎麦みたい。チャーシューは2種で1枚は生っぽく硬め、他に味付の柔らかいメンマ、輪切り青ネギ、玉ネギみじん切り少々。この商品については、わざわざ並ぶ価値を感じなかった。2019.11


  426. 山ちゃん(福岡市中央区天神4丁目):おでん、串焼きなどもやってる普通の屋台。ラーメン(\500くらい?)はほぼ博多荘と同様、もうちょっとコクあるがやはりサッパリめのスープ。麺はやはりクタクタ。具は薄いチャーシューと刻みネギのみ。屋台のラーメンは基本的に飲んだ後用、特別なものは期待しない方が良い。尚、硬い麺が良ければ注文時に言うべきと現地人。


  427. らーめん桃源(横浜市港北区樽町・綱島):有名店だが創業1997年とわりと新しい。日曜昼は数人の行列あり、家族連れが店の前に路駐してどっと入るような感じ。店内は明るい木目調でマリン系インテリアが多いが全体に古くさく安っぽい。一番人気のしおは茶色がかった半透明のスープで、魚介系というか貝のダシが若干香るも基本は普通に塩ラーメンでそれほど深くはない。お薦め通り、ゆず粉を入れると味が締まる。麺は柔らかいというか茹ですぎめの、普通のちぢれ麺。麺を半分にして他の具を増量もしくは同行者の麺を増量することもできるのは便利だが、よく考えれば後者はどこでもやってくれてしかるべき程度のサービスかと。具は柔らかいがレバーっぽい(=血のにおい)チャーシュー、メンマ、玉子半分、茎わかめ、かまぼこ少々、海苔。ミルク風味うましおは「しおベースのあっさりトンコツ風」と書いてあり、より白っぽいスープで、とんこつというよりもバター入り(サッポロ一番塩)というか、コーンクリームスープ風というか。うまみの中心でもある貝風味は強く、それほど貝が好きではないとむしろクドい・臭みとも取れる。コクがあるようでもあり、乳製品入れただけのようでもある。他は同じ。
    有名店ではあるが、例えば塩なら本丸亭などと比べると全体に完成度は低い。スープの雑味・貝の突出、麺が凡庸、不必要な具と臭い(と個人的には感じた)チャーシュー。ちょっと変わっててうまい町のラーメン店レベル。10年前なら特別だったかもしれないが今では普通、もしくは味が落ちたという話しも。


  428. えびくらぶ(相模大野):平日昼時、客数人だが途絶えない。基本はえびつけめん\880だけど、えび辛つけめん¥930を。10分ほど待つ。濃い茶色のスープにはしっかり油層と輪切りネギが浮き、当然濃厚海老。スープはくどさも辛さもない。麺はほぼコシのあるうどんで、唐辛子がまぶしてある。具は柔らかい鶏チャーシュー2枚、無味だが汁の味に合う。他にやはり汁に合うが辛くないみじん切り紫玉ネギ、メンマ。バランスの良い濃厚海老スープと歯ごたえのある太麺モキュモキュだが、少々辛みがあってもパンチは強くない。卓上のレモン湯?でスープ割り、さっぱりだが、相加相乗効果はなかった。食後、歳のせいか油(と量と唐辛子?)が胃に重かった。海老つけめん一本で勝負するのは潔い。2020.7


  429. 東京豚くらぶ(相模大野):えびくらぶがリニューアル?し2021年12月に開店。平日昼過ぎ、客は3人程度、券売機が奥の厨房前で、買ってから油・野菜・にんにくを指定し提出すると、席を指定される。 豚小ラーメン 豚2枚 麺量150g 800円、全て普通で。茶褐色のスープは油懸濁というかほとんど油で、そこそこ塩っぱい醤油味でかなり重い。普通でもにんにくたっぷりに、背脂?も置かれている。香りからすると生姜も少し入ってるっぽい。もやしは適量、この塩と油に対抗するのに必要って感じ。豚2枚はそれほど柔らかくもなく、それほど脂っぽくもなく。水面下に沈んだ中太麺はもきゅもきゅで良い食感。すぐに重さがやってきて、全部食ったらやばいと思いスープを飲むのは控えめにした。小だと全く常識的な普通量だけど、弱気な中年の胃袋には十分すぎる塩と油だった。食後に拭いても唇ベタベタ。2021.12


  430. 二代目けいすけ海老そば外伝(東京駅):東京駅地下一番街、東京ラーメンストリートにある支店で、本店は高田馬場にある。基本の海老そば\750は、斜めに切った球のようなどんぶりで巨大れんげと共に出てくるけど食べやすいかどうかは微妙。赤銅色半透明のスープは海老中心の魚介で、海老粉みたいなのが浮遊しており基本は塩。細平打ちみたいな麺の茹で加減は適度だけど、インスタントみたいなピロピロした食感で後半はダレる。具は鶏肉、ネギ、糸唐辛子に、コリコリした食感の山くらげが印象的、さらにゆずがふわりと香る。けいすけシリーズは定番っぽいけど、その基本メニューにしてこんなに創作的とは知らなかった。ただ、ちょっと変わっているけど特別にうまいという感じは無いから念のため。


  431. 九州ラーメン葉隠(横浜市神奈川区六角橋):六角橋の超老舗、武内伸氏絶賛店。元は屋台で、現在(2009年)の場所に店舗を構え、その後一時期駅よりに移転したけどもまた元の場所に戻った。人懐こいが骨太な、いかにもな九州人のおやじが作る九州ラーメンの、明るい赤茶色に濁ったスープはまろやかかつ適度な塩加減、おやじ自慢の手間のかかったとんこつで、臭みはほとんど無くほのかなコク、しかし全体としては淡白で薄めとも取れる。本当はもっと臭くてコクのあるのを作りたいとのことだが、マンション住人から苦情が来たため臭みを無くしたとか(でも最近はほんのり元の風味に戻してるとか)。以前のは確かに臭かった、と本人でさえ。最近の油の多いラーメンには否定的で、確かにスープには薄く油層が浮くが、なるたけ油は入れないようにしてるとのこと。麺は白い細ストレート、でもいわゆる博多ラーメンのそれとは異なりほぼそうめんという柔らかさでコシは皆無。具は、ペラペラだけど脂身のうまみのあるチャーシュー、刻みネギに紅生姜のみ、しかし不足は感じない。この麺はいわゆるラーメン好きにはまず好まれないし、九州とんこつラーメンにしては薄いが確かに旨味はあり塩加減も適度、さっぱりしてもたれない。万人向けの古典的九州ラーメン。


  432. 介一家(すけいちや) 成瀬店:デフォルトのラーメン\650を注文。言わずと知れた家系とんこつ醤油、でも家系にしては油はそんなに多くなく(油層ほとんどなく背脂もなし)味は軽め。中太麺はもっちりとボソの中間で適度。チャーシューはわりと厚く、味はむしろ無いが脂身多くトロンとした食感。後は普通に海苔、ほうれん草とネギ少々。重くないのは好感が持てるが、逆に薄めというかコクがやや足りない印象も。
    みそラーメン\850は明るめの茶濁スープでそれほど深みのない味噌、かなり塩っぱくややピリ辛。油少なめとしたので油層なし。麺は同じ、硬めで頼んだため適度な食感だがスープの持ち上げは少ない。値段のせいか麺は明らかに多い。具は太めのもやし多め、コーン、きくらげ、刻みネギ、同様のチャーシュー。独特なものではなかった。


  433. 郎郎郎(さぶろう。町田市中町):2013.4開店の二郎系。平日21時過ぎに客はそこそこ。基本のさぶろうらーめん(300g)\680は当然多いのでプチらーめん(200g)\630、これで普通の大盛り程度の量。しょうが+濃い目で。茶濁したスープには油層と背脂が浮き、大勝軒直伝金太郎や町田大勝軒のとんこつ野菜ラーメンのように甘辛いすき焼き風とでも言おうか。次郎のようなカネシ醤油のキレはないがまろやかではある、しかし次第に油が重くのしかかる。中太不整平打ち麺はもきゅもきゅ食感で小麦のうま味を感じ、味の濃いすいとんを食べているかのような正しいもの。具はもやし>キャベツが小山盛り、必要十分量のチャーシュー。二郎系としては標準、麺は正統派であるが、やはり中年には重い。プチを半分でいい。2012.8


  434. 横浜らーめん 南林家(大和市南林間):幸いにも看板商品の南林ラーメン\650のハーフラーメン\500があったのでそれを麺硬め・味濃いめ・油少なめで。肌色のスープにはぽつぽつと油が浮き、しかし全体としてはそう油っぽくなく、とんこつとやや塩っぱい醤油味の標準的な家系でクドくはないし臭みも無くマイルド。ややちぢれたやや平打ち麺も家系のそれで、硬さも適度。具はホロホロのチャーシュー、味玉半分、海苔3枚、ほうれん草、輪切りネギ少々。悪くないごく普通の家系だが個人的にはこの家系の味そのものなのか化調なのか、そういうのに胃が飽きたみたいでこの量がやっと。やはり家系は若い人か、クドいのが好きな人でないと難しいかも、でも半年くらいすると食べたくなるんだよなぁ、でも半分食べると後悔する。2012.5


  435. 野毛の麺家 真(まこと。横浜市中区野毛町):真・豚骨醤油らーめん\590、の麺半分のミニらーめん\400を。黄褐色のスープには軽く油層が浮くが、軽いとんこつ醤油で後味は和風だしのような。名前の通り家系。臭みは皆無でさっぱりな印象。硬めで頼んだほぼ楕円形の中太麺の食感はもきゅもきゅで歯切れが良い、が、スープはあまり絡まない。具は味のある柔らかい大きなチャーシュー、青菜の茎、海苔、輪切りネギ少々。普通の、軽い家系。2012.10


  436. 晴れる屋(江ノ島・片瀬海岸):屋だけど家系。らーめん\700の茶濁したスープはしっかり乳化しオイリー、臭みはない。やや縮れた太めの麺はもちもちで食感は悪くない。具は柔らかいチャーシュー、ほうれん草、海苔2枚、刻みネギ。標準的な家系。


  437. 横浜家系らーめん 麺虎軒(めんこけん。模原市中央区相模原):自称家系だが店員は中国人みたい。普通の醤油や塩ラーメンは\550だが赤味噌ラーメン\780、硬めで。軽く油層の浮くスープは赤茶色で味噌というか豆板醤入り家系、ピリ辛で塩っぱくてやや甘い。太めの麺は普通の家系のそれで固さは適度でわしゃわしゃ感も。具は普通のチャーシュー、海苔3枚、ほうれん草、輪切りネギ少々。この商品は割高だし、本当のラーメン好きは普通のを頼むと思う。2014.8


  438. とんこつらぁ麺 CHABUTON ヨドバシYokohama店(横浜市西区):護国寺のちゃぶ屋の支店。最も基本そうなちゃぶ屋流とんこつらぁ麺の茶濁スープはほぼとんこつ醤油、臭みはないもとんこつ風味はあり、しかしそれほどクリーミーではなく、胡麻と少しの焦がしネギが浮くがコクが深いわけでもない。麺はやや細め・ストレートめだが、完全に博多ラーメン風というわけでもなく、茹で加減は適度だがやはり後半やや柔らかく、一部で言われるような硬過ぎということは全く無い。具はホロホロのチャーシュー、メンマ、刻みネギ多め。悪くはないが博多ラーメンとも違いしかし十分な深みがあるわけでもなく、一歩間違えると中途半端な”東京のとんこつ”になってしまう。


  439. らーめん 一期一会(厚木市長谷):厚木郊外のラーメン店だが、平日夜でもわりと客入りは良い。醤油らーめんのスープは魚介系醤油で、おそらくとんこつも使っているが全体に薄めで軽め、途中で置いてある焦がし葱を入れたくなる。麺は太麺と細麺が選べ、前者は不整な平打ち麺で、これは確かに店主が本丸亭で修行してただけあって同様のもっちりした歯ごたえがあり面白い。具はわりとパサパサで無味なチャーシュー、ワンタン1個、海苔、三つ葉、刻みネギ。かつおだしらーめんはスープが鰹風味の塩といった感じで、他はほぼ同様。麺にスープが負けてる、欠点は無いも印象に残らない味。


  440. 初代けいすけ(品川駅):”品達”内、人気店に押され空席が目立ち、酒も出す。本店は本郷三丁目。黒みそラーメンの竹墨入りの黒~灰色のスープはとろみがつき濃厚、若干の辛みとにんにく等でまろやかながらコクがあり、味噌っぽさはむしろ希薄かも。麺はちぢれておりわりと普通。具は豚の焼き肉っぽいチャーシュー、わりと大量のネギに唐辛子の千切り。変わり味噌ラーメンとしての面白さはあるが、一度食べればもういい感じ。


  441. どうとんぼり神座(かむくら。渋谷):なんか中華スープみたいで雑多な味のスープは、変なラーメンという感じで、まずくはないが目的とするラーメンとは違う。


  442. 井出商店(和歌山→ラー博→卒業):とんこつ醤油だが、醤油をかなり濃く強く感じる。スープはこってり、チャーシューも含めて味は良いが、とんこつ臭は確かにあるため個人的にはきつい。


  443. 虎節 海老名店(海老名市中央、ビナウォーク6番館):二郎インスパイア系。油少なめでニンニク無しとし、基本の虎次郎らーめんミニ\500のスープは赤茶色で甘い醤油とんこつ、だが醤油はほとんど感じずクリーミーなだけ、味は弱い。野菜普通だと一面にもやし(+キャベツ若干)で、この処理はわりと大変。麺はほぼうどんでコシはあまりない。具は他に小チャーシュー1枚のみ。虎黒らーめんミニ\600、野菜少なめだともやしが常識的な量。濃い色のスープはまるで富山ブラック、たまり醤油の旨さに胡椒のスパイスが合う。他は同じ。うまいが、これに鰹出汁が入るとほぼうどんか。虎次郎は二郎から醤油のコクを抜いてしまい、芯のない味になってしまった。2013.5


  444. 松任製麺 海老名店(海老名市中央、ビナウォーク6番館):濃厚地鶏が売り、石川県松任市から。地鶏白湯らーめん並盛\680の薄茶濁したスープは鶏の香りがむしろ薄く、適度に味噌?粉っぽい感じだがバランスは良い。麺は普通、ツルツルっぽいがコシはない。具は豚と鶏チャーシュー、線維質だが柔らかめで味は普通の極太メンマ、もやし、キクラゲに輪切り青ネギと糸とうがらしが乗る。一方、濃厚地鶏つけめん小盛\700のスープにはしっかり油層が浮くが、脂っぽさや重さは無い。鶏よりもむしろ酸っぱさが目立ち、それと沈んだダシが混ざってゲロっぽい臭みとなる。全粒粉入りの中太麺は風味も歯ごたえも良い。具は同様、もやし多め。つけめんは全く薦めない。2013.5


  445. 厨娃麺点(ちゅーわーめんてん。原町田):外見もそうだし店内にも書いてある通り中華式ファストフードのチェーン店。店員は中国人だし客も中国人が多かった。基本の麺類は拉麺か刀削麺で、前者の厨娃拉麺(\590)の食券を出し麺の太さを細・中・広から選ぶ。その後、店員が生地をこね、目の前で延ばし始める、まさに拉麺!こんな手軽な店で注文してから麺を作るとは驚き、混雑時はどうしてるんだろう?メニューは普通にチャーハンや餃子や麻婆豆腐もあるみたい。
    プラスチックのどんぶりに入ったスープは茶濁し、味は意外にも普通の醤油とんこつで、特別な深みもないけどマイルドでクドくはない。手延べだから麺の太さはわりとまちまちだけど、その茹で加減は適度でもっちりした食感。箸で持ち上げても切れ目が無いほど長い。味はやっぱり普通のラーメンとは違う気がするんだけど、かんすい無しとか?具はチャーシュー、おそらく軽く香草風味の付いた味玉半分、チンゲンサイみたいなの、サイコロ程度の大きさのジャガイモとニンジンのブロック、キクラゲ。
    味そのものはそれほど特異ではないも、注文生産の麺やその食感は目新しく、値段にしては楽しめる面白い店。もちろん刀削麺も、その場で削りつつずんどうに入ってゆくのが見られる。


  446. 鬼っ子 上川井本店(横浜市旭区上川井町):店は街道沿いっぽく小汚くおそらくラーショ系、旧16号沿いで都合良く路駐スペースがある。下川井に支店もあるそうで。ラーメンはまさしくラーショ系とんこつ醤油で、茶濁したスープは適度に乳化しコクもそこそこありわりと飽きない。麺は太さ普通のストレートで、茹で加減は適度でやや弾力系の歯ごたえあり。具は味のあるチャーシュー、甘酸っぱいメンマ、海苔、刻みネギ。家系ほどクドくなくてコクもあり、ソツのない佳作。


  447. 新家系ら-めん たてがみ家(座間市入谷):2010.1現アピタ・旧ユニーの駐車場に面した店、最近開店かと思ったら開店は2005と結構前。店構えと落ち着いた内装、BGMはジャズで若い店主かと思ったらわりと年配の夫婦が切り盛りしている。醤油とんこつらーめん\600のスープは結構油の浮いた褐色で、味は典型的・標準的家系でサンプルにしたいほど。しかしクドくはなく良バランス、家系なのにもたれ感無し。麺も家系標準のやや平打ち中太ストレートで茹で加減はデフォルトで適度、硬めにすると最後まで歯ごたえが楽しめる。聞かれはしないが油・味・硬さは注文可。具は肉の旨みあるチャーシュー、柔らかめのほうれん草、半熟玉子半分、海苔、刻みネギ少々。和風とんこつはほぼ同様で、具はチャーシュー、ニラ、半熟玉子半分、海苔に鰹節がわりと載る。このため、おそらくスープは同じだけど節風味中心となり面白いが、後から足しただけなので深くはない。
    特製つけ麺\750はおそらく醤油とんこつらーめんとほぼ同様、しかしスープがそれほど濃くないので麺へのからみがやや足りず若干薄味の印象も。麺も同様でわりとコシは感じるが、麺が伸びないのがつけ麺の最大の利点でありつけ麺化する理由でもあるが、らーめんとそれほど顕著な違いを感じなかったので、麺を食べながらスープを楽しめなくなる分を考えるとつけ麺にする理由は希薄。具の肉っぽいチャーシュー2枚、海苔2枚、、半熟味玉半分、メンマ、柔らかいほうれん草は麺と同じ器にきれいに盛られている。スープにはやはり、刻みネギが少々。最後にスープ割りを頼むと、とんこつ醤油らしい豚のダシ+マイルドな油の暖かいスープがわりと楽しめた。
    麺は店・接客・商品いずれも丁寧で、良くも悪くも可もなく不可もない家系。特徴無くやや退屈でもあり途中で胡麻・コショウを入れたくなるラーメンではあるが、クドくない典型的家系で安心して食べられる品質は評価できる。


  448. ラーメン専科 みやこ→らー麺 みやこ(東林間→中央林間):みやこラーメン(ソーキ)の具は骨付きの柔らかいラフテーみたいなやつ。スープはここの通常のラーメンと同じく横浜家系の油っぽいとんこつ醤油、しかしマイルドで塩っぱさは感じず、むしろ後半にはコショウか豆板醤を入れたくなる。後味に獣臭が結構あるので食後はもったりするが。麺は中太ストレートでプルプルで適度。他の具はほうれん草と刻みネギ少々のみ、これでラーメン\500、みやこラーメン\900という値段はどうか。2010.2閉店確認2013.2
    中央林間に再開。ラーメン\500とみやこラーメン\900の違いはチャーシューとスペアリブ。薄茶濁したスープには軽く油層が浮き、しかしとんこつも醤油も全く濃くなくむしろ薄めでかつお?を含んだ出汁で食べさせる感じ、このあたり沖縄そばに近い。大橋製麺の中太麺はわりと普通。スペアリブはもちろん柔らかく甘く肉のうま味、チャーシューは四散してるけど普通にうまい。具は他に海苔2~1枚と柔らかいほうれん草。家系というにはマイルド過ぎる、良い異端。2013.7


  449. 麻布ラーメン 西麻布店:行ったのは金曜と土曜の境目、店員は全員中国人。とんこつ塩ラーメン\700は背脂の浮いた薄黄色のスープは柔らかな塩、塩っぱくはなく、とんこつ感は弱く、むしろ魚介(貝系)のようなまろやかなコク。やや平らな麺は、コシは無いけどどうせラーメン通(という名のオタク)は来ないような・飲んだ後用の店だから良いか。具はホロホロのバラロールのチャーシュー、メンマ、海苔、輪切りネギ。限定の辛味噌タンメン\900はほぼ名前通り、赤茶色のスープは味噌薄めだがピリ辛で野菜の甘さも出てうまい。麺は同様、具はもやし、キャベツ、玉ねぎ、長ネギ、にんじん、キクラゲの野菜炒めに、軽く味噌味が付いて輪切り唐辛子入りの挽き肉が乗る。野菜は多め。味噌感は弱めだが全体としてバランスは良く、普通の人が普通にうまいと思う辛めの味噌味のタンメン。2012.4


  450. ぴょんぴょん舎(藤沢さいか屋物産展):盛岡冷麺の有名店。本店はもちろん盛岡で、でも銀座や川崎にも支店がある。今回はデパートの物産展の特設会場で。冷麺(\900)の赤茶半濁のスープは牛肉・牛骨ベースに鶏ガラ入りということで、あんまりはっきりしないけども適度にコクはある。これに酢とキムチが加わり、さらに卵の黄身を解くとそれだけの複雑味が出て確かにうまいが、味を説明しようとするともう何が何だか。麺は他店のような、輪ゴムというほど噛み切りにくいものでなく、しかし適度に歯ごたえが楽しめツルツル。小麦粉とじゃがいもの粉で作ってるとのこと。具は味のある煮た牛肉、ゆで卵半分、刻みネギ、キュウリ、スイカ。別盛りでキムチ。最後にスープをすすっても、冷たいのはなんか違和感がある、わりとうまいんだけど。これは冷麺全体に言える事だけど、ラーメンと比べるとなんか麺と具がスープを通じて繋がってない感じ。


  451. 寿がきや 名古屋エスカ店:スガキコシステムズ(株)が経営するファストフードのチェーン店で、東海地方のショッピングセンターを中心にSugakiya名で店舗を展開、一部がこの店舗のように寿がきやという名称でメニュー展開も少々異なる。1946年創業の第1号店をイメージし、メニューはラーメン中心に限定されている。白ラーメン\530がSugakiyaでいうところのラーメンであり基本商品。確かに白濁スープで油っぽくはなく、とんこつ臭も無いが色から期待するようなとんこつラーメンではなく、むしろ塩ラーメンに近い味。もちろん化調で作られた味だが塩っぽさやクドさがなく、クリーミーとまではいかないがまろやかで誰でも食べやすい。細ストレート麺の茹で加減は適度、しかし博多ラーメンのような粉っぽさはなく、ややスナッキーでツルツル。具は、うまみのあるバラロールのチャーシュー、メンマ、刻みネギのみ。チャーシュー一つ取っても、少なくとも日本の全ラーメン店の1/3はこれに劣る。妙にこだわるか、逆に何も考えないためにこのチェーン店に負けてるラーメン店のなんと多いことか。名古屋人におけるラーメンの原体験がこれなのもうなずける。2009.2


