ちいさい旅行ガイド
----山陰でかけ隊〜たれ3姉妹と用心棒の旅〜(2002/09/07〜09)----

はじめに
たれ3姉妹(はち姉・てけてけ・ゆりり)プラス用心棒(虫よけとも言う)で、山陰へ行ってまいりました。
鳥取砂丘から出雲大社までの2泊3日。
漫才あり、セクハラあり(?)の旅のご紹介〜。

カメラは5台。まあ、平均すると1人1.25台と、まあまあ普通でしょうか。
だけどね、撮った写真の量は何故か四国の倍以上。CFカード買っていったのに、足りなくなるところだったよー。

1日目
起床、なんと3時半。前回の四国旅行よりももっと早い…。
しかも京王線の始発では間に合わない!ということで、中央線の始発に乗ることにしました。
我が家からもっとも近い(車で20分…)中央線の駅は、今回の用心棒・ぎゃばさんの最寄駅。ぎゃばさんと無事にめぐり合い、次の駅でてけてけと合流。ふたりとも荷物が小さい。
一方、私はガラガラと引っぱるタイプの大きな荷物。しかも重い。何故??その答えは空港で判明しました。何が重いって、ガイド類が重いのよ。飛行機でそれを見るために外に出したら、軽い軽い…。

一睡もできないまま、今回は無事に羽田空港に到着し(完全に電車不信に陥ってるな(笑))はっちと合流。チケットを受け取って、荷物を預けて、何事もなく持ち物検査をパス。
どーしてもお腹の減った4人は「鳥取までなんて持たない!」とオニギリなどを購入。パクパク。
そして飛行機に乗り込みました。ギリギリ雨がやんでいて良かったー。

今回の飛行機は、横に6人しか並ばない飛行機。さすが鳥取空港行き…。搭乗口もひとつだし。
飛行機の中では特にすることもなかったので、交代してガイドブックを見たりしているうちに4人ともぐっすり。
機内アナウンスがうるさくて起きてしまった私が外を見ると…。わー、まっしろ!飛行機の下が一面白い雲に覆われ、上は真っ青な空。
羽田を出たとき、空はどんよりと曇っていたのですが、その雲の上は晴れてるんだなーと感心。
感心したまま、また眠ってしまいました。

次に起きた時には、飛行機は鳥取空港に着陸しようとしていました。外は曇り。
鳥取空港は案の定小さい空港でした。飛行機から降りていくと、もうそこは預けた荷物の引取場所。狭いって便利だー。
降りるのが最後の方だったので、すぐに荷物が流れてきました。20個くらいかな。偶然にも私の荷物で始まり、はっちの荷物で終わりでした。
荷物を取ったら、いそいそとレンタカーカウンターへ行きます。

レンタカーは、マツダのデミオ。おや、どっかで…。そう、四国と同じなのです。同じようにトランクの開け方の指導もしてくれました。恒例なのね…。
運転手は私。ナビはぎゃばさん&カーナビ。早速出発です。

まっさきに鳥取砂丘へと行きました。ここは朝早くの方が、砂が荒らされなくてよいのです。
最初に鳥取砂丘展望台へ。がらーんとしてますね。リフトも動いてないし。頑張って階段を上がって、屋上の展望台へ。おー、一面に広がる砂丘が!
写真を撮らねばと思って窓を開けようとしたら、開かない…。
仕方なく1階分下がって屋上のようなところから眺めることにしました。こちらは鍵が開いていてよかったー。
鳥取砂丘を見るのって初めてだったのですが、思った以上に広いんだねー。しかも山になったりしているし。早くその砂丘へ行きたい〜。
1階部分のお土産屋さんを冷やかして、早速、鳥取砂丘の方へ向かいます。

足洗い場もあるとのことなので、海で履くようなサンダルに履き替え(わざわざ持ってきた私)、いざ鳥取砂丘へ!
階段を上ると、砂丘が一面に見えます。山あり谷あり…。はっちの「あの山に登れば日本海が見える」との言葉に砂丘に足を踏み入れることにしました。
雨が降っていた所為でちょっと湿っている砂が足に絡まっていきます。歩きにくい〜。
朝の9時半頃だというのに、人がたくさんいました。しかもほとんど帰ってくる人たち。砂丘に適した時間というのは、もっと前なのかもしれません。でもこれ以上早くは無理だ〜〜。
すでに獣道状態になっているところからちょっとずれて歩く4人。だってどうせなら人が歩いてないところを歩きたいじゃん。でもやっぱり、獣道になっているところが1番歩きやすいところなんだろうなあ…。
砂にはまりつつ坂を登っていくと、だんだん風が強くなっていきます。足や腕に砂があたって痛いぞ!!それに従って海の匂いも強くなって…。

ようやく坂の上に到着。
海だ〜〜〜〜。
坂の下に海が広がっています。広い広い鳥取砂丘も一望できます。
日本海の風が容赦なく吹き付けてくるので、気を抜くとバランスがくずれそう。
顔もベタベタしてくるし、バランスを取るのが大変だし、サンダルが脱げそうだけど。
でも、気持ちい〜〜よ〜〜〜!

