山田村の行進曲はインターネット


著者: 倉田勇雄
(人呼んで情報化基盤整備アドバイザー)
発売元:博美館出版
ISBN:4-938546-54-X
価格:1600円+税

突然テレビや新聞で、山田村のインターネット事業がとりあげられる様子を、これも上からの仕掛け、大企業のやらせ番組だろうと半信半疑でみていたのですが、げすの勘ぐりでした。信じられないことに、根っからの手づくりプロジェクト、利権なし。これは、坂本龍馬以来の根源的な変革の一つかもしれません。
これは、その維新の陰にいる、革命家ご本人による本。一読、ようやくなるほどと納得できました。ハード、インフラの導入ばかりがマスコミの話題になりますが、それよりも、噂話、昔話しかなかった村落社会の話題が、未来志向になったという見えない変化こそが大きいというお話。(きだみのるの村落レポートを思い出します。) 諌早や長良川のような、官僚、ゼネコン、政治家の鉄の三角形による利権のための、建設という名の破壊(George Orwellの1984にあるNew Speakをご検討ください)が進む一方で、こういう前向きな動きもあるのかと驚かされつつ、爆笑、感動のうちに、あっと言う間に読了。心からご一読をお勧めします。


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