  452. 3SO(町田市木曽西):町田の奥地にしては都内みたいな(一応都内だが)バー風のおしゃれめなラーメン店。看板メニューの、といってもこれとカレー味のしか無いのだが、3SOらーめん(M)(Sも同じ値段)の明るい茶色のスープは軽い味噌味でありポタージュ風でもあり、マイルドな味噌と野菜の甘さと豚肉そぼろの香ばしさが良い、しかしどこか芯のない味というか期待外れというか、おそらくこのマイルドさをまとめる塩が足りないのか。白い中太の自家製麺はツルツルもっちり。具は丁寧に温められた無味のチャーシュー、もやしと豚肉の炒めメンマ、細切りネギの上にはカラフルな生麩。
    いろいろ工夫してるし丁寧なのはわかるが、ラーメンゆえにしっかりした味がないと満足感が今市。


  453. こくまろ鶏ラーメン 久々(大和市深見台):富志夢の居抜きで2013.6開店、8月訪問。看板メニューの「久々」(こくまろ)\690は鶏白湯、例えるならば薄めのとんこつの鶏版。濃くはなく、鶏の香りの薄塩はさっぱりめで、しっかりトロトロしたものを期待すると肩すかし。硬めで頼んだ麺は白く、まったくもって普通。具は普通のバラロールのチャーシュー、チンゲン菜、味の染みこんだ味玉半分、細切りネギに糸唐辛子。「剛」(がつこく)\840もベースのスープは同じで、軽く醤油が入りさらにピリ辛。濃い目で頼んで家系と同等の強さ。太めの平打ち麺はもちもちして面白い。具はたっぷりのもやし、チンゲン菜、ぶつ切りのチャーシュー。全体の量は多め。普通に鶏白湯ではあるがインパクトは薄め。


  454. 元祖夢系らーめん 富志夢(大和市深見台):2008年にオープンした店、きれいだが少々安っぽい、でも10席以上はある。看板メニューの塩ラーメンはほぼ透明なスープでダシはにぼしなどのワイルドな魚系ではなく、節少々と鯛みたいな穏やかな魚介、インパクトは無いがマイルドな塩。麺は細ストレートで、茹で過ぎではないがすぐにくったりしちゃうそうめん系。具は岩のり、焼いたハムみたいなチャーシュー、水菜、刻みネギ。醤油ラーメンは、それに醤油を加えただけのような少々酸味を感じる魚系醤油で、塩よりは味の主張がある。いずれも丁寧にダシを取っているのはわかるが、味薄めというか麺も含め物足りなさを感じた。


  455. 中国台湾料理 味仙(みせん。名古屋・今池):名古屋のラーメンといえば台湾ラーメンで、その発祥の店。なぜか夕方から深夜しかやってないが、有名店だけあって、繁華街にあるわけでもないのに土曜夜23時頃でも客足は途絶えない街の中華料理店。小鉢で供される台湾ラーメンは一面唐辛子入り挽肉、一部はニラに覆われている。普通の醤油ラーメンのスープだが、それは挽肉+唐辛子+にんにくの味のベースでしかない。麺はストレートで茹で加減は適度、ボソっとした食感。具は上記にもやし少々。かなり辛いので、苦手な人はやめた方がいい。普通に担担麺と言っても差し支えないのでは?2009.2
    矢場店
    平日昼前でも客は多い。店員は中国台湾?人が多く丁寧というわけではない。台湾ラーメン\680は、最近の凝ったラーメンと比べるとシンプルなもので、普通の醤油ラーメンにニラ、にんにく、挽肉、唐辛子を入れただけ。だがそのいじりすぎてないからこその、適度な辛さ・コク・ニンニクニラ臭が、長続きする秘訣かもしれない。が、やはり是非また食べたいというものでもなかった。尚、10年ぶりに食べても感想って同じようなもんだね。2019.4


  456. 中華若月(新宿・思い出横丁):通称しょんべん横丁の有名店。ラーメン\450はオーソドックスな褐色透明スープの鶏ガラ醤油で、強いて言えば若干甘酸っぱいのが特徴か。手打ち麺は不整な平打ちで、ピロピロシコシコした食感は面白い。具は、申し訳程度で無味のちゃーシュー、柔らかいメンマと刻みネギ。2杯目でも問題無く食べられもたれない、が麺以外は特筆すべきところもない普通のラーメン。塩ラーメンのスープはほぼ透明でダシのきいた中華っぽいもの、具は野菜炒め、麺は同じ。さっぱりして食べやすい、普通にうまいラーメン。


  457. 総本家 好来道場(名古屋・吹上):住宅地にある一見蕎麦屋だが有名店で、昼3時間しか営業してない。普通のラーメンである松はスープがたっぷりで具が隠れるほど。茶濁半透明のそれは塩に近い薄めの醤油でダシは鶏7:豚骨3とのこと、バランスは良いが昔ながらのマイルドな味でいずれかの風味が突出することはない。麺は中太ストレートで柔らかめ、ボワボワした食感。具はやや硬めのバラロールのチャーシュー、柔らかいが繊維質のメンマ、刻みネギのみ、だがチャーシューは4枚くらい入ってるしメンマも多い。名古屋では、薬膳ラーメンとして好来系というのが数軒あって名前通りここが元祖だけど少なくともインパクトのある味ではなく、中高年が多いという客層からしても基本的に昔ながらのラーメンというか中華そばというか。でも街の中華屋にしては全体にバランスよくまとまっているから、子供の頃から食べてるとたまに食べたくなるタイプ。わざわざ遠くから出かけて食べるほどではない。
    尚、なんつッ亭が修行した熊本・人吉の好来とは関係なさそう。


  458. らーめん にんにくや(大和市中央林間):商店街の端・住宅街際にあり、19時~3時という営業時間からしても飲み帰り用ラーメン店の色合いが強い。メニューは醤油らーめん\700と味噌らーめんとトッピングしかなく、前者のスープは薄褐色半透明で一面に背脂が浮くが油っこさは感じずむしろまろやか。突出したダシは感じず醤油が香り塩っぱめ、だが飲んだ後には丁度良い。硬めで頼んだ細ストレート麺は適度で歯切れも良い。具は味の付いた焼いた豚肉、輪切り青ネギ、もやし少々、海苔1枚。そのままでもまろやかかつしっかりした味を楽しめるが、名前通り、卓上の生にんにくを潰して入れると旨みと、むしろまろやかさが増す。他に胡麻、にんにく唐辛子、紅生姜を入れても良い。これでありきたりの麺だったらただの町のラーメン店だが、博多風の歯切れの良い麺とまろやかだが飽きの来ない背脂・スープは、飲んだ後のラーメンとしてはかなり高レベル。ただ、おやじは比較的返事をしない。2012.3
    2012.9再訪。味噌らーめん\800はおそらく薄茶色のスープなのだがスープの表面はほぼ背脂で占められている。重くはなく、味噌ラーメンにありがちなピリ辛や甘さが無く単純に塩っぱく濃くない味噌なのはむしろ新鮮。特別旨みを感じるわけではないが、意外に単調でもない。やはり卓上の生にんにくを潰して入れるとまろやかかつ旨みが増す。細ストレート麺は博多ラーメンほどではないがデフォルトで適度な歯切れの良さ。具は味のあるチャーシュー、三角形の卵焼きシート、海苔、輪切りネギ。醤油らーめん\700の具も以前と異なりチャーシューと卵焼きになっていた。スープは味噌らーめんよりもまろやかで優しい感じ、より普通とも言える。普通にうまいラーメン。


  459. らーめん餃子 御冨久路(おふくろ。熱海):すぐ近くの雨風本舗は21時閉店のため、駅そばで夜中までやってるラーメン店といえば実質ここだけ。評判通りの強面の兄ちゃん一人でやってるが、対応は悪くない。座敷とテーブル各2、一応カウンターもあるが満席時のみって感じで、店内はラーメン店というよりも普通の中華屋っぽい。醤油らーめん\650の褐色透明のスープは薄めではあるがまろやか、素の醤油が香る。細ちぢれ麺はコシなどないが、つるつると入りやすい。具は味のある柔らかいチャーシュー、硬い無味のメンマ、千切り白ネギと水菜。塩らーめん\650はやや黄色がかった透明スープで、優しいうす塩に鶏とごま油が香る上品な風味。麺、具は同じ。他のメニューは餃子とつまみ程度がいくつか。
    何の変哲もない普通の醤油と塩ラーメンだがこの万人向けの優しい味はパンチとかコシとかとは違った良さがあり、少なくとも飲んだ後には最高。どちらかというと醤油は普通過ぎ、塩のまろやかさを楽しみたい。


  460. 大五郎(相模原市中央区上溝):老夫婦が切り盛りする狭く小汚い店は、それでも平日昼時に客足が途絶えない。客層は現場仕事の男性がほとんど。大五郎ラーメン\600はあんかけ野菜炒めが載ったもので、胡麻の浮いたほぼ透明のスープは野菜のダシが良く出たマイルドな塩、他に突出した風味は感じず、少なくともとんこつや魚介はなさそう。自家製のやや細めのストレート麺の茹で加減は適度だが、あんかけの下だと即座に柔くなる。野菜あんかけはもやし、ねぎ、キャベツ、きくらげから成り、他に昔味のチャーシューと半熟玉子が載る。スープはそれだけ飲むにはちょうど良いけど全体に味薄め、おかみさんの言うようにコショウをかけたくなる。
    ラーメンという食品は塩とアブラたっぷりで体には悪いが、ここは味薄め・油控えめ・野菜多め、モロヘイヤ麺も選択できるなど(効果は不明だが)健康志向で、流行もののパンチ・こってり・がっつり系とは対極に位置し、それゆえに中高年でも食べやすい。量はわりと多めだが全く重くない。若い女性を拒絶しているような店構えだし、特別なものはないが、不器用なりにがんばってやってる感じは好感が持てる。安いし。2010.11


  461. 麺屋 九秀(くしゅう。渋谷区幡ヶ谷):平日22時、隣の特麺コツ一丁ラーメンはテレビで紹介されたせいか結構人が入っているが、こちらは客ゼロ。ラーメン\650をバリカタ、脂少なめで。確かにサッと通しただけのような麺は硬いが、ややにちゃにちゃで歯切れは良くない。薄茶色のスープには若干油層が浮き、とんこつ臭ややあるがくどさはない。でも塩や醤油ではなく純粋にとんこつ。具は炙りチャーシュー、細切りキクラゲ、輪切り青ネギ多めのため臭みはだいぶキャンセルされる。悪くないさっぱりとんこつではあるが、麺と臭みが今市。2012.10


  462. 元祖岡山とりそば太田(岡山市北区表町):店内にはジャズが流れるが、別にこじゃれた内装というわけでもなく、客の大半はそこらのおやじであり。塩とりそば(半麺)\500は麺の上に白ネギ、その上に青ネギ、さらにすりゴマがかかっており、ネギはかなりの量だが辛さや臭みがないので鶏塩スープとも合う。卓上にはコショウの他に粉サンショウもあり、和風コショウといった感じで相性が良い。鶏肉も臭みなく食べやすい。麺は白く半透明で柔らかいゴム風の一様な歯ごたえで無味、このタイプの麺は安っぽく好ましくない。確かに鶏塩味でさっぱりして問題ないが、商品としてはもっと特徴的な何かを期待するものでしょう。鶏という期待の割りに面白さが足りず残念。2011.10


  463. 梅光軒(旭川→札幌らーめん共和国):味噌ラーメンはピリ辛濃いめ、ニンニクを感じるスープに、茹ですぎではないがコシのない細ちぢれ麺。ややもっちり?。具は大きなメンマ、もやしとひき肉、刻みネギ。醤油ラーメンは茶濁し味薄めで鶏油を感じる。具は味のないパサパサのチャーシュー、メンマ、刻みネギ。麺は同じ。いずれも有名店にしては普通の味。2009.2


  464. ぴより(狛江市岩戸北、喜多見):商店街の外れの小さな店。外観も内装も手作り感強く、店内は甘辛くやや生臭いアジア臭がする。メニューはほぼラーメンとキーマカレーのみ。らーめん\650、小盛り\500の薄茶色透明なスープはシンプルな甘い魚介入り醤油、魚介がないとおそらく無化調ゆえの単調さが目立つ。灰色っぽい麺はぷりぷりして、具は小さなチャーシュー、甘い細切り昆布、輪切りネギ少々、いずれも普通。魚介と昆布の甘さがどうも合わず中途半端・不完全燃焼感が残る。無化調淡麗の塩みたいなのを期待していたのもあるが。2014.9


  465. 一力(福井県敦賀市→ラー博→卒業):鶏ガラ(+とんこつ)ベースの醤油は、デフォルトで胡椒が入りスパイシー度を上げるも味として突出したものではなく、昔風の麺と相まって”うまい懐かしいラーメン”の域を出ない。


  466. 蜂屋(旭川→ラー博→卒業):しょうゆは香ばしい(焦がしラード)わりとシンプルな味だが悪くない。みそは肉っぽいコクあり。太麺はうまいが、チャーシューは味がない。総じて、思ったほど個性的でなくそこそこにまとまっている。


  467. 元祖ラーメンショップ 南蛮ラーメン 青葉店(相模原市中央区青葉):わりとまわりに何もない所に、でもかなり前からある。平日昼時、仕事で移動中らしい客が2~3人。南蛮ラーメン\700は正油ネギラーメンのことで、薄茶濁したスープは普通の鶏ガラ醤油に適度な油が入り落ち着く味。ピリ辛のネギの量は適度で、良いアクセントになり麺が食べやすい。具は短冊状のチャーシュー少々、海苔2枚。見たところ海苔以外全部茶色っぽいので地味、まるで基本メニューのような看板メニュー。わざわざ行く必要ないが、悪くもない。2014.9


  468. ラーメンショップ大和(大和市つきみ野):旧16号沿いのラーショ系。平日夜でも結構客は入ってる。店内は普通に古く小汚く、客層も決して上品ではない。ラーメン\600は一見普通、茶濁したスープはとんこつ醤油で若干背脂が浮くが家系ほど油は多くなく、やや塩っぱめだがクドくはない。深みはないが必要十分な味。細ちぢれ麺は出てきた瞬間には茹で過ぎではないが、これだけ細いとスープ内ですぐのびる。実際、数回すすっているうちにただの柔麺になった。その分、ツルツルでのど越しはスムース。具は脂っぽく筋っぽいが肉らしいうまみのあるチャーシュー、海苔、わかめ、刻みネギ若干。ただラーメンを食べる分には問題なく、営業時間がAM6~AM0というのも便利だが、もちろんラーメン好きが行くべき店ではない。


  469. 新潟進化系ラーメン 俺たち越後や! (新宿御苑前):新宿駅からはかなり遠く外れにある。居酒屋のようなラーメン店で、成人限定の純米酒味噌ラーメン\880が名物のようだが基本の越後醤油ラーメン\680を。茶濁したスープには背脂と刻み玉ねぎと他の具が浮き麺がほぼ見えない。スープは濃く塩っぱく、希釈前の蕎麦つゆ+とんこつ+背脂みたいで荒い。コシヒカリをスープと炊き込んだ、とあるが具体的にどうしたのかわからず、風味も感じず。中太麺は適度な噛みごたえ。具はチャーシュー2枚、メンマ、アオサ。スープはいろいろ入ってるようだが濃いばかりで旨みを感じず、新潟ラーメンもわからなかった。2011.8


  470. 麺屋 蓮花(れんか。古淵・相模原市南区西大沼):カウンター8席+テーブル2席の小さな店を夫婦でやってる。仕事は丁寧。基本の塩とんこつらーめん\600を麺硬め・油少なめで。薄茶濁したスープには軽く背脂が降りかかり、とんこつ臭なくマイルドだが薄味というか芯がないというか。それより初めからスープがぬるかったのは頂けない、まだオペレーションに慣れてない感じ。麺は適度にスナッキー。具は柔らかく脂っぽいチャーシュー、メンマ1本、白髪葱と唐辛子の細切り、海苔、揚げ蓮根。マイルドなアレンジとんこつとして悪くないが、キャラが薄い。2011.4


  471. 麺屋 ちゃらんぽらん(座間市相模が丘、小田急相模原):鐙屋、朱火阿の居抜きで2012.12オープン。看板商品のライト系とんこつ 塩とんこつラーメン\650のやや濃い肌色スープは一見とんこつだが臭みもとんこつらしさもやや希薄、それゆえ塩が目立ち塩とんこつのような、悪くはないけど特徴も少ないような。盛られた煎りすりゴマと混ざると香ばしさと甘さが相まってやや独特な風味も。ストレート麺は普通、いわゆる博多ラーメンのそれとは根本的に異なりクタクタというかサラツルというか。具はぺらぺらだが大きくやや油っぽいバラロールのチャーシュー、太いし切ってないため食べにくいほうれん草、輪切り青ネギ。普通にゆるい部活みたいに談笑する店員、確かに塩は濃いが薄いだけのとんこつスープ、ゆるい麺、気を使ってない感じの具、は名前通り、悪くはないが力入ってない感じ、駅から遠いけど飲んだ後用程度か。他に醤油ラーメン\650、海老味噌ラーメン\700もあるけど、ま、いっか。たぶんこの店も、また長くないだろう。2013.1


  472. 九州大牟田ラーメン 柳屋(海老名・ビナウォーク6番館):ビナウォークでは比較的不人気店、他に用賀店もあり。白ラーメンの白濁スープの博多とんこつ風、臭みはほとんどなく、スープは油が多いわけではないがこってりトロトロでやや塩っぱめで適度に重い。麺は極細ストレートで博多っぽく、デフォルトではちょっと柔らかい。具は肉っぽいチャーシュー、きくらげ、海苔、刻みネギ。黒ラーメンはそれにラード+にんにくを炙った黒いたれが乗ってて、それっぽいコクは出るがややくどめ。白のスープでも不足はないし、もちろん麺の硬さ、油と濃さも言えば変えられるし辛し高菜と紅生姜も入れ放題だから、こってり博多ラーメンが食べたければ悪くない。


  473. とみ川(富良野→札幌らーめん共和国):醤油らあめんは半透明のスープで魚介が強く香るが鰹節でも煮干しでもない感じ。麺はパスタ風の平打ちで、ややゴムっぽい感触はやっぱり幸楽苑っぽい。具は味のあるチャーシュー、メンマ、刻みネギ。塩らあめんは魚介系のうまみのよく出た柔らかいスープで、具と麺は同じ。店のお勧めは石臼挽き中華そばで、これは醤油スープに特製麺みたい。確かに普通のらあめんの麺はややつまらないが、スープの味としては塩が卓越なのだが。2009.2


  474. はるばるてい(世田谷区経堂):駅そばだが比較的住宅地にある、一見地元居酒屋のラーメン店というか、ラーメンが得意な居酒屋というか。ラーメン目当ての客は多く並んでても、中ではつまみ食いながら飲んでるおじさんとかいる。混んでると店先の簡易テーブルと椅子で食べる事も(実際そうなった)。支那そばの茶濁スープは鶏ガラ中心の懐かしい醤油で、とんこつの裏付けにより適度に味に幅が出て、インパクトは無いがくどさなどは一切なく安心して食べられる昔ながらの味。麺はよくあるちぢれ麺で茹で加減は適度、粉っぽくもツルツルでもなく、よくある感じだが麺のうまさもわりとある。具はやや硬めでパサパサ風で厚めのチャーシュー2枚、メンマ、海苔、刻みネギ多め。
    わりと有名、店構えはラーメン店っぽくないし確かにまずくはないが、明らかに遠くから行ったり並ぶような店ではない。


  475. 唐桃軒(関内駅北口):しょう油ラーメン(\600)は淡褐色の透明感のあるスープ、整って沈む細ストレート麺、メンマに小振りなチャーシューに海苔、バラバラと浮く刻みネギと、いわゆる中華そばとも異なる昔ながらのラーメン。味に突出したところはなく想像通りの当たり前の醤油ラーメンであるが、塩と甘さの適度なバランスは薄っぺらではなく安心感があり、意外と飽きないのはそこらのチェーン店のスープのように化学調味料に頼った既製品の味とも違うということか。麺はコシとか小麦感は無くそうめんのようにつるつる。チャーシューは脂っぽく筋もあるが肉そのもののうまみがよく出ている。ごく標準的な、普通の、しかし整った味。


  476. 小川流 二本松店(神奈川県相模原市緑区相原):小川 町田小山本店の関連店。らーめん\650の茶濁したスープには魚粉(煮干)と背脂が浮いており、とんこつはむしろ弱く、魚>塩>油って感じ。エグ味が出るほどの煮干しだが、旨味というよりも結局のところ当チェーン店得意の塩+油に強力な魚アクセントを足しただけという感じで、深みや一体感は感じない。中太ストレート麺は適度にもちもち。肩ロースのチャーシューを選択、良く言えばさっぱり悪く言えばパサパサ。他にメンマともやし+キャベツでややサッパリに。つけ麺\700のスープも同様、やや背脂強い程度で、濃いわけではないのでスープの絡みは弱く、やや肩すかし感も。コシのある太麺はほぼうどん。並の量は普通。具は同様のがスープ内に。バラロールは少々脂っぽいがチャーシューのコッテリ感はこちらの方がある。
    らーめんでいいでしょう、でもやっぱり洗練されてないチェーン店って感じ。2013.7


  477. 馬賊(日暮里):駅前のいかにも中国系のラーメン店、しかし注文後にバンバン叩いて延ばして麺を作るのは本当の意味の拉麺。味各種、つけ麺等もあるがラーメンは一見してわかる普通のラーメン、褐色透明のスープは当たり前の醤油で、具はチャーシュー、メンマ、ワカメにネギ少々。で麺はツルツルでボソッとした素朴な小麦の食感、太さは中太からうどん程度とまばら、かつかなり繋がってて食べにくい。
    手打ちの本当の拉麺とはいえ、コシはなく味は凡庸で、そこらの街の懐かしいラーメンの域を出ない。2010.6