砂丘を満喫して戻ります。下りってやっぱり楽だ〜。ただ、背中を海に向けた途端、風に背中を押されてバランスが崩れるのが注意〜。子供連れのお父さんとか大変そうでした。
派手な4色(赤・青2人・水色・蛍光黄色)のジャージを来た5人の男たちがいました。何?と思ったら、どうやらラクダ関係の人らしい。時間的にやってなかったみたいだけれど、砂丘ではラクダに乗れます。乗って写真を撮ったり、ラクダと共に写真を撮ったりするとそれぞれに定められた金額が必要なんだってさ。
ラクダは入れずに、集合写真をパチリ。

駐車場まで戻ってくると、足洗い場というのがありました。
そこで足とサンダルを洗う。てけてけは普通のサンダルだったので、ちょっと悲惨なことに…。
足洗い場にはバケツが置いてあって、「砂丘に返しますので靴の砂を入れてください」って書いてありました。ちゃんと砂丘に返すんだねー。
実はサンダルを貸してくれるらしいというのに気づいたのは、足を洗った後でした。

お土産屋さんを見て、アイス梨どら焼きを購入。昼食に響かないように1つを4人で分けて食べました。うま〜。梨の味がちゃんとするよー。

そして昼食の場所へ移動。
ちょっと空港の方に戻ります。
場所を確認したところ、開店の11時には10分ほど早かったので、先の賀露漁港にある市場のようなところまで行ってみることに。お店の人、強い。でも結局は何も買わず。だって海老とか1箱買ってどうしろっていうのさ。確かに安かったけど…。この辺の人たちの冷凍庫事情に思いをはせつつ、11時になったのでお店まで戻ってみることにしました。

お店の名前は汐見亭。旅館の別館として料理を出しているらしい。どうやらカニ料理で有名みたいだけど、今はシーズンじゃないしね。
「おまかせ定食」というのの、1000円のを食べました。何もここで気張って2000円以上の定食を食べても仕方ないもんね。あとで美味しい何かに出会えるかもしれないんだもん。
見た目は「おおっ」という感じではなく、ちょっとだけ残念な気分。味は美味しかったけどね。
他に客がいなくて、うちらが一番乗り。しかも駐車場がどこだか判らず(駐車場らしきところは車で封鎖されていたし)、はっちが訪ねていって、初めて外の看板の明かりをつけたという…。ううむ。
結局、他に誰もこないまま、うちらのお昼は終了してしまいました。
しーんとしているのが嫌で、何だか無意味にしゃべくってしまった私たちだったとさ。

鳥取市内へとむかいます。めざすはわらべ館。ほら、一応合唱団員だからさ、うちら(笑)
童謡・唱歌のふるさと鳥取ってことで童謡とかおもちゃとかの博物館があるのです。
懐かしいおもちゃとか人形とかが、時代を超えて展示されているコーナーでは、ぎゃばさんが「宇宙刑事ギャバン」を発見。
あと、キューピー人形が展示ケース内にずらっと並べられていたのもすごかった。ぬいぐるみはかわいかったし。
「おもちゃの世界」というビデオ映像は、まあまあ納得したんだけど、「ステーションヴィーナス」という名のモーションディスプレイ(未来都市みたいなのが音と声とともに動くの)はかなり意味不明だった…。椅子が柔らかくて寝そうになったよ。
おもちゃを実際に遊べるコーナーでは、子供たちに混ざって…いや、子供たちを押しのけて遊んでました(笑)
おもちゃというより、カラクリが中心かな。
ライブラリーにどんな資料があるのかちょっと気になる…。ちびまる子ちゃんを見ている子供もいたのよ。
わらべ歌のコーナーでは、建物自体が小学校風に作られていて、下駄箱とかもあるの。でもここでは靴はぬぎません。「そのまま上がってください」との注意書きが。紛らわしい…。
おもちゃコーナーには結構子供がいたのだけれど、こっちは空いてました。
だから歌を歌いまくり。結構本気で歌ってました(笑)流れてくる童謡、ほとんど判るもんね。
カラオケが出来るところでワイワイワールドを歌ったり、ひょっこりひょうたん島のオープニングを見たり、懐かしい童謡を思い出したりして、すっかり子供気分になれました。
いやー、楽しかったー♪♪

鳥取市内は、その他は素通り。一応鳥取城の石垣だけ見ました。うん、充分さ。

白兎海岸に向かいます。でも移動中、雨が降ったりしてきました。危ない…。本格的に降り出す前に、白兎海岸に到着。降らないうちにと海岸へ急ぎます。
「大黒さまと因幡の白うさぎ」で有名な白兎海岸。白い砂浜が続いていて、綺麗でした。でも風が強くて波が高いよー。と、そこに大きな波が。
砂浜で淤岐の島(神話で白兎が渡ったと言われる島)の写真を撮っていたてけてけの足に、波がざばーっ
しっかりくるぶし辺りまで浸かってしまったてけてけ。すでに諦めモード…。