  478. ラーメン だるま本舗(中央林間):中途半端な中央林間に最近(2009秋)ひっそりオープンしたラーメン店、かと思ったら営業時間は1730~0200、メニューはラーメン中心ではあるけどつまみも結構あって、仕事帰りのサラリーマンが食べながら一杯やる店っぽい。店は小さくカウンター中心。基本のだるま醤油ラーメン\700は、しかし店側としては味噌がメインのようで具はもやし+コーン+肉の炒めという味噌ラーメンっぽさ。スープは薄い醤油をベースに、野菜炒めがそのまま載ってるだけあって油っぽいけど重くない、むしろその油の熱さにやけど注意。野菜のうまみみたいなのは出てて飽きにくいし、塩・醤油も強すぎないのが良い、油でまろやかに感じてるだけとも言うが。麺は茹で過ぎではないけれどコシは無くややもっちり、麺そのものに塩を感じるのは気のせいか。コシは無くても悪くない麺。全体に、決してまずくはないけれど、ラーメン好き(マニア)がうまいと言うタイプのラーメンではなく、おじさんがビール飲みながら食べるようなカジュアルな一品。多めのもやしと麺は、わりと食べ甲斐あり。
    2011.6、ほぼ2年ぶりに再訪。実は基本はだるま味噌ラーメン\700で、赤茶色のスープはやや甘酸っぱくピリ辛、最初は薄い味噌味と思ったが、最後まで飽きないのはバランスが良いのか。麺はやや細めで茹で加減は適度、麺の風味は安っぽくなく良い。具はもやし多めにコーンに肉少々のみ。やはり初めの印象通り、シンプルな味噌ラーメンで普通にうまい。つまり良くできたカップ麺ならこの程度のはある。
    2012.5、飲んだ後に。本来的な使い方をしてみたかったので。スタミナ辛口味噌ラーメン\900はデフォルトでは一番辛いそうで(100円増しでより辛くできるが)、それなりにピリ辛感はあるが中本なんかとは比較にならない。多めにラー油を入れた味噌ラーメンレベル。味噌ラーメンよりはややこってり感あるも、スープ自体は濃厚ではない普通の味噌。具はもやし多め、コーン、豚肉にニラ、ネギ、にんじん、海苔少々。麺は同様、もちろん食べているうちに十分のびる。量は全体に多め。つけ麺 だるま味噌\700はほぼ味噌ラーメンそのまんま、麺とスープを別に出しているだけのような。熱々のスープは若干は濃いのか?しかしそのまま飲んで丁度良いレベルなのでつけ麺には薄い。もちろん平板な普通の味噌スープ、すなわちみそ汁のような。具は完食困難な量のもやし、コーンに、海苔、肉とわかめ少々。麺は茹で加減適度で、コシというほどでもないがつけ麺感はある。麺がのびない、というのが唯一のメリットか。相変わらずラーメンには全く期待できない店だが、ウーロンハイ\400とかやりながら食うには、意外に居心地が良い。隣で普通にタバコ吸ってたりするけど。
    2013.1。塩野菜ラーメン\750、半麺\-100。十分な野菜炒めの乗った塩、具はキャベツ、もやし、玉ねぎ、にんじん、肉と海苔1枚。スープはほぼ透き通って適度な油、野菜の甘さと香ばしさが最後まで心地よい。麺は普通、茹ですぎではない。余計な風味なく適度なスープは、飲んだ後専用には勿体ない。案外、味噌より万人向けでお薦め。
    2013.2、実はここが、最近一番よく行ってるかもしれない。ねぎ味噌ラーメン(辛口・半麺)\850の辛さは適度だが、スープは味噌?というくらい味噌感薄く、かろうじて胡麻味噌かと思うが中途半端感が残る。具はやたら多くもやし、ネギ、玉ねぎににんじんと肉少々。麺は確かに少ない。塩野菜ラーメンはやはりうまい、適度に化調だろうが野菜の甘さと塩の心地良いスープ。具と麺は同様。因みに餃子\500はまずくはないがごく普通のもの5個、もつ煮込み\600は量が多く、味は薄い野菜とモツ少なめ。これ以外のつまみと、塩野菜ラーメン(半麺)がお薦めか。


  479. まさごそば(岐阜県高山市有楽町):高山ラーメンの元祖とされる店。平日昼、客はぽつぽつ。外人も食ってる。店主は若い、二代目か。中華そば\700の濃褐色のスープには、しかし期待するような醤油のコクはなくむしろ味薄く特定のダシは感じず。魚粉か胡椒のような粉も見えるが、何だろう。細い平打ち麺は、これはこれでアリだろうけどカップヌードルと大差ない。具はチャーシューと細いメンマと輪切りネギ。普通というか、印象や後味が残らない。2013.11


  480. 麺厨房 利休(座間市相模が丘):以前は相模原病院の近くにあったが移転し、ファミリー向け風の大きめのラーメン店になった。人気のメニューはスーパーたんたんめん、野菜いっぱいみそらーめん、ピリカラ葱みそらーめんとのことだが、まずは基本のみそらーめん\680から。スープは茶濁し普通の味噌って感じ、クドくもなければ特別インパクトもないが、塩加減は適度で大豆風味のある味噌。麺は自家製麺らしく、白っぽいほぼストレート麺で茹ですぎではない(芯残る)のにツルツルというかクタクタな食感であまりコシもない。良く言えば新鮮な食感で滑らか、悪く言えばカップ麺みたい。具はもやし多め、薄く柔らかいチャーシュー、メンマ、刻みネギ。スーパーたんたんめんのスープはピリ辛+やや酸味あり、問題のないスープだが食べてるうちに辛さで味がよくわからなくなる。一見、ラーメン好きが行くべき店ではないと思ったが、それほどひどくない。大したことない行列店に並ぶよりは、こちらの方がメニューも席数も豊富でマシかと。


  481. 徳記(横浜中華街):関帝廟近くの路地を入ったところにある小さな中華食堂。しかし池波正太郎も通ったというこの店は自家製麺の豚脚麺(豚足そば)\1000が看板メニュー。とりあえず柳麺(ラーメン)\650はごく普通の褐色透明の醤油スープに、整って沈む平打ちピロピロの麺、これはややコシあるも基本的に柔らかい。具は昔風の味の良いしかし小さなチャーシュー、無味のメンマ、刻みネギのみとシンプル。冷やしねぎそば\950は基本的に冷やし中華、甘酸っぱい醤油味で具はネギ多め、短冊チャーシュー、メンマ、トマト、シソ等。麺が得意とはいえ(毎朝6時から打ってるそうだ)、やはり中華屋ゆえラーメンのスープは特別なものではないが、麺は柔らかいとはいえ特徴的な薄い平打ち。


  482. 中華第一家 杜記(とき。横浜中華街):一時流行った刀削麺(とうしょうめん)の有名店、四川風で辛いのが多い。 一番人気の杜記牛肉麺\900は白茶色のスープにラー油が浮きわりと辛く、さらに香菜(中国語:シアンツァイ)=パクチー(タイ)=コリアンダーが乗り、かなりタイ料理というかトムヤムクンっぽい風味。刀削麺は真っ白く太くコシがあり食感はほぼ讃岐うどんで食べ応えあり。もちろん柔らかく味のある牛スジ肉もゴロゴロ入っている。炸醤(ジャージアン)ジャージャー麺\800は汁無しの醤油肉味噌のせ麺で、肉味噌の味はピリ辛も濃すぎず適度にコクがあり、付け合わせのキュウリの短冊でさっぱり。麺は同じ。刀削麺の食感は一度味わっておいてもいいけど、これこそラーメンというよりうどんに近い。 ただ、客足が途絶えると料理人が店内奥で喫煙を始めるのはどうかと。


  483. 大漁まこと(渋谷区道玄坂):平日昼、半円のカウンターに客は数人。蛤、蟹もあるけど一番人気のありそうな雲丹つけ麺1000円を驕る。予め茹でてあったのか?やたら早い、2分程度で出てきた。薄茶色のスープの粘度は相当高くゲル状に近い。確かに、濃くはないがしっかりウニの味がしてまろやか、しかしつけ麺としては何か物足りない、深みがないというか。スープ内には歯切れの良い青菜。白い平打ち麺はぷりぷり、コシはあまりない。麺の上には薄味のついた茹で卵と海苔、輪切り青ネギ。
    スープを麺にかけたらほぼウニのクリーパスタ、としたらこの値段も納得だが、そういう商品なら比較的どこでもある。冷凍でも再現可能な程度の味。リピーター少なそう。2013.10


  484. ねぎぼうず(町田市木曽町):香風油そばは油そばというか汁無しラーメンというか、塩っぱく濃い醤油ダレのあえ麺でそれほど油っぽくはない。麺には刻みネギ大量とメンマ、チャーシュー、なるとが載る。味としては濃いめの醤油ラーメン系だが、薬味として青のり、ピエトロ辛味ソース、辛味噌、マヨネーズ、テーブルには酢がありいろんな味が楽しめる。個人的にはマイルドになるマヨネーズと、それほど辛くない辛味ソースが良かった。ヤキソバ風の食品。ネギはやや多すぎで後味がネギ臭くなった。


  485. いっせいらーめん(二子玉川):ラーメンは和風系と白湯系があり、前者はよくあるWスープ、後者は鶏ガラ+とんこつ+醤油で「いっせいらーめん」という名前からしても看板メニューと思われる。後者は白湯というわりには茶濁スープで、普通に鶏ガラ入りとんこつ醤油、よく言えば店の言うとおりさっぱりだけどコクがある、悪く言えば薄めで芯の無い味。中太のややちぢれ麺の茹で加減は適度、ややもっちり。具は柔らかいバラロールのチャーシュー、メンマ、海苔、味玉半分、刻みネギ。バランス的には悪くないが、今市印象に残らなかった。


  486. もちもちの木(新宿区西新宿・小滝橋通り):わかりにくい雑居ビル地下にある行列店で、近所にはラーメン店が多い。中華そばは湯気が出ないほどしっかり油層が浮き、節粉の懸濁した茶色いスープで当然鰹節の香りが濃いが臭みは無く、マイルドなのは油のためか。麺は普通、茹で過ぎではないが熱いスープに浸かっているためわりとクタクタ。具はシンプルでチャーシュー、細切りネギ、穂先メンマは柔らかくうまい。確かに節系のわりとうまいラーメンではあるが、油っぽすぎ、麺がくったりしてるなどの点からも行列するほどの価値はない。


  487. 麺屋 空海(横浜市西区ランドマークプラザ):お勧めの空海ラーメン塩、スープは若干スパイシー風味あり味悪くないがやや表面的というかコク今市で深みなし。炙りチャーシューや麺の硬さは適度。総じてややうまいも凡庸な印象。


  488. 宝屋 京都駅ビル店:京都に展開するチェーン店、駅ビル10階「京都拉麺小路」内。わりと行列はある方で、ラーメン\600は背脂の浮いた標準的なとんこつ醤油、スープは臭みなく甘め、クドくなく油っぽさも強く感じず、しかし後半はやや退屈な印象も。麺は細ストレートだが博多ラーメンのような低加水でなく、茹で過ぎではないが後半ダレる。具は柔らかく旨みのある切りチャーシュー、メンマ、刻みネギ。普通にうまいが、最後まで飽きさせないほどの実力は無い。


  489. 味の時計台(相模大野):白味噌ラーメンはやや甘い普通の白味噌スープに肉入り野菜炒め(もやし、キャベツ、タマネギなど)、メンマ臭いメンマ、脂多めも柔らかくうまいチャーシュー、さやえんどう、刻みネギが載り量は多い。麺は黄色がかったありがちなちぢれ麺で茹ですぎではない。ブラック味噌ラーメンのスープは黒というか黒灰茶色っぽく色目は良くない、煎りゴマによるものか。味は香ばしいというか焦げ味っぽく、やや変わってるけど基本はやはり味噌味。その他は同じ。スープは問題ないが、質より量的な具と、面白みのない麺はやはりチェーン店って感じ。


  490. 戦国ラーメン(横浜西口):下永谷に支店があるらしいがここが本店。わかりやすい場所にあるが、店内はわりと狭く小汚い。とんこつラーメン\650は白濁スープで標準的な博多ラーメンって感じ。臭みはなく、にんにくを感じるが深みはあまりなく、適度な塩加減とクリーミー。麺は細ストレートだがやや茹で過ぎか、慣れてる人はみな堅めと注文する。具は薄いチャーシュー、キクラゲ、刻みネギに紅生姜が初めから入ってる。特別なところはなく、わりとサッパリな博多ラーメン。他に塩とんこつもあり。


  491. とんこつらーめん 一心(お茶の水):平日昼とはいえお盆のせいかスカスカ、ゆえにすぐ出てくる。一心とんこつラーメン旨醤油味は油層の浮いた褐色スープ、醤油強めでやや塩っぱめで適度にコクあり。麺は博多ラーメンとは異なり茹で加減は適度だがそれほど細くコシなくポックリした感じ。具は脂っぽく味のあるチャーシューというか普通の豚肉、キクラゲ多め、海苔、刻みネギ。同ほたて風味は白っぽいスープでやはり油層あり、マイルドなほたて風味のとんこつ。他は同じ。いずれも、やや油っぽいが普通にうまいとんこつベース。


  492. 山形赤湯からみそラーメン 龍上海本店(山形→ラー博):太麺だが、最近食べた「本丸亭」に比べるとありがたさは少。スープは基本味噌で、カニの香りと甘さあり、そこに辛味噌が入ることで斬新さはあるが、再度食べたい気はあまりない。たまにでいい。


  493. 麺屋 八蔵(はちぞう。世田谷区若林):松陰神社近辺、世田谷通り沿いのやや激戦区。普通は券売機を使うが、常連は口頭注文しその場で払っている。(2010年)夏ゆえ、つけ麺小の麺は平打ちで真っ白、コシはあり味はあまりなく、ほぼうどん。熱々のスープは茶濁しやや甘めの豚骨魚介系なのだが、とんこつは弱めでむしろ蕎麦つゆに近い味。具はスープ内に短冊状の肉っぽい味のあるチャーシュー、柔らかいメンマ、海苔、葱少々。麺もスープもラーメン/つけ麺っぽくなく、これくらいがいいという人もいるけど、自分はラーメン/つけ麺か、サッパリいくならうどんでいいと思う。


  494. らーめん どらごん(淵野辺):学の並びにある。黒龍は一面に背脂の浮いたとんこつ醤油で、赤茶色のスープは甘酸っぱく独特の味。表面に浮いた焦がしネギとアオサ(海苔)が特徴的だが、合ってるような合ってないような。麺は黄色っぽいストレートでやや太め、太麺というほどではなく、茹で加減は適度だが食感は普通。具は他にチャーシューとほうれん草。家系アレンジのような変わりとんこつ醤油だが、どこかしっくりこない感じも。


  495. 横浜家系ラーメン 相模原商店(相模原市中央区陽光台):まだ新しいかと思ったら2016年からやってた。さすがに郊外の店は広く、キッズコーナーまである。平日昼時は7割の入り。基本のラーメン\680、硬め濃いめ普通で。5分で出てきた。茶濁したスープには油層が乗り、正しく家系の醤油の塩っぱさと油が懐かしい。もきゅもきゅ麺、柔らかめのほうれん草、ウズラの卵、海苔3枚に柔らかいチャーシュー。豆板醤で味変、まぁこんなもんか。久しぶりでも感動はない普通の家系、悪くはない。2019.3


  496. 町田商店(町田駅):ラーメン並\650硬め油少なめ、の茶濁したスープは十分乳化し臭みなくまったりした家系とんこつ醤油で、軽くはない。麺はポソポソでコシなし。具は小さなチャーシュー、ほうれん草多め、海苔3枚、うずらの卵。テーブルにはニンニク、タマネギ、ショウガ、豆板醤と多彩な修飾が可能。普通の家系、故に週末夜も混んでる。2011.1


  497. 町田家(小田急相模原、町田):小田急相模原店はひねりの無いとんこつ醤油、油少なめでも茶色いスープの味は濃く塩っぱめで、後半にはやや飽きるし後味ももっさり。硬めで頼んだ麺は無骨で嫌いじゃない。のり3枚にほうれん草も多め、チャーシューはやや肉っぽく柔らかい。まずくはないが、コクとか深みが無くて濃いだけという印象。町田店は1ランク上で、やはり深みは感じないがそれほど濃くなくまろやかな印象。でも基本は同じ。
    2011.8久しぶりに小田急相模原店再訪。ラーメン\700硬め油少なめ、スープは濃い茶濁でまさに醤油+とんこつの味のみ、醤油が強いというか塩っぱいというか、余程の醤油・濃い味好きでないとややきつく単調、ごはんと食べると丁度良いくらい。平らで太めの麺はもっちり感もコシも無いが、まぁ悪くはない。具はチャーシュー、硬く厚い海苔3枚、ほうれん草硬め多め。結局3回確認して、ここは単調な家系?とんこつ醤油と確認した。もう再訪はいいだろう。
    と言いながら行ってしまう。濃いめ・硬め・油少なめ、だと家系とんこつ醤油らしい濃さとジャンク感が味わえ、これはこれで飲んだ後などに最適なはっきりした味で安心する。でも、いちばんうまいと思ったのはスープをからめず麺を食べた時の小麦風味だったりして。2013.4
    たまにくどいラーメンが食べたくなる。濃厚味噌豚骨普通盛\820、かため、濃いめ、油少なめで。ややスープの色が濃い他は一見”ラーメン”と同じ。だがスープは確かに味噌中心の豚骨風味で濃さ適度、やや粘度が高いのも良い。が、底には溶け残りもあり後半は濃いめを後悔する羽目に。他は同じ、具は柔らかいチャーシュー、海苔3枚、柔らかいほうれん草、ネギ少々。太めの平打ち麺は適度な硬さが心地よい。味噌ゆえ唐辛子も若干入ってるが、豆板醤を足しても相性は良い。ここの醤油豚骨もたまに食べたくなるが、味噌は普通に勧められる。しっかり味噌してる。2016.4
    2016.9、気がつけば数か月経った。やはり濃厚味噌豚骨普通盛\820、かため。濃厚味噌が食べたいという欲求は確実に満たしてくれる濃さと粘度。途中から、濃厚味噌スープを啜っているのか胃酸が込み上げているのかわからなくなるが、それでもこういう商品は稀で貴重。


  498. かるあ(相模原市上鶴間→相模大野):旧店舗から。元喫茶店というかスナックみたいな店がそのままラーメン屋になったような店舗。とんこつ醤油ラーメンのトロトロめのスープは、コクの深みのようなものはないけどバランスの取れた普通の醤油とんこつで臭みはない。油はわりと入ってる。名物の玉子麺は細ほぼストレートでわりと味も歯ごたえもあるが、博多ラーメンのそれとは異なり粉っぽい固ゆでではない。具は肉っぽく柔らかいチャーシュー、メンマ、刻みネギにわかめ。他に塩、みそ、支那そば(さっぱりした醤油ラーメン)がある。店構えによる想定よりは良い。
    大野の新店舗。クリーミーカレーラーメン\600の黄土色のスープは文字通りクリーミーなカレー、辛さはあまり感じずマイルド前面、言われてみればベースはとんこつかも。相変わらずの玉子麺はストレートで歯ごたえはあまりなし、わりとツルツル。具はコーン、ほうれん草、柔らかいチャーシュー。麺のクタクタ具合からしても、ほぼカレー鍋のシメ的な商品でありラーメンという存在感はあまり無い。尚、豚骨醤油ラーメンのスープは半茶濁でほぼ醤油、若干とんこつという程度に軽く感じた。いずれも、飲んだ後には良いが目当てにして行くほどではない。2011.4


  499. 勇次(町田市金井):新年開店早々から行列。しかし15人程度の待ちで小一時間かかるのは回転が悪い。実際客を入れたり注文を聞いたりが遅いとか、注文忘れで怒り出す家族とかいたり。でもラーメンマニアっぽい人が多く、1人2杯とか2人で3杯もよくあるのである程度時間はかかるようだ。
    煮干しラーメン(塩)は白濁スープで香りは(特に「進化」と比較して)煮干しというよりも焼き魚といった感じ、マイルドだが雑味ありぼやけた味。麺は中細でコシなくやや茹ですぎか。具は脂身多めだが味はよいチャーシュー、葱と水菜、メンマ。限定うにラーメンはスープにウニが入っており、フレンチのソースのようにまったりとしてそれほど違和感はない。具はスルメイカ?の胴体と足がけっこうゴロゴロ入っており、他はネギのみ。イカが入ってるとは思わなかったから嫌いな人にはどうかな、ネギのせいで臭みは抑えられてるけどウニ+イカだけだときついかも。麺は同じみたいだったけど、なぜか煮干しラーメンよりもややコシがあったような気もする。面白い味ではあるが、ぜひまた食べたいとは思わない。いずれのラーメンも塩っぱめ。うにラーメンは限定というか悪い言い方をすればイロモノとしても、いずれも飛び抜けた味ではないことは確かで、場所と店構えから隠れ家的な有名店になっているが遠くから行くとか行列するとかリピートするほどの店でないと思った。尚、2009年2月15日に閉店し同年5月15日に煮干鰯らーめん圓として復活。


  500. らあめん花月嵐:中央林間店(2016閉店確認)はわりとオープン間もない店舗。看板メニューの嵐げんこつらあめんは相当に背脂の浮いた醤油とんこつ、濃いめでにんにくも入り、醤油+にんにく臭がややくどめ。同、塩も同様に白濁スープでかなり脂っぽく”塩”というよりも”とんこつ”に近いが、味はずっとマイルドで食べやすくはある。ただ”すっきり”というほどは軽くない。いずれもとんこつ臭は感じない。麺はややもっちり、でも茹ですぎ気味の場合もあり。具は味付きの薄いチャーシュー、メンマ、のり、ゆで卵半分、程度で普通。豚そば銀治郎はとんこつと魚ダシによるWスープとのことで、節系前面もとんこつ臭もやや感じる。麺は同様、具はほぐれたチャーシュー、海苔、刻みネギ、メンマとゆで卵半分。これも油っぽいが魚系メインのためあまり重くない。裏メニューというが普通に売ってる焼きラーメンは鉄鍋で供され、半端に焼かれた麺に粘度の高い少量のタレをからませてあり、相当に油っぽく重い。そのためかタンメンのスープみたいなさっぱりめのスープが付く。具はもやし中心でメンマ、チャーシュー、刻みネギ、ナルトにゆで卵半分も乗る。油っぽいヤキソバのような中途半端な印象、やるならもっとおこげに近いくらい焼いた方が良いかも。
    相模原緑が丘店、僕の味噌ラーメン~ボロネーゼバター添え~\750は言うまでもなくお願いランキングの川越達也シェフとのコラボ商品。白濁スープに橙色の油が浮き、味噌っぽくない味。一言で言うと、粉チーズとコショウを大量に入れたとんこつラーメン。カップ麺に粉チーズで簡単に再現できる。ピリ辛+マイルドだが深みなく飽きやすい。中太麺は太さゆえにクタクタにはならないが、歯ごたえの面白さは無くスープのからみも今市。肉味噌はひき肉+野菜+ボロネーゼバターということだが、期待する味噌味がなくむしろ無味。具は他に茹でキャベツとコーン、ルッコラの千切りだが、特に風味は感じず。所詮ちょい足しレベルだった。
    成田空港店、中華そば竹食堂はスープ甘め、かつお中心の醤油だがとんこつ風味も感じる。具は薄いチャーシュー、ネギ、海苔(自分のは入れ忘れられた)、ゆで卵、メンマ。麺は明らかに茹ですぎだが、これは店舗による違いか。確かに、昔ながらの醤油ラーメンっぽい雰囲気。全体として、やっぱり大規模チェーン店ゆえに飛び抜けた味はなさそう。
    2011.11、他に店なく。黄金ノ国ノ味噌ラーメン ジパング\750の黄金というより黄土色のスープはわりと油っぽく、甘くまろやかで適度な味噌味と旨み。黄色っぽい縮れ麺はクタクタでがっかり。具は小チャーシュー2枚、もやしとタマネギ、コリコリのメンマ、輪切りネギ。その上におろし生姜が乗り、風味とサッパリ感を与える。チェーン店的に決まった、型にはまった味は良いが、冒険は無いし、この麺は残念。


  501. 一龍(下北沢):鶏ガラ系で、スープが濁ってはいるがオーソドックスな醤油ラーメン。安心して食べられ普通にうまい。


  502. やまいち(町田市森野):本店?は小田急江ノ島線桜ヶ丘駅近辺にあるらしい。町田店は、一見うまいラーメン店風の落ち着いた佇まい。支那そばは茶濁半透明のスープで、やや甘めで魚介風味の標準的な醤油味。普通にコクありまぁうまい。麺は幸楽苑風の黄色いストレートで、硬さは適度だがコシやもっちり感はなくつまんない。具は味のついたバラロールのチャーシュー、柔らかいメンマ、味玉半分、水菜、刻みネギ。悪くはないが、良くもない(特に麺)。


  503. 味よし 本店(宮城県仙台市青葉区国分町):仙台では有名店だが同じ名前で複数の系列があるようで、同名で辛味噌(龍上海)系の仙台駅前分店とは別。とりあえず頼んだラーメンは褐色の半濁スープがたっぷりで、薄醤油の鶏ガラスープはオーソドックスというか懐かしいというかありがち無難というか。それに沈んだ麺は細めの多加水、普通にしっかり茹でてありツルツルしてコシは無い。具は小振りの柔らかく風味のあるチャーシュー3枚、海苔、灰色っぽく色は悪いが味は普通のメンマ、刻みネギ。どうも看板メニューは味噌ラーメンのようだけど、有名ではあるが場所がら(繁華街の真ん中)、昔から変わらぬド保守味の、飲んだ後御用達の店っぽい。


  504. 味の天徳 星ヶ丘店:八王子と柿生にもあるチェーン店。看板メニューの油そば(シングル)は汁なしラーメンで麺の下に少量のタレがあり、かき混ぜると卵のような香りが漂うがおそらく卵は入っておらず、味はとんこつ醤油で思ったより濃くない。タレのせいか、かなり油っぽくベタベタした感触。適度な硬さの麺とは相性良く、そのままでもいいけど書いてある通りに酢とラー油を入れるとより味は締まる。具は安っぽいチャーシュー、メンマ、多めの刻みねぎで、完食すると生ネギ臭さが残った。
    少なくとも食べ初めは新鮮な食感が面白く、まずくはないが、スープを楽しめないのと麺がそれほど主張しないので気がつくと食べ終わってる感じ。シングルはやや量少なめ。


  505. 壱発ラーメン(相模原市横山):お店の人はねぎチャーシューあたりを薦めるけど名物っぽいのはめかとろラーメン\850というめかぶ+とろろ芋入り正油ラーメン。正油ラーメンそのものはごく普通の油っぽいとんこつ醤油で、それほどクドくはないけど深みもない。めかぶととろろが入ると確かにマイルドになるし(どんぶりまで)油っぽいラーメンというジャンクフードを食べたという罪悪感と食後のもたれを軽減させるけども、スープは冷めるしラーメンとの相性も特に良くないしヌトヌトで食べにくいからそれほどお勧めしない。ねぎ味噌つけめん\800のスープは、(とんこつ)正油ベースでピリ辛酸っぱい味噌でよりこってり、油もかなり入りクドめ。ややちぢれた麺は、ラーメンだと伸びやすいがつけ麺だとそれほどでもない、でも食感は柔らかめで食感の面白さはあまりない。並・中・大盛りいずれも同じ値段で、中でもそれほど多くはない。具は麺の上に海苔2枚、スープに比較的パサパサのチャーシューと太めの白髪ネギ多め、ワカメが入る。いずれもラーショ系で油多め、悪くはないが良くもない凡庸なラーメン。


  506. 壱八家(いっぱちや。本厚木駅南口):木目調の明るい内装、ヒップホップ系BGMと若い店員で客層も若い。ラーメンは油少なめで頼んだせいか背脂ほとんどなし、茶白濁のスープはかなり醤油濃く塩っぱめ。中太ストレート麺は茹で加減適度でモチモチ。具は味がなく柔らかいバラロールのチャーシュー、味付け半熟玉子、海苔3枚、ほうれん草、刻みネギ少々。普通の、味の濃い家系とんこつ醤油。


  507. 厚木家(厚木市妻田東):吉村家直系だけあってひねりの無いストレートな醤油とんこつ、油少なめでも十分ギラギラし乳化した油と背脂の茶色いスープに臭みは無く甘めでテリヤキのタレみたく香ばしい。半分くらいのところでやや単調さを感じたのでショウガを入れたらさっぱりした。硬めに頼んだ麺は十分小麦を感じ、平打ち太麺は食感良く、すするというよりもムシャムシャ食べる系。チャーシューは白く線維質だが香ばしい。あとは海苔、ほうれん草、刻みネギ。確かに正統派家系、それゆえに新鮮さは無く吉村家の味を厚木でも、という以上のものではない。
    店員が全員丸刈り、若い店員が裏で殴られていたという報告があり、宗教もしくは更正施設のような危なさがあり、もう行かない。2011


  508. 雪濃湯(すーるーたん。川崎市多摩区登戸):最寄り駅は向ヶ丘遊園。基本の醍醐\650は牛骨スープとのことで甘めの香りのするほぼさっぱり家系。赤っぽいスープには若干の背脂が浮き、油懸濁だが薄めの醤油。卓上には胡椒、ニンニク、豆板醤。麺はデフォルトでも適度な茹で具合でもちもち感がありうまい。具は厚いチャーシュー、海苔2枚、細かく切ったほうれん草とネギとカイワレ。いわゆるパンチはなく、さっぱり家系としての意義はあるが、若い店員は挨拶せず私語も多かった。2014.8


  509. 相南家(相模原市東林間):小さな店内におもちゃっぽい食券自販機。家系のキツさを警戒し油少なめ・麺硬めで注文。白茶濁したスープは家系とんこつ醤油で臭みはほとんど無いけどとんこつ強め、乳化した油のみならず、豚骨煮出しコラーゲンか豆乳か知らないけど、壱六家ほどでないにしろトロトロでかなりまったり、油の強さはそれほど感じないが重めではある。ストレート麺は低加水で適度な茹で加減、あまり太くないけどそれっぽい食感。具はペラペラのチャーシュー、ほうれん草、海苔3枚に刻みネギが申し訳程度。ラーメン\650でなくミニラーメン\550でちょうど良い感じ。


  510. しょうゆのおがわや(相模原市緑区東橋本):小川 町田小山本店の関連店、しかし小川軒(町田市小川)とは関係ない。橋本駅から離れたところにあるが金曜21時過ぎに結構人が入っている。しょうゆらーめん\650の他に味噌らーめん\680もあり、基本の看板メニューである前者を。茶濁したスープは、あっさりで頼んだのに懸濁以上に油多め、ぬっとりしてて塩もとんこつ風味も強く、結果くどいが臭くはない。平らで低加水の麺は家系の標準、硬めで丁度良い。具のチャーシューは基本的にバラ肉だが肩ロースも選べ、前者は柔らかく脂っぽく肉らしい。他に海苔、柔らかいほうれん草、輪切りネギ。濃厚醤油豚骨(家系)と言えば聞こえは良いが、所詮ラーメンは塩と油かなと思ってしまう重さでごり押し、繊細な深みとか落ちついた味とはほど遠い。残した。若者向け。2013.7


  511. カラシビ味噌らー麺 鬼金棒(きかんぼう。千代田区鍛冶町・神田駅):もう変わったラーメンしか興味なくなり、平日21時頃、客は3人程度だったが次第に満席に。辛シビ味噌らー麺\780の辛増し・シビレ普通、これがいけなかった。茶色というより赤に近いスープには油層と背脂が浮きマイルド方面に持って行こうとするが、3口目くらいから辛くてよくわからなくなる。輪状にかかった黒いシビレ(山椒)ペーストが、ただ辛いだけでなく胃にズーンと重いスパイス感と酸味を提供し、中本の北極2回完食という自信が霧散するほど厳しい展開。中太麺はもちもちで家系のよう。具はホロホロのチャーシュー、ベビーコーン、もやし、刻みネギ。具は一々炒めているようで、わりと丁寧な作りだが、辛すぎるとよくわからなくなるという好例。少なくとも、もう激辛ラーメンは卒業というか退散させて頂く。半分くらいでごめんなさいした。2012.7


  512. 日向屋 祖師谷環8店(ひむかや。世田谷区砧・環八沿い):宮崎ラーメンの店、祖師谷環8店というが2009.8現在、他に店舗は無さそう。わりと有名店だが店は小さく小汚い、古いのではなく単に客に見せるべきでない段ボールや物入れが店内に置いてあるのはどうか。入った途端から臭うだけあって、とんこつらーめんのスープは強くはないがとんこつ臭あり、茶濁し一見とんこつ醤油のようだが醤油っぽくなく、かといってクリーミーでもなく、やや塩っぱめで油多め。ストレート麺の茹で加減は適度、わりともちもちでおそらく低加水で細い家系みたいな、少なくとも博多ラーメンとは違う。具は脂っぽく味のあるペラペラチャーシュー小2枚、メンマ、ひげっぽいもやし、海苔、刻みネギ。釜塩らーめんは白っぽいスープだがやはりそれほどクリーミーでない魚介系とんこつ、こちらはとんこつ臭はなくやはりやや塩っぱめで油は前述のより少なめ。麺はより太めで茹で過ぎで柔らかい。具は同様。宮崎ラーメンの特徴というのは、よくわからなかった。


  513. 中華そば 坂本(岡山県笠岡市→ラー博→卒業):中華そばは一見普通の醤油ラーメン、ただしチャーシューは鶏チャーシュー(かしわ)。スープはもちろん鶏ガラで、やや鶏臭さはあるも、薄めかと思うほどマイルドでやわらかな味。ストレート麺は茹ですぎではないが、コシなくボソ・ツルツル系。鶏チャーシューは逆に味濃い目・硬めで、脂身もわりとあり好みは別れる。他に斜め切りの青ネギ、コリコリでやや硬めのメンマ。噛むほどに味が出るとはいえ、味付けの濃い鶏チャーシューとそもそも味ついてるラーメンとの相性はどうかな、鶏丼なら良いんだろうけど。全体に鶏強すぎで、かしわそば(チャーシュー麺)の肉は残した。


  514. kima hachi(キマハチ。世田谷区駒沢):246沿いの新しい店、小さく安っぽいが汚らしくはない。ラーメン\650は完全な博多とんこつ、細切りキクラゲと輪切り青ネギと小振りなチャーシュー、細ストレート麺。やや茶濁したスープはかなりこってり、つまり油多めで粘度が高い。とんこつ臭少々あり、コクも出ている。やや塩っぱい。”バリ”という硬さで頼んだ麺は、しかしそれほど硬さ・歯切れの良さはなく、でも先日食べた一蘭ほど粘度高くもなく。途中で辛子高菜や紅ショウガを入れてもよい、つまりやや入れたくもなる感じ。2011.12


  515. 支那そばの里(相模原市田名):同店は「ろばた焼 里」のラーメン部門、というか単に居酒屋がラーメンを出しているという雰囲気だがなぜかわりと有名店。支那そばは昔ながらのラーメンで、半透明茶褐色のスープはいわゆる普通の醤油ラーメンのそれで、おそらく鶏ガラ中心に魚介少々。味はかなり薄いため、ラーメン醤油というのが配られ調節することができるがこれはほぼ普通の醤油。麺は細ストレートでインスタントラーメンのような食感、安っぽいがチェーン店にありがちな黄色いゴム状の麺ほど嫌いではない。具はバラロールのチャーシュー、柔らかいメンマ、ナルト、ワカメ。飲んだ後やただ食べるには問題無いラーメンだが、少なくともラーメン好きが足を運んで食べるほどのものではない。なぜ有名なのか、わからない。居酒屋としては良いと思う。いろいろ頼んだら最後にサービスの自家製プリンを出してくれた。


  516. 喜助ラーメン(相模原市南区松が枝・小田急相模原):駅そばのローカル感の強い街の中華屋、ただしラーメン餃子野菜炒め程度とそのアレンジしかない。1968(S43)年開店らしく、わりとすごい。老夫婦だけでやっているのも納得できる。平日夜9時過ぎに入ると客層はほぼ飲み屋。ラーメン\500は「昔ながらのおいしい昭和の味」みたいな事が書いてあって、実際その通りで薄褐色透明のスープはほぼ業務用スープの標準的かつ無難な安心する味なんだけどデフォルトで胡椒が効いててわりと最後まで飽きない。冷蔵麺みたいなちぢれのない麺はクタクタだけど飲んだ後にはのど越しが良い。具は柔らかいチャーシュー、普通のメンマ、珍しくスープに沈んだ海苔、輪切りネギ。ごく普通の誰でも食べやすいラーメン。飲み屋兼飲んだ後用の店にしては、公称閉店21:30は早過ぎだろう。赤くないが辛い地獄ラーメン\750も、機会があれば試してみたい。2012.3


  517. 中華菜麺 春日(相模原市中央・笑福門):正油ラーメン\600はいわゆる昔ながらの東京正油ラーメンで、茶色半透明のスープはおそらく肉系・魚介系・昆布が適度に使われどれが突出する事もない普通の醤油スープ。麺は細麺と平打ち麺を選べるとのことだが、特に聞かれず出てきたのは細めのほぼストレートで、茹で加減は適度だし安っぽくもないけど、柔らかくコシはない。具は肉風味のわりと良いチャーシュー2枚、メンマ、刻みネギ、海苔。全体にシンプルな普通のラーメンで、味のバランスは良いが強いて言えば特徴がないのがつまらない。途中からコショウを入れた方が良いタイプ。年配者が安心して食べるような。


  518. つけそば わだつみ(横浜ラーメンパーク・横浜市旭区上川井町):シンプルな海鮮正油ラーメン\680の褐色透明のスープは魚粉入りで魚介風味いっぱい、ベースは基本的な醤油だがにんにく風味も感じる。麺はごく普通でコシ皆無、普通にスーパーで売ってる冷蔵麺みたい、味は悪くないが。具はチャーシュー小、メンマ、なると、輪切りネギ少々だが一見素ラーメン。食べやすい、スープの魚介風味は食べられるが、値段は500円程度が妥当と思われた。2011.8


  519. 福満園 本店(横浜中華街):辛いものが食べたかったので。土曜夜、常にほぼ満席(中華街パーキング前の新館は空いてそうだったが)。四川激辛そば\1050の基本はやはり中華料理の麺料理で、スープは赤いけど辛さはそれほどでなく、蒙古タンメン中本における味噌タンメン+α程度か。基本の味は透明感のあるダシの効いた塩でさっぱり。麺はラーメンとは違いクタクタでツルツル、でも違和感は無い。具はチンゲンサイ、細切り肉と竹の子。ちょっとは辛いけどそれほど特徴的ではない。
    それよりも四川マーボー豆腐\1570はよりしっかりした適度な辛さ、でも単調でなく山椒等による爽やかなスパイシーが旨み。そして黒チャーハン\900は上海たまり醤油で相当に色は濃いけれどももちろん醤油単体でないため塩っぱくない、むしろ甘めで肉の香ばしさと旨み、醤油のコク等のバランス良く相当にうまい。このように本格中華の店の麺単品に期待をするのは間違い。2012.2


  520. 江南(こうなん。名古屋JRタワーズ店):駅ビルのレストラン街にあり、全体に人多く土曜夜は15分程度待った。柳麺(ラーメン)のスープは普通の醤油ラーメンのそれで、バランスは良いが特別ではない。具は厚めのバラロールと刻みネギ、細もやしのみと今時シンプル。麺は名前通り細くストレートで、それゆえコシはない。全体にさっぱりしたラーメンでさらりと食べられる。言われるほどのコクはない。


  521. 初代(旭川→札幌らーめん共和国):醤油らーめんは甘い醤油スープであまり濁らず蕎麦つゆのような濃い色、とんこつ+煮干し+生姜等のダシのよく出た深い味わい。チャーシューは味がよく付いており、他に具はメンマと刻みネギのみという潔さ。麺はやっぱり幸楽苑風のゴムっぽい感触。これほど深い醤油スープはやはり特筆もの、麺は好みによるが、どうだろう。2009.2


  522. 日光軒(岩手県盛岡市):繁華街の端にある小汚い街の中華屋、メニューはラーメン各種とライス程度。ラーメン\500のスープは濃褐色で甘め、見た目通り醤油の風味強く楽しめる。麺はごく普通のちぢれ麺でツルツル。具は、適度に脂っぽく肉のうまみのある小チャーシュー3枚、メンマ、海苔、刻みネギと基本。中河と反対に濃い目の醤油ラーメンではあるが、いずれも標準的古典的ラーメンであり、少なくとも目新しさは無い。この程度なら大抵の街にありそうだが。2009.11


  523. らーめん陸(世田谷区桜):世田谷通り沿いの結構ラーメン店の多いところにある二郎修行店。平日21時頃、行列は店内数人程度。15分待ち程度で出てきた麺少なめ、さらに全体に少なめで注文したラーメンは一見普通に二郎系の、太麺と野菜、量は普通の大盛り程度か。濃い色のスープはしかし、カネシ醤油でなくとんこつ+焦がし醤油+油。考えながら味わってみたが、どうしても味はあまりなくて香り付き油のような芯の無さ。中太ちぢれ麺はモシャモシャともっちりの中間で面白いがスープと調和してない感じ。具は、厚めで脂多めで柔らかく無味のチャーシュー2枚、もやしとキャベツ。二郎はもっと味が濃くて豪快でカネシ醤油の風味中心にまとまっているが、当店はこぢんまり二郎系、味も旨みも。2010.11


  524. ラーメン学(淵野辺→矢部):二郎インスパイア系。タイミング悪かったのか味は地味で麺はほぼうどんだった。あと味は本家より単調。
    2011.4再訪。カウンター8席程度、おやじ一人で5人分位ずつ作るから、満席に行列ゼロに行っても食べるまでに20分近くかかる。ミニラーメン\650のスープは黄色透明の油多めに茶濁したとんこつ醤油、味は明らかに二郎より単調で醤油のコクもあまり感じず、油の多さに甘めの醤油で対応している感じ。麺はほぼうどん、しかしコシというよりもすいとん系の歯ごたえ、麺はスープを吸い、わりと馴染んではいる。野菜は8割以上もやし、ブタは2切入っており、濃いめに味が付いてて脂も多い。量はミニだと一般的な大盛り程度なので普通に食べきれる。全体に作りが粗い感じ、おやじの態度も良くないし。


  525. ラオシャン(厚木市旭町):厚木駅からちょっと離れたところにある、といっても本丸亭の近くの、一見街の小さな小汚い中華屋。基本メニューはタンメンと餃子のみで、ワカメとか各種トッピングはある。タンメンは今時珍しいいわゆる素ラーメンで、具は玉ねぎのみじん切りのみ。透明スープはほんのり甘酸っぱく薄塩、ダシはよくわからない、聞いても小太りおやじは「なんでしょうねウフッ」みたいに教えてくれないが、おそらく野菜のみなのだろう。麺は白く、ほぼそうめんといったツルツルでコシはない。これだけだとかなり物足りない、のれんに腕押しというか肩すかしな味だが、置いてあるラー油を入れると(ちょっとでいい)、シンプルながら小さな完成形となる。ラー油は澱を入れた方がより締まるが、むせやすくなるので注意。おそらく餃子をおかずにごはんがわりにすする麺なのだろうが、単品だとラー油を入れてようやく”変わった素ラーメン”になる。変形ミニマルという意味はあるが、どちらかといえば間違いなく全員が、本丸亭の塩の方がうまいというだろう。


  526. 麺家 すな川(相模原市中央区並木):ずっと知ってたけど行かなかった、というのはラーメン店にしては定食色が強かった為。醤油ラーメン\500でなく、チャーハンに半ラーメン(醤油、チャーシュー無し)が付くチャーハンセット\600を。ラーメンのスープは黄褐色半透明で、最初コショウを感じ、突出した風味は無いが鶏ガラと野菜のダシ中心といったところか。醤油は強くなく、全体のバランス感を大事にしてる昔風。麺はプリプリしているがコシはなく一様、具はもやしと太い千切りネギ。チャーハンはちゃんとパサパサで、米と卵とネギとベーコンが独立して混在し、やや強めの塩味、しかしそれ以上の旨みのようなものは感じなかった。悪くはない、値段も安いが普通に「ラーメン・定食」って書いてある感じの店。2011.8


  527. あつみ屋(相模原市南区相模台):外観・内装とも昭和からそのまんまのようだが平成元年開店らしい。カウンター5席程度と座敷、最低20年はそのままであったように、拭いてある部分以外は褐色ないし黒ずんでいる。 定食の他に、基本的なラーメンとしては塩ラーメンと正油ラーメン\500、みそラーメン\550があり正油を。褐色半透明のスープは業務用スープそのものではなく甘酸っぱい、おそらく具のもやし+玉ねぎ炒めの風味だろう、しかし芯のない味で胡椒を追加しても改善せず。麺の茹で加減は適度で、スーパーで売ってる黄色い冷蔵麺ではないが、コシとか歯ごたえはあまりない。具は他にチャーシュー、わかめ、海苔。
    平日昼に客1~2人、といっても一人は酒飲んでタバコ吸いながらテレビ見ている老人で、そのタバコで微妙な味はわからなくなるがおそらくわかる必要もなく、その飼い犬や猫のような存在がないと寂しいかもしれない。昭和の街の中華屋的雰囲気は味わえるが料理を料理を味わうなら他でいいだろう。尤も、古びた中華屋なんてどこにでもあるのだけれど。2012.6


  528. らーめん花楽 相模大野店:神奈川中央交通がくるまやラーメンのフランチャイズとして経営していた店を2000年に提携解消し、チェーン店としてオープン。いかにも非本格ラーメン店のチェーン店という感じ、安っぽく小ぎれいでメニューは多い。評判のねぎ味噌らーめん\630は、味噌らーめんに山盛りの辛ねぎが載る。スープには油層が浮き、わりとにんにくが効き辛ねぎのピリ辛が加わり普通にうまい、逆にこのパターンでまずくする方が難しそうだが。具は味噌らーめんのもやし、わかめ少々、胡麻が浮く。ややちぢれ太麺はもっちりと言うか、硬さ一様でいかにも業務用、濃いめのスープとの相性は良いが。想像ほどではないが食後はねぎ・にんにく臭となる、レア感の無い通俗的なジャンク系ラーメン。2010.11


  529. くるまやラーメン(相模原下溝店):前時代的な、少なくともうまくはなさそうな安っぽいチェーン店である。しかし平日23時頃に駐車場がほぼいっぱい、これは人気店に匹敵する。車で15分も走れば相模原の有名店に行けるのにこれである。明るいが安っぽい店内に、客は仕事帰りの労働者風が多い。看板メニューの味噌ラーメンはやや油っぽく胡麻入りの普通の味噌プラス、おろしにんにく、ラー油、さらには山椒がかかってわりと複雑味のスパイシーさが出ている。具はチャーシューがなく、もやし中心。くどくなりそうなのをギリギリ押さえて、スープは平板でなく、特別うまくはないが確かにまずくはない、これが人気の理由かと。もちろん、目の前に駐車場がしっかりあって、午前11時から午前2時までやってて行列も絶対になくすぐ食べられるというアクセスの良さもある。
    「くどい醤油とんこつ」ばっかりの最近のチェーン店とは違うが、いつもそこにあってほしい店。ただし、中華ラーメン以外は全部にんにく入りなので覚悟してほしい。


  530. 塩そば専門店 まるきゅうらあめん(豊島区東池袋)):平日昼過ぎ、やや行列あり。カウンター8席の小さな店、店外の安っぽい券売機で買って待つ。塩ソバ \700はほぼ透明なスープに細ストレート麺が浸かり、鶏チャーシュー、海苔、メンマに刻みネギが乗る。スープはほとんど塩しか感じず、鶏(と魚?)のダシは雰囲気のみ。麺ははじめ適度な硬さだが、後半は完全にダレる。鶏チャーシューは脂も多めだが、しっかり炙ってありしっかりとうまみを感じる。
    素材の味そのもの、シンプルとも言えるが、ここまで大人しい塩だとあっさり・塩ラーメン好きの自分でも物足りなさを感じる。少しはダシを感じさせてほしい。加えて麺のダレで久しぶりに残した。