駐車場まで戻ったところで、てけてけは足を洗いに行き、残った3人はお土産屋さんに。そこには20世紀梨の試食が!思わず手が伸びる…。
念願の鳥取で食べる20世紀梨だー!美味しい〜〜。
でも「てけてけが帰ってきたねー」とか言いつつ上手く去り、何も買わなかった悪徳観光客だったとさ(笑)。

てけてけが帰ってきたあたりから、雨がどしゃぶりに。そんな中、雨宿りとかいう言葉を知らない悪徳観光客たちは、白兎神社へと歩いて向かいます。3分ほどで到着。それにしてもすごい雨だなあ…。
不増不減の池を見たり、お参りしたり、ガマの穂を見ていると、雨も少し小降りに。ほっとしながら車に戻りました。

雨が降ってはやみ、やんでは降り、どしゃ降りになったり小雨になったりと、天気が落ち着かない…。
本当はこの後、大栄町へ行く予定だったのですが、急遽変更して倉吉市にある鳥取二十世紀梨記念館へ。大栄町は外で見るものが多いのが判っていたので、雨の中だと大変だなーと思ったのです。
この二十世紀梨記念館って、倉吉パークスクェアの中にあるのですが、これがまた広くて綺麗で新しい建物。なんてすごいところにあるんだ…。
中に入ると、記念館のお姉さんが「鳥取二十世紀梨ものがたりの上映が始まります」との呼び込み。どうせだしと、昭和初期の農家が再現されている劇場に入ってみると、意外にも人がいっぱい。こんなに客が来るもんなのか…。
ビデオの中身は、二十世紀梨がどのようにして鳥取の名産になっていったかという話で、充分面白かったです。凝ってたしね。人形がしゃべってみたり、窓に映像が映ったり。
他にも、梨の育て方とか、梨のルーツとか、世界の梨の品種コレクションとかがあったのだけれど、うちらが一番注目したのは、「梨と暮らし」というコーナー。
そこの梨キッチンギャラリーにて、梨の試食が出来るんだよ。二十世紀梨と、あともうひとつ…。なんだったか忘れちゃった。でも二十世紀梨の方が私の好みだったのは確か。
他にも梨料理のレシピが置いてあって、SomniumのシェフとSomniumの若奥様の目が輝く〜。美味しそうなレシピは全部もらってきちゃいました。作ってみたいけど作れるのかなあ〜。

梨に詳しくなった後、パークスクェア内をうろうろ。
まずは梨ソフトを購入!美味しい〜〜。梨の味がちゃんとするの。梨ってソフトクリームに合うねー。
梨自体も購入。梨系のお菓子も購入。梨リキュールと、梨ワインも購入。1日目にしてお土産がほとんど揃ってしまった〜。
その他、今日の夜用の飲み物やお菓子を買い込み、「カレーショップてけてけ」で写真撮影をしたりしました。

今日の宿は三朝温泉。またも雨が激しくなった中、ホテルまで向かいます。ちょっとだけ予定時刻よりも早かったので、ホテルの前を通り過ぎて温泉街まで行ってみることに。
三朝温泉って河原風呂が有名らしい。川の中に露天風呂があるの。男性しか入れないようなお風呂…。そこをちらっと見てみると…。川は濁流となっていました。それでも入っていたおじさんたち、すごいです。
三朝温泉の「松之屋」のとち餅が欲しいとのてけてけの意向で、店の前で車を止めてみました。
外は大雨。車から降りようとしたてけてけは、なんと財布を落としてしまったのでした。雨でびしょびしょ。財布から滴り落ちてくる水滴…。今日は水難の気があるらしい。
結局、とち餅は売り切れでした。なんでも午前中で売切れてしまうほどの人気だそうです。残念。

今日のホテルは三朝ロイヤルホテル。ちょっと古めだけどそれにしては綺麗かな。部屋で少しくつろいだ後、早速お風呂に。炭の石鹸類があってそれで洗ってみた。シャンプー&リンスにボディーシャンプー、洗顔石鹸とちゃんと揃っているの。石鹸は黒いんだけど、ちゃんと泡は白いのねえ…。
てけてけはその間に財布の中身を並べて乾かす作業を。
お風呂からささっと出てくると、もう夕飯の時間でした。カニを見たぎゃばさんの顔に微笑みが…。
隣が宴会をしているらしく、カラオケが聞こえてくる〜。演歌がしばらく続いた後、モー娘。になったり亜麻色の乙女になったりまた演歌に戻ったり。ノリノリでした。こっちは曲名当てクイズとかしてましたけどね(笑)
お腹がいっぱいになったところで、またもお風呂。今度はゆっくりとー。露天風呂っていいよね〜。

出てきたらお布団がひかれていました。でも就寝にはまだ早い!
買ってきたお菓子&飲物が出されます。鳥取砂丘ビールに梨ワイン、梨ジュースなどなど。明太子マヨネーズ味のかっぱえびせんが「やめられない、とまらない〜」になってしまったので、タダでさえお腹がいっぱいだったのに、ますますお腹いっぱい〜。
日付が変わる頃には布団に入ってぐっすりお休みしていました。



2日目


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