  531. 一力(上大岡):上大岡といえばタンタンだが、こちらは平日22時台でも満席にはならない。台湾屋台をイメージした店内は小汚さの演出がおしゃれ風。その名の通り看板メニューの名物ラーメンは一面背脂の浮いた茶濁スープで、家系というほどとんこつ寄りでないとんこつ醤油。油脂多いが味は濃くなく適度なのでもたれ感はない。やや太めのちぢれ麺はわりともっちりした食感で食べ応えあり。具は多く、(豚だが)ローストビーフ風の柔らかいチャーシュー、メンマ、ほうれん草、海苔3枚、ゆで卵半分に、ざっくりした刻み青ネギでさっぱりさせる。
    ラーメン情報誌では「初めて食べる味」とのことだが、普通にラーショ系のとんこつ醤油で、むしろあまり特徴が無い。バランスは良いが、背脂に頼ってもやや単調のため途中で刻みニンニクを追加したくなる。


  532. 長浜ラーメン 博多っ子(溝の口・川崎市高津区下作延):駅からやや外れの(小)汚いラーメン店だが、金曜22時台ほぼ満席。基本の長浜ラーメン\600のたっぷりの白濁スープは臭み無く柔らかくマイルドだがややオイリーで、関東人からしても薄い。硬めで頼んだ細麺は、確かに硬めだがやや歯切れ悪くべとつく食感で麺のうまみも感じず。スープには一面青ネギが浮き、具はチャーシューと海苔のみ。ここしか知らなければこれが博多長浜ラーメンと思うかもしれないが、少なくとも九州人は納得しないだろう、そして関東で当たりを見つけるのは難しい。2010.7


  533. きんかどう本店(座間市広野台):基本のきんかラーメンは家系のように味、油、硬さ、さらに太麺と細麺を選べ、後者は通常の博多ラーメンのそれ。やや茶色がかった白色のスープはとろとろで、さらに背脂が浮き始め甘めだが塩味も強く全体に濃く、とんこつ臭はあまりない。普通でも麺の茹で加減は適度。具はパサパサのチャーシュー、海苔、キクラゲ、刻みネギ、さらにチャーシューの上に載ってるのは金華ハムのみじん切りらしい。油脂多く味も相当こってりの博多風とんこつラーメン。もちろん、からし高菜と紅ショウガもある。


  534. 中島家(横浜市西区浅間町):ラーメンのデフォルトではしっかり油の層が浮いたスープ、スタンダードなとんこつ醤油でやや味濃いめ。酒井製麺の麺は平打ちで短くややもっちり。具は柔らかく脂っぽく肉っぽいチャーシュー、ほうれん草、海苔、ネギ少々。後半やや油っぽさと単調さを感じ、食後やや重い。酢とかおろし生姜を入れた方が味が締まると思う、試せば良かった。普通の家系醤油とんこつで飛び抜けたものはない。濃いめなのでキャベツ入りのがちょうどいいかもしれないが、そうすると二郎系に近いような。


  535. 麺処 白樺山荘(札幌→新千歳空港・北海道ラーメン道場):味噌ラーメンは普通のピリ辛味噌スープでやや薄め、軽くニンニク入り。具は味のないパサパサのチャーシュー、もやしにキクラゲ、海苔、かいわれ大根に刻みネギと多彩。麺は黄色いやや太めのちぢれ麺で普通。全体にまずくはないが普通の味噌ラーメン。2009.2


  536. 千家 上川井店(横浜市旭区上川井町):16号からちょっと入ったパチンコ店に併設。ラーメン\600濃い目硬め油少なめ、だがしっかりと油層が浮き、ちょっと気を抜くと膜が張る。明るい茶濁スープはほとんど臭みなく、これだけ油を使えばまろやかにもなる薄醤油とんこつ。中太ちぢれ麺は歯ごたえよく麺の旨みも感じた。具は柔らかいチャーシューとほうれん草、海苔3枚、輪切りネギほんの少し。味は飽きなかったが先に胸のあたりがモヤモヤしてくるのはやはり油の量か。豆板醤とおろしニンニクが置かれており、前者を入れるとだいぶ塩っぱくなった。麺と柔らかいほうれん草は良い。2012.2


  537. せい家 経堂店(世田谷区経堂):家系のチェーン店、ひとから薦められて。チェーン店なりの安っぽくこぎれいな内装、ラーメンは500円と安い。しっかり油層の浮いた茶濁スープはマイルドな醤油とんこつで、とりあえずはくどさは感じないが次第に単調になる。中太ストレート麺はデフォルトだとわりと柔らかめでコシはなくツルツルした感じで食感はあまりない。細麺も選べる。具は大きめの海苔3枚、小さめのチャーシュー、ほうれん草、刻みネギ少々。ショウガ・ニンニク・豆板醤が置いてあり、確かに途中使いたくなるが所詮そういうもので大きな変化は無く、値段なりのラーメン、ラ好きでない若者向け。


  538. つけそば ぢゃぶ屋 上馬本店(世田谷区上馬):確かにやや店外でも、店内では確実にとんこつ臭がする。券売機は若干わかりにくいが、ようは醤油/味噌/辛味噌/塩(海のトリトン)、中太麺と平打ち麺、麺の冷/温を選ぶ。醤油・平打ち麺・冷のスープはトロトロ系で油っぽく、もちろんとんこつ醤油でとんこつ臭は強くないが確かにある。具は海苔が浮き、かまぼこ・チャーシュー・メンマ・ネギが入っている。麺は黄色く、平打ち麺というか断面はきれいな長方形でちぢれなく表面ツルツル、ほぼパスタ。食感は硬めだがコシが無く、スープのからみは悪いし麺そのものの味もあまり感じない。最後にスープ割(ここではそば湯という)を頼むとあっさり/こってりを選べ、後者を足すと確かにスープを十分味わえる。
    ライスがサービスとはいえ醤油で750円、他は850円~900円と強気の価格設定の割には光るところが無い。両腕に入れ墨びっしりの若い店員は、今時のラーメン店なら許容せよというところか。この程度でそこそこ人気店なのだから、世田谷通りはやはり環七には敵わない。(2010年7月)


  539. つけ麺大王(中央林間):ラーメンはごく普通のシンプルな醤油、ただ漢方っぽい?コクのようなものを若干感じる。味は薄めで麺は茹ですぎで柔い。つけ麺のつけ汁はラーメンのスープと基本的に同じだが酸味多く、スープ割り(そば湯と言われた)も付く。麺は平打ちでしっかりコシがある。具はいずれものり、申し訳程度のチャーシュー、メンマ。麺の量は多くない。
    ラーメンは凡庸、つけ麺はシンプルだが悪くない。餃子と野菜炒めもうまく、ラーメン屋というよりも必要充分な中華屋。


  540. 鼎(かなえ。相模大野):駅のすぐそばで立地条件は良い。鶏油をけっこう入れマイルドな醤油とんこつではあるが、ややコク足りないというか深みが無く途中でやや飽きコショウ、にんにく等を入れたくなる。硬めに頼んだ麺はストレートで個人的には粉っぽくて好き。具はもやし少々と柔らかいが肉臭いチャーシュー。飲んだ後用の店としては問題無い。


  541. 麺ロード 青葉台店(横浜市青葉区青葉台):愛想のいい老夫婦が裏通りでやってる店。古くからある感じ。メニューはやたら多くどれがおすすめかわからないが、とんこつ醤油ラーメン\650を。塩かと思うほど薄い肌色のスープには溶かしバターが浮き、ごく普通の古典的東京とんこつのまろやかな薄塩味に艶を出す。全体に至って普通、普通の柔らかい縮れ麺にチャーシュー、多めのほうれん草、メンマ、海苔、輪切りネギ。醤油ラーメンしか食べたことない人が食べたらうまくて驚くだろうが、今時このラーメンは女子供専用。と言いたいところだが、仕事帰りのサラリーマンがビール飲みながら食べる中華料理店、みたいな位置づけかと。尚、あまりに醤油風味が無いので確認したがやはりこれがとんこつ醤油とのこと。2014.8


  542. めん屋 篤(相模原市中央・笑福門):ぎょうてん屋の系列店で、ラーメンは普通の背脂系とんこつ醤油っぽかったのでパスして、メニュー写真には無い煮干しが効いた油そば\550を。茶色く細いややちぢれ麺を混ぜると表面テカテカに油っぽいが、スープが無いせいかそう重くは感じない。味の天徳の油そばほどまったり油感も強くなく、ややさっぱり。味は強く煮干しが効いてて塩っぱく濃いめ。具は刻みチャーシュー、メンマ、さやえんどう、細切りネギ。ラーメンというよりヤキソバ、スナック感覚。酢をかけるとよりさっぱり、揚げネギ(長ネギ・玉ねぎ・エシャレット)(注・エシャロットのことか)を入れて風味を付けても楽しめる。関係無いが、券売機の調子が悪い。


  543. とんこつ らー家(相模原市中央・笑福門):もとは矢部の春日家という店らしい。とんこつらー\550は基本のとんこつラーメンで、背脂の浮いたスープは臭み無いも、とんこつ味も希薄でむしろ塩っぱめ、ただ油でまろやかな後味になっている。麺は博多ラーメンのような細麺でなく普通のストレート麺で、茹で加減は適度、食べ応えはある。具は海苔とチャーシュー1枚、刻みネギだけというシンプルさ。深みは感じないが、1杯は単調さを感じずに食べきれるためそう安っぽい味でもない。


  544. らーめん工房 Daichan(相模原市南橋本):カフェのようなラーメン店というが、いいとこ田舎の喫茶店というか。大ちゃんラーメンというのもあるが、ただの挽き肉ラーメンっぽいのでお薦めの濃厚魚骨つけ麺\680を。つけ汁は濃いめの茶色でいろいろ入ってる風に濁り、短冊状のチャーシューと刻みネギが浮き、ほんのり甘く軽く節系、卵+薄い醤油のような味。別の皿に麺とチャーシュー、メンマ、魚粉、海苔が盛られ、黄色いちぢれ麺はごく普通、そこらで買ってきた風だけど保存料無しと書いてある。そこそこコシはあるが特徴は見あたらず。他の具も普通、あえて言えば皿に魚粉を盛られてもつけ汁に入れづらいし、入れても節の風味は弱い。スープ割りも一緒に出てくるけど食べ終わる頃にはぬるくなり、スープに入れても特別うまいわけではなく、単につけ汁の濃さ調整用かも。流行のつけ麺、具の別盛りは見た目きれいではあるが食べにくく、味もアマチュアレベル。


  545. 三浦屋(相模原市上溝):いろいろあるけど基本ののとんこつ白ラーメン\600。スープは背脂含む油脂たっぷりで、白というよりも茶色。本来の博多ラーメンとは違い、臭みはなくとんこつ風味は出ているが油依存的。バリカタで頼んだ麺は白く普通の太さのストレート、硬さもこれくらいが丁度いい。具は小片とペラのチャーシュー、海苔、メンマ、そのままのキクラゲ、刻みネギ。いわゆる博多とんこつとは違う、関東風の油中心の醤油とんこつで、こってりというよりもクドめ。


  546. 幸楽苑(全国チェーン):やはり基本の中華そば\290(税別)。スープはごく普通の透き通った醤油だがそこらへんの食堂よりはずっとうまい。おそらく鶏油の使い方が良いのか、醤油の味がうまく引き出され適度にコクあるもさっぱり、チャーシューの風味も入ってる。しかし麺は変、冷麺のように一様な、コシとは違う歯ごたえ、しかも粉っぽさが全く無くこんにゃくというか寒天というかそういう感じ。インスタントラーメン風というか。具はドゥネル・ケバブのような香ばしい薄切りチャーシュー、ごく普通のメンマにナルトに海苔に刻みネギ。シンプルな醤油というのは差が出にくいが、その分、少なくとも麺以外は問題無く確実に安いここはそれなりに評価できる。


  547. ジャカルタラーメン(相武台):夜しかやってない。インドネシア人がやってるみたい。付け合わせの漬け物が自由に食べられる。味は薄いタンメンみたいで野菜たっぷりのやさしい味、わりかし普通で名前ほどのインパクトはない。


  548. 博多中洲屋台 鈴木ラーメン店(相模大野):屋台とあるが、店構えはモダンな居酒屋風(実際酒も出す)。ラーメンはもちろんとんこつだが油がかなり浮いており、次第に臭みと塩っぱさが目立つようになる。他に黒ラーメンとか何種類かあるみたい。
    2013.7、博多・久留米で食べてきたので少し臭いのが食べたくなり数年ぶりに再訪。相模大野ぼーの内に数軒あるラーメン店の一つとなった。平日昼、客は2~3人。ラーメン\650の薄茶濁したスープには軽く油層が浮き、濃さは適度で柔らかいとんこつ。臭いは時折気になるが減らしたとのことで、以前よりだいぶ気にならなくなった。入店時に気づかない程度。それとも自分が鈍感になったのか。卓上には紅生姜と辛子高菜あり。細ストレート麺は、しかし極細ではなく太めの素麺程度、バリカタで頼んでもスナッキーではなくやや粘る。具は厚めのチャーシュー2枚、キクラゲ千切り、輪切り青ネギ。博多中洲といっても臭いとか肉とか濃さとか、関東風にアレンジしてあり、それにより食べやすいが普通になってしまった。スープも普通の少々油っぽいとんこつではあるが、深みはない。
    約3年ぶり、でも変わってない感じ。ラーメン\670バリカタで。思ったより時間がかかる。黄土色に薄濁ったスープには油層が浮き、ほんのり香る確かにとんこつだが油と塩と化調が勝ってる感じ。細ストレート麺の歯応えは良い。具は味がなく厚めでパサめの肩ロースチャーシュー2枚、キクラゲ、輪切り青ネギ。辛子高菜と紅生姜で味変してもいい。とんこつラーメンを食べた気にはなれるが、プリミティブなとんこつとは明確に違うし、やっぱり油っぽい。2016.8
    だいぶ久々のラーメン。平日19時過ぎ、おやじ客がぽつぽつ。らーめん\670硬め。油層の乗ったスープは敢えてとんこつ臭を残してあり、適度に濃くて飽きない。歯切れの良い麺は期待通り、多過ぎないのも良い。輪切り青ネギ、細切りキクラゲ、しっかり醤油味のチャーシューは柔らかい。無論、本場博多なり長浜のとんこつとは違うがこういった商品がいつもそこにあるのも良い。ここ10年で最長、半年ぶり以上久しぶりのラーメンの食後感は、辛めのゴーゴーカレーよりだいぶ軽いが、塩と油感。尚、翌日も淡いとんこつ口臭あり。2018.6


  549. 中華麺房 Covo Caldo(古淵・相模原市中央区東淵野辺):ラーメン店というよりほぼ中華料理店。内装はモノトーン風だがどこか安っぽく怪しい、店員はチャイナ着たお姉さん3人くらい。牛筋クッパ風湯麺というのがお勧めらしいが、基本から。醤油ラーメン\504は茶濁したスープの一面に焦がし葱が浮き、その香りが強いがスープ自体は普通の薄醤油。麺は柔くはないが幸楽苑系ゴム様の一様な硬さで、スープとの馴染みは薄い。具はありがちなチャーシュー、もやし、メンマ、チンゲンサイ。途中で自家製食べるラー油を入れるとそれなりに変化が得られた。麺類については純粋なラーメン店というよりも中華屋の商品ないし奇を衒ったものが多く、当たれば良いがそうでなければラーメン好きの行く店ではない。2011.4


  550. 桜木家(小田急相模原):名前の通り家系醤油とんこつ、臭みはなく全体に油・味薄め。標準のラーメンはさっぱりというか薄めのスープに、コシとかもっちりというよりもふわふわクチャクチャすいとんみたいな食感でやや茹ですぎめの太麺。具は海苔、ほうれん草にきくらげが特徴、チャーシューは昔ながらの肉っぽさ。赤味噌ラーメンは通常のラーメンベースの甘辛い味噌味。桜木にんにくラーメンは、ラーメンににんにく大量って感じで離れても臭う。麺・具は基本的に同じ。
    家系にしてはさっぱりでくどくないが、逆に言えばインパクトなく薄め。麺は珍しい食感。


  551. 麺屋 極(相模原市中央・笑福門):まわりの有名店のせいか、やたら入れ替わりの激しい笑福門にオープン(2009.6)後ほぼ1週間で行った。場所は春日があった左奥で、春日は入り口付近に移動。店内は閑散としておりメニューも少ない。基本の極ラーメンはとんこつ醤油で、濃いめの茶色のスープはしかし第一印象は薄い、油層なく(スープに油は入れてないとのこと)クドさは無いがコクも希薄、そのうち魚介が香ってくる。麺はやや太めのややちぢれ、小麦の香りとは違う安物ラーメン風の麺の臭い(かんすい?)を感じるが、茹で加減は適度でけっこうもちもちの食感は良い。具は味のあるチャーシュー、柔らかめのもやし、刻みネギのみと一見味噌ラーメンかと思った。クドくないとんこつ醤油のは好感が持てるが、味もコクも薄くインパクトが無いのでまた近日撤退の雰囲気。


  552. 豚骨ラーメン じゅ太郎X(横浜ラーメンパーク・横浜市旭区上川井町):じゅ太郎らーめん(醤油豚骨らーめん)\680の茶濁したスープは普通に醤油の効いたとんこつ、油もわりとある。黄色っぽい中太麺はコシというよりゴム食感、しかしクタクタ細麺よりは良い。具はチャーシュー、メンマ、ウズラの卵、輪切りネギ多め。他の2店よりは食べた気がするが、ややこってり重め。2011.8


  553. ラーメン大桜(つきみ野店・旧16号沿い):家系ということだが、とりあえず醤油とんこつに油入れればそうまずくはならないだろう、という味。チェーン店、ドライブイン、営業時間という要素と、子供連れには入りやすい店だが、ラーメンそのものに「大失敗はない」という以上の期待はできない。


  554. 一汁一菜(淵野辺):80年代ラーメンブーム時は行列店だが今はその面影もなく、もしくは当時のまま経年劣化した佇まいの小汚く小さな店。カウンターのベニヤ板ははがれ椅子は破けて色あせ、開けっ放しのガラス戸からすると地元の無名店としか思えない。
    醤油ラーメンの濃褐色半濁スープの表面には黄土色の、油とも灰汁ともつかぬものが浮き、味はとんこつや節風味は感じず薄い醤油とほろ甘い野菜系雑味といったところで味の中心が見えてこない。試行錯誤の末に到達したというよりも、紆余曲折を経てこうなってしまっただけみたいな、いろいろ工夫したようだけど。普通の軽くちぢれた麺は初め若干のもっちり感を感じたがすぐにクタクタに。具は、味が無くパサパサのチャーシュー2枚、甘めで柔らかくコリコリしたメンマ、わかめ、海苔、刻みネギで量は多め。全体に、かつて有名店になりえた理由が今となってはわからない。特別まずくはないけれど、実にはっきりしない味。


  555. 太陽のトマト麺 モザイクモール店:最も基本と思われる鶏パイタン麺は白濁した鶏版とんこつスープ。魚介系も入ってるようで十分なコクがあるもさっぱり。麺はかんすいを減らした卵白・豆乳入りの細ちぢれ麺で、コシはないもつるつるでやや歯ごたえあり。具は炙った鶏肉と刻みネギのみとシンプルだが物足りなさはない。グレープフルーツが入っており、絞るとややさっぱりか、あまり変化なし。
    看板メニューの太陽のチーズラーメンは、おそらく上記をベースにトマト味にしたもので、潰した缶詰トマトも入りほとんどトマトの味しかしない。具はチーズと鶏肉、ほうれん草。麺は同じはずだが、柔らかすぎの印象で歯ごたえなし。新鮮味よりもトマトのスープスパゲティみたいな感じで、まずくはないがラーメンとしてはあまり楽しめない。


  556. でびっと 大和店(やまとオークシティ内):デビット伊藤経営のチェーン店。とんこつ醤油ラーメンは薄茶色のスープに油脂と、さらに胡麻と焦がしネギが浮き相応の風味はあるが深みなく凡庸な味。麺は茹で加減適度も柔らかめで後半はノビノビ。具はやや肉臭いバラロールのチャーシューと刻みネギのみ。スープ、麺ともにチェーン店らしく面白みのない味。麺硬め・油少なめなどと注文する客もいたが、気持ちはわかるがこの程度の店でそのような小手先のカスタマイズで改善がみられるとは思えない。


  557. 麺友 一誠(高田馬場):早稲田通りから一本入ったところにある少々居酒屋風の小汚いラーメン店。ラーメン\650はライトなとんこつで、臭みはないがカップのとんこつと有意差無いレベルのスープ。麺の太さは普通、ややちぢれあり、ツルツルだがホクホクした食感でコシはない。具は肉っぽいチャーシュー、もやし、ほうれん草、海苔。どうも奄美大島系の店みたく、パパイヤの漬け物は奈良漬けみたいで普通にうまい。麺はやや良いが、それ以外は普通の街のラーメン店。


  558. みすず(小田原市久野):小田原郊外のラーメン店、開店はわりと最近で2011年8月とのこと。休日昼、客層は仕事中に立ち寄るおやじと近所の子供らというローカル感。名物は醤油らーめん\650で鶏ガラ醤油に背脂の浮いた京都ラーメンとのことだが、なんとなく頼んでしまったのは新メニューっぽい支那そば\800。濃茶褐色透明のスープはまろやかな鶏ガラ醤油でシンプルだが飽きない。細平打ち麺はピロピロで春雨より歯ごたえが無いくらい。具は多めのもやし、その下にチャーシュー3枚程度、海苔3枚、輪切り青ネギ。悪くはないが多めのもやしを処理するには大人し過ぎ、胡椒を入れてもいい。2013.2


  559. 特一番(旭川→→新千歳空港・北海道ラーメン道場):醤油ラーメンのスープは赤茶濁し一見味噌っぽいがとんこつ醤油で、臭みは無いが深みもあまりない。麺は普通のちぢれ麺で茹で加減は適度。具は、パサパサで筋っぽいチャーシュー、メンマ、刻みネギのみ。総じて、ごく普通の醤油とんこつで大きな問題は無いが特筆すべきところもない。2009


  560. 旭川ラーメン こだま(笑福門):やたら回転の早い(=すぐ潰れる)笑福門に2009.8オープン。厚木のやまびこ、旭川の加藤ラーメン(製麺所?)の系列店のようで。看板メニューの醤油らーめんの赤銅色のスープは醤油強めのとんこつ+鶏油って感じ、やや油っぽく、にんにくor具のネギの臭みのようなものでやや重い。麺はやや細めの低加水ちぢれ麺で茹で加減は適度だが柔らかめ。具は、やや臭みのあるチャーシュー、太く柔らかいが繊維質のメンマ、風味が強い刻みネギ。外でチラシを貰うと、半熟でやや味のついた卵がサービス。全体に、やまびこと比べると粗いというか雑というか、それにややもたれるし。


  561. 横濱家:大和店。チェーン店の大型店舗でファミレスのようだがメインはラーメンのみというのは意気込みか自信か。卓上には刻みにんにくや紅ショウガ等の薬味と、ザーサイがあって取り放題。当然家系で、とんこつ醤油のラーメンは脂少なめで注文しても充分こってりである事に後半気づくが、とりあえずは臭みもなくまろやかで普通にうまい。太ちぢれ麺は硬めにするとアルデンテ、食感は好きだが重くもある。チャーシューは濃すぎるくらい味が付いて柔らかい。のり、メンマ、ほうれん草は普通。味付き卵も入ってる。ねぎ塩ラーメンは塩とんこつスープで、味はラーメンよりずっとさっぱりだが油は多い。個人的にはねぎが多すぎで、その苦渋さとえぐみからねぎは残した。確かに”パンチ”とか言い出すとどうしてもこってりになる。ここのラーメンはいずれも重く、疲れた胃には辛い。とんこつ醤油は安易な感じもしてくる。
    座間店再訪。ラーメンは、スープは普通の家系醤油とんこつでそれほどクドくないもやや単調。麺は中太ちぢれ麺だがいかにも安物で、太めのインスタントラーメンみたいで食感がつまらない、コシもないしボソ系でもない。具は昔ながらの肉っぽいチャーシュー、甘くてうまいほぼ硬ゆで玉子、ほうれん草、海苔2枚、メンマ、刻みネギ少々。今回は、くどさよりもチェーン店的な退屈を感じた。


  562. 鶏そば 天陣坊丸介(横浜ラーメンパーク・横浜市旭区上川井町):とりそば\700の白濁スープはたしかに鶏だが、白さはむしろ懸濁油による。それゆえにマイルドではあるが、次第に油が強く感じられる。細めの麺はツルツルというかコシ無しというか。具はわりとパサパサの鶏肉、柔らかいメンマ、いずれも白く統一されている。あとミツバ。鶏白湯というとコラーゲンか油に頼り、鶏のわりに重い食後感のものが多く残念。2011.8


  563. 古寿茂 海老名店(こすも。ビナウォーク6番館):鶏白湯が売りの店ゆえ、鶏白湯ラーメン(塩)を。スープは黄白色で鶏が香り臭みはなく、コラーゲンでややトロトロ濃厚マイルドではあるが、次第にその大半が油に頼っており塩っぱさも目立つようになる。麺はそれこそ幸楽苑系、それよりやや太めだが硬さ・弾力が一様で変化しない柔らか輪ゴム麺で、いかにも大量生産品のつまらないもの。具は適度に香ばしい鶏肉2枚、海苔、メンマ、刻みネギに煮卵1個がサービスとのこと。後味はクドめの家系と同じであり、残念ながら油と塩に頼ったラーメンで鶏白湯とコラーゲンの良さがあまり出てないように思われた。


  564. 元祖一条流がんこラーメン(アクアシティお台場・ラーメン国技館):最近よくあるやつ、ラーメン店を数店集めてラーメン国技館(通称ラーコク)と称した場所にがんこラーメンが出店。所詮ショッピングモールの支店、評価は酷なのだけど。さっぱり正油ラーメンの薄褐色透明スープは鶏ガラ+薄めの醤油のみだが単調にならず、やや塩っぱめで最後まで飽きないのはがんこならではか。麺は細めで柔らかめでコシなし、一部固まったまま出てきたり。具は柔らかく味のあるチャーシュー、メンマ、海苔、刻みネギ。油・坦々そばはいわゆる汁なしラーメンで、同様の麺多めに濃いめの汁少量が絡まっており、具はチャーシュー、メンマ、コーン、松の実、ネギ臭い辛めの刻みネギ。これは生ヤキソバっぽいだけで特に面白みは無い。何かを期待してはいけない、シンプルな醤油ラーメン(中華そば)と思えばバランス良し、具はともかく麺はそもそも細麺で柔らかいが、この店舗は特に管理できてない。ショッピングモールの、バイトが作り家族連れが並んでるような店ゆえそんなもんか。ただしまわりの店と比べ行列はいちばん短かった。


  565. 節のそなた(大和市大和南):店名の通り節系つけめんの店。節中華そばは醤油とんこつ風味も感じるけど鰹節中心のスープで、さらに具の上に鰹節粉の練り固めたものが載りスープに溶かすとさらに節。はじめは節のうまみを満喫できるけどそのうちやや薄く単調に感じるのと、スープが冷めやすいのが気になった。麺は中太の平打ちで茹ですぎではないがコシはなくぶよぶよした食感、でも味は悪くない。具は肉っぽい味のチャーシュー、海苔、キャベツともやし。看板メニューの節つけ麺のスープは、上記を若干濃いめ・ピリ辛酸っぱくしたもので、つけ麺スープにしては薄いのか麺にからみづらいのか普通につけ麺として食べると薄く感じる。これならスープ割りは必要ない。具は同じ。麺はこういうものとしても、スープは鰹節の風味以外がぼんやりしてわかりにくい。あと床がヌルヌルして清潔感が感じられなかった。つけ麺として、つきみ野大勝軒にも及ばず今市。


  566. ラーメンダイニング慶(厚木市中町):元バーのような店舗でBGMはジャズ、しかしあまり清潔感はない。厚木ラーメンは味噌とんこつ醤油でこってりした香ばしいスープ。麺は中太でやや茹ですぎ。具は味のある炙りチャーシュー、味付け玉子半分、岩海苔、もやし、わかめ。焼味噌つけめんは相当濃くトロトロの味噌でかなり塩っぱく香ばしいというか焦げた香りのスープ。麺はよくある細ちぢれ麺で特徴なし。具はほぼ同じ。そのままだと相当くどい感じで、海苔と一緒に出される鰹節粉を入れるとややさっぱりする。個性的なラーメンを狙うのは良いが、いずれも濃すぎで味噌のえぐみ・くどさ・重さのようなものが出ていること、麺にこだわりが感じられないのが残念だった。


  567. 長浜屋台ラーメン博多っ子 駅前店(町田市原町田6丁目):原町田4丁目にある本店とは完全なチェーン店ではなさそう。ここは東口と西口の間にある。半地下の1階が禁煙席、2階が喫煙席で、1階はエレベーターでラーメンが届けられる単なる食事場。博多ラーメン\600は12~18時のタイムサービスで\500。たっぷりのスープには海苔と青ネギが浮き、弱いとんこつ臭があり、わりとある油でマイルドな口当たり、それほど塩っぱくなく薄め。バリカタで頼んだ麺は細ストレートだが食感悪くネチャネチャしてくる感じ。具は他にほの甘く昔っぽい味のチャーシューのみ。飲んだ後にはいいかもしれないが、普通にラーメンが食べたくて行く店じゃない。アレンジされた博多”風”ラーメン。2010


  568. 宝夢蘭(喜多方):民宿からわりと近くて夜もやってるというだけで入った店。店主の家族が飯食ってて客は自分一人、壁にはひたすら高校野球のポスターと店名(ホームラン)からしてただの街のラーメン屋って感じだったが、味もその通りだった。普通の醤油ラーメン、特別まずくはないけども。2007.9


  569. 麺家らっかせい(栃木県佐野市金井上町):ほぼ住宅地にある、喫茶店のようなラーメン居酒屋。酒から頼むと手作り餃子400を勧めらる。餃子は普通、強いて言えば肉よりも野菜っぽくてさっぱり、羽も香ばしくてうまい。正油ラーメン\600のスープは褐色半透明の薄正油味、ダシは鶏だが風味は薄い。ピロピロの平打ち麺だが面白みはない。具は肉っぽいチャーシュー2種類、メンマ、ナルト、刻みネギ。飲んだ後用には適度だがラーメンとしては、佐野ラーメンとしても薄すぎる。2012.5


  570. ラーメンショップたつみや(相模原市麻溝台):以前はラーショという時点でバカにしていたが、大ハズレのない家系(モドキ)ととらえればアクセスの良さもあり、悪くない選択枝である。ラーメンはとんこつ醤油、とんこつ臭さもないがうまみもあんまり感じず、背脂が浮いててだいぶ油っぽい。やや単調で胡椒か何か入れたくなる。麺は普通のストレート麺で家系よりは細く、ラーメン好きからすれば”くたくた”だが、やや腰はあった。具はスジっぽく脂身の多いチャーシュー、のり、わかめ。全体的に可もなく不可もなく\500は妥当。時間帯によっては店員は全部パート主婦っぽい。
    およそ10年ぶりか。店の構造が変わっている。平日昼、この時期というのに8割の入り、客層はほぼ建設系肉体労働者か高齢者。ネギラーメン\800はまず麺に乗った細切りネギとチャーシュー片と油と塩の旨味。ネギ多すぎで辛い印象だったがそうでもない。茶濁したスープは背脂が浮き甘い醤油味、尖ったところがなく最後まで飽きない。中細麺は柔らかめでするする入る。他に具は海苔とわかめ。残り少なくなったところで卓上の純正品のらあじゃん(大田区羽田製)を入れピリ辛味変も良い。当たり前の味だが何一つ問題もない。労働者がラーメンとチャーハンを食べに立ち寄りたくなるのも納得。やはりラーショはネギだ。2020.5


  571. 中華料理 栄龍 支店(相模原市南区相模台):本店台東区入谷と書いてあり、たしかにそういう店はあるが、そっちもやっぱり小さな街の中華屋。団地の脇、昭和から変わらぬ店構えと店内、平日昼時に客が自分一人、大丈夫だろうか。一応お薦めの特製みそラーメン\700の濃い肌色くらいのスープには胡麻が浮き、薄い味噌はバランス良いというかこれ以上無いくらい普通。自家製麺はストレートで柔らかく若干もちっと。具は野菜炒めで、もやし中心にキクラゲ、タケノコ、ニンジンくらいか。普通、むしろご飯ものが良いかもしれない。あとセットメニューが無く、単品は餃子\500から、みたいに客に歩み寄る姿勢が感じられない。2013.1


  572. 飯や まるはげ(大和市中央林間):スナックの居抜きのような居酒屋。ラーメンにも力を入れているようで、締めに頼んだハーフラーメン\450の茶褐色のスープは薄い醤油とんこつで特徴は無い。麺はクタクタではないが柔い普通のちぢれ麺、具は柔らかいチャーシュー、海苔、刻みネギのみ。和風とんこつラーメン\750には軽く油層が浮き、やや濃い色のスープは節粉前面の香りが面白い、しかしベースはやはり薄いとんこつ。麺と具は同様、加えて味玉ともやし。所詮居酒屋ラーメン、どうせなら専門店で締めた方がマシ、近くにはにんにくやもあるし。あとほぼ全員が喫煙者なのも、味わうのには適さない。2012.11


  573. たいめいけん(日本橋):言わずと知れた昭和6年創業の老舗洋食店。オムライスが有名だが、実は路地の側にはラーメンの立ち食いスペースもある。でそのラーメン\680はまさにごく普通の醤油ラーメン、褐色透明のスープは柔らかな味の鶏ガラスープ、希望すれば背脂も浮くらしい。麺もやや透明な黄色のごく普通のちぢれ麺で、コシというか柔らかすぎではないけどって感じ。チャーシューはやはりというか昔ながらの輪郭が赤いやつで、柔らかいメンマ、刻みネギ、海苔、サヤエンドウ1枚が載る。老人でも問題なく食べられる昔ながらのラーメンであり、それ以上でもそれ以下でもない。
    一応他のメニューも。カレーライス\680もまた、カレーは辛いという事を忘れさせるようなボンカレー甘口的な昔ながらのモッサリした味で、唯一の違いはしっかりした豚バラ肉が入ってる事くらいか。オムライスはさすがに、ふわふわでチーズっぽい風味のある卵焼きはうまく、トマトケチャップと中のチキンライスとの調和も良いが、名物だからって一番シンプルなオムライスで\1650は少々複雑な気分にさせられる。かわりにというか、ボルシチという名のオニオンスープもしくはコールスローは\50で付けられる。有名店ではあるがいずれも新しい味でなく、昭和生まれなら、良く言えば単に懐かしい味、悪く言えばわざわざ外食しなくとも家で普通食べられる味と言える。


  574. 無添加らーめん舗 星(相模原市中央区上溝):平日昼、小汚い店内には1~2組、おやじ一人が対応する。壁には化学調味料・かんすい無使用とある。おそらく看板メニューの塩らーめん\630の半透明のスープには、軽い油層と茶色い粉が浮き、おそらく焦がしネギだろうか、香ばしい香り。ダシは鶏と魚介等か、いずれも主張せず、しかし唐辛子ではないが適度にスパイシーで、優しいだけの塩になってないのは面白い。白っぽく軽くちぢれた麺はクタクタで、味もそうめんのようにほぼ無味。具は塩っぱくしっかり味の付いたチャーシュー、コリコリのメンマ、水菜、海苔。スープと具は良いが麺はラーメン好きにはつまらない、かんすい無しのためコシ無く黄色くもない。そんなに有害ともまずいとも、思えないのだが。
    因みに、ラーメンを携帯で撮影しようとしたところ勝手にラーメンの写真を撮るのは無礼である旨注意された(その割にはネットに写真が出ているが)。そういう事ならこちらも撮影しないが(そもそもネットに載せる気はないが)、別にそういう表示もなし。いろいろな意見もあろうが、自分としては買った商品の写真を撮るのは自由だし、一々許可を取る必要性は感じないし、むしろ売ったものを食うのは良いが写真は撮るなというのは、店側の勝手な意見に思える。2012.2


  575. 元祖ニュータンタンメン本舗 羽田店(穴守稲荷・大田区羽田旭町):平日夜9時、客はぱらぱら。大きな丼とレンゲ。タンタンメン\700はシンプル、麺の上に溶き卵と挽肉、唐辛子だけ。”普通”は物足りない辛さ、”大辛”は相当赤いけどあまり辛くない。スープは基本黄色透明、ニンニク強くあとは化調、薄塩。麺は中太でパスタ的ややもちもち。シンプルでも旨みがあればいいが、そうでもないから退屈。2012.7


  576. やるき茶屋:安居酒屋の一メニュー。町田店にて、ミニとんこつらーめん\370の白濁スープはもちろん臭みなく、なんかハマグリのような旨みダシと微妙な苦みが美味い。どうせ化調だろうけど。麺はもちろんスーパーで売ってるクタクタの冷蔵麺みたいなもの。具はチャーシュー、水菜、刻みネギ。〆のラーメンとしては必要にして十分な万人向けのもの。2010
    小田急相模原店のミニとんこつらーめん\370は、薄いが一応とんこつ味の化調仕立てのスープ、ぐにゃぐにゃ麺、薄っぺらなチャーシュー、もやし、なるともどきという構成ながら、飲んだ後にももたれない量と味。だが、この程度のを”とんこつラーメン”と称して出してるラーメン店も結構あるから、これは問題ないと思う。


  577. ラーメン専門 ルート246(大和市下鶴間):名前通り246沿い、大和橋交差点上り線付近でやってるトラック改造屋台のラーメン店。営業時間は19:30~4:00(日・月は休み)とのこと。屋台とはいえ、テーブル5個くらい置いてるので下手なラーメン店よりも席数は多い。もっとも、おばちゃん一人で作ってるからそんな人数は対応できなそうだが、ダラダラ酒飲むのにも対応できるということか。ちなみにBGMはひたすら演歌で、店がまえ的にも昭和のイメージ。
    ラーメンより先に塩ラーメンが書いてあるし、函館の夜景のパネルが飾ってあるあたりからしても塩ラーメンが看板メニューと思われそれを。塩ラーメンのスープはやや黄緑茶濁もほぼ透明、表面にはしっかり油層が浮き、そのせいかすぐにうまみを感じバランスの取れた味。魚介系ダシ中心に、鶏油をうまく使ってるんだろうがだからといって深いかというとそうでなくて、おそらく化学調味料による帳尻合わせ的バランス感。麺は中細ちぢれ麺で、やっぱり茹で過ぎ。具は、歯ごたえがありややパサパサだけど味の付いたチャーシュー、柔らかいメンマ、海苔、多めのわかめ、刻みネギ。ラーメンマニア以外にとっては問題なく普通にうまいラーメンだし値段も600円と手頃だが、クドくはないも化調と油に頼ったスープ、茹で過ぎの安っぽい麺からしてラーメン好きのための店ではない。


  578. 林和(りんわ。中央林間):一言で言えば、どこにでもある街の中華屋。ランチセットの小チャーハン+ラーメン\700、ラーメンの茶褐色半透明のスープはまさに業務用、だが胡椒と焦がし葱がかすかに香り、誰でも安心できる味、もちろんパンチとか特別な何かは一切期待できないが。細めの麺はクタクタかつツルツル。具は昔ながらの小さなチャーシュー、メンマ、味付け玉子1/8程度、かいわれ大根。チャーハンも普通に硬めのごはんにチャーシュー片、玉子、ネギ、グリーンピース若干。
    ただ中華が食べたいだけなら必要十分、おそらく何を頼んでも失敗は無いが、それ以上を求めるなら行くべきではない。


  579. 中華 美善(相模原市東林間):最寄り駅は中央林間、住宅地に昔からある小さな中華屋。やっぱりというか、ラーメン\500は濃い褐色半透明だがごく普通の醤油スープで普通に安心できる味。麺はやっぱり完全に茹で過ぎ。たっぷりのスープに浮く具は昔ながらの臭みのあるチャーシュー、甘くコリコリしたメンマ、申し訳程度のほうれん草、なると、刻みネギ。麺以外にはこれといった欠点は無い、懐かしいラーメン。
    2012.4閉店確認。


  580. しんはる(大和市南林間):南林間駅からちょっと離れたところにあるおやじ一人・カウンターのみの小さなラーメン店、おやじの愛想はこの手の店にしては良い。おすすめの濃厚みそラーメン\750のスープは赤茶色で味噌ラーメンらしいピリ辛ではなく甘め、味噌味はむしろ薄めで単体のスープとしては丁度良いが、麺や具とのからみが少なく一体感が無い。ピロピロの平打ち麺はコシないもややもっちり感とツルツル感は悪くない。具はチャーシュー2枚、メンマ、もやし、コーン、半熟玉子半分、わかめ、海苔、輪切りネギ。鶏湯(けいたん)ラーメン\650の黄土色のスープは、しかし鶏は濃くなくバランスは良いが印象に残らない、油エマルション少々の薄醤油というか。具はチャーシューが1枚でコーンが無い他は、麺も含め濃厚みそラーメンと同じ。こちらもスープ単体ではまぁうまい、麺も悪くないがラーメン全体としてはあまりうまいと思わない。悪くないけど、ラーメン好きが行くべき店ではない。2012.4


  581. 上海城(中央林間駅ビル):駅ビルにあるので日曜昼もわりとオヤジ一人みたいな客が入っている。店員は中国人多め。チャーハン・ラーメンセット(ドリンク付き)\1050のラーメンはごく普通の醤油、半透明褐色スープは業務用スープそのもの、麺はそうクタクタでないが普通。具は小さなチャーシュー、メンマ、やや甘いだけの味付け煮玉子半分、ナルト、海苔、わかめ、刻みネギ。チャーハンはパラパラでもなく柔らかめで味薄め、具は玉子、刻みチャーシュー、ナルト、ネギ、グリーンピース。五目あんかけ焼そば\890、醤油味のあん、あんまり焦げ感のない麺、具は海老、ウズラの卵各1、他キクラゲ、白菜他。いずれも値段の割に特記すべきことない味、100mもいかないところにある東秀なら半額でもっとうまいだろう。2012.4


  582. 福寿軒(相模原市南区相模台):住宅地にあるほぼ景色と一体化した中華屋。やってるのは老夫婦で、やっぱり内装もごちゃごちゃ感も昭和の残存。ラーメン\500の褐色透明スープと細めのちぢれ麺は、まんま冷蔵パックのラーメンで、これといった特徴は無い。具は肉っぽい小振りのチャーシュー、桃屋っぽいメンマ、ほうれん草、定型的なると、刻みネギ。老人がやってる街の中華屋は、どこでも全く同じ味なのは不思議、ではなく、みんな同じ業務用スープと麺を使ってるからなのだが。子供の頃プールで食べたラーメンも全く同じ味だった。


  583. 中華料理 十字園(相模原市相模台):街の中華屋だが老舗っぽい感じで麺類その他メニューは多い。店内は古い洋風家屋で床もテーブルもペタペタしてるのが中華屋の証拠か。油絵名画のコピーがいっぱいかけてある意味は不明。ラーメン\500はごくごく普通の醤油ラーメンで、薄茶半透明のスープは単なる鶏ガラ+醤油少々か。まずくはないが深くもない。麺も普通でコシは無い。具はややクセあるもうまみもあるチャーシュー、メンマ、ゆで卵1/4、かまぼこ、ほうれん草、刻みネギ。初めからコショウ少々かかってた。値段は妥当。


  584. めん坊(相模原市中央区陽光台):創作ラーメンといっても何かタレ(あんかけ)かけただけのような。お勧めのニララーメンは、硬めのニラ多すぎ、白菜ラーメンは普通のタンメン。2007
    前回訪問時は1年くらいで潰れると思ってたけどまだやってるということは固定客がいる・商品力があるということか。平日昼、客は50代以降の近所の人か労働者2~3組。めん坊のニラそば(中辛)\830、チャーハンセット\330。普通の麺の上に結構な量のニラとひき肉あんかけ、その上に白髪ネギ。スープというかほぼあんかけは赤銅色で適度な辛さの正油味で普通にうまい。ニラと麺とどっちがメインかというほどの量のニラは硬くはないけど、やはりこれは好きな人でないとひたすら噛む感じ。チャーハンは柔らかめのごはんに卵多め。比較的割高で、ラーメンというよりも中華料理屋の変わり麺というような、ちょっと変わったものが食べたいならよいが、いわゆるネギラーメンもそうだけど、これはニラ好きでないとあまり楽しめない。普通にうまいと言えるけど。2016.6


  585. らーめん たっぴ(八王子駅前):金曜14:10頃で圓がスープ切れだったため落胆しラーメン店を探していたところ「味はさがしてであうもの」みたいな意味深な看板のラーメン店ということで入った店、しかし雑居ビルB1で安っぽい店内の時点で地雷と気づいた。基本のたっぴラーメンは普通の醤油ラーメンで、たっぷりのスープはどこにでもある濃縮希釈系中華スープ。唯一、麺は家系のように中太で軽いちぢれがあり茹で加減は適度でややもっちり。具は平凡なチャーシュー、メンマ、刻みネギ散在。麺は悪くないが、他は何の面白みもないただのラーメン。よくある駅前の飲んだ後用の店らしい。


  586. めんや(町田市原町田):町田でもラーメン店の多いこの地区に'09.2.26開店、1ヶ月しないうちに行ってみた。一見して普通のラーメン店でうまい・こだわりオーラは全くないが「こだわりラーメン」と銘打っている。ラーメンはとんこつベースでしょうゆ・みそ・しおから選べる。しょうゆは薄めの家系といった感じのスープでやや平板、臭みは無い。麺はやや太めのややちぢれ麺で、茹ですぎではないが柔らかくコシももっちり感もあまりない。具は無味のチャーシュー、ほうれん草、海苔、なぜかなるとに刻みネギ。支那そばは鶏ガラベースの節入り、若干の甘酸っぱさも感じるが塩っぱすぎで鰹節の味も粗い。麺は細ちぢれ麺でよくある茹ですぎの柔々。具は同じの+メンマ。いずれも\680に対し半ラーメンが設定されてて\490とわりと割安なのは良い。普通の街のラーメン屋で味に期待する店ではない。特に支那そばはお薦めしない、餃子を薦める。


  587. 珍楽(座間市相模が丘):平日昼、客数人、一人1テーブルを占拠する感じ。30歳台でいかにも一見(いちげん)の自分はやや浮いている。サッポロミルクラーメン\650、丼いっぱいまでなみなみと1.5Lくらいはありそうな白いスープはミルクっぽくマイルドな、ほぼ薄いクリームシチュー味。もやし、キャベツ、長ネギ、にんじん、キクラゲ等の野菜が浮き、その下に黄色い縮れ麺がある。しかし麺はごく普通の、延びる前からクタクタの冷蔵麺で、しかも一部ほぐれておらず固まっている。もちろん量が多すぎて完食不可能、胡椒を入れても途中から単調になる。麺がつまらないためでもある。
    炒飯\650、ラーメンとチャーハンのセットなどは無いとのこと。中華スープ、レタス、キュウリの浅漬けが付く。量は普通、決して多くない。やや茶色がかったごはんはパラパラではなくしっとりだが、これはこれで良い。味は適度、薄くも濃くもない。具は卵と肉片、それにグリーンピース、ネギやカニ少々と少ないが、味が適度なので飽きることはない。普通にうまいチャーハンではあるが、特別なものではない。サッポロミルクラーメンは質より量。2012.6


  588. 国界(相模原市下溝):郊外の小さな食堂風だが雑誌にも載ったりしている。ラーメン\800は透き通った甘めの普通の醤油スープ。具は小さな海苔、なると、細くてわりと柔らかいメンマ、醤油味の強いチャーシュー、刻みネギ。麺は柔らかい輪ゴム的な弾力がありコシは感じず、幸楽苑の麺みたいに安っぽい。帰りにコーヒーを淹れてくれたり(薄いの好きだからまずまずの味)、サービスは良いが、値段も含めラーメンとしては見るべきところが無い。


  589. らーめん610(相武台):駅ビル3Fにあるいかにも安っぽいラーメン店、座敷に高校生がたむろってるのもそれっぽいが、駅ビルゆえ特に汚いとかガラが悪いわけではない。チェーン店風だがここ以外の店は見つからない。醤油らーめんの350円(2009年末現在。ちょっと前までは290円)は確かに特筆ものだがウリは値段だけで、ラーメン自体はごく普通もの。当たり前で当たり障りのない褐色透明のスープ、コシのないちぢれ麺、薄いチャーシューにメンマに刻みネギ。うまいと言ったら嘘になる、ただラーメンを食べたいという場合には良いかもしれない。ラーメンでありさえすればそれでよいという人も多いのだろう、味なんて関係無いそういう人は、ラーメンのイデアに直接アクセスしている可能性があり、それはそれでプリミティブかもしれぬ。


  590. 碧亭(みどりてい。大和市中央林間):不機嫌そうな元ヤン風オヤジの作るとんこつ醤油は、ありがちな”脂多めのこってり”とは異なりおそらく独自の製法によりわりとさっぱりした感触になっており好感が持てる。しかし後味には臭みが残り、例えば大石家のような独自に開発したスープの完成形には到達しておらず、(つけ麺大王にも感じた)複雑味はあるも生かし切れてない感じでどこかうまみ・深みも今市。ただ横浜家系にありがちな、脂に依存した重い”こってり醤油とんこつ”とは違った味は新鮮である。その他は普通、チャーシューは肉っぽい風味。ほうれん草のかわりにわかめが入っている。+100円でみそ味も可能。
    つけめんはそれとは違った味で、大量のゴマと脂が浮いておりポン酢みたいに酸味が強い。麺にはねぎ、わかめ、チャーシューなどが乗っており、つけだれをかければそのまま冷やし中華である。麺の食感は楽しめる。つけめんとしては普通にうまい。
    駐車場はなく、注文してから出来るまで15~20分はかかり、またこの日は土曜13:30に看板と、利便度・サービスには期待できない。近所なら行ってももいい。


  591. 一品亭(町田市金森):自家製麺とのことだが店じたいはやや貧弱な街の中華屋って感じ、メニューは少なく数品で、ラーメンは500円と安い。スープはやや甘酸っぱい風味あるもマイルドな普通の醤油。麺にはあまりこだわりを感じないが、いかにも既製品といった安っぽさもない。具は普通のメンマとほうれん草少々、チャーシューは味ないも脂と肉のうまみはそこそこ出ている。結論として、突出したところは無いがまずいところもない、昔ながらの、これ以上ないというくらい普通のラーメン。雨の土曜の夕方に行ったら、店はおやじ2人でやってて会話なく客が自分だけ、というのがなんか変な雰囲気だった。尚、一品亭ラーメン550円はひき肉あんかけが乗ってるらしい。


  592. 大文字(だいもんじ。成瀬):お勧めの辛味噌ラーメンは、辛いのに自信がある人でないとキツいくらい辛い。担々麺ほどではないがゴマ風味と辛さ中心であまり味噌っぽくはない。麺の硬さは適度。具はもやし多め、メンマとチャーシュー少々。いつも思うが、もやしは味がなくて単なる増量剤なのか。量が多めとはいえ1050円は高いし、辛すぎるし、それにしてはあまり旨みを感じなかった。


  593. 大島ラーメン 愛ちゃん(新宿):バランス良いが普通のラーメン。塩ラーメンはサッポロ一番と有意差無いが、つけ麺のつゆはしゃぶしゃぶの醤油だれみたくやや変わっててそこそこうまい。麺の硬さも適度。


  594. めん創桜花 大和製麺所(横浜市鶴見区・生麦):神奈川区浦島町のめん創 桜花の支店かこちらが本店か。岸谷二丁目交差点はこの店と、第二京浜こと国道1号線をはさんで二郎鶴見店と大黒家があるラーメンポイント。この店はいちばん新しくてきれいだし店員の態度も良いし駐車場があるのも良い。しかし味はどうだろう。さっぱりのラーメンとこってりのG麺というのがあり後者を。赤茶濁したスープには十分に油層が浮き、とんこつと魚介を感じるがいずれが中心でもない。問題は味の芯が無い事で、油っぽい中にダシを少々感じるも、醤油でもないし塩というほどの味もなく中途半端なのが致命的。白い中太麺はもちろん自家製麺だろうが、コシももっちり感もほどほどで、ほぼうどん。炙りチャーシューは油っぽいも味があってよし、あとキャベツと刻みネギ。全体に油っぽいだけで味が無く、麺も普通のうどんみたいで、一見凝ってそうでうまそうな最新ラーメン店のようだが、だがそうでもなかった。


  595. しらいし(横浜市都筑区北山田):思ったほど汚くない店内、メニューはシンプルでラーメン、同ネギ・チャーシュー、冷がけラーメン程度。家系ということで硬さ・油・濃さを指定できるがデフォルトのラーメン\600のスープは油多くなく、やや濁るがほぼ醤油のそれ。獣系の臭さややあり、生姜もしくは辛味噌で無難にするも味に芯が無い。スープが懸濁してないのがまず家系っぽくないが、麺も中太ちぢれ麺で、もっちり感はあるもコシ無くやや茹で過ぎ感あり。具は無味で一部筋っぽい薄いチャーシュー、海苔3枚、ほうれん草と刻みネギ少々。
    このあたりは新興住宅地で、隣のおじちゃんは「麺柔らかめ」とか言ってるし、ラーメンも家系も分からない人たちからすると普通にうまいラーメンかもしれないが、普通のラーメン好きからすると褒めるところのない家系モドキ。そこらへんのおじさんおばさん向けの無難な商品というと、こういうものになるのか。食券式じゃない事からも、普通の街のラーメン店と思った方がいいかもしれない。


  596. 北海道らーめん 小林家 厚木妻田店:今回(2010.9)は座間店とはだいぶ印象が違うが、主観なのか客観的にもそうなのかわからない。みそらーめん\750のスープは甘めでマイルドな昆布・とんこつ入り、味噌っぽさは弱め。やや太めの黄色いちぢれ麺はややもっちり、コシはあまりない。具はもやし、細切りネギ、焦がしネギ、煮玉子1個、海苔、チャーシューはややパサめの食感ながら脂身もあり味も付いてる。これはまぁよしとして、いただけないのは本格つけ麺\850、大盛り無料だからそうしたが。麺の食感はさすがに良い、具もほぼみそらーめんと同じで麺に載り、千切り海苔のみスープに浮く。スープはほぼみそらーめんと同じだが初めから味薄く、トロミもあまりないので麺とのからみ悪く、いずれ麺の水分で薄まって味が無くなり、とても商品とは言えなくなる失敗作。大盛り後悔。スタッフはこのつけ麺を完食した事があるのだろうか?それともその時の店員が失敗したのか。


  597. 味九州(東林間):九州ラーメン\550は臭めのとんこつで味も単調。人気メニューの長崎ちゃんぽん\700はほぼ二郎といった具合に山盛りの野菜、というかほぼもやし。3つかみ、1袋以上は入れてる。ほとんどもやしだが、他の具はキャベツ、コーン、豚肉、タコ、あさり、エビ、かまぼこ。相当食べ進むとようやく出てくる麺はさすがちゃんぽん麺で、ポクポクした食感で伸びない。薄茶白濁したスープは野菜と魚介(貝)のダシに薄塩のやさしい味で最後まで飽きないが、二郎ほど強力ではないのでこの量を食べきるのは困難そう。


  598. とんこつらーめん ぼの(相模大野):2009年秋、駅そばの知父屋が居抜きでこの店に変わった、が系列店らしい。一番最初に書いてあるからおそらく看板メニューの和風とんこつ\750は一見こってり茶褐色濃い目のスープで、油層をかき分けると中のスープはもっと明るい色。節系前面だがよく味わうと味が無く、ほぼ節+油のみ。確かにとんこつ系だろうし臭みもないが。デフォルトは細麺だが太麺で頼むと、太麺といっても普通のちぢれ麺で茹で加減は適度だがコシも特別無く。具のチャーシューとメンマには味があり柔らかく、この味で麺を食べるよう。他にネギと海苔、大根の千切りは珍しいがさっぱりして良い。くどくはないが、味の芯が無く食べた気がしない。


  599. 活力らーめん 毘沙門(岐阜市長住町・岐阜駅):やや居酒屋風で夜中0時でもやってるあたり、本格ラーメン店というよりも飲んだ後用というか。白とん(ラーメン)は白というわりには醤油とんこつみたいな薄褐色濁のスープで味もそんな感じ、結構油層が浮きやや甘めで、とんこつ臭はないけどクリーミーさもなく、むしろ油でまろやかめ、言われてみれば魚介系少々とにんにく、野菜のダシはわりと出ているせいか、味噌ラーメンっぽい。少なくともイメージするような博多とんこつではない。麺はほぼインスタントラーメン。具は、脂っぽいバラロールのチャーシュー、コリコリのメンマ、味玉半分、海苔、刻みネギ。飲んだ後用としてはこんなもんか。2009.6


  600. えん家(相模原市西橋本):わりと閑散とした場所にあり一見飲み屋、というか飲み屋だった店舗を使ってるみたいでやや入りにくい。平日夜に行くと客は自分一人。正油らーめんは薄く甘めの普通の醤油とんこつで、臭みはないが深みもなく単調。硬さ普通で頼んだ麺は博多ラーメン風細ストレートでコシはなく、ボソっとしてなんか重い。具は肉っぽくちょっと冷たいバラロールのチャーシュー、メンマ、刻みネギと細切りとうがらし。500円は安いけどわざわざ食べに行く価値はない。


  601. 麺屋 竹馬(青葉台):2009.7、麺屋Seasという店かと思って行ったら変わってた。比較的遅くまでやってるらしい(23時まで)。名物っぽい塩らー麺は透明スープに何やら赤い小粒が浮き、味は魚介系塩中心も、辛くはないがトムヤムクン的酸味+香草の風味が強い。しかしこれは中途半端で、ともするとゲロっぽさを彷彿とさせるような酸っぱさを鼻の奥に感じ、どうせならすんなり塩にしておくれと思う。麺は普通でやや茹ですぎか。具は柔らかいが無味のチャーシュー、メンマ、水菜、海苔、刻みネギ。半端に奇を衒っても失敗する一例、もしくは迷走中。


  602. ふじ家(小田急相模原):家系とんこつらーめん\390が看板メニューだが、自分で家系ってメニューも開き直っているような。”脂少なめ”のせいだけではないと思うが、確かにクリーミーだが薄い醤油とんこつ。臭みはないが、コクも無く芯のない味のスープ。”硬め”にした麺は手打ち風の中太で、歯ごたえ良く面白いがスープとはかみ合ってない感じ。のり、わかめ、刻みネギ、ハムのようなチャーシューは安っぽいが悪くはない。やっぱり家系のパチの域を出てない。
    2011.4、数年ぶりに再訪問、値段は相変わらず。麺硬め油少なめで頼んだ塩とんこつ\420のスープは白濁しクリーミー、とんこつ臭なくマイルド前面だがスープがそもそも乳化しているのでやはり油っぽい、油層が無い程度。不整な麺の歯ごたえはコシというような弾力は無いがすいとんのようで、いかにも無機的な幸楽苑系よりずっと面白みがある。具はぺらぺらのチャーシュー、海苔、わかめ、刻みネギ少々。とんこつらーめんのスープは相変わらず油っぽく薄めのとんこつ醤油だった。飛び抜けた味では無いがありきたりの醤油ラーメンではないし、CP比も評価できる。


  603. 龍麺 龍(小田急相模原):営業時間が21時~4時という中華、ほぼ飲んだ後専用、もちろん会社帰りでもいいんだけど。でラーメンの濃い目褐色透明のスープは標準的な醤油ラーメンそのもの。麺も普通でやはりコシはなく。具はチャーシュー、半熟玉子1個、ほうれん草の茎、メンマ、海苔に刻みネギ、650円で卵1個出す店はやや稀、大したことではないが。やはり飲んだ後には柔らかい麺に普通の醤油ラーメンが王道か。


  604. 中華東秀 中央林間店:和風ラーメンは普通の醤油ラーメン、しょうゆラーメンとの違いは不明。褐色透明のスープに若干の油脂が浮き、ちょい甘めのスープはおそらく普通の鶏ガラ。麺も普通、コシや歯ごたえは無い。具のチャーシュー、メンマ、ほうれん草、海苔、刻みネギ。塩ラーメンはもうちょっと油っぽい感じで、他は同じ。1杯450円の安チェーン中華屋のラーメンとして、全てが普通。ラーメン好きなら、プレミアムカップラーメンの方を選ぶだろう。


  605. 札幌ラーメン どさん子 横浜天王町店(横浜市保土ケ谷区天王町):601軒目。昔からここにある当たり前の町のラーメン店。おじいちゃんが一人でやってる。土曜日昼、先客はもう飲んでスポーツ紙読んでる感じ。基本の味噌ラーメン\490、薄茶色のスープは普通の醤油味噌、ピリ辛で胡麻が浮き、まずくはないが特徴もない。麺は久々に体感するクタクタだが、違和感ない。具は軽く炒めた無味のモヤシ、コーンと業務用味付けメンマと輪切りネギは冷たい。そこにあるのは全く普通のどこにでもあるラーメンであって、良し悪しは客の主観に過ぎないがやはり、どさん子/娘ラーメンは特別興味の対象にならない。2014.11


  606. 北海道ラーメン 特一番(相模原市千代田):正油ラーメンはかなり濃い色で醤油の強いスープ、コクとかダシとかには特別なものを感じず。麺は普通のちぢれ麺、茹で加減は適度もコシは無い。具は、色はくすんでいるがまずくないバラロールの薄いチャーシュー、メンマと刻みネギ。全体に、社食とかプールサイドで食うラーメンのようなシンプルなただのラーメンだが、特別まずくもない。70代と思われる老夫婦がやってる店なので味も値段(\400)も昭和のまま、行くなら早めに。


  607. けーちゃんラーメン(麻溝台):普通のラーメンだが、チャーシューは意外に良い。まだ開店後数年のくせに、昔からある汚いラーメン屋になりつつある。


  608. 天添(麻溝台):最近できた、中国人による中華料理店。本格派っぽい麺だが、中華料理としてのものであり、最新の日本のラーメンのような多彩さはない。


  609. 麺屋 五条弁慶(相模大野):低価格が売りのびっくりラーメンのチェーン「ラーメン一番」が倒産し、それを買い取った吉野屋が始めたチェーン店。醤油ラーメンは甘く透明の魚系スープ、ツルツルで味の無い中細ストレート麺と相まってラーメンというよりかけ蕎麦風。具は小さな海苔、刻みネギ、メンマは柔らかめ、不要と思われるもやしにチャーシューはトロトロのが2枚も乗るが、400円なら1枚で十分かと。
    ラーメン屋としてよりも、夜は常に空いており安いラーメンにビールにつまみでくつろぐサラリーマンにはちょうど良い店かもしれない。


  610. パクちゃんぎょうざ(麻溝台):普通の街の中華料理店でラーメンもそんなもんだが、近所なら水餃子は一度食べておいてもいい。


  611. バーミヤン(全国チェーン):バーミヤンラーメン(\418)は当たり前の醤油スープに、業務用っぽい小麦っぽくなく柔らかゴムっぽい麺。無難な具はチャーシュー、メンマ、刻みネギ、海苔。ただ油っぽくも塩っぱすぎもしない、普通のラーメン。


  612. (永楽製麺所(横浜中華街)):文字通り製麺所で、ラーメン屋に卸すか直売、ラーメン屋ではない。通販もあり。ラーメン(3食+スープor5食入りで500円くらい?)は、「普通の昔ながらの醤油ラーメン」で面白みは無いが麺も普通でこれといった欠点も無く安いので悪くないかと。ほぼ素ラーメンを2食一気に食べてももたれなかった。茹で過ぎに注意、表示よりかなり短めに。


  613. らーめん花ちゃん(大和市つきみ野):街の中華屋。醤油ラーメンはごく普通のもの、透き通った軽い醤油スープ、いかにも既製品の黄色っぽい細麺、やや臭みのあるチャーシュー、ネギとメンマ、細く硬めのもやしはこだわりか。濃くなく軽く、これといった欠点が無くさっぱりしてるから2杯目でもすんなり完食できたが、普通過ぎてつまらない言えばそれまで。わりと常連専用店。


  614. 小六(二子玉川):カウンターのみ8席程度、でも休日昼時には結構混む。塩ラーメンはやわらかでバランスの良いスープ、醤油ラーメンもくどくない普通の醤油、いずれもまずくはなく安心する味ではあるが、これといって深みのない当たり前のもの。麺は明らかに茹ですぎでくたくた、ラーメン好きの好むものではない。チャーシューはやや味あって柔らか、メンマは普通。総じて、趣味としてラーメンを嗜む者向けの店ではなく、街の普通のラーメン屋。


  615. 中華料理五十番(海老名):素人に勧められ仕方なく。ラーメン\650はこれ以上ないというごく普通の醤油スープに、コシなど端から無い細ちぢれ麺、昔っぽい甘く肉っぽいチャーシュー、細メンマ?、刻みネギ。いわゆるラーメンというだけのもの。因みにチャーハンも、エビに加え安ソーセージ片?みたいなのが入った普通のだが、味も色も薄めだがダシで食わすようなところは妙に本格的で安心してうまい。2010


  616. 七志とんこつ編(町田):七志ラーメンは普通にうまい醤油とんこつスープで臭みもないが、やや平板で後半には飽きる。麺の硬さは適度で食感は良い。具のごぼう・茎わかめ・チャーシューはそこそこ柔らかいが味があまりなく、存在意義が希薄。全体に普通のラーメン。1/2、3/4など麺の量を選べるのは良いシステムだが、1/2でも100円引きなだけ(ラーメンは700円)。


  617. がん家(相模大野):全然有名じゃないが家系、デフォルトのラーメンはしっかり油層の浮いた茶色の醤油とんこつスープ。味は薄めだが獣系の臭みが気になり、コショウを入れても消えない。麺は中太ちぢれ麺でもちもち感あり。具は家系デフォルト、肉臭あるも味の無いのチャーシュー、海苔、ほうれん草に刻みネギ少々。
    味は薄めで重くはないが、臭みと油が気になった。店主はストイック風だが作るのは遅く、メニューには定食やつまみやチャーシュー丼やビールもあり、店内には漫画があって読みながら食ってる奴もいたりしてなんとも。


  618. らうめん丸善(座間市相模が丘、小田急相模原):商店街から脇道に入ったところにある、元喫茶店のような店構えで根っからのラーメン屋っぽくない初老の夫婦が切り盛りする。看板メニューの味噌らーめん\600の薄茶色のスープは味噌味薄く、全体に薄甘く、そのまんまつゆだくの野菜炒めを麺に載せただけ。麺はそこらへんのスーパーで売ってる黄色い冷蔵麺の味と食感、具はもやしキャベツにんじんひき肉等普通の野菜炒め。コショウか、薬の瓶に入った七味を入れて若干のアクセント。
    第一印象通り、ここでうまいラーメンはもちろん当たり前以上の品が出てくるとは思えなかったが、その通りであった。この程度なら誰でも家で作れるだろう。


  619. 初代だるま(博多キャナルシティ):こってりめの定番的博多とんこつラーメンだが、臭みややあり最後は単調な塩味に感じる。


  620. 博多一番(相模原市若松):昔はとんこつならここが、このへんじゃいちばんうまかったのだが、味は問題無いもその頃からとんこつ臭は感じていた。2009元日から営業してたので久しぶりに行くと、スープは白濁した一般的とんこつからうす茶褐色の醤油とんこつ風に。味は軽く醤油入りのようで、重くないし臭みもほとんど無いけど、とんこつの風味も希薄で塩っぱさを感じ薄っぺらな印象。硬めで頼んだ麺は博多ラーメンらしい細ストレート、粉っぽくコシの無い小麦っぽさは間違っていない。具は昔っぽい味の柔らかいチャーシュー、きくらげ、刻みネギのみ。臭みもあまりないけどとんこつらしさも無く深みのないスープで凡庸な印象。ただ一見は、本格博多ラーメン風ではある。


  621. 壱鵠堂 つきみ野店(いちこくどう):標準的メニュー風の壱鵠味噌らーめんはやや平板な味噌ラーメンであまり特徴がない。中華そばは炒めタマネギの甘さとショウガでコクを出そうとしており、悪くはないがその程度で深い味というものは出てこない。いずれもチェーン店らしい普通のラーメン、ただ麺はまずい。茹ですぎとかでなく、味が昔ながらの安っぽいラーメン、例えば社員食堂とかデパートの上のレストランのラーメンのような味。夜は大盛り・ライスのサービス、さらに割引券もくれるが、なるたけなら別の店を選ぶ。


  622. 菊池家(大和):鰹風味とか無く、ストレートに横浜家系のこってりとんこつ醤油一本で押す。デフォルトはおそらく本家・吉村家よりマイルドまったりまろやかも、そのぶん脂は多く、始めは確かにうまいが脂でマスクされた味の濃さも相まってその後かなりもたれた。麺はややもちもちで食感良く食べ応えあり、具は普通に海苔とほうれん草少々、チャーシューはトロトロで味が付いてる。塩はどうだろう。これだけもたれるのは、きっと何か良くない化学物質が相当入ってるに違いない。


  623. 一平家(相模原市相生):一応家系ゆえ茶濁したスープには5mmほど油層が浮き、臭みのあるこってりしたとんこつ醤油。味ははっきりせず、以前(おやじさんがいた頃)はもっと塩っぱかったし、今は輪郭がつかめず芯が無く油でごまかしてる感じ。麺は細麺・太麺選べ、太麺は中太ストレートで茹で加減は適度もボワボワというかふわふわした食感でコシは比較的無い。具は普通のチャーシュー、大きめの海苔3枚、ほうれん草、刻みネギ。油のせいか後味はクドめ、典型的な安っぽく後味重い家系。家系というだけで「相模原ラーメン特集」みたいなのに載ることがあるけど、記者は本当に食べたのか?ラーメンの味を知っているのか?


  624. 梅家 舎弟(厚木市妻田西):厚木の二代目梅家の支店。もちろん家系、この名前からしても内装も店員も客層も肉体労働者系が似合い、若い女(ヤンキー除く)が入りやすくするような工夫一切無し。デフォルトのラーメンは茶濁したスープに油多め、臭みは無いが深みもない当たり前の家系とんこつ醤油。麺は平打ちで軽いちぢれ、ややもっちり、でもぼわぼわした食感というかおそらく茹ですぎ。具はチャーシュー、海苔、柔らかいほうれん草、刻みネギ。ただ家系というだけで特徴のないラーメン店。


  625. 山東料理 楊々(相模原市南区麻溝台):敢えて言うなら住宅地というか、町外れにある中国人経営の中華料理屋。平日昼に客は自分のみ、前後も無し。
    排骨(豚スペアリブの味付け揚げ)料理が得意のようなので排骨麺\1000を。褐色半透明薄めのスープはやや甘みのある醤油スープで、濃くなくしっかり旨みを感じ上品。細ちぢれ麺は普通、茹で過ぎではないが当然延びる。量は多め。具はほうれん草、もやし、ザーサイとネギ、そして排骨。排骨は、ただの豚肉と言えばそれまでだが、カレー?(or五香粉)と酢の風味が効いて面白い味。ただしスープのため衣は剥がれがち、本来的には排骨飯にすべきか。量は多くなく、値段は強気。2012.1


  626. 韋駄天(相模原):良心的なとんこつ屋だが、光るものがなく退屈だった。


  627. 九頭竜(麻溝台):相変わらずしょっぱい油でやや単調。2013.9、閉店確認


  628. 笑笑(チェーン居酒屋):W背油濃厚油麺\523、鉄鍋で供される褐色でコシのある太麺の上には生卵の黄身、チャーシュー、メンマ、刻みネギ。節粉の魚介風味ととんこつ、卵でマッタリうまいが、塩が足りずモヤモヤした味。しかし麺のお焦げの楽しみなど、ラーメン店では考えられない商品。
    メニューはおそらくしょっちゅう変わる。特製 極みのつけ麺\528の茶濁し胡麻の浮いたスープは塩っぱいが化調味のみ。麺はおそらく冷凍うどんそのまんま、具はハム味のチャーシュー、メンマ、刻みネギと海苔。居酒屋らしい偽物。残念。2013.5


  629. 吉右衛門(相模原市並木→笑福門):元祖支那そばは普通の醤油ラーメンで面白みに欠ける。


  630. 博多ラーメン えちご本店(大和市つきみ野):福岡か新潟かよくわかんないけど博多ラーメン中心のお店。朝からやってて、客層は馴染みの労働者が多い感じ。塩も醤油も味噌もあるけど、おそらく看板メニューの博多ラーメンは背脂が一面に浮き茶白濁したとんこつで、店外からもわかるくらいにとんこつ臭はきつめ。塩っぱすぎる事はないが、深みはないので途中で辛し高菜を投入したくなる。麺はもちろん細ストレートで、それほど粉っぽくなく茹で加減は適度で食べやすい。具は、大きく肉っぽいチャーシュー2枚、海苔、柔らかいメンマ、切ってないキクラゲ多め、刻みネギ。全体に大味で何よりとんこつ臭は個人的にダメだけど、朝からやってる博多ラーメンというのは面白い。ただ、本来の博多ラーメンとはだいぶ違う。
    ちなみに、隣のラーショは全く客が入ってないが大丈夫だろうか?町外れにラーメン店が2軒並んでるのも不思議だが。


  631. 元祖北海道旭川ラーメン ぺーぱん(横浜市南区高砂町):たまに雑誌にも載ってるが、行ってみると住宅街にある普通の小汚いラーメン屋。醤油ラーメンは若干コクありしかし基本的に普通の醤油ラーメンで、背脂(油)が浮き獣臭あり。麺は茹で過ぎではないが普通のちぢれ麺で柔らかめ。具はチャーシュー、メンマ、刻みネギのみとシンプル。塩ラーメン。塩ラーメンは黄白色の濁ったスープでやはり油が浮き、臭みはなくマイルドな塩味。麺、具は同じ。旭川ラーメンといっても想像するようなキレのある醤油でも魚介風味もなく普通の街のラーメン屋であって、歩いていける範囲にあればたまに行く程度の店。


  632. うまかもん(町田市鶴間):246沿いの小汚い店で平日19~20時頃は客自分一人、店員もおばちゃん一人。ラーメンはもちろんとんこつで、ほぼ白色のスープは見た目通りクリーミーで臭みはないが味はサッパリというか薄めで単調。麺は極細ストレートで、コシは全くなく粉っぽいのがそれっぽい。具は味の付いた柔らかいチャーシュー、しっかり色の濃い味玉、刻みネギ多め。ここくらい味が付いてれば確かに味玉と思える、それでいてまろやか。おばちゃんが何のためらいもなく話してくる、ハイお釣り450万円、などノスタルジー溢れる関東郊外のとんこつラーメン店。


  633. 宋将(そうしょう。相模原市南区相模台):小田急相模原駅前商店街の端の路地を入ったところにある中国人夫婦がやってる中華屋。日本語はうまくないが接客は丁寧。平日昼時は満席近く、15分くらい待つ。
    ラーメン\480はごく普通のもの、褐色透明のスープは薄めの鶏ガラでさっぱり、しかし胡椒も感じ、全体像は安っぽくはない。麺はよくある、ツヤのある黄色い麺のようなありがちな味でなく、小麦っぽい味がうまい。茹ですぎではないがコシは全く無い、その点ラーメン好きとしてはつまらない。具はよく旨みの染みた薄いチャーシュー2枚、ほうれん草、わかめ、刻みネギ。当たり前の品としては佳作。
    チャーハン\600は堅めのごはんの弾力を楽しめる。細かいチャーシュー、玉子、刻みネギが入り、しっかりチャーシュー風味もある。わりと塩っぱいのが気になりつつも、その塩が後を引く。うまいが、ずるいね。ラーメン+半チャーハン+杏仁豆腐のセットは\700。杏仁豆腐は普通。小龍包4個\340は焼き小龍包で、半分だけ焼いてあるので香ばしい。やはり中には熱々のスープが入っており、かじると出てくる。焼いてあるものから液が出てくるのはやや違和感、だが中の肉の旨み、皮の香ばしさと半生感は面白い。味的には特徴はないが、普通にうまく、値段的にも問題無い。これを越えるには、一流店などで一工夫が必要だろう。2012.1


  634. 天芯ラーメン 弥栄店(相模原市弥栄):チェーン店らしいが、さびれた街の中華屋って感じ。看板メニューのスリバチしょうゆラーメンは文字通りすり鉢で供され、普通の醤油ラーメンにすりごま+にんにくが入ってる。具はわりと多く、筋っぽいが味のあるチャーシュー、海苔、わかめ、コリコリしたメンマ、あまり味のない半熟卵半分、刻みネギ。やはりベースのスープに特徴なく、ごまとにんにくが相乗効果でなく単なる相加効果にしかなってないため凡庸な印象、にんにく臭だけが気になった。


  635. 餃子の王将:言わずと知れた中華のチェーン店、京都発。 藤沢駅前店は、まわりに王将が無いせいか(2009.9現在藤沢市内はここだけ、近隣では大和・鎌倉・平塚各駅前店のみ、茅ヶ崎には無い)、休日は11:30でも、14:30でも待ちが発生していたのを確認している。地域によって若干メニューが異なり、東京ラーメンという醤油ラーメンがあるのは関東のみ。おそらく全国的に標準と思われる王将ラーメン\450はとんこつとのことで、明るめの茶濁スープは薄いとんこつ+薄い醤油+ややクリーミーで芯の無い味。おそらく餃子等をおかずに食べるべく設定されたのか、単体では味気ない。麺は茹で過ぎの普通のもの。具は無味のチャーシュー、やや多めのもやし、メンマ、刻みネギ。全く良いところの無いラーメンだが、ラーメン好きはもちろん全く期待してないし、そうでない人は形式的にラーメンであれば文句無いだろうから問題無いが、個人的にはこのラーメンを繰り返し食べる人はラーメンという形式だけで満足してしまう人なんだろう。餃子は皮が破れていてダメだった。
    大和駅前店:こちらも金曜夜9時でほぼ満席。下の王将ラーメンは今市だったので今度は東京ラーメンを。褐色透明スープは甘めの普通の醤油スープだがさっぱりしていて安心して食べられるもの。麺は同様、具はチャーシュー、メンマ、海苔、刻みネギ。みんなこっちを頼むのは普通で無難で問題無いラーメンだからか。餃子はうまかった。2010
    中央林間りんかんモール店、休日は11:30頃から既に待ちが発生。王将ラーメンは同様、薄い醤油とんこつ。ごく普通のコシの無い冷蔵っぽい麺に、具はペラペラのチャーシュー2枚、もやし、刻みネギ多め、メンマ。子供でも70歳代でも安心して食べられる、形式的なラーメン。餃子は外パリパリ中しっとりでうまい。2011.6


  636. 榮華軒(えいかけん。小田急相模原・相模原市南区南台):中国人の店、平日昼時で客は2~3組。ラーメン・半炒飯\680、ラーメンの茶褐色透明スープはごく普通の醤油、安心できるが特徴のない味。麺はごく普通でクタクタ、量は多い。刻みネギが浮き、具は縁の赤い古典的チャーシュー、メンマ、わかめ。チャーシューは腐りかけのような独特の旨み。
    炒飯は硬いご飯に、玉子、チャーシュー片、にんじんなどが入り普通にうまい。ネギがほとんど入ってないのが残念、半分でちょうど良い。小龍包4個\480は、おそらく昼にはほとんど出ないだろうが、普通の味。中のスープはごく少量で、ほとんど焼売のような?これは宋将の方が良い。上海料理ということでメニューは多彩、営業時間は長く便利、値段も妥当ではあるが、特別うまいということもない。特にラーメンは典型的につまらない。2012.1


  637. 職場の食堂「D」(相模原市):塩ラーメンは鶏系透明スープの普通の塩ラーメン、と言ったら言い過ぎか。コクや深みといったものは明らかに無いが、余計な味もしない。麺は中細ちぢれ麺で茹で加減はアルデンテ、やや粉っぽさというか粘りっぽい感じが若干あって心地よい。具はパサパサで圧着線維っぽいチャーシュー、メンマ、刻みねぎ、わかめ、もやしとフルコースだがやっぱり安っぽい。醤油ラーメンは、醤油スープになっただけで全く同じ。醤油の方がやや飽きにくいかもしれない。昼に2杯食べるとさすがに腹が膨れた。
    いずれにせよ安食堂でも今市、プールや海の家レベルの普通のラーメンだが、1杯240円となれば文句が無い。有名店のラーメンともコストパフォーマンスで比較したら決して負けてないとは思うが、味とコストは非線形関係で、人はだいぶ余計に払っても少しでもうまいものが食いたいのである。2008



  638. ●●●●●ここから下は試しにでも行く価値無し●●●●●


  639. 職場の食堂「K」(相模原市):当たり前の醤油スープ、ごく普通のどこにでもあるちぢれ麺の茹で具合はなかなか良い。メンマ臭いメンマに味のないチャーシュー、もやしとわかめと刻みネギ(だったと思う)、久しぶりに見たナルト。確かにラーメンではあるが気づいてしまうと全く深みの無いスープ、子供の頃土曜の昼に家で食べた、スーパーで買ってきたラーメンのような。もろに業務用ラーメンの具材そのまんまで作ってあり、これといった問題も無いのだが、ほぼ職員食堂でこれで450円はどうかと。尚、おそらくほぼ同じ材料をもとに作った担々麺は結構うまいと評判なので、そういう強い味付けだと失敗しないんだな。2008


  640. 職場のレストラン「F」(相模原市):ここはうまくないのに高いと評判。こちらの中華麺は値段が680円と高い割に特徴が無い。ごくごく普通の醤油スープにありがちなちぢれ麺、普通によく茹でてある。チャーシューはコクのあるバラロールでこれは普通にうまい。具は他に刻みネギ、わかめ、もやし。途中で飽きるのでコショウでも入れるがやはり、ごく普通のラーメンを体現したものでしかない。2008


  641. 学食その1(相模原市):文房具屋の隣の食堂の醤油ラーメンは至極当たり前のもので、茶色透明の醤油スープは何かを湯で希釈しただけの平板な味。麺も普通の細ややちぢれ麺だが茹で具合は適度で、コシはないがボソ系の食感は悪くない。具は無味な小チャーシュー、メンマ、なると、わかめにもやしとキャベツの野菜炒めが載るが、これは味が付いてるので全体としては塩っぱい。値段と場所からして当たり前のもので、以上のものは期待できないのも当然である。ただ学内でいちばん古くからある食堂ゆえそんなにひどいものは出さない。2008


  642. 学食その2(相模原市):比較的新しい3階建ての方の1階のとんこつラーメンは一見して薄いスープと整ってない具。スープはとんこつの風味があまりせず、コショウ入りのややクリーミーな塩でコク・深みはない。麺の茹で具合は適度だがそもそも安っぽい麺ゆえ歯ごたえもコシもない。具は色悪く肉っぽいチャーシュー、茹でキャベツともやし少々、メンマ。所詮学食のラーメンで、そういうところのとんこつは危険、醤油・味噌が無難か。2008


  643. 飛鳥(相模原市北里):唯一ラーメンと名の付く味噌ラーメンは至極普通、麺も普通で後半はぐにゃぐにゃ、具はもやし・にら等野菜炒め。まずくはないが後半はコショウ入れてがんばらないと飽きる。やはり中華料理屋のラーメンであり、ラーメン好きが食べてはいけない。2008


  644. 中華 おおくら(相模原市桜台):昭和の雰囲気漂う街のキッチン風中華屋で、入った途端に古い家屋のすえた臭い。窓際に座ると小バエが相当飛んでいる。ラーメンは半透明褐色スープで普通に醤油、やや甘酸っぱくコクは感じないが不足もない。麺は自家製麺とのことだがごく普通、完全に茹で過ぎでコシは無い。具は昔ながらのチャーシュー、メンマ、刻みネギ。525円ならこんなもんだが、小バエが次々にどんぶりや水に入水自殺してゆく中で食べるのはもう嫌なのでもう行かない。


  645. 北海道らぁー麺 極極(きわきわ。相模原市南台):塩ラーメンはやや鶏っぽい半透明スープ、やや塩っぱめで普通だがあまりコクを感じない。麺はストレートで若干もっちり感あるも茹ですぎ。具は海苔、普通のメンマと脂身多いチャーシュー。味噌ラーメンは赤味噌風味強いピリ辛スープ。麺は同様、具はやっぱりもやし中心。ライスのサービスと、トッピング無料券をくれた。いずれも普通の人が食べるには問題ないラーメンだが(うまくないけど)、ラーメン好きは行ってはいけない店。


  646. 真砂(まさご。町田市原町田):小さな路地を入ったところにある小さなラーメン店で、平日夜9時台で客は自分一人。ラーメンのデフォルトはしょうゆとんこつで、硬さ・味・油を指定できるようだが特に聞かれなかった。油とゴマが浮き茶濁したスープの味は塩っぽいがなんともはっきりしない。とんこつ臭はないがにんにくは結構入っており、試行錯誤の結果迷いっぱなしって感じで、単純ではないがまとまりがなく、積極的なまずさはないがインスタントラーメン以下。麺はストレートでやや茹ですぎ。具は無味なチャーシュー、メンマ、ほうれん草、海苔、刻みネギが雑に麺上に置かれている。
    そもそもうまいオーラが全くない店だが、味もその通りで、すぐそばにぎょうてん屋等があるため、ここで食べる必要は全くない。安っぽくても日高屋とかの方がはっきりした味で、まだ食べたという気がする。それでも潰れないのはラーメンの味など気にしない人、つまり僕とは違う世界を生きている人がたくさんいるということだ。


  647. 山岡家 厚木店(厚木市関口・129沿い):24時間営業のチェーン店、営業時間無制限なのは、ラーメン好きのみならずいろんな仕事の人にありがたい。郊外の国道沿いの店で、歩いて行くような店ではないので駐車場は広い。店内は明るく、安っぽいが一応の清潔感はある。デフォルトで頼んだ醤油ラーメンはもちろん家系とんこつ醤油、透明な油層が5mmは浮いた茶濁スープで、久しぶりにとんこつ臭あり。味はあまり塩っぱくないが深みもなく油だけって感じで当然もたれる。脂が苦手な人は少なめを頼めと書いてあるということは確信犯か。同時にコッテリだがキレがあるとも書いてあるが、キレとは何か全くわからない、キレそうになるということか。とんこつ臭を消すにはにんにくとコショウを入れる必要があった。麺は中太ストレートで、もちもち感もあまりなくほとんど太めのパスタ。敢えてこの麺を選ぶならそれを失敗とは言わないが、特別うまいわけではない。具は甘めだが筋っぽいチャーシュー、海苔3枚、ほうれん草、刻みネギは多め。臭み消しとサッパリ感のためにネギ多めにしてるようだが、ネギ自体辛くてネギ臭いから、あんまり食べられない。
    少しでもラーメンの味を考える人が行くべき店ではない。北海道の人たちは、こんなラーメンをありがたがってはいけません。


  648. 自家製麺 さいたま屋 相模原店(小田急相模原・相模原市南台):焦がし醤油ラーメンはとんこつ醤油スープで、わりと深みありまろやか、油っぽいも重くはなくけっこううまい。博多ラーメンは臭みのないとんこつで、おそらく焦がし醤油もこれがベース。食べ比べると、とんこつというのは塩ラーメンの一種なんだなと思う。スープはやや茶色っぽく白濁し、醤油よりさらに油っぽいがあまりクドさはなく、わりとシンプルに塩+化学調味料+油の味、「サッポロ一番塩ラーメン」みたい。まずくはないが。両者ともスープ以外は同じで、麺は細麺でデフォルトではやや茹ですぎの感あり、自家製麺というありがたさはそれほど感じず。具はやや味付き卵(半分)、かなり繊維質なメンマ、ネギ、味のない薄いチャーシュー。つけ麺のスープは節系で酸味もあるが甘み前面でコクがあり悪くない、ただつけ汁としてはやや薄いか。麺はしっかり腰があり、ラーメンとほぼ同様の具が載る。
    ラーメンは500円で、無料で替え玉もしくは小ライスが付くというのはがんばってるが、店は小汚い街の中華屋って感じ、店員は(おそらく)中国人。変な時間に行くせいか客は自分一人、それなのにつけ麺には髪の毛と卵の殻(複数)が入ってた。安全面・衛生面に不安があるのでもう行かない。


  649. どさん娘(陽光台店):店内は思ったより小ぎれいな中華屋。どさん娘(正式にはどさん”むすめ”)と言えばみそラーメンということで。麺はストレートめの普通なもの、野菜炒めとメンマ、ほうれん草にコーンも入り具だくさん。普通に作ってはいるのだけれども、味というかコク、旨みが全然なくて具と麺、スープがバラバラ。機械的に作った味噌ラーメンって感じ。ラーメンとしてこれだけ面白みが無いのに、やってけてるのが不思議。
    追伸。と思ったらやはり潰れた。


  650. 知父屋(しっとうや。中央林間・大和市下鶴間):東麺房の前にある。今市なとんこつ。
    2011閉店、跡地に幸麺(こうめん)が開店。しかしメニューはあまり変化無いとも。


  651. ラーメンアンドひものや・鎌倉街道(町田市中町):魚介系の風味というよりもそのもの”ひもの”の生臭さが入っただけのラーメンで相乗効果ゼロ、むしろマイナス。行ったのは結構前なので、今は味が変わってるかもしれない。


  652. だるまのめ(大和市下鶴間):ただとんこつというだけで、カップラーメンと有意差なし。


  653. 博多っ子(町田市原町田):典型的にまずい博多ラーメン。スープは臭みあり薄くコクに乏しい。麺は普通。具は海苔、刻みネギ、薄いチャーシュー。辛し高菜を入れても塩っぱくなるだけだった。厳しいけど、こういう店で食べて(博多)とんこつラーメンを嫌いになる人って多いんだろうな。
    閉店し「めんや」が開店→それも閉店。


  654. 九一麺 つきみ野店(きゅういちめん。つきみ野旧16号):チェーン店、もつ鍋がメインなのか、長浜ラーメンはただ作っただけの工夫の無いとんこつラーメンで、塩っぱさだけが残った。


  655. たか信(大和市下鶴間):こってり醤油ラーメンは、普通の醤油ラーメンにたんまり油脂を浮かべただけでやっぱり普通。他に塩、味噌、とんこつとあるが、醤油ラーメンの味と、食べ終わった食器が片付けられてない様子からして他のもうまいとは思えない。
    ちなみに向かいの大龍つきみの店もまた、その店内の小汚い様子からして特別うまいということはないだろう。


  656. じゃじゃ麺屋 香醤(岩手県盛岡市):ラーメンではないけれども。盛岡の繁華街、大通で夜遅くまでやってる専門店。じゃじゃ麺は真っ白な平打ちの麺はふわふわというかぐにゃぐにゃで、食感はほぼ無く啜ってそのまま飲める感じ。麺とタレ(具)ぐちゃぐちゃに混ぜて食べるんだけど、カニ味噌みたいな灰色の肉味噌ペースト+生姜+ネギ+キュウリはかなりスパイシーというか臭めで相当に塩っぱく、初めはキツいがそのうち慣れる感じ。正直言って、普通にそこらへんのコンビニで売ってるジャージャー麺(中華麺に普通の肉味噌が乗ったやつ)の方がうまい。この麺といい肉味噌といい、わざと不味くしてるとしか思えないのだが。2009.11


  657. 博多 ふくちゃんラーメン(博多→ラー博→卒業):「ラーメンにうるさい博多っ子を虜にするキレとコクを兼ね備えた臭みのないとんこつラーメン」とあるが、100%ウソ。くさい、くさすぎる。一歩店内に入った時からくさく、スープは最後までくさい。味は普通だが、妙な甘酸っぱさが腐りかけチャーシューを彷彿とさせる。ネギがいっぱい入ってるが、さらににんにく・コショウ・紅ショウガで臭み消さないと完食困難だった。個人的にはモロにNG。本当に博多の人気店なんだろうか?


  658. ふくまん(鹿児島):某HPで「横綱」となってたので行った。良く言えば薄味、悪く言えば味気無く単に薄めの醤油+焦がしネギだろうが。チャーシューも薄塩なだけ。麺は文句無く茹ですぎだった。2007.11


  659. 御天→博多白天(中央林間):店名は変わったがメニューからして同じ(店名も御天のまま)。とにかくブタ臭い。味は普通、チャーシューは最低。


  660. 九州ラーメン とんとん(相模原市西大沼):おそらく北里大学前→西大沼と移転した店。どんどん味が落ちて再起不能、1992年に初めて大野で食べた時(確か再開発前の西友前あたりの屋台みたいな店)はうまくて、これがほぼとんこつ初体験だったのだが。


  661. としちゃんラーメン(相模大野):ある意味、昔ながらのまずいラーメンの典型過ぎて感動に値する。茶濁したスープはとんこつ醤油なんだろうが芯無くコク無くどこか薄め、これ以上ないくらいクタクタのちぢれ麺、パサパサで肉っぽいチャーシュー(わりと大きい)、他に具はわかめと海苔とネギ少々。こんなんでも、飲んだ後用の店としての存在意義はあるんだろうね、何年も(10年以上)商売やってるって事は。